JP2007037527A - 大豆加工素材の製造方法 - Google Patents

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【課題】 種々の形態の大豆加工食品を製造するための素材として有用な、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかで、大豆特有の青臭みがない大豆加工素材の製造方法を提供すること。
【解決手段】 大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、種々の形態の大豆加工食品を製造するための素材として有用な、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかで、大豆特有の青臭みがない大豆加工素材の製造方法に関する。
大豆は、アミノ酸、リノール酸、レシチン、ビタミン類、ミネラル、食物繊維、イソフラボンなどを豊富に含んでおり、栄養価の高い食品であることは周知の通りであり、豆腐や豆乳などに加工されて我々の日々の食生活に供されている。しかしながら、豆腐や豆乳などは、原料とする大豆を丸ごと使用したものではないので、大豆に含まれている豊富な栄養価をすべて含んでいるものではない。例えば、一般的な豆腐の製造においては、原料大豆の約30%がオカラとして分離されてしまっている。また、多くの大豆加工食品は、その製造過程で大豆の表面を覆っている薄皮を取り除いて製造されている。これは、大豆の薄皮には、土や雑菌が多く付着しているので衛生面で問題があるといった理由や、繊維質を多く含むので、口当たりのよさや喉ごしの滑らかさが損なわれるといった理由からであるが、このようにして製造された食品では、薄皮に含まれる食物繊維などを摂取することができない。
そこで、原料大豆を丸ごと使用した大豆加工食品の製造方法が種々提案されている。その代表例が、大豆を特定の酵素で酵素処理して行う方法である。例えば、特許文献1には、Bacillus属の微生物が生産するペクチナーゼを使用して大豆を酵素処理することで、大豆加工食品を製造する方法が記載されている。しかしながら、この方法で製造される大豆加工食品は、大豆細胞を酵素処理によって単細胞に分離したものであり、細胞破壊によって生じる大豆特有の青臭みはないものの、細胞が破壊されることなくその大きさを保持していることから、口当たりのよさや喉ごしの滑らかさに欠けるという問題がある。
特許第3256534号公報
そこで本発明は、種々の形態の大豆加工食品を製造するための素材として有用な、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかで、大豆特有の青臭みがない大豆加工素材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の技術背景に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させ、得られた発酵物をホモジナイズすることで、遊離アミノ酸含有量とイソフラボン含有量が増強されているとともに、血小板凝集抑制作用という新たな機能性が付与されており、さらに、細胞破壊を行っても大豆特有の青臭みがなく、口当たりがよくて喉ごしが滑らかな大豆加工素材が得られることを見出した。また、こうして得られた大豆加工素材は、大豆アレルゲン蛋白質が低減されており、誰もが大豆アレルギーを気にすることなく飲食できるものであることを見出した。
上記の知見に基づいてなされた本発明の大豆加工素材の製造方法は、請求項1記載の通り、大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることを特徴とする。
また、請求項2記載の製造方法は、請求項1記載の製造方法において、担子菌がアガリクス・ブラゼイであることを特徴とする。
また、請求項3記載の製造方法は、請求項1または2記載の製造方法において、乾燥させてから粉砕した大豆に担子菌の菌糸体を接種することを特徴とする。
また、請求項4記載の製造方法は、請求項3記載の製造方法において、粉砕した大豆の粒径が1μm〜50μmであることを特徴とする。
また、請求項5記載の製造方法は、請求項3または4記載の製造方法において、粉砕した大豆を1w/v%〜20w/v%の割合で含む粉砕大豆分散液に担子菌の菌糸体を接種することを特徴とする。
また、請求項6記載の製造方法は、請求項1乃至5のいずれかに記載の製造方法において、担子菌の菌糸体を接種する前に粉砕大豆分散液に対して滅菌乃至殺菌処理を行うことを特徴とする。
また、請求項7記載の製造方法は、請求項1乃至6のいずれかに記載の製造方法において、担子菌の菌糸体を培養液の形態で接種することを特徴とする。
また、請求項8記載の製造方法は、請求項7記載の製造方法において、培養液の担子菌の菌糸体の含有量が0.05w/v%〜0.25w/v%であることを特徴とする。
また、請求項9記載の製造方法は、請求項7または8記載の製造方法において、粉砕大豆分散液に担子菌の菌糸体の培養液を0.1v/v%〜10v/v%の割合で接種することを特徴とする。
また、請求項10記載の製造方法は、請求項1乃至9のいずれかに記載の製造方法において、ホモジナイズを100kg/cm2〜1000kg/cm2の圧力条件下で行うことを特徴とする。
また、請求項11記載の製造方法は、請求項1乃至10のいずれかに記載の製造方法において、ホモジナイズする前に発酵物に対して滅菌乃至殺菌処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の大豆加工素材は、請求項12記載の通り、大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることで製造されてなることを特徴とする。
また、本発明の大豆加工食品は、請求項13記載の通り、請求項12記載の大豆加工素材を用いて製造されてなることを特徴とする。
本発明によれば、種々の形態の大豆加工食品を製造するための素材として有用な、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかで、大豆特有の青臭みがない大豆加工素材の製造方法を提供することができる。
本発明の大豆加工素材の製造方法は、大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることを特徴とするものである。原料とする大豆は、白大豆、黒大豆、緑大豆、黄大豆など、食品素材として使用することができる大豆であればどのようなものであってもよい。
大豆に菌糸体を接種する担子菌としては、例えば、アガリクス・ブラゼイ、メシマコブ、レイシ、ヤマブシタケ、ハナビラタケ、カバノアナタケ、マツタケなどが挙げられるが、中でも、アガリクス・ブラゼイが望ましい。アガリクス・ブラゼイの菌糸体には免疫賦活作用などを有するβ−グルカンなどの成分が豊富に含まれることから、アガリクス・ブラゼイの菌糸体を使用することで、製造される大豆加工素材を、アガリクス・ブラゼイの菌糸体に含まれる成分に基づく機能性を兼ね備えたものにすることができる。なお、アガリクス・ブラゼイの菌糸体は、公知の固体培養方法や液体培養方法によって調製すればよい(必要であれば例えば特許第3428356号公報を参照のこと)。
大豆を効率よく発酵させるためには、大豆への担子菌の菌糸体の接種は、風乾や天日で乾燥させてから粉砕した大豆に対して行うことが望ましい。乾燥させた大豆の粉砕は、トルネードミルやジェットミルなどの公知の粉砕方法で行えばよい。粉砕の程度は特段限定されるものではないが、粉砕物の粒径は1μm〜50μmが望ましく、3μm〜40μmがより望ましく、5μm〜30μmがさらに望ましい。粉砕をより微細に行うことで、得られる大豆加工素材の口当たりのよさや喉ごしの滑らかさをより優れたものにすることができる。本来であれば、粉砕物の粒径がこの程度になるまで粉砕を行うと細胞破壊が起こるので大豆特有の青臭みが生じるが、本発明によれば、担子菌の菌糸体の作用によりこのような青臭みが生じない点は特筆に価する。また、大豆を効率よく発酵させるためには、大豆への担子菌の菌糸体の接種は、担子菌の菌糸体の含有量が0.05w/v%〜0.25w/v%である培養液の形態で、粉砕した大豆を水に分散させ、粉砕した大豆を1w/v%〜20w/v%の割合で含む粉砕大豆分散液に対して行うことが望ましく、5w/v%〜10w/v%の割合で含む粉砕大豆分散液に対して行うことがより望ましい。この場合、粉砕大豆分散液への担子菌の菌糸体の培養液の接種は、0.1v/v%〜10v/v%の割合で行うことが望ましく、0.5v/v%〜5v/v%の割合で行うことがより望ましい。また、粉砕大豆分散液への担子菌の菌糸体の培養液の接種は、粉砕大豆分散液を調製した後、例えば、110℃〜130℃、10分間〜40分間といった条件でこれを滅菌乃至殺菌し、その後、室温程度(15℃〜35℃)まで冷却してから行うことが、夾雑菌の混入を防止するとともに、接種する担子菌の菌糸体を死滅させずにその酵素活性を発揮させることができる点において望ましい。
次に、大豆の発酵は、使用する担子菌の菌糸体ごとに定まる好適条件で行えばよいが、概ね、15℃〜35℃、1時間〜60時間といった条件で行えばよい。このような条件を採用することにより、担子菌の菌糸体から大豆を分解する酵素群が効果的に放出されて大豆が効率よく分解され、得られる発酵物の遊離アミノ酸含有量などを速やかに増強することができる。
大豆を発酵させた後に行う発酵物のホモジナイズは、40℃〜70℃に加温した発酵物に対して100kg/cm2以上の圧力条件下で行うことが望ましい。圧力条件が100kg/cm2を下回ると、口当たりがよくて喉ごしが滑らかな大豆加工素材が得られない恐れがある。圧力条件の上限は特段限定されるものではないが、通常、1000kg/cm2である。なお、発酵物は、ホモジナイズする前に、例えば、110℃〜130℃、10分間〜40分間といった条件で滅菌乃至殺菌処理することが、担子菌の菌糸体の酵素活性を失活させることで品質の安定化を図ることができる点において望ましい。
以上のようにして製造される本発明の大豆加工素材は、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかなものであり、しかも、大豆特有の青臭みがないので、そのままでドリンクとして飲用することができる。また、凍結乾燥した後、錠剤や顆粒剤などに製剤化したり、粉末化したものを麺やパンなどに練り込んだりすることで、高い栄養価と優れた機能性を有する種々の形態の大豆加工食品として食することもできる。
以下、本発明について実施例によって更に詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
実施例1:大豆加工素材の製造
北海道産白大豆300kgを55℃の温風に6時間晒して乾燥させた後、トルネードミルで粒径が10μm〜20μmになるまで粉砕した(粉砕条件:6000回転×30分)。得られた粉砕大豆粉末(細胞破壊が起こったもの)180gを水2820mLに分散させ、粉砕大豆粉末を6w/v%の割合で含む粉砕大豆分散液とし、これを121℃で20分間滅菌処理した後、25℃まで冷却した。こうして得られた粉砕大豆分散液に、アガリクス・ブラゼイの菌糸体の培養液(特許第3428356号公報に記載の方法により調製された菌糸体含有量が0.1w/v%のもの)を1v/v%の割合で接種し、25℃で48時間発酵させた。得られた発酵物を121℃で20分間滅菌処理した後、BDS社のホモゲナイザー(BDS HOMOGENISERS b.V)を用いて発酵物に対して200kg/cm2の圧力条件下で高圧ホモジナイズを行い(温度条件:50℃〜60℃)、約2.8Lの乳白色の均一な懸濁液を本発明の大豆加工素材として得た。
(評価試験)
本発明の大豆加工素材について、各種の評価を、アガリクス・ブラゼイの菌糸体を接種する前の粉砕大豆粉末についての評価とともに行った。
その1:青臭みと飲みやすさについて
粉砕大豆粉末と本発明の大豆加工素材について、各々5gと水150mLとヘキサン5mLを混合し、これを精油定量用蒸留装置で90分間蒸留して得られるヘキサン層をサンプルとして、大豆の青臭みの原因物質であるn−ヘキサナールの定量をガスクロマトグラフ−質量分析法により行った(固形分換算の相対評価)。結果を図1に示す。図1から明らかなように、本発明の大豆加工素材は、粉砕大豆粉末に比較してn−ヘキサナール含有量が大幅に減少しているものであることがわかった。この理由としては、大豆の細胞に含まれるn−ヘキサナールの生成に関与するリポキシゲナーゼの活性が、アガリクス・ブラゼイの菌糸体に含まれる成分により阻害されること、n−ヘキサナールの分解がアガリクス・ブラゼイの菌糸体に含まれる成分により促進されることなどが考えられる。また、本発明の大豆加工素材を5名のパネラーに試飲してもらったところ、青臭みを感じると回答したパネラーはおらず、口当たりと喉ごしに違和感があると回答したパネラーもいなかった。これに対し、粉砕大豆分散液を試飲してもらったところ、5名のパネラー全員が青臭みを感じると回答し、口当たりと喉ごしに違和感がある、または、飲めないと回答した。
その2:遊離アミノ酸含有量について
粉砕大豆粉末と本発明の大豆加工素材について、アミノ酸自動分析機を用いて遊離アミノ酸の定量を行った。種々の遊離アミノ酸について、粉砕大豆粉末の含有量を100とした場合の本発明の大豆加工素材の含有量を表1に示す(固形分換算の相対評価)。表1から明らかなように、本発明の大豆加工素材は、アガリクス・ブラゼイの菌糸体を用いた発酵によって大豆中の蛋白質が速やかに分解されることで、粉砕大豆粉末よりも、遊離アミノ酸含有量が増強されていることがわかった。
その3:イソフラボン含有量について
粉砕大豆粉末と本発明の大豆加工素材について、イソフラボンの定量を液体クロマトグラフィーを用いて行った(粉砕大豆粉末の含有量を100とした場合の相対評価:固形物換算)。結果を図2に示す。図2から明らかなように、本発明の大豆加工素材は、粉砕大豆粉末よりも、イソフラボン含有量が約4倍に増強されていることがわかった。また、粉砕大豆粉末、本発明の大豆加工素材、2種類の市販大豆飲料について、大豆イソフラボンを構成する配糖体であるダイズインとゲニスチン、それらのアグリコンであるダイゼインとゲニステインの定量を液体クロマトグラフィーを用いて行った(予め個々の物質について作成した検量線に基づく相対評価:固形分換算)。結果を図3に示す。図3から明らかなように、本発明の大豆加工素材は、粉砕大豆粉末と2種類の市販大豆飲料に比較して、ダイゼインとゲニステインの含有量が増強されていることがわかった。
その4:血小板凝集抑制効果について
粉砕大豆粉末と本発明の大豆加工素材について、ADP刺激(濃度:1μM)とコラーゲン刺激(濃度:1μg/mL)による血小板凝集に対する抑制効果を、多血小板血漿(PRP)に種々の凝集惹起物質を添加することで血小板凝集を起こさせ、PRPの透過率の上昇(即ち、吸光度の低下)度を観察するという吸光度法を原理とする、市販の血小板凝集計(Aggregation Analyzer PA−200,興和株式会社製)を用い、サンプル(粉砕大豆粉末または本発明の大豆加工素材)とコントロール(生理食塩水)についての透過率の上昇度を経時的に記録することで、下式により血小板凝集抑制率を算出して調べた。
血小板凝集抑制率={1−(B/A)}×100(%)
A:コントロール添加時の血小板凝集度(透過率%)
B:サンプル添加時の血小板凝集度(透過率%)
結果を図4に示す。図4から明らかなように、本発明の大豆加工素材は、粉砕大豆粉末は有していなかった血小板凝集抑制効果を有していることがわかった。
その5:大豆アレルゲン蛋白質低減効果について
本発明の大豆加工素材と3種類の市販大豆飲料について、分子量10000〜80000の蛋白質のSDS−PAGEを行い(15%ゲル濃度)、大豆アレルゲン蛋白質として知られているβ−コングリシニンのα−サブユニット(66kDa)とグリシニンmBd(30kDaおよび28kDa)の有無を調べた。結果を図5に示す。図5において、レーン1は本発明の大豆加工素材、レーン2は市販大豆飲料1、レーン3は市販大豆飲料2、レーン4は市販大豆飲料3、レーン5はシトクロムc(マーカー)である。図5から明らかなように、3種類の市販大豆飲料のいずれにも大豆アレルゲン蛋白質の存在が認められたが、本発明の大豆加工素材には大豆アレルゲン蛋白質の存在が認めらなかった。
加工例1:本発明の大豆加工素材入りの顆粒剤
実施例1で製造した大豆加工素材の凍結乾燥粉末16g、澱粉29g、乳糖55g、合計100gを均一に混合し、常法に従って顆粒剤とした。
加工例2:本発明の大豆加工素材入りのビスケット
薄力粉32g、全卵18g、バター14g、砂糖24g、水10g、ベーキングパウダー1g、実施例1で製造した大豆加工素材の凍結乾燥粉末1g、合計100gを用い、常法に従ってビスケットとした。
加工例3:本発明の大豆加工素材入りのうどん
薄力粉1kgをミキサーに入れた後、実施例1で製造した大豆加工素材の凍結乾燥粉末10gを加え、攪拌して均一混合した。次に、水0.7kgに食塩を加えて調製した塩分濃度10度の食塩水をミキサー内に徐々に添加した後、約20分攪拌した。熟成を2時間行った後、成形し、幅16mmのカッターで切断して30cmの長さに切り揃えてうどんとした。
本発明は、種々の形態の大豆加工食品を製造するための素材として有用な、原料大豆を丸ごと使用した、高い栄養価と優れた機能性を有する、口当たりがよくて喉ごしが滑らかで、大豆特有の青臭みがない大豆加工素材の製造方法を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。
実施例におけるn−ヘキサナール含有量を示すグラフである。 同、イソフラボン含有量を示すグラフである。 同、配糖体とアグリコンの含有量を示すグラフである。 同、血小板凝集抑制効果を示すグラフである。 同、大豆アレルゲン蛋白質の有無を示すSDS−PAGEの結果である。

Claims (13)

  1. 大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることを特徴とする大豆加工素材の製造方法。
  2. 担子菌がアガリクス・ブラゼイであることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 乾燥させてから粉砕した大豆に担子菌の菌糸体を接種することを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  4. 粉砕した大豆の粒径が1μm〜50μmであることを特徴とする請求項3記載の製造方法。
  5. 粉砕した大豆を1w/v%〜20w/v%の割合で含む粉砕大豆分散液に担子菌の菌糸体を接種することを特徴とする請求項3または4記載の製造方法。
  6. 担子菌の菌糸体を接種する前に粉砕大豆分散液に対して滅菌乃至殺菌処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 担子菌の菌糸体を培養液の形態で接種することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 培養液の担子菌の菌糸体の含有量が0.05w/v%〜0.25w/v%であることを特徴とする請求項7記載の製造方法。
  9. 粉砕大豆分散液に担子菌の菌糸体の培養液を0.1v/v%〜10v/v%の割合で接種することを特徴とする請求項7または8記載の製造方法。
  10. ホモジナイズを100kg/cm2〜1000kg/cm2の圧力条件下で行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の製造方法。
  11. ホモジナイズする前に発酵物に対して滅菌乃至殺菌処理を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 大豆に担子菌の菌糸体を接種して発酵させた後、得られた発酵物をホモジナイズすることで製造されてなることを特徴とする大豆加工素材。
  13. 請求項12記載の大豆加工素材を用いて製造されてなることを特徴とする大豆加工食品。
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