JP2007032090A

JP2007032090A - 洗浄便座

Info

Publication number: JP2007032090A
Application number: JP2005216733A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Kuniki; 靖博國木
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2005-07-27
Filing date: 2005-07-27
Publication date: 2007-02-08
Anticipated expiration: 2025-07-27
Also published as: JP4701899B2

Abstract

【課題】福祉用の簡易型トイレに使用しても、バケツの着脱時に洗浄便座を持ち上げなくても着脱を可能とすることにより、手間を省き、使い勝手の良い洗浄便座を提供することを目的とする
【解決手段】ノズル１２の下方に、ノズル１２を洗浄した洗浄水を受容し便器内に排出する排水溝１４を備え、前記排水溝１４の排出端１６近傍の底面１５に排出端１６と略平行にスリット１７を設けることにより、排水溝１４の排出端１６を便器の内部まで突出させなくとも、洗浄水が全て便器内に確実に排出でき、便器外に漏水したり、飛び散ったりすることを防止し、福祉用の簡易型トイレに使用した場合においては、排水溝１４が便器内に突出することがないため、バケツを容易に着脱可能な構成とすることができる。
【選択図】図３

Description

本発明は洗浄便座のノズルの洗浄水の排水構造に関するものである。

従来、この種の洗浄便座は、便器の上面に載置して使用するため、洗浄便座で使用する洗浄水は全て便器内に流入し、便器と洗浄便座の接合部から外部に漏れることを防止するための設計的な配慮がなされている。特に洗浄便座の内部に格納して洗浄するノズルの洗浄水やノズルに付着した洗浄水を確実に便器内に排水するために、洗浄便座の下部に排水溝を設け、排水溝の先端を便器の後方に配置し排水する構成となっているが、排水溝の先端で洗浄水が排水溝の裏面に回り込み便器の後縁部に落下し漏水することがあり、この課題の対策として、排水溝の先端を便器上面より下方に突出させることにより、便器外部への漏水を防止する構成となっている（例えば、特許文献１参照）。

図４は、特許文献１に記載された洗浄便座を示すものである。図４に示すように、下ケース１のノズル本体２に対応する部分には、排水溝３が形成してあり、排水溝３の先端は便器４の上面５より下方に突出した構成となっている。
特開２００３−２９３４３０号公報

しかしながら前記従来の構成は、排水溝の先端から排出された洗浄水は、排水溝の裏面に回り込み、便器の縁に向かって落下するため、洗浄水が便器の外部に漏水したり、飛び散ったりする可能性があり、それを防止するために、排水溝を便器の上面より下方まで突出する構成とすることが必須となっている。上記構成とした場合、排水溝が洗浄便座の下面より突出するため、突出部が輸送中に損傷を受けたり、また使用時に汚染されやすいという課題を備えている。また、従来の洗浄便座を一般の便器に載置して使用することは可能であるが、特に、福祉用の簡易型トイレでは、便鉢となるバケツを前後にスライドして着脱可能にする必要があり、洗浄便座の排水溝が便器内に突出している場合は、バケツを着脱する都度、洗浄便座を持ち上げなければならず、バケツの着脱に手間がかかるという課題を有していた。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗浄便座を持ち上げなくてもバケツの着脱を可能とすることにより、手間を省き、使い勝手の良い洗浄便座を提供することを目的とする。

前記従来の課題を解決するために、本発明の洗浄便座は、ノズルの下方に、ノズルを洗浄した洗浄水を受容し便器内に排出する排水溝を備え、前記排水溝の排出端近傍の底面に排出端と略平行にスリットを設けることにより、排水溝の排出端を便器の内部まで突出させなくとも、洗浄水が全て便器内に確実に排出でき、便器外に漏水したり、飛び散ったりすることを防止し、福祉用の簡易型トイレに使用した場合においては、排水溝が便器内に突出することがないため、バケツを容易に着脱可能な構成とすることができる。

本発明の洗浄便座は、簡易型トイレでも使用可能とし、使い勝手の良い洗浄便座を提供することができる。

第１の発明はノズルの下方に、ノズルを洗浄した洗浄水を受容し便器内に排出する排水溝を備え、前記排水溝の排出端近傍の底面に排出端と略平行にスリットを設けることよりに、排水溝の排出端から流下する洗浄水と、スリットを通過した洗浄水が互いに誘引することにより、洗浄水は排水溝の裏面に回り込まずに、垂直方向に落下することになり、便器外に漏水したり、飛び散ったりすることを防止し、必ず便器内部に洗浄水が落下することになる。

第２の発明は、特に、第１の発明のスリットを複数個に分割するリブを設けることによって、スリット幅を一定に保つことができるため、スリとの誘引効果を安定して発揮することができる。

第３の発明は、特に、第２の発明のリブの裏面は排水溝の裏面に対して奥まった位置に形成することによって、スリット間をしきるリブの裏側を水が伝って排水溝の裏面に回り込むことを確実に防止することができ、洗浄水が便器外に漏水したり、飛び散ったりすることを防止しすることができる。

第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか１つの発明のスリットの端面は下方が排出端側に傾斜するように形成したことによって、スリットを通過する水が、流れに対して前方向に力がかかり、より一層洗浄水が排水溝の裏面に回り込みにくくなり、排水溝の排出端で水が垂直に落下することになる。

(実施の形態１)
図１は、本発明の第１の実施の形態における洗浄便座を簡易型トイレに設置した状態の斜視図を示し、図２は排水溝の排出端の要部斜視図を示し、図３は洗浄便座の排水溝の排出端部分の断面図を示すものである。

図１に示すように本実施も形態における洗浄便座は略椅子型の簡易型トイレ６の台座７の設置面７ａに載置してあり、台座７の下方には便や洗浄水を収容するバケツ８が設置してあり、バケツ８の前面に設置してある取っ手９により前方に引き出し、取り外し可能な構成となっている。

洗浄便座は台座７に固定した本体１０の前方に上方に回動自在に便座１１が枢支してあり、本体１０の前方下部にはお尻洗浄ノズル１２とビデ洗浄ノズル１３が出没自在に設置してある。

お尻洗浄ノズル１２とビデ洗浄ノズル１３の下方に位置する本体１０の前部には略溝型の排水溝１４が設置してある。排水溝１４の底面１５は前方に向けた傾斜面となっており、底面１５の先端である排出端１６の近傍には排出端１６と平行にスリット１７が設けてある。

スリット１７は排水溝１４の底面１５の全幅に亘って設置してあり、その略中央に設けたリブ１８により２個に分割してある。リブ１８は図３に示すように下面が排水溝１４の底面１５の上面に一致する位置に設置してあり、排水溝１４の裏面より奥まった位置となっている。

スリット１７は全幅に亘り同寸法で１．５ｍｍとなっており、スリット１７の両端面１９は排出端１６に向かって傾斜を備えている。またスリト１７より排出端１６側の底面１４は全幅に亘り同寸法で２ｍｍとなっている。

また、図３に示すように洗浄便座の排水溝１４の排出端１６は洗浄便座の設置部１９の下面より上方に配置しているため、簡易トイレに設置した状態では簡易トイレ６の台座７の設置面７ａより上方に位置しており、バケツ８はそれより僅か下方に設置されている。

以上のように構成された簡易型トイレ用洗浄便座について、以下その動作、作用を説明する。

まず、お尻洗浄ノズル１２あるいはビデ洗浄ノズル１３を洗浄便座の本体１０より前方に送出し使用者の局部を洗浄した後、図３に示すように本体１０内に収納し、収納した状態で使用したお尻洗浄ノズル１２あるいはビデ洗浄ノズル１３自身に付着した汚物を洗浄するために洗浄水を流す。お尻洗浄ノズル１２あるいはビデ洗浄ノズル１３を洗浄した洗浄水は排水溝１４に落下し、底面１５の傾斜に沿って排出端１６よりバケツ８へ排出される。

このとき底面１５の排出端１６の近傍では、図３に示すように一部の洗浄水Ａはスリット１３を通過して排水溝１４の下面に回り込み、一方、他の洗浄水Ａは排出端１６より下方へ排出される。スリト１３から下面に回り込んだ洗浄水Ａと排出端１６より排出した洗浄水Ａは排水溝１４の下面で互いに誘引することにより略真下に落下し、洗浄水Ａは全てバケツ８内に排出することができる。

以上のように、本実施の形態においては、排水溝の排出端近傍の底面に排出端と略平行にスリットを設けたことにより、排出端から排出する洗浄水が排水溝の裏面に回り込むことを防止し略真下に落下することができ、洗浄便座やトイレの周囲に洗浄水が漏水したり飛び散ったりすることを防止することができる。

なお、本実施の形態においてはスリトの寸法を１．５ｍｍとし、スリトより排出端側の底面の寸法を２ｍｍとしたが、これに限るものではなく、スリトの寸法は１〜２ｍｍの範囲が好適であり、スリットより排出端側の底面の寸法は１〜３ｍｍが好適であることを実験により得ている。

また、本実施の形態においてはスリットの端面を排出端に向かって傾斜を設けたが、この傾斜は必須ではなく、スリットは垂直に設けたものでもほぼ同様の効果を得ることができるが、加工上や設置上のバラツキを考慮した場合傾斜を設けることにより、より確実に効果を得ることができるものである。

また、本実施の形態においては、スリットをリブにより２個に分割したが、これはスリット長を長くすると成型時に変形し、スリット幅が変化することを防止し、スリット幅を一定に保つことで所期の効果を得るためのものであり、スリット数は２個に限るものではなく、２本以上であっても同様の効果を得ることができる。

また、本実施の形態においては洗浄に使用する液体は洗浄水と表現したが、これは冷水に限るものではなく、お湯あるいは洗剤を含む洗浄液も含むものである。

以上のように、本発明にかかる洗浄便座は、排水溝から排出する水を真下に落下させることが可能となるので、各種設備や建築物の送水路等の用途にも適用できる。

本発明の実施の形態１における洗浄便座の斜視図本発明の実施の形態１における洗浄便座の排水溝の要部斜視図本発明の実施の形態１における要部断面図従来の洗浄便座の要部断面図

符号の説明

１２お尻洗浄ノズル（ノズル）
１３ビデ洗浄ノズル（ノズル）
１４排水溝
１５底面
１６排出端
１７スリット
１８リブ

Claims

ノズルの下方に、ノズルを洗浄した洗浄水を受容し便器内に排出する排水溝を備え、前記排水溝の排出端近傍の底面に排出端と略平行にスリットを設けた洗浄便座。
スリットを複数個に分割するリブを設けた請求項１に記載の洗浄便座。
リブの裏面は排水溝の裏面に対して奥まった位置に形成した請求項２に記載の洗浄便座。
スリットの端面は下方が排出端側に傾斜するように形成した請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗浄便座。