JP2007038738A - 車輪取付構造及びハブユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブフランジにブレーキディスクロータ及びタイヤホイールの取付けが容易であるとともに、製造コストを削減可能なハブユニット及び車輪取付構造を提供する。
【解決手段】ハブフランジ12には、ブレーキディスクロータ50を支持してブレーキディスクロータ50の位置決めを行うためのフランジ側案内部として機能する外周面17が形成されている。この外周面17にブレーキディスクロータ50の筒状部63のロータ側案内部68を当接することにより、ブレーキロータ50の設置位置が決められる。タイヤホイール80のホイールディスク部81の内周側には、車両インナ側に突出してホイール側係合部としてのホイールインロー部85が形成されている。またブレーキディスクロータ50の内周取付け部62の内周面67がロータ側係合部となり、ホイール側係合部とロータ側係合部によりタイヤホイールの設置位置が決められる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ハブユニット及び車輪を取り付ける車輪取付構造に関する。
車体に取り付けられ、車輪を支持するためのハブユニットとして、車体側に非回転に取り付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに外輪部材に複数列の転動体を介して軸心回りに回転自在に設けられるハブホイールとを備えるものがある(特許文献1)。
図10及び図11に従来例を示す。この車両用のハブユニット100は、車体に取り付けられる外輪22と、この外輪22の内方に複数の玉27を介して取り付けられる内輪部材(ハブホイール)103とを有し、ハブホイール103は、複数の玉27によって軸心回りに回転自在に支持されている。
ハブホイール103は、軸心回りに回転する軸部11と、軸部11の車両アウタ側の端部には、その径方向に突出する環状のハブフランジ12が形成され、このハブフランジ12には、挿通孔15が形成されている。またハブフランジ12のアウタ側の取付け面には、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを取り付ける際の位置決めの役割を果たす案内部(インロー部)101が形成され、このインロー部101によってブレーキディスクロータ及びタイヤホイールの位置決めを行って、挿通孔15にハブボルト38を挿通して、ハブボルト38とナットの螺合により、ハブフランジ12にブレーキディスクロータ及びタイヤホイールを固定する。
特開2004−150483号公報
しかしながら、ハブホイールの軸部に対し張り出してハブフランジ12及びインロー部101を熱間鍛造にて一体として形成するには、大掛かりな設備が必要となり、鍛造が容易でなく、精度が出しにくかった。さらに鍛造後に旋削や研磨等の加工が必要なため、コストアップの要因となっていた。
本発明の課題は、ハブフランジにブレーキディスクロータ及びタイヤホイールの取付けが容易であるとともに、製造コストを削減可能なハブユニット及び車輪取付構造を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するための本発明の車輪取付構造は、
車体側に非回転に取り付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに外輪部材に転動体を介して軸心回りに回転自在に設けられ車両の車輪と一体回転するハブホイールとを備えるハブユニットと、ブレーキディスクロータと、タイヤホイールとを含む車輪取付構造であって、
ハブホイールは、該ハブホイールの外周面の車両アウタ側の端部からラジアル方向に突出するフランジ部が設けられ、該フランジ部の車両アウタ側の主表面に、ブレーキディスクロータ及びタイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられるようになっており、
フランジ部は、該フランジ部の車両アウタ側の主表面からブレーキディスクロータ及びタイヤホイール側へこれらを共貫通するハブボルトが突設され、
ブレーキディスクロータは、ブレーキパッドに挟持される制動面を有するディスク本体部と、
ディスク本体部の車両アウタ側主表面内周縁部からアキシャル方向に突出した筒状部と、
該筒状部の外周面のアキシャル方向における車両アウタ側端部からラジアル方向内側に突出して設けられ、フランジ部の車両アウタ側の主表面の外周部に重ねて配置され、ハブボルトを挿通する取付け孔が貫通形成された内周取付け部と、
該内周取付け部にタイヤホイールを位置決めするためのロータ側係合部と、を有し、
タイヤホイールは、ブレーキディスクロータの内周取付け部の車両アウタ側主表面に重ね配置されると共に、ハブボルトを挿通するための取付け孔が貫通形成されたホイールディスク部を有し、
ホイールディスク部には、フランジ部に装着されたブレーキディスクロータの内周取付け部に形成されたロータ側係合部に対し、ホイールディスク部を内周取付け部に同心位置決めしつつ、該内周取付け部に対するラジアル方向の相対移動を規制する形で係合するホイール側係合部が形成されている。
上記構成によれば、ロータ側係合部とホイール側係合部によって、ブレーキディスクロータに対してタイヤホイールの位置決めを行い、フランジ部の車両アウタ側の主表面からブレーキディスクロータ側へ貫通する形で突設されたハブボルトをタイヤホイールの取付け孔に挿通して、タイヤホイールをフランジ部に取り付けることができる。
そしてフランジ部の車両アウタ側の主表面のうち、ブレーキディスクロータを支持するロータ支持領域が平坦に形成され、該主表面のロータ支持領域よりラジアル方向内側に位置する領域の全体が、アキシャル方向においてロータ支持領域と同位置または車両インナ側に位置するように構成する。
すなわち、上記構成によれば、従来、フランジ部の主表面からアキシャル方向において車両アウタ側に突出形成されていたインロー部を形成する必要がなくなり、フランジ部の車両アウタ側の主表面のうち、ロータ支持領域よりラジアル方向内側に位置する領域に突出部が形成される必要がなくなる。
またホイールディスク部の内周縁には、アキシャル方向において車両インナ側に突出するホイール側係合突出部が設けられ、ブレーキディスクロータの内周取付け部の内周面をロータ側係合部とし、ホイール側係合突出部の外周面がロータ側係合部と係合する構造とすることができる。
或いは、ブレーキディスクロータの内周取付け部の内周縁には、アキシャル方向において車両アウタ側に突出するロータ側係合突出部が設けられ、ホイールディスク部の内周面をホイール側係合部とし、ロータ側係合突出部の外周面がホイール側係合部と係合する構造とすることができる。
上記構造のように、ホイール側を突出部としてホイール側係合突出部を形成する構成としてもよいし、ロータ側を突出部としてロータ側係合突出部を形成する構造としてもよい。このような構成により、ブレーキディスクロータに対するタイヤホイールの位置決めを行って、タイヤホイールをフランジ部に取り付けることができる。
そしてタイヤホイールの取付け孔の径は、ハブフランジに突設されたハブボルトの径より大きく形成されていてもよい。このように形成されていても、上記ロータ側係合部及びホイール側係合部によって、タイヤホイールの位置決めが行われるため、フランジ部に突設されたハブボルトにタイヤホイールの取付け孔を同心に配置することができる。
ロータ側係合部とホイール側係合部とは、円筒と円筒のすきまばめを形成するように構成できる。そしてすきまばめのクリアランスが、ハブボルトとタイヤホイールの取付け孔とのクリアランスより小さい構成する。つまりロータ側係合部とホイール側係合部との円筒と円筒のすきまばめによって、タイヤホイールの位置決めを行うことができる。
さらに本発明の車輪取付構造は、フランジ部は、外周面にタイヤホイールを位置決めするためのフランジ側案内部を有し、ブレーキディスクロータの筒状部には、フランジ部に形成されたフランジ側案内部に当接し、ブレーキディスクロータをフランジ部に同心位置決めしつつ、該フランジ部に対するラジアル方向の相対移動を規制する形で当接するロータ側案内部が形成されている。
上記構成によれば、フランジ側案内部とロータ側案内部によってフランジに対してブレーキディスクロータの位置決めをすることができる。このため、従来、フランジ部の主表面からアキシャル方向において車両アウタ側に突出形成されていたインロー部を形成する必要がなくなる。
そしてフランジ側案内部とロータ側案内部によって、フランジに対するブレーキディスクロータの位置決めが行われるためブレーキディスクロータの取付け孔の径は、ハブフランジに突設されたハブボルトの径より大きく形成されていてもよい。
すなわち、従来、フランジ部の主表面からアキシャル方向において車両アウタ側に突出形成されていたインロー部を形成するために、熱間鍛造により形成する必要があったが、上記構造によれば、フランジ部は、冷間鍛造によって形成することができる。またはプレス加工によって形成してもよい。これにより、製造コストを削減することができる。
本発明のハブユニットは、上記に記載された車輪取付け構造に利用され、外輪部材及びハブホイールを備え、該ハブホイールは、ブレーキディスクロータとタイヤホイールとを取り付けるフランジ部を有し、該フランジ部は外周面に前記タイヤホイールを位置決めするためのフランジ側案内部を有してなる。フランジ部の主表面からアキシャル方向において車両アウタ側に突出形成されていたインロー部がないため、製造コストを削減することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるハブユニットの断面図である。なお、図の右側は、車両アウタ側、左側は、車両インナ側である。図1に示すように、ハブユニット1は、転がり軸受(外輪部材)2と、この転がり軸受2と同心に配置されるハブホイール(内輪部材)3と含んで構成される。
ハブホイール3は、軸部11と、車輪やブレーキディスクを固定するハブフランジ12とを有している。軸部11の外周には、アンギュラ玉軸受からなる転がり軸受2が装着されている。ハブフランジ12は、ハブホイール3の外周面の車両アウタ側の端部からラジアル方向に突出するように形成されている。
転がり軸受2は、軸部11の車両インナ側外周に圧入してかしめ33にて固定された回転軌道となる内輪21と、固定輪となる外輪22とを含む。また、軸部11及び内輪21に形成された内輪軌道23,24と外輪22に形成された外輪軌道25,26とに沿って転動自在に配置された2列の玉群27と、各列の玉群27を保持した冠形保持器28と、ハブフランジ12の側方において外輪22に固定して軸部11との間に介装されたシール部材29を含む。
車両アウタ(ハブフランジ12)側の内輪は、ハブホイール3の軸部11に内輪軌道23を形成して、軸部11に一体として形成されている。また車両インナ側の内輪21は、軸部11と別体として形成されている。
ハブホイール3のハブフランジ12には、所定の位置にハブボルト38を挿通するための挿通孔15が形成されている。ハブボルト38を挿通孔15に挿通しブレーキディスクロータ50及びタイヤホイール80をハブフランジ12の車両アウタ側主表面18に重ねてナットによって螺着することによりハブフランジ12に固定される。
外輪22は、炭素鋼の熱間鍛造製であり、外周面にボルト挿通孔31を有した外輪フランジ部30が突設され、車両インナ側に外輪インロー部が形成されている。
外輪フランジ部30のボルト挿通孔31にボルトを挿通して外輪22がナックル固定されることにより、ハブユニット1が車体に固定される。そして転がり軸受2を介して車輪が車体に対して回転自在に支持される。
次にブレーキディスクロータ50について図2,図3を用いて説明する。図2は、ブレーキディスクロータ50の正面図、図3は、図2におけるA−A断面図である。ブレーキディスクロータ50は、鋳造によって製作されるもので、ブレーキパッドに挟持される制動面を有する外周側の円板状のディスク本体部51と、これに一体的に形成した内周側のハット部61から環状に形成される。そしてハット部61は、ディスク本体部51の車両アウタ側となる主表面内周縁部からアキシャル方向に突出した筒状の筒状部63、および、ハブフランジ12の車両アウタ側の主表面18に重ねて配置される内周取付け部62を含み、内周取付け部62と筒状部63とは一体に形成されている。内周取付け部62は、その中央に貫通孔66を備える。また、内周取付け部62は、貫通孔66を取り巻くように等間隔で配設された5つの取付け孔65を備えている。
ハット部61の筒状部63には環状のディスク本体部51が一体として連結されている。ディスク本体部51は、ハット部61に連なる第1プレート52、第1プレート52に対向する第2プレート53、第1プレート52と第2プレート54との間に、ディスクロータ50の径方向に延在する複数のフィン54が等間隔に設けられている。このような構造により、ディスクロータ50の放熱性を高めることができる。
ハット部22の取付け孔65にハブフランジ12の挿通孔15に挿通されたハブボルト38を挿通することにより、ディスクロータ50はハブホイール3に固定され、ハブホイール3と共に、一体として回転することができる。
次に本発明のタイヤホイール80の実施形態について説明する。図4は、タイヤホイール80の正面図、図5は、その図4におけるB−B断面図である。図5に示すように、タイヤホイール80は、ホイールディスク部81と、その外周に接合されたリム部91により構成されている。ホイールディスク部81とリム部91とは、一体的に成形されている。
ホイールディスク部81の中央には、ハブ穴82が形成され、ハブ穴82の周辺に複数個の取付け孔83が形成されている。
ハブ取付部84の内側面は、前述のブレーキディスクロータ50を挟んで、ハブホイール3の主表面18に取り付けられる。ハブ取付部84には、取付け孔83の近傍に内側面から突出したホイール側係合突出部としてのホイールインロー部85が形成されている。ホイールインロー部85は、タイヤホイール80をハブフランジ12に固定するための位置決めの機能を有する。すなわちホイールインロー部85によって、タイヤホイール80のラジアル方向の移動が規制される。また複数個のハブ取付け孔83は、ハブホイール3の挿通孔15に対応する位置に形成されている。そしてタイヤホイール80がホイールインロー部85によって位置決めされ、ハブホイール3の挿通孔15に挿通された複数本のハブボルト38が、ブレーキディスクロータ50を挟んで、複数個の取付け孔83にそれぞれ挿通され、複数個のハブナットがそれぞれのハブボルト38にねじ込まれることにより、タイヤホイール80がブレーキディスクロータ50とともに、ハブホイール3に一体的に回転可能に固定される。
ハブホイール3へのブレーキディスクロータ50及びタイヤホイール80の取付構造を図6(a),(b)に示す。図6(a),(b)は、ハブホイール3にブレーキディスクロータ50及びタイヤホイール80をハブフランジ12の主表面18に取り付けたところを示す。前述のように、ハブホイール3は、軸方向一方側端部の外周部にブレーキロータ50及びタイヤホイール80を取り付けるために径方向に突出したハブフランジ12を有する。ハブフランジ12の車両アウタ側の主表面18のブレーキディスクロータ50の内周取付け部62と接する領域がロータ支持領域であり、この領域は平坦に形成されている。さらに主表面18のこの領域以外の領域は、ロータ支持領域と同位置または車両インナ側となるように形成されている。
そしてハブフランジ12には、ブレーキディスクロータ50及びタイヤホイール80に形成された取付け孔65,83にハブボルト38を挿通してブレーキロータ50及びタイヤホイール80をハブフランジ12に固定するため挿通孔15が形成されている。
またハブフランジ12には、ブレーキディスクロータ50を支持してブレーキディスクロータ50の位置決めを行うためのフランジ側案内部として機能する外周面17が形成されている。この外周面17にブレーキディスクロータ50の筒状部63のロータ側案内部68を当接することにより、ハブフランジ12に対するブレーキロータ50の設置位置が決められる。すなわちハブボルト38を取付け孔65に挿通することができる。
ブレーキディスクロータ50は、ブレーキパッドに挟持される制動面を有する環状のディスク本体部51と、ハブユニット1のハブフランジ12に固定される内周取付け部62、及び筒状の筒状部63とを有する。図6に示すように筒状部63をハブフランジ12の外周面17に、内周取付け部62をハブフランジ12の車両アウタ側の主表面18に設置することにより、ブレーキディスクロータ50の取付位置を決めることができる。ブレーキディスクロータ50の取付け孔65の径は、ハブフランジ12に突設されたハブボルト38の径より大きく形成されているが、ハブフランジ12の外周面17にブレーキディスクロータ50の筒状部63のロータ側案内部68を当接することにより、ハブボルト38と取付け孔65とが同心に位置するため、ハブフランジ12に対してブレーキディスクロータ50を位置決めして取り付けることができる。
タイヤホイール80のホイールディスク部81の内周側には、車両インナ側に突出してホイール側係合部のホイール側係合突出部としてのホイールインロー部85が形成されている。またブレーキディスクロータ50の内周取付け部62の内周面67がロータ側係合部として機能する。そしてロータ側係合部と前記ホイール側係合部とは、円筒と円筒のすきまばめを形成する。すきまばめのクリアランスは、ハブボルト38とタイヤホイール80の取付け孔83とのクリアランスより小さいため、タイヤホイール80の位置決めを行うことができる。
以上のように、ホイールインロー部85がブレーキディスクロータ50の内周面67に当接してタイヤホイール80が位置決めされ、ハブホイール3の挿通孔15に挿通された複数本のハブボルト38が、複数個の取付け孔65,83にそれぞれ挿通され、複数個のハブナット39がそれぞれのハブボルト38にねじ込まれる。そして、タイヤホイール80がブレーキディスクロータ50とともに、ハブホイール3に固定される。
なお、従来、ブレーキディスクロータとタイヤホールとをフランジ部に対して位置決めするために、フランジ部の主表面からアキシャル方向において車両アウタ側にインロー部が突出形成されていたが、上記構造によれば、従来のインロー部を形成する必要がなくなるため、フランジ部は、冷間鍛造組織を呈する鋼で形成することができる。
本発明の車輪取付構造の実施例2について説明する。実施例2においてハブユニット1は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図7は、ブレーキディスクロータ150を示す。ブレーキディスクロータ150は、外周側のディスク本体部51と、これに一体的に形成した内周側のハット部61とから環状に形成され、ハット部61は、円板状の内周取付け部62、および筒状の筒状部63を含み、内周取付け部62と筒状部63とは一体に形成されており、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ブレーキディスクロータ150の内周取付け部62の内周部には、内周取付け部62からディスク本体部51とは逆の方向(ハブフランジ12に取り付けた場合に車両アウタ側となる方向)に突出したロータインロー部151が形成されている。このロータインロー部151は、ホイール180をハブフランジ12に取り付ける場合のホイール180の位置決めを行う機能を有する。すなわちロータインロー部151は、ロータ側係合部のロータ側係合突出部として機能する。
図8は、タイヤホイール180は、ホイールディスク部81と、その外周に接合されたリム部91により構成され、ホイールディスク部81とリム部91とは、一体的に成形されており、実施例1と同様な点は説明を省略する。
ハブ取付部84の内側面は、前述のブレーキディスクロータ50に重ねられ、タイヤホイール180がハブホイール3に取り付けられる。ハブ取付部84には、取付け孔83の近傍に内側面から凹んで形成されたロータインロー受け部181が形成されている。ロータインロー受け部181は、タイヤホイール180をハブフランジ12に固定するための位置決めの機能を有しホイール側係合部である。
ハブホイール3へのブレーキディスクロータ150及びタイヤホイール180の取付構造を図9(a),(b)に示す。ブレーキディスクロータ150は、ハブフランジ12の外周面17と筒状部63のロータ側案内部68とによって位置決めされ、さらにタイヤホイール180は、ロータインロー受け部181によって位置決めされる。ハブホイール3の挿通孔15に挿通された複数本のハブボルト38が、取付け孔65,83にそれぞれ挿通され、複数個のハブナット39がそれぞれのハブボルト38にねじ込まれる。これにより、タイヤホイール180がブレーキディスクロータ150とともに、ハブホイール3に一体的に回転可能に固定される。
以上のように、従来、ハブフランジの車両アウタ側の面から突出するように形成されていた、ディスクロータとホイールとを案内し位置決めするためのインロー部を形成せずに、ディスクロータ、ホイールに形成することにより、ハブホイールを冷間鍛造、プレス加工により形成することが可能となる。これにより、鍛造を容易化することができ、ハブフランジの精度を向上させることができる。また、機械加工工程が減少することにより、製造コストを削減し、ハブフランジの軽量化を図ることができる。さらにインロー部に施されていた塗装を省略することができるため、製造コストを削減することができる。
本発明の一実施形態であるハブユニットを示す断面図。 本発明の一実施形態であるブレーキディスクロータを示す正面図。 ブレーキディスクロータを示す図2のA−A線断面図。 本発明の一実施形態であるタイヤホイールを示す正面図 タイヤホイールを示す図4のB−B線断面図。 車輪取付構造を説明する図。 ブレーキディスクロータの実施例2を示す断面図。 タイヤホイールの実施例2を示す断面図。 車輪取付構造の実施例2を説明する図。 従来のハブユニットを示す断面図。 従来の車輪取付構造を説明する図。
符号の説明
1 ハブユニット
2 転がり軸受(外輪部材)
3 ハブホイール(内輪部材)
11 軸部
12 ハブフランジ
15 挿通孔
17 外周面
18 主表面
38 ハブボルト
50 ブレーキディスクロータ
51 ディスク本体部
62 内周取付け部
63 筒状部
65 取付け孔
67 内周面
80 タイヤホイール
81 ホイールディスク部
83 取付け孔
85 ホイールインロー部
150 ブレーキディスクロータ
151 ロータインロー部
180 タイヤホイール
181 ロータインロー受け部

Claims (8)

  1. 車体側に非回転に取り付けられる外輪部材と、この外輪部材と同心に配置されるとともに外輪部材に転動体を介して軸心回りに回転自在に設けられ車両の車輪と一体回転するハブホイールとを備えるハブユニットと、ブレーキディスクロータと、タイヤホイールとを含む車輪取付構造であって、
    前記ハブホイールは、該ハブホイールの外周面の車両アウタ側の端部からラジアル方向に突出するフランジ部が設けられ、該フランジ部の車両アウタ側の主表面に、前記ブレーキディスクロータ及び前記タイヤホイールがこの順で重ねて取り付けられるようになっており、
    前記フランジ部は、該フランジ部の前記車両アウタ側の主表面から前記ブレーキディスクロータ及び前記タイヤホイール側へこれらを共貫通するハブボルトが突設され、
    前記ブレーキディスクロータは、ブレーキパッドに挟持される制動面を有するディスク本体部と、
    前記ディスク本体部の車両アウタ側主表面内周縁部からアキシャル方向に突出した筒状部と、
    該筒状部の外周面のアキシャル方向における車両アウタ側端部からラジアル方向内側に突出して設けられ、前記フランジ部の車両アウタ側の主表面の外周部に重ねて配置され、前記ハブボルトを挿通する取付け孔が貫通形成された内周取付け部と、
    該内周取付け部に前記タイヤホイールを位置決めするためのロータ側係合部と、を有し、
    前記タイヤホイールは、前記ブレーキディスクロータの前記内周取付け部の車両アウタ側主表面に重ね配置されると共に、前記ハブボルトを挿通するための取付け孔が貫通形成されたホイールディスク部を有し、
    前記ホイールディスク部には、前記フランジ部に装着された前記ブレーキディスクロータの前記内周取付け部に形成されたロータ側係合部に対し、前記ホイールディスク部を前記内周取付け部に同心位置決めしつつ、該内周取付け部に対するラジアル方向の相対移動を規制する形で係合するホイール側係合部が形成されていることを特徴とする車輪取付構造。
  2. 前記フランジ部の前記車両アウタ側の主表面のうち、前記ブレーキディスクロータを支持するロータ支持領域が平坦に形成され、該主表面の前記ロータ支持領域よりラジアル方向内側に位置する領域の全体が、アキシャル方向において前記ロータ支持領域と同位置または車両インナ側に位置する請求項1に記載の車輪取付構造。
  3. 前記ホイールディスク部の内周縁には、アキシャル方向において車両インナ側に突出するホイール側係合突出部が設けられ、前記ブレーキディスクロータの前記内周取付け部の内周面を前記ロータ側係合部とし、前記ホイール側係合突出部の外周面が前記ロータ側係合部と係合する請求項1または2に記載の車輪取付構造。
  4. 前記ブレーキディスクロータの前記内周取付け部の内周縁には、アキシャル方向において車両アウタ側に突出するロータ側係合突出部が設けられ、前記ホイールディスク部の内周面を前記ホイール側係合部とし、前記ロータ側係合突出部の外周面が前記ホイール側係合部と係合する請求項1または2に記載の車輪取付構造。
  5. 前記タイヤホイールの前記取付け孔の径は、前記ハブフランジに突設された前記ハブボルトの径より大きく形成され、
    前記ロータ側係合部と前記ホイール側係合部とは、円筒と円筒のすきまばめを形成し、
    前記すきまばめのクリアランスが、前記ハブボルトと前記タイヤホイールの前記取付け孔とのクリアランスより小さい請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車輪取付構造。
  6. 前記フランジ部は、外周面に前記タイヤホイールを位置決めするためのフランジ側案内部を有し、
    前記ブレーキディスクロータの前記筒状部には、前記フランジ部に形成されたフランジ側案内部に当接し、前記ブレーキディスクロータを前記フランジ部に同心位置決めしつつ、該フランジ部に対するラジアル方向の相対移動を規制する形で当接するロータ側案内部が形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車輪取付構造。
  7. 前記フランジ部は、冷間鍛造によって形成された請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車輪取付構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載された車輪取付構造に利用され、
    前記外輪部材及び前記ハブホイールとを備え、該ハブホイールは、前記ブレーキディスクロータと前記タイヤホイールとを取り付ける前記フランジ部を有し、該フランジ部は外周面に前記タイヤホイールを位置決めするためのフランジ側案内部を有してなることを特徴とするハブユニット。
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