JP2007038713A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】助手席乗員用のエアバッグ装置において、インストルメントパネルに近接した障害物への影響を抑制する。構成を簡略にして製造コストを低減する。
【解決手段】主室を構成するエアバッグ本体の下側に、副室19を構成する副袋部30を備える。副袋部30は、一枚の下側基布36に一体に形成し、下側基布36を折り重ねて縫合して形成する。インストルメントパネルに近接した障害物を開口部31から副室19に収納して衝撃を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両に備えられる助手席乗員用のエアバッグ装置に関する。
従来、自動車の助手席の乗員を保護する助手席乗員用のエアバッグ装置が用いられている。このエアバッグ装置は、助手席の乗員に対向するインストルメントパネルに備えられ、箱状のベース体と、このベース体の下側部に収納されたインフレータと、このインフレータの上側に折り畳まれて収納された袋状のエアバッグと、折り畳んだエアバッグを覆うカバー体となどを備えている。そして、このエアバッグ装置は、制御装置が自動車の衝突を検出した状態で、インフレータを起動しガスを放出してエアバッグの内部に導入し、カバー体を押し開きつつエアバッグを助手席に座った乗員の前方に膨張展開させ、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。また、このようなエアバッグは、複数の基布を縫合などして、袋状に形成されている。
一方、今日、インストルメントパネルの近くに幼児用のシートなどの障害物が存在する場合について、エアバッグの展開時にエアバッグからこの障害物に加わる衝撃を抑制する構成が求められている。
この点、例えば、エアバッグの扁平な袋状をなすエアバッグ本体の下面を構成する基布に、別体の烏帽子状の袋部を縫い付け、インストルメントパネルの近くに存在する障害物をこの袋部に収納することにより、障害物への衝撃を抑制する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−160600号公報(第2−3頁、図1−図8)
しかしながら、上記従来のように、別体で形成した袋部を縫製などしてエアバッグ本体に接合する構成では、製造工程が煩雑になり、製造コストが上昇する問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、
エアバッグ本体に袋部を備えるとともに製造が容易で製造コストを低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、車両の座席前方に位置する設置面部内に折り畳んで収納され、ガスが導入されて前記設置面部から座席に着席した乗員側に展開するエアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、基布にて構成された下面部を有しガスが導入されて展開する主室を構成するエアバッグ本体と、前記一枚の基布に連続して形成され前記下面部に開口する開口部を有する副室を構成する副袋部とを備え、このエアバッグは、第1の下面部、第1の副袋構成部、第2の副袋構成部、及び第2の下面部が連続して設定された基布を用い、前記第1の副袋構成部と第2の副袋構成部とを対向させた状態で、前記第1の下面部と前記第2の下面部との対向部分が縫合されるとともに、前記開口部の部分を除き、前記第1の副袋構成部と第2の副袋構成部との対向部分が縫合されて副袋部が構成されたたものである。
そして、この構成では、インフレータからエアバッグにガスを供給すると、インフレータの主室を構成するエアバッグ本体が座席に着席した乗員側に展開し、乗員を保護する。そして、設置面部に近接した障害物がある場合には、障害物が開口部から副袋部の副室内に入り込み、障害物に対する衝撃が緩和される。そして、副袋部は、エアバッグ本体の下面部を構成する一枚の基布で一体に形成され、さらに、簡略な構成でエアバッグ本体の下面部に一体に副袋部が構成されるため、構造が簡略になり、製造が容易になって、製造コストが低減される。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、エアバッグは、第1の下面部に連続しガス導入口を設けた第1のガス導入部と、第2の下面部に連続しガス導入口を設けた第2のガス導入部とを備えた基布を用い、副袋部が構成された状態で、前記ガス導入口同士が連通し前記第1のガス導入部と前記第2のガス導入部とが重ねられた積層部が構成されたものである。
そして、この構成では、副袋部を構成する作業と同時に、第1のガス導入部と前記第2のガス導入部とが重ねられてガス導入部の周囲を補強した状態の積層部が構成され、製造が容易になって、製造コストが低減される。
本発明のエアバッグ装置によれば、インフレータからエアバッグにガスを供給すると、インフレータの主室を構成するエアバッグ本体が座席に着席した乗員側に展開し、乗員を保護できる。そして、設置面部に近接した障害物がある場合には、障害物が開口部から副袋部の副室内に入り込み、障害物に対する衝撃を緩和できる。そして、副袋部は、エアバッグ本体の下面部を構成する一枚の基布で一体に形成され、さらに、簡略な構成でエアバッグ本体の下面部に一体に副袋部が構成されるため、構造を簡略にでき、製造を容易にして、製造コストを低減できる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1はエアバッグ装置で、このエアバッグ装置1は、車両である自動車の助手席の前方、すなわち、被保護物である助手席に着席した乗員の前方に位置する設置面部としてのインストルメントパネル2の内側に配置され、助手席乗員用のエアバッグ装置1を構成している。なお、以下、前方(図2に示す矢印F方向)、両側方向、及び上下方向などの方向は、それぞれエアバッグ装置1を自動車に取り付けた状態における自動車の直進方向に合わせて説明する。そして、インストルメントパネル2は、上側から後側すなわち助手席側に向かう滑らかな曲面状などに形成され、このインストルメントパネル2の内側に配置された被取付部材としてのステアリングメンバに、正面A側を上方から後方に向けて傾斜した状態でねじ止めなどしてエアバッグ装置1が固定されている。また、このインストルメントパネル2の上方には、前側下方から上側後方に向かって傾斜したウインドシールドとしてのフロントガラス4が位置している。
そして、このエアバッグ装置1は、袋状のエアバッグ11と、ベース体としてのケース体12と、このケース体12に組み合わされる図示しないリテーナ、インフレータ15、及びリッドとも呼ばれるカバー体16などを備えている。
そして、ケース体12は、リアクションカンあるいはリテーナなどとも呼ばれるもので、金属板を折曲しあるいは溶接などして、正面側を開口部である突出口12aとした略箱状に形成されている。そして、このケース体12の内側に、折り畳んだエアバッグ11が収納されている。また、リテーナは、ミッドリテーナなどとも呼ばれるもので、エアバッグ11の内側に配置され、ケース体12に固定されて、エアバッグ11をケース体12の中間位置あるいは底部に固定するようになっている。
また、インフレータ15は、略円柱状あるいは略球状などをなし点火器及び薬剤を収納したインフレータ本体部、このインフレータ本体部の内側に連通するガス噴射口、及びコネクタなどを備えている。そして、例えば略円柱状のインフレータ本体部を備えたインフレータ15を用いる場合には、インフレータ15は、ケース体12の内側に収納され、リテーナを介してエアバッグ11と区画して固定されている。また、例えば略球状のインフレータ本体部を備えたインフレータ15を用いる場合には、一部をケース体12及びエアバッグ11の内側に挿入した状態で、外側からケース体12に固定されている。
そして、カバー体16は、合成樹脂により、インストルメントパネル2と一体あるいは別体に形成され、ケース体12の突出口12aを覆うようになっている。また、このカバー体16には、他の部分より薄肉で容易に破断する溝状の破断予定部(テアライン)が平面略H字状あるいは略C字状などに形成されている。
また、エアバッグ11は、単数あるいは複数の基布を縫い合わせ、外部から干渉を受けずに展開した状態では、図1(b)に示すように、基端B側から正面A側に向かって幅寸法及び厚さ寸法が拡大する袋状の主室18を備えているとともに、この主室18の内側に位置する副室19を備えている。すなわち、エアバッグ11は、上面部21と、この上面部21の下方に対向する下面部22と、これら上面部21と下面部22との両側部同士を連結する両側一対の側面部24,24と、これら上面部21と下面部22との正面A側を連結する正面部26とを備えている。さらに、基端B側においては、これら上面部21と下面部22とが直接的に接続され、これら上面部21、下面部22、側面部24,24、及び正面部26に囲まれて、主室18の外殻を構成するエアバッグ本体27が構成されている。また、下面部22から、ポケット形成部を構成する第1の副袋構成部28と第2の副袋構成部29とが一体に突設され、これら第1の副袋構成部28と第2の副袋構成部29とにより外殻が構成される副袋部30の内側に、基準線に沿って開口部31から外部に連通する副室19が構成されている。
さらに、このエアバッグ11には、基端Bの近傍に位置し、矩形状のガス導入口32が形成され、このガス導入口32を囲むガス導入部33に図示しない複数の取付孔が形成されている。さらに、エアバッグ11には、単数あるいは複数の排気口34が形成され、本実施の形態では、各側面部24の基端B寄りの部分にそれぞれ円孔状の排気口34が形成されている。
次に、このエアバッグ11の構成を説明する。このエアバッグ11は、図1ないし図5に示すように、主として2枚の基布(パネル)を縫い合わせたいわゆる2ピースバッグであり、上側基布35及び基布としての下側基布36との外周部同士を縫い合わせて袋状に形成されている。そして、上側基布35は、平面上に広げた状態で、図3に示すように、上面部21を構成する略台形状の上パネル部41と、この上パネル部41の両側に連続し、側面部24の上側部を構成する略三角状の側上パネル部42と、上パネル部41の後側に連続し、正面部26を構成する6角形状の正面パネル部44とが1枚の基布で形成されている。さらに、この上側基布35には、側上パネル部42に位置し、円孔状の排気口34が形成されている。
また、下側基布36は、平面上に広げた状態で、図4に示すように、基準線となる中心線CLを中心とする左右対称形状で、中心線CLで互いに連続して左右に位置する第1及び第2の副袋構成部28,29と、第1の副袋構成部28に連続し下面部22の左側部を構成する略台形状の下左パネル部である第1の下面部46と、第2の副袋構成部29に連続し下面部22の右側部を構成する略台形状の下右パネル部である第2の下面部47と、これら第1の下面部46及び第2の下面部47の外側部に連続し、側面部24の下側部を構成する略三角状の側下パネル部48,48とが1枚の基布で形成されている。さらに、この下側基布36には、第1の下面部46と第2の下面部47とに分割した状態で、矩形状のガス導入口32が形成されている。
なお、各基布35,36には、必要に応じて、例えば高温のガスに曝される内面に、耐熱性や気密性を向上するコーディングがなされている。さらに、図示しないが、上側基布35及び下側基布36には、必要に応じて、強度や耐熱性を向上する補助的な基布として、アシストパネルなどとも呼ばれる防炎布が重ねて縫い合わされている。
そして、このエアバッグ11の製造工程すなわち縫製工程は、下側基布36を縫製して副袋部30すなわち副室19を形成し、次いで、この下側基布36と上側基布35とを縫い合わせてエアバッグ本体27すなわち主室18を構成する。
まず、下側基布36は、図4に示すように平面状に広げた状態から、図5に示すように、第1の副袋構成部28と第2の副袋構成部29との間の中心線CLに沿って折り重ね、中心線CL側の縁部に沿って、先端部iからガス導入口32の前側部ii、ガス導入口32の後側部iiiから第1及び第2の副袋構成部28,29の接続部分の前端部iv、第1及び第2の副袋構成部28,29の接続部分の後端部vから後端部viまでをそれぞれ糸で縫い合わせ、すなわち縫合線50で連結する。そして、縫い合わせていない部分を広げた状態で、図1に示すように、第1の下面部46と第2の下面部47とが互いに部分的に連結されて下面部22が形成されるとともに、この下面部22の中心線に沿って、前後方向に長い開口部31と、この開口部31に連通する副室19を構成する副袋部30が形成される。この状態で、矩形孔状のガス導入口32が中心線CL上に重なる位置に構成され、いわばポケット付きの下側基布36が構成される。
そして、この後の工程は、通常の2ピースバッグの取り扱いとほぼ同じであり、図1に示すように縫製された下側基布36と上側基布35とを重ねて、外周部を縫い合わせる。この際、上側基布35と下側基布36とは、vii,viii,ix,x,xi,xiiの位置で互いに重ね合わされる。また、上側基布35についても、側上パネル部42の後側部と正面パネル部44の前側部とが、ix-xiii,x-xivの位置で互いに縫い合わされる。
さらに、適宜ガス導入口32から基布35,36を引き出して表面と裏面とを反転させることにより、主室18と副室19とを有する立体形状のエアバッグ11が構成される。
そして、エアバッグ装置1の組立については、エアバッグ11の内側にリテーナを挿入した状態で、エアバッグ11を所定の形状に折り畳み、必要に応じてラッピング部材などを用いて折り畳み形状を保持する。そして、リテーナに設けたボルトを取付孔に挿入するなどして、エアバッグ11とインフレータ15とをケース体12に固定するとともに、エアバッグ11をケース体12に収納する。そして、このケース体12をインストルメントパネル2に取り付けるとともに、突出口12aをカバー体16で覆い、さらに、インフレータ15と制御装置と接続などする必要な配線を行うことにより、自動車にエアバッグ装置1が設置される。
そして、このように構成されたエアバッグ装置1は、自動車の衝突などの際には、図示しない制御装置の衝突検出センサからの信号によりインフレータ15を起動させ、このインフレータ15からガスを噴射させる。すると、このガスは、ガス導入口32からエアバッグ11の内部に流入して、このエアバッグ11を膨張展開させる。すると、このエアバッグ11は、カバー体16を内側から押圧し、このカバー体16を破断予定部に沿って破断して扉状に開き、エアバッグ11の突出口を形成する。続いて、エアバッグ11は、この突出口から突出し、膨張展開して、助手席に着席した乗員を拘束し、乗員に加わる衝撃を緩和する。
すなわち、インストルメントパネル2に近接した障害物がない場合には、図2(a)に示す展開前の状態から、基端B側のガス導入口32から主室18の内側にガスを導入すると、展開初期においては、エアバッグ11のエアバッグ本体27はケース体12の突出口aから正面Aやや上側に突出する。
次いで、エアバッグ11のエアバッグ本体27は、フロントガラス4の内側に突き当たり、このフロントガラス4の内側に沿って可能な限り正面A側に展開する。すなわち、この状態で、インフレータ15から供給されるガスは、エアバッグ11の上面部21の内面すなわち下面に沿って正面A側に流れるため、下面部22は張力が加わらずに弛んだ状態を保持しつつ、上面部21に沿った部分が正面A側すなわちシートベルトを装着して助手席に着座した乗員に向かって展開する。
そして、エアバッグ11のエアバッグ本体27が正面A側にのびきった後、ガスは正面部26などに沿って下方に向かい、下面部22が下方に向かって展開し、図2(b)に示す展開状態となって、エアバッグ11の正面A側に位置する乗員を受け止めて保護する。
また、エアバッグ11の下面部22には、副袋部30の開口部31が備えられており、インストルメントパネル2の後側部分に近接した障害物C、例えば後ろ向きに固定されたチャイルドシートがある場合についても、エアバッグ11が下方に向かって展開する際に、開口部31から副袋部30の副室19に障害物Cを収納し、障害物Cに対する衝撃が抑制され、特に、後方に向かう大きな力が加わることが防止される。
このように、本実施の形態によれば、車両の乗員席前方のインストルメントパネル2の上面に設けられる助手席乗員用エアバッグ装置であるエアバッグ装置11に関し、特に、インストルメントパネル2の近くに障害物が存在している場合においても、主室18が好ましい展開形状に展開して乗員を拘束できるとともに、障害物を開口部31から副袋部30の副室19に収納し、障害物に対する衝撃を小さくでき、また、障害物がない場合においても、本来の乗員拘束性能を維持できるエアバッグ装置1を提供できる。
また、副袋部30は、エアバッグ本体27の下面部22を構成する下側基布36に連続して一体に形成したため、容易に強度及び気密性を向上できるとともに、構造が簡略になり、製造を容易にして、製造コストを低減できる。
さらに、副袋部30は、折り重ねた下側基布36の一部を縫い合わせるという1工数の簡略な作業で形成でき、製造を容易にして、製造コストを低減できる。
なお、上記の実施の形態では、図1及び図5に示すように、下側基布36を折り重ねて縫合する際には、中心線CLに沿ってiv−v位置は縫合しなかったが、この構成に限られず、iii位置からvi位置まで連続して縫合することもできる。この構成では、ミシンを連続的に使用して、縫製速度を向上し、製造工程を短縮することができる。
また、エアバッグ11のパネル構成は、上記の実施の形態に限られず、他の構成を採ることもできる。例えば、図4に示す下側基布36の構成について、図6に示すように、第1の下面部46の前端部に、矩形状のガス導入口32の全体を設けた第1のガス導入部55を設けるとともに、第2の下面部47の前端部にも、矩形状のガス導入口32の全体を設けた第2のガス導入部56を設けることができる。
この構成では、図1と同様に下側基布36を縫合した状態で、中心線CLに重なる位置でガス導入口32が互いに連通するとともに、このガス導入口32を囲むようにして、第1のガス導入部55と第2のガス導入部56とが重ねられた積層部が構成され、ガス導入口32を補強する構成を部品点数を増やすことなく簡略に実現できる。さらに、この実施の形態では、下側基布36の縁部同士を縫製する縫合線50がガス導入口32の縁部まで達しないため、エアバッグ11がリテーナなどに挟持して固定される固定部となるガス導入部55,56について、強度を向上できるとともに、凹凸を抑制して気密性を容易に向上できる。
また、副袋部30すなわち開口部31は、エアバッグ11の突出方向すなわち前後方向に沿った方向を長手方向とする他、図7に示すように、両側方向を長手方向として構成することもできる。すなわち、この構成では、下側基布36は、下面部22の前側部を構成する略台形状の下前パネル部である第1の下面部61と、この第1の下面部61の両側に連続し、側面部24の下側部の前側部を構成する略三角状の側下前パネル部62と、第1の下面部61の後側に連続する略台形状の第1の副袋構成部28と、この第1の副袋構成部28の後側に連続する略台形状の第2の副袋構成部29と、この第2の副袋構成部29の後側に連続し、下面部22の後側部を構成する下後パネル部64と、この下後パネル部64の両側に連続し、側面部24の下側部の後側部を構成する略台形状の側下後パネル部65とが1枚の基布で形成されている。なお、この構成では、ガス導入口32を囲むガス導入部33に、複数の取付孔67が図示されている。そして、この構成においても、平面状に広げた状態から、第1の副袋構成部28と第2の副袋構成部29との間の基準線に沿って折り重ね、さらに、基準線側の縁部に沿って下側基布36を縫合線68で縫合することにより、図7に示すように、副袋部30を形成した下側基布36を容易に形成できる。
また、エアバッグ11の下側基布36は、平面上に展開した状態で必ずしも左右対称に形成する必要はなく、左右非対称に形成し、縫合した状態で左右対称とすることもできる。
本発明は、助手席乗員用のインストルメントパネルに備えるエアバッグ装置に適用できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態の下側基布の製造工程を示す説明図である。 同上エアバッグ装置の説明図であり、(a)は展開前の説明図、(b)展開後の説明図である。 同上エアバッグ装置の上側基布を示す平面上に広げた状態の平面図である。 同上エアバッグ装置の下側基布を示す平面上に広げた状態の平面図である。 同上エアバッグ装置の下側基布の製造工程を示す説明図である。 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態の下側基布を示す平面上に広げた状態の平面図である。 本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の形態の下側基布の製造工程を示す説明図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 設置面部としてのインストルメントパネル
11 エアバッグ
15 インフレータ
18 主室
19 副室
22 下面部
27 エアバッグ本体
28 第1の副袋構成部
29 第2の副袋構成部
30 副袋部
31 開口部
32 ガス導入口
36 基布としての下側基布
46 第1の下面部
47 第2の下面部
55 第1のガス導入部
56 第2のガス導入部

Claims (2)

  1. 車両の座席前方に位置する設置面部内に折り畳んで収納され、ガスが導入されて前記設置面部から座席に着席した乗員側に展開するエアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、基布にて構成された下面部を有しガスが導入されて展開する主室を構成するエアバッグ本体と、前記一枚の基布に連続して形成され前記下面部に開口する開口部を有し前記主室内に位置する副室を構成する副袋部とを備え、
    このエアバッグは、第1の下面部、第1の副袋構成部、第2の副袋構成部、及び第2の下面部が連続して設定された基布を用い、前記第1の副袋構成部と第2の副袋構成部とを対向させた状態で、前記第1の下面部と前記第2の下面部との対向部分が縫合されるとともに、前記開口部の部分を除き、前記第1の副袋構成部と第2の副袋構成部との対向部分が縫合されて副袋部が構成された
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. エアバッグは、第1の下面部に連続しガス導入口を設けた第1のガス導入部と、第2の下面部に連続しガス導入口を設けた第2のガス導入部とを備えた基布を用い、副袋部が構成された状態で、前記ガスガス導入口同士が連通し前記第1のガス導入部と前記第2のガス導入部とが重ねられた積層部が構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
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