JP2007029453A - 照明装置及び観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から出射される光に起因する熱によって、光学部材が破損することを防ぐことができる、照明装置及び観察装置を提供する
【解決手段】照明光を発生させるキセノンランプ11と、照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を透過させる励起フィルタ28と参照光の波長帯域を透過させるG´フィルタ29及びIR´フィルタとを有する回転フィルタ板14と、照明光の光路上、かつ、キセノンランプ11と回転フィルタ板14との間に配置され、励起光の波長帯域と参照光の波長帯域とを含む波長帯域を透過させる赤外蛍光観察用フィルタ22を有する帯域切替フィルタ板12とを具備し、赤外蛍光観察用フィルタ22において、参照光の波長帯域の透過率が励起光の透過率よりも低くなされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源から照射される照明光による光学部材の破損を防ぐことのできる、照明装置及び観察装置に関する。
従来、体腔内に電子内視鏡(以下、スコープと示す)を挿入することにより、食道、胃、小腸、大腸などの消化管や、肺などの気管、さらには腹腔などを観察することができる観察装置として、電子内視鏡装置が広く利用されている。スコープに照明光を供給するための照明装置のランプとしては、キセノンランプやハロゲンランプといった、近赤外光帯域においても強い光を照射するランプが用いられていることが多い。
近年、照明光として可視光を用い、肉眼で観察するのと同様のカラー画像をモニタに表示する通常観察のほかに、可視光とは異なる様々な波長の光を利用した特殊光観察を行うことができる電子内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特殊光観察としては、自家蛍光観察、狭帯域光観察、赤外光観察、赤外蛍光観察などがあげられる。
自家蛍光観察は、生体組織の自家蛍光を利用した観察法である。自家蛍光観察では、紫外〜青色の励起光を生体組織に照射した場合に生体組織から放射される自家蛍光のスペクトルが、正常組織と腫瘍とで異なることを利用して観察・診断を行うものである。自家蛍光観察で得られる自家蛍光画像は、照射光を照射することによって得られる生体組織からの反射光に基づく反射光画像と共に、腫瘍などの病変部と正常組織とにそれぞれ異なる色を割り当てた画像を重畳して生成する。以下、反射光画像を得るために被写体に照射する照明光を、参照光と呼ぶ。従って、モニタに表示される自家蛍光画像では、病変部と正常組織とを色の違いとして明確に識別することができる。
狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)は、通常の観察光よりも波長帯域が狭い光を被写体に照射して観察を行うものである。狭帯域光観察では、粘膜表層の血管をコントラストよく観察することが可能である。また、赤外光観察は、近赤外光を被写体に照射して観察を行う。赤外光観察では、観察に先立ち、例えばインドシアニングリーン(ICG)など近赤外光の波長帯域に吸収ピークを持つ薬剤を血管内に注射することにより、通常観察では見ることのできない粘膜下深部の血行動態を観察することが可能となる。
また、赤外蛍光観察は、ICGやその他関連物質などの赤外蛍光物質が、赤〜近赤外光で励起されることにより近赤外の蛍光を発することを利用した観察法である。近年、腫瘍性の病変部に特異的に集積するICG誘導体標識抗体(ICG関連物質)から発せられる近赤外蛍光を観察することにより、腫瘍性病変部を早期発見する検査方法が検討されている。また、ICGを血管内に注射して血行動態を観察したり、ICGを癌巣周辺に投与し、ICGが取り込まれたリンパ節を同定してセンチネルリンパ節とみなして生検したりするセンチネルリンパ節生検に対しても、赤外蛍光観察は有効である。
特開2005−13611号公報(図1)
従来の自家蛍光観察においては、図20に示す特性を有する蛍光観察用フィルタを照明光の光路上に配置すると共に、図21に示す特性を有する励起フィルタ、G´フィルタ、R´フィルタの3つのフィルタが配置された回転フィルタ板を回転させ、これら3つのフィルタを順次照明光の光路上に挿入しながら、被写体に照明光を照射していた。図20は、従来の照明装置における蛍光観察用フィルタの特性図である。また、図21は、従来の照明装置における回転フィルタに配置された各フィルタの特性図である。
生体組織から放射される自家蛍光は非常に微弱であるので、蛍光の明るさと反射光の明るさとを同程度にするためには、反射光画像を得るために照射する照明光の光量は、励起光の光量に比べて非常に少なくてよい。従って、同じ検出器を用いて蛍光と反射光の両方を検出するためには、反射光画像取得用の参照光を生成するG´フィルタとR´フィルタにおける光の透過率を、1%程度に抑制する必要がある。このため、従来の観察装置では、G´フィルタとR´フィルタとにNDフィルタ(Neutral Density(減光) フィルタ)を接着して、所望の透過率になるように調整していた。
一方、蛍光観察用フィルタは、蛍光観察に必要とされる全波長帯域にわたり、高い透過率で光を透過させる特性を有している。このため、蛍光観察用フィルタと回転フィルタ板との間に設置されているレンズ及びその周辺部材といった光学部材には耐熱性の高い高価な部材を使用する必要があった。
また、従来の赤外蛍光観察においては、反射光画像を用いずに蛍光画像のみをモニタに表示させるのが一般的であったが、自家蛍光観察のように、反射光画像と蛍光画像とを重畳してモニタに表示させることも可能である。赤外蛍光観察において、反射光画像を取得する場合、可視光〜近赤外光の広域な波長帯域の光を用いる必要がある。可視光の比較的狭い波長帯域の光を用いる自家蛍光観察と比べ、蛍光観察用フィルタを透過する光量が増加するため、自家蛍光観察と同様のフィルタ構成を用いた照明装置では、光学部材に対してより一層の熱対策が必要となる。
また、回転フィルタ板が光路から外れた場合には、照明装置から出射される全ての波長帯域の光がスコープ先端部まで伝達されるため、スコープ先端部で発熱し、光学部材が損傷されてしまうという問題があった。特に、キセノンランプやハロゲンランプでは、近赤外光帯域の光量は可視光帯域の光量よりも多いため、赤外蛍光観察においては自家蛍光観察よりも熱による光学部材の損傷が激しくなる傾向にあるため、熱対策は非常に重要な問題であった。
そこで、本発明においては、光源から出射される光に起因する熱によって、光学部材が破損することを防ぐことができる、照明装置及び観察装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、照明光を発生させる光源手段と、前記照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を透過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を透過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、前記照明光の光路上、かつ、前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域とを含む波長帯域を透過させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段とを具備し、前記第3のフィルタにおいて、前記参照光の波長帯域の透過率が前記励起光の透過率よりも低くなされている。
また、本発明の観察装置は、照明光を発生させる光源手段と、前記照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を透過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を透過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、前記照明光の光路上、かつ、前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域とを含む波長帯域を透過させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段と、前記励起光及び前記参照光による被写体の像を撮像する撮像手段と、前記被写体と前記撮像手段との間に配置され、前記励起光を遮断する励起光遮断フィルタとを具備し、前記第3のフィルタにおいて、前記参照光の波長帯域の透過率が前記励起光の透過率よりも低くなされている。
光源から出射される光に起因する熱によって、光学部材が破損することを防ぐことができる、照明装置及び観察装置を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係わる照明装置としての光源装置2を用いた内視鏡装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる光源装置2を用いた内視鏡装置の構成を説明する概略構成図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係わる内視鏡装置は、被写体1に対する照明光を発生する光源装置2と、体腔内に挿入可能で、体腔内の患部などの被写体1を撮像するスコープ3と、スコープ3が着脱自在に接続され、スコープ3で撮像された画像信号に対する信号処理などを行うプロセッサ4と、プロセッサ4から出力される映像信号に対する画像を表示するモニタ5とによって構成されている。
光源装置2は、近赤外光〜可視光の波長帯域の光を放射する、光源手段としてのキセノンランプ11と、キセノンランプ11から出射される照明光の光路上に設けられ透過波長帯域を制限する、第2のフィルタ手段としての帯域切替フィルタ板12と、帯域切替フィルタ板12を切り替えるためのモータ13とを備えている。また、光源装置2は、透過する光の波長帯域が異なる複数のフィルタが設けられた、第1のフィルタ手段としての回転フィルタ板14と、回転フィルタ板14を回転駆動させるためのモータ15と、回転フィルタ板14を照明光の光軸に対して垂直な方向(図1に矢印Aで示す方向)に移動させるためのモータ16とも備えている。すなわち、回転フィルタ板14は、照明光の光路に対して挿脱可能となっている。更に、照明光の光路上には、キセノンランプ11から出射された照明光を、ライトガイドファイバ17の端面に集光して入射させるための、光屈折手段としてのレンズ18,19とが配置されている。
帯域切替フィルタ板12は、図2に示すように、通常観察用フィルタ21と、第3のフィルタとしての赤外蛍光観察用フィルタ22と、狭帯域光観察用フィルタ23と、赤外光観察用フィルタ24とが配置されている。図2は、帯域切替フィルタ板12の構造を説明する図である。帯域切替フィルタ板12に配置された各フィルタ21〜24の透過特性は、図3〜図6に示すようになっている。図3は、通常観察用フィルタ21と赤外光観察用フィルタ24の透過特性図、図4は、赤外蛍光観察用フィルタ22の透過特性図、図6は、狭帯域光観察用フィルタ23の透過特性図である。
通常観察用フィルタ21は、図3に示すように、400nm〜660nmの波長帯域の光を透過させる透過特性21aを有する。また、赤外光観察用フィルタ24は、1つのフィルタで2つの離散的な波長帯域の光を透過させる2峰性の透過特性24a,24bを有する。すなわち、赤外光観察用フィルタ24は、790nm〜850nm、860nm〜980nmの波長帯域の光を透過させる透過特性24a,24bを有する。このように、赤外光観察用フィルタ24が、観察に利用しない820nm〜900nmの波長帯域の光の透過率を低くした2峰性の透過特性24a,24bになされていることで、フィルタを透過される光のエネルギーを低減することができ、レンズ18やその反射防止膜、レンズを支持する部材などの光学部材の劣化や破損を防ぐことができる。
赤外蛍光観察用フィルタ22は、図4に示すように、500nm〜920nmの波長帯域の光を透過させ、特に励起光となる650nm〜800nmの波長帯域では100%に近い高透過率に、G´,IR´光となる他の波長帯域では1%程度の低透過率になされている透過特性22aを有する。図4に示すような透過特性22aを有する赤外蛍光観察用フィルタ22は、図5に示すような異なる透過特性22A´,22B´を有する2つのフィルタ22A,22Bを組合わせて構成されている。図5は、赤外蛍光観察用フィルタ22を構成するフィルタ22A,22Bの透過特性図である。
このように、本実施の形態における赤外蛍光観察用フィルタ22は、波長毎に観察に必要な最小限の透過率になるように透過特性22aがなされているため、G´光の波長帯域〜IR´光の波長帯域、すなわち、フィルタを透過させる全ての波長帯域で高い透過率になされている場合に比較して、透過させる光のエネルギーを大幅に低減することが可能となる。従って、赤外蛍光観察用フィルタ22を透過した光によりレンズ18に与える熱の影響を抑制することができ、レンズ18やその反射防止膜、レンズを支持する部材などの光学部材の劣化や破損を防ぐことができる。
また、基本的に、赤外蛍光観察用フィルタ22が照明光の光路上に挿入されている場合、回転フィルタ板14も光路上に配置されるように、図示しない制御回路によって制御されるが、内視鏡装置のように、体腔内の検査・治療などに用いられる医療用機器においては、制御回路が故障した場合にも安全性を確保することが重要である。本実施の形態の光源装置3では、赤外蛍光観察用フィルタ22を透過される光のエネルギーが抑制されているため、赤外蛍光観察用フィルタ22が照明光の光路上に挿入されているときに回転フィルタ板14が光路上から外れたとしても、スコープ3の先端部など照明光の光路にある部材などが熱によって劣化したり破損したりすることを抑制することができる。
狭帯域光観察用フィルタ23は、図6に示すように、1つのフィルタで3つの離散的な波長帯域の光を透過させる3峰性の透過特性23a,23b,23cを有する。すなわち、狭帯域光観察用フィルタ23は、400nm〜430nm、530nm〜560nm、600nm〜630nmの波長帯域の光を透過させる透過特性23a,23b,23cを有する。
回転フィルタ板14は、図7に示すように、外周にそれぞれ赤、緑、青の波長の光を透過させるRフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27が配置されている。図7は、回転フィルタ板14の構造を説明する図である。また、回転フィルタ板14の内周には、670nm〜785nmの波長帯域の励起光を透過させる、第1のフィルタとしての励起フィルタ28、540nm〜560nmの波長帯域の光を透過させる、第2のフィルタとしてのG´フィルタ29、890nm〜900nmの波長帯域の光を透過させる、第2のフィルタとしてのIR´フィルタ30が配置されている。
外周、内周の各フィルタの透過特性は、それぞれ図8,図9に示すようになっている。図8は、Rフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27の透過特性図、図9は、励起フィルタ28,G´フィルタ29,IR´フィルタ30の透過特性図である。すなわち、図8に示すように、外周に配置されたRフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27は、それぞれフィルタ特性25a,26a,27aに示す透過特性を有する。また、外周に配置された各フィルタ25〜27に関しては、可視光の波長帯域だけでなく近赤外光の波長帯域も部分的に透過させる特性を有している。具体的には、Rフィルタ25及びGフィルタ26は750nm〜820nmの波長帯域の光も透過させる特性を有し、Bフィルタ27は900nm以上の波長帯域の光も透過させる特性を有する。
スコープ3は、体腔内に挿入可能な細長の挿入部41と、挿入部41の基端側に設けられた操作部42と、光源装置2から出射された照明光を挿入部41の先端まで伝送するライトガイドファイバ17とから構成されている。ライトガイドファイバ17により伝送された照明光は、挿入部41の先端に設けられた対物光学系43を経て、被写体1に向けて出射される。挿入部41の先端には、照明用の対物光学系43に隣接して赤外蛍光観察用の対物光学系44aが設けられており、その結像位置には被写体1の光学像を撮像して光電変換する高感度の赤外蛍光観察用固体撮像素子(以下、CCDと示す)45aが配置されている。なお、対物光学系44aと赤外蛍光観察用CCD45aとの間には、励起光を除去して蛍光を抽出するための励起光カットフィルタ46が光路上に配置されている。
励起光カットフィルタ46は、図10に示すように、825nm〜950nmの赤外蛍光の波長帯域と、600nm以下の波長帯域の光とを透過させる透過特性46aを有し、その波長帯域は励起フィルタ28を透過される光の波長帯域と重ならないようになされている。図10は、励起光カットフィルタ46の透過特性図である。
挿入部41の先端には、赤外蛍光観察用の対物光学系44aに隣接し、通常観察,狭帯域光観察,及び赤外光観察用の対物光学系44bが設けられており、その結像位置には被写体1の光学像を撮像して光電変換する高解像度の通常観察用CCD45bが配置されている。CCD45a,45bで生成される撮像信号はセレクタ47に出力される。セレクタ47では、CCD45a及びCCD45bのいずれか一方から受信した撮像信号が選択され、プロセッサ4へ出力される。
操作部42には、フィルタ切替による照明光の切替を指示するフィルタ切替スイッチ48と、スコープ3に関する情報が記録されたスコープIDメモリ49とが設けられている。なお、プロセッサ4に設けられたCPU51からスコープIDメモリ49に記録されている情報が読み書きできるように、スコープIDメモリ49とCPU51とが電気的に接続されている。
プロセッサ4は、セレクタ47から出力された撮像信号に対する前処理を行うプリプロセス回路52、A/D変換回路53、ホワイトバランス補正回路54、同時化メモリ55、色マトリクス回路56、色調整回路57、ガンマ回路58、D/A変換回路59を有し、この順に映像信号が流れるように構成されている。なお、A/D変換回路53でデジタル化された撮像信号は測光回路60にも出力され、測光値が算出される。測光回路60で算出された測光値は、CPU51に出力される。CPU51は、光源装置2,スコープ3などの外部機器や、ホワイトバランス補正回路54,色マトリクス回路56,色調整回路57などのプロセッサ4内部の各回路と電気的に接続されている。
次に、上述のように構成された内視鏡装置の作用について説明する。まず、光源装置2,スコープ3,プロセッサ4,及びモニタ5を接続し、これらの電源を投入する。するとスコープIDメモリ49からCPU51に対し、スコープ3が対応可能な観察モード,スコープ3の適応部位(例えば、上部消化管,下部消化管,気管支など),スコープ3の個体間のばらつきに関する補正パラメータなどの情報が出力される。なお、観察中に、プロセッサ4に接続されているスコープ3を取り外して別のスコープを装着した場合にも、スコープIDメモリ49からCPU51に対してこれらの情報が出力される。
本実施の形態におけるスコープ3は、通常観察,狭帯域光観察,赤外光観察,および赤外蛍光観察の4つの観察モードでの観察が可能であり、スコープ3のフィルタ切替スイッチ48を押下することによって観察モードを切り替えることができる。すなわち、フィルタ切替スイッチ48が押下される都度、通常観察→赤外蛍光観察→狭帯域光観察→赤外光観察→通常観察→・・・の順に、観察光が順次切り替わるように、CPU51から光源装置2のモータ13,16に対してフィルタの切替指示信号が出力される。
次に、被写体を照明するために、光源装置2のキセノンランプ11から、例えば図11に示すような分光放射特性11aを有する照明光を出射させる。図11は、キセノンランプ11の放射特性図である。図11に示すように、キセノンランプ11は、800nm〜1000nmの波長帯域において強い輝線を有する。キセノンランプ11から出射された照明光は、帯域切替フィルタ板12、レンズ18、回転フィルタ板14、レンズ19を順に通過した後、スコープ3のライトガイドファイバ17の端面に入射される。
帯域切替フィルタ板12は、CPU51から受信するフィルタ切替指示信号に従ってモータ13により回転駆動され、通常観察時には通常観察用フィルタ21、赤外蛍光観察時には赤外蛍光観察用フィルタ22、狭帯域光観察時には狭帯域光観察用フィルタ23、赤外光観察時には赤外光観察用フィルタ24が照明光の光路上に挿入される。
回転フィルタ板14は、CPU51から受信するフィルタ切替指示信号に従い、通常観察時,狭帯域光観察時,赤外光観察時には外周のフィルタがモータ16により照明光の光軸上に挿入される。更に、モータ15により所定の速度で回転駆動されることにより、Rフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27が順次光路上に挿入される。
帯域切替フィルタ板12との組み合わせにより、通常観察時には赤,緑,青の光が、狭帯域光観察時には400nm〜430nm,530nm〜560nm,600nm〜630nmの波長帯域の光が、赤外光観察時には、790nm〜820nm,790nm〜820nm,900nm〜980nmの波長帯域の光が、それぞれ回転フィルタ板14を透過され、光源装置2から順次出射される。
また、赤外蛍光観察時には、回転フィルタ板14は、CPU51から受信するフィルタ切替指示信号に応じ、モータ16によって照明光の光軸と直交する方向に移動されることによって、内周のフィルタが照明光の光軸上に挿入される。更に、モータ15により所定の速度で回転駆動されることにより、励起フィルタ28,G´フィルタ29,IR´フィルタ30が順次光路上に挿入される。なお、微弱な蛍光を長い露光時間で撮像するために、赤外蛍光観察時には、他の観察モード(通常観察,狭帯域光観察,赤外光観察)に比べてモータ15は半分の速度でフィルタ板14を回転させる。
帯域切替フィルタ板12との組み合わせにより、図4に示すように、赤外蛍光観察時には、540nm〜560nm(図4のフィルタ特性29a´),670nm〜785nm(図4のフィルタ特性28a´),890nm〜900nm(図4のフィルタ特性30a´)の波長帯域の光が、それぞれ回転フィルタ板14を透過され、光源装置2から順次出射される。
ここで、670nm〜785nmの波長帯域の光は、被写体1の体内に投与されたICG誘導体標識抗体などの薬剤を励起して、赤外蛍光を発生させるための励起光であり、他の波長帯域の光は、被写体1の反射光画像を得るための参照光である。なお、図12に示すように、ICG誘導体標識抗体は670nm〜785nmの励起光によって蛍光を発生させることが可能な薬剤である。図12は、ICG誘導体標識抗体の励起・蛍光スペクトル図である。
なお、本実施の形態における光源装置2は、イメージガイドにより被写体1の光学像を接眼部に導いて観察するファイバースコープと接続して使用することも可能になされている。ファイバースコープを用いて観察する場合、光源装置2に設けられた図示しないスイッチが押されることで、帯域切替フィルタ板12の通常観察用フィルタ21が照明光の光路上に挿入されるとともに、回転フィルタ板14が光路上から取り除かれて、可視光の全波長帯域の光が連続的に被写体1へ照射される。
また、本実施の形態における光源装置2は、CCDを搭載している電子スコープと接続して使用することも可能になされている。電子スコープを用いて観察する場合、光源装置2に設けられた図示しない透過照明スイッチが押されることで、帯域切替フィルタ板12の通常観察用フィルタ21が照明光の光路上に挿入されるとともに、回転フィルタ板14が光路上から取り除かれて、電子スコープの先端から強い光が照射される。観察者は、この光を被写体1の体外から見ることにより、電子スコープが挿入されている位置を知ることができる。このように、本実施の形態における光源装置2は、接続されるスコープの種類や操作によっては、回転フィルタ板14が照明光の光路から外された状態でも使用可能に設計されている。
スコープ3のライトガイドファイバ17の端面に入射された光は、スコープ3の先端部の対物光学系43を介して消化管などの被写体1へ照射される。被写体1で散乱,反射,放射された光は、スコープ3の先端に設けられた対物光学系44a,44bにより、蛍光観察用CCD45a,通常観察用CCD45bの撮像面上に結像され、光電変換されて撮像される。なお、対物光学系44aと蛍光観察用CCD45aとの間には励起光カットフィルタ46が挿入されており、670nm〜785nmの励起光を遮断して赤外蛍光のみが抽出される。また、蛍光観察用CCD45aは、電子シャッタ機能を有しており、蛍光画像と反射光画像との露光時間を手動で、または自動的に変化させることによって、画像の色バランスを調整することが可能となっている。
蛍光観察用CCD45aと通常観察用CCD45bとは、回転フィルタ板14の回転に同期して、図示しないCCD駆動回路により駆動される。これによって、Rフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27など、回転フィルタ板14のそれぞれのフィルタを透過した照射光に対応する撮像信号が、順次セレクタ47に入力される。セレクタ47では、CPU51からの制御信号に従い、蛍光観察用CCD45aまたは通常観察用CCD45bから受信した撮像信号のいずれか一方を選択してプロセッサ4に出力する。すなわち、赤外蛍光観察時には蛍光観察用CCD45aから受信した撮像信号をプロセッサ4へ出力し、通常観察時,狭帯域光観察時,赤外光観察時には通常観察用CCD45bから受信した撮像信号をプロセッサ4へ出力する。
セレクタ47から出力された撮像信号は、プロセッサ4内のプリプロセス回路52に入力される。プリプロセス回路52では、CDS(相関2重サンプリング)などの処理が行われて画像信号が取り出される。プリプロセス回路52から出力された画像信号は、A/D変換回路53によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。A/D変換回路53から出力された画像信号は、ホワイトバランス補正回路54に入力される。ホワイトバランス補正回路54では、接続されているスコープ3の個体間のばらつきを補正するために、回転フィルタ14の回転に同期して、照射波長ごとに異なるWB(ホワイトバランス)補正係数が画像信号に乗算される。ホワイトバランス補正回路54で使用されるWB補正係数は、スコープIDメモリ49に記憶されている値がCPU51経由で読み出され、観察モードごとに切り替えて使用される。
ホワイトバランス補正回路54から出力された画像信号は、同時化メモリ55に入力され、面順次の同時化が行われる。同時化メモリ55から出力された画像信号は、色マトリクス回路56へ入力される。色マトリクス回路56には、予め幾つかのマトリクス係数が登録されており、観察モードに応じて選択して使用される。また、同じ観察モードの中でも幾つかのマトリクス係数のうちの1つを観察者が選択することができるようになっている。色マトリクス回路56に入力された画像信号は、選択されたマトリクス係数を用いたマトリクス色変換が施され、色調整回路57へ出力される。
マトリクス色変換は、同時化メモリ55から出力された画像信号に選択されたマトリクス係数を掛け合わせる処理である。例えば、赤外蛍光観察においては、G´反射光画像信号(以下、G´信号と示す),赤外蛍光画像信号(以下、F信号と示す),IR´反射光画像信号(以下、IR´信号と示す)に選択されたマトリクス係数が掛け合わされ、色信号(R,G,B信号)に変換されて色調整回路57へ出力される((1)式参照)。
Figure 2007029453
色マトリクス回路56には、例えば赤外蛍光観察用として4つの異なるマトリクス係数が登録されている。4つのマトリクス係数から任意のマトリクス係数を選択可能なように、プロセッサ4には、図示しないマトリクス選択スイッチが設けられている。マトリクス選択スイッチにより選択されたマトリクス係数は、CPU51を経由して色マトリクス回路56に通知される。色マトリクス回路56では、受信したマトリクス係数を(1)式に代入して演算することにより、マトリクス色変換が行われる。なお、赤外蛍光観察用として登録されているマトリクス係数は、表1〜表4に示す4種類のマトリクスである。
Figure 2007029453
表1に示すマトリクス係数は、G´反射光画像をモニタ5ではR成分として表示し、赤外蛍光画像をモニタ5ではG成分として表示し、IR´反射光画像をモニタ5ではB成分として表示する場合に使用される。
Figure 2007029453
表2に示すマトリクス係数は、G´反射光画像をモニタ5ではR,B成分として表示し、赤外蛍光画像をモニタ5ではG成分として表示する場合に使用される。
Figure 2007029453
表3に示すマトリクス係数は、赤外蛍光画像をモニタ5ではG成分として表示し、IR´反射光画像をモニタ5ではR,B成分として表示する場合に使用される。
Figure 2007029453
表4に示すマトリクス係数は、赤外蛍光画像のみをモニタ5にモノクロ(白黒)で表示する場合に使用される。
色調整回路57においては、色マトリクス回路56から出力された各色信号が、図示しない調整スイッチなどによって設定された色設定値に基づいて調整される。なお、色設定値は、モニタ5に表示される観察画像を、観察者の好みの色調にする目的などで用いられる。
ホワイトバランス補正回路54に入力された画像信号Rin,Gin,Binは、ホワイトバランス補正回路54,色マトリクス回路56,色調整回路57において上述のように各種画像処理が行われ、画像信号Rout,Gout,Boutに変換されて色調整回路57から出力される。なお、画像信号Rin,Gin,Binは、例えば通常観察時おいては、回転フィルタ板14のRフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27がそれぞれ光路に挿入されたときに得られる画像信号であり、例えば赤外蛍光観察時においては、回転フィルタ板14の励起フィルタ28,G´フィルタ29,IR´フィルタ30がそれぞれ光路に挿入されたときに得られる画像信号である。色調整回路57から出力される画像信号Rout,Gout,Boutは、それぞれ(2)(3)(4)式で表される。
Rout=Pr・α11・Wr・Rin+Pr・β12・Wg・Gin+Pr・γ13・Wb・Bin … (2)
Gout=Pg・α21・Wr・Rin+Pg・β22・Wg・Gin+Pg・γ23・Wb・Bin … (3)
Bout=Pb・α31・Wr・Rin+Pb・β32・Wg・Gin+Pb・γ33・Wb・Bin … (4)
ここで、Wr,Wg,Wbはホワイトバランス補正回路54で使用されるホワイトバランス補正係数であり、Pr,Pg,Pbは色調整回路57で使用される色調整係数である。また、α11,α21,α31,β12,β22,β32,γ13,γ23,γ33は、色マトリクス回路56で使用されるマトリクス係数である((1)式参照)。
色調整回路57から出力された画像信号Rout,Gout,Boutは、ガンマ補正回路58に入力され、モニタ5のガンマ特性を補正する変換処理が行われる。ガンマ補正回路58から出力された画像信号は、D/A変換回路59に入力され、デジタル信号からアナログ信号に変換される。D/A変換回路59から出力された画像信号は、モニタ5に出力されて、観察画像として表示される。
測光回路60では、A/D変換回路53からホワイトバランス補正回路54に対して出力される画像信号の値がサンプリングされ、輝度などの測光値が算出される。測光回路60では、(5)式に示すように、3つの補正係数Cr,Cg,Cbと、A/D変換回路53から出力されてホワイトバランス補正回路54に入力される画像信号Rin,Gin,Binのサンプリング値Sr,Sg,Sbとを用いて、測光値Ysが算出される。
Ys=Cr・Sr+Cg・Sg+Cb・Sb … (5)
ここで、3つの補正係数Cr,Cg,Cbは、モニタ5に表示される観察画像の輝度などが、ホワイトバランス補正回路54,色マトリクス回路56,色調整回路57において使用される各種係数の値によって受ける影響を除去するために用いられる係数であり、CPU51で算出される。通常観察時,狭帯域光観察時,赤外光観察時においては、補正係数Cr,Cg,Cbは以下の(6)(7)(8)式を用いて算出される。
Cr=(0.3・Pr・α11+0.6・Pg・α21+0.1・Pb・α31)・Wr …(6)
Cg=(0.3・Pr・β12+0.6・Pg・β22+0.1・Pb・β32)・Wg …(7)
Cb=(0.3・Pr・γ13+0.6・Pg・γ23+0.1・Pb・γ33)・Wb …(8)
赤外蛍光観察時においては、これらの他の観察モードと異なり、ICG誘導体標識抗体などの薬剤が被写体中に存在しない場合、赤外蛍光が割り当てられている表示チャンネルが真っ黒な状態となってしまう。このため、(6)(7)(8)式を用いて補正係数を算出すると、赤外蛍光以外のG´光,IR´光による反射光画像が割り当てられる色が、モニタ5上で飽和してしまい、適当な明るさの観察画像が得られなくなってしまう。従って、赤外蛍光観察時においては上述の影響を考慮し、(9)(10)(11)式を用いて他の観察モードと異なる補正係数が算出される。
Cr=(0.3・Pr・α11+0.9・Pg・α21+0.3・Pb・α31)・Wr …(9)
Cg=(0.3・Pr・β12+0.9・Pg・β22+0.3・Pb・β32)・Wg …(10)
Cb=(0.3・Pr・γ13+0.9・Pg・γ23+0.3・Pb・γ33)・Wb …(11)
なお、モニタ5に赤外蛍光画像のみをモノクロ(白黒)で表示する場合、上述の問題が発生しないため、(12)(13)(14)式を用いて補正係数が算出される。
Cr=(0.0・Pr・α11+1.2・Pg・α21+0.0・Pb・α31)・Wr …(12)
Cg=(0.0・Pr・β12+1.2・Pg・β22+0.0・Pb・β32)・Wg …(13)
Cb=(0.0・Pr・γ13+1.2・Pg・γ23+0.0・Pb・γ33)・Wb …(14)
赤外蛍光画像は薬剤がモニタ5画面の一部分にのみ存在する場合が多く、このような場合でも画面が飽和してしまわないように、画面の明るさを抑制する必要があるため、(12)(13)(14)式においてPgの係数は1.0でなく1.2とされている。なお、図示しないAGC(オートゲインコントロール)回路においても、上述のように算出された補正係数Cr,Cg,Cbを(5)式に代入して測光値が算出される。
このように、測光回路60では、ホワイトバランス補正係数,マトリクス係数,色調整係数を加味し、観察モードや表示方法に対応した測光値Ysが算出される。測光回路60で算出された測光値Ysは、CPU51を介して光源装置2へ出力され、常に測光値Ysが適切なレベルに保たれるように、光源装置2に設けられている図示しない光量絞りや図示しないAGC回路が制御される。
このように、本実施の形態の光源装置2では、帯域切替フィルタ板12に設けられた赤外蛍光観察用フィルタ22が、波長毎に観察に必要な最小限の透過率になるように透過特性がなされているため、光源であるキセノンランプ11から出射されて赤外蛍光観察用フィルタ22を透過した光によりレンズ18に与える熱の影響を抑制することができ、レンズ18やその反射防止膜、レンズを支持する部材などの光学部材の劣化や破損を防ぐことができる。また、帯域切替フィルタ板12の赤外蛍光観察用フィルタ22を透過する光のエネルギーが抑制されるため、観察中に回転フィルタ板14が光路上から外れたとしても、スコープ4の先端部など照明光の光路にある部材などが熱によって劣化したり破損したりすることを抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、赤外蛍光観察用フィルタ22におけるG´光の波長帯域〜IR´光の波長帯域の透過率を1%程度としているが、必ずしも1%にする必要はなく、赤外蛍光観察用フィルタ22を透過後の光のエネルギーが所望の値に抑制できる程度の透過率に設定すればよい。例えば、0.1%から50%の範囲の透過率であれば、従来の光源装置に比べてかなりの光量低下が望める。
赤外蛍光観察用フィルタ22の透過特性22aを上述のように変更した場合、被写体1から発せられる蛍光と反射光との明るさのバランスも変わってしまうため、必要に応じて回転フィルタ板14のG´フィルタ29,IR´フィルタ30の透過特性29a,30aを変更したり、CCDの電子シャッタ機能を用いて反射光を受光するときの露光時間を短くしたりして、蛍光と反射光との明るさのバランスを調整ことが望ましい。例えば、赤外蛍光観察用フィルタ22におけるG´光の波長帯域〜IR´光の波長帯域の透過率を50%にした場合、回転フィルタ板14のG´フィルタ29,IR´フィルタ30の透過率を2%程度にしてもよい。なお、蛍光の明るさが暗い被写体1を観察する場合には、回転フィルタ板14のG´フィルタ29,IR´フィルタ30の透過率を1%未満に設定することが好ましい場合もある。
また、本実施の形態においては、帯域切替フィルタ板12,回転フィルタ板14ともに回転式フィルタを用いたが、所定の反射特性を有するミラーなど反射式フィルタを用いてもよい。
更に、本実施の形態においては、測光回路60で算出された測光値Ysに応じて光源装置2の図示しない光量絞りを自動的に制御するよう構成しているが、机上での蛍光量の定量評価など行う場合には、AGC(オートゲインコントロール)を無効として手動でゲイン調整するためのスイッチを設け、スイッチの操作に連動してキセノンランプ11の絞り位置を固定するように構成してもよい。スイッチにより手動ゲインが選択された場合、測光回路60から測光値Ysとして十分に小さな値が出力させることで、絞り位置を固定することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる光源装置71を用いた内視鏡装置の構成について、図13を用いて説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態に係わる光源装置71とスコープ74との構成を説明する概略構成図である。第1の実施の形態の内視鏡装置では、赤外蛍光観察時において、赤外蛍光観察画像と反射光画像とから成る観察画像がモニタ5に表示される構成となっていたが、本実施の形態の内視鏡装置では、赤外蛍光観察時において、赤外蛍光観察画像と反射光画像に加え自家蛍光画像も併せてモニタ5に表示される構成となっている。
内視鏡装置の全体構成は、光源装置71の帯域切替フィルタ板72と回転フィルタ板73とに設けられたフィルタの構成が異なる点、スコープ74のライトガイドファイバ17と対物光学系43との間に第2の励起フィルタ75が設けられている点、及び、スコープ74の励起光カットフィルタ76の透過特性76aが異なる点を除き、第1の実施の形態と同一である。従って、ここでは第1の実施の形態と相違する上述の点についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。
本実施の形態の光源装置71に設けられた帯域切替フィルタ板72は、図14に示すように、通常観察用フィルタ21と、蛍光観察用フィルタ81と、狭帯域光観察用フィルタ23と、赤外光観察用フィルタ24とが配置されている。図14は、帯域切替フィルタ板72の構造を説明する図である。図15に示すように、帯域切替フィルタ板72に配置された蛍光観察用フィルタ81は、390nm〜785nmの波長帯域の光を透過させ、特に、自家蛍光励起光となる390nm〜440nmの波長帯域と、赤外蛍光励起光となる670nm〜785nmの波長帯域では100%に近い高透過率に、G´光となる波長帯域では1%程度の低透過率になされている透過特性81aを有する。図15は、蛍光観察用フィルタ81の透過特性図である。
このように、本実施の形態における蛍光観察用フィルタ81は、波長毎に観察に必要な最小限の透過率になるように透過特性81aがなされているため、自家蛍光励起光の波長帯域〜赤外蛍光励起光の波長帯域、すなわち、フィルタを透過させる全ての波長帯域で高い透過率になされている場合に比較して、透過させる光のエネルギーを大幅に低減することが可能となる。
光源装置71に設けられた回転フィルタ板73は、図16に示すように、外周にそれぞれ赤、緑、青の波長の光を透過させるRフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27が配置されている。図16は、回転フィルタ板73の構造を説明する図である。また、回転フィルタ板73の内周には、図17に示すように、赤外蛍光励起光である670nm〜785nmの波長帯域の光を透過させる励起フィルタ28、540nm〜560nmの波長帯域の光を透過させるG´フィルタ29、生体粘膜の自家蛍光を励起する自家蛍光励起光である390nm〜440nmの波長帯域の光を透過させる自家蛍光励起フィルタ82が配置されている。図17は、励起フィルタ28,G´フィルタ29,自家蛍光励起フィルタ82の透過特性図である。
スコープ74に設けられた第2の励起フィルタ75は、ライトガイドファイバ17に含有される不純物などに起因するノイズ成分である800nm以上の波長帯域の蛍光を遮断するためのフィルタである。第2の励起フィルタ75が設けられることにより、赤外蛍光画像のコントラストがより良好になる。第2の励起フィルタ75は、図18に示すように、フィルタ特性75aに示す透過特性を有する。図18は、第2の励起フィルタ75の透過特性図である。
励起光カットフィルタ76は、図19に示すように、自家蛍光励起フィルタ82を透過され自家蛍光励起光となる390nm〜440nmの波長帯域の光と、励起フィルタ28を透過され赤外蛍光励起光となる670nm〜785nmの波長帯域の光とを遮断し、825nm〜950nmの赤外蛍光の波長帯域と、480nm〜600nmの自家蛍光の波長帯域とを透過させることで、赤外蛍光と自家蛍光とを抽出することができるように、2峰性の透過特性76a,76bを有する。図19は、励起光カットフィルタ76の透過特性図である。
次に、上述のように構成された内視鏡装置の作用について説明する。赤外蛍光観察時の作用以外は第1の実施の形態と同様であるので、ここでは、赤外蛍光観察時の作用についてのみ説明する。
被写体を照明するために、光源装置2のキセノンランプ11から出射された照明光は、帯域切替フィルタ板72の蛍光観察用フィルタ81、レンズ18、回転フィルタ板73、レンズ19を順に通過した後、スコープ74のライトガイドファイバ17の端面に入射される。
なお、赤外蛍光観察時には、回転フィルタ板73は内周のフィルタが照明光の光軸上に挿入される。更に、モータ15により所定の速度で回転駆動されることにより、励起フィルタ28,G´フィルタ29,自家蛍光励起フィルタ82が順次光路上に挿入される。帯域切替フィルタ板72との組み合わせにより、赤外蛍光観察時には、540nm〜560nm,670nm〜785nm,390nm〜440nmの波長帯域の光が、それぞれ回転フィルタ板73を透過され、光源装置71から順次出射される。
スコープ74のライトガイドファイバ17の端面に入射された光は、スコープ74の先端部の第2の励起フィルタ75を透過して800nm以上の波長帯域の光が遮断された後、対物光学系43を介して消化管などの被写体1へ照射される。被写体1で散乱,反射,放射された光は、スコープ74の先端に設けられた対物光学系44aにより、蛍光観察用CCD45aの撮像面上に結像され、光電変換されて撮像される。なお、対物光学系44aと蛍光観察用CCD45aとの間には励起光カットフィルタ76が挿入されており、赤外蛍光と自家蛍光のみが抽出される。
蛍光観察用CCD45aで撮像された撮像信号は、セレクタ47を介してプロセッサ4に出力され、第1の実施の形態と同様の画像処理が施された後、モニタ5に出力されて観察画像として表示される。なお、色マトリクス回路56に適当なマトリクス係数を与えることにより、例えば、赤外蛍光画像をモニタ5のR成分、自家蛍光画像をモニタ5のG成分、G´反射光画像をモニタ5のB成分として表示させることができる。また、別のマトリクス係数を与えることにより、自家蛍光画像のみを緑色でモノクロ表示させたり、赤外蛍光画像のみを白黒で表示させたりすることも可能である。
このように、本実施の形態の光源装置71では、帯域切替フィルタ板72に設けられた蛍光観察用フィルタ81が、波長毎に観察に必要な最小限の透過率になるように透過特性がなされているため、光源であるキセノンランプ11から出射されて蛍光観察用フィルタ81を透過した光によりレンズ18に与える熱の影響を抑制することができ、レンズ18やその反射防止膜、レンズを支持する部材などの光学部材の劣化や破損を防ぐことができる。また、帯域切替フィルタ板72の蛍光観察用フィルタ81を透過する光のエネルギーが抑制されるため、観察中に回転フィルタ板73が光路上から外れたとしても、スコープ74の先端部など照明光の光路にある部材などが熱によって劣化したり破損したりすることを抑制することができる。
以上の実施の形態から、次の付記項に記載の点に特徴がある。
(付記項1)照明光を発生させる光源手段と、前記照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を通過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を通過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、前記照明光の光路上かつ前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域を通過させ、前記参照光の波長帯域の光量を低減させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段とを有することを特徴とする照明装置。
(付記項2)前記第1のフィルタ手段と前記第2のフィルタ手段との間に光屈折手段を有することを特徴とする、付記項1に記載の照明装置。
(付記項3)前記第1のフィルタ手段が、前記照明光の光路に挿脱可能に配置されたことを特徴とする、付記項1叉は付記項2に記載の照明装置。
(付記項4)前記励起光の波長帯域、または前記参照光の波長帯域の少なくとも一部が近赤外光帯域であることを特徴とする、付記項1乃至付記項3のいずれか一項に記載の照明装置。
(付記項5)前記第3のフィルタが、前記参照光の波長帯域の光量を50%以下に低減させることを特徴とする、付記項1乃至付記項4のいずれか一項に記載の照明装置。
(付記項6)被写体を撮像する撮像手段と、前記被写体と前記撮像手段との間に設けられ、励起光をカットする励起光カットフィルタと、前記被写体を照射する照明光を発生させる光源手段と、前記照明光の光路上に配置され、前記励起光の波長帯域を通過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を通過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、前記照明光の光路上かつ前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域を通過させるとともに、前記参照光の波長帯域の光量を低減させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段とを有することを特徴とする観察装置。
(付記項7)前記第1のフィルタ手段と前記第2のフィルタ手段との間に光屈折手段を有することを特徴とする、付記項6に記載の観察装置。
(付記項8)前記第1のフィルタ手段が、前記照明光の光路に挿脱可能に配置されたことを特徴とする、付記項6叉は付記項7に記載の観察装置。
(付記項9)前記励起光の波長帯域、または前記参照光の波長帯域の少なくとも一部が近赤外光帯域であることを特徴とする、付記項6乃至付記項8のいずれか一項に記載の観察装置。
(付記項10)前記第3のフィルタが、前記参照光の波長帯域の光量を50%以下に低減させることを特徴とする、付記項6乃至付記項9のいずれか一項に記載の観察装置。
本発明の第1の実施の形態に係わる光源装置2を用いた内視鏡装置の構成を説明する概略構成図である。 帯域切替フィルタ板12の構造を説明する図である。 通常観察用フィルタ21と赤外光観察用フィルタ24の透過特性図である。 赤外蛍光観察用フィルタ22の透過特性図である。 赤外蛍光観察用フィルタ22を構成するフィルタ22A,22Bの透過特性図である。 狭帯域光観察用フィルタ23の透過特性図である。 回転フィルタ板14の構造を説明する図である。 Rフィルタ25,Gフィルタ26,Bフィルタ27の透過特性図である。 励起フィルタ28,G´フィルタ29,IR´フィルタ30の透過特性図である。 励起光カットフィルタ46の透過特性図である。 キセノンランプ11の放射特性図である。 ICG誘導体標識抗体の励起・蛍光スペクトル図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる光源装置71とスコープ74との構成を説明する概略構成図である。 帯域切替フィルタ板72の構造を説明する図である。 蛍光観察用フィルタ81の透過特性図である。 回転フィルタ板73の構造を説明する図である。 励起フィルタ28,G´フィルタ29,自家蛍光励起フィルタ82の透過特性図である。 第2の励起フィルタ75の透過特性図である。 励起光カットフィルタ76の透過特性図である。 従来の照明装置における蛍光観察用フィルタの特性図である。 従来の照明装置における回転フィルタに配置された各フィルタの特性図である。
符号の説明
1…被写体、2…光源装置、3…スコープ、4…プロセッサ、5…モニタ、11…キセノンランプ、12…帯域切替フィルタ板、13,15,16…モータ、14…回転フィルタ板、18,19…レンズ、22…赤外蛍光観察用フィルタ、28…励起フィルタ、29…G´フィルタ、30…IR´フィルタ、22a,28a´,29a´,30a´…透過特性

Claims (9)

  1. 照明光を発生させる光源手段と、
    前記照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を透過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を透過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、
    前記照明光の光路上、かつ、前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域とを含む波長帯域を透過させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段とを具備し、
    前記第3のフィルタにおいて、前記参照光の波長帯域の透過率が前記励起光の透過率よりも低くなされていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記励起光の波長帯域または前記参照光の波長帯域の少なくとも一部が、近赤外帯域であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2のフィルタの透過率が、前記第1のフィルタの透過率よりも低くなされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
  4. さらに、前記第1のフィルタ手段と前記第2のフィルタ手段との間に設けられた光屈折手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の照明装置。
  5. 前記第1のフィルタ手段は、前記光路に対して挿脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の照明装置。
  6. 前記第3のフィルタは、前記参照光の波長帯域の光量を50%以下に低減させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の照明装置。
  7. 照明光を発生させる光源手段と、
    前記照明光の光路上に配置され、励起光の波長帯域を透過させる第1のフィルタと参照光の波長帯域を透過させる第2のフィルタとを有する第1のフィルタ手段と、
    前記照明光の光路上、かつ、前記光源手段と前記第1のフィルタ手段との間に配置され、前記励起光の波長帯域と前記参照光の波長帯域とを含む波長帯域を透過させる第3のフィルタを有する第2のフィルタ手段と、
    前記励起光及び前記参照光による被写体の像を撮像する撮像手段と、
    前記被写体と前記撮像手段との間に配置され、前記励起光を遮断する励起光遮断フィルタとを具備し、
    前記第3のフィルタにおいて、前記参照光の波長帯域の透過率が前記励起光の透過率よりも低くなされていることを特徴とする観察装置。
  8. 前記励起光の波長帯域または前記参照光の波長帯域の少なくとも一部が、近赤外帯域であることを特徴とする請求項7に記載の観察装置。
  9. 前記第2のフィルタの透過率が、前記第1のフィルタの透過率よりも低くなされていることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の観察装置。
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