JP6430860B2 - フロート式オイルレベル検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートを利用したフロート式オイルレベル検出装置に関する。
エンジンには、エンジンの潤滑等を目的とし、エンジン内部の下部にオイルが溜められているものがある。所定の量のオイルが溜められているかを判断するため、エンジン内には油面の高さの検出装置が設けられる。例えば、作業機用エンジンのオイルの油面の高さを検出する検出装置に関する技術として、特許文献1に開示されるフロート式オイルレベル検出装置がある。
特許文献1に開示されるフロート式オイルレベル検出装置は、エンジンのオイルパン内に設けられこのオイルパンに充填されたオイルの出入りを許容するハウジングと、このハウジングの内部に収納されオイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートと、ハウジングの底面部に設けられた固定接点と、フロートの下面に設けられた可動接点と、からなる。
オイルの油面が下がると、フロートは下降しハウジングに近づく。油面が所定の高さよりも低いと、フロートの下面は、ハウジングの底面に接触する。このとき、フロートの可動接点がハウジングの固定接点に接触し、エンジンコントロールユニットに信号が送信される。これにより、油面が所定の高さよりも低いことが検知される。その後、エンジンコントロールユニットは、点火を停止し、エンジンは停止される。同様に、エンジンの始動時に、油面が所定の高さよりも低い場合には、エンジンを始動させないよう制御できる。
ここで、作業機が転倒した場合、重力は、フロートの下面方向でなく、側面方向に向かって働く。フロートは、ハウジングの内側面に向かって移動し、フロートの側面とハウジングの内側面とが接触する。一方、可動接点及び固定接点は、接触しないこともある。すなわち、作業機が転倒した場合、オイルレベル検出装置を利用して、エンジンを停止させることができない虞がある。オイルによる浮力がフロートに働く場合も同様である。
このため、作業機の転倒を検出するために、例えば、振り子や加速度センサにより傾斜角を検出し、作業機が一定の傾斜角を超えた場合に作動する転倒検出スイッチを別途搭載することが一般的である。しかし、このようなスイッチの追加は、部品点数が嵩み、コストアップとなってしまう。新たにスイッチを追加することなく、作業機の転倒の検出ができれば望ましい。
特許第4391968号公報
本発明は、エンジンの転倒時において、確実に信号の送信が可能なオイルレベル検出装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、エンジンのオイルパン内に設けられこのオイルパンに充填されたオイルの出入りを許容するハウジングと、このハウジングの内部に収納され前記オイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートと、前記ハウジングの底面部に設けられた固定接点と、前記フロートの下面に設けられた可動接点と、からなり、
前記フロートが下降して、前記可動接点が前記固定接点に接触することにより、前記油面が所定の高さよりも低いことを検知するフロート式オイルレベル検出装置において、
前記ハウジングの天井部は、下方に向かって拡径したハウジング側傾斜面部を含み、
前記フロートの上部は、前記ハウジング側傾斜面部に沿って上下動可能に傾けられたフロート側傾斜面部を含み、
前記フロートは、前記エンジンが通常姿勢時に対して90°の角度で転倒した際に、重力又は前記オイルから受ける浮力によって、前記フロート側傾斜面部が前記ハウジング側傾斜面部に当接しながら前記ハウジングの底部に向かって移動可能であることを特徴とするフロート式オイルレベル検出装置が提供される。
請求項2による発明によれば、エンジンのオイルパン内に設けられこのオイルパンに充填されたオイルの出入りを許容するハウジングと、このハウジングの内部に収納され前記オイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートと、前記ハウジングの底面部に設けられた固定接点と、前記フロートの下面に設けられた可動接点と、からなり、
前記フロートが下降して、前記可動接点が前記固定接点に接触することにより、前記油面が所定の高さよりも低いことを検知するフロート式オイルレベル検出装置において、
前記ハウジングの内部には、天井部から前記底面部まで、徐々に縮径するテーパ軸部が設けられ、
前記フロートには、前記テーパ軸部が貫通した貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記テーパ軸部に沿った形状を呈し、
前記フロートは、前記エンジンが通常姿勢時に対して90°の角度で転倒した際に、重力又は前記オイルから受ける浮力によって、前記貫通孔が前記テーパ軸部に当接しながら前記ハウジングの底部に向かって移動可能であることを特徴とするフロート式オイルレベル検出装置が提供される。
請求項1に係る発明において、ハウジングの天井部は、下方に向かって拡径したハウジング側傾斜面部を含み、フロートの上部は、ハウジング側傾斜面部に沿って上下動可能に傾けられたフロート側傾斜面部を含む。
エンジンが転倒した場合において、ハウジング内にオイルがないとき、フロートは、重力によって下方に移動し、ハウジングに接触する。ここで、フロートが接触するハウジング側傾斜面部は下方に向かって拡径している。そのため、フロートに対しては、重力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロートは、フロート側傾斜面部がハウジング側傾斜面部に当接しながらハウジングの底部に向かって移動する。
一方、転倒時において、ハウジング内にオイルが溜まっているとき、フロートは、オイルから受ける浮力によって上方に移動し、ハウジングに接触する。上記と同様に、フロートは、下方に向かって拡径したハウジング側傾斜面部と接触する。そのため、フロートに対しては、浮力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロートは、フロート側傾斜面部がハウジング側傾斜面部に当接しながらハウジングの底部に向かって移動する。
以上より、転倒時において、オイルの量にかかわらず、フロートは、重力又はオイルから受ける浮力の分力により、傾斜方向に移動することができる。その後、フロートの可動接点とハウジングの固定接点とが接触することにより、エンジンコントロールユニットに信号が送信され、エンジンを停止させることができる。また、転倒状態において、フロートの可動接点とハウジングの固定接点とは、接触したままであり、信号が送信可能な状態に保たれる。これにより、転倒状態のままではエンジンを始動させないように制御できる。
請求項2に係る発明において、ハウジングの内部には、天井部から底面部まで、徐々に縮径するテーパ軸部が設けられ、フロートには、テーパ軸部が貫通した貫通孔が形成され、この貫通孔は、テーパ軸部に沿った形状を呈する。
エンジンが転倒した場合において、ハウジング内にオイルがないとき、フロートは、重力によって下方に移動し、フロートに形成された貫通孔が、テーパ軸部に接触する。ここで、貫通孔が接触するテーパ軸部は、天井部から底面部まで徐々に縮径している。そのため、フロートに対しては、重力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロートは、貫通孔がテーパ軸部に当接しながらハウジングの底部に向かって移動する。
一方、転倒時において、ハウジング内にオイルが溜まっているとき、フロートは、オイルから受ける浮力によって上方に移動し、貫通孔が、テーパ軸部に接触する。上記と同様に、このテーパ軸部は、天井部から底面部まで徐々に縮径している。そのため、フロートに対しては、オイルから受ける浮力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロートは、貫通孔がテーパ軸部に当接しながらハウジングの底部に向かって移動する。
以上より、転倒時において、オイルの量にかかわらず、フロートは、重力又はオイルから受ける浮力の分力により、傾斜方向に移動することができる。その後、接点同士が接触することにより、エンジンコントロールユニットに信号が送信され、エンジンを停止させることができる。また、転倒状態において、フロートの可動接点とハウジングの固定接点とは、接触したままであり、信号が送信可能な状態に保たれる。これにより、転倒状態のままではエンジンを始動させないように制御できる。
本発明の実施例1によるフロート式オイルレベル検出装置が取り付けられたエンジンの断面図である。 図1に示されたフロート式オイルレベル検出装置の拡大図である。 図2に示されたフロート式オイルレベル検出装置の一般的な作用及び効果を説明する図である。 図2に示されたフロート式オイルレベル検出装置の作用図である。 本発明の実施例2によるフロート式オイルレベル検出装置の斜視図である。 図5に示されたフロート式オイルレベル検出装置の作用図である。 本発明の実施例3によるフロート式オイルレベル検出装置の作用図である。 本発明の実施例4によるフロート式オイルレベル検出装置の作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
<実施例1>
図1を参照する。図1は、クランク軸15が延びる方向から見たエンジン10の断面図である。エンジン10は、クランク軸15に対してシリンダ16を傾斜させた、傾斜シリンダ型のOHC式空冷型単気筒内燃機関である。
このエンジン10は、クランクケース11と、このクランクケース11と一体的に形成されたシリンダブロック12と、このシリンダブロック12の端部に設けられるシリンダヘッド13と、このシリンダヘッド13の先端を覆うヘッドカバー14と、を備える。
クランクケース11の内部には、クランク軸15が回転可能に収容されている。シリンダブロック12の内部には、シリンダ16が形成され、このシリンダ16内を往復運動するピストン17が配置されている。ピストン17は、コンロッド18及びクランクピン19を介して、クランク軸15と連結している。
シリンダヘッド13の内部には、吸気口21及び排気口22が形成され、併せて動弁機構30が設けられている。動弁機構30は、カム軸31と、ロッカ軸32と、吸気弁用ロッカアーム33と、吸気弁34と、排気弁用ロッカアーム35及び排気弁36と、からなる。
シリンダ16と、ピストン17の先端と、シリンダヘッド13とにより囲まれる領域は、燃焼室37となる。この燃焼室37において燃料が燃焼され、燃焼ガスによりピストン17がクランク軸15の方向に移動し、クランク軸15が回転する。また、動弁機構30により、吸気及び排気が行われる。
ここで、ピストン17の往復運動とこれに伴うクランク軸15の回転には、オイルOiによる潤滑等が必要となる。そのため、クランクケース11の下部に設けられたオイルパン23には、オイルOiが溜められている。
コンロッド18は、このオイルOiを描き上げるためのオイル掻き上げ部24を備える。オイル掻き上げ部24は、クランク軸15の回転に伴いオイルパン23に溜まっているオイルOiを掻き上げて、クランクケース11内及びシリンダ16内にオイルOiを供給する。供給されたオイルOiは、クランクケース11内及びシリンダ16内の各部材の摺動部分に入り込む。
この潤滑のために、オイルパン23には、所定の量のオイルOiが確保されている必要がある。そのため、エンジン10の下部から延出した延出部25の先端において、オイルOiの油面の高さを検出するフロート式オイルレベル検出装置40(以下、オイルレベル検出装置40とする)が、設けられている。
図2及び図3(a)を参照する。オイルレベル検出装置40は、オイルパン23(図1参照)に充填されたオイルOiの出入りを許容するハウジング50と、このハウジング50の内部に収納されオイルOiの油面に追従して上下に移動可能なフロート60と、ハウジングの底面に設けられた固定接点41,41と、フロート60の下面に設けられ固定接点41,41と対向する可動接点42と、からなる。
ハウジング50は、エンジン10(図1参照)の下部から延びる延出部25と一体的に形成されており、円形の底面部51と、この底面部51の縁から上方に延びる円筒部52と、この円筒部52の上部を覆う天井部70と、からなる。底面部51には、オイルOiの急な流入を防止するためのカバー53が下方から被せられている。
天井部70は、底面部51に向かって拡径したハウジング側円錐台部71(ハウジング側傾斜面部71)と、このハウジング側円錐台部71の上部を覆う蓋部72と、からなる。ハウジング側円錐台部71の傾斜角度αは、鉛直方向に対して略45°である。
ハウジング50の底面部51には、オイルOiの出入りを許容する通過孔51a,51aが形成されている。同様に、蓋部72の中央には、オイルOiの出入りを許容する通過孔72aが形成されている。カバー53の中央には、オイルOiの出入りを許容する通過孔53aが形成されている。
フロート60は、絶縁性を有し、円柱部61と、この円柱部61と一体的に形成されハウジング側円錐台部71に沿って上下動可能に傾けられたフロート側円錐台部62(フロート側傾斜面部62)と、からなる。
固定接点41,41は、ハウジング50の底面部51から上方へ起立した導電性の部材である。固定接点41,41には、信号を伝達する導線43が取り付けられている。フロート60の下面に取り付けられる可動接点42は、導電性の平坦な水平円板である。可動接点42と固定接点41,41との組合せ構造は、オイルレベルスイッチ44を構成する。
図3を参照する。以下、オイルレベル検出装置40の一般的な作用及び効果を説明する。
図3(a)は、オイルOiが上限レベルLe1まで溜まっている状態における、オイルレベル検出装置40の要部の断面図である。オイルOiから受ける浮力によりフロート60には、上方へ向かう力が働き、フロート60は、ハウジング50の天井部70と当接した状態で留まっている。可動接点42は、の固定接点41,41から離れており、オイルレベルスイッチ44はオフ状態にある。
その後、エンジン10(図1)の稼働時間が長くなるに連れて、オイルOiの高さは低下し、フロート60は、ハウジング50の底面部51に向かって下降する。
図3(b)は、オイルOiが下限レベルLe2まで低下した状態における、オイルレベル検出装置40の要部の断面構造を示す。可動接点42は、固定接点41,41に接触し、オイルOiの高さが下限レベルLe2よりも低いことが検知される。オイルレベルスイッチ44はオンとなり、検出信号を発せられ、エンジンコントロールユニットに送信される。これにより、エンジン10は停止される。
次に、エンジン10の転倒時における本発明の特有の作用及び効果について、従来技術と比較しながら説明する。
図4(a)を参照する。従来技術によるオイルレベル検出装置100は、オイルOiの出入りを許容する通過孔101,101が形成された円筒形状を呈するハウジング102と、このハウジング102の内部に収納される円柱形状を呈するフロート103と、ハウジングの底面に設けられた固定接点104,104と、フロート103の下面に設けられ固定接点104,104と対向する可動接点105と、からなる。
オイルレベル検出装置100が取り付けられたエンジンが転倒した場合において、フロート103は、浮力によって上方に移動し、ハウジング102の側面部102aに接触する。側面部102aからフロート103に対して、浮力に対する抗力が働く。
ただし、側面部102aは水平方向に延びているため、フロート103に対し水平方向に力は働かない。そのため、フロート103はその場に留まる。固定接点104,104と可動接点105は接触せず、オイルレベル検出装置100から信号を送信できない。結果、エンジンを停止することができない。
図4(b)を参照する。本発明によるオイルレベル検出装置40において、ハウジング50の天井部70は、底面部51に向かって拡径したハウジング側円錐台部71(ハウジング側傾斜面部71)を含んでいる。フロート60の上部は、ハウジング側円錐台部71に沿って移動可能に傾けられたフロート側円錐台部62(フロート側傾斜面部62)を含んでいる。
エンジン10が転倒した場合において、オイルOiが上限レベルLe1まで溜まっているとき、フロート60は、オイルOiから受ける浮力によって上方に移動し、ハウジング50に接触する。ここで、フロート60が接触するハウジング側円錐台部71は底面部51に向かって拡径している。そのため、フロート60に対しては、浮力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロート60は、フロート側円錐台部62がハウジング側円錐台部71に当接しながらハウジング50の底面部51に向かって移動する。
図4(c)を参照する。一方、転倒時において、オイルOiが下限レベルLe2にないとき、フロート60は、重力によって下方に移動し、ハウジング50に接触する。フロート60が接触するハウジング側円錐台部71は下方に向かって拡径している。そのため、フロート60に対しては、重力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロート60は、フロート側円錐台部62がハウジング側円錐台部71に当接しながらハウジング50の底面部51に向かって移動する。
以上より、エンジン10の転倒時においては、オイルOiの量にかかわらず、フロート60は、オイルOiから受ける浮力又は重力の分力により、傾斜方向に移動することができる。その後、フロート60の可動接点42とハウジング50の固定接点41,41とが接触することにより、エンジンコントロールユニットに信号が送信され、エンジン10を停止させることができる。
また、転倒状態において、フロート60の可動接点42とハウジング50の固定接点41,41とは、接触したままであり、信号が送信可能な状態に保たれる。これにより、転倒状態のままではエンジン10を始動させないように制御できる。
なお、本実施例では、円錐台部の傾斜角度αを略45°としたが、傾斜面部は、フロート60の移動距離や速度、接触後の接点同士の密着度を考慮し、適宜変更することができる。
図3(a)に戻る。フロート側円錐台部62は、ハウジング側円錐台部71に沿って形成されている。そのため、オイルOiが上限レベルLe1まで溜まっており、エンジン10が起立した状態にあるとき、フロート側円錐台部62は、天井部70の蓋部72のみならず、ハウジング側円錐台部71に接触した状態で留まる。すなわち、エンジン10が通常時にあるとき、フロート60の水平方向への移動が抑制され、フロート60とハウジング50との摩耗は軽減される。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2では、ハウジング50及びフロート60のなかの、傾斜する部位の形状が実施例1と異なる。その他の構成については、実施例1のオイルレベル検出装置40と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。
図5及び図6(b)を参照する。ハウジング50Aの天井部70Aは、円筒部52の上端を覆う円形形状を呈する。ハウジング50Aの内部には、天井部70Aから底面部51まで、徐々に縮径するテーパ軸部73が設けられている。フロート60Aには、テーパ軸部73が貫通した貫通孔63が形成され、この貫通孔63は、テーパ軸部73に沿った形状を呈している。
以下、エンジンの転倒時における本発明の作用及び効果について、従来技術と比較しながら説明する。
図6(a)を参照する。従来技術による、オイルレベル検出装置200では、ハウジング201の内部に設けられた軸部202は、底面部203から天井部204へ鉛直方向に延びている。フロート205には、軸部202が貫通した貫通孔206が形成され、この貫通孔206は、軸部202に沿った形状を呈している。
このようなオイルレベル検出装置200が取り付けられたエンジンが転倒した場合、フロート205は浮力によって上方に移動し、貫通孔206は軸部202に接触する。軸部202からフロート205に対して、浮力に対する抗力が働く。
ただし、軸部202は、水平方向を向いているため、フロート205に対して水平方向に力は働かない。そのため、フロート205はその場に留まる。固定接点207,207と可動接点208は接触せず、オイルレベル検出装置200から信号を送信できない。結果、エンジンを停止することができない。
図6(b)を参照する。本発明によるオイルレベル検出装置40Aでは、ハウジング50Aには、テーパ軸部73が設けられ、フロート60には、テーパ軸部73に沿って貫通孔63が形成されている。
エンジン10が転倒した場合において、オイルOiが上限レベルLe1まで溜まっているとき、フロート60Aは、オイルOiから受ける浮力によって上方に移動し、貫通孔63が、テーパ軸部73に接触する。ここで、貫通孔63が接触するテーパ軸部73は、天井部70から底面部51まで徐々に縮径している。そのため、フロート60Aに対しては、オイルOiから受ける浮力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロート60Aは、貫通孔63がテーパ軸部73に当接しながらハウジング50Aの底面部51に向かって移動する。
図6(c)を参照する。エンジン10が転倒した場合において、オイルOiが下限レベルLe2にないとき、フロート60Aは、重力によって下方に移動し、フロート60Aに形成された貫通孔63が、テーパ軸部73に接触する。上記の通り、このテーパ軸部73は、天井部70から底面部51まで徐々に縮径している。そのため、フロート60Aに対しては、重力の分力が、傾斜方向に働く。結果、フロート60Aは、貫通孔63がテーパ軸部73に当接しながらハウジング50Aの底面部51に向かって移動する。
以上より、転倒時において、オイルOiの量にかかわらず、フロート60Aは、オイルOiから受ける浮力又は重力の分力により、傾斜方向に移動することができる。その後、接点同士が接触することにより、エンジンコントロールユニットに信号が送信され、エンジン10を停止させることができる。また、転倒状態において、フロート60Aの可動接点42とハウジング50Aの固定接点41,41とは、接触したままであり、信号が送信可能な状態に保たれる。これにより、転倒状態のままではエンジン10を始動させないように制御できる。
次に、実施例3及び実施例4について説明する。
実施例3及び実施例4では、ハウジング50の天井部70とフロート60の上部の形状が実施例1と異なる。その他の構成については、実施例1の検出装置と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。
<実施例3>
図7を参照する。ハウジング50Bの上面は、先端にオイルOiの出入りを許容する通過孔72aが形成され略半球形状を呈するハウジング側半球部70Bからなる。フロート60Bの上部は、ハウジング側半球部70Bに沿って移動動可能に傾けられたフロート側半球部62Bを含む。
オイルレベル検出装置40Bにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、オイルレベル検出装置40Bでは以下の所定の効果を得ることができる。
実施例1のハウジング側円錐台部71(図4(b)参照)の傾斜ラインLを基準とすると、ハウジング側半球部70Bはハウジング50Bの外方へ膨らんでいるため、フロート側半球部62Bは、ハウジング側半球部70Bと接触しにくくなる。そのため、エンジン10の転倒時において、フロート60Bが円筒部52へ向かう初速は速く、転倒を素早く検出できる。
<実施例4>
図8を参照する。天井部70Cは、オイルOiの出入りを許容する通過孔72aが形成された蓋部72と、この蓋部72から底面部51に向かって拡径する釣鐘形状を呈するハウジング側釣鐘部71Cと、からなる。フロート60Cの上部は、ハウジング側釣鐘部71Cに沿って移動可能に傾けられたフロート側釣鐘部62Cを含む。
オイルレベル検出装置40Cにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、オイルレベル検出装置40Cでは以下の所定の効果を得ることができる。
実施例1のハウジング側円錐台部71(図4(b)参照)の傾斜ラインLを基準とすると、ハウジング側釣鐘部71Cは、ハウジング50Cの内方に押し込まれた形状となっている。フロート60Cとハウジング50Cとの間隔は狭まるため、固定接点41,41と可動接点42との接触後において、フロート60Cの移動が抑制される。接点同士の密着度が高くなり、より確実にエンジン10の転倒を検出することができる。
なお、実施例1〜実施例4に示された通り、ハウジング側傾斜面部71及びフロート側傾斜面部62は、フロート60に対して重力又はオイルからの浮力の分力が働き、フロート60がハウジング50の底面部51に向かって移動する限り、上記実施例に限られず、適宜変更することができる。
さらに、ハウジング50の形状は円筒に限られず、角柱形状を呈してもよい。この場合、ハウジング側傾斜面部71及びフロート側傾斜面部62は、複数の平面が組み合わされた構成としてもよい。
本発明のフロート式オイルレベル検出装置は、作業機用エンジンに取り付けるのに好適である。
10…エンジン
25…延出部
40…オイルレベル検出装置
41…固定接点
42…可動接点
50…ハウジング
51…底面部
52…円筒部
61…円柱部
62…フロート側円錐台部、62B…フロート側半球部、62C…フロート側釣鐘部
70…天井部、70B…ハウジング側半球部
71…ハウジング側円錐台部、71B…ハウジング側釣鐘部
72…蓋部
73…テーパ軸部

Claims (2)

  1. エンジンのオイルパン内に設けられこのオイルパンに充填されたオイルの出入りを許容するハウジングと、このハウジングの内部に収納され前記オイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートと、前記ハウジングの底面部に設けられた固定接点と、前記フロートの下面に設けられた可動接点と、からなり、
    前記フロートが下降して、前記可動接点が前記固定接点に接触することにより、前記油面が所定の高さよりも低いことを検知するフロート式オイルレベル検出装置において、
    前記ハウジングの天井部は、下方に向かって拡径したハウジング側傾斜面部を含み、
    前記フロートの上部は、前記ハウジング側傾斜面部に沿って上下動可能に傾けられたフロート側傾斜面部を含み、
    前記フロートは、前記エンジンが通常姿勢時に対して90°の角度で転倒した際に、重力又は前記オイルから受ける浮力によって、前記フロート側傾斜面部が前記ハウジング側傾斜面部に当接しながら前記ハウジングの底部に向かって移動可能であることを特徴とするフロート式オイルレベル検出装置。
  2. エンジンのオイルパン内に設けられこのオイルパンに充填されたオイルの出入りを許容するハウジングと、このハウジングの内部に収納され前記オイルの油面に追従して上下に移動可能なフロートと、前記ハウジングの底面部に設けられた固定接点と、前記フロートの下面に設けられた可動接点と、からなり、
    前記フロートが下降して、前記可動接点が前記固定接点に接触することにより、前記油面が所定の高さよりも低いことを検知するフロート式オイルレベル検出装置において、
    前記ハウジングの内部には、天井部から前記底面部まで、徐々に縮径するテーパ軸部が設けられ、
    前記フロートには、前記テーパ軸部が貫通した貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記テーパ軸部に沿った形状を呈し、
    前記フロートは、前記エンジンが通常姿勢時に対して90°の角度で転倒した際に、重力又は前記オイルから受ける浮力によって、前記貫通孔が前記テーパ軸部に当接しながら前記ハウジングの底部に向かって移動可能であることを特徴とするフロート式オイルレベル検出装置。
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