JP2007033056A - フローセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り出しや組み立て構造を容易にできると共に、性能の劣化を抑え、また、拡張性にも優れたフローセンサを提供する。
【解決手段】 発熱する抵抗体が流体によって冷却又は加熱されることで生じる抵抗値変化に基づいて前記流体の流量を測定するフローセンサにおいて、
前記抵抗体の設置面と平行に進行してきた前記流体の進行方向を前記抵抗体を通過する方向に向ける流路を設けたことを特徴とするフローセンサ。
【選択図】 図3

Description

本発明は、熱線式流量センサ及び赤外線ガス分析計の微小ガス流量を計測するフローセンサに関し、特にフローセンサの構造の改良に関する。
従来技術における赤外線ガス分析計は、測定対象ガスの赤外線吸収によって生じる基準セルと試料セルの赤外線の光量差を、ガスセル吸収方式の検出器、即ち、干渉補償検出器の内部に発生する圧力差で発生する流量をフローセンサで検出して、測定対象ガスの濃度を測定するというものである。
図7は、従来の赤外線ガス分析計の一例を示す構成図である。
図7において、赤外線を出射させる赤外線光源111と、この赤外線光源111から発せられる赤外線光束を周期的に同時に、若しくは交互に断続させるモータ120で回転駆動される回転セクタ121と、回転セクタ121で断続されている赤外線光束を分配する分配セル112と、分配セル112の一方側に接続され測定光源として案内して測定光線路を形成する試料セル114と、分配セル112の他方側に接続され比較光源として案内して比較光線路を形成する基準セル113と、試料セル114及び基準セル113の出力側に配置され、両者の光線を受け入れる測定室117及び比較室116を持つ干渉補償検出器115と、測定室117及び比較室116の連通した流通路118に備えたガスの流通を検出するガス検出手段を形成するサーマルフローセンサ119と、このサーマルフローセンサ119で検出した信号を増幅して濃度信号を生成する交流電圧増幅器122と、から大略構成されている。
このような構成からなる赤外線ガス分析計において、先ず、赤外線光源111から発せられた赤外線が分配セル112により2つに分割され、それぞれ基準セル113、試料セル114に入射する。基準セル113には不活性ガスなど測定対象成分を含まないガスが充填されている。また、試料セル114には測定試料が流通する。分配セル112で2つに分けられた赤外線は試料セル114でのみ測定対象成分による吸収を受け干渉補償検出器115に到達する。
干渉補償検出器115は、基準セル113からの赤外光と試料セル114からの赤外光を受ける2室(比較室116、試料室117)からなっており、その2室が流通路118でつながる構造をしており、その流通路118にガスの行き来を検出するためのサーマルフローセンサ119が取り付けられている。干渉補償検出器115内には測定対象と同じ成分を含むガスが充填されており、基準セル113、試料セル114からの赤外線が照射されると測定対象成分ガスが赤外線を吸収することで、その中でガスが熱膨張する。
試料セル114内の測定試料に測定対象成分が多く含まれると、赤外線はそこで多くが吸収されるため、干渉補償検出器115では比較室116に多くの赤外線が照射され、よりガスが膨張する。赤外線は回転セクタ121で遮断、照射を繰り返しており、遮断されたときは比較室116、測定室117とも赤外線が照射されないのでガスは膨張せず、赤外線が照射されると干渉補償検出器115の測定室117には試料セル114内の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射され、測定室117には試料中の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射されるため、試料中の測定対象成分の濃度に応じて両室の間に差圧が生じ、両室間の間に設けられた流通器118をガスが行き来することとなる。そのガスの挙動をサーマルフローセンサ119で検出し、交流電圧増幅器122で交流電圧増幅し、濃度信号として出力する。
図8は、サーマルフローセンサにおける回路構成の一例を示した図である。
図7のサーマルフローセンサ119は、図8に示すように、熱線(抵抗体)式のもので、その構成はブリッジ回路を組込み、破線で示した流路に直交配置された熱線である抵抗体Rth1、Rth2を2個配置し、他の参照抵抗R1、R2を流路外に配置した構成である。
この構成において、ガスの熱拡散作用を用い、ガスの圧縮度合いにより伝播する熱量が変化するためセンサそのものが質量流量に比例した出力特性を持つ。ここでは流れに沿った2つ熱線(ヒータ兼温度センサ)が気体に対する熱の授受により抵抗値が変化するため、ブリッジ回路の出力電圧を測定することにより流量または流速測定を行う。
図9は、従来のフローセンサの一例を示す構成図である。
図(a),(b)は従来の熱式のフローセンサ230の一例を示す平面図(a)および(a)図のI−I’断面図(b)である。これらの図において、221はシリコン基板220の表面に形成された膜厚500nm程度のシリコン酸化膜(SiO)である。
222は酸化膜221の表面に形成されたNi金属膜などからなる蛇行状の熱線(抵抗体)であり、このNi金属膜222は酸化膜221上にスパッタ法などにより膜厚2μm程度に形成されている。
223はシリコン基板の裏面および酸化膜220をエッチングして形成された中空であり、抵抗体222は蛇行部の折り返し点のそれぞれの両端で支持され、途中は中空に浮いた状態になっている。222bは抵抗体の両端に接続して形成された電極である。
上述の構成において、電極222b間に電圧を印加して熱線(抵抗体)222を加熱しておき、貫通孔223aを介してガスを通過させると熱線222の温度が低下する。
その温度変化を検出してガス流量を計測する(例えば特許文献1参照。)。
特開2002−81982号公報
このようにして形成されたフローセンサ230は、実際には、図8の抵抗体Rth1、Rth2を2個配置するため、図9(b)に示すように、シリコン基板を2枚重ねた状態の構成となる。ガス流路は、熱線222の並びに直交する方向である。
このようなシリコン基板などから形成された半導体プロセスにより作製されたフローセンサは、微細構造より熱容量が小さいため、計測範囲が熱式の中でもさらに広く、微小なガスの計測を可能にしている。
しかしながら、赤外線ガス分析計おけるフローセンサは極微小な流れを捕らえなくてはならない。従来では感度を得るために、流路の垂直断面全体にわたり幾本の熱線を横断させ、流れの全域にわたって熱線が寄与するように工夫されている。
そのため、熱線を設けた2つの基板の貫通穴を流路の一部として、流路に対して垂直に装填する必要がある。このため、電極の取り出しや組み立て構造が複雑となり組立に熟練を要し、性能、歩留り、コストなどに影響を与えるという問題がある。
これに対して、図10のフローセンサ300は、ガスの流れに対して平行に基板を配置するために、電極の取り出しや組み立て構造が単純であり組立が容易である。
図10は、従来のフローセンサの一例を示す他の構成図である。
しかしながら、図10のフローセンサにおいては、流れの一部分に対して熱線301が寄与するのみであり、流路全体の情報は直接得られない。流体の境界層にも依存するため感度や線形性への影響が起こりうるという問題があった。
本発明は、このような従来のフローセンサが有していた問題を解決しようとするものであり、取り出しや組み立て構造を容易にできると共に、性能の劣化を抑え、また、拡張性にも優れたフローセンサを提供することを目的とする。
本発明は次の通りの構成になったフローセンサである。
(1)発熱する抵抗体が流体によって冷却又は加熱されることで生じる抵抗値変化に基づいて前記流体の流量を測定するフローセンサにおいて、
前記抵抗体の設置面と平行に進行してきた前記流体の進行方向を前記抵抗体を通過する方向に向ける流路を設けたことを特徴とするフローセンサ。
(2)前記抵抗体の中間部を浮かせて支持する中空部を有するフローセンサチップと、
この中空部と重なって前記流路を形成する凹部を有する流路チップと、
から構成されることを特徴とする(1)に記載のフローセンサ。
(3)前記フローセンサチップは、前記抵抗体に電圧を印加する電極および前記抵抗値変化に基づく信号を取り出す電極を有し、これらの電極は、前記流路チップが重ねられた状態で前記流路チップの外側に配置されることを特徴とする(2)に記載のフローセンサ。
(4)前記フローセンサチップには前記抵抗体が同一面に少なくとも2つ設けられ、前記流路チップには前記抵抗体に対応する数の凹部が前記抵抗体に対応する位置に設けられ、前記流体が前記抵抗体を通過する流路が形成されることを特徴とする(2)または(3)に記載のフローセンサ。
(5)前記フローセンサチップに流体の導入用中空部と導出用中空部を設け、流入した流体を第1の凹部によって前記フローセンサチップの抵抗体設置面と平行に進行させると共に、抵抗体を通過した流体を第2の凹部によって前記流出用中空部から流出させることを特徴とする(4)に記載のフローセンサ。
(6)前記流路チップは、第1の凹部に流体の導入用貫通孔を設け、第2の凹部に流体の導出用貫通孔を設け、前記第1の凹部および前記フローセンサチップにより流入した流体を抵抗体設置面と平行に進行させると共に、抵抗体を通過した流体を前記第2の凹部および前記フローセンサチップにより前記流出用貫通孔から流出させることを特徴とする(4)に記載のフローセンサ。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、すべての流線は抵抗体を通過し、流路断面全体の平均的な流れの検出を可能とする。
このため、抵抗体は、流路に対してほぼ全域にわたり寄与するので、従来のフローセンサ同様の性能が得られる。
また、フローセンサの抵抗体を1つの基板に集約できる。
従って、取り出しや組み立て構造を容易にできると共に、性能の劣化を抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、電極の取り出しや組み立て構造を容易にできる。
請求項4から請求項6に記載の発明によれば、振動補償などのための流路の2次元的な形状の変更、抵抗体を増やすなどの拡張性にも優れている。
従来の熱線(抵抗体)の並びに直交する流路(図9(b))を3次元流路、熱線の並びに平行する流路(図10)を2次元流路とすると、本発明は、流路は横に並べた熱線を縫うように構成したので、2.5次元的流路といえる。
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1から図3は本発明に係るフローセンサの一実施例を示す構成図であって、組立てた全体構成および各部構成について説明する。
図1は、本発明のフローセンサに係るフローセンサチップの一実施例を示す構成図である。
図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A’における断面図である。
図1のフローセンサチップ400は、例えば以下のような概略工程で製造する。
(S1)SOI基板(単結晶シリコン基板)1の裏面に中空部8a,8b,8cのエッチング工程で使用するマスク用の図示しないSi(シリコン)酸化膜を成膜し、SOI基板1のSi活性層4に不純物(例えばボロン)をドープする。
(S2)SOI基板1の裏側のSi酸化膜をパターニングし、中間のSi酸化膜3をエッチングストップ層として用い、ヒドラジン等のアルカリ溶液でSi基板2に対する異方性エッチングを行って中空部8a,8b,8cを形成していき、更に中空部8a,8b,8cのSi酸化膜3を弗酸系のエッチング液で除去する。これは、多層構造による応力の変形を避けるためでもある。
(S3)Si活性層4の表面に電極用の金属(例えばAl)を蒸着して電極6,7,9を形成する。その上からフォトレジストを塗布して、電極6,7,9や熱線(抵抗体)5a,5bをパターニングする。
(S4)レジスト膜での電極6,7,9や抵抗体5a,5bのパターンのフォトリソグラフィーを行い、これをマスクとして異方性ドライエッチングを行う。これにより、中空部8a,8cは完全な貫通孔となり、中空部8bには抵抗体5a,5bを残して貫通孔が形成される。
(S5)レジストアッシングを行って完成する。
このようなフローセンサチップ400では、図1のように、中空部8a,8b,8cは、XY平面上において、Y方向の位置は変えずにX方向に対して所定の間隔で並べられ、電極6,7,9は、中空部8a,8b,8cの図1では上部(Y方向)位置し、X方向に対して所定間隔で並べられる。
熱線5a,5bは蛇行形状でパターニングされ、熱線5aには、一端に電極6,他端に電極7が接続され、(図8における抵抗体Rth1に相当)、熱線5bには、一端に電極7,他端に電極9が接続され(図8における抵抗体Rth2に相当)、この2組の熱線は横方向(X方向)に所定の間隔をおいて並べられている。
また、電極6,9は参照抵抗との接続と出力信号用、電極7は共通電位点への接続用である。
図2は、本発明のフローセンサに係る流路チップの一実施例を示す構成図である。
図2(a)は平面図、図2(b)はA−A’における断面図である。
図2の流路チップ500は、例えば以下のような概略工程で製造する。
SOI基板11の裏面に凹部12a,12bのエッチング工程で使用するマスク用のSi酸化膜13を成膜し、Si酸化膜13をパターニングし、ヒドラジン等のアルカリ溶液でSi基板14に対する異方性エッチングを行って凹部12a,12bを形成する。アルカリ溶液によりエッチングすることにより、凹部12a,12bは、図2(b)のような台形になる。
このような、流路チップ500では、XY平面上で、X方向の寸法は、フローセンサチップ500のX方向の寸法と同様の寸法であり、Y方向の寸法は、フローセンサチップ400より短くして、フローセンサチップ400の電極6,7,9が流路チップ400の外に配置されるようにしている。
凹部12a,12bは、Y方向の位置は変えずにX方向に対して所定の間隔で並べられる。
また、凹部12aは中空部8aおよび熱線5aに被さり、凹部12bは中空部8cおよび熱線5bに被さるように配置される。
各凹部の大きさは中空部と熱線を上から覆えるような大きさであり、凹部12a,12bの間の壁は、熱線5a,5bを仕切る壁となる。
図3は、本発明のフローセンサの一実施例を示す構成図である。図3は、図1のフローセンサチップ400と図2の流路チップ500とを接続した状態の断面図である。
上述したように、フローセンサチップ400は、流体の入口21と出口22となる貫通孔(中空部8a,8c)と2組の熱線5a,5bと、これらを中空に浮かすための孔(兼流路)(中空部8b)を備えている。
また、流路チップ500は、凹部12a,12bを備えている。
流路チップ500をフローセンサチップ400上に重ねて、中空部8a,8b,8cおよび熱線5a,5bの上に凹部12a,12bが位置するように合わせる。
これにより、凹部12a,12bにより2組の熱線5a,5b上に流路となる稜線が形成される。
従って、入口21から入った流体は、中空部8aを通過し、凹部12aがガイドとなり、一旦熱線5aの取り付け面と平行に進み、凹部12aの稜線(壁)により、すべての流れが熱線5aを上から下(Z方向)へ通過する。熱線5aを通過した流体は、センサ取り付け部20がガイドとなり、中空部8bを熱線5a,5bの取り付け面と平行に進み、中空部8bの壁により、熱線5bを下から上(Z方向)へ通過する。熱線5bを通過した流体は、凹部12bがガイドとなり、熱戦5bの取り付け面と平行に進み、凹部12bの稜線(壁)により、中空部8cを通過して出口22から出て行く。センサ取り付け部20は、例えば、アルミなどの筐体の一部であって、フローセンサチップ400が、接着などにより取り付けられる。
なお、両チップは、位置合せの冶具や、アライナ(位置決め装置)等を使用し、接着または接合される。
本発明によれば、流路チップ500はフローセンサチップ400よりも小さく設計されているので、容易に電極を取り出すことができる。流体の流れは図3矢印のように拘束されるため、すべての流線は2組の熱線を通過し、流路断面全体の平均的な流れの検出を可能とする。
以上により、熱線は、流路に対してほぼ全域にわたり寄与するので、従来のフローセンサ同様の性能が得られる。
また、フローセンサの抵抗体を1つの基板に集約できる。
従って、取り出しや組み立て構造を容易にできると共に、性能の劣化を抑えることができる。
また、電極の取り出しや組み立て構造を容易にできる。
さらに、後述する振動補償などのための流路の2次元的な形状の変更、抵抗体を増やすなどの拡張性にも優れている。
なお、本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
図4は本発明のフローセンサの応用である4線式フローセンサの一実施例を示す構成図である。
図4(a)は、4線式のフローセンサチップ600の平面図、図4(b)は、図4(a)のフローセンサチップに重ねる流路チップ700の平面図である。
フローセンサチップ600の製作工程は、図1に示したフローセンサチップ400と同様であり、流路チップ700の製作工程は、図2に示した流路チップ500と同様である。
図4(a)において、31から36は電極、37aから37dは熱線、38aから38eは、中空部である。
4組の熱線37aから37dは、図5に示すブリッジ回路を構成している。
図5は、4線式フローセンサのブリッジ回路の一例を示す図である。
図5において、熱線37aと熱線37bが電極32(図4)を介して直列接続され、熱線37cと熱線37dが電極35(図4)を介して直接接続され、熱線37aと熱線,37b側(電極32(図4))からブリッジ電圧が印加され、熱線37cと熱線37d側(電極35(図4))は共通電位点に接続される。そして熱線37bと熱線37cとの接続点(電極33,34(図4))、熱線37aと熱線37dとの接続点(電極31,36(図4))からブリッジ出力を得る構成になっている。
図4(b)の流路チップ700をフローセンサチップ図4(a)の600上に乗せて、中空部38aから38eおよび熱線37aから37dの上に凹部39aから39dが位置するように合わせる。
凹部39aが中空部38aと熱線37aを覆い、凹部39bが中空部38cの一部と熱線37bを覆い、凹部39cが中空部38cの他の一部と熱線37cを覆い、凹部39dが熱線37dと中空部38eを覆う。
これにより、4組の熱線37aから37d上に流路となる稜線が形成される。
従って、矢印で示すように、入口(中空部38)から入った流体は、凹部39aがガイドとなり、すべての流れが熱線37aを上から下へ通過する。
熱線37aを通過した流体は、図示しないセンサ取り付け部がガイドとなり、熱線37bを下から上へ通過し、凹部39bがガイドとなり中空部38cから成る流路へ移動し、凹部39cがガイドとなり、すべての流れが熱線37cを上から下へ通過する。
熱線37cを通過した流体は、図示しないセンサ取り付け部がガイドとなり、熱線37dを下から上へ通過し、凹部39dがガイドとなり、出口(中空部38e)から出て行く。
図1から図3の実施例では、2組の熱線を設けたが、本実施例では4組の熱線を設けた構造である。本発明によれば、同一平面上に熱線、中空部、凹部などを設けるため、その数やレイアウトを変更するにも加工が容易である。
4線式のフローセンサの原理の概略は、図5のブリッジ回路において、熱線37aと熱線37bのペア、熱線37cと熱線37dのペアはガスの流れに対し、それぞれ下流の抵抗体は冷やされ抵抗値が減少し、上流の抵抗体は加熱され抵抗値が増加する。
このような4線式フローセンサによれば、フローセンサの熱線と参照用抵抗の温度係数のちがいから発生する誤差を低減できる。
また、外部振動よって発生するガス慣性による熱線の抵抗変化率を相殺してノイズを低減できる。
さらに、本発明の他の実施例を示す。
図6は、ガス導入出口を上部に設けたフローセンサの一実施例を示した構成図(断面図)である。
図6において、流路チップ800をSi基板のDeep-RIE(Reactive Ion Etching)加工、ガラス基板を用いたサンドブラストやDeep-RIE加工を駆使することによって、ガス導入口51およびガス導出口52を上部に設けるなど、多くの応用が考えられる。その他フローセンサチップ900や基板取り付け部50は前出のものと同様の構成であって、これらを重ね合わせることで矢印のような流路を形成している。
加えて、これまで説明してきた各チップは、ウェハ単位で接合、切断も可能であり、量産対応も可能である。
本発明のフローセンサに係るフローセンサチップの一実施例を示す構成図である。 本発明のフローセンサに係る流路チップの一実施例を示す構成図である。 本発明のフローセンサの一実施例を示す構成図である。 本発明のフローセンサの応用である4線式フローセンサの一実施例を示す構成図である。 4線式フローセンサのブリッジ回路の一例を示す図である。 ガス導入出口を上部に設けたフローセンサの一実施例を示した構成図である。 従来の赤外線ガス分析計の一例を示す構成図である。 サーマルフローセンサにおける回路構成の一例を示した図である。 従来のフローセンサの一例を示す構成図である。 従来のフローセンサの一例を示す他の構成図である。
符号の説明
1 SOI基板
2 Si基板
3 Si酸化膜
4 Si活性層
5a、5b 熱線
6、7、9 電極
8a〜8c 中空部
11 SOI基板
12a、12b 凹部
13 Si酸化膜
14 Si基板
20 センサ取り付け部
21 入口
22 出口
31〜36 電極
37a〜37d 熱線
38a〜38e 中空部
39a〜39d 凹部
50 基板取り付け部
51 ガス導入口
52 ガス導出口
400 フローセンサチップ
500 流路チップ
600 フローセンサチップ
700 流路チップ
800 流路チップ
900 フローセンサチップ

Claims (6)

  1. 発熱する抵抗体の流体による熱の授受で生じる抵抗値変化を利用した前記流体の測定するフローセンサにおいて、
    前記抵抗体の設置面と平行に進行してきた前記流体の進行方向を前記抵抗体を通過する方向に向ける流路を設けたことを特徴とするフローセンサ。
  2. 前記抵抗体の中間部を浮かせて支持する中空部を有するフローセンサチップと、
    この中空部と重なって前記流路を形成する凹部を有する流路チップと、
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載のフローセンサ。
  3. 前記フローセンサチップは、前記抵抗体に電圧を印加する電極および前記抵抗値変化に基づく信号を取り出す電極を有し、これらの電極は、前記流路チップが重ねられた状態で前記流路チップの外側に配置されることを特徴とする請求項2に記載のフローセンサ。
  4. 前記フローセンサチップには前記抵抗体が同一面に少なくとも2つ設けられ、前記流路チップには前記抵抗体に対応する数の凹部が前記抵抗体に対応する位置に設けられ、前記流体が前記抵抗体を通過する流路が形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフローセンサ。
  5. 前記フローセンサチップに流体の導入用中空部と導出用中空部を設け、流入した流体を第1の凹部によって前記フローセンサチップの抵抗体設置面と平行に進行させると共に、抵抗体を通過した流体を第2の凹部によって前記流出用中空部から流出させることを特徴とする請求項4に記載のフローセンサ。
  6. 前記流路チップは、第1の凹部に流体の導入用貫通孔を設け、第2の凹部に流体の導出用貫通孔を設け、前記第1の凹部および前記フローセンサチップにより流入した流体を抵抗体設置面と平行に進行させると共に、抵抗体を通過した流体を前記第2の凹部および前記フローセンサチップにより前記流出用貫通孔から流出させることを特徴とする請求項4に記載のフローセンサ。
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