JP2007033435A - エンジンのオイルレベル検出装置及びオイルレベル検出方法 - Google Patents

エンジンのオイルレベル検出装置及びオイルレベル検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの停止中及び作動中の両方で、エンジンの潤滑油のレベルを正確に且つ確実に検出する。
【解決手段】エンジン10は、クランクケース11内に油掻き上げ部40及びフロート式オイルレベル検出器50を備える。フロート式オイルレベル検出器は、潤滑油Luのレベルが下限レベルまで低下したときに、フロートに設けた可動接点が固定接点に接触することで、レベル低下の検出信号を発する。オイルレベル検出装置は、フロート式オイルレベル検出器と、潤滑油の現実のレベル低下を判断する第1・第2判断手段とを備える。第1判断手段は、エンジン停止中において、検出信号の持続時間が基準時間に達したときに、レベル低下と判断する。第2判断手段は、エンジン作動中において、検出信号を受けた回数が基準回数に達したときに、レベル低下と判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのオイルレベル検出装置及びオイルレベル検出方法に関する。
エンジンは、クランクケース内に溜めた潤滑油によって、各摺動部分を潤滑するように構成したものである。このような潤滑油のレベルを検出する、各種のオイルレベル検出装置が知られている(例えば、特許文献1−2参照。)。
実開昭58−163826号公報 特開昭60−331号公報
上記特許文献1及び特許文献2に示される、従来のエンジンのオイルレベル検出装置はフロートスイッチを設けたものである。これらのオイルレベル検出装置によれば、潤滑油のレベルが予め設定された下限レベルまで低下したときに、これに応じてフロートが下がるので、フロートに内蔵された永久磁石の磁力をリードスイッチが感知することによって、レベル低下を検出することができる。
しかしながら、これらの特許文献1−2に示されるオイルレベル検出装置では、リードスイッチが外部の磁界の影響を受けないようにするための配慮が必要である。これに対して、リードスイッチを用いないオイルレベル検出装置の開発が進められている(例えば、特許文献3参照。)。
実用新案登録第2532891号公報
特許文献3による従来のエンジンのオイルレベル検出装置を、次の図9に基づいて説明する。図9(a),(b)は従来のエンジンのオイルレベル検出装置の構成図である。
図9(a)はエンジン100の断面構造を示す。従来のエンジン100は、クランクケース101の底部に潤滑油102を溜めた汎用エンジンであり、クランクケース101内に、クランク軸103の回転に伴い潤滑油102を掻き上げて各摺動部分に供給する油掻き上げ部104と、潤滑油102のレベルを検出するフロート式オイルレベル検出器111とを、備えたというものである。
潤滑油102のレベルについては、最も上位に上限レベルL1が設定され、上限レベルL1の下方に下限レベルL2、下限レベルL2の下方に最下限レベルL3が、それぞれ設定されている。
図9(b)は、潤滑油102が上限レベルL1まで溜まっているときの、オイルレベル検出装置110を示す。オイルレベル検出装置110は、フロート式オイルレベル検出器111で検出したレベルL1〜L3に応じて、報知又はエンジン100を停止するというものである。具体的には、フロート式オイルレベル検出器111は、ケース112内にフロート113と、フロート113に固定された導電性の縦棒114とを備える。
今、エンジン100が作動中であるとする。潤滑油102が下限レベルL2まで低下したときには、フロート113と共に縦棒114が下降し、その下端がクランクケース101の底面101aに接触する。この結果、バッテリ115→警告ランプ116→ケース112の導電性リング112a→縦棒114→クランクケース101の底面101aの経路で導通する。警告ランプ116は点灯して、下限レベルL2であることを報知する。
さらに、潤滑油102が最下限レベルL3まで低下したときには、フロート113の下面に設けられた可動接点117が固定接点118,118に接触する。この結果、点火装置119は点火作動を停止することにより、エンジン100を停止させる。
ところで、エンジン100の作動中においては、エンジン振動によって潤滑油102の油面が揺れる。しかも、油掻き上げ部104によって潤滑油102が掻き上げられるので、油面に波が生じる。つまり、油面の変動は大きい。油面の変動に応じてフロート113が上下動することに伴い、縦棒114及び可動接点117(以下、代表して可動接点117と言う。)も上下動する。
可動接点117は、フロート113に直接に取付けたスイッチ部材であるから、リードスイッチのような、ヒステリシスのスイッチ動作特性を有していない。
このため、油面が大きく上下動しつつ低下した場合に、実際のレベルが最下限レベルL3の近傍まで低下すると、可動接点117は固定接点118,118に断続的に接触する。つまり、実際のレベルが最下限レベルL3まで低下していないにもかかわらず、可動接点117は固定接点118,118に断続的に接触し得る。また、実際のレベルが最下限レベルL3まで低下したときに、固定接点118,118に対して、可動接点117は極く短時間の接触を断続的に繰り返す。
一方、エンジン100の停止中においては、油面が変動しない。潤滑油102が最下限レベルL3まで低下した場合に、可動接点117は固定接点118,118に接触し続ける。
このように、エンジン100の作動中と停止中とでは、可動接点117と固定接点118,118とによる、レベル検出状態が全く異なる。このようなことから、エンジンの運転状態にかかわらず、より正確に且つ確実に検出するための配慮が必要となる。
本発明は、エンジンの停止中及び作動中の両方で、エンジンの潤滑油のレベルを、より正確に且つ確実に検出できる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、クランクケース内に、クランク軸の回転に伴い潤滑油を掻き上げて各摺動部分に供給する油掻き上げ部と、潤滑油のレベルを検出するフロート式オイルレベル検出器とを備えたエンジンであって、フロート式オイルレベル検出器は、潤滑油のレベルが予め設定された下限レベルまで低下したときに、フロートに設けた可動接点が固定接点に接触することで、レベル低下の検出信号を発するようにした、エンジンのオイルレベル検出装置において、
エンジンのオイルレベル検出装置は、潤滑油の現実のレベル低下を判断する第1判断手段及び第2判断手段を備え、
第1判断手段は、エンジンが停止中であるという条件と、検出信号の持続している時間が予め設定された基準時間に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油の現実のレベルが下限レベルまで低下したと判断するように構成し、
第2判断手段は、エンジンが作動中であるという条件と、検出信号を受けた回数が予め設定された基準回数に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油の現実のレベルが下限レベルまで低下したと判断するように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、第2判断手段は、先の検出信号を受けてから、予め設定されている基準の時間が経過するまで、次の検出信号を受けないときには、検出信号を受けた回数をリセットする、リセット手段を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、第2判断手段が潤滑油の現実のレベル低下を判断したときに、その判断に応じてエンジンを停止させる第1モードと、第2判断手段の判断に応じて報知器を作動させるとともにエンジンの作動状態を続行させる第2モードとに、切り替える切替手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、クランクケース内における潤滑油のレベルが、予め設定された下限レベルまで低下したときに、フロートに設けた可動接点が固定接点に接触することで、フロート式オイルレベル検出器がレベル低下の検出信号を発するエンジンのオイルレベル検出方法において、
エンジンのオイルレベル検出方法は、潤滑油の現実のレベル低下を判断する第1判断基準及び第2判断基準を設定したものであり、
第1判断基準は、エンジンが停止中であるという条件と、検出信号の持続している時間が予め設定された基準時間に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油の現実のレベルが下限レベルまで低下したと判断する基準であり、
第2判断基準は、エンジンが作動中であるという条件と、検出信号を受けた回数が予め設定された基準回数に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油の現実のレベルが下限レベルまで低下したと判断する基準であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フロートに設けられた可動接点が固定接点に接触することで、レベル低下の検出信号を発するフロート式オイルレベル検出器を採用したエンジンのオイルレベル検出装置において、エンジンの停止中と作動中とでは、潤滑油の油面の状況が異なるので、これに応じて、フロートの挙動も異なることに着目したものである。つまり、エンジンの停止中においては油面が変動せず、エンジンの作動中においては油面の上下動が大きい。
これに対し、請求項1に係る発明では、オイルレベル検出装置に、潤滑油の現実のレベル低下を判断するための、第1判断手段及び第2判断手段という、2つの判断手段を備えたことを特徴とする。
第1判断手段は、エンジン停止中で且つレベル低下の検出信号(可動接点の接触)が一定時間にわたって持続しているときに、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジンの停止中におけるレベル検出に最適である。
一方、第2判断手段は、エンジン作動中で且つレベル低下の検出信号を一定回数受けたときに、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジンの作動中におけるレベル検出に最適である。
このように、オイルレベル検出装置に2つの判断手段を備えただけの、簡単な構成によって、エンジンの停止中及び作動中の両方で、エンジンの潤滑油のレベルを、より正確に且つ確実に検出することができる。
請求項2に係る発明では、第2判断手段によって、エンジンの作動中におけるレベル検出をしているときに、検出信号を受ける時間の間隔が大きいときには、この検出信号が、通常の油面の上下動に伴う検出信号ではない(例えば、一時的なノイズである)と判断して、検出信号を受けた回数をリセットすることができる。このようにリセットすることで、エンジンの作動中における潤滑油のレベルを、より一層正確に且つ確実に検出することができる。
請求項3に係る発明では、レベル低下の検出信号に応じてエンジンを停止させる第1モードと、レベル低下の検出信号に応じて報知器を作動させるとともにエンジンの作動状態を続行させる第2モードとに、切替手段で切り替えることができる。
すなわち、1種類のオイルレベル検出装置を用いて、クランクケース内の潤滑油のレベルが一定以上低下したときに、エンジンを自動的に停止させる場合と停止させない場合とに、切替手段で切り替えることができる。
従って、1種類のオイルレベル検出装置だけで、エンジンを自動的に停止させる場合と停止させない場合の両方に、容易に対応することができる。1種類のオイルレベル検出装置を準備するだけですむので、オイルレベル検出装置の管理工数を低減し、製造コストを低減することができる。しかも、1種類のオイルレベル検出装置で、あらゆる種類の負荷(例えば、あらゆる作業形態の作業機など)に対応することができる。
請求項4に係る発明では、フロートに設けられた可動接点が固定接点に接触することで、レベル低下の検出信号を発するフロート式オイルレベル検出器を採用したエンジンのオイルレベル検出方法において、エンジンの停止中と作動中とでは、潤滑油の油面の状況が異なるので、これに応じて、フロートの挙動も異なることに着目したものである。つまり、エンジンの停止中においては油面が変動せず、エンジンの作動中においては油面の上下動が大きい。
これに対し、請求項4に係る発明では、潤滑油の現実のレベル低下を判断するのに、第1判断基準及び第2判断基準という、2つの判断基準を設定したことを特徴とする。
第1判断基準は、エンジン停止中で且つレベル低下の検出信号(可動接点の接触)が一定時間にわたって持続しているときに、現実にレベル低下であると判断する基準であるから、エンジンの停止中におけるレベル検出に最適である。
一方、第2判断基準は、エンジン作動中で且つレベル低下の検出信号を一定回数受けたときに、現実にレベル低下であると判断する基準であるから、エンジンの作動中におけるレベル検出に最適である。
このように、エンジンの停止・作動を判断基準とするように、エンジンのオイルレベル検出方法に2つの判断基準を設定したので、エンジンの停止中及び作動中の両方で、エンジンの潤滑油のレベルを簡単な方法によって、より正確に且つ確実に検出することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」はクランク軸の動力取出し部側から見た方向に従う。
図1は本発明に係るエンジンを正面から見た断面図であり、クランク軸14の動力取出し部側から見たエンジンを示す。エンジン10は、図1に示すように正面から見たとき、略水平なクランク軸14に対してシリンダ21を傾斜させた、傾斜シリンダ型のOHC式空冷型単気筒内燃機関である。以下、エンジン10を詳しく説明する。
エンジン10のクランクケース11は、クランク室12とシリンダブロック13とを一体に形成した、一体型ケースである。クランク室12は、クランク軸14を収納し且つ回転可能に支持した構成である。
クランク軸14は、クランク室12でクランクピン15にコンロッド16を連結し、このコンロッド16にピストン17を連結したものである。
シリンダブロック13は、内部にシリンダ21を形成するとともに、先端にシリンダヘッド22をボルト止めし、シリンダ21の先端部とシリンダヘッド22との間に燃焼室23を形成し、さらに、シリンダヘッド22に吸気口(図示せず)並びに排気口25を形成したものである。ピストン17はシリンダ21内を往復動が可能である。
シリンダヘッド22は先端部をヘッドカバー26で塞ぐことで、動弁室27を形成したものである。この動弁室27に動弁機構30を配置することになる。
動弁機構30は、それぞれ1個のカム軸31、ロッカ軸32、吸気弁用ロッカアーム33、吸気弁34、排気弁用ロッカアーム35及び排気弁36を主要構成要素として、シリンダヘッド22に取付けたものである。
カム軸31は、シリンダヘッド22で回転可能に支持されるとともに、クランク軸14で動力伝達機構(図示せず)を介して駆動される構成であり、さらに、吸気弁駆動用カム37及び排気弁駆動用カム38を備える。
カム軸31の回転に伴って、吸気弁駆動用カム37及び排気弁駆動用カム38が変位することにより、吸・排気弁用ロッカアーム33,35がスイングし、この結果、吸・排気弁34,36が所定の開閉タイミングで開閉する。
さらにエンジン10は、クランクケース11内に、クランク軸14の回転に伴い潤滑油Luを掻き上げて各摺動部分に供給する油掻き上げ部40(オイルデイッパ40)と、潤滑油Luのレベルを検出するフロート式オイルレベル検出器50(オイルアラート50)とを備える。
詳しく説明すると、コンロッド16は、クランク室12の低部(オイルパン)における潤滑油Luを掻き上げるための、油掻き上げ部40を備える。油掻き上げ部40は回転することで、クランク室12の低部に溜まっている潤滑油Luを掻き上げて、クランク室12及びシリンダ21内に飛散させることができる。飛散した潤滑油Luは、クランク室12及びシリンダ21内の各部材の摺動部分に浸入して潤滑する。
図2(a),(b)は本発明に係るフロート式オイルレベル検出器の要部構成図兼作用図である。(a)は、潤滑油Luが上限レベルL11まで十分に溜まっている状態における、フロート式オイルレベル検出器50の要部の断面構造を示す。(b)は、潤滑油が下限レベルL12まで低下した状態における、フロート式オイルレベル検出器50の要部の断面構造を示す。
図1及び図2に示すように、フロート式オイルレベル検出器50は、潤滑油Luの現実のレベルLr(油面の高さLr)が、予め設定された下限レベルL12まで低下したときに、フロート54に設けた可動接点55が固定接点56,56に接触することで、レベル低下の検出信号を発するようにしたセンサである。
より具体的に説明すると、図2(a)に示すように、フロート式オイルレベル検出器50は、上端を開放した有底筒状のケース本体51と、ケース本体51の上端開口に被せたリッド52と、これらのケース本体51並びにリッド52で囲んで形成したフロート室53と、フロート室53に上下移動が可能に収納したフロート54と、フロート54の底面に設けた可動接点55と、可動接点55に対向するようにケース本体51の底板51aに設けた一対の固定接点56,56とからなる。
ケース本体51の底板51a及びリッド52は、潤滑油Luがフロート室53の内外に通過する通過孔51b,52aを有する。ケース本体51の底板51aには、一定の隙間を有してカバー57を被せたものである。カバー57は、潤滑油Luが通過する後部開口57a及び下部通過孔57bを有する。
後部開口57aは、カバー57のうち、油掻き上げ部40(図1参照)の回転方向とは反対側の側面に開いている。このため、油掻き上げ部40で潤滑油Luを掻き上げることによる、油面の変動の影響を、極力抑制することができる。
フロート54は、油面に浮かび、油面に追従して上下に移動する、電気絶縁性の略ドーナツ状の浮き子である。可動接点55は、導電性の平坦な水平円板である。一対の固定接点56,56は、底板51aから上方へ起立した導電性の部材である。可動接点55及び一対の固定接点56,56の組合せ構造は、オイルレベルスイッチ58を構成する。
次に、フロート式オイルレベル検出器50の作用を説明する。
図2(a)に示すように、潤滑油Luが上限レベルL11まで十分に溜まっている状態においては、フロート54が油面上に浮いている。この状態では、可動接点55は一対の固定接点56,56から離れている。この結果、オイルレベルスイッチ58はオフ状態にある。
その後、図2(b)に示すように、潤滑油Luの油面が下限レベルL12まで低下した状態においては、フロート54がフロート室53の最下部まで下降する。この状態では、可動接点55は一対の固定接点56,56に接触している。この結果、オイルレベルスイッチ58はオン状態に反転し、レベル低下の検出信号を発する。
図3は本発明に係るエンジンの背面図であり、上記図1とは反対側から見たエンジン10を示す。図3に示すように、エンジン10は、背面に設けた操作パネル61にメインスイッチ62、報知器63及び切替スイッチ64を備える。
メインスイッチ62は、ノブを回すことで、エンジン10の始動と停止とを切り替える、手動操作スイッチである。報知器63は、表示ランプ等の表示器や、ブザー等の警音器からなる。切替スイッチ64は、手動にて操作可能な揺動スイッチや押し釦スイッチ等の、手動操作スイッチである。さらにエンジン10は、図3に示すように、操作パネル61又は任意の位置に制御部65を備える。
次に、フロート式オイルレベル検出器50を用いたオイルレベル検出装置60について、図4に基づき説明する。
図4は本発明に係るエンジンのオイルレベル検出装置の回路図である。オイルレベル検出装置60はフロート式オイルレベル検出器50、メインスイッチ62、報知器63、切替スイッチ64、制御部65、トリガパルス発生部66、エンジン10の点火装置67及び回転センサ68からなる。
制御部65は、フロート式オイルレベル検出器50、メインスイッチ62、切替スイッチ64、トリガパルス発生部66及び回転センサ68の信号を受けて、報知器63や点火装置67に制御信号を発するものである。
トリガパルス発生部66は、フロート式オイルレベル検出器50の検出信号に基づいてトリガパルス信号を発するものである。このトリガパルス発生部66は、例えば、オイルレベルスイッチ58からオン信号を受けるたび、つまり、オイルレベルスイッチ58が「オフからオンに反転」するたびに、1パルスの信号を発するものであり、単安定マルチバイブレータ等からなる。
点火装置67は、エンジン10の点火プラグ(図示せず)に高圧電気を発するものである。回転センサ68は、エンジン10の回転速度を検出するものである。
次に、上記図4に示す制御部65をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図5及び図6に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ62をオンにしたときに制御を開始し、メインスイッチ62をオフにしたときに制御を終了する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。以下、図2及び図4を参照しつつ説明する。
図5は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)であり、制御フローの前半を示す。なお、制御部65は図5に示すように第1タイマ71を内蔵したものである。
ST01;初期設定をする。具体的には第1タイマ71のカウント時間Tc1=0、第2タイマ73(図6参照)のカウント時間Tc2=0及びパルスカウント数Cu=0にセットする。
ST02;各種信号を読み込む。
ST03;エンジン10が停止中であるか否かを調べ、YESならST04に進み、NOならエンジン10が作動中であると判断して図6のST21に進む。ST21については後述する。例えば、回転センサ68で検出したエンジン10の回転速度が、予め設定されている一定の基準回転数(停止状態に近い微小な回転数)を下回っているときに、エンジン10が停止中であると判断する。
ST04;オイルレベルスイッチ58がオンであるか否かを調べ、YESならST05に進み、NOならST10に進む。ST10については後述する。
ST05;第1タイマ71のカウント時間Tc1=0であるか否かを調べ、YESなら第1タイマ71が停止状態にあると判断してST06に進み、NOならカウント中であると判断してST07に進む。
ST06;第1タイマ71をスタートさせる。
ST07;カウント時間Tc1(経過時間Tc1)が、予め設定されている一定の第1基準時間Ts1を経過したか否かを調べ、YESならST08に進み、NOならST02に戻る。オイルレベルスイッチ58がオン状態を持続している時間Tc1が、第1基準時間Ts1を経過したという条件を満たしているときに、YESの判断となる。
ST08;第1タイマ71をストップさせる。
ST09;報知器63を作動させた後に、この制御部65による制御を終了する。報知器63は、図2(b)に示す潤滑油Luの現実のレベルLrが、下限レベルL12まで低下していることを報知する。
ST10;第1タイマ71をストップさせる又はストップ状態を維持させる。
ST11;カウント時間Tc1=0にリセットした後に、ST02に戻る。
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)であり、制御フローの後半を示す。なお、制御部65は図6に示すようにカウンタ72及び第2タイマ73を内蔵したものである。
ST21;エンジン10が作動中なので、トリガパルス発生部66からトリガパルス信号が有ったか否かを調べ、YESならST22に進み、NOならST28に進む。ST28については後述する。
ST22;トリガパルス信号が有ったので、パルスカウント数Cuを1個加算する。
ST23;パルスカウント数Cuが、予め設定された一定の基準パルス数Csに達したか否かを調べ、YESならST24に進み、NOならST33に進む。ST33については後述する。
ST24;切替スイッチ64がオンであるか否かを調べ、YESなら第1モードであると判断してST25に進み、NOなら第2モードであると判断してST27に進む。
ST25;報知器63を作動させる。報知器63は、図2(b)に示す潤滑油Luの現実のレベルLrが、下限レベルL12まで低下したことを報知する。
ST26;点火装置67を停止させた後に、この制御部65による制御を終了する。この結果、点火装置67から点火プラグ(図示せず)へ高圧電気が印加されないので、エンジン10は停止する。
ST27;報知器63を作動させた後に、この制御部65による制御を終了する。報知器63は、図2(b)に示す潤滑油Luの現実のレベルLrが、下限レベルL12まで低下したことを報知する。
ST28;第2タイマ73のカウント時間Tc2=0であるか否かを調べ、YESなら第2タイマ73が停止状態にあると判断してST29に進み、NOならカウント中であると判断してST30に進む。
ST29;第2タイマ73をスタートさせる。
ST30;カウント時間Tc2(経過時間Tc2)が、予め設定されている一定の第2基準時間Ts2を経過したか否かを調べ、YESならST31に進み、NOなら図5のST02に戻る。トリガパルス発生部66が先のトリガパルス信号を発した時点から、次のトリガパルス信号を発するまでの時間Tc2(つまり、トリガパルス信号を受ける時間の間隔Tc2)が、第2基準時間Ts2を経過したという条件を満たしているときに、YESの判断となる。ここで、トリガパルス信号の先と次とは、トリガパルス発生部66が間欠的に発するトリガパルス信号の、相対的な順序のことである。
ST31;第2タイマ73をストップさせる。
ST32;パルスカウント数Cu=0にリセットした後に、図5のST02に戻る。
ST33;第2タイマ73をストップさせる又はストップ状態を維持させる。
ST34;カウント時間Tc2=0にリセットした後に、図5のST02に戻る。
ここで、以上の説明をまとめると、次の通りである。
図5に示す第1タイマ71は、ST05〜ST08、ST10及びST11の組合せ構造からなる。図6に示すカウンタ72は、ST22及びST23の組合せ構造からなる。図6に示す第2タイマ73は、ST28〜ST31、ST33及びST34の組合せ構造からなる。図5に示すST03は、エンジン10が停止中であるか又は作動中であるかを判断する、エンジン作動判断手段74を構成する。
オイルレベル検出装置60によるオイルレベル検出方法は、潤滑油Luの現実のレベル低下を判断する第1判断基準及び第2判断基準を設定したことを特徴とする。
第1判断基準は、エンジン10が停止中であるという条件(ST03)と、レベル低下の検出信号の持続している時間Tc1が予め設定された第1基準時間Ts1に達したという条件(ST04及びST07)との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油Luの現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断する基準である。
第1基準時間Ts1については、エンジン10の停止中において、現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断可能な値に設定するものであり、例えば、エンジン振動の周期よりも大きく設定すればよい。一般に、エンジン10が停止中であるときには、作動中のように微小な時間で油面が変動することはないからである。
第2判断基準は、エンジン10が作動中であるという条件(ST03)と、レベル低下の検出信号を受けた回数Cuが予め設定された基準回数Csに達したという条件(ST21〜ST23)との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油Luの現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断する基準である。
基準回数Csについては、エンジン10の作動中において、現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断可能な値に設定するものであり、例えば、エンジン振動の周期を勘案して設定すればよい。この値は、エンジン10の種類に応じて適宜設定すればよく、例えば実験によって求めることができる。
オイルレベル検出装置60は、上記第1判断基準に基づいて潤滑油Luの現実のレベル低下を判断する第1判断手段75(図5参照)、及び、上記第2判断基準に基づいて潤滑油Luの現実のレベル低下を判断する第2判断手段76(図6参照)を備える。
第1判断手段75は、図5に示すST03、ST04及び第1タイマ71(特にST07)の組合せ構造からなる。
つまり、第1判断手段75は、エンジン10が停止中であるという条件と、検出信号の持続している時間Tc1が予め設定された基準時間Ts1に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油Luの現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断するように構成している。
第2判断手段76は、図5と図6に示す、ST03、ST21、カウンタ72及び第2タイマ73の組合せ構造からなる。カウンタ72は、ST22及びST23の組合せ構造からなる。
つまり、第2判断手段76は、エンジン10が作動中であるという条件と、レベル低下の検出信号を受けた回数Cuが予め設定された基準回数Csに達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、潤滑油Luの現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したと判断するように構成している。
さらに、第2判断手段76は、図6に示す第2タイマ73(特にST30)及びST32の組合せ構造からなる、リセット手段77を備えている。リセット手段77は、レベル低下の検出信号を受ける時間の間隔Tc2が予め設定された基準の時間の間隔Ts2(第2基準時間Ts2)に達しないときに、検出信号を受けた回数Cuをリセットするように構成している。
図4に示す切替スイッチ64及び図6に示すST24の組合せ構造は、次の第1モードと第2モードとに切り替える切替手段78を構成する。
第1モードは、第2判断手段76が潤滑油Luの現実のレベル低下を判断したとき(ST23)に、その判断に応じて、報知器63を作動させる(ST25)とともにエンジン10を停止させる(ST26)、制御モードである。
第2モードは、第2判断手段76が潤滑油Luの現実のレベル低下を判断したとき(ST23)に、その判断に応じて、報知器63を作動させるとともにエンジン10の作動状態(運転状態)を続行させる、つまり、報知器63を作動させる(ST27)だけの制御モードである。
次に、上記図5及び図6の制御フローに対応させて、オイルレベル検出装置60の作用を説明する。なお、作用については図2、図4を参照しつつ、図7及び図8に基づいて説明する。
図7は本発明に係るエンジン停止中におけるオイルレベル検出装置の作用図であり、横軸を経過時間としたタイムチャートで各部の作動を示す。
エンジン10が停止中である場合に、オイルレベルスイッチ58がオフ状態であるときには、オイルレベルの判定は許容レベル(下限レベルL12を越えていたレベル)である。このため、報知器63はオフ(停止)している。
その後、オイルレベルスイッチ58がオンになると、第1タイマ71がオンになり、タイマカウントをスタートする。オイルレベルスイッチ58がオン状態を持続している時間Tc1(カウント時間Tc1)が、予め設定された基準時間Ts1に達しないときには、オイルレベルの判定は許容レベルのままである。
一方、オイルレベルスイッチ58がオン状態を持続している時間Tc1が基準時間Ts1に達したときには、オイルレベルの判定は下限レベルL12に反転する。このため、報知器63はオン(作動)して、図2(b)に示す潤滑油Luの現実のレベルLrが、下限レベルL12まで低下していることを報知する。なお、エンジン10は停止状態を持続している。
図8は本発明に係るエンジン作動中におけるオイルレベル検出装置の作用図であり、横軸を経過時間としたタイムチャートで各部の作動を示す。
切替スイッチ64はオン状態にあり、エンジン10は作動中である。この状態においては、エンジン振動によって潤滑油Luの油面が揺れるので、オイルレベルスイッチ58はオンとオフとを反復する。オイルレベルスイッチ58がオンになった時点だけ、トリガパルス発生部66はパルス幅が極く小さいトリガパルス信号を発する。
オイルレベルスイッチ58が1回オンになった後、第2タイマ73で設定された第2基準時間Ts2が経過するまでに、オイルレベルスイッチ58が再びオンにならないときには、オイルレベルの判定は許容レベルのままである。すなわち、先のレベル低下信号を受けてから、第2基準時間Ts2が経過するまでに、次のレベル低下信号を受けていない場合には、オイルレベルの判定は許容レベルのままである。このため、報知器63はオフ(停止)しており、エンジン10は作動したままである。
一方、オイルレベルスイッチ58が、第2基準時間Ts2よりも短時間Tc2(カウント時間Tc2)で、オン・オフ作動を繰り返した場合には、オン作動の回数Cuをカウントし、回数Cuが予め設定された基準回数Csに達したときに、オイルレベルの判定は下限レベルL12に反転する。このため、報知器63はオン(作動)して、図2(b)に示すように潤滑油Luの現実のレベルLrが、下限レベルL12まで低下していることを報知する。しかも、エンジン10は停止する。
以上の説明から明らかなように、オイルレベル検出装置60の作用及びオイルレベル検出方法をまとめると、次の通りである。
図1及び図2に示すように、エンジン10の停止中と作動中とでは、潤滑油Luの油面の状況が異なるので、これに応じて、フロート54の挙動も異なる。つまり、エンジン10の停止中においては油面が変動せず、エンジン10の作動中においては油面の上下動が大きい。
これに対し、オイルレベル検出装置60は、潤滑油Luの現実のレベル低下を判断するための、図5及び図6に示す第1判断手段75及び第2判断手段76という、2つの判断手段を備えた。
第1判断手段75は、エンジン10の停止中で且つレベル低下の検出信号(可動接点55の接触)が一定時間Ts1にわたって持続しているときに、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジン10の停止中におけるレベル検出に最適である。
一方、第2判断手段76は、エンジン10の作動中で且つレベル低下の検出信号を一定回数Cs受けたとき(Cu≧Cs)に、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジン10の作動中におけるレベル検出に最適である。
このように、オイルレベル検出装置60に2つの判断手段75,76を備えただけの、簡単な構成によって、エンジン10の停止中及び作動中の両方で、潤滑油Luの現実のレベルLrを、より正確に且つ確実に検出することができる。
言い換えると、潤滑油Luの現実のレベル低下を判断するのに、第1判断基準及び第2判断基準という、2つの判断基準を設定したことを特徴とする。
第1判断基準は、エンジン10の停止中で且つレベル低下の検出信号(可動接点55の接触)が一定時間Ts1にわたって持続しているときに、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジン10の停止中におけるレベル検出に最適である。
一方、第2判断基準は、エンジン10の作動中で且つレベル低下の検出信号を一定回数Cs受けたとき(Cu≧Cs)に、現実にレベル低下であると判断するものであるから、エンジン10の作動中におけるレベル検出に最適である。
このように、エンジン10の停止・作動を判断基準とするように、エンジン10のオイルレベル検出方法に2つの判断基準を設定したので、エンジン10の停止中及び作動中の両方で、現実の潤滑油LuのレベルLrを、誤作動することなく、より正確に且つ確実に検出することができる。
さらには、図6に示すように、第2判断手段76にリセット手段77を備えている。従って、第2判断手段76によって、エンジン10の作動中におけるレベル検出をしているときに、検出信号を受ける時間の間隔Tc2が大きいときには、この検出信号が、通常の油面の上下動に伴う検出信号ではない(例えば、一時的なノイズである)と判断して、検出信号を受けた回数Cuをリセットすることができる。
このようにリセットすることで、エンジン10の作動中における潤滑油LuのレベルLrを、より一層正確に且つ確実に検出することができる。
さらには、切替手段78を設けたので、レベル低下の検出信号に応じて報知器63を作動させるとともにエンジン10を停止させる第1モードと、レベル低下の検出信号に応じて報知器63を作動させるとともにエンジン10の作動状態を続行させる第2モードとに、切替手段78で切り替えることができる。
すなわち、1種類のオイルレベル検出装置60を用いて、クランクケース11内の潤滑油Luのレベルが一定以上低下したときに、エンジン10を自動的に停止させる場合と停止させない場合とに、切替手段78で切り替えることができる。
従って、1種類のオイルレベル検出装置60だけで、エンジン10を自動的に停止させる場合と停止させない場合の両方に、容易に対応することができる。1種類のオイルレベル検出装置60を準備するだけですむので、オイルレベル検出装置60の管理工数を低減し、製造コストを低減することができる。しかも、1種類のオイルレベル検出装置60で、あらゆる種類の負荷(例えば、あらゆる作業形態の作業機など)に対応することができる。
なお、本発明の実施の形態において、図6に示すステップST21は、オイルレベルスイッチ58が「オフからオンに反転」したか否かについて判断する構成であればよい。このため、トリガパルス発生部66は必ずしも必要なものではない。
例えば、オイルレベルスイッチ58から制御部65へ発する検出信号が「オフ信号からオン信号に反転」するたびに、制御部65において割り込み処理を実行することで、ステップST21において、「オフからオンに反転」したと判断することができる。
また、切替手段78は、手動で切替スイッチ64を切り替える構成に限定されるものではなく、例えばエンジン10の作動形態に応じて自動的に切り替える構成であってもよい。
また、切替手段78の有無は任意である。切替手段78を廃止した場合には、ステップST23でYESと判断した場合に、(1)ステップST25〜ST26を実行して報知器63を作動させるとともにエンジン10を停止させるか、又は(2)ステップST27を実行して報知器63を作動させるとともに、エンジン10の作動状態をそのまま持続させるように、構成すればよい。
また、ステップST25とステップST26とは、少なくともいずれか一方を実行する構成であってもよい。
ST25を廃止した場合には、ST26でエンジン10を停止させるだけとなる。
ST26を廃止した場合には、ST25で報知器63を作動させるだけとなる。
エンジン10を停止させるか否かについては、エンジン10を搭載する負荷の特性、例えば各種作業機の特性によって決めることができる。
潤滑油Luの現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したことを、報知器63によって報知する構成としては、次に示すように各種のものがある。
(1)表示ランプからなる報知器63が点灯する。
(2)表示ランプからなる報知器63が、通常は常時点灯してエンジン10が正常状態であることを表示し、現実のレベルLrが下限レベルL12まで低下したときには、消灯するか又は表示色違いの灯光を発する。
(3)ブザーや音声発生器等の警音器からなる報知器63が、警報音や警報メッセージを発する。
本発明のオイルレベル検出装置60は、クランクケース11内に溜められた潤滑油Luのレベルを、エンジン10の停止中及び作動中の両方で、正確に且つ確実に検出することができるものであるから、各種のエンジン10に採用、特に農・作業機等に搭載される汎用エンジンや、自動車用エンジンの潤滑油Luのレベルを検出するのに好適である。
本発明に係るエンジンを正面から見た断面図である。 本発明に係るフロート式オイルレベル検出器の要部構成図兼作用図である。 本発明に係るエンジンの背面図である。 本発明に係るエンジンのオイルレベル検出装置の回路図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係るエンジン停止中におけるオイルレベル検出装置の作用図である。 本発明に係るエンジン作動中におけるオイルレベル検出装置の作用図である。 従来のエンジンのオイルレベル検出装置の構成図である。
符号の説明
10…エンジン、11…クランクケース、14…クランク軸、40…油掻き上げ部、50…フロート式オイルレベル検出器、54…フロート、55…可動接点、56…固定接点、60…オイルレベル検出装置、63…報知器、75…第1判断手段、76…第2判断手段、77…リセット手段、Cs…基準回数(基準パルス数)、Cu…検出信号を受けた回数(パルスカウント数)、Lr…潤滑油の現実のレベル、Lu…潤滑油、L12…下限レベル、Tc1…検出信号の持続している時間、Tc2…検出信号を受ける時間の間隔、Ts1…基準時間(第1基準時間)、Ts2…基準の時間の間隔(第2基準時間)。

Claims (4)

  1. クランクケース内に、クランク軸の回転に伴い潤滑油を掻き上げて各摺動部分に供給する油掻き上げ部と、前記潤滑油のレベルを検出するフロート式オイルレベル検出器とを備えたエンジンであって、前記フロート式オイルレベル検出器は、前記潤滑油のレベルが予め設定された下限レベルまで低下したときに、フロートに設けた可動接点が固定接点に接触することで、レベル低下の検出信号を発するようにした、エンジンのオイルレベル検出装置において、
    前記エンジンのオイルレベル検出装置は、前記潤滑油の現実のレベル低下を判断する第1判断手段及び第2判断手段を備え、
    前記第1判断手段は、前記エンジンが停止中であるという条件と、前記検出信号の持続している時間が予め設定された基準時間に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、前記潤滑油の現実のレベルが前記下限レベルまで低下したと判断するように構成し、
    前記第2判断手段は、前記エンジンが作動中であるという条件と、前記検出信号を受けた回数が予め設定された基準回数に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、前記潤滑油の現実のレベルが前記下限レベルまで低下したと判断するように構成したことを特徴とするエンジンのオイルレベル検出装置。
  2. 前記第2判断手段は、先の前記検出信号を受けてから、予め設定されている基準の時間が経過するまで、次の前記検出信号を受けないときには、前記検出信号を受けた回数をリセットする、リセット手段を備えていることを特徴とした請求項1記載のエンジンのオイルレベル検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のエンジンのオイルレベル検出装置において、前記第2判断手段が前記潤滑油の現実のレベル低下を判断したときに、その判断に応じて前記エンジンを停止させる第1モードと、前記第2判断手段の判断に応じて報知器を作動させるとともに前記エンジンの作動状態を続行させる第2モードとに、切り替える切替手段を備えていることを特徴とするエンジンのオイルレベル検出装置。
  4. クランクケース内における潤滑油のレベルが、予め設定された下限レベルまで低下したときに、フロートに設けた可動接点が固定接点に接触することで、フロート式オイルレベル検出器がレベル低下の検出信号を発するエンジンのオイルレベル検出方法において、
    前記エンジンのオイルレベル検出方法は、前記潤滑油の現実のレベル低下を判断する第1判断基準及び第2判断基準を設定したものであり、
    前記第1判断基準は、前記エンジンが停止中であるという条件と、前記検出信号の持続している時間が予め設定された基準時間に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、前記潤滑油の現実のレベルが前記下限レベルまで低下したと判断する基準であり、
    前記第2判断基準は、前記エンジンが作動中であるという条件と、前記検出信号を受けた回数が予め設定された基準回数に達したという条件との、2つの条件を満たしたときに、前記潤滑油の現実のレベルが前記下限レベルまで低下したと判断する基準であることを特徴としたエンジンのオイルレベル検出方法。
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