JP2007036025A - 不揮発性メモリ半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性メモリ半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トンネル絶縁膜の劣化を防止することができ、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることができる不揮発性メモリ半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】不揮発性メモリ半導体装置1のトンネル絶縁膜151の窒素原子濃度は、0.1〜5atomic%である。また、トンネル絶縁膜151の窒素原子は、主として、トンネル絶縁膜151の界面層に存在しており、この界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっている。さらに、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲートに接する表面の窒素の面密度は、4×1014atoms/cm以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不揮発性メモリ半導体装置およびその製造方法に関する。
従来から、MOSトランジスタのゲート絶縁膜や、不揮発性メモリ半導体装置のトンネル絶縁膜に窒素を添加し、電子トラップを防止して、ゲート絶縁膜やトンネル絶縁膜の劣化を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
不揮発性メモリ半導体装置のトンネル絶縁膜は、浮遊ゲート中の電子を保持する。その一方で、前記トンネル絶縁膜には、書き込み、消去の都度、トンネル電流が流れる。そのため、不揮発性メモリ半導体装置のトンネル絶縁膜には、トンネル電流に伴う劣化が生じる。図13(A)に示すように、トンネル絶縁膜に劣化が生じていない場合には、電子がトンネル絶縁膜にトラップされることはないが、図13(B)に示すように、トンネル絶縁膜に劣化が生じている場合には、トンネル絶縁膜に電子のトラップサイトが生じ、このトラップサイトに電子が捕獲される。これによりトンネル絶縁膜の電界が弱められてトンネル電流が流れにくくなる。このようなトンネル絶縁膜の劣化により、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数が低減する。
そこで、トンネル絶縁膜に窒素を添加することにより、トンネル絶縁膜の劣化を防ぎ、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数の増加を図っているのである(例えば、特許文献2)。
また、トンネル絶縁膜に窒素を添加する例としては、前記特許文献2のほかに、例えば、特許文献3も挙げることができる。この特許文献3には、シリコン基板上に薄いゲート絶縁膜(熱酸化膜)を形成し、その上にCVD酸化膜を堆積し、その後、例えば、900℃、10分程度の窒素雰囲気でのアニールを施し、さらに、その上にフローティングゲートを形成することが記載されている。
特許第3264265号 特開2001−338997号公報 特開平11−317463号公報
しかしながら、近年、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数のさらなる増加が要求される状況となっている。本発明者が種々の実験を重ねた結果、トンネル絶縁膜に窒素を添加した場合においても、トンネル絶縁膜が劣化する場合があり、上述した従来技術では、データの書き込み、消去の回数のさらなる増加の要求に応えることが困難であることがわかった。
本発明によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた浮遊ゲートと、前記半導体基板上に設けられた制御ゲートと、シリコン酸化膜から構成され、前記浮遊ゲートに隣接して配置されたトンネル絶縁膜と、を備える不揮発性メモリ半導体装置であって、前記トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、前記トンネル絶縁膜の前記浮遊ゲート側の表面から、この表面近傍までの前記トンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度が、前記トンネル絶縁膜の前記界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっていることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置が提供される。
本発明者が実験を行った結果、電子のトラップサイトの発生を確実に防止して、トンネル絶縁膜の劣化を防ぐためには、トンネル絶縁膜の浮遊ゲート側の表面から表面近傍まで(トンネル絶縁膜の界面層)の窒素原子濃度を高めることが重要であることがわかった。
トンネル絶縁膜の浮遊ゲート側の表面からこの表面近傍までの界面層の窒素原子濃度を高めることで、トンネル絶縁膜の劣化を防ぐことができる。
そして、トンネル絶縁膜の劣化の防止の効果は、トンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度を他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上とすることでより顕著となる。
なお、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1atomic%未満である場合には、窒素を添加することによる電子のトラップサイトの発生を防止するという効果が得られない。また、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が5atomic%を超える場合には、トンネル絶縁膜の浮遊ゲート側の表面の窒素原子濃度も高くなると考えられ、トンネル絶縁膜の浮遊ゲート側の表面があれてオン電流が流れにくくなる。
本発明では、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度を0.1atomic%以上、5atomic%以下としているので、このような問題は生じない。
以上より、本発明によれば、トンネル絶縁膜の劣化を防止することができ、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることができる。
また、本発明によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた、浮遊ゲートと、制御ゲートと、前記浮遊ゲートに隣接して配置され、シリコン酸化膜から構成されるトンネル絶縁膜とを備えた不揮発性メモリ半導体装置の製造方法であって、前記トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、前記トンネル絶縁膜の前記浮遊ゲート側の表面から、この表面近傍までの前記トンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度が、前記トンネル絶縁膜の前記界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるように前記トンネル絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置の製造方法も提供することができる。
本発明によれば、トンネル絶縁膜の劣化を防止することができ、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることができる不揮発性メモリ半導体装置およびその製造方法が提供される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第一実施形態)
図1には、本実施形態の不揮発性メモリ半導体装置1が示されている。
この不揮発性メモリ半導体装置1は、半導体基板であるシリコン基板11と、このシリコン基板11上に配置されたメモリセル15とを備える。
メモリセル15は、絶縁膜154を介してシリコン基板11上に形成された浮遊ゲート152と、この浮遊ゲート152上に設けられ、浮遊ゲート152に隣接して配置されるトンネル絶縁膜151と、トンネル絶縁膜151上に設けられた制御ゲート153とを備える。
シリコン基板11内には、p型不純物イオン注入によりp型ウェル111が形成されている。また、このp型ウェル111内であって、トンネル絶縁膜151の側方に位置する領域には、n型ソース領域112及びn型ドレイン領域113が形成されている。
トンネル絶縁膜151は、浮遊ゲート152と制御ゲート153との間に配置され、浮遊ゲート152と制御ゲート153とに接して設けられている。
このトンネル絶縁膜151の厚みは20nm以下である。なお、トンネル絶縁膜151の膜厚は、20nm以下であれば任意であるが、好ましくは、20nm以下、10nm以上である。
このトンネル絶縁膜151中の窒素原子濃度は、0.1〜5atomic%である。この窒素原子濃度は、核反応法、あるいは、光電子分光法により測定されたものである。
図2に示すように、トンネル絶縁膜151の窒素原子は、主として、トンネル絶縁膜151の界面層に存在しており、この界面層の窒素原子濃度(界面層の全原子に対する界面層の窒素原子の割合)が、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度(他の部分の全原子に対する他の部分の窒素原子の割合)よりも10倍以上高くなっている。ここで、全原子とは、核反応法、あるいは、光電子分光法により検出される原子のことであり、検出限界以下の原子は含まれない。
また、トンネル絶縁膜151の他の部分においては、界面層の窒素原子濃度を超えるような濃度ピークは観察されず、トンネル絶縁膜151の他の部分の全範囲にわたって、他の部分の窒素原子濃度が界面層の窒素原子濃度の1/10以下となっている。
この濃度分布は、二次イオン質量分析法、あるいは光電子分光法により得られたものである。
ここで、界面層とは、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面(浮遊ゲート152側の表面)から、表面近傍(3nmトンネル絶縁膜151内部に入った位置)までのことをいう。
換言すると、トンネル絶縁膜151は、不揮発性メモリ半導体装置1のデータ消去時に、電子が保持されている部分(電子エネルギーが高い部分)に接する界面層の窒素原子濃度が他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっている。
また、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面の窒素原子の面密度(二次イオン質量分析法により測定)は、4×1014atoms/cm以下である。なお、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面の窒素原子の面密度は、4×1014atoms/cm以下、1×1010atoms/cm以上であることが好ましい。
このような不揮発性メモリ半導体装置1は、次のように動作する。
不揮発性メモリ半導体装置1にデータの書き込みを行う場合には、例えば、シリコン基板11を接地して、n型のソース領域112に0Vの電圧を、n型のドレイン領域113に正の高電圧(+12V)を、制御ゲート153に正の低電圧(+2V)をそれぞれ印加する。このとき、ソース領域112からドレイン領域113に流れる電子が、絶縁膜154をトネリングして浮遊ゲート152内に注入される。これによって書き込みが行われる。
一方、不揮発性メモリ半導体装置1のデータの消去を行う場合には、例えば、シリコン基板11を接地して、ソース領域112およびドレイン領域113に0Vの電圧を、制御ゲート153に正の高電圧(+14V)をそれぞれ印加する。このとき、浮遊ゲート152内の電子は、高電位にある制御ゲート153に引かれ、トンネル絶縁膜151をFNトネリングし、制御ゲート153に引き抜かれる。これによって消去が行われる。
次に、不揮発性メモリ半導体装置1の製造方法について説明する。
まず、シリコン基板11上に、絶縁膜154を形成し、その後、絶縁膜154上に浮遊ゲート152を形成する。
次に、浮遊ゲート152上およびシリコン基板11上に跨るようにトンネル絶縁膜151を形成する。ここでは、トンネル絶縁膜151中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、トンネル絶縁膜151の界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜151の界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるようにトンネル絶縁膜151を形成する。
具体的には、CVD法により、ジクロロシラン(SiHCl)と、NOガスとを原料として、厚さ20nmのCVD酸化膜を形成する。次に、NOガスの雰囲気のもと、950℃以上、1200℃以下で、前記CVD酸化膜を窒素アニーリングする。ここでは、ランプアニーリングを行う。これにより、トンネル絶縁膜151が形成される。その後、トンネル絶縁膜151上に制御ゲート153を形成する。
トンネル絶縁膜151を形成する際に、CVD酸化膜を形成するとともに、NOガスの雰囲気のもと、950℃以上、1200℃以下で、前記CVD酸化膜を窒素アニーリングすることにより、界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるトンネル絶縁膜151が得られる。
なお、窒素アニーリングの温度を1200℃を超えるものとすると、CVD酸化膜が分解するおそれがある。
また、窒素アニーリングの温度を950℃未満とした場合には、界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるトンネル絶縁膜151を成膜することが困難となる。
ここで、トンネル絶縁膜151の劣化には、窒素の濃度分布に加え、トンネル絶縁膜151の界面層の窒素原子の結合状態も影響するのではないかと本発明者は推測した。そこで、以上のような製造方法で製造されたトンネル絶縁膜151中の窒素原子の結合状態について検討する。
窒素を含むシリコン酸化膜中における窒素原子の結合状態としては、以下の5つの結合状態が知られている。図3および図4を参照して説明する。
窒素原子の結合状態としては、窒素原子と直接結合している3つの第一近接原子がすべてSi原子であり、このSi原子と結合している第二近接原子が窒素原子もしくはSi原子である第一結合状態(以下、結合状態N1という)、
窒素原子と直接結合している第一近接原子がすべてSi原子であり、このSi原子と結合している第二近接原子に1つ以上の酸素原子が含まれる第二結合状態(以下、結合状態N2という)、
窒素原子と直接結合している第一近接原子のうち2つがSi原子であり、1つが酸素原子である第三結合状態(以下、結合状態N3という)、
窒素原子と直接結合している第一近接原子のうち1つがSi原子であり、2つが酸素原子である第四結合状態(以下、結合状態N4という)、
窒素原子と直接結合している第一近接原子が全て酸素原子である第五結合状態(以下、結合状態N5という)がある。
トンネル絶縁膜151の界面層の結合状態N1〜N5の窒素原子の存在を把握するためには、トンネル絶縁膜151の光電子分光スペクトルを把握する必要がある。
まず、はじめに、トンネル絶縁膜151の表面をHFでエッチングし、3nmの厚みのサンプルを作成する。このサンプルを超高真空槽に入れ、サンプル表面にX線照射し、X線で励起されたN1s(結合エネルギー=397.9eV)光電子を表面垂直方向から検出する。このようにして測定した光電子分光スペクトルを図5に示す。
次に、この図5の光電子分光スペクトルをVoigt関数でピークフィッティングする。一般的に光電子分光法で得られる光電子分光スペクトルは単一ピークである場合と、結合エネルギーの近い複数のピークの和である場合とがある。単一ピークでフィッティングできない場合、複数のピークでフィッティングを行い、一番良くフィットされた結果は本来のスペクトルと見なされる。
ここでは、前述した5種類の結合状態の窒素原子の結合エネルギーの位置にピークが存在すると仮定し、最小二乗法で各ピークの強度を求めた。本実施形態では、図6(A)に示すように、図5のピークを4つのピークに分離してフィッティングすることができる。図6(A)に示すように、結合エネルギーが(Eb)=397.7eVから0、0.7、1.8、3.2eVシフトした位置に4つのピークが見られる。これらのピークが図3、4の結合状態N1〜N4に対応し、厚み3nmのサンプル中、すなわち、トンネル絶縁膜151の界面層中で窒素原子が4種類の結合状態で共存していることがわかる。
また、図6(A)に示すように、厚み3nmのサンプル、すなわち、トンネル絶縁膜151の界面層では、結合状態N2の窒素原子の濃度は、結合状態N1の窒素原子の濃度の2倍以上であるといえる。
また、トンネル絶縁膜151の界面層には、結合状態N5の窒素原子は実質的に存在しないことがわかる。ここで、結合状態N5の窒素原子が実質的に存在しないとは、結合状態N5のピークが検出限界以下であることをいう。
なお、本実施形態のトンネル絶縁膜151全体においても、結合状態N5の窒素原子は、実質的に存在していない。すなわち、結合状態N5の窒素原子の濃度は、光電子分光法による検出限界以下である。
次に、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布について検討した。
結合状態N1〜N4の窒素原子の分布は、トンネル絶縁膜151の界面層のN1s光電子の検出角度をかえて、N1s光電子強度を測定すること、或いは、トンネル絶縁膜151の界面層をHFでエッチングし、このエッチングした厚さの異なるサンプルに対しX線を照射して、光電子を表面垂直方向から測定することで確認できる。
図7(A)は検出角度を変えて検出したN1sの光電子強度である。ここでは、トンネル絶縁膜151表面をHFでエッチングし、3nmの厚み(トンネル絶縁膜151の界面層)となったサンプルを使用する。図7(A)では、検出角度が大きくなるにつれて、サンプルの表面側(トンネル絶縁膜151の界面層のうち、浮遊ゲート152に接する表面と反対側の表面側)を検出していることとなる。
図7(A)からは、検出角度が増大するにつれて結合状態N2のピークの強度が減少するのに対し、結合状態N3,N4のピークの強度が増大する傾向が読み取れる。
結合状態N2の窒素原子が、界面層中に多量に存在するものの、トンネル絶縁膜151の界面層のうち、浮遊ゲート152に接する表面と反対側の表面では減少していることがわかる。
また、結合状態N3,N4の窒素原子がトンネル絶縁膜151の界面層のうち、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面と反対側により多く存在することを示している。
また、トンネル絶縁膜151表面をHFでエッチングし、膜厚1nm未満となったサンプルに対し、X線を照射し、励起された光電子を表面垂直方向から測定したスペクトルを図8(A)に示す。
図8(A)に示すように、膜厚1nm未満のサンプルでは、結合状態N2の窒素原子のピーク強度に対する結合状態N1の窒素原子のピーク強度の割合が、膜厚3mmのサンプル(図6(A)参照)に比べ、高くなっている。これは、結合状態N1の窒素原子がトンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面側に存在することを示している。
次に、図9(A)に、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を示す。
図9(A)は、図6(A)、図7(A)、図8(A)を分析し、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を推測したものである。
図9(A)左側がトンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面側であり、図9(A)右側がトンネル絶縁膜151内部側である。
結合状態N1の窒素原子が、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面に存在していることがわかる。
結合状態N2の窒素原子は、トンネル絶縁膜151の界面層中にわたって広く存在している。
さらに、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面には、結合状態N2の窒素原子および結合状態N1の窒素原子のみが実質的に存在している。
ここで、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面に、結合状態N2の窒素原子および結合状態N1の窒素原子のみが実質的に存在するとは、前記表面において、結合状態N3〜N5の窒素原子の密度が検出限界以下であり、検出されないことをいう。
結合状態N4の窒素原子は、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面から、2nm以上はなれた位置にのみに存在する。
また、トンネル絶縁膜151の界面層では、結合状態N1〜N4の窒素原子のうち、結合状態N1の窒素原子が20%以下、結合状態N3の窒素原子が5%以下、結合状態N4の窒素原子が5%以下、その他が結合状態N2の窒素原子となっていると推測される。
さらに、トンネル絶縁膜151の界面層における窒素原子濃度は1atomic%以下であると推測される。
次に、トンネル絶縁膜151とは異なる他のトンネル絶縁膜中の窒素原子の結合状態について検討した。
他のトンネル絶縁膜中の窒素原子濃度は0.1〜5atomic%であるが、他のトンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度は、他のトンネル絶縁膜の界面層以外の部分における窒素原子濃度の10倍未満である。
この他のトンネル絶縁膜は、CVD法により、モノシランと、NOガスとを原料として、シリコン基板上に厚さ20nm以下のCVD酸化膜を形成したのち、NOガスの雰囲気のもと、800℃程度で、窒素アニーリングすることにより得られたものである。前記窒素アニーリングは電気炉でおこなった。
まず、トンネル絶縁膜151と同様の方法で他のトンネル絶縁膜の界面層における光電子分光スペクトルを測定し、複数のピークでフィッティングした。
結果を図5および図6(B)に示す。他のトンネル絶縁膜の界面層では、結合状態N1、結合状態N3、結合状態N4の窒素原子がトンネル絶縁膜151の界面層よりも多いことがわかる。
一般に、界面層においては、結合状態N3、結合状態N4の窒素原子が生成されにくい。結合状態N3、結合状態N4の窒素原子が生成されにくい界面層において、結合状態N3、結合状態N4の窒素原子が、トンネル絶縁膜151の界面層よりも多くなっているため、界面層を除く他の部分においても、トンネル絶縁膜151よりも他のトンネル絶縁膜の方が結合状態N3、結合状態N4の窒素原子を多く含有すると推測される。また、ここでは、図示しないが、他のトンネル絶縁膜の界面層以外の他の部分の結合状態N3、結合状態N4の窒素原子の濃度を確認したところ、トンネル絶縁膜151の界面層以外の部分における結合状態N3、結合状態N4の窒素原子の濃度よりも高くなっていた。すなわち、他のトンネル絶縁膜全体中には、トンネル絶縁膜151よりも、多くの結合状態N3、結合状態N4の窒素原子が存在する。
次に、トンネル絶縁膜151と同様の方法で、他のトンネル絶縁膜における界面層の結合状態N1〜N4の窒素原子の分布について検討した。
他のトンネル絶縁膜のN1s光電子の検出角度をかえて、N1s光電子強度を測定した。結果を図7(B)に示す。
さらに、他のトンネル絶縁膜表面をHFでエッチングし、膜厚1nm未満となったサンプルに対し、X線を照射した。そして、励起された光電子を表面垂直方向から測定した。このようにして得られたスペクトルを図8(B)に示す。
図8(B)に示すように、膜厚1nm未満のサンプルでは、結合状態N1の窒素原子のピーク強度が、結合状態N2の窒素原子のピーク強度よりも強くなっており、他のトンネル絶縁膜の浮遊ゲートに接する表面側では、結合状態N1の窒素原子が結合状態N2の窒素原子よりも多いことがわかる。
また、トンネル絶縁膜151に比べ、他のトンネル絶縁膜では、結合状態N1の窒素原子が浮遊ゲートに接する表面側に多く存在していることもわかる。
図9(B)に他のトンネル絶縁膜の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を示す。
図9(B)は、図6(B)、図7(B)、図8(B)を分析し、他のトンネル絶縁膜の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を推測したものである。
図9(B)左側が他のトンネル絶縁膜の浮遊ゲートに接する表面側であり、図9(B)右側が他のトンネル絶縁膜内部側である。
他のトンネル絶縁膜の界面層では、結合状態N1の窒素原子がトンネル絶縁膜151の界面層よりも多いことがわかる。また、他のトンネル絶縁膜の浮遊ゲートに接する表面における結合状態N1の窒素原子の密度が、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面における結合状態N1の窒素原子の密度よりも高いことがわかる。
次に、以上のようなトンネル絶縁膜151を使用した不揮発性メモリ半導体装置1のデータの書き込み、消去の回数、および他のトンネル絶縁膜を使用した不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数について検討した。
なお、他のトンネル絶縁膜を使用した不揮発性メモリ半導体装置は、トンネル絶縁膜が異なる点以外は、不揮発性メモリ半導体装置1と同じである。
図10に示すように、他のトンネル絶縁膜を使用した不揮発性メモリ半導体装置のトンネル電流の低下がはやく、寿命が10000回となっているのに対し、トンネル絶縁膜151を使った不揮発性メモリ半導体装置1はトンネル電流の低下が小さく、他のトンネル絶縁膜を使用した不揮発性メモリ半導体装置に比べて、10倍以上寿命が長くなった。
次に、不揮発性メモリ半導体装置1の作用効果について以下に説明する。
トンネル絶縁膜151中の窒素原子濃度を0.1〜5atomic%とし、さらに、トンネル絶縁膜151の浮遊ゲート152に接する表面から表面近傍という狭い範囲(界面層)の窒素原子濃度を、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも高くしているので、電子のトラップサイトが生じにくくなり、トンネル絶縁膜151の劣化を防止することができる。
トンネル絶縁膜151の界面層の窒素原子濃度をトンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも高くすることによるトンネル絶縁膜の劣化の防止効果は、トンネル絶縁膜151の界面層の窒素原子濃度を他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上とすることでより顕著となる。
これは、界面層の窒素原子濃度が他の部分における窒素原子濃度の10倍未満であるトンネル絶縁膜においては、トンネル絶縁膜の劣化の防止効果が生じていないことからも明らかである。
なお、本発明者が実験したところ、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1atomic%未満である場合には、窒素を添加することによる電子のトラップサイトの発生を防止するという効果が得られないことがわかっている。また、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が5atomic%を超える場合には、トンネル絶縁膜の浮遊ゲートに接する表面の窒素原子濃度も高くなると考えられ、トンネル絶縁膜の浮遊ゲートに接する表面があれ、オン電流が流れにくくなることがわかっている。
また、トンネル絶縁膜151の界面層では、主として、結合状態N1,N2の窒素原子が生成され、結合状態N3,N4の窒素原子は生成されにくくなっている。一方、界面層よりもトンネル絶縁膜151内側の部分では、結合状態N3,N4の窒素原子が生成されやすい。
そのため、界面層の窒素原子濃度を高くし、界面層以外の部分の窒素原子濃度を低くすること、すなわち、界面層の窒素原子濃度を界面以外の部分の窒素原子濃度の10倍以上とすることで、トンネル絶縁膜151全体における結合状態N3,N4の濃度を減らすことができる。
結合状態N3,N4の窒素原子を含む構造の分子(図4に示す)ではN原子とO原子の電子親和力が異なるため、N−O分極し、電荷捕獲サイトが形成される。従って、トンネル絶縁膜151全体における結合状態N3,N4の量を減らすことで、トンネル絶縁膜151の劣化を防止できると推測される。
これは、トンネル絶縁膜151よりも、多くの結合状態N3,N4を含有する他のトンネル絶縁膜が劣化し易かった点からも明らかである。
また、トンネル絶縁膜中の結合状態N3,N4の窒素原子の濃度が高くなると、浮遊ゲートに蓄積され、浮遊ゲートで保持すべき電子がトンネル絶縁膜を介して漏出しやすくなってしまう。すなわち、トンネル絶縁膜の絶縁性が悪化するため、本実施形態のように、界面層の窒素原子濃度を高くし、界面層以外の部分の窒素原子濃度を低くすることで、トンネル絶縁膜151の絶縁性を良好なものとすることができる。
また、不揮発性メモリ半導体装置1では、トンネル絶縁膜151の界面層には、窒素原子が結合状態N1〜N4で存在し、結合状態N5の窒素原子が実質的に存在しないので、トンネル絶縁膜151の劣化を確実に防止できる。
結合状態N5の窒素原子を含む構造の分子(図4に示す)ではN原子とO原子の電子親和力がことなるため、N−O分極し、電荷捕獲サイトが形成される。結合状態N5の窒素原子は、第一近接原子が全てO原子であるため、N−O分極の度合いは、結合状態N5の窒素原子を含む構造の分子の方が、結合状態N3,N4の窒素原子を含む構造の分子よりも大きい。
そのため、結合状態N5の窒素原子が界面層に実質的に存在しないことにより、トンネル絶縁膜151の劣化を確実に防止でき、不揮発性メモリ半導体装置1のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることができると考えられる。
さらに、トンネル絶縁膜151の界面層においてのみらず、トンネル絶縁膜151全体においても、結合状態N5の窒素原子が実質的に存在しないので、トンネル絶縁膜151の劣化をより確実に防止できる。
さらに、本実施形態では、トンネル絶縁膜151の界面層における窒素原子濃度を1atomic%以下とし、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N2の窒素原子の濃度を、結合状態N1の窒素原子の濃度の2倍以上としている。
トンネル絶縁膜151の界面層における窒素原子濃度を所定の範囲に制限するとともに、結合状態N1の窒素原子の濃度を抑え、結合状態N2の窒素原子の濃度を増加させることで、トンネル絶縁膜151の劣化を確実に防止することができ、不揮発性メモリ半導体装置1のデータの書き込み、消去の回数の増加を確実に図ることができる。
ここで、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1の窒素原子の濃度を抑えることによるトンネル絶縁膜151の劣化の防止について詳細に説明する。
図3には、結合状態N1の窒素原子が示されているが、図3上方の構造の分子では、窒素原子が多く存在するため、局所にストレスが集中する。このストレス緩和のため、結合状態N1の窒素原子が除去され、Nの空孔(すなわち、Si-Si結合)が発生しやすくなる。トンネル電流のストレスのもとでは、弱いSi-Si結合が切れ、電子のトラップサイトが生成される。そして、例えば、以下に示すように電子が捕獲される。
Figure 2007036025
従って、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1の窒素原子の濃度を抑えることで、電子トラップサイトの先駆体が減少することとなるので、結果的に不揮発性メモリ半導体装置1のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることができると考えられる。
なお、結合状態N2の窒素原子は、Nの空孔が発生しにくいので、トンネル絶縁膜151おける結合状態N2の窒素原子の濃度が高くても、トンネル絶縁膜151を劣化させることはない。
なお、他のトンネル絶縁膜の界面層における結合状態N1の窒素原子濃度は、トンネル絶縁膜151の界面層における結合状態N1の窒素原子濃度よりも、高くなっている。
これに加え、他のトンネル絶縁膜中の結合状態N3の窒素原子濃度、結合状態N4の窒素原子濃度もトンネル絶縁膜151に比べ、高くなっている。そのため、他のトンネル絶縁膜は、トンネル絶縁膜151よりも劣化しやすくなったと考えられる。
次に、特許文献2に記載されたトンネル絶縁膜と、本実施形態のトンネル絶縁膜151との違いについて説明しておく。
特許文献2では、シリコン基板表面を酸化して、シリコンの熱酸化膜を形成している。そして、この熱酸化膜を酸窒化処理してトンネル絶縁膜としている。そのため、本実施形態のCVD法により形成されたトンネル絶縁膜151と、特許文献2のトンネル絶縁膜とは、膜質が異なるといえる。CVD法により形成されたCVD酸化膜、および、特許文献2の熱酸化膜の密度をX線反射率より測定した。CVD酸化膜の密度は、2.12〜2.17g/cmであり、特許文献2の熱酸化膜の密度は、より高く、例えば、2.24g/cm程度であった。
この密度の違いの原因は膜中の水素原子の密度の違いである。図11はこの違いを示すデータである。図11に示す熱酸化膜の水素原子の熱脱離スペクトルおよびCVD酸化膜の水素原子の熱脱離スペクトルをみると、熱酸化膜に比べ、CVD酸化膜からの脱離水素が多いこと、900℃〜950℃付近にCVD酸化膜の水素脱離ピークがあるのに対し、熱酸化膜では明確なピークがないことがわかる。これらの点を考慮すると、CVD酸化膜と、熱酸化膜とは、膜質が異なるといえる。
本実施形態では、950℃以上の熱処理により、CVD酸化膜中の水素原子が脱離しながら、この水素原子に置き換わって窒素原子がCVD酸化膜中へ入るため、トンネル絶縁膜151の界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜151の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなると考えられる。
一方、特許文献2に記載されたような熱酸化膜では、水素原子の脱離が少ないため、窒素原子が熱酸化膜中に入りにくく、特許文献2のトンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度は、トンネル絶縁膜の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっていないと考えられる。
そのため、特許文献2のトンネル絶縁膜では、不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数の増加を図ることが困難であると推測される。
(第二実施形態)
図12に本実施形態の不揮発性メモリ半導体装置2を示す。
この不揮発性メモリ半導体装置2は、半導体基板であるシリコン基板21と、このシリコン基板21上に配置されたメモリセル25とを備える。
メモリセル25は、シリコン基板21上に設けられた窒素を含むシリコン酸化膜から構成されるトンネル絶縁膜251と、このトンネル絶縁膜251上にトンネル絶縁膜251に隣接して配置される浮遊ゲート252と、絶縁膜254を介して、前記浮遊ゲート252に容量結合するように設けられた制御ゲート253とを備える。
シリコン基板21内には、p型不純物イオン注入によりp型ウェル211が形成されている。また、このp型ウェル211内であって、トンネル絶縁膜251の側方に位置する領域には、n型ソース領域212及びn型ドレイン領域213が形成されている。
トンネル絶縁膜251中の窒素原子濃度は0.1〜5atomic%である。
また、トンネル絶縁膜251の界面層(トンネル絶縁膜251の浮遊ゲート252側の表面(浮遊ゲート252に接する表面)から、表面近傍(3nmトンネル絶縁膜251内部に入った位置までの範囲))の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜251の他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高い。
すなわち、トンネル絶縁膜251は、不揮発性メモリ半導体装置2のデータ消去時に電子が保持されている(電子エネルギーが高い)部分に接する界面層の窒素原子濃度が他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっている。
トンネル絶縁膜251の浮遊ゲート252に接する表面の窒素の面密度は、4×1014atoms/cm以下である。
次に、このような不揮発性メモリ半導体装置2の動作について説明する。
不揮発性メモリ半導体装置2にデータの書き込みを行う場合には、例えば、シリコン基板21を接地して、n型のソース領域212をオープンにし、n型のドレイン領域213に正の中間電位(+5V)を、制御ゲート253に正の高電圧(+10V)をそれぞれ印加する。このとき、ソース領域212からドレイン領域213に電子が流れ、p型のウェル211とドレイン領域213との境界付近に発生したホットエレクトロンが、トンネル絶縁膜251をトネリングして浮遊ゲート252内に注入される。これによって書き込みが行われる。
一方、不揮発性メモリ半導体装置2のデータの消去を行う場合には、例えば、シリコン基板21を接地して、ドレイン領域213をオープンにし、制御ゲート253に0Vの電圧を、ソース領域212に正の高電位(+12V)を、それぞれ印加する。このとき、浮遊ゲート252内の電子がソース領域212の高電圧に引かれて、トンネル絶縁膜251をFNトネリングしてソース領域212に引き抜かれる。これによって消去が行われる.
また、例えば、制御ゲート253に負の大電圧(−8V)を、ソース領域212に正の低電圧(+5V)を印加することでも、電子を浮遊ゲート252からソース領域212に引き抜くことができ、消去可能である。
このような不揮発性メモリ半導体装置2は、以下のようにして製造される。
トンネル絶縁膜251中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、トンネル絶縁膜251の浮遊ゲート252側の表面から、この表面近傍までのトンネル絶縁膜251の界面層の窒素原子濃度が、トンネル絶縁膜251の界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるように、シリコン基板21上にトンネル絶縁膜251を形成する。
具体的には、シリコン基板21上に、ジクロロシラン(SiHCl)と、NOガスとを原料として、CVD法により、厚さ20nmのCVD酸化膜を形成する。次に、プラズマ窒化装置内にシリコン基板21を置く。プラズマ窒化装置内にNおよびArガスを導入し、3eV程度の低いエネルギーの窒素プラズマを発生させる。室温から400℃程度にて、前記窒素プラズマでシリコン基板11に形成したCVD酸化膜を処理すると、CVD酸化膜の表面のみに窒素が入る。この結果、CVD酸化膜の表面、すなわち浮遊ゲート252側に、界面層以外の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上窒素原子濃度が高い界面層が形成されたトンネル絶縁膜251が得られる。
なお、窒素プラズマを発生させるエネルギーは低い方が良く、プラズマが発生できるエネルギーであれば3eV以下でも良い。窒素プラズマのエネルギーが高くなるとCVD酸化膜の内部まで窒素が入るおそれがあるため、5eV以下に抑えるのが好ましい。
以上により、トンネル絶縁膜251が形成される。その後、浮遊ゲート252を形成し、さらに、浮遊ゲート252上に絶縁膜254を形成する。その後、絶縁膜254上に制御ゲート253を形成する。
このようなトンネル絶縁膜251の界面層、界面層における各結合状態の窒素原子の分布および濃度は、前記実施形態のトンネル絶縁膜151と同様である。
このような本実施形態の不揮発性メモリ半導体装置2によれば、不揮発性メモリ半導体装置1と同様の効果を奏することができる。
ここで、特許文献3に記載されたトンネル絶縁膜と、本実施形態のトンネル絶縁膜251との違いについて説明しておく。
特許文献3には、熱酸化膜とCVD酸化膜の積層膜を窒素雰囲気でアニールすることで、トンネル絶縁膜が形成されるとの記載があるが、トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度の分布については、記載されていない。特許文献3に記載の方法でトンネル絶縁膜を形成した場合には、CVD酸化膜の半導体基板側、つまり浮遊ゲートとは反対側においてしか窒素原子濃度が高くならないと考えられる。この場合には、トンネル絶縁膜の不揮発性メモリ半導体装置のデータ消去時に電子エネルギーが高くなっている部分に隣接するトンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度を高くすることができない。そのため、電子のトラップサイトの発生を防止できず、トンネル絶縁膜の劣化は防止できないと考えられる。
これに対し、本実施形態のトンネル絶縁膜251では、浮遊ゲート252側の界面層、すなわち、不揮発性メモリ半導体装置2のデータ消去時に電子が保持されている部分(電子エネルギーが高い部分)に隣接するトンネル絶縁膜251の界面層の窒素原子濃度を高くしているため、電子のトラップサイトの発生を防止でき、トンネル絶縁膜の劣化を確実に防止できるのである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、前記各実施形態では、トンネル絶縁膜151,251の浮遊ゲート152、252に接する表面の窒素の面密度が4×1014atoms/cm以下であるとしたが、これに限られるものではなく、4×1014atoms/cmを超えるものであってもよい。
ただし、トンネル絶縁膜151,251の浮遊ゲート152、252に接する表面の窒素の面密度を、4×1014atoms/cm以下とすることで前記表面のあれを防止でき、クーロン散乱によるオン電流の減少を防止することができる。
さらに、前記各実施形態では、半導体基板中にp型ウェルを形成し、このp型のウェル中にn型ソース領域、n型のドレイン領域を形成したが、半導体基板中のウェル、ソース領域、ドレイン領域はこれらの導電型に限られるものではない。
また、不揮発性メモリ半導体装置1,2のデータの書き込み、消去の際に、不揮発性メモリ半導体装置1,2に印加される電圧は、前記各実施形態で示した数値に限られるものではない。
第一実施形態にかかる不揮発性メモリ半導体装置の断面図である。 不揮発性メモリ半導体装置のトンネル絶縁膜における窒素原子濃度の分布を示す図である。 トンネル絶縁膜中の窒素原子の結合状態を示す図である。 トンネル絶縁膜中の窒素原子の結合状態を示す図である。 トンネル絶縁膜および他のトンネル絶縁膜の光電子分光スペクトルを示す図である。 (A)は、トンネル絶縁膜の光電子分光スペクトルをフィッティングした図であり、(B)は他のトンネル絶縁膜の光電子分光スペクトルをフィッティングした図である。 (A)は、トンネル絶縁膜の検出角度を変えて検出したN1sの光電子強度を示す図であり、(B)は他のトンネル絶縁膜の検出角度を変えて検出したN1sの光電子強度を示す図である。 (A)はトンネル絶縁膜をエッチングして、膜厚1nm未満となったサンプルの光電子分光スペクトルを示す図である。(B)は、他のトンネル絶縁膜をエッチングして、膜厚1nm未満となったサンプルの光電子分光スペクトルを示す図である。 (A)は、トンネル絶縁膜の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を示す図であり、(B)は、他のトンネル絶縁膜の界面層における結合状態N1〜N4の窒素原子の分布を示す図である。 不揮発性メモリ半導体装置のデータの書き込み、消去の回数と、トンネル電流の低下との関係を示す図である。 熱酸化膜の水素原子の熱脱離スペクトルおよびCVD酸化膜の水素原子の熱脱離スペクトルを示す図である。 第二実施形態にかかる不揮発性メモリ半導体装置の断面図である。 トンネル絶縁膜の電子のトラップを示す図である。
符号の説明
1 不揮発性メモリ半導体装置
2 不揮発性メモリ半導体装置
11 シリコン基板
15 メモリセル
21 シリコン基板
25 メモリセル
111 ウェル
112 ソース領域
113 ドレイン領域
151 トンネル絶縁膜
152 浮遊ゲート
153 制御ゲート
154 絶縁膜
211 ウェル
212 ソース領域
213 ドレイン領域
251 トンネル絶縁膜
252 浮遊ゲート
253 制御ゲート
254 絶縁膜

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられた浮遊ゲートと、
    前記半導体基板上に設けられた制御ゲートと、
    シリコン酸化膜から構成され、前記浮遊ゲートに隣接して配置されたトンネル絶縁膜と、を備える不揮発性メモリ半導体装置であって、
    前記トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、
    前記トンネル絶縁膜の前記浮遊ゲート側の表面から、この表面近傍までの前記トンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度が、前記トンネル絶縁膜の前記界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなっていることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記トンネル絶縁膜は、前記浮遊ゲートと前記制御ゲートとの間に配置されていることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  3. 請求項1に記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記半導体基板上に前記トンネル絶縁膜が設けられ、前記トンネル絶縁膜上に前記浮遊ゲートが設けられていることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記トンネル絶縁膜の前記浮遊ゲート側の表面の窒素原子の面密度が4×1014atoms/cm以下であることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記トンネル絶縁膜の前記界面層には、4種類の結合状態の窒素原子が存在し、
    前記4種類の結合状態は、
    前記窒素原子と直接結合している第一近接原子がすべてSi原子であり、このSi原子と結合している第二近接原子が窒素原子もしくはSi原子である第一結合状態、
    前記窒素原子と直接結合している第一近接原子がすべてSi原子であり、このSi原子と結合している第二近接原子に1つ以上の酸素原子が含まれる第二結合状態、
    前記窒素原子と直接結合している第一近接原子のうち2つがSi原子であり、1つが酸素原子である第三結合状態、
    前記窒素原子と直接結合している第一近接原子のうち1つがSi原子であり、2つが酸素原子である第四結合状態であり、
    前記界面層には、直接結合している第一近接原子が全て酸素原子である第五結合状態の窒素原子は実質的に存在しないことを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  6. 請求項5に記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記界面層における第二結合状態の前記窒素原子の濃度は、第一結合状態の窒素原子の濃度の2倍以上であることを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  7. 請求項5または6に記載の不揮発性メモリ半導体装置において、
    前記トンネル絶縁膜中には、第五結合状態の窒素原子は実質的に存在しないことを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置。
  8. 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた、浮遊ゲートと、制御ゲートと、前記浮遊ゲートに隣接して配置され、シリコン酸化膜から構成されるトンネル絶縁膜とを備えた不揮発性メモリ半導体装置の製造方法であって、
    前記トンネル絶縁膜中の窒素原子濃度が0.1〜5atomic%であり、前記トンネル絶縁膜の前記浮遊ゲート側の表面から、この表面近傍までの前記トンネル絶縁膜の界面層の窒素原子濃度が、前記トンネル絶縁膜の前記界面層を除く他の部分における窒素原子濃度よりも10倍以上高くなるように前記トンネル絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の不揮発性メモリ半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板上に浮遊ゲートを形成する工程と、
    トンネル絶縁膜を形成する前記工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを備え、
    トンネル絶縁膜を形成する前記工程では、前記浮遊ゲート上にCVD法により、シリコン酸化膜を形成した後、前記シリコン酸化膜をNOガス中で950℃以上で熱処理し、前記トンネル絶縁膜を形成することを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置の製造方法。
  10. 請求項8に記載の不揮発性メモリ半導体装置の製造方法において、
    トンネル絶縁膜を形成する前記工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に前記浮遊ゲートを形成する工程と、
    前記浮遊ゲート上に前記制御ゲートを形成する工程とを備え、
    トンネル絶縁膜を形成する前記工程では、前記半導体基板上に、CVD法によりシリコン酸化膜を形成した後、窒素を含むガス中でプラズマに前記シリコン酸化膜を暴露し、前記トンネル絶縁膜を形成することを特徴とする不揮発性メモリ半導体装置の製造方法。
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