JP2007028158A - 携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯通信端末において、マナーモードの必要性を適切に判定し、マナーモードを設定できる仕組みを提供する。
【解決手段】。
携帯通信端末は、音声出力機能を有する音声出力部と、該音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号を受信する無線受信部と、を有し、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいてマナーモードを設定し又は解除するように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】。
携帯通信端末は、音声出力機能を有する音声出力部と、該音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号を受信する無線受信部と、を有し、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいてマナーモードを設定し又は解除するように構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は携帯通信端末に関し、詳しくは、携帯端末の着信音の発生を抑制するためのマナーモードを設定する技術に関する。
公共の場で携帯通信端末が着信音を発すると、状況によっては周囲の人に不快感を生じさせる。従って、そのような場所では、着信音の発生を配慮しなければならない。このために、携帯通信端末には一般にマナーモードという動作モードが備わっている。マナーモードでは、着信音、操作に応じて発生する効果音などを生成する音声出力機能を停止し、着信音を出力する代わりに端末を振動させ、発光させ、又は、何もしないようにすることで周囲に不快感を生じさせることを防止する。
しかし、このマナーモードはユーザが設定しない限り起動しない。例えば、ユーザが、マナーモードを設定すること自体を不注意で忘れてしまうこともある。これを解決するため、端末を自動的にマナーモードに設定するための技術がいくつか提案されている。
図14は、特許文献1に記載された携帯電話機におけるマナーモード判定処理の流れを示す。特許文献1に記載された例では、Bluetooth(TM)などの近距離無線通信を用いる。携帯電話機は、まずパケットをブロードキャストし(ステップS200)、そのパケットに対する返答の有無でBluetooth規格に基づいて無線通信を行う外部装置が自端末の周囲に存在するかどうかを確認する(ステップS201)。
外部装置が存在しなければ、マナーモードを非設定として(ステップS206)、処理を終了する。次に、存在を確認した外部装置のプロファイルが、所定の対象プロファイル(例えばインターコムプロファイルもしくはヘッドセットプロファイル)であるかどうかを再びパケットの送受信によって確認し(ステップS202)、外部装置が対象プロファイルを有しているかどうかを判定する(ステップS203)。携帯電話機をマナーモードに設定する(ステップS204)。該外部装置が対象プロファイルを有していなければ、すべての外部装置をチェックしたかどうか確認し(ステップS205)、他の外部装置があればステップS202に処理を戻す。存在するすべての外部装置をチェックしても対象プロファイルを有する外部装置がなければ、ステップS206へ処理を進めてマナーモードを非設定としたのち、処理を終了する。
特許文献2に記載された例では、GPSを用いて端末の現在位置もしくは移動速度を測定する。端末の現在位置が、所定の施設内にあるとき、自動的にマナーモードに切り替えるように設定する。端末の移動速度によって、電車などの公共交通機関に乗車中かどうかを判定し、乗車中であればマナーモードに切り替えるように設定する。
特許文献3に記載された例では、施設内や車内にマナーモードを強制する信号を送信する外部機器を設置する。端末は、外部機器からの信号を受信すると、自動的にマナーモードに切り替える。
特開2004-32394号公報
特開2001-127848号公報
特開2000-49686号公報
携帯通信端末装置の着信音は時として他人の迷惑になる場合があり、これを防ぐための技術として上述のようにいくつか提案されている。
特許文献1の技術では、背景技術で説明した通り、自端末の周囲に存在すると確認した外部装置が所定の対象プロファイルを有していることをパケットの送受信によって確認できれば、自端末をマナーモードに設定する。しかしこの判定方法では、雑踏などの音を立てても特に問題とならない状況であっても、外部装置が存在すれば自端末をマナーモードに設定してしまうという問題がある。さらに、存在を確認した各々の外部機器に対してそれが有するプロファイルを問い合わせるための通信が必要であり、対象プロファイルを有していない外部機器が多数存在する場合には、通信応答の処理量が増加するという問題がある。
特許文献2の技術では、マナーモードの判定処理は端末の移動速度又は位置に基づいている。端末の移動速度に基づいた方法では、端末が移動している状態でなければマナーモードの判定ができないことが問題である。端末の位置に基づいた方法では、位置とマナーモードの必要性との関係(組み合わせや数式など)を前もって記憶装置にすべて登録しておくか、新たな場所に行く度に登録する必要がある。前もって登録する方式では膨大な手間がかかるうえ、状況によってマナーモードの必要性が変化する場所には対応し難い。一方、新たな場所に行く度に登録する方式では、初めて行く場所で効果を自動的に得ることができない点が問題である。
特許文献3の技術では、マナーモードが必要である場所すべてにマナーモード強制のための信号を送信する機器を設置しなければならないという問題がある。また、その場にいる人の意向を反映しないため、その場の状況に応じた柔軟な制御は難しい。
本発明の目的は、マナーモードの必要性を適切に判定し、マナーモードを設定できる仕組みを提供することである。
本発明によると、携帯通信端末は、音声出力機能を有する音声出力部と、該音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号を受信する無線受信部と、を有し、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいてマナーモードを設定し又は解除するように構成されている。
本発明によると、上記マナーモード信号の受信回数は所定の期間毎に計数する。上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より大きい時には、マナーモードが設定される。上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より小さい時には、マナーモードは解除される。
本発明によると、上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数として、マナーモード信号を受信した毎に所定の係数である重みを積算して得た積算値を用いる。上記重みは、マナーモード信号に付加して送信されたものである。上記重みは、マナーモード信号の受信回数を変数とする関数の値として得られる。上記関数の値は、マナーモード信号の受信回数の増加と共に減少する。上記関数の値は、マナーモード信号の受信回数が所定の回数を超えたとき、ゼロとなる。
本発明によると、携帯通信端末において、音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号をブロードキャスト送信する無線送信部を有する。上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいて、マナーモード信号の送信頻度を変化させる。上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より大きいときに、マナーモード信号の送信頻度を減少させ、マナーモード信号の受信回数が所定の閾値より小さいときに、マナーモード信号の送信頻度を増加させる。上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいて、所定の係数である重みを送信する。上記無線送信部は、電源がオフのときでも、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信する。
本発明によると、携帯通信端末は、音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号をブロードキャスト送信する無線送信部を有する。上記無線送信部は、ユーザが本携帯通信端末をマナーモードに設定したとき、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信する。上記無線送信部は、ユーザが本携帯通信端末のマナーモードを解除したとき、上記所定の期間毎にマナーモード信号のブロードキャスト送信を停止する。上記無線送信部は、マナーモード信号の送信回数が所定の閾値を超えたときにマナーモード信号のブロードキャスト送信を停止する。上記無線送信部は、電源がオフのときでも、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信する。
本発明によると、携帯通信端末のマナーモード設定方法は、所定の期間毎に、音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号の受信回数を計数する計数ステップと、上記マナーモード信号の受信回数と所定の閾値を比較する比較ステップと、上記比較ステップによる比較結果に基づいて、携帯通信端末をマナーモードに設定し、又は、マナーモードを解除するマナーモード設定及び解除ステップと、を含む。
本発明によると、マナーモードの必要性を適切に判定し、マナーモードを設定できる仕組みを提供することができる。
図1は本発明における携帯通信端末を用いた通信システムの構成例を示す図である。送信端末1と送信端末2と送受信端末3は、周囲の不特定の他の端末に対してマナーモード信号をブロードキャスト送信する機能を有する。受信端末4と受信端末5と送受信端末3は、周囲の不特定の他の端末がブロードキャスト送信したマナーモード信号を受信する機能を有する。送受信端末3は送信および受信の両方の機能を有するが、送受信端末3自身の発したマナーモード信号は受信しない。
マナーモード信号は、近距離無線通信によるブロードキャスト信号であり、例えば、Bluetooth(TM)、赤外線通信、UWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等であてよく、又は、他の方式の信号でもよい。マナーモード信号は、以下に説明するように、受信回数を計数することができればどのような信号でもよい。
マナーモード信号送信機能を有する端末のユーザは、携帯端末の着信音の発生を抑制する必要があると判断すると、自身の端末をマナーモードに設定し、同時に、マナーモード信号を送信する。自身の端末が既にマナーモードに設定されている場合には、マナーモード信号の送信のみを行う。マナーモード信号受信機能を有する端末は、他の端末からのマナーモード信号を受信し、その回数を計数する。マナーモード信号の受信回数が多ければ多いほど、マナーモードに設定することが望ましいと考えるユーザが周囲に多数いることを意味する。従って、マナーモードに設定すべき状況であると判断することができる。
ここでは、所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数をマナーモード推奨度と称することとする。マナーモード信号受信機能を有する端末のユーザは、マナーモード推奨度が高い場合に、マナーモードに設定し、マナーモード推奨度が低い場合に、マナーモードを解除する。
マナーモード信号送信機能を有する端末は、マナーモード推奨度が高いとき、マナーモード信号の送信頻度を低く、マナーモード推奨度が低いとき、マナーモード信号の送信頻度を高くしてよい。なぜなら、マナーモード推奨度が高いときは、周囲の他人の端末においても、マナーモード推奨度が高いはずである。このような場合に、マナーモード信号の送信頻度を高くする必要はない。逆に、マナーモード推奨度が低いときは、周囲の他人の端末においても、マナーモード推奨度が低いはずである。このような場合、周囲のユーザの注意を喚起するために、マナーモード信号の送信頻度を高くし、他人の端末におけるマナーモード推奨度を増加させる必要がある。
本発明によると、マナーモード信号送信機能を有する端末は、個々の相手端末を識別することなく不特定の他人に対してマナーモード信号をブロードキャスト送信する。一方、マナーモード信号受信機能を有する端末は、不特定の他人からのマナーモード信号をブロードキャスト受信する。従って、場所や時間帯を問わず、マナーモード信号を送信したユーザの意向に基づいて、不特定の他人の通信端末の動作が周囲の迷惑になることを予め防ぐことができる。
受信端末が送信端末に対してマナーモード信号の送信を要求したり、送信端末に対してマナーモード信号の受信完了を通知したりする必要もない。
本実施例において、送信端末がマナーモード信号の送信を開始するための処理をマナーモード信号送信開始処理と呼び、マナーモード信号の送信を停止するための処理をマナーモード信号送信停止処理と呼ぶ。また、受信端末では、マナーモード信号を受信する処理をマナーモード信号受信処理と呼ぶ。以下では、これらの処理について説明する。
図2は、本発明の実施例1の送信端末の構成を示すブロック図である。送信端末は、制御部10、メモリ11、タイマー12、無線送信部13及びアンテナ14を有する。制御部10は、端末の制御全般を行う中央演算処理装置であり、他のモジュールと直接または間接に接続されている。メモリ11は、端末に搭載してあるか、端末の外部にあって端末から利用可能な記憶装置であり、データやプログラムを格納する。タイマー12は、時間を計測して所定時間おきに制御部10に割り込みをかけ、処理をさせることや、所定の時刻に端末の電源を入れることができる。
無線送信部13は、音声出力機能の制限を他の端末に対して推奨するためのマナーモード信号を間欠的かつ反復的に送信する。無線送信部13は、アンテナ14と接続され、自端末から10メートル程度の範囲にある他端末との通信を目的とした通信方式により通信できる。通信方式として、近年ではBluetooth規格をよく用いるが、赤外線通信やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)など、他の方式を用いても構わない。なお、他の目的の通信方式を同時に搭載していてもよい。
尚、本例の送信端末は、通常の携帯電話として機能するように通信網に接続可能な通信機能を有してよいが、ここではその説明は省略する。
図3を参照して、本発明の実施例1の送信端末におけるマナーモード信号送信開始処理について説明する。マナーモード信号送信開始処理は、例えば、端末のユーザがこの場ではマナーモードに設定するのが適切であると判断した場合などに実行され、マナーモード信号を送信することで、周囲に存在する受信端末のユーザに対して、この場ではマナーモードに設定するのが望ましいという意図を伝達できる。
処理を開始すると、まずステップS20で、既にマナーモード信号を送信しているかどうかを判定する。この判定には、メモリ11に格納するマナーモード信号送信フラグを参照する。マナーモード信号送信フラグが1であれば端末はマナーモード信号を送信していることを示すので、新たに送信を開始する必要はなく、マナーモード信号送信開始処理は終了する。一方、マナーモード信号送信フラグが0であれば端末がマナーモード信号を送信していないことを示すので、ステップS21に処理を進める。
ステップS21では、新たにマナーモード信号の送信を開始する。具体的には、所定の時間間隔Pごとにマナーモード信号を送信する割り込み処理を行う。割り込み処理の周期Pはタイマー12により管理される。この割り込み処理の中では、マナーモード信号を1回、無線送信部13を用いてブロードキャスト送信する。これは特定の受信端末への送信ではなく、また、送信端末は該マナーモード信号を受信した端末からの応答を待たなくてよい。以上でマナーモード信号送信開始処理は終了する。
本例のマナーモード信号送信開始処理は、送信端末にて自動的に又は手動により実行される。送信端末にてユーザが手動でマナーモードを設定するときに、自動的に実行されることが望ましい。これは例えば、送信端末のユーザがマナーモードの設定操作をするときは、このユーザはこの場ではマナーモードに設定するのが適切であると判断している可能性が高いためである。送信端末が既にマナーモードである場合には、送信端末のユーザは手動でマナーモード信号送信開始処理を実行することができる。
次に、図4を参照して本発明の実施例1の送信端末におけるマナーモード信号送信停止処理について説明する。マナーモード信号送信停止処理は、例えば、端末のユーザがこの場ではマナーモードを解除しても差し支えないと判断した場合などに実行され、マナーモード信号の送信を停止する。
処理を開始すると、まずステップS30では、既にマナーモード信号を送信しているかどうかを、このマナーモード信号送信フラグを参照して判定する。マナーモード信号送信フラグが0であれば端末がマナーモード信号を送信していないことを示すので、送信停止処理をする必要はなく、マナーモード信号送信停止処理は終了する。一方、マナーモード信号送信フラグが1であれば端末がマナーモード信号を送信していることを示すので、ステップS31に処理を進める。
ステップS31では、マナーモード信号の送信を停止する。具体的には、所定時間おきにマナーモード信号を送信する割り込み処理を停止する。このようにして割り込み処理が停止されれば、マナーモード信号の送信は停止される。
本例のマナーモード信号送信停止処理は、送信端末にて自動的に又は手動により実行される。マナーモード信号送信停止処理は、送信端末のユーザが手動でマナーモード設定を解除するときに、自動的に実行されることが望ましい。手動でマナーモードを解除するということは、マナーモード設定の必要がないと端末あるいはユーザが判定した可能性が高い。そのような状況においてマナーモード信号を送信し続ける必要性は低いので、マナーモードの解除に伴ってマナーモード信号送信停止処理を自動的に実行することで、ユーザが操作する手間を省ける。マナーモード信号の送信回数が所定の閾値を超えたときに自動的に、本例のマナーモード信号送信停止処理を実行してもよい。
以上でマナーモード信号送信停止処理は終了する。実施例1の送信端末における処理は以上である。
図5は、本発明の実施例2の受信端末の構成を示すブロック図である。図2と共通のブロックについては同一の番号を付与して説明を省略する。受信端末は、制御部10、メモリ11、タイマー12、アンテナ14、音声入力部15、音声出力部16、バイブレータ17、無線受信部18、ディスプレイ19及び操作入力部20を有する。
音声入力部15には符号化部とマイクがあり、外部の音を符号化部で電気信号に変換して入力する。音声出力部16は音源部とスピーカを備え、スピーカの音量や発音の可否を自由に設定できる。バイブレータ17は、物理的振動を発生して端末を振るわせる。
無線受信部18は、他の端末から、音声出力機能の制限を推奨するためのマナーモード信号を受信する。無線受信部18は、アンテナ14と接続され、少なくとも図2の無線送信部13の通信方式による信号を受信できる。ディスプレイ19は、種々の情報を視覚的に提示する。操作入力部20は、ボタンやキーなど、入力に応じた信号を発生する。
尚、本例の受信端末は、通常の携帯電話として機能するように通信網に接続可能な通信機能を有してよいが、ここではその説明は省略する。
受信端末は、送信端末の送信するマナーモード信号から得られるマナーモード推奨度に基づいて、マナーモードを設定するか解除するかを判定する。本実施例においては、所定時間枠W内でのマナーモード信号の受信回数をもってマナーモード推奨度とする。ここで時間枠とは、時間枠の始点時刻tsと予め設定された時間枠の長さLによって決まる、時間軸上の一範囲である。マナーモードを設定するかどうかは、時間枠W内での受信回数に等しいマナーモード推奨度rと、予め設定した、マナーモード推奨度の閾値Mとを用いて、マナーモード推奨度rが閾値M以上かどうかで判定する。時間枠の長さLや閾値Mは、ユーザが決定してメモリ11に記録できるようにしてもよい。
本実施例の受信端末の無線受信部18は通常、無線信号を待ち受ける状態にあり、マナーモード信号を受信すると、以降の受信処理を開始する。
図6を参照して本発明の実施例2の受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第1の例を説明する。図6は、1回分のマナーモード信号受信処理である。まずステップS10でマナーモード信号を受信する。このときの時刻を受信時刻tとする。ステップS11では、時間枠Wが既に設定してあるどうかを判定する。時間枠Wの始点時刻tsが有効な値であれば、時間枠Wは既に設定してあるので、ステップS12に処理を進める。始点時刻tsが有効な値でなければ、時間枠Wをまだ設定していないので、ステップS16に処理を進める。
ステップS12は、ステップS11で時間枠Wを設定していると判定されたときであり、今回の受信時刻tが時間枠W内であるかどうかを判定する。始点時刻tsから受信時刻tまでの時間が時間枠Wの長さL以上の場合、即ち、t−ts≧Lの場合、受信時刻tは時間枠Wの外であり、ステップS13に処理を進める。時刻tsから受信時刻tまでの時間が時間枠Wの長さL未満の場合、即ち、t−ts<Lの場合、受信時刻tは時間枠Wの範囲内であり、ステップS17に処理を進める。
ステップS13は、時間枠Wが終了した後にマナーモード信号を受信したときの処理である。ここでは、既に終了した時間枠Wにおける最終的なマナーモード推奨度rを閾値Mと比較することで、マナーモードを設定するのが適切であるかどうか判定する。時間枠W内にマナーモード推奨度rが閾値M以上の場合、即ち、r≧Mのとき、現在の状況では自端末をマナーモードに設定すべきであると判定し、ステップS14に処理を進める。マナーモード推奨度rが閾値M未満の場合、即ち、r<Mのとき、マナーモードの設定は不要であると判定し、ステップS15に処理を進める。
ステップS14では、端末をマナーモードに設定する。ただし、既に端末をマナーモードに設定していた場合は何もしない。ステップS15では、端末のマナーモードを解除する。ただし、このとき既に端末のマナーモードを解除していた場合は何もしない。ステップS14およびステップS15のいずれの場合も、今回マナーモード信号を受信した時刻をもって新たな時間枠Wを設定するために、ステップS16に処理を進める。
ステップS16では、受信時刻tから始まる時間枠Wを設定するため、受信時刻tを時間枠Wの始点時刻tsとしてメモリ11に記録する。また、マナーモード推奨度rを0に初期化する。ステップS17は、ステップS12で時間枠W内であると判定した場合、もしくはステップS16で新たに時間枠Wを開始した後の処理であり、今回ステップS10で受信した分としてマナーモード推奨度rをr←r+1としてカウントする。ステップS17の後はマナーモード信号受信処理を終了し、待ち受け状態に戻る。
図7を参照して本発明の実施例2の受信端末において、マナーモード信号受信処理によってマナーモードの設定を変更する動作を説明する。グラフの横軸は時刻を示しており、縦軸はマナーモード推奨度rの大きさを示す。時刻ts0に開始された時間枠W0の間、マナーモード推奨度rはマナーモード信号を受信する度に増加する。時間枠W0が開始時刻ts0から時間枠の長さLを経過した後、最初にマナーモード信号を受信した時刻ts1において、時間枠W0のマナーモード推奨度rが評価される。図7の例では、このときM≦rであるので受信端末はマナーモードに設定される。続いて時間枠W1が時刻ts1より開始され、マナーモード推奨度rは再び0から累積される。マナーモード推奨度rは、時間枠W1の間、この時間枠W0と同様に増加していき、時間枠W1が終了した後、時刻ts2で時間枠W1のマナーモード推奨度rが評価される。時刻ts2におけるマナーモード推奨度はr<Mであるので、受信端末のマナーモードは解除される。以降も同様に、時間枠ごとにマナーモード推奨度rの判定が繰り返される。
以上説明したように、本実施例における携帯通信端末システムでは、送信端末が、その場においては端末をマナーモードに設定するのが望ましいということを、マナーモード信号として周囲の受信端末に送信できる。一方で、受信端末は、送信端末が送信したマナーモード信号を受信し、所定時間枠内に所定の閾値以上のマナーモード推奨度が得られたかどうかで、マナーモードを設定することが望ましい状況かどうかを判定する。これによって、受信端末はマナーモードの設定および解除をその場の状況に応じて適切に行うことができる。
また、ディスプレイ19上に、マナーモード推奨度rの値に応じて変化する文字や絵などを表示すれば、ユーザはマナーモード推奨度の高低を知ることができ、マナーモード推奨度rが閾値Mを超える前であっても手動でマナーモードを設定するなどして、騒音の発生を防ぐことができる。
このほか、マナーモードの設定処理および解除処理を自動的に行うときは、ディスプレイ19上にダイアログを出してユーザの意思を確認したり、バイブレータ17を振動させてユーザに注意を促したりするようにすれば、ユーザがマナーモードの設定状態を把握できるので望ましい。
マナーモード信号受信処理の結果として自動的にマナーモードを設定した後に、これをユーザが手動操作によって解除しようとする可能性がある。このように、周囲はマナーモードの設定が推奨されている状態であるにも拘らず、マナーモードを解除するのは好ましくない。したがって、そのような場合はマナーモードの解除を禁止するか、あるいはマナーモードを解除してよいかユーザに確認を求めるなどすることが望ましい。
図8は、本発明の実施例2の受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第2の例を説明する。図8は、1回分のマナーモード信号受信処理である。図8の流れ図において図6の第1の例と同一の処理には図6と同一の番号を付与し、説明を省略する。以下の説明においては、図8に示す処理のうち、図6と異なる処理について説明する。
ステップS13Aは、図6におけるステップS13の代替処理である。時間枠Wにおけるマナーモード推奨度rに基づいて、マナーモードの設定が適している状況かどうかを判定するという点では同じであるが、本例では、マナーモード推奨度rについて予め定められた閾値として、M1と、M1より小さな値であるM2とを用いる。図6の第1の例では、1つの閾値Mを用いてマナーモードを設定するか解除するかのいずれかを選択するが、本例ではrと2つのM1およびM2との関係に基づいて、マナーモードを設定するか解除するか、あるいはマナーモードの設定状態を変更しないか、の3つから選択する。
マナーモード推奨度rがM1より大きい値である場合、即ち、M1<rのとき、マナーモードを設定すべき状況と判定し、ステップS14に処理を進める。
マナーモード推奨度rがM2以下の値である場合、即ち、r≦M2のとき、マナーモードを解除してもよい状況と判定し、ステップS15に処理を進める。
マナーモード推奨度rが、M2より大きく且つM1以下の値である場合、即ち、M2<r≦M1のとき、マナーモードの設定を変更せず新たな時間枠に入るため、そのままステップS16に処理を進める。
以上説明したように、本例では、マナーモード推奨度rに対して2個の閾値M1およびM2を用いて、マナーモードを設定するか解除するか、あるいは状態を変更しないかを判定する。端末をマナーモードに設定する場合の閾値M1は、端末のマナーモードを解除する閾値M2よりも大きい。従って、マナーモード推奨度rが閾値M1以上になってマナーモードが設定されても、解除のための閾値M2がM1よりも小さいためにすぐには解除されにくい。また、マナーモード推奨度rが閾値M2より小さくなってマナーモードが解除されても、設定のための閾値M1がM2よりも大きいためにすぐにはマナーモードに戻りにくくなる。これにより、マナーモードの設定状態と解除状態が切り替わる頻度を低減できるため、適切かつ安定的にマナーモードの設定および解除を制御することができる。
図9は、本発明の実施例3の送受信端末の構成を示すブロック図である。図2及び図5と共通のブロックについては同一の番号を付与して説明を省略する。送受信端末は、制御部10、メモリ11、タイマー12、無線送信部13、アンテナ14、音声入力部15、音声出力部16、バイブレータ17、無線受信部18、ディスプレイ19及び操作入力部20を有する。本実施例は、図5の受信端末と比較して、無線送信部13が付加されている点が異なる。
尚、本例の送受信端末は、通常の携帯電話として機能するように通信網に接続可能な通信機能を有してよいが、ここではその説明は省略する。
本実施例の送受信端末では、マナーモード信号以外に重みkを用いる。重みkはマナーモード推奨度を調整する機能を有する。重みkは、マナーモード信号と共に送信されることができる。重みkを用いて、自身の端末におけるマナーモード推奨度を調整することができるが、他の端末におけるマナーモード推奨度を調整することもできる。
例えば、ユーザがマナーモード信号送信停止処理の実行を忘れることもある。また、マナーモードの解除に伴って自動的にマナーモード信号送信停止処理を行うように構成されている端末であっても、ユーザが端末を常にマナーモードにすることを習慣にしている場合がある。このような場合、図6の第1の例では、受信側の端末では、マナーモード信号を受信し続け、マナーモード推奨度が高い状態が継続する。従って、マナーモード設定が不要な場所でも、マナーモードが設定された状態が継続される。
本例では、重みkを用いることにより、このような問題を解決することができる。重みkの使用態様について、以下に詳細に説明する。
図10は、本発明の実施例3の送受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第1の例を説明する。図10は、1回分のマナーモード信号受信処理である。図10の流れ図において図6の第1の例と同一の処理には図6と同一の番号を付与し、説明を省略する。以下の説明においては、図10に示す処理のうち、図6と異なる処理について説明する。
図10のステップS17Aは、図6におけるステップS17の代替処理である。ステップS17Aでは、マナーモード推奨度rを次式に従って更新する。即ち、r←r+kである。図6のステップS17では受信1回につきマナーモード推奨度rを1ずつ増やすが、本実施例では、受信1回につき、重みkを加える。つまり、マナーモード推奨度rは、時間枠Wにおける重みkの総和である。重みkは、マナーモード信号に付加して送信されたものである。
重みkは、マナーモード信号の送信回数dを変数とする関数k=f(d)として表される。送信回数dは割り込みの度に1ずつ増える数であり、最初の割り込みのときはd=1である。
図11は、関数f(d)の例を示す。横軸は送信回数d、縦軸はf(d)の値、即ち、重みkである。マナーモード信号は所定の間隔にて周期的に送信されるから、横軸の送信回数dは、時間に置き換えてもよい。図11(a)の例では、関数f(d)は常に一定値をとる。図11(b)の例では、関数f(d)は初めは一定値で一定回数送信後は0になる。図11(c)の例では、関数f(d)は減少して一定回数送信後は一定値をとる。図11(d)の例では、関数f(d)は0になるまで減少する。
図11(a)のような関数を用いれば実施例1と同様の動作が実現できる。図11(b)または図11(d)の関数を用いると、送信回数が所定の値を超えると、重みkはゼロとなる。図11(c)のような関数を用いても、送信回数が所定の値を超えると、マナーモード推奨度rが所定の閾値より小さくなる。関数f(d)は図11に示したものに限らず、任意のものを用いて構わない。尚、重みkを受信端末にて使用する場合には、図11のグラフの横軸は受信回数となる。ここでは、図11(b)、図11(c)又は図11(d)の場合を説明する。
受信側の端末では、マナーモード信号の受信毎に、ステップS17Aを繰り返すが、マナーモード信号の受信回数が増加するにつれて、マナーモード推奨度rは減少する。ステップS13にて、マナーモード推奨度rが所定の閾値Mより小さくなり、ステップS15にてマナーモードを解除する。従って、長時間にわたってマナーモードが設定されたままの状態が継続することはない。例えば、送信側の端末が、マナーモードを送信し続けても、受信側の端末では、マナーモードを解除することができる。
送信側の端末では、マナーモード信号の送信回数が所定の閾値を超えたら、送信を停止するように構成してよい。この場合、マナーモード信号の送信回数を計数する代わりに、図11(b)や図11(d)の重みkを用いてよい。送信側の端末にて、マナーモード信号の送信毎に重みkを検出し、重みkが0になると、マナーモード信号送信停止処理を実行する。それにより電力の節約ができる。
以上説明したように、本例では、マナーモード推奨度rを重みによって調整することによって、長時間にわたってマナーモード信号を送信している端末の影響を小さくし、マナーモードを設定すべき状況かどうかを、より適切に判定できる。
また、例えば、重みkに閾値M以上の値を設定できる送信端末は、背景技術(特許文献3)で説明したような、マナーモードを強制する信号を送信する外部機器の代わりとして使用できる。重みkを閾値M未満の適切な値に設定することにより、マナーモードを強制しないながらも、マナーモードが望ましいという意図を伝達できる。同時に、マナーモードを強制されるというユーザの抵抗感を緩和することもできる。
図12は、本発明の実施例3の送受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第2の例を示す。図12は、1回分のマナーモード信号受信処理である。図12の流れ図において図6の例と同一の処理には図6と同一の番号を付与し、説明を省略する。尚、図12に示す処理のうち、ステップS40とステップS41はマナーモード信号送信開始処理に関するものである。以下の説明においては、図12の示す処理のうち、図6と異なる処理について説明する。
ステップS13Bは、図6におけるステップS13の代替処理である。ステップS13Bは図6と同じく、マナーモード推奨度rが所定の閾値M以上かどうかを判定する処理であり、処理の分岐先を除いて実施例1と同じである。マナーモード推奨度rが閾値M未満の場合、即ち、r<Mのとき、マナーモードの設定は不要であると判定し、ステップS40に処理を進める。時間枠W内にマナーモード推奨度rが閾値M以上の場合、即ち、r≧Mのとき、現在の状況では自端末をマナーモードに設定すべきである判定し、ステップS41に処理を進める。
ステップS40では、送信する重みkの値としてk1を用いるよう設定し、ステップS15に処理を進める。ステップS41では、送信する重みkの値としてk1より小さいk2を用いるよう設定し、ステップS14に処理を進める。
本例の場合、マナーモード信号送信開始処理は実施例1と同一である。ただし、送信されるマナーモード信号には重みkが付加され、kの値は、ステップS40あるいはステップS41によってk1あるいはk2のいずれかに設定されている。
以上のように、マナーモード推奨度rが閾値M未満のときには大きな値の重みkを付加したマナーモード信号を送ることで、他の受信端末が得られるマナーモード推奨度rが高くなるようにし、マナーモードがより設定されやすい状況にできる。
これにより、例えば、ある状況において送信端末の数が少ない場合、受信端末においてはマナーモード信号の受信頻度が少なくなり、マナーモード推奨度が閾値を超えにくくなるために機能が制限されにくいという問題を改善しやすくなる。
逆に、マナーモード推奨度rが閾値M以上のときには小さな値の重みkを付加したマナーモード信号を送る。自端末のマナーモード推奨度rが大きい場合には、周囲の他の端末でもマナーモード推奨度rは大きいはずである。このような場合には、大きな値の重みkを送る必要はない。
なお、本例では、閾値Mとマナーモード推奨度rとの比較結果に基づいて、重みkを2段階に変化させたが、閾値を複数用いて多段階に変化させたり、重みkがマナーモード推奨度rに応じて連続的に変化するようにしてもよい。
図13は、本発明の実施例3の受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第3の例を説明する。図13は、1回分のマナーモード信号受信処理である。図13の流れ図において図6の第1の例と同一の処理には図6と同一の番号を付与し、説明を省略する。尚、図13に示す処理のうち、ステップS50とステップS51はマナーモード信号送信開始処理に関するものである。以下の説明においては、図13に示す処理のうち、図6と異なる処理について説明する。
本例では、送信の方法を受信の状態に基づいて制御する。即ち、マナーモード信号を送信する時間間隔Pを、得られたマナーモード推奨度rの大きさによって変化させる。ある状況において送受信端末がマナーモード信号を受信した結果、閾値M以上のマナーモード推奨度rを得たとすれば、付近の他の受信端末も同様に、閾値前後のマナーモード推奨度を既に得ていると考えられる。したがって、この場合、マナーモード信号の送信頻度を低くする、即ち、マナーモード信号を送信する時間間隔Pを大きくする。こうして、送受信端末がマナーモード信号を頻繁に送信せずとも、周囲にマナーモードの設定を促すという目的はほぼ達せられている。
ステップS13Bは、図6におけるステップS13の代替処理である。ステップS13Bは図6のステップS13と同じく、マナーモード推奨度rが所定の閾値M以上かどうかを判定する処理であり、処理の分岐先を除いて図6の例と同じである。マナーモード推奨度rが閾値M未満の場合、即ち、r<Mのとき、マナーモードの設定は不要であると判定し、ステップS50に処理を進める。時間枠W内にマナーモード推奨度rが閾値M以上の場合、即ち、r≧Mのとき、現在の状況では自端末をマナーモードに設定すべきである判定し、ステップS51に処理を進める。
ステップS50では、図3のステップS21におけるマナーモード信号送信のための割り込みの時間間隔Pとして、予め定められた値P1を用いるよう設定し、ステップS15に処理を進める。ステップS51では、図3のステップS21におけるマナーモード信号送信のための割り込みの時間間隔Pとして、予め定められたP1より大きい値P2を用いるよう設定し、ステップS14に処理を進める。
本例では、マナーモード信号送信開始処理は図3の実施例1と同一である。ただし、ステップS50およびステップS51によって割り込みの時間間隔がP1に設定してあるかP2に設定してあるかで、マナーモード信号の送信頻度が変化する。送信の時間間隔P1<P2であるので、P2に設定してある場合、すなわち、マナーモード推奨度rが閾値M以上の値のときは、P1のときよりも送信の時間間隔は大きくなり、マナーモード信号の送信頻度は低くなる。
以上のように、本実施例では、既に他の送信端末からマナーモード信号が閾値Mを超えるほどに送信されている場所では、自端末からのマナーモード信号の送信間隔が長くなり、消費電力を節約することができる。
なお、本実施例では、閾値Mとマナーモード推奨度rとの比較結果に基づいて、時間間隔Pを2段階に変化させたが、閾値を複数用いて多段階に変化させたり、時間間隔Pがマナーモード推奨度rに応じて連続的に変化するようにしてもよい。
次に図示は省略するが、本発明の実施例3の送受信端末におけるマナーモード信号受信処理の第4の例を説明する。端末のユーザが他の端末に機能の制限を望むような場合、自らの端末の電源を率先して切ることも考えられる。即ち、マナーモードを設定する代わりに電源を切ることもある。実施例1の端末は電源オフの状態ではマナーモード信号を送信しないため、マナーモードが適切であるという意図を他のユーザに伝えることができない。そこで、本例は、電源をオフにしている場合にも間欠的に起動してマナーモード信号を送信し、他の端末が音を発生して迷惑を被ることを防止できる。
本例では、実施例1の動作に加えて、電源オフの間に所定時間ごとに端末を起動し、マナーモード信号を送信する。その他の動作および構成については実施例1と同一であるので、説明および図を省略する。
本例では、電源がオフとなったとき、タイマー12によって、電源オフの後も所定時間おきに少なくとも無線送信部13を起動する。従って、電源がオフでも、マナーモード信号を送信する。本例は、他の機能ブロックの電源がオフになった後にもタイマー12には通電するような構成である。なお、省電力のため、起動するのは最小限の機能ブロックである方がよい。
ユーザの操作など、マナーモード信号を送信のための自動起動以外の理由で電源が再びオンになるときには、タイマー12によって一定時間おきに起動するような設定を無効にする。
以上説明したように、本実施例による端末では、電源を切った後にもマナーモード信号を送信し、周囲の人に対して騒音を立てないよう注意を促すことができる。なお、電源オフ時のマナーモード信号送信の可否を、ユーザが自由に設定してメモリ11に記録できるようにしてあるとよい。また、例えば実施例3と組み合わせて、電源オフ後のマナーモード信号の重みが送信回数の増加とともに下がり、一定回数送信後にはタイマー起動による送信を停止するようにすれば、消費電力を節約できる。
以上で実施例を挙げて説明したが、本発明の目的は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(メモリ11など)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード,等を用いることができる。
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータシステムからメモリ11などへダウンロードされるものであってもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した流れ図に対応するプログラムコードを格納することになる。
本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲で種々の変更が可能である。
1…送信端末、2…送信端末、3…送受信端末、4…受信端末、5…受信端末、10…制御部、11…メモリ、12…タイマー、13…無線送信部、14…アンテナ、15…音声入力部、16…音声出力部、17…バイブレータ、18…無線受信部、19…ディスプレイ、20…操作入力部
Claims (20)
- 音声出力機能を有する音声出力部と、該音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号を受信する無線受信部と、を有し、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいてマナーモードを設定し又は解除するように構成されている携帯通信端末。
- 請求項1記載の携帯通信端末において、上記マナーモード信号の受信回数は所定の期間毎に計数することを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項2記載の携帯通信端末において、上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より大きい時には、マナーモードが設定されることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項2記載の携帯通信端末において、上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より小さい時には、マナーモードは解除されることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項2記載の携帯通信端末において、上記所定の期間内におけるマナーモード信号の受信回数として、マナーモード信号を受信した毎に所定の係数である重みを積算して得た積算値を用いることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項5記載の携帯通信端末において、上記重みは、マナーモード信号に付加して送信されたものであることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項5記載の携帯通信端末において、上記重みは、マナーモード信号の受信回数を変数とする関数の値として得られることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項7記載の携帯通信端末において、上記関数の値は、マナーモード信号の受信回数の増加と共に減少することを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項7記載の携帯通信端末において、上記関数の値は、マナーモード信号の受信回数が所定の回数を超えたとき、ゼロとなることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項1記載の携帯通信端末において、音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号をブロードキャスト送信する無線送信部を有することを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項10記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいて、マナーモード信号の送信頻度を変化させることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項10記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数が所定の閾値より大きいときに、マナーモード信号の送信頻度を減少させ、マナーモード信号の受信回数が所定の閾値より小さいときに、マナーモード信号の送信頻度を増加させることを特徴とする携帯通信端末。
- 請求項10記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、上記無線受信部によって受信したマナーモード信号の受信回数に基づいて、所定の係数である重みを送信するように構成されている携帯通信端末。
- 請求項10記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、電源がオフのときでも、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信するように構成されている携帯通信端末。
- 音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号をブロードキャスト送信する無線送信部を有する携帯通信端末。
- 請求項15記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、ユーザが本携帯通信端末をマナーモードに設定したとき、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信するように構成されている携帯通信端末。
- 請求項15記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、ユーザが本携帯通信端末のマナーモードを解除したとき、上記所定の期間毎にマナーモード信号のブロードキャスト送信を停止するように構成されている携帯通信端末。
- 請求項15記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、マナーモード信号の送信回数が所定の閾値を超えたときにマナーモード信号のブロードキャスト送信を停止するように構成されている携帯通信端末。
- 請求項15記載の携帯通信端末において、上記無線送信部は、電源がオフのときでも、上記所定の期間毎にマナーモード信号をブロードキャスト送信するように構成されている携帯通信端末。
- 所定の期間毎に、音声出力機能の制限を推奨するマナーモード信号の受信回数を計数する計数ステップと、
上記マナーモード信号の受信回数と所定の閾値を比較する比較ステップと、
上記比較ステップによる比較結果に基づいて、携帯通信端末をマナーモードに設定し、又は、マナーモードを解除するマナーモード設定及び解除ステップと、
を含む携帯通信端末のマナーモード設定方法。
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