JP2007029411A - 車輪駆動式バッグ及び車輪駆動式バッグ防盗システム - Google Patents

車輪駆動式バッグ及び車輪駆動式バッグ防盗システム Download PDF

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Abstract

【課題】防盗性を高めた車輪駆動式バッグ及び車輪駆動式バッグ防盗システムを提供する。
【解決手段】キー5を所持している者がキー5をキー挿入孔6に挿入すると、ブレーキギア13が上動し、ブレーキギア13の下端面に設けられている歯部14がモータギア11から離脱するので、モータ9の回転力により車輪4が回転され、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を容易に搬送することが可能となる。他方、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない場合には、ブレーキギア13が下動し、歯部14がモータギア11に噛合するので、モータ9は回転不可能となり、車輪4も回転不可能となる。したがって、キーを所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キーが差し込まれていない状態で取っ手を引張しても、車輪4が回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バッグ本体の下部に配置されている車輪がモータにより駆動される車輪駆動式バッグ及び車輪駆動式バッグ防盗システムに関するものである。
従来の車輪駆動式バッグは、荷物を収容可能なバッグ本体と、このバック本体の下部に配置されモータにより駆動される車輪、バッグ本体の上部に設けられた取っ手、及びこの取っ手に配置された力センサー等を備えている。そして、ユーザがこの車輪駆動式バッグを搬送すべく、車輪を接地させて取っ手を引張すると、取っ手に加えられた力が力センサーにより検出され、この検出された力の値に応じてモータの駆動が制御される。したがって、車輪がユーザは取っ手に対する引張力に応じた速度で回転し、これによりアシスト力が与えられるものである。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−87024号公報
しかしながら、従来の車輪駆動式バッグにあっては、前述のように取っ手に配置された力センサーからの信号のみに基づき、モータが制御された回転あるいは停止する。したがって、これを窃盗する者であっても、取っ手を引張すればアシスト力が与えられて、当該バッグを容易に搬送することができることとなる。よって、アシスト力が与えられることにより、一般的な車輪付きバックよりも搬送が容易となる反面、一般的な車輪付きバックよりも盗難に遭い易く防盗性が低いという欠点を有する。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、防盗性を高めた車輪駆動式バッグ及び車輪駆動式バッグ防盗システムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために請求項1記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、所定の装着体が装着される装着部と、この装着部に前記装着体が装着されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段とを備える。
したがって、装着体を所持している当該車輪駆動式バッグの正当な所有者が、装着体を装着部に装着させれば、車輪は制動されることはない。よって、ユーザ(バッグの正当な所有者)は、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。しかし、装着体が装着されていない状態においては、車輪が制動される。したがって、装着体を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項2記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記装着体はキーであり、前記装着部はこのキーが挿入されるキー挿入部である。したがって、キーが挿入されていない状態においては、車輪が制動される。よって、キーを所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項3記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記キーは、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーである。したがって、施解錠用のキーと防盗用のキーとの2本のキーを携帯する必要がない。
また、請求項4記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、外部から送られてきた外部信号を受信する受信手段と、この受信手段により前記外部信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により、前記外部信号が受信されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段とを備える。
したがって、前記所定の外部信号を送信する送信機を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、当該車輪駆動式バッグを移動させようとした場合には、受信手段により前記信号が受信されている状態となることから、車輪は制動されることはない。よって、ユーザ(バッグの正当な所有者)は、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。しかし、前記外部信号が受信されていない状態においては、車輪が制動される。したがって、前記外部信号を送信する送信機を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項5記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記制動手段は、前記車輪の回転を阻止する回転阻止手段である。よって、車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪の回転が阻止されることにより、高い防盗性が得られる。
また、請求項6記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記回転阻止手段は、前記車輪の回転軸に固着された第1のギアと、この第1ギアに噛合することにより前記車輪の回転を阻止する第2のギアとを備える。よって、第1及び第2のギアからなる簡単な機械的構成で、高い防盗性が得られる。
また、請求項7記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記制動手段は、前記車輪の回転に伴って前記モータが回転した場合において、該モータに発電ブレーキが作用するように回路を形成する回路形成手段である。したがって、モータを発電機として機能させることにより、モータを有効利用して防盗性を得ることができる。
また、請求項8記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記制動手段は、前記モータが有する特定の相を励磁させて励磁ブレーキを発生させる励磁ブレーキ手段である。したがって、同様にモータを有効利用して防盗性を得ることができる。
また、請求項9記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、当該車輪駆動式バッグを移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されている判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段とを更に備える。したがって、装着体を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、装着体を装着部に装着させて、当該車輪駆動式バッグを移動する方向の外力を加えた際には、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。
また、請求項10記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段とを更に備える。したがって、前記所定の信号を送信する送信機を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、当該車輪駆動式バッグを移動する方向の外力を加えた際には、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。
また、請求項11記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、所定の装着体が装着される装着部と、この装着部に前記装着体が装着されているか否かを判断する判断手段と、前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されていない判断された場合に、警報する警報手段とを備える。したがって、装着体が装着されていない状態においては、この車輪駆動式バッグを窃盗しようとすると、警報手段が警報することにより、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項12記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記装着体はキーであり、前記装着部はこのキーが挿入されるキー挿入部である。したがって、キーが挿入されていない状態においては、車輪が制動される。よって、キーを所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、警報により、窃盗を防止することができる。
また、請求項13記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、前記キーは、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーである。したがって、施解錠用のキーと防盗用のキーとの2本のキーを携帯する必要がない。
また、請求項14記載の発明に係る車輪駆動式バッグにあっては、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、外部から送られてきた外部信号を受信する受信手段と、この受信手段により前記外部信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、警報する警報手段とを備える。したがって、前記信号を送信する送信機を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとすると、警報手段が警報することにより、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項15記載の発明にあっては、送信機と、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグとからなる車輪駆動式バッグ防盗システムであって、前記送信機は、所定の信号を送信する送信手段を備え、前記車輪駆動式バッグは、前記送信機から送信される所定の信号を受信する受信手段と、この受信手段により前記信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により、前記信号が受信されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段とを備える。
したがって、前記送信機を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、当該車輪駆動式バッグを移動させようとした場合には、受信手段により前記信号が受信されている状態となることから、車輪は制動されることはない。よって、ユーザ(バッグの正当な所有者)は、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。しかし、前記信号が受信されていない状態においては、車輪が制動される。したがって、前記送信機を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項16記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記制動手段は、前記車輪の回転を阻止する回転阻止手段である。よって、車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪の回転が阻止されることにより、高い防盗性が得られる。
また、請求項17記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記回転阻止手段は、前記車輪の回転軸に固着された第1のギアと、この第1のギアに噛合することにより前記車輪の回転を阻止する第2のギアとを備える。よって、第1及び第2のギアからなる簡単な機械的構成で、高い防盗性が得られる。
また、請求項18記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記制動手段は、前記車輪の回転に伴って前記モータが回転した場合において、該モータに発電ブレーキが作用させるように回路を形成する回路形成手段である。したがって、モータを発電機として機能させることにより、モータを有効利用して防盗性を得ることができる。
また、請求項19記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記制動手段は、前記モータが有する特定の相のみを励磁させる励磁ブレーキ手段である。したがって、同様にモータを有効利用して防盗性を得ることができる。
また、請求項20記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記車輪駆動式バッグは、当該車輪駆動式バッグを移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段とを更に備える。したがって、送信機を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、当該車輪駆動式バッグを移動する方向の外力を加えた際には、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。
また、請求項21記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、送信機と、バッグの下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグとからなる車輪駆動式バッグ防盗システムであって、前記送信機は、所定の信号を送信する送信手段を備え、前記車輪駆動式バッグは、前記送信機から送信される所定の信号を受信する受信手段と、この受信手段により前記信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、当該車輪駆動式バッグを移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、警報する警報手段とを備える。したがって、前記送信機を所持している車輪駆動式バッグの正当な所有者が、装着体を装着部に装着させて、当該車輪駆動式バッグを移動する方向の外力を加えた際には、モータの回転に伴って車輪が駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグを容易に搬送することが可能となる。
また、請求項22記載の発明に係る車輪駆動式バッグ防盗システムにあっては、前記送信機は、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーである。したがって、キーと送信機とを携帯する必要がなく、キーのみを携帯することにより防盗性が得られる。
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、装着部に所定の装着体が装着されていない場合には、車輪が制動されることから、装着体を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項4及び請求項15に係る発明によれば、所定の信号が受信されていない状態においては、車輪が制動されることから、前記信号を送信する送信機を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとしても、車輪が制動されることにより、これを移動させることが困難となり、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項11に係る発明によれば、装着体が装着されていない状態においては、この車輪駆動式バッグを窃盗しようとすると、警報手段が警報することにより、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
また、請求項14及び21に係る発明によれば、所定の信号を送信する送信機を所持していない者がこの車輪駆動式バッグを窃盗しようとすると、警報手段が警報することにより、車輪駆動式バッグの窃盗を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図5は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1に示すように、本実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1は、略矩形状の容器体からなり荷物を収容可能なバッグ本体2とこのバッグ本体2開口部を閉鎖する開閉自在な蓋3とを有している。バッグ本体2の下部両側には、左右の車輪4(4L、4R)が回転自在に支持されており、前面下部にはキー5を挿入可能なキー挿入孔6が設けられている。また、バッグ本体2の上端部には、一対のステー7、7が突設され、両ステー7、7の先端部には取っ手8が架橋されている。
また、図2及び図3に示すように、前記車輪4は、各々左右モータ(右モータのみ図示)9(9R)が有する回転軸10の一端部に固着されており、回転軸10の端部にはモータギア11が固着されている。このモータギア11の上部には、キーシリンダーユニット12が配置されている。このキーシリンダーユニット12には、前記キー挿入孔6が設けられているとともに、その下面から突出して上下方向に移動するブレーキギア13が設けられている。このブレーキギア13は下端面に歯部14を有し、キーシリンダーユニット12内に設けられた後述するブレーキギア駆動部24により駆動され、図2(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない状態においては、同図(B)に示すように下動し、これに伴い、下動したブレーキギア13の下端面に設けられている歯部14をモータギア11に噛合させる。これに対して、図3(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されている状態においては、同図(B)に示すように上動し、これに伴い、上動したブレーキギア13の下端面に設けられている歯部14をモータギア11から離脱させるように構成されている。また、キーシリンダーユニット12の近傍にはコントローラ15が配置されている。
なお、図2及び図3においては、右側の車輪4R部分について図示したが、左側の車輪4L部分に関しては、コントローラ15及びキーシリンダーユニット12が設けられておらず、モータ9と車輪4Lのみで構成されている。無論、左側の車輪4L部分にもキーシリンダーユニット12を設けてもよく、この場合いずれか一方のキーシリンダーユニット12にキー挿入孔6を設ければよい。
図4は、本実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図であり、前記コントローラ15は制御部16を有している。制御部16は、CPU17、ROM18、RAM19及びその周辺回路等で構成されている。ROM18には、後述するするフローチャートに示すプログラムが格納されており、CPU17は、ROM18に格納されているプログラムをRAM19に展開し、これに従って動作することにより、各部を制御する。また、RAM19は、CPU17のワークエリア等として使用される。
この制御部16には、取っ手センサー20、キー検出部21、電源部22、一対のモータドライバ23、23及びブレーキギア駆動部24が接続されている。取っ手センサー20は、前記取っ手8の下面又はステー7、7の基端部に配置されており、取っ手8が引張されたことを検出し、引張力に応じた値を出力する。キー検出部21は、前記キーシリンダーユニット12に設けられ、キー5がキー挿入孔6に挿入されている場合に信号を出力する。電源部22は、バッグ本体2の所定箇所に配置されたバッテリー等で構成され、制御部16には電圧5Vを供給し、モータドライバ23、23には電圧24Vを供給する。モータドライバ23、23は、この電圧24を制御して各モータ9を駆動するものである。ブレーキギア駆動部24は、電気的に動作するアクチュエータであって前記シリンダーユニット12内に配置され、前記ブレーキギア13を上下方向に駆動するものである。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図5のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、キー検出部21からの出力信号に基づき、キー5の存在が検出されたか否かを判断する(ステップS11)。キー5の存在が検出されず、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない場合には、ブレーキギア駆動部24を制御してブレーキギア13を下動させる(ステップS12)。これにより、ブレーキギア13の歯部14がモータギア11に噛合し、モータ9は回転することが不可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が不可能となる。したがって、キー5を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キー5が差し込まれていない状態で取っ手8を引張しても、車輪4が回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、キー5を所持している正当な所有者がキー5をキー挿入孔6に挿入すると、キー検出部21によりキー5の存在が検出されて、ステップS11の判断がYESとなる。したがって、ステップS11からステップS13に進み、ブレーキギア駆動部24を制御してブレーキギア13を上動させる(ステップS13)。これにより、ブレーキギア13の歯部14がモータギア11から離脱し、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS14)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS15)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ブレーキギア駆動部24を電気的に動作するアクチュエータで構成するようにしたが、キー5の回転操作に伴ってブレーキギア13を上下方向に駆動する機械的な構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
図6〜図10は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。図6及び図7に示すように、前記車輪4は、各々左右モータ(右モータのみ図示)9(9R)が有する回転軸10の一端部に固着されており、右モータ9Rの上部近傍にはキーシリンダーユニット12が配置されている。このキーシリンダーユニット12には、前記キー挿入孔6が設けられているとともに、その上面から突出して上下方向に移動するスイッチシャフト25が設けられている。このスイッチシャフト25は、キーシリンダーユニット12内に設けられた後述するスイッチシャフト駆動部26により駆動され、図6(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない状態においては、同図(B)に示すように上動する。また、図7(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されている状態においては、同図(B)に示すように下動するように構成されている。また、鉛直上部にはスイッチ27が配置され、スイッチ27の側方にコントローラ15が配置されている。スイッチ27は接点部28を有し、図6(B)に示すように、前記スイッチシャフト25が上動して接点部28に接触することによりオンとなり、図7(B)に示すように、前記スイッチシャフト25が下動して接点部28から離間することによりオフとなるものである。
なお、図6及び図7においては、右側の車輪4R部分について図示したが、左側の車輪4L部分に関しては、コントローラ15及びキーシリンダーユニット12が設けられておらず、モータ9と車輪4Lのみで構成されている。
図8は、第2の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図である。図4に示した第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明すると、第1の実施の形態で用いたブレーキギア駆動部24に代わって、スイッチシャフト駆動部26と前記スイッチ27とが制御部16に接続されている。スイッチシャフト駆動部26は、電気的に動作するアクチュエータであって前記シリンダーユニット12内に配置され、前記ブレーキギア13を上下方向に駆動するものである。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図9のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、キー検出部21からの出力信号に基づき、キー5の存在が検出されたか否かを判断する(ステップS21)。キー5の存在が検出されず、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない場合には、ブレーキギア駆動部24を制御してスイッチシャフト25を上動させる(ステップS22)。これにより、スイッチシャフト25の上端部がスイッチ27の接点部28に接触し、スイッチ27がオンとなる。すると、CPU17は、図10(A)に示す発電ブレーキ回路を形成する(ステップS23)。つまり、モータ9を電源部22から分離するとともに、スイッチ27及び抵抗Rを介してモータ9の両極を短絡させる。したがって、この回路において、車輪4を回転させようとすると、モータ9は発電機として機能する。よって、その発電エネルギーを抵抗Rで消費する発電ブレーキが作用し、このモータ9の発電ブレーキ作用により、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が困難となる。したがって、キー5を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キー5が差し込まれていない状態で取っ手8を引張しても、車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、キー5を所持している正当な所有者がキー5をキー挿入孔6に挿入すると、キー検出部21によりキー5の存在が検出されて、ステップS21の判断がYESとなる。したがって、ステップS21からステップS24に進み、ブレーキギア駆動部24を制御してスイッチシャフト25を下動させる(ステップS24)。これにより、スイッチシャフト25の上端部がスイッチ27の接点部28から離間し、スイッチ27がオフとなる。すると、CPU17は、図10(B)に示す電源接続回路を形成し(ステップS25)、モータ9を電源部22に接続させる。よって、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS26)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS27)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、スイッチシャフト駆動部26を電気的に動作するアクチュエータで構成するようにしたが、キー5の回転操作に伴ってスイッチシャフト25を上下方向に駆動する機械的な構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、図10(A)に示した発電ブレーキ回路を形成し、発電エネルギーを抵抗Rで消費する発電ブレーキによりモータ9の制動を行うようにしたが、発電エネルギーを電源部22に戻す回生ブレーキを用いるようにしても同様の作用効果を奏することができる。また、本実施の形態においては、スイッチシャフト25とスイッチ27を用いるようにしたが、スリット板と透過型フォトセンサー、反射板と反射型フォトセンサーを用いるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。なお、回路構成等は前記第2の実施の形態と同様である。この実施の形態においては、先ず取っ手センサー20の出力値を読み込む(ステップS31)。次に、この読み込んだ取っ手センサー20の出力値が予め決められた値(所定値)以上であるか否かを判断する(ステップS32)。この判断の結果、取っ手センサー20の所定値未満である場合には(ステップS32:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないことを意味し、この場合にはモータ9の相を励磁しない(ステップS33)。よって、この場合においては、モータ9の回転は自在であり、車輪4の回転も自在である。しかし、このとき車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないのであるから、車輪駆動式バッグ1が窃盗されることはない。
また、ステップS32での判断の結果、取っ手センサー20の所定値以上である場合には(ステップS32:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていることを意味する。そして、この場合には、前記スイッチ27がON、OFFのいずれであるかを判断する(ステップS34)。この判断の結果、スイッチ27がOFFであって、キー5がキー挿入孔6に差し込まれている場合には、モータ9の複数の相に順次励磁をかけて回転する(ステップS35)。したがって、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
しかし、ステップS34の判断の結果、スイッチ27がONであって、キー5がキー挿入孔6に差し込まれていない場合には、モータ9の特定の相のみ励磁をかけ続け、ホールディングトルクを作用させる(ステップS36)。したがって、キー5を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キー5が差し込まれていない状態で取っ手8を引張しても、モータ9のホールディングトルクにより車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
(第4の実施の形態)
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の外観構成を示す図であり、バッグ本体2の背面中央部にはスピーカ29が配置されている。図13は、同実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態においては図8に示した第2の実施の形態の回路構成に前記スピーカ29が加えられている。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図14のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、先ず取っ手センサー20の出力値を読み込む(ステップS41)。次に、この読み込んだ取っ手センサー20の出力値が予め決められた値(所定値)以上であるか否かを判断する(ステップS42)。この判断の結果、取っ手センサー20の所定値未満である場合には(ステップS42:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないことを意味し、この場合にはモータ9を回転させずフリー状態にする(ステップS43)。よって、この場合においては、モータ9の回転は自在であり、車輪4の回転も自在である。しかし、このとき車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないのであるから、車輪駆動式バッグ1が窃盗されることはない。
また、ステップS42での判断の結果、取っ手センサー20の所定値以上である場合には(ステップS42:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていることを意味する。そして、この場合には、前記スイッチ27がON、OFFのいずれであるかを判断する(ステップS44)。この判断の結果、スイッチ27がOFFであって、キー5がキー挿入孔6に差し込まれている場合には、モータ9を回転する(ステップS45)。したがって、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
しかし、ステップS44の判断の結果、スイッチ27がONであって、キー5がキー挿入孔6に差し込まれていない場合には、スピーカ29から警告音を発生させる(ステップS46)。したがって、キー5を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キー5が差し込まれていない状態で取っ手8を引張した場合には、スピーカ29から警告音が発生し、これにより車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
(第5の実施の形態)
図15〜図18は、本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態における図15及び図16と、前述した実施の形態における図6及び図7を比較すると理解されるように、本実施の形態においては、キー5の挿入とスイッチシャフト25の上下動作との関係が第2の実施の形態とは逆になっている。つまり、図15(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない状態においては、同図(B)に示すように、スイッチシャフト25が下動し、スイッチ27がオフとなる。また、図16(A)に示すように、キー5がキー挿入孔6に挿入されている状態においては、同図(B)に示すように上動し、スイッチ27がオンとなるように構成されている。
なお、回路構成は、図8に示した第2の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成と同様である
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図17のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、キー検出部21からの出力信号に基づき、キー5の存在が検出されたか否かを判断する(ステップS51)。キー5の存在が検出されず、キー5がキー挿入孔6に挿入されていない場合には、ブレーキギア駆動部24を制御してスイッチシャフト25を下動させる(ステップS52)。これにより、スイッチシャフト25の上端部がスイッチ27の接点部28にから離間し、スイッチ27がオフとなる。すると、CPU17は、図18(A)に示す発電ブレーキ回路を形成し、電源部22とモータ9とを分断する(ステップS53)。したがって、モータ9は動作することができず、車輪4の回転に対してモータ9が抵抗となり、車輪4も回転が困難となる。よって、キー5を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、キー5が差し込まれていない状態で取っ手8を引張しても、車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、キー5を所持している正当な所有者がキー5をキー挿入孔6に挿入すると、キー検出部21によりキー5の存在が検出されて、ステップS51の判断がYESとなる。したがって、ステップS51からステップS54に進み、ブレーキギア駆動部24を制御してスイッチシャフト25を上動させる(ステップS55)。これにより、スイッチシャフト25の上端部がスイッチ27の接点部28に接触して、スイッチ27がオンとなる。すると、CPU17は、図18(B)に示すようにモータ9を電源部22に接続させる回路を形成する(ステップS56)。よって、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS56)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS57)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、装着体としてキー5を用い、装着体が装着される装着部としてキー挿入孔6を用いるようにしたが、これに限らず情報が記憶されたカードや該カードから情報を読み取るカードリーダを装着部とする等、他の手段を用いるようにしてもよい。
(第6の実施の形態)
図19は、本発明の第6の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の外観構成及びキー5を示す図である。つまり、この実施の形態においては、キー挿入孔6に挿入されるキー5(盗難防止用キー)と、蓋3を開く際に使用されるキー5(当該バックのロック用のキー)とを同一のキーとしてある。したがって、ユーザは2種類のキーを所持する必要がなく、また、当該バックのロック用のキーを有効利用して防盗効果を得ることができる。
(第7の実施の形態)
図20〜図24は、本発明の第7の実施の形態を示すものである。図20に示すように、本実施の形態に係る車輪駆動式バッグ防盗システムは、車輪駆動式バッグ1と電子キー50とで構成されている。電子キー50は、個々の防盗システム毎に予め割り当てられた固有の信号を無線送信するものであり、車輪駆動式バッグ1のバッグ本体2には、電子キー50から送信される前記固有の信号を受信するための受信部30が設けられている。なお、車輪駆動式バッグ1においてこれ以外の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。
また、図21及び図22に示すように、前記車輪4は、各々左右モータ(右モータのみ図示)9(9R)が有する回転軸10の一端部に固着されており、回転軸10の端部にはモータギア11が固着されている。このモータギア11の上部には、受信ユニット31が配置されている。この受信ユニット31には、前記受信部30が設けられているとともに、その下面から突出して上下方向に移動するブレーキギア13が設けられている。このブレーキギア13は下端面に歯部14を有し、受信ユニット31内に設けられたブレーキギア駆動部24により駆動され、図21(A)に示すように、受信部30が前記固有の信号を受信していない状態においては、同図(B)に示すように下動し、歯部14をモータギア11に噛合させる。また、図22(A)に示すように、受信部30が前記固有の信号を受信している状態においては、同図(B)に示すように上動し、歯部14をモータギア11から離脱さるように構成されている。また、受信ユニット31の近傍にはコントローラ15が配置されている。
なお、図21及び図22においては、右側の車輪4R部分について図示したが、左側の車輪4L部分に関しては、コントローラ15及び受信ユニット31が設けられておらず、モータ9と車輪4Lのみで構成されている。無論、左側の車輪4L部分にも受信ユニット31を設けてもよく、この場合いずれか一方の受信ユニット31に受信部30を設ければよい。
図23(A)は、本実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図である。このブロック図において、受信部30が加えられた点のみが異なり、他の構成は図4に示した第1の実施の形態と同様である。
図23(B)は、前記電子キー50の構成を示すブロック図である。この電子キー50は、制御部51を有しており、制御部51は、CPU52、ROM53、RAM54及びその周辺回路等で構成されている。ROM53には、CPU17が動作するためのプログラムと前記固有の信号とが格納されている。CPU52は、ROM18に格納されているプログラムをRAM19に展開し、これに従って動作することにより、送信部55を制御し、前記固有の信号を連続的に送信させる。電源部22は、バッグ本体2の所定箇所に配置されたバッテリー等で構成され、制御部16に電源を供給する。
なお、制御部51に接続された操作部を設け、ユーザにより操作部が操作されている場合にのみ、送信部55から前記固有の信号を送信させるようにしてもよい。また、受信部30と送信部55との送受信能力は、両者が所定距離(数メートル程度)以内となった場合に、受信部30が前記固有の信号を受信することが可能である。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図24のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、受信部30が信号を受信しているか否かを判断する(ステップS71)。受信部30が信号を受信していない場合には、ブレーキギア駆動部24を制御してブレーキギア13を下動させる(ステップS72)。また、受信部30が信号を受信している場合には、それが前記固有の信号と一致するか否かを判断する(ステップS73)。そして、受信してもそれが当該システムに固有の信号でない場合にも、ブレーキギア駆動部24を制御してブレーキギア13を下動させる(ステップS72)。これにより、ブレーキギア13の歯部14がモータギア11に噛合し、モータ9は回転することが不可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が不可能となる。したがって、電子キー50を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、取っ手8を引張しても、車輪4が回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、電子キー50を所持している正当な所有者が車輪駆動式バッグ1に近づくと、電子キー50から送信され続けている固有の信号が受信部30により受信され、ステップS71及びステップS73の判断がYESとなる。したがって、ステップS73からステップS74に進み、ブレーキギア駆動部24を制御してブレーキギア13を上動させる(ステップS74)。これにより、ブレーキギア13の歯部14がモータギア11から離脱し、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS75)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS76)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
(第8の実施の形態)
図25〜図27は、本発明の第8の実施の形態を示すものである。図25に示すように、前記車輪4は、各々左右モータ(右モータのみ図示)9(9R)が有する回転軸10の一端部に固着されており、右モータ9Rの上部近傍には受信ユニット31が配置されている。この受信ユニット31には、前記受信部30が設けられている。
なお、図25においては、右側の車輪4R部分について図示したが、左側の車輪4L部分に関しては、コントローラ15及び受信ユニット31が設けられておらず、モータ9と車輪4Lのみで構成されている。
図26は、第8の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図である。このブロック図において、ブレーキギア駆動部24が設けられていない点のみが異なり、他の構成は図23に示した第7の実施の形態と同様である。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図27のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、受信部30が信号を受信しているか否かを判断する(ステップS81)。受信部30が信号を受信していない場合には、前記図10(A)に示した発電ブレーキ回路を形成する(ステップS82)。また、受信部30が信号を受信している場合には、それが前記固有の信号と一致するか否かを判断する(ステップS83)。そして、受信してもそれが当該システムに固有の信号でない場合にも、前記図10(A)に示した発電ブレーキ回路を形成する(ステップS82)。
つまり、モータ9を電源部22から分離するとともに、スイッチ27及び抵抗Rを介してモータ9の両極を短絡させる。したがって、この回路において、車輪4を回転させようとすると、モータ9は発電機として機能する。よって、その発電エネルギーを抵抗Rで消費する発電ブレーキが作用し、このモータ9の発電ブレーキ作用により、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が困難となる。したがって、電子キー50を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、取っ手8を引張しても、車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、電子キー50を所持している正当な所有者が車輪駆動式バッグ1に近づくと、電子キー50から送信され続けている固有の信号が受信部30により受信され、ステップS81及びステップS83の判断がYESとなる。したがって、ステップS83からステップS84に進み、前記図10(B)に示した電源接続回路を形成し(ステップS84)、モータ9を電源部22に接続させる。よって、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS85)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS86)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
また、本実施の形態においては、図10(A)に示した発電ブレーキ回路を形成し、発電エネルギーを抵抗Rで消費する発電ブレーキによりモータ9の制動を行うようにしたが、発電エネルギーを電源部22に戻す回生ブレーキを用いるようにしても同様の作用効果を奏することができる。また、本実施の形態においては、スイッチシャフト25とスイッチ27を用いるようにしたが、スリット板と透過型フォトセンサー、反射板と反射型フォトセンサーを用いるようにしてもよい。
(第9の実施の形態)
図28は、本発明の第9の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。なお、回路構成等は前記第8の実施の形態と同様である。この実施の形態においては、先ず取っ手センサー20の出力値を読み込む(ステップS91)。次に、この読み込んだ取っ手センサー20の出力値が予め決められた値(所定値)以上であるか否かを判断する(ステップS92)。この判断の結果、取っ手センサー20の所定値未満である場合には(ステップS92:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないことを意味し、この場合にはモータ9の相を励磁しない(ステップS93)。よって、この場合においては、モータ9の回転は自在であり、車輪4の回転も自在である。しかし、このとき車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないのであるから、車輪駆動式バッグ1が窃盗されることはない。
また、ステップS92での判断の結果、取っ手センサー20の所定値以上である場合には(ステップS92:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていることを意味する。そして、この場合には、受信部30が信号を受信しているか否かを判断する(ステップS94)。受信部30が信号を受信していない場合には、モータ9の特定の相のみ励磁をかけ続け、ホールディングトルクを作用させる(ステップS95)。また、受信部30が信号を受信している場合には、この受信した信号が登録された信号(前記固有の信号)と一致する否かを判断する(ステップS96)。一致しない場合にも、モータ9の特定の相のみ励磁をかけ続け、ホールディングトルクを作用させる(ステップS95)。したがって、電子キー50を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、取っ手8を引張しても、モータ9のホールディングトルクにより車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
そして、受信した信号が登録された信号(前記固有の信号)と一致した場合には、モータ9の複数の相に順次励磁をかけて回転する(ステップS97)。したがって、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
(第10の実施の形態)
図29は、本発明の第10の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の外観構成を示す図であり、バッグ本体2の背面中央部にはスピーカ29が配置されている。図30は、同実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の電気的回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態においては図26に示した第8の実施の形態の回路構成に前記スピーカ29が加えられている。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図31のフローチャートに示すように制御を実行する。先ず取っ手センサー20の出力値を読み込む(ステップS101)。次に、この読み込んだ取っ手センサー20の出力値が予め決められた値(所定値)以上であるか否かを判断する(ステップS102)。この判断の結果、取っ手センサー20の所定値未満である場合には(ステップS102:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないことを意味し、この場合にはモータ9の相を励磁しない(ステップS103)。よって、この場合においては、モータ9の回転は自在であり、車輪4の回転も自在である。しかし、このとき車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていないのであるから、車輪駆動式バッグ1が窃盗されることはない。
また、ステップS102での判断の結果、取っ手センサー20の所定値以上である場合には(ステップS102:NO)、車輪駆動式バッグ1が移動するほどは取っ手8が引張されていることを意味する。そして、この場合には、受信部30が信号を受信しているか否かを判断する(ステップS104)。受信部30が信号を受信していない場合には、スピーカ29から警告音を発生させる(ステップS105)。また、受信部30が信号を受信している場合には、この受信した信号が登録された信号(前記固有の信号)と一致する否かを判断する(ステップS106)。一致しない場合にも、スピーカ29から警告音を発生させる(ステップS105)。したがって、電子キー50を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、取っ手8を引張した場合には、スピーカ29から警告音が発生し、これにより車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
そして、受信した信号が登録された信号(前記固有の信号)と一致した場合には、モータ9の複数の相に順次励磁をかけて回転する(ステップS107)。したがって、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
(第11の実施の形態)
図32及び図33は、本発明の第11の実施の形態を示すものである。本実施の形態における電気的回路構成は、図26に示した第8の実施の形態と同様である。但し、前記制御部16は、図32に示すように電源部22とモータ9とを接続及び分離するリレー32を有している。このリレー32は、非励磁状態でオフ、励磁状態でオンとなるものである。
以上の構成に係る本実施の形態において、CPU17はROM18に格納されているプログラムに基づき、図33のフローチャートに示すように制御を実行する。すなわち、受信部30が信号を受信しているか否かを判断する(ステップS111)。受信部30が信号を受信していない場合には、リレー32を非励磁状態にしてオフにする(ステップS112)。また、受信部30が信号を受信している場合には、それが前記固有の信号と一致するか否かを判断する(ステップS113)。そして、受信してもそれが当該システムに固有の信号でない場合にも、リレー32を非励磁状態にしてオフにする(ステップS112)これにより、電源部22とモータ9とを分断され、モータ9は動作することができず、車輪4の回転に対してモータ9が抵抗となり、車輪4も回転が困難となる。したがって、電子キー50を所持していない者がこの車輪駆動式バッグ1を窃盗すべく、取っ手8を引張しても、車輪4が容易に回転せず、車輪駆動式バッグ1の窃盗を防止することができる。
しかし、電子キー50を所持している正当な所有者が車輪駆動式バッグ1に近づくと、電子キー50から送信され続けている固有の信号が受信部30により受信され、ステップS111及びステップS113の判断がYESとなる。したがって、ステップS113からステップS114に進み、リレー32を励磁状態にしてオンにする(ステップS114)。これにより、モータ9を電源部22に接続させる回路を形成され、よって、モータ9は回転することが可能となり、このモータ9の回転軸10に固定されている車輪4も回転が可能となる。
次に、取っ手センサー20からの出力があるか否かを検出する(ステップS115)。そして、取っ手センサー20からの出力があり、正当な所有者が取っ手8にてこの車輪駆動式バッグ1を引張したならば、モータドライバ23、23を制御して、左右モータ9を駆動させる(ステップS116)。これにより、モータ9が回転するとともに車輪4が回転し、ユーザ(正当な所有者)は、モータ9により車輪4が回転駆動されることにより、アシスト力を得つつ車輪駆動式バッグ1を搬送することが可能となる。
(第12の実施の形態)
図34は、本発明の第12の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ1の外観構成及び電子キー50を示す図である。つまり、この実施の形態においては、電子キー50の一端部に、蓋3を開く際に使用されるキー部56が一体的に設けられている。したがって、ユーザは2種類のキーを所持する必要がなく、また、当該バックのロック用のキーを有効利用して防盗効果を得ることができる。
なお、以上に説明した実施の形態においては、左右の車輪4L、4Rをそれぞれ回転駆動する左右のモータ9L、9Rを設けるようにしたが、単一のモータ9のみを設け、この単一のモータ9により左右の車輪4L、4Rを駆動するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ及びキーを示す斜視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分のキーが挿入されてない状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分のキーが挿入された状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 同実施の形態における電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は本発明の第2の実施の形態における右車輪部分のキーが挿入されてない状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分のキーが挿入された状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 同実施の形態における電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は同実施の形態において形成される発電ブレーキ回路を示す図、(B)は電源接続回路を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ及びキーを示す斜視図である。 同実施の形態における電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は本発明の第2の実施の形態における右車輪部分のキーが挿入されてない状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分のキーが挿入された状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は同実施の形態において形成される発電ブレーキ回路を示す図、(B)は電源接続回路を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ及びキーを示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ及び電子キーを示す斜視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分の非受信状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 (A)は同実施の形態における右車輪部分の受信状態の要部斜視図、(B)は同状態における同右車輪部の異方向から見た透視図である。 (A)は同実施の形態における車輪駆動式バッグの電気的回路構成を示すブロック図、(B)は電子キーの電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は本発明の第8の実施の形態における右車輪部分の要部斜視図、(B)は同右車輪部の異方向から見た透視図である。 同実施の形態における車輪駆動式バッグの電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第9の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第10の実施の形態に係る車輪駆動式バッグ及び電子キーを示す斜視図である。 同実施の形態における車輪駆動式バッグの電気的回路構成を示すブロック図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第11の実施の形態における要部回路図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第12の実施の形態に係る車輪駆動式バッグの外観構成及び電子キーを示す図である。
符号の説明
1 車輪駆動式バッグ
2 バッグ本体
4 車輪
4L 左車輪
4R 右車輪
5 キー
6 キー挿入孔
8 取っ手
9 モータ
9L 左モータ
9R 右モータ
10 回転軸
11 モータギア
12 キーシリンダーユニット
13 ブレーキギア
14 歯部
15 コントローラ
16 制御部
17 CPU
18 ROM
19 RAM
20 取っ手センサー
21 キー検出部
22 電源部
23 モータドライバ
24 ブレーキギア駆動部
25 スイッチシャフト
26 スイッチシャフト駆動部
27 スイッチ
28 接点部
29 スピーカ
30 受信部
31 受信ユニット
32 リレー
50 電子キー

Claims (22)

  1. バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、
    所定の装着体が装着される装着部と、
    この装着部に前記装着体が装着されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段と、
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ。
  2. 前記装着体はキーであり、前記装着部はこのキーが挿入されるキー挿入部であることを特徴とする請求項1記載の車輪駆動式バッグ。
  3. 前記キーは、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーであることを特徴とする請求項2記載の車輪駆動式バッグ。
  4. バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、
    外部から送られてきた外部信号を受信する受信手段と、
    この受信手段により前記外部信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により、前記外部信号が受信されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段と、
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ。
  5. 前記制動手段は、前記車輪の回転を阻止する回転阻止手段であることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の車輪駆動式バッグ。
  6. 前記回転阻止手段は、
    前記車輪の回転軸に固着された第1のギアと、
    この第1ギアに噛合することにより前記車輪の回転を阻止する第2のギアと
    を備えることを特徴とする請求項5記載の車輪駆動式バッグ。
  7. 前記制動手段は、前記車輪の回転に伴って前記モータが回転した場合において、該モータに発電ブレーキが作用するように回路を形成する回路形成手段であることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の車輪駆動式バッグ。
  8. 前記制動手段は、前記モータが有する特定の相を励磁させて励磁ブレーキを発生させる励磁ブレーキ手段であることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の車輪駆動式バッグ。
  9. 前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されている判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車輪駆動式バッグ。
  10. 前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4記載の車輪駆動式バッグ。
  11. バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、
    所定の装着体が装着される装着部と、
    この装着部に前記装着体が装着されているか否かを判断する判断手段と、
    前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記装着部に前記装着体が装着されていない判断された場合に、警報する警報手段と、
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ。
  12. 前記装着体はキーであり、前記装着部はこのキーが挿入されるキー挿入部であることを特徴とする請求項11記載の車輪駆動式バッグ。
  13. 前記キーは、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーであることを特徴とする請求項12記載の車輪駆動式バッグ。
  14. バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグであって、
    外部から送られてきた外部信号を受信する受信手段と、
    この受信手段により前記外部信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、
    前記バッグ本体を移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、警報する警報手段と、
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ。
  15. 送信機と、バッグ本体の下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグとからなる車輪駆動式バッグ防盗システムであって、
    前記送信機は、所定の信号を送信する送信手段を備え、
    前記車輪駆動式バッグは、
    前記送信機から送信される所定の信号を受信する受信手段と、
    この受信手段により前記信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により、前記信号が受信されていないと判断された場合に、前記車輪を制動する制動手段と
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ防盗システム。
  16. 前記制動手段は、前記車輪の回転を阻止する回転阻止手段であることを特徴とする請求項15記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
  17. 前記回転阻止手段は、
    前記車輪の回転軸に固着された第1のギアと、
    この第1ギアに噛合することにより前記車輪の回転を阻止する第2のギアと
    を備えることを特徴とする請求項15記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
  18. 前記制動手段は、前記車輪の回転に伴って前記モータが回転した場合において、該モータに発電ブレーキが作用させるように回路を形成する回路形成手段であることを特徴とする請求項15記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
  19. 前記制動手段は、前記モータが有する特定の相のみを励磁させる励磁ブレーキ手段であることを特徴とする請求項15記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
  20. 前記車輪駆動式バッグは、
    当該車輪駆動式バッグを移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、前記制動手段を動作させることなく、前記モータを動作させる制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項15記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
  21. 送信機と、バッグの下部に車輪を備えるとともに、この車輪を駆動するモータを備える車輪駆動式バッグとからなる車輪駆動式バッグ防盗システムであって、
    前記送信機は、所定の信号を送信する送信手段を備え、
    前記車輪駆動式バッグは、
    前記送信機から送信される所定の信号を受信する受信手段と、
    この受信手段により前記信号が受信されているか否かを判断する判断手段と、
    当該車輪駆動式バッグを移動する方向に加えられる外力を検出する検出手段と、
    この検出手段により前記外力が検出された場合であって、前記判断手段により、前記信号が受信されていると判断された場合に、警報する警報手段と
    を備えることを特徴とする車輪駆動式バッグ防盗システム。
  22. 前記送信機は、前記バッグ本体を施錠及び解錠するためのキーであることを特徴とする請求項15から21にいずれか記載の車輪駆動式バッグ防盗システム。
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