JP2007037397A - 過渡電圧抑制装置、過電圧抑制チップ装置、過電圧抑制装置の製造方法、インピーダンス材料及びインピーダンス材料の製造方法 - Google Patents

過渡電圧抑制装置、過電圧抑制チップ装置、過電圧抑制装置の製造方法、インピーダンス材料及びインピーダンス材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過渡電圧抑制装置が高い製造歩留まりで製造できるように過電圧抑制装置のより低コストで且つ信頼性のより高い製造を実現する。
【解決手段】過渡電圧抑制装置10は、ギャップ36付きの電極12に近接する可変インピーダンス材料のためにレセプタクルを画定する誘電層20、22を含む。装置10を製造するため、及び低コストで、且つさらに高い製造歩留まりで可変電圧材料を調製するための方法も提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、概して、電子装置を保護するための過電圧保護装置、及びこのような装置を製造する方法に関し、さらに詳細には「サージ保護」装置または「過渡電圧抑制」装置と一般的に呼ばれている過電圧抑制装置、過電圧抑制チップ装置、過電圧抑制装置の製造方法、インピーダンス材料及びインピーダンス材料の製造方法に関する。
過渡電圧抑制装置は、短いつまり過渡的な持続時間の高圧から、今日の技術社会が依存するますます拡大する多数の電子装置を保護するニーズに応えて開発されてきた。電気的な過渡電圧は、例えば人間の接触により伝搬される静電放電または過渡事象により生じることがある。通常、過渡電圧保護装置を利用する電気装置の例は、電気通信システム、コンピュータシステム、及び制御システムを含む。
いくつかの公知の過渡電圧抑制装置は、例えばセラミック基板またはプリント基板の基板物質上に形成される信号線(signal conductor)パッド、及び接地線パッドを相互接続する可変インピーダンスを有する材料を含む。「過大応力反応組成物」とも呼ばれることのある可変インピーダンス材料は、絶縁樹脂等の接着材の中で充填材として浮遊する導電粒子及び/または半導電粒子の混合物として製造されることもある。信号パッドと接地パッドは基板の表面上の小さなギャップによって分離され、可変インピーダンス材料は接地線と信号線を相互接続するためにギャップの中に入れられる。スルーホールまたはビアは素子のどちらかの端部上の基板を通って広がり、基板上の信号パッドと接地パッドに電気経路を提供するためにめっきされる。表面実装型デバイスでは、めっきされたビアの内の一方が回路基板の信号線またはトレースに接続され、めっきされたビアの他方は回路基板の接地線トレースに接続されてよい。したがって、装置の信号パッドと接地パッドは、保護される電気システムのそれぞれ信号線と接地線に接続される。
可変インピーダンス材料は、信号線を通過する電圧及び/または電流が指定範囲内にあるときには(本明細書では「オフ状態」と呼ばれることもある)相対的に高い抵抗を示し、電圧及び/または電流が所定の閾値を超えるときには(本明細書では「オン状態」と呼ばれることもある)相対的に低いインピーダンスを示す。オン状態では、信号線によって経験されるパルスまたは過渡電圧が、電気システムの接地線に装置を通して分路され、該パルスに関連する電圧は該パルスの持続時間の間、相対的に低い値で固定される。可変インピーダンス材料は、電圧パルスまたは電流パルスが通り過ぎ、その高インピーダンス状態に戻った後に回復する。
このような装置は、過渡パルスから電子装置を保護するために有効である場合があるが、それらは多くの製造上の問題にさらされている。例えば、接地パッドと信号パッドは、通常、接地パッドと信号パッドを形成するために、減法形成(subtracative formation)プロセスとも呼ばれる、導電材料の層を基板から削除するエッチング技法とフォトリソグラフィ技法によって形成される。接地パッドと信号パッド間のギャップは、通常、導体の形成とは別の製造段階でレーザまたは他の公知の技法を用いて切削または機械加工され、ギャップ形成を抑制することは困難且つ高価である。
さらに、可変インピーダンス材料を混合することは多くの加工段階を必要とし、一貫して製造するにはやはり困難である場合がある。特にチップタイプの装置でのいくつかの装置の大きさが小さいために、可変インピーダンス材料はギャップに適用するのが困難である場合があり、回路網に装置を接続するために終端構造を提供することは問題がある場合がある。累積的に、これらの問題と他の問題が製造費の増加と製造プロセスにおける許容できる装置の製造歩留まりの低下につながる。
過渡電圧抑制装置が高い製造歩留まりで製造できるようにこのような装置のより低コスト且つより高い信頼性の製造を実現することが望ましい。
例示的な実施形態に従って、過渡電圧抑制装置が提供される。該装置は、第1の誘電層、及び該第1の誘電層上に広がり、導電性経路を画定する少なくとも1つの電極を備える。電極は該導電性経路を遮るギャップを含み、可変インピーダンス材料は該電極の中のギャップを実質的に充填し、第2の誘電層が電極の上に被せられ、電極は第1の誘電層と第2の誘電層の間に挟まれ、第1の誘電層と第2の誘電層の少なくとも一方が、ギャップに近接する少なくとも1つの開口とともに形成され、可変インピーダンス材料のためのレセプタクルを画定する。
別の実施形態に従って、過渡電圧抑制チップデバイスが提供される。チップデバイスは、第1の誘電層、該第1の誘電層上に広がり、電極を通る導電性経路を中断する少なくとも1つのキャップを含む電極と、該電極の上に被せられる第2の誘電層とを備え、該電極は該第1の誘電層と第2の誘電層の間に挟まれる。第2の誘電層はギャップの上に被せられる開口部と形成され、可変インピーダンス材料は該開口部に位置し、実質的に電極内のギャップを充填する。可変インピーダンス材料は所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされると相対的に高いインピーダンスを示し、該所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に低いインピーダンスを示す。第3の誘電層は第2の誘電層の上に被さり、第2の誘電層の開口部を閉じ、表面実装終端はギャップのどちらかの側上の電極に導電性経路を確立する。
さらに別の実施形態に従って、過渡電圧抑制装置が第1の誘電層と第2の誘電層を備え、それぞれの誘電層がその中に少なくとも1つの可変インピーダンス開口部を画定し、少なくとも1つの電極が第1の誘電層の間で広がり、電極を通る導電性経路を遮る少なくとも1つのギャップを含む。電極は第1の誘電層と第2の誘電層とは独立して形成され電鋳された、ギャップとともに一体化して形成された箔であり、電極は第1の誘電層と第2の誘電層の間に挟まれる。第1の誘電層と第2の誘電層の可変インピーダンス開口部はギャップに近接して配置され、第3の誘電層と第4の誘電層はそれぞれ第1の誘電層と第2の誘電層の上に位置し、第3の層と第4の層は第1の誘電層と第2の誘電層の中の可変インピーダンス開口部を閉じ、第1の誘電層、第2の誘電層、第3の誘電層、及び第4の誘電層はチップ構造を形成するために互いに固定される。可変インピーダンス材料は第1の誘電層と第2の誘電層の開口部内に位置し、該電極を上下から実質的に取り囲み、表面実装終端がギャップのどちらかの側上の電極までの導電性経路を確立する。
過渡電圧抑制装置を製造する方法も提供される。該方法は、第1の誘電層を提供するステップと、加法形成(additive formation)プロセスに従って一体化して形成されるギャップのある電極を形成するステップと、その中に形成される少なくとも1つの開口部を有する第2の誘電層を提供するステップと、ギャップの上にある第2の誘電層に開口部がある第2の誘電層を第1の誘電層に固定するステップと、可変インピーダンス材料を開口部の中に導入するステップと、後で可変インピーダンス材料で該電極の中の該ギャップを実質的に充填するステップとを備える。
可変インピーダンス材料を製造する方法も提供される。該方法は、導電粒子と溶媒和ポリマーを、絶縁体粒子と充填剤粒子と混合させるステップを備え、該充填剤粒子はアーク消去材料を含む。混合された材料は加硫され、それにより所定の閾値まで電圧及び/電流にさらされるときに相対的に高いインピーダンスを示す材料を提供し、所定の閾値を超える電圧及び/電流にさらされるときには相対的に低いインピーダンスを示すステップを有する。
さらに別の実施形態に従って、過渡電圧抑制装置が提供される。装置は第1の誘電層、第1の誘電層上にギャップ付きの導電性経路を設けるための手段と、所定の閾値まで電圧及び/または電流にさらされるときにギャップ付き導電性経路を通る相対的に高いインピーダンスを示し、所定の閾値を超えた電圧及び/または電流にさらされるときにギャップ付き導電性経路を通る相対的に低いインピーダンスを示すための手段とを備える。該インピーダンスを示すための手段の導入のために前記ギャップ付き電極の一部を露呈するための該第1の誘電層に固定される手段も提供される。インピーダンスを示すための手段が露呈するための手段に導入されるときに、露呈するための手段は、ギャップ付きの電極の近傍で所定の場所に示すための手段をさらに限定する。
過渡電圧抑制装置用の可変インピーダンス材料も提供される。材料は結合剤と、導電粒子と、絶縁体粒子と、充填材とを備え、該充填材はアーク消去材料を含む。結合剤に対する導電粒子体の体積比は約0.5〜2.0の間にあり、材料は約5重量パーセント未満の有機物質を含む。
図1は、本発明の例示的な実施形態による過渡電圧抑制装置10の斜視図である。後述される理由から、過渡電圧抑制装置10は、満足のできる製品のさらに高い製造歩留まりを提供する一方で従来の過渡電圧抑制装置より低コストで製造可能であると考えられている。
該過渡電圧抑制装置10は、詳しく後述される層状構造を有してよく、後述されるように多くの誘電層14に入れられる導電性経路を画定する電極12を含む。電極12は、導電性経路を遮断するギャップ(図1では図示せず)を含み、後述される可変インピーダンス材料がギャップの中に設けられる。可変インピーダンス材料は所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に高いインピーダンスを示し、所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に低いインピーダンスを示す。
電極12は表面実装型終端16の間で電気的に伸張し、表面実装型終端16と導電関係にある。終端16は、使用中、導体、端末、導体パッド、またはプリント基板(図示せず)の回路終端部に結合される。さらに具体的には、終端部16の一方は信号線(signal conductor)に結合されてよく、終端部12の他方は接地線に結合されてよい。信号線を通って流れる電圧及び/または電流が所定の閾値以下であるとき、可変インピーダンス材料は、電極ギャップ内の可変インピーダンス材料を通って実質的には電流が流れない(本明細書では「オフ状態」と呼ばれることもある)高抵抗状態にある。結果的には、オフ状態では終端16間の電極全体で実質的には通電されず、その時間中信号線は接地されていない。
装置10内で利用される可変インピーダンス材料の特性に応じて、信号線を流れる電圧及び/または電流が所定の閾値に近づくにつれて、可変インピーダンス材料は低インピーダンス状態(本明細書では「オン状態」と呼ばれている)に切り替わる。すなわち、可変インピーダンス材料の電気特性は、電流の、全てではない場合、大部分が電極ギャップ内の可変インピーダンス材料を通って流れ、電流が接地まで終端16間を流れるように変化する。このようにして、信号線が経験するパルスまたは過渡電圧は接地線に分路され、該パルスに関連する電圧は該パルスの持続時間中相対的に低い値で固定されてよい。可変インピーダンス材料は、電圧または電流のパルスが通過し、その高インピーダンス状態に戻った後に回復する。したがって、信号線と関連する回路網は、パルスが終了した後に直ちに正常な動作を続行できる。このようにして、信号線と関連する回路網は、影響を受ける回路網に対する中断が実質的にはない状態で保護される。したがって装置に接続されている過渡電圧及びサージ保護が実現される。
例示的な実施形態では、過渡電圧抑制装置10はチップ形状を有してよい。すなわち、装置10は一般的には形状が矩形であってよく、狭い空間を占有する一方でプリント基板に対する装置10の表面実装に適した幅W、長さL及び高さHを含む。例えばLは約1.016mm(0.040インチ)〜1.524mm(0.060インチ)であってよく、Wは約0.508mm(0.020インチ)〜0.762mm(0.030インチ)であってよく、その結果、当業者が理解できるように、過渡電圧抑制装置はチップヒューズ、チップ抵抗器等を含むがこれらに限定されない他の電気チップ構成部品とほぼ同じ回路基板上の領域を占有する。高さHは過渡電圧抑制装置10を製造するために利用される多様な層12と14の結合された厚さにほぼ等しい。特に、高さHは、過渡電圧抑制装置10の薄型を維持するために長さLまたは巾Wどちらかより大幅に少ない。しかしながら、装置10の実際の寸法は、本発明の範囲から逸脱することなく25.4mm(1インチ)を超える寸法を含むさらに大きな寸法またはさらに少ない寸法まで、本明細書に述べられている例示的な寸法から変化してよい。
図2は、過渡電圧抑制装置10の製造で利用される多様な層12、14を描く過渡電圧抑制装置10の分解斜視図である。具体的には、例示的な実施形態では、過渡電圧抑制装置10は、基本的に、代わりに第3の誘電層と第4の誘電層24、26の間に挟まれる第1の誘電層と第2の誘電層20、22の間に挟まれる電極12を含む6つの層から構成されてよい。第5の誘電層28は第3の誘電層24の上にある。以下に理解されるように、誘電層20、22、24、26及び28はそれぞれ装置10の中で別の目的を達成し、相応して層を製造するために使用される材料は互いに異なる。
公知の過渡電圧抑制装置とは異なり、電極12は、第1の誘電層と第2の誘電層20と22と独立して製造され、形成される電鋳された、厚さ3ミクロンから20ミクロンのニッケル箔である。具体的には例示的な実施形態において、電極12は、電極層の所望される形状が上にめっきされ、マイナス画像がフォトレジストでコーティングされた基板(不図示)の上で成型される電鋳プロセス等の公知の加法プロセスに従って製造される。ニッケル等の金属の薄い層が、成型されたマイナス画像の上に実質的にめっきされ、次にめっきされた層は第1の誘電層と第2の誘電層20と22の間に広がる自立する箔であるために成型物から剥がされる。ニッケルは、成型物から剥がされるときにその構造上の強度にとって有利であると考えられるが、本発明の別の実施形態で電極を形成するためには他の金属及び導電性構成及び合金が同様に使用されてよいことが考えられる。
図2に示されているように、電極12は大文字Iの形状で形成され、幅広いアンカー部分30と32と相対的に狭い経路部分34が該アンカー部分30と32の間に広がり、それにより第1の誘電層と第2の誘電層20と22の間に導電性経路を画定する。例示的な実施形態では約数ミクロンの小さなギャップ36が経路部分34を通して導電性経路を遮断し、可変インピーダンス材料(図2では図示せず)が、電極12の経路部分34を相互接続するために後述されるようにギャップ36に適用される。また、終端開口部38は、後述されるように、回路基板に電極12の電機接続を提供するためにアンカー部分30、32の端部の中に形成される。広い方のアンカー部分は、開口部38の形成における製造公差に対処する。
特に、電極ギャップ36は、電鋳された電極が、ギャップ36がすでに存在するまたは事前に形成された状態でめっきされるように成型される画像の中に一体形成される。すなわちギャップ36を形成するための別個の製造ステップは回避され、これを行う関係費用及び問題も、電鋳プロセスで電極12と同時にギャップを形成することにより回避される。ギャップ36は図2に示されているように電極12の中心に形成されてよい、あるいは所望される場合には電極12内のどこかで形成されてよい。電極12の1つの特定の形状が図2に描かれているが、他の実施形態では電極12の形状の多様な他の形状が同様に利用されてよいことが理解される。
電極12を別個に独立して形成すると、過渡電圧抑制装置の公知の構造と比較して他の優位点も可能になる。例えば、電極12を別に独立して形成すると、過渡電圧抑制装置10が構築されるときに誘電層20、22、24、26及び28に関して電極層の制御と位置でさらに大きな精度が可能になる。公知のこのような装置のエッチングプロセスと比較すると、電極12を独立して形成すると第1の誘電層と第2の誘電層20、22を基準にした導電性経路の形状に関してさらに大きな制御が可能になる。エッチングはいったん形成されると導電性経路の斜めのまたは傾斜した側面端縁を生じさせる傾向があるが、電鋳プロセスでは実質的には垂直な側面端縁が可能であり、したがって製造された装置10のトリガ電圧、制限電圧、及び漏れ電流の特性でより反復可能な性能を実現する。さらに、電極を別に独立して形成すると、性能特性を変えることができる電極12の垂直の外形または輪郭を生じさせるために垂直寸法の(つまり誘電層に垂直な)様々な厚さを有する電極にも対処する。なおさらに、装置の性能特性を変えるためにも、別個の独立の形成プロセスにおいては複数の金属または合金が使用されてよい。
第1の誘電層と第2の誘電層20、22とは別の、異なる方法での電極12の電鋳は有利であると考えられているが、電極12が、本発明の優位点のいくつかを依然として取得しながら、代わりに他の方法で形成されてよいことが理解される。例えば、電極12はスクリーンプリントと蒸着技法等の他の加法技法、及び当分野で公知であるように化学エッチング等の減法技法を含む公知の技法に従って第1の誘電層20に適用される電着された金属箔であってよい。
第1の誘電層20は電極12の下にあり、経路部分34の一部、特に電極12のギャップ36の下にある円形の開口部40を含む。終端開口部42は、第1の誘電層20のどちらかの端部の中に形成される。同様に、第2の誘電層22が電極12の上にあり、経路部分34の一部、特に電極12のギャップ36の上にある円形の開口部44を含む。終端開口部46は、第2の誘電層22のどちらかの端部の中に形成される。
特に、及び例示的な実施形態では、電極12の経路部分34は、ギャップ36の近傍にある第1の誘電層と第2の誘電層20、22のどちらの表面にも接触しない。それぞれの第1の誘電層と第2の誘電層20、22の開口部40、44は電極内のギャップ36を露呈し、可変インピーダンス材料の導入のために電極ギャップ36の上下にレセプタクルを画定する。すなわち、開口部40、44は装置10内の可変インピーダンス材料に制限された場所を与え、該可変インピーダンス材料は、装置10の適切な運転を確実にするために実質的にはギャップ36を取り囲み、充填することが相応して保証されてよい。
円形の開口部40、44が第1の誘電層と第2の誘電層20、22に描かれている一方、他の形状が所望されるように別の実施形態で開口部を形成するために使用されてよいことが認識される。
例示的な実施形態では、第1の誘電層と第2の誘電層20、22はそれぞれ、互いに、及び電極12に層を固定するための4ミクロンの接着フィルムを含む、市販されている厚さ50ミクロンのポリイミド誘電体膜から製造される。しかしながら、代替実施形態では、他の寸法の材料が利用されてよいことが理解され、適切な電気的な誘電体及び絶縁材料(ポリイミドと非ポリイミド)が利用されてよいことがさらに意図される。また、第1の誘電層と第2の誘電層20と2では接着層のない材料が利用されてよいことも認識される。
第3の誘電層24が第2の誘電層22の上にあり、第3の誘電層24の対向する端部にある終端開口部52の間に広がる連続面50を含む。同様に、第4の誘電層26は第1の誘電層20の下にあり、第4の誘電層26の対向する端部にある終端開口部56の間に広がる連続面54を含む。それぞれの第3の誘電層と第4の誘電層24、26の該連続面50、54は第1の誘電層と第2の誘電層20、22の中の開口部40、44を閉じ、電極の可変インピーダンス材料とギャップ36を密封する。
例示的な実施形態では、第3の誘電層と第4の誘電層24、26が、それぞれポリイミド誘電体膜から製造される。1つの例示的な実施形態では、第3の誘電層24は、層を互いに固定するために4ミクロンの接着膜を含む厚さ50ミクロンのポリイミド誘電体膜であってよく、第4の誘電体膜は、18ミクロンの銅積層板を含む厚さ25ミクロンのポリイミド誘電体膜であってよい。しかしながら、代替実施形態では、材料の他の寸法が利用されてよいことが理解され、他の適切な電気誘電材料と絶縁材料(ポリイミドと非ポリイミド)が利用されてよいことが認識される。第3の誘電層と第4の誘電層24と26では接着剤のない材料が利用されてよいことがさらに考えられる。
第5の誘電層28は第3の誘電層24の上にあり、例示的な実施形態では、18ミクロンの銅積層板を含む、厚さ25ミクロンのポリイミド誘電体膜であってよい。これは、公知の方法でその一方の面に形成される表面実装型パッド60を含む。終端パッド60は終端開口部62を含む。第4の誘電層26は表面実装型パッド64も含み、パッド64のそれぞれは終端開口部66を含む。例示的な実施形態では、第4の誘電層と第5の誘電層26、28は銅張りポリイミド積層板であり、該銅は表面実装型パッド60、62を形成するために層からエッチングで取り去られる。しかしながら、パッド60、62は代わりに、例えば電鋳技法、印刷技法または付着技法を使用する別の公知の方法で形成できると理解される。
層12、20、22、24、26及び28が積み重ねられているとき、層の終端開口部は互いに位置合わせされ、終端開口部の内面は、表面実装型パッド60、64と電極12のアンカー部分30、32の小さい方の表面の間で導電性経路を完成するために、その垂直面80(図5)上に銅等の導電材料で金属化される。言い換えると、金属化された面80は電極12の主要な平面に実質的に垂直に広がり、アンカー部分30、32の垂直端面(小さい方の面)に接している。したがって、城壁風の(castellated)接点終端が装置10の端部に設けられる。
本発明の利点の少なくともいくつかは、過渡電圧抑制装置10を電気回路に接続するための城壁風の接点の代わりに他の終端構造を利用することにより達成されてよいことも認識される。したがって、例えば、接点リード線(つまりワイヤ終端)、ラップアラウンド終端、浸漬金属化終端等が、必要に迫られて、あるいは所望されるように利用されてよい。
過渡電圧抑制装置10を製造するために利用される例示的な製造プロセスを説明する目的で、過渡電圧抑制装置10の誘電層が以下の表に従って参照される。
Figure 2007037397
これらの記号表示を使用して、図3は、(図1と図2に示されている)過渡電圧抑制装置10を製造する例示的な方法100のフローチャートである。
表面実装型パッドは、前述の、あるいは当分野で周知の技法のどれかに従って層4と層5上で形成され(102)、層1と層2の開口部は後述されるように装置の組み立て前に形成される(104)。電極12は、前述の電鋳プロセスを使用して等、誘電層とは独立して形成される(105)。
層1、層2及び層4は互いに積層され(106)、電極12は層1と層2の間に広がり、層4は層4の中の開口部40を閉じる。このようにして、層4は電極ギャップ36に近接する層1内で開口部40を閉じる一方で、図4に示されるように、電極経路部分34と電極ギャップ36が露呈され、層2の開口部44の中で接近可能であるサブアセンブリが形成される。可変インピーダンス材料70(図5A)は、次に開口部44に導入され(107)、層2の開口部44と層1の開口部40のそれぞれを充填し、その結果、電極経路部分34と電極ギャップ36は、可変インピーダンス材料70でギャップ36を実質的に充填する一方で、電極経路部分34とギャップ36の上下両方で可変インピーダンス材料70によって実質的に取り囲まれる。
層3と層5は装置10の第2のサブアセンブリを形成するために互いに積層され(108)、次にステップ(106)から第2のサブアセンブリが第1のサブアセンブリに積層される。第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリが互いに積層されているとき(110)、第2のサブアセンブリは層2の開口部44を閉じる。
終端開口部は、次に、例えば公知のせん孔プロセスに従って、積層された第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリを通して形成される(112)。過渡電圧抑制装置10は、これまで説明された方法だけに従って個々に製造できるが、例示的な実施形態では、ギャップ36を含む複数の電極12が材料のより大きなパネル上で形成され、開口部44と終端開口部120が想像で輪郭を描かれている図6に概略で示されるように、過渡電圧抑制装置10は薄板形状で集合的に製造されてから、個々の装置10に分離される、または個片切断される(singulated)(114)。さらに図6でわかるように、電極のアンカー部分30、32は、電極12を、層1と層2を基準にして、及び層1と層2の間に配置し、維持するために役立つアンカー穴122を含む。装置10を個片切断する(singulate)ために、切削工具が交差する方形切断線124、126に沿って移動されてよい。
装置10は、積層プロセスを始動し、多数の過渡電圧保護装置を最小の時間で製造するためにバッチプロセスで、あるいは連続ロールを用いて形成されてよい。
終端開口部は、図1に示される終端16を完了するために、装置の個片切断(singulation)(114)の前または後のどちらかにその垂直面80上で(図5)めっきされる、あるいはそれ以外の場合金属化される(116)。
前述の基本的な方法論から逸脱することなく、さらに多くの層またはさらに少ない層が製造され、装置10に組み込まれてよいことが考えられる。前述の方法論を使用して、過渡電圧抑制装置が、相対的に安価な公知の技法とプロセスを使用するバッチプロセスで、低コストの幅広く入手可能な材料を使用して効率的に形成されてよい。さらに、該方法論は、従来の過渡電圧抑制装置構造よりも少ない製造ステップでより大きなプロセス制御を実現する。このようにして、より低コストでより高い製造歩留まりを取得してもよい。
例示的な実施形態では、可変インピーダンス材料70は、以下の例示的な成分から調製されてよい。つまりアルミニウム粒子のような導電粒子、メチルn−アミルケトン(Methyl n−Amyl Ketone)(MnAK)のような溶媒、フルオロシリコン(fluorosilicone)ゴムのようなポリマー材料の結合剤、酸化アルミニウム等の絶縁体粒子、及び硫酸バリウム等のアーク消去材料及び球状ホウケイ酸塩粉末等の絶縁体スペーサ粒子。該成分は、可変インピーダンス材料を調製するために、図7に描かれている方法200に従って以下のように処理される。
導電粒子はヒュームドシリカ(fumed silica)等の絶縁材で薄くコーティングされて(202)よく、溶媒とフルオロシリコンゴムは好ましくは、溶媒和ゴムを提供するために、約24時間の間、例えば遊星ミキサー内で前もって混合される(204)。次に、該溶媒和ゴムは、アーク消去粒子と絶縁体スペーサ粒子を含む薄くめっきされた導電粒子と充填材、及び絶縁体粒子と約0.5時間の間、オーバヘッド(overhead)ミルまたはビーズ(bead)ミルなどのミキサーの中で混合される(206)。任意で、該混合は、例えば混合後約24時間翻転されて(208)もよい。次に、材料は加硫され(210)、過渡サージ抑制装置10を製造する際に使用するために保存される。
好ましくは、可変インピーダンス材料70は、わずか5重量パーセントの有機物質を含み、したがって実際的には有機物質はない。また、導電粒子のゴムに対する体積百分率比は好ましくは約0.5対約2であり、さらに具体的には約0.75〜約1.5の間である。
可変インピーダンス材料70における結合剤ポリマーの選択及び/または充填材の量、つまり材料の架橋または加硫の程度は、材料が装置10の運転中に電圧パルスの結果として加熱されるときに、材料の引張特性を変更し、材料内で誘導される熱応力に影響を及ぼすために変えることができる。材料の中の結合剤ポリマー及び/または充填材の量、つまり材料の架橋または加硫の程度を戦略的に選択することによって、過電圧状態にある材料の応力は、オン状態とオフ状態の間で材料の所望される切り替え特性を生じさせるために制御されてよい。一般的には、材料調製において結合剤ポリマーと充填材の量に関係する、装置がさらされる応力が高いほど、材料がオフ状態からオン状態に変化する電圧が引き下げられる。したがって、過電圧パルスに対する様々な感度を有する装置10が提供されてよい。
高圧過渡パルスに対するさらに大きな耐久力のために、シリコーン等のポリマーと混合された酸化鉄のような反トラッキング(anti−tracking)材料を材料調製において充填材に追加できる。調製において反トラッキング材料の量を変えることによって、過電圧状態にある装置10の絶縁特性と反トラッキング特性は相応して変えられてもよい。
前述の調製及び方法は、可変インピーダンス材料の公知の調製に対してさらに低コストで、より問題が少なく、短縮された処理時間で装置10に一貫した可変インピーダンス材料を提供すると考えられている。このような調製は、前述のように所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に高いインピーダンスを示し、所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされるときには相対的に低いインピーダンスを示す材料を生成する。例証としてのみ、前述されるように装置10と使用されるとき、装置10は、材料を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させる約100Vから300Vのトリガ電圧を有する。約20Vから約40Vの過渡電圧パルスイベントの間制限された電圧を生じさせ、正常な運転状態では約1nA未満の漏れ電流を示し、材料は約1000の過渡電圧またはパルスイベントに耐えることができる。
装置10内で利用されてよい例示的な可変インピーダンス材料が説明されてきたが、本発明の優位点の少なくともいくつかを達成しながらも、他の公知の方法に従って製造される、他の公知の可変インピーダンス材料が利用されてよいことが理解される。同様に、方法200に従って生じる可変インピーダンス材料を利用する例示的な過渡電圧抑制装置が説明されてきたが、可変インピーダンス材料は他の種類の過渡電圧保護装置で使用できることが認識される。したがって、前記説明は例示的な目的のためだけに示され、任意の特定の可変インピーダンス材料とともに使用するために装置10を制限する、あるいは任意の特定の装置とともに使用するための可変インピーダンス材料を制限することを目的としていない。
図8は、本発明の別の例示的な実施形態による過渡電圧抑制装置300の別の実施形態の斜視図である。過渡電圧抑制装置300は、満足のできる製品のさらに高い生産歩留まりを提供しつつ、従来の過渡電圧抑制装置より低いコストで製造可能であると考えられている。
過渡電圧抑制装置300は、後述される層状構造を有してよく、後述されるように多くの誘電層304内に入れられる導電経路を画定する電極302を含む。過渡電圧抑制装置300は図8に描かれているようなチップ構成を有してよい。すなわち、装置300は一般に矩形の形状となってよく、狭い空間を占有しつつも、プリント基板にデバイス300を表面実装するのに適した幅W、長さL及び高さHを含む。例えば、Lは約1.016mm(0.040インチ)〜1.524mm(0.060インチ)であってよく、Wは約0.508mm(0.020インチ)〜約0.762mm(0.030インチ)であってよく、当業者が理解するように、その結果、過渡電圧抑制装置は、チップヒューズ、チップ抵抗器等を含むが、これらに限定されない他の電気チップ構成部品とほぼ同じ回路基板上の領域を占有する。高さHは過渡電圧抑制装置10を製造するために利用される多様な層302と304の結合された厚さにほぼ等しい。特に、高さHは過渡電圧抑制装置300の薄型を維持するために長さLまたは幅Wより著しく低い。しかしながら、装置10の実際の寸法が本明細書で述べられた例示的な寸法から、本発明の精神を逸脱することなく25.4mm(1インチ)を超える寸法を含むさらに大きいまたはさらに小さい寸法に変化してよいことが認識される。
図9は、バルク製造アセンブリでの過渡電圧抑制装置300の分解斜視図である。具体的には、例示的な実施形態で、過渡電圧抑制装置300は本来、第1の誘電層と第2の誘電層306、308の間に挟まれる電極302、及び第2の誘電層308の上にある第3の誘電層310を含む4つの層から構築されている。
電極層302が所望される場合に電鋳技法の代わりに他の公知の技法に従って形成されてよいことが理解されるが、電極層302は、その優位点が前述されている第1の誘電層と第2の誘電層、302と304とは独立して製造され、形成される電鋳された厚さ3ミクロン〜20ミクロンの銅箔またはニッケル箔である。さらに、他の金属及び導電構造及び合金が電極層302を形成するために使用されてよい。
電極層302は、それぞれが大文字Iの形状を有する複数のエレメントで形成され、幅広いアンカー部分310と312、及び相対的に狭い経路部分314が該アンカー部分310と312の間に広がり、それにより第1の誘電層と第2の誘電層306と308との間に導電性経路を画定する。例示的な実施形態では約数ミクロンの小さなギャップ36が経路部分314を通して導電性経路を遮断し、可変インピーダンス材料320が、電極302の経路部分314を相互接続するために後述されるようにギャップ316に適用される。電極ギャップ316は、電鋳された電極がめっきされ、ギャップ36がすでに存在するまたは前もって形成され、それにより関連費用と問題とともに、ギャップ316を形成するための分離された製造ステップを排除するように、成型された画像の中に一体化して形成される。ギャップ316は、図9に示されるように電極経路部分314の中心に形成されてよい、あるいは所望される場合電極層302内のどこか別の場所に形成されてよい。電極層302の1つの特定の形状は図9に描かれているが、他の実施形態では電極層302の形状の多様な他の形状が同様に利用されてよいことが理解される。
第1の誘電層と第2の誘電層306、308とは別の、異なる方法での電極層302の電鋳は有利であると考えられているが、電極層302が、本発明の優位点のいくつかを依然として取得しながら、代わりに他の方法で形成されてよいことが理解される。例えば、電極層12はスクリーンプリントと蒸着技法等の他の加法技法、及び当分野で公知であるように化学エッチング等の減法技法を含む公知の技法に従って第1の誘電層306に適用される電着された金属箔であってよい。
第1の誘電層306は電極層302の下にあり、電極層302のアンカー部分310、312の下にある円形の終端開口部330を含み、さらに具体的には終端開口部330は電極層302内のギャップ316から離間されている。終端開口部300は、例えば図11に最もよく示されるように電極アンカー部分310、312の主要な平面と直接的に係合し、主要な平面と当接接触している表面実装型パッド終端を提供するために、銅等の導電金属で充填される。
本発明の利点の少なくともいくつかは、過渡電圧抑制装置300を電気回路に接続するための表面実装型パッド終端340の代わりに、他の終端構造を利用することによって達成されてよいことが認識される。したがって、例えば接触導線(つまりワイヤ終端)、ラップアラウンド終端、浸漬金属化終端、城壁風の接点等が、必要に迫られてあるいは所望されるように利用されてよい。
図8を参照し直すと、第2の誘電層308は電極層302の上にあり、電極層302の電極層経路部分314の一部、特にギャップ316の上にある円形の開口部350を含む。このようにして、電極層302の経路部分314は開口部350内の電極開口部316の近傍で露呈される。それぞれの第2の誘電層308内の開口部350は、電極内のギャップ316を露呈し、(図11にも示される)可変インピーダンス材料320の導入のためにギャップ316の上にレセプタクルを画定する。すなわち、開口部350は可変インピーダンス材料320に限られた位置を与え、装置300の適切な動作を確実にするために可変インピーダンス材料が実質的にギャップ316を取り囲み、充填することが相応して保証されてよい。ただし、第1の誘電層304は硬く(solid)、電極層ギャップ304の近傍に開口部はない。
例示的な実施形態では、第1の誘電層と第2の誘電層306、308はそれぞれ、層を互いに及び電極層312に固定するために接着剤を含む、市販されているポリイミド誘電体膜から作られている。一例として、第1の誘電層306は市販されている50.8nm(2ミル)のポリイミド膜であってよく、第2の誘電層308は市販されている127nm(5ミル)のポリイミド膜であってよい。
しかしながら、代替実施形態では、他の適切な電気誘電体及び絶縁材料(ポリイミドと非ポリイミド)が利用されてよく、さらに接着剤なしの材料が第1の誘電層と第2の誘電層306と308で利用されてよいことが理解される。
第3の誘電層310は第2の誘電層308の上にあり、その中に開口部のない連続面360を含む。第3の誘電層310の連続面360は第2の誘電層308の開口部350を閉じ、可変インピーダンス材料320と電極ギャップ316を密封する。
例示的な実施形態では、第3の誘電層310がポリイミド誘電体膜から製造されている。しかしながら、代替実施形態では、ポリイミド誘電体膜の代わりにエポキシコーティングを含む、他の適切な電気誘電体と絶縁材料(ポリイミドと非ポリイミド)が利用されてよいことが理解される。
層302、306、308、及び310が積み重ねられ、可変インピーダンス材料320とともにその中で固定されると、図10に示されるように、パッド340が第1の誘電層の終端開口部330に形成される。また、図10は電極層302、及び組み立てられた層を別々の装置310に個片切断するための方形切断線380と382を概略して描いている。
いったん構築されると、装置300は前述のように装置10と実質的に同様に動作する。
過渡電圧抑制装置300を製造するために利用される例示的な製造プロセスを説明する目的で、過渡電圧抑制装置300の誘電層が以下の表に従って参照される。
Figure 2007037397
これらの記号指示を使用して、図12は過渡電圧抑制装置300を製造する例示的な方法400のフローチャートである。
電極層は、前述の電鋳プロセス、または当分野で公知である別の形成プロセスを用いて、誘電層と独立して形成され(402)、層1と層2は互いに積層され(404)、電極層が層1と層2の間に広がる。このようにして、電極経路部分314と電極ギャップ316が露呈され、層2の開口部350内でアクセス可能であり、電極層のアンカー部分310、312が層1の終端開口部330の中で露呈されるサブアセンブリが形成される。
表面実装型パッドは、アンカー部分310と312と接する層1の開口部内でめっきされ(406)、可変インピーダンス材料320が、電極経路部分314を実質的に取り囲み、ギャップ316を充填するために層2の開口部の中に導入される(408)。可変インピーダンス材料は前述の可変インピーダンス材料70と同じ、または異なってよい。
次に、ポリイミド材料が層3のために、あるいは層3にエポキシ材料が使用されている場合でコーティングと硬化によって使用される場合に、層3が層2に、積層プロセス等の公知の方法で適用される(410)。層3は層2の開口部を閉じ、可変インピーダンス材料をその中に密封する。
最後に、個々の構成部品または装置300は、図10に示されている方形切断線に沿って互いから分離される、あるいは個片切断される(412)。過渡電圧抑制装置300は、薄板形式で集合的に製造され、その後個々の装置300に分離される、または個片切断される(412)と説明されるが、装置300は所望される場合個別に製造できる。装置300は、最小の時間で多数の過渡電圧保護装置を製造するために積層プロセスを始めるためにバッチプロセスで、あるいは連続ロールで形成されてよい。
前述の基本的な方法論から逸脱することなく、さらに多くのまたはさらに少ない層を製造し、装置300に組み込んでよいことが意図される。特に開口部330と350が層1と層2で前もって形成されるとき、方法400は相対的に短い期間で、前述の方法200より少ない数のステップで完了されてよい。
前述の方法論を使用して、過渡電圧抑制装置は低コストの幅広く使用可能な材料を使用して、相対的に安価な公知の技法とプロセスを使用するバッチプロセスで効率的に形成されてよい。さらに、該方法論は従来の過渡電圧抑制装置構造より少ない製造ステップでより大きなプロセス制御を実現する。このようにして、さらに高い製造歩留まりがさらに低コストで取得されてよい。
図13と図14は、本来、図1から図6に関して前述の4台の装置10の組み合わせである過渡電圧抑制装置500の別の実施形態を示す。したがって、描かれている実施形態では、装置500は互いに平行に電子回路網に接続されてよいインライン装置で4台の装置10を提供する。4台の装置10は図13に示される装置500で統合されるが、さらに多くまたはさらに少ない装置10が装置500に設けられてもよいことが理解される。
装置500は、別々の装置10の代わりにインライン装置500を形成するために、方形切断線の適切な変型を用いて実質的に前述のように構築されてよい。図14に示されるように、電極経路部分34とギャップ36は、それぞれ第1の誘電層と第2の誘電層22、20内の開口部44、40の中で露呈される。したがって、可変インピーダンス材料70の導入は簡略化され、前述の理由から、装置500は公知の装置より高い製造歩留まりで、さらに低コストで製造可能である。
図8から図11に関して前述の装置300のインライン組み合わせは、同様に、単一の装置または別々の装置の代わりにインライン装置を形成するために方形切断線の変型を用いて前述の方法論に従って提供できる。
本発明は多様な特定の実施形態に関して説明されてきたが、当業者は、本発明が請求項の精神及び範囲内の変型をもって実践できることを認識する。
本発明による過渡電圧抑制装置の斜視図である。 図1に示される装置の分解斜視図である。 図1と図2に示される装置を製造する方法のプロセスフローチャートである。 製造の第1の段階での図1に示される装置の斜視図である。 製造の別の段階での図1に示される装置の部分断面図である。 図5の部分の立面図である。 バルク製造段階で図1に示される装置の一部の平面図である。 図1から図6に示される装置のための可変インピーダンス材料の製造のためのプロセスフローチャートである。 過渡電圧抑制装置の別の実施形態の斜視図である。 図8に示される装置のバルク製造の分解図である。 製造プロセスでの1つの段階で図10に示されるバルク製造の底面図である。 図8に示される装置の断面図である。 図8に示される装置を製造する方法のプロセスフローチャートである。 本発明による過渡電圧抑制装置の別の実施形態の斜視図である。 製造の1段階での図13に示される装置の平面図である。
符号の説明
10 過電圧抑制装置
12 電極
14 誘電層
16 表面実装型終端
20 第1の誘電層
22 第2の誘電層
24 第3の誘電層
26 第4の誘電層
28 第5の誘電層
30、32 アンカー部分
34 経路部分
36 ギャップ
38、46、52、56、62、66 終端開口部
40、44 開口部
50 連続面
60、64 表面実装パッド

Claims (39)

  1. 第1の誘電層と、
    前記第1の誘電層上で広がり、導電経路を画定する少なくとも1つの電極であって、前記導電経路を遮断するギャップを含む電極と、
    前記電極の中の前記ギャップを実質的に充填する可変インピーダンス材料と、
    前記電極の上にある第2の誘電層であって、前記電極が前記第1の誘電層と第2の誘電層間に挟まれ、前記第1の誘電層と前記第2の誘電層の少なくとも1つが、前記ギャップに近接する少なくとも1つの開口部を有して形成され前記可変インピーダンス材料のためのレセプタクルを画定する第2の誘電層と、
    を備えることを特徴とする過渡電圧抑制装置。
  2. 前記電極が前記第1の誘電層と第2の誘電層と独立して形成される請求項1に記載の過渡電圧抑制装置。
  3. 前記電極が加法形成プロセスで前記ギャップと一体形成される請求項2に記載の過渡電圧抑制装置。
  4. 前記電極が電鋳された薄膜を備える請求項3に記載の過渡電圧抑制装置。
  5. 前記電極箔がニッケルである請求項4に記載の過渡電圧抑制装置。
  6. 前記第1の誘電層と第2の誘電層のそれぞれが前記電極内の前記ギャップに近接する開口部を含み、前記可変インピーダンス材料が、前記第1の誘電層と第2の誘電層の開口部内に位置し、前記可変インピーダンス材料が前記ギャップの近傍にある前記電極の上下に配置される請求項1に記載の過渡電圧抑制装置。
  7. 前記第2の誘電層の上にあり、前記第2の誘電層内の開口部を閉じる第3の誘電層をさらに備える請求項1に記載の過渡電圧抑制装置。
  8. 前記第1の誘電層は前記電極内の前記ギャップから離間される少なくとも1つの開口部を含み、前記第1の誘電層の前記開口部が、前記電極の主要な面に当接接触している導電性の終端材料で充填される請求項1に記載の過渡電圧抑制装置。
  9. 城壁状の接点終端をさらに備える請求項1に記載の過渡電圧抑制装置。
  10. 第1の誘電層と、
    前記第1の誘電層上に広がる電極であって、前記電極を通る導電性経路を遮断する少なくとも1つのギャップを含む電極と、
    前記電極の上にある第2の誘電層であって、前記電極が前記第1の誘電層と第2の誘電層の間に挟まれ、前記第2の誘電層が前記ギャップの上にある開口部で形成される第2の誘電層と、
    前記開口部内に位置し、前記電極内の前記ギャップを実質的に充填する可変インピーダンス材料であって、所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に高いインピーダンスを示し、所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に低いインピーダンスを示す可変インピーダンス材料と、
    前記第2の層の上にあり、前記第2の誘電層の前記開口部を閉じる第3の誘電層と、
    前記ギャップのどちらかの側で前記電極への導電性経路を確立する表面実装型終端と、
    を備えることを特徴とする過渡電圧抑制チップ装置。
  11. 前記電極が前記第1の誘電層と第2の誘電層とは独立に形成される電鋳された箔を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  12. 前記第1の誘電層が前記ギャップの下にある開口部を含み、前記可変インピーダンス材料が前記ギャップの近傍で前記電極の上下に広がる請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  13. 前記表面実装型終端が、前記電極の主要な表面に平行な面で広がる導電性の終端材料を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  14. 前記表面実装型終端が城壁状の接点終端を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  15. 前記誘電層の少なくとも1つがポリイミド材料を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  16. 前記誘電層のそれぞれがポリイミド材料を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  17. 前記電極が前記第1の誘電層の上で広がる複数の電極を備え、各電極が導電性経路を遮断する少なくとも1つのギャップを含み、かつ前記ギャップのそれぞれに位置し、該ギャップのそれぞれを実質的に充填する可変インピーダンス材料を備える請求項10に記載の過渡電圧抑制チップ装置。
  18. それぞれが少なくとも1つの可変インピーダンス開口部をその中に画定する第1の誘電層と第2の誘電層と、
    前記第1の誘電層との間で広がり前記電極を通る導電性経路を遮断する少なくとも1つのギャップを含む少なくとも1つの電極であって、前記電極は、前記第1の誘電層と第2の誘電層とは独立に形成される電鋳された箔であり、前記ギャップと一体形成され、前記電極は前記第1の誘電層と第2の誘電層の間に挟まれ、前記第1の誘電層と第2の誘電層の前記可変インピーダンス開口部が前記ギャップに近接して配置される電極と、
    それぞれ前記第1の誘電層と第2の誘電層の上に位置する第3の誘電層と第4の誘電層であって、前記第3の誘電層と第4の誘電層が前記第1の誘電層と第2の誘電層の可変インピーダンス開口部を閉じ、前記第1、第2、第3及び第4の誘電層がチップ構造を形成するために互いに固定される第3の誘電層と第4の誘電層と、
    前記第1の誘電層と第2の誘電層の可変インピーダンス開口部内に位置し、前記電極を上と下から実質的に取り囲む可変インピーダンス材料と、
    前記ギャップのどちらかの側で前記電極への導電性経路を確立する表面実装型終端と、
    を備えることを特徴とする過渡電圧抑制装置。
  19. 前記少なくとも1つの電極が複数の電極を備え、前記第1の誘電層と第2の誘電層が前記複数の電極のそれぞれに対応するそれぞれの可変インピーダンス開口部を含む請求項18に記載の過渡電圧抑制装置。
  20. 前記表面実装型終端の内の少なくとも1つが、前記電極の主要面に平行した、主要面に当接接触する導電性終端材料を備える請求項18に記載の過渡電圧抑制装置。
  21. 前記表面実装型終端の少なくとも1つが前記電極の小さい方の表面との接触領域を画定する城壁状の接点終端を備える請求項18に記載の過渡電圧抑制装置。
  22. 前記誘電層の少なくとも1つがポリイミド材料を備える請求項18に記載の過渡電圧抑制装置。
  23. 第1の誘電層を提供するステップと、
    加法形成プロセスに従って、ギャップが一体的に形成される電極を形成するステップと、
    少なくとも1つの開口部がその中に形成される第2の誘電層を提供するステップと、
    前記第2の誘電層を、前記ギャップの上にある前記第2の誘電層の開口部で前記第1の誘電層に固定するステップと、
    前記開口部の中に可変インピーダンス材料を導入するステップと、
    前記可変インピーダンス材料で前記電極内の前記ギャップを実質的に充填するステップと、
    を備えることを特徴とする過渡電圧抑制装置の製造方法。
  24. 前記可変インピーダンス材料をその中に密封するために前記開口部を閉じるステップをさらに備える請求項23に記載の製造方法。
  25. 前記ギャップを充填するステップが、前記電極の上下両方で前記ギャップを取り囲むステップを含む請求項23に記載の製造方法。
  26. 前記ギャップのどちらかの側で前記電極への導電性経路を確立する表面実装型終端を提供するステップ、をさらに備える請求項25に記載の製造方法。
  27. 導電粒子と溶媒和ポリマーを、絶縁体粒子とアーク消去材を含む充填材粒子とで混合するステップと、
    前記混合された材料を加硫し、それにより所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に高いインピーダンスを示し、前記所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされるときに相対的に低いインピーダンスを示す材料を提供するステップと、
    を備えることを特徴とする可変インピーダンス材料の製造方法。
  28. 前記導電粒子が絶縁体材料で薄くめっきされる請求項27に記載の製造方法。
  29. 前記溶媒和ポリマーを提供するために、ポリマー材料と溶媒を予め混合するステップをさらに含む請求項27に記載の製造方法。
  30. 前記溶媒和ポリマーが溶媒和されたシリコーンゴムである請求項27に記載の製造方法。
  31. 過剰電圧状態の前記材料の切り替え電圧を制御するために充填材粒子の量を選択するステップをさらに含む請求項27に記載の製造方法。
  32. 前記充填材粒子に反トラッキング材料を追加するステップをさらに含む請求項27に記載の製造方法。
  33. 過剰電圧状態の前記材料の前記切り替え電圧を制御するために、前記ポリマー結合剤の加硫と架橋の程度を変えるステップをさらに含む請求項27に記載の製造方法。
  34. 第1の誘電層と、
    前記第1の誘電層上にギャップ付き導電性経路を提供するための手段と、
    所定の閾値までの電圧及び/または電流にさらされると前記ギャップ付き導電性経路を通る相対的に高いインピーダンスを示し、前記所定の閾値を超える電圧及び/または電流にさらされると、前記ギャップ付き導電性経路を通る相対的に低いインピーダンスを示すための手段と、
    前記インピーダンスを示すための手段の導入のために前記ギャップ付き電極の一部を露呈するための、前記第1の誘電層に固定される手段であって、前記露呈するための手段が、前記インピーダンスを示すための手段が前記露呈するための手段に導入されると、前記ギャップ付き電極の近傍の所定の場所に、前記インピーダンスを示すための手段をさらに限定する手段と、
    を備えることを特徴とする過渡電圧抑制装置。
  35. 露呈するための前記手段を閉じるための手段であって、前記装置内で前記インピーダンスを示すための手段を密封する手段をさらに備える請求項34に記載の過渡電圧抑制装置。
  36. 前記装置を表面実装し、前記ギャップ付き電極に対する電気接続を確立するための手段をさらに備える請求項34に記載の過渡電圧抑制装置。
  37. 過渡電圧抑制装置のための可変インピーダンス材料であって、
    前記材料は、結合剤と、導電粒子と、絶縁体粒子と、充填材とを備え、
    前記充填材がアーク消去材料を含み、
    導電粒子対結合剤の体積比が約0.5〜2.0の間にあり、
    前記材料が約5重量パーセント未満の有機物質を含む、
    ことを特徴とする可変インピーダンス材料。
  38. 導電粒子対結合剤の前記体積比が約0.75〜約1.5の間にある請求項37に記載の可変インピーダンス材料。
  39. 前記アーク消去材料が硫酸バリウムである請求項37に記載の可変インピーダンス材料。
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