JP2007030574A - サスペンション制御装置 - Google Patents

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修二 神谷
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Abstract

【課題】 車両の直進走行時と旋回走行時の何れにおいても、乗り心地の確保と動的車輪荷重変動の抑制を達成し得るサスペンション制御装置を提供する。
【解決手段】 スタビライザSTBのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段GSCと、ショックアブソーバABSの減衰力特性を制御する減衰力制御手段DPCを備える。調整手段ADJにより、スタビライザのねじり剛性を運転者のスイッチ操作及び車両の走行状態の少なくとも一方に応じて調整すると共に、スタビライザのねじり剛性の調整に応じてショックアブソーバの減衰力特性を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のサスペンション制御装置に関し、特に、スタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、ショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段を備えたサスペンション制御装置に係る。
一般的に、車両のサスペンションは、車体を支え衝撃を緩和するスプリング、振動を減衰させるショックアブソーバ、及び左右車輪がストローク差を生ずるときに作用して車体のローリング運動を抑制するスタビライザによって構成されている。このうち、スタビライザに関しては、車両が直進走行中で左右車輪が同一の上下ストロークをするときには、スタビライザとしての機能は発揮されない。従って、この場合における車体の上下運動については、スプリングのばね力とショックアブソーバの減衰力が適切に調整され、良好な乗り心地や車輪接地荷重の動的な変動抑制が達成される。一方、車両が旋回し左右車輪にストローク差が生じると、スタビライザにはローリング運動を抑制するようにねじりばね力が発生するため、ローリング方向に対するばね力(ロール剛性力ともいう)は、スプリングとスタビライザによって生ずる。このときの減衰力(ロール減衰力ともいう)はショックアブソーバにより発生するが、この場合にも直進時と同様に良好な乗り心地や車輪の制振のためには、ロール剛性力とロール減衰力は適切な組み合わせとして設定されなければならない。
ところで、車両用サスペンションのスタビライザ装置として、例えば下記の特許文献1には、旋回路での有効なロール制御と一般路での直線走行時の良好な乗り心地とを両立させるために、スタビライザのトーション部を左右に分割し、その分割部にクラッチ機構を設け、高速走行時または旋回時にはクラッチ機構により左右トーション部間を締結してスタビライザ機能を発揮させ、低速の直進時には左右間を開放する旨記載されている。また、クラッチ機構の制御切り換え条件として、車速60km/h以上、又は、0.4G以上の横加速度が例示され、これらの条件は車両特性等によって適宜設定される旨記載されている。
一方、ショックアブソーバ制御装置については、その減衰力制御機構に関し、ステッピングモータによる油路開度の制御によるもの(特許文献2等に開示)、開弁圧制御によるもの(特許文献3等に開示)、磁性流体を利用するもの(特許文献4等に開示)、誘起電磁力を利用するもの(特許文献5等に開示)が知られている。
特開2000−289427号公報 特許第3508447号公報 特許第3103062号公報 特開2002−127727号公報 特開2003−227543号公報
前掲の特許文献1に記載のように、車両の直進走行時にはスタビライザの機能を発揮させることなく良好な乗り心地を確保し、旋回走行時には切換機構によりスタビライザの機能を発揮させることを企図したスタビライザ制御装置においては、サスペンションのスプリングによって定まる車両直進走行時のばね力と、車体の上下運動に対する減衰力(以下、単に減衰力という場合には、車体の上下運動に対する減衰力を意味する)の組み合わせ、及びスプリングとスタビライザによって定まるローリング方向のばね力(以下、ロール剛性力という)と、ローリング方向の減衰力(以下、ロール減衰力という)との組み合わせが両立せず、双方にとって好適とはならない。そのため、車両の直進走行時と旋回走行時の双方で、乗り心地や車輪制振を良好に設定することが困難となる。
そこで、本発明は、スタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、ショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段を備え、車両の直進走行時と旋回走行時の何れにおいても、乗り心地の確保と動的車輪荷重変動の抑制を達成し得るサスペンション制御装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明のサスペンション制御装置は、請求項1に記載のように、車両の左右車輪間に配設されるスタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、前記車両の各車輪に配設されるショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段と、該減衰力制御手段及び前記ねじり剛性制御手段に対し、前記スタビライザのねじり剛性を運転者のスイッチ操作及び前記車両の走行状態の少なくとも一方に応じて調整すると共に、前記スタビライザのねじり剛性の調整に応じて前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整する調整手段とを備えることとしたものである。
上記サスペンション制御装置において、前記調整手段は、請求項2に記載のように、前記スタビライザのねじり剛性が低剛性から高剛性に調整されたときに、前記ショックアブソーバの減衰力特性を低減衰から高減衰へと調整するように構成するとよい。更に、前記調整手段は、請求項3に記載のように、前記スタビライザのねじり剛性が高剛性から低剛性に調整されたときに、前記ショックアブソーバの減衰力特性を高減衰から低減衰へと調整するように構成するとよい。
また、本発明のサスペンション制御装置は、請求項4に記載のように、車両の左右車輪間に配設されるスタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、前記車両の各車輪に配設されるショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段と、前記車両の旋回状態量を検出する旋回状態検出手段と、前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を少なくとも前記車両の走行状態に応じて調整する基準として、しきい値を設定するしきい値設定手段と、前記旋回状態検出手段が検出する旋回状態量と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整する調整手段とを備えたものとしてもよい。
上記サスペンション制御装置において、前記しきい値設定手段は、請求項5に記載のように、前記スタビライザのねじり剛性を調整するしきい値と前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するしきい値とを異なる値に設定するように構成するとよい。
前記旋回状態検出手段は、請求項6に記載のように、前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段を含むものとし、前記調整手段が、前記操舵角検出手段が検出する操舵角と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するように構成するとよい。
前記旋回状態検出手段の検出対象である車両の旋回状態とは、車両が旋回する状態を表す状態量であり、車両の操舵角、横加速度及びヨーレイト、並びにこれに基づいて演算される状態量、例えば、操舵角に基づいて演算される推定横加速度(計算横加速度)を用いることができる。従って、前記旋回状態検出手段は、請求項7に記載のように、車両の速度を検出する車両速度検出手段と、前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、該操舵角検出手段の検出操舵角及び前記車両速度検出手段の検出車両速度に基づき推定横加速度を演算する横加速度演算手段を含むものとし、前記調整手段が、前記横加速度演算手段が演算する推定横加速度と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するように構成してもよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、請求項1乃至3に記載のサスペンション制御装置においては、運転者のスイッチ操作及び車両の走行状態の少なくとも一方に応じてスタビライザのねじり剛性を調整すると共に、このねじり剛性の調整に応じてショックアブソーバの減衰力特性を調整するように構成されているので、車両の直進走行時と旋回走行時の何れにおいても、乗り心地の確保と動的車輪荷重変動の抑制を確実に行うことができる。
また、請求項4に記載のサスペンション制御装置においては、スタビライザのねじり剛性及びショックアブソーバの減衰力特性を少なくとも車両の走行状態に応じて調整する基準として、しきい値を設定し、このしきい値と旋回状態量との大小関係に基づいてねじり剛性及び減衰力特性を調整するように構成されているので、車両の直進走行時と旋回走行時の何れにおいても、乗り心地の確保と動的車輪荷重変動の抑制を確実に行うことができる。特に、請求項5に記載のように構成すれば、例えば、スタビライザにねじりが生ずる前にスタビライザの切り換えが行われるように設定することにより、車両の旋回走行時における左右特性差による影響を最小限に抑えることができる。
そして、旋回状態検出手段を請求項6又は7に記載のように構成すれば、操舵角は、車体のローリング運動における最も早期の入力であるため、操舵角又は推定横加速度に基づいてスタビライザのねじり剛性及びショックアブソーバの減衰力特性を調整することにより、ロール角が生ずる前、もしくは生じていても僅かな状態で、適切にねじり剛性及び減衰力特性を調整することができる。
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るねじり剛性制御手段と減衰力制御手段を備えたサスペンション制御装置の構成を示すもので、前輪側及び後輪側のうち少なくとも一方の左右車輪間に配設される切換スタビライザSTB(以下、単にスタビライザSTBという)において、第1ねじり剛性を発揮する第1剛性手段GS1と、第1ねじり剛性より低い第2ねじり剛性を発揮する第2剛性手段GS2と、これら第1剛性手段GS1と第2剛性手段GS2とを切り換える切換手段KRによって、ねじり剛性制御手段GSCが構成されている。これら第1剛性手段GS1及び第2剛性手段GS2の具体的構成については後述する。
一方、減衰力特性を少なくとも二段階に制御することができる減衰力制御ショックアブソーバABS(以下、単にアブソーバABSという)においては、その減衰力の第1特性を発揮する第1減衰手段DP1と、第1特性より低い第2特性を発揮する第2減衰手段DP2によって、減衰力制御手段DPCが構成されている。
次に、しきい値設定手段SVは、スタビライザSTBの第2剛性手段GS2から第1剛性手段GS1に切り換えると共に、アブソーバABSの第2減衰手段DP2から第1減衰手段DP1に調整するための第1しきい値を設定するように構成されている。また、スタビライザSTBの第1剛性手段GS1から第2剛性手段GS2に切り換えると共に、アブソーバABSの第1減衰手段DP1から第2減衰手段DP2に調整するための第2しきい値を設定するように構成されている。これらの第1しきい値及び第2しきい値は、車両速度に基づいて設定することができる。
そして、比較手段CMPにおいて、第1しきい値及び第2しきい値と、旋回状態検出手段TCによって検出される車両の旋回状態量とが比較される。この旋回状態量としては、車両の操舵角、横加速度及びヨーレイト、並びにこれに基づいて演算される状態量、例えば、操舵角に基づいて演算される推定横加速度を用いることができる。而して、第1しきい値及び第2しきい値によって設定されるスタビライザSTB及びアブソーバABSの切換条件を満足すると判定されると、切換手段KRが駆動されスタビライザSTBのねじり剛性が調整されると共に、アブソーバABSの減衰力特性が調整される。
車両が直進走行中である場合には、乗り心地を向上させるために、スタビライザSTBは第2剛性手段GS2に、アブソーバABSは第2減衰手段DP2に設定されている。そして、車両が旋回し、上記の第1しきい値の条件を満足すると、スタビライザSTBが第1剛性手段GS1に調整されると共に、アブソーバABSも第1減衰手段DP1に調整される。車両の旋回が終了し、直進走行に戻ると、上記第2しきい値を満足し、スタビライザSTBが第2剛性手段GS2に調整されると共に、アブソーバABSも第2減衰手段DP2に調整される。
このように、スタビライザSTBの切換手段KRにより第1剛性手段GS1が選択されるときには、アブソーバABSによる減衰力制御では第1減衰手段DP1が選択されている。スタビライザSTBが第2剛性手段GS2に切り換えられると、アブソーバABSによる減衰力制御は第2減衰手段DP2に切り換えられる。即ち、スタビライザSTBが切り換えられることによるロール剛性の変化にあわせて、減衰力特性が切り換えられてロール減衰が変化する。而して、車両のローリング運動においても、ばね力と減衰力とが適切に組み合わされ、乗り心地や車輪制振が良好に維持される。
また、切り換えに際しては、後述するように調整手段ADJを介して、スタビライザSTBの切り換えと減衰力特性の切り換えを時間的にずらして行うこともできる。これにより、減衰力特性の変更は運転者には感じられ難いので、スタビライザSTBの切り換え時の運転者への違和感を低減することができる。
次に、第1剛性手段GS1、第2剛性手段GS2及び切換手段KRについて、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、車両前方の左右車輪間に配設されるスタビライザSTBfを示すものであるが、車両後方に配設されるスタビライザSTBrについても同様の構成であり、図1のスタビライザSTBのように構成されている(以下においては、特に区別する必要がある場合を除き、スタビライザSTBを用いて説明する)。図1の第1剛性手段GS1は、スタビライザSTBを相対的に高ねじり剛性とするもので、図2において左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrがクラッチ機構CLによって連結された構成を意味する。また、図3では左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrがクラッチ機構CLによって中間トーションバーTBfa及び剛性部材TBfbを介して連結された構成が第1剛性手段GS1に相当する。
これに対し、第2剛性手段GS2は、スタビライザSTBを相対的に低ねじり剛性とするもので、図2では左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrが分離された構成(スタビライザSTBがねじり剛性を発揮しない状態)を意味し、図3では左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrがクラッチ機構CLによって中間トーションバーTBfaのみを介して連結された構成が第2剛性手段GS2に相当する。
第1しきい値は、第1剛性手段GS1に切り換える、即ち、低ねじり剛性から高ねじり剛性に切り換える基準とするしきい値であり、第2しきい値は第2剛性手段GS2に切り換える、即ち、高ねじり剛性から低ねじり剛性に切り換える基準とするしきい値である。第1しきい値及び第2しきい値は車両速度Vに基づいて操舵角の次元で表される。そして、比較手段CMPにおいて例えば実際の操舵角δswと比較され、比較結果に応じて切換手段KR(図2及び図3ではクラッチ機構CL)が駆動される。
本実施形態における第1剛性手段GS1への切り換えは操舵角δswと第1しきい値δ1との比較結果に応じて行われる。これに対し、第2剛性手段GS2への切り換えは、操舵角δswと第2しきい値δ2とが比較され、第2剛性手段GS2への切換条件を満足する状態の経過時間が考慮される。このように経過時間が考慮されると、操舵角とローリング運動との位相差に起因する過渡操舵時におけるスタビライザ特性の左右差を抑制することができる。
尚、第1しきい値Gy1及び第2しきい値Gy2を横加速度の次元で表し、操舵角δswと車両速度Vから演算横加速度Gyeを求めて、比較手段CMPにおいて演算横加速度Gyeと第1しきい値Gy1及び第2しきい値Gy2とを比較することによって、切換手段KRを制御するように構成することもできる。また、車両の旋回状態を表す(後述する)横加速度センサによって検出される横加速度や、ヨーレイトセンサによって検出されるヨーレイトに基づいて第1しきい値及び第2しきい値を設定し、スタビライザSTB及びアブソーバABSの調整を行うこともできる。
図2の構成において、スタビライザSTBfは左車輪トーションバーTBfl及び右車輪トーションバーTBfrによってねじり剛性を発揮する。左車輪トーションバーTBflは接続部Aにてクラッチ機構CLの一方側部材に固定される。一方、右車輪トーションバーTBfrは接続部Bにおいて、スプラインSPによって回転方向の運動が拘束されてガイドされ、クラッチ機構CLの他方側部材に接続される。そして、クラッチ機構CLの他方側部材が駆動手段(図示せず)によって軸方向(図2の左右方向)に駆動されることにより、クラッチ機構CLの連結及び開放が切り換えられる。従って、このクラッチ機構CLの切り換えによって、スタビライザSTBfのねじり剛性が制御される。
而して、クラッチ機構CLが連結位置にあって、左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrが連結された状態にある場合が、図1の第1剛性手段GS1に対応し、スタビライザSTBfは左車輪トーションバーTBfl及び右車輪トーションバーTBfrによる高ねじり剛性の状態となる。これに対し、クラッチ機構CLが開放位置にあって、左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrが分離された状態にある場合が、図1の第2剛性手段GS2に対応し、スタビライザSTBfはねじり剛性がゼロとなり、低ねじり剛性の状態となる。
図3の構成においては、図2の構成とは異なり、低ねじり剛性の構成、即ち第2剛性手段GS2がねじり剛性を有する場合を示す。左車輪トーションバーTBflは、円筒形の剛性部材TBfbを介して、クラッチ機構CLの一方側部材に固定される。一方、右車輪トーションバーTBfrは、接続部Eにおいて、スプラインSPによって回転方向の運動が拘束されてガイドされ、クラッチ機構CLの他方側部材に接続される。また、左車輪トーションバーTBflと剛性部材TBfbとの接続部Dと、接続部Eとの間には、ねじり剛性を有する中間トーションバーTBfaが配置されている。そして、クラッチ機構CLの他方側部材が駆動手段(図示せず)によって軸方向(図3の左右方向)に駆動されることにより、クラッチ機構CLの連結及び開放が切り換えられる。従って、このクラッチ機構CLの切り換えによって、スタビライザSTBfのねじり剛性が制御される。
而して、クラッチ機構CLが連結位置にあって、左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrが、中間トーションバーTBfa及び剛性部材TBfbを介して接続された構成が、図1の第1剛性手段GS1に対応し、スタビライザSTBfは高ねじり剛性の状態となる。これに対し、クラッチ機構CLが開放位置にあって、左車輪トーションバーTBflと右車輪トーションバーTBfrが、中間トーションバーTBfaのみを介して連結された構成が、図1の第2剛性手段GS2に対応し、スタビライザSTBfは低ねじり剛性の状態となる。
以上、スタビライザSTBの構成例を説明したが、本発明に供される切換スタビライザは、これらに限定されるものではなく、例えば、サスペンション部材とトーションバーとの間のリンク部材に切換機構を設けることも可能であり、また、トーションバーを支持する部材に切換機構を設けることも可能である。つまり、スタビライザSTBのねじり剛性が高い構成(第1剛性手段GS1)と低い構成(第2剛性手段GS2で、必ずしもゼロである必要はない)とを切り換えることが可能であればよい。
一方、アブソーバABSによる減衰力制御は、公知のショックアブソーバ制御装置を用いて行われ、その減衰力制御機構は、前掲の特許文献2乃至5に記載されているので説明は省略するが、多段階または連続的に減衰力が制御可能な装置も利用することができる。アブソーバABSの減衰力特性は、図4に示すように、少なくとも、第1減衰手段DP1による第1減衰特性(図4に破線で示す)と、第2減衰手段DP2による第2減衰特性(図4に実線で示す)とを有する。スタビライザSTBが第1剛性手段GS1にあって高ねじり剛性の場合には、減衰力制御は第1減衰手段DP1とされ、減衰力の高い特性とされる。逆に、スタビライザSTBが第2剛性手段GS2にあって低ねじり剛性の場合には、減衰力制御は第2減衰手段DP2とされ、減衰力の低い特性とされる。
車両が直進走行であるときには、減衰力特性は第2減衰手段DP2となり、減衰力特性が低い特性として設定されて、乗り心地が確保される。一方、車両が旋回状態となりスタビライザSTBが第1剛性手段GS1に切り換えられて高ねじり剛性となったときには、減衰力特性は第1減衰手段DP1に変更され、高減衰力特性に変更される。そのため、スタビライザSTBが切り換えられてロール剛性が高くなっても、車体及び車輪の制振効果を十分に得ることができる。
図5は、本発明のサスペンション制御装置を備えた制御システムを示すもので、ねじり剛性を切り換え可能なスタビライザSTBf及びSTBrが車両に設けられる。スタビライザSTBf及びSTBrには、左右車輪に接続される左右トーションバーの連結及び開放を切り換えるための切換アクチュエータKAf及びKArが備えられている。切換アクチュエータKAf及びKArはスタビライザ用電子制御ユニットECU1により制御される。このスタビライザ用電子制御ユニットECU1には、モード選択スイッチMSが接続されており、運転者のスイッチ操作によってスタビライザSTBf及びSTBrのねじり剛性を選択することができる。
スタビライザ用電子制御ユニットECU1は、通信バスに接続され、この通信バスを介して他の制御システムの電子制御ユニット(例えば、ブレーキ系電子制御ユニットECU2)における処理情報及びセンサ信号を共有することができる。更に、上記の通信バスには、ステアリングホイールSWの操舵角δswを検出する操舵角センサSA、車両の前後加速度Gxを検出する前後加速度センサGX、車両の横加速度Gyを検出する横加速度センサGY、車両のヨー角速度Yrを検出するヨー角速度センサYRが接続され、各電子制御ユニットにセンサ信号の情報を提供できるように構成されている。
各車輪WHxx(添字「xx」は各車輪を表し、「fr」は右前輪、「fl」は左前輪、「rr」は右後輪、「rl」は左後輪を意味する)には、減衰力特性を変更可能な減衰力制御ショックアブソーバDPxx(以下、アブソーバDPxxという)が設けられており、減衰力制御用電子制御ユニットECU3により、アブソーバDPxxの減衰力特性が個別に制御される。また、車体の上下運動に応じて減衰力を制御する、所謂スカイフック制御を行うために、車体の上下加速度Gzxxを検出する上下加速度センサGZxx、サスペンションストロークStxxを検出するストロークセンサSTxxが設けられており、これらの検出信号は減衰力制御用電子制御ユニットECU3に入力される。減衰力制御用電子制御ユニットECU3も通信バスに接続され、スタビライザ用電子制御ユニットECU1と相互に制御信号の交換を行うことができる。
更に、車輪速度センサWSxxが配設され、これらがブレーキ系電子制御ユニットECU2に接続されており、各車輪の回転速度、即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号がブレーキ系電子制御ユニットECU2に入力されるように構成されている。そして、ブレーキ系制御ユニットECU2内において、車輪速度センサWSxxからの車輪速度信号Vwxxに基づいて、車両の前後方向速度(車両速度)Vが演算される。従って、スタビライザ用電子制御ユニットECU1には、通信バスを介して、操舵角δsw及び車両速度Vの信号を入力することができる。
上記の構成になるサスペンション制御装置において、ねじり剛性制御手段GSC及び減衰力制御手段DPCによる、ねじり剛性及び減衰力特性の制御ついて、図6を参照して以下に説明する。ステアリングホイール操作が入力となってローリング運動が生ずるので、ステアリングホイールSWの操舵角δswは車両のローリング運動に対して時間的に最も早い信号である。従って、これをスタビライザSTBのねじり剛性の切換条件として利用するとよい。操舵角δswは右旋回と左旋回とを区別するために、正負の符号付データとして取り扱われることが一般的ではあるが、本発明ではスタビライザSTBのねじり剛性を高い構成(第1剛性手段GS1)と低い構成(第2剛性手段GS2)との間で切り換えるものであるので、左旋回と右旋回を特に区別する必要はない。従って、以下の説明において単に操舵角と記載されている場合には、操舵角の絶対値であることを意味する。
先ず、ステップ101にて初期化が実行され、ステップ102で正負の符号付の操舵角、車両速度を含むセンサ及び通信信号、モード選択スイッチMSの信号が読み込まれる。ステップ103において、符号付操舵角信号から操舵角(絶対値)δswが演算され、次に、ステップ104において、操舵角についての第1しきい値δ1及び第2しきい値δ2が設定される。ここで、第1しきい値δ1とは、第1剛性手段GS1に切り換える基準とされるしきい値であり、第2しきい値δ2とは、第2剛性手段GS2に切り換える基準とされるしきい値である。ステップ104にて第1及び第2しきい値δ1及びδ2が設定された後、これらに基づいてスタビライザSTBの切換判定が行われる。
第1しきい値δ1及び第2しきい値δ2は、それぞれ、図7に示すように、車両速度Vの関数として設定することができる。第1しきい値δ1は、スタビライザSTBに略ねじりが生じていない状態で切り換えられるような値に設定される。ここで、「略ねじりが生じていない状態」とは、右旋回と左旋回との特性差が、運転者に対する違和感として感じられることのない程度のねじり状態のことをいう。
そして、ステップ105において、モード選択スイッチMSが通常モードSM2にあるか否かが判定される。通常モードSM2ではなく、スポーツモードSM1を指示しているときには、ステップ111に進み、切換手段KRによって第1剛性手段GS1への接続(第1剛性手段GS1への切換、又は第1剛性手段GS1の継続)が行われる。そして、ステップ112において、第1減衰手段DP1の維持又は変更が行われ、アブソーバABSが高減衰力特性とされる。例えば、車両が直進走行中であり、モード選択スイッチMSが通常モードSM2を指示しているときに、運転者によってスポーツモードSM1に変更されると、スタビライザSTBは高ねじり剛性である第1剛性手段GS1に切り換えられると共に、アブソーバABSが高減衰特性の第1減衰手段DP1とされる。
一方、ステップ105において、モード選択スイッチMSが通常モードSM2を選択していると判定されたときには、ステップ106に進み、切換手段KRの切換位置が第1剛性手段GS1であるか否かが判定される。つまり、スタビライザSTBのねじり剛性が高い状態にあるか否かが判定される。ステップ106において、切換位置が第2剛性手段GS2側と判定されると、ステップ110に進み、第1剛性手段GS1への切換判定が第1しきい値δ1に基づいて行われる。ステップ110において、操舵角δswが第1しきい値δ1より小さく、第1剛性手段GS1への切換条件を満足しないと判定された場合には、ステップ113及び114に進み、第2剛性手段GS2(低剛性特性)及び第2減衰手段DP2(低減衰特性)への切換位置が継続される。
一方、ステップ110において、操舵角δswが第1しきい値δ1以上と判定され、第1剛性手段GS1の切換条件を満足すると判定されると、ステップ111及び112にてスタビライザSTBが第1剛性手段GS1に切り換えられ、アブソーバABSが第1減衰手段DP1に切り換えられる。ステップ106において、切換手段KRの切換位置が第1剛性手段GS1側と判定されると、ステップ107において操舵角δswが第2しきい値δ2と比較される。操舵角δswが第2しきい値δ2より大きく、第2剛性手段GS2への切換条件を満足しないと、ステップ111及び112に進み、第1剛性手段GS1及び第1減衰手段DP1への切換位置が維持される。
ステップ107において、操舵角δswが第2しきい値δ2以下と判定されると、ステップ108に進み、ステップ107の条件を満足する継続時間が演算される。そして、ステップ109において、その継続時間が所定値To以上となったか否かが判定される。前記継続時間が所定値Toより小さいときには、ステップ111及び112に進み、第1剛性手段GS1及び第1減衰手段DP1の状態が継続される。一方、前記継続時間が所定値To以上となった場合には、ステップ113及び114において第2剛性手段GS2及び第2減衰手段DP2への切り換えが行われる。
而して、低ねじり剛性を有する第2剛性手段GS2への切り換えに関し、操舵角δswが第2しきい値δ2を満足したときに直ちには行われず、切換条件を満足する継続時間が所定値To以上となった場合に、初めて切り換えが行われる。このように、車両のローリング運動が十分に収まってからスタビライザSTBが低ねじり剛性に変更されるため、過渡操舵時の不必要なスタビライザSTBの切り換えを抑制することができる。
上記図6に示す制御作動を時系列で表すと、図8に示すようになる。図8において、車両は、先ず、直進走行をしており、スタビライザSTBにおける切換手段KRの切換位置は第2剛性手段GS2に接続されており、スタビライザSTBは低ねじり剛性の状態にある。アブソーバABSは第2減衰手段DP2が選択されており、低減衰力特性の状態にある。また、モード選択スイッチMSは、通常モードSM2を指示している。t00時において運転者のステアリングホイール操作が開始され、t01時にて、操舵角δswが第1しきい値δ1以上となると、図6のステップ110の条件を満足し、切換手段KRが第1剛性手段GS1の切換位置に切り換えられ、スタビライザSTBが高ねじり剛性の状態となる。併せて、アブソーバABSも第1減衰手段DP1に変更され、高減衰力特性とされる。
前述のように操舵角δswは、車体のローリング運動の最も早期の入力であるため、操舵角に基づいて制御を行うことにより、ロール角が生ずる前、又は生じていても僅かな状態で第1剛性手段GS1への切り換えを行うことができる。そのため、スタビライザSTBには全くねじりが生じていない状態、又は僅かにねじりが生じた状態で切り換えを行うことができる。そして、横加速度の増加に従いロール角が増大するが、スタビライザSTBが高ねじり剛性に切り換えられているため、低ねじり剛性(図8に二点鎖線で示す特性)の場合に比べてロール角が低減される。更に、スタビライザSTBの第1剛性手段GS1への切り換えと共に、減衰力特性が第1減衰手段DP1に切り換えられる。而して、ロール剛性の増加に併せてロール減衰も増加するため、乗り心地が確保されるとともに車輪接地荷重の変動も抑制される。
ステアリングホイールが戻され操舵角δswが減少すると、t02時において、操舵角δswが第2しきい値δ2以下となり、図6のステップ107の条件を満足するが、直ちには、第2剛性手段GS2へは切り換えられない。操舵角δswが第2しきい値δ2以下となったときから、この条件を満足する継続時間のカウントが開始される(図6のステップ108)。t03時に操舵角δswが第2しきい値以下の状態が終了するが、継続時間(t02とt03の間の時間)が所定値Toより短く、図6のステップ109の条件を満足しないため、第1剛性手段GS1及び第1減衰手段DP1が選択され、高ねじり剛性及び高減衰力特性の状態に維持される。
運転者がステアリングホイールSWを直進位置に戻し、操舵角δswが第2しきい値δ2以下となると、ステップ107の条件を再び満足し、ステップ108の継続時間のカウントが開始される。運転者がステアリングホイールSWの直進位置を維持し続け、車両が直進走行を継続すると、t05時において、図6のステップ109の条件が満足され、スタビライザSTBの切換位置は第2剛性手段GS2に切り換えられ、スタビライザSTBは低ねじり剛性の状態に切り換えられると共に、アブソーバABSも第2減衰手段DP2に変更され、低減衰力特性となる。
以上のように、本実施形態においては、ローリング運動の原因(入力)である操舵角δswに基づいて切換手段KRを作動させることとしているので、スタビライザSTBにねじりが生じていない状態、又は、生じていても僅かな状態で切り換えることが可能である。その結果、車両の左右旋回について、スタビライザ特性の左右差がなく、運転者に違和感を与えることがない。更に、操舵角δswが所定値δ2以下になった場合に、直ちに切り換えが行われることなく、その条件を満足する継続時間に応じて切り換えが行われる。そのため、スラローム走行などの過渡操舵中において、不必要な切り換えが行われることがないため、ロール角の急変等の違和感を運転者に与えることがない。また、スタビライザSTBの切り換えに伴い、車両のロール剛性が変化するが、スタビライザSTBの切り換えに応じてアブソーバABSの減衰力特性を変更するため、車体及び車輪の制振を十分に行うことができ、乗り心地を維持するとともに車輪の接地荷重変動も抑制することができる。
図6の実施形態における切換判定は操舵角δswに基づいて行われるが、操舵角δswから求められる推定横加速度に基づいて切換判定を行うこともできる。この場合には、図6のステップ102で読み込まれるセンサ及び通信バスの操舵角δsw及び車両速度Vから、下記の式により推定横加速度Gyeが演算される。
Gye=(V2・|δsw|)/{L・N・(1+Kh・V2)}
ここで、Nはステアリングギア比、Lは車両のホイールベース、Khはスタビリティファクタである。
そして、第1剛性手段GS1及び第1減衰手段DP1に切り換えるための第1しきい値Gy1、及び第2剛性手段GS2及び第2減衰手段DP2に切り換えるための第2しきい値Gy2は、それぞれ横加速度の次元で表される。第1しきい値Gy1及び第2しきい値Gy2は、路面凹凸による直進走行を維持するための修正操舵角では切り換えを行わず、車両の旋回運動が開始された場合には、スタビライザSTBにねじりが生ずる前に確実に切り換えが行なわれる値に設定される。例えば、第1しきい値Gy1及び第2しきい値Gy2は、横加速度の次元で0.05Gから0.1Gの範囲で設定されることが望ましい。尚、第1しきい値Gy1及び第2しきい値Gy2は、固定値として設定することも可能であるが、車両速度Vに基づいて設定することも可能である。
以上の実施形態では、スタビライザSTB及びアブソーバABSの切り換えは、同一のしきい値δ1及びδ2もしくはGy1及びGy2に基づいて行なわれるものであるが、スタビライザSTBの切り換えは、旋回時の左右特性差の観点から、なるべくスタビライザSTBのねじりが生ずる前に行われることが望ましい。また、スタビライザSTBの切り換えに付随して車両のロール剛性が変化するため、ローリング運動に僅かな非線形性を運転者が感じることがある。
そこで、図9に示すように、スタビライザSTBを第2剛性手段GS2から第1剛性手段GS1に切り換える前に、減衰力特性を第2減衰手段DP2から第1減衰手段DP1に変更するとよい。運転者にとっては、スタビライザSTBのねじり剛性の切り換えよりも、アブソーバABSの減衰力特性の切り換えを体感し難い。そのため、アブソーバABSによる減衰力制御の第1しきい値δ1dをスタビライザSTBの第1しきい値δ1sよりも小さい値に設定するとよい。つまり、先ず減衰力特性を高減衰力特性に変更し、車両のローリング運動が生じ難いサスペンション特性としてから、スタビライザSTBを高剛性特性に切り換えることとするとよい。これにより、アブソーバABSが高減衰力特性に変更されており、車両はローリング方向に動き難くなっているので、スタビライザSTBは、ねじりが生じていない中立位置で切り換えを行うことができる。
また、第2しきい値についても同様に、図10に示すように、アブソーバABSによる減衰力制御の第2しきい値δ2dをスタビライザSTBのねじり剛性の第2しきい値δ2sよりも小さい値に設定し、スタビライザSTBを高剛性特性から低剛性特性に切り換えた後に、アブソーバABSの減衰力特性を高減衰力特性から低減衰力特性に変更することができる。スタビライザSTBが僅かにねじりをもつ状態で低剛性に切り換えられても、車両のローリング方向の動きが、高減衰力特性のアブソーバABSによって抑制されるため、運転者が非線形特性を感じることがない。尚、図9及び図10に示す態様は、第1及び第2しきい値において、操舵角δswを用いているが、前述のように計算横加速度Gyeを用いることもできる。
本発明の一実施形態に係るサスペンション制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に供するスタビライザの一例を示す構成図である。 本発明の一実施形態に供するスタビライザの他の例を示す構成図である。 本発明の一実施形態に供するショックアブソーバの減衰力特性を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るサスペンション制御装置を備えた制御システムを示すブロック図である。 本発明の一実施形態のサスペンション制御装置による制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における第1しきい値及び第2しきい値の設定に供するグラフである。 図6に示す制御作動を時系列で表すタイムチャートである。 本発明の一実施形態におけるねじり剛性制御と減衰力制御の一例を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態におけるねじり剛性制御と減衰力制御の他の例を示すタイムチャートである。
符号の説明
STB スタビライザ
GSC ねじり剛性制御手段
GS1 第1剛性手段
GS2 第2剛性手段
KR 切換手段
ABC ショックアブソーバ
DPC 減衰力制御手段
DP1 第1減衰手段
DP2 第2減衰手段
SV しきい値設定手段
TC 旋回状態検出手段
CMP 比較手段
ADJ 調整手段
TBfr 右前輪トーションバー
TBfl 左前輪トーションバー
KAf,KAr 切換アクチュエータ
CL クラッチ機構
ECU1 スタビライザ用電子制御ユニット
MS モード選択スイッチ
SW ステアリングホイール

Claims (7)

  1. 車両の左右車輪間に配設されるスタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、前記車両の各車輪に配設されるショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段と、該減衰力制御手段及び前記ねじり剛性制御手段に対し、前記スタビライザのねじり剛性を運転者のスイッチ操作及び前記車両の走行状態の少なくとも一方に応じて調整すると共に、前記スタビライザのねじり剛性の調整に応じて前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整する調整手段とを備えたことを特徴とするサスペンション制御装置。
  2. 前記調整手段は、前記スタビライザのねじり剛性が低剛性から高剛性に調整されたときに、前記ショックアブソーバの減衰力特性を低減衰から高減衰へと調整するように構成したことを特徴とする請求項1記載のサスペンション制御装置。
  3. 前記調整手段は、前記スタビライザのねじり剛性が高剛性から低剛性に調整されたときに、前記ショックアブソーバの減衰力特性を高減衰から低減衰へと調整するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のサスペンション制御装置。
  4. 車両の左右車輪間に配設されるスタビライザのねじり剛性を制御するねじり剛性制御手段と、前記車両の各車輪に配設されるショックアブソーバの減衰力特性を制御する減衰力制御手段と、前記車両の旋回状態量を検出する旋回状態検出手段と、前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を少なくとも前記車両の走行状態に応じて調整する基準として、しきい値を設定するしきい値設定手段と、前記旋回状態検出手段が検出する旋回状態量と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整する調整手段とを備えたことを特徴とするサスペンション制御装置。
  5. 前記しきい値設定手段は、前記スタビライザのねじり剛性を調整するしきい値と前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するしきい値とを異なる値に設定するように構成したことを特徴とする請求項4記載のサスペンション制御装置。
  6. 前記旋回状態検出手段が、前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段を含み、前記調整手段が、前記操舵角検出手段が検出する操舵角と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するように構成したことを特徴とする請求項4記載のサスペンション制御装置。
  7. 前記旋回状態検出手段が、車両の速度を検出する車両速度検出手段と、前記車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、該操舵角検出手段の検出操舵角及び前記車両速度検出手段の検出車両速度に基づき推定横加速度を演算する横加速度演算手段を含み、前記調整手段が、前記横加速度演算手段が演算する推定横加速度と前記しきい値設定手段が設定するしきい値との大小関係に基づいて前記スタビライザのねじり剛性及び前記ショックアブソーバの減衰力特性を調整するように構成したことを特徴とする請求項4記載のサスペンション制御装置。
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