JP2007032213A - 除雪機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 機体19の前後進及び走行速度を設定する方向速度レバー53と、除雪部13にエンジン14の動力の伝達指示をする駆動指示スイッチ(オーガスイッチ)45と、エンジン14の回転数並びに除雪部の高さを制御する制御部61と、を備える除雪機において、除雪作業時のエンジン14の回転数を作業時回転数、除雪非作業時の回転数を非作業時回転数と呼ぶときに、方向速度レバー53を後進ポジションに設定し、駆動指示スイッチ45をONに設定したという条件下で、制御部61が、エンジン14の回転数を作業時回転数から非作業時回転数まで低く制御する。
【選択図】 図6
Description
実用の除雪機は、除雪高さを調整できるように除雪部を走行部に取付けるようにすれば実用上十分であった。
このような、除雪部234の操作性の向上を図る上で、例えば、前後進や走行速度を操作する方向速度レバーや除雪部234を駆動する操作レバー(操作スイッチ)などに関連させてエンジンの回転数を制御することで、なお一層の除雪部234の操作性の向上を図ることができる可能性が考えられる。
図1は本発明に係る除雪機の側面図である。図2は本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。
左の電動モータ21Lの駆動力で、左の駆動輪23Lを介して左のクローラベルト22Lを駆動することができる。右の電動モータ21Rの駆動力で、右の駆動輪23Rを介して右のクローラベルト22Rを駆動することができる。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトにて動力を伝達する、ベルト式伝動機構である。エンジン14の動力は、クランクシャフト14a→電磁クラッチ31→伝動機構32→オーガ用伝動軸33の経路でオーガ27及びブロア28に伝わる。オーガ27で掻き集めた雪を、ブロア28によってシュータ29を介して遠くへ飛ばすことができる。
なお、オーガハウジング25は、後下端にスクレーパ35及び左右のそり36L,36Rを備える。
詳しく説明すると、前後に延びるオーガ用伝動軸33をオーガハウジング25及びブロアケース26で回転可能に支承し、ブロアケース26を車体フレーム15の前端部に左右回転可能(ローリング可能)に取付けたものである。
これら左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になれば旋回スイッチ43La,43Raはオフになる。作業者の左手で左の旋回操作レバー43Lを握ってグリップ18L側に上げれば、左の旋回スイッチ43Laはオンとなる。右の旋回スイッチ43Raについても同様である。このように、左右の旋回操作レバー43L,43Rが握られているか否かは旋回スイッチ43La,43Raで検出することができる。
メインスイッチ44を回してオンにすることで、エンジン14を始動させることができる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31をオン・オフ切替えする手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
より具体的に述べると、操作ボックス41の上面41bのうち、車幅中心CLの左隣に方向速度レバー53を配置するとともに、車幅中心CLの右隣にリセットスイッチ54を配置した。
シュータ操作レバー56は、シュータ29(図1参照)の向きを変えるための、操作部材である。
図5に示すように、方向速度レバー53(「前後進速度調節レバー53」とも言う)は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く前後に往復させることができ、「中立範囲」(ニュートラルポジション)より「前進」(前進ポジション)側へ倒せば除雪機10(図1参照)を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」(後進ポジション)側へ倒せば除雪機10を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。
エンジン14の吸気系は、スロットル弁71を制御モータ72で開閉制御するとともに、チョーク弁73を制御モータ74で開閉制御する構成である。つまり、制御部61の信号に基づいて、電子式ガバナ65の制御モータ72がスロットル弁71の開度を自動的に調整するとともに、電子式ガバナ65の制御モータ74がチョーク弁73の開度を自動的に調整する構成である。
エンジン14の回転速度(回転数)については、エンジン回転センサ77にて検出し、その検出信号を制御部61に発するようにした。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ82L,82Rを備える。具体的には、左右の電動モータ21L,21Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ82L,82Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ82L,82Rは、駐車中は制御部61の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ82L,82Rを開放する。
右の旋回操作レバー43Rを握って右の旋回スイッチ43Raをオン操作している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部61は右の回生ブレーキ回路85Rを作動させ、右の電動モータ21Rの速度を下げる。
すなわち、左の旋回操作レバー43Lを握っている間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。また、右の旋回操作レバー43Rを握っている間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
ST01;各スイッチの検出信号を読み込む。
ST02;走行準備スイッチ42がオフであるか否かを調べ、YESならST03に進み、NOならST07に進む。
ST03;走行用電動モータ21L,21Rを停止させる又は停止状態を維持させる。この結果、走行部11L,11Rは停止する。
ST04;電磁クラッチ31をオフにする。この結果、除雪作業部13は停止する。
ST06;エンジン14の実際の回転数(実回転数)が目標回転数Esになるように、スロットル弁71の開度を制御した後に、ST01に戻る。具体的には、実際回転数と目標回転数Esとの差に応じて、制御モータ72を制御することで、スロットル弁71の開度を制御する。
ST07;スロットルレバー52の操作量Sopを読み込む。操作量Sopについては、スロットルレバー52のポジションに応じた電圧をポテンショメータ52aで検出すればよい。
ST08;スロットルレバー52の操作量Sopから、エンジン14の目標回転数Anを求める。
ST10;電動モータ21L,21Rを停止させる又は停止状態を維持させる。
ST11;オーガスイッチ45がオフであるか否かを調べ、YESならST12に進み、NOならST13に進む。
ST12;電磁クラッチ31をオフにした後にST05に進む。除雪作業部13は停止する。
ST13;電磁クラッチ31をオンにした後にST05に進む。除雪作業部13は作動する。
ST15;オーガスイッチ45がオフであるか否かを調べ、YESならST16に進み、NOならST17に進む。
ST16;電磁クラッチ31をオフにした後にST05に進む。除雪作業部13は停止する。
ST17;電磁クラッチ31をオンにした後にST18に進む。除雪作業部13は作動する。
ST18;エンジン14の目標回転数Esを、スロットルレバー52の操作量に基づく目標回転数Anに設定した後に、ST06に進む。なお、この時の目標回転数Anは除雪作業をするための作業域回転数を意味する。
ST20;オーガスイッチ45がオフであるか否かを調べ、YESならST21に進み、NOならST22に進む。
ST21;電磁クラッチ31をオフにした後にST23に進む。除雪作業部13は停止する。
ST22;電磁クラッチ31をオンにした後にST23に進む。除雪作業部13は作動する。
ST23;エンジン14の目標回転数Esを予め設定された一定の最低回転数Loとした後に、ST06に進む。最低回転数Loについては、ST05と同じである。
図8は本発明に係る除雪機の構成部品の第1実施形態の制御方法における設定状態を示す説明図である。
(1)制御部61は、方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」で、且つ、オーガスイッチ45がオンであるという条件を満足したときに、エンジン14の目標回転数Esを、スロットルレバー52の操作量に基づく目標回転数Anに設定する。なお、この時の目標回転数Anは除雪作業をするための作業域回転数を意味する。
(2)その後、制御部61は、方向速度レバー53の操作方向が「後進位置」で、且つ、オーガスイッチ45がオンであるという条件を満足したときに、エンジン14の目標回転数Esを、予め設定された一定の最低回転数Loとする。
(3)更にその後、上記(1)の条件に復帰したと判断したとき、すなわち、方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」で、且つ、オーガスイッチ45がオンであるという条件を満足したときに、エンジン14の目標回転数Esを、元の目標回転数Anに戻す。
図9,図10に示すように、変形例の制御部61における制御フローは、上記図6,図7の制御フローに対して、ST101〜ST103を付加した構成であり、他の構成については図6制御フローと同一なので、同一ステップ番号を付し、その説明を省略する。
ST102;ST18に引き続いて実行するステップであり、エンジン14を作動させる又は作動状態を維持させた後に、ST06に進む。つまり、このステップST102は、ST18とST06との間に介在する。
ST103;ST23に引き続いて実行するステップであり、エンジン14を停止させる又は停止状態を維持させた後に、ST06に進む。つまり、このステップST103は、ST23とST06との間に介在する。
(1A)制御部61は、方向速度レバー53の操作方向が「前進位置」で、且つ、オーガスイッチ45がオンであるという条件を満足しているときに、エンジン14を作動状態(作業域回転数)で維持させる。電動モータ21L,21Rが正転することにより、除雪機10は前進走行する。
Claims (4)
- 除雪作業をする除雪部と、この除雪部を駆動するエンジンと、機体の前後進及び走行速度を設定するとともに前進ポジション、ニュートラルポジション及び後進ポジションを設けた方向速度レバーと、除雪部にエンジンの動力の伝達指示をする駆動指示スイッチと、エンジンの回転数並びに除雪部の高さを制御する制御部と、を備える除雪機において、
除雪作業時のエンジンの回転数を作業時回転数、除雪非作業時の回転数を非作業時回転数と呼ぶときに、
前記方向速度レバーを前記後進ポジションに設定し、前記駆動指示スイッチをONに設定したという条件下で、前記制御部は、前記エンジンの回転数を前記作業時回転数から前記非作業時回転数まで低く制御するものであることを特徴とすることを特徴とする除雪機。 - 前記方向速度レバーを前記後進ポジションに設定し、前記駆動指示スイッチをONに設定したという条件下で、前記制御部は、前記エンジンの回転数を前記作業時回転数から前記非作業時回転数まで低く制御した後に、前記方向速度レバーを前記前進ポジションに設定したときは、前記前記作業時回転数に戻すように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の除雪機。
- 前記方向速度レバーをニュートラルポジションに設定したときは、前記駆動指示スイッチのON/OFFに拘わらず、前記制御部は、前記エンジンの回転数を前記作業時回転数から前記非作業時回転数まで低く制御することを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の除雪機。
- 前記機体に、前記エンジンで駆動する発電機と、この発電機で発電した電気を蓄えるバッテリとを備えるとともに、前記機体の下方に設けることで前記バッテリの電力で走行する走行部を備え、
前記方向速度レバーを前記後進ポジションに設定し、前記駆動指示スイッチをONに設定したという条件下で、前記制御部は、前記エンジンを停止させるように制御することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の除雪機。
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