JP5973289B2 - 携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法 - Google Patents

携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法 Download PDF

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この発明は、携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法に関し、特にたとえば、インターネット通話に用いられる、携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1の遠隔会議システムでは、離れた地点に複数の会議室を有し、各会議室にはLANに接続される1つの会議端末が設けられる。
背景技術の他の例が特許文献2に開示されている。この特許文献2の会議システムは、各拠点に設置され、会議用端末装置を備える。この会議用端末装置には複数のマイクが接続され、会議制御プログラムに含まれる選択アルゴリズムに従って複数のマイクから1つのマイクが選択され、選択されたマイク以外のマイクに対応する音声信号は無視される。したがって、入力される音声信号は1つに制限され、各拠点においては、常に一人の発言者の音声に基づいて会議が進行する。
特開2007−60460号公報[H04M 3/56, H04R 3/00, H04R 1/40] 特開2006−211504号公報[H04M 3/56, H04M 11/00, H04N 7/15]
しかし、特許文献1および特許文献2の会議システムは、各地点(拠点)に1つの会議端末(会議用端末)を設置するものであり、会議に参加する使用者がそれぞれ携帯端末を使用したインターネット通話により会議を行う場面を想定したものではない。したがって、たとえば、或る地点において複数の使用者が他の地点の使用者と会議する場合において、或る地点における複数の使用者が近傍に存在するときには、この複数の使用者は、自身の携帯端末のマイクをオフしたり、スピーカをオフ(出力レベルの低減を含む。)したり、それらの両方を実行したりする必要がある。つまり、インターネット通話の度に、他の使用者との間でいずれの携帯端末のマイクやスピーカをオフするかを話し合いにより決定したり、マイクやスピーカをオフするなどの操作を行ったりする必要があり、面倒である。
上記のように、マイクやスピーカをオフにするなどの操作を必要とするのは、近傍に存在する複数の使用者のうちの1人の使用者が発話する場合に、当該使用者の音声が近傍に存在する他の使用者に直接聞こえるとともに、当該他の使用者の携帯端末を通して聞こえるからである。また、この場合、発話した使用者の音声は、自身の携帯端末および近傍に存在する他の使用者の携帯端末を通して、他の地点(遠隔)に存在する使用者に聞こえるからである。さらには、他の地点に存在する使用者が発話する場合に、当該他の地点に存在する使用者の音声が或る地点に存在する複数の使用者のそれぞれの携帯端末のスピーカから出力されることになり、インターネットまたは/および電話回線網を使用するインターネット通話では、通信による遅延時間が各携帯端末で異なる。このため、ハンズフリー通話する場合には、各携帯端末のスピーカから時間をずらして重複して同じ音声が聞こえる。
なお、特許文献2では、入力される音声信号を一つに制限するために、マイクを選択するようにしてあるが、各拠点には一つの会議用端末装置が設置されるため、仮にマイクを選択せずに、或る発言者の音声が複数のマイクで検出されたとしても、複数の音声信号は同じ経路で送信されるため、相手側において音声が重複して聞こえることは無いと考えられる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、音声が重複して聞こえるのを防止することができる、携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
本発明の第1の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、複数の他の端末と音声の送受信を行っているとき、当該複数の他の端末の各々との距離を検出する距離検出部と、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である一つまたは複数の他の端末が存在する場合において、当該一つまたは複数の他の端末および携帯端末のうちの少なくとも一つがハンズフリー通話に設定されており、さらに所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備える、携帯端末である。
第1の態様では、携帯端末(10)は、マイク(20)を通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワーク(52、54)に送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカ(26)から出力する。距離検出部(12、14、42、S51−S75)は、複数の他の端末と音声の送受信を行っているとき、当該複数の他の端末の各々との距離を検出する。音声制御部は、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である一つまたは複数の他の端末が存在する場合において、当該一つまたは複数の他の端末および携帯端末のうちの少なくとも一つがハンズフリー通話に設定されており、さらに所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする。たとえば、所定距離は、当該携帯端末の使用者または他の端末の使用者の音声が、自身の端末のマイクのみならず、他の端末のマイクから入力されたり、直接聞こえたりする距離であり、また、相手の音声が、自身の端末のスピーカのみならず、他の端末のスピーカから聞こえる距離である。
第1の態様によれば、一つまたは複数の他の端末との距離が所定距離未満であり、この一つまたは複数の他の端末および携帯端末の少なくとも一つがハンズフリー通話に設定されており、さらに所定の条件を満たす場合には、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフするので、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
第2の態様は、第1の態様に従属し、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含む。
第2の態様では、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件(S5)およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件(S21)を含む。たとえば、第1条件と第2条件とは異なる内容でも同じ内容でもよい。
第2の態様によれば、第1条件および第2条件の少なくとも一方を設定するので、マイクおよびスピーカの少なくとも一方を条件に応じて適切にオフすることができる。
第3の態様は、第2の態様に従属し、第1条件は、スピーカをオフにすることが予め設定されていることを含む。
第3の実施態様では、第1条件は、スピーカをオフにすることが予め設定されていることである。たとえば、使用者は、相手の使用者との間で事前に話し合うことにより、スピーカをオフする端末およびオフしない端末を決定する。
第3の態様によれば、インターネット通話の度に使用者間でスピーカをオフする端末を決定したり、その都度スピーカをオフしたりすることを要しない。つまり、煩わしい操作を低減することができる。
第4の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、他の端末との距離を検出する距離検出部と、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、第1条件は、スピーカの出力レベルが他の端末より低いこと、および、他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む、携帯端末である
第4の態様では、携帯端末(10)は、マイク(20)を通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワーク(52、54)に送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカ(26)から出力する。距離検出部(12、14、42、S51−S75)は、他の端末との距離を検出する。音声制御部は、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする。所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件(S5)およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件(S21)を含む。たとえば、第1条件と第2条件とは異なる内容でも同じ内容でもよい。第1条件は、スピーカの出力レベルが他の端末より低いことであったり、他の端末よりも後から通話(インターネット通話)に参加したりしたこと、またはその両方を含む。
第4の態様においても、第1の態様と同様に、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
また、第4の態様においても、第3の態様と同様に、煩わしい操作を低減することができる。
第5の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、他の端末との距離を検出する距離検出部と、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、第2条件は、他の端末よりも後から通話に参加したことを含む、携帯端末である
第5の態様では、携帯端末(10)は、マイク(20)を通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワーク(52、54)に送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカ(26)から出力する。距離検出部(12、14、42、S51−S75)は、他の端末との距離を検出する。音声制御部は、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする。所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件(S5)およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件(S21)を含む。たとえば、第1条件と第2条件とは異なる内容でも同じ内容でもよい。第2条件は、他の端末よりも後から通話(インターネット通話)に参加したことを含む。
第5の態様においても、第1の態様と同様に、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
また、第5の態様によれば、インターネット通話の度に使用者間でオフするマイクを決定したり、その都度マイクをオフしたりすることを要しないので、煩わしい操作を低減することができる。
第6の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、他の端末との距離を検出する距離検出部と、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部と、マイクの入力レベルを所定距離未満内に存在する他の端末との間で送受信する入力レベル送受信部を備え、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、第2条件は、マイクの入力レベルが、所定距離未満内に存在する他の端末のマイクの入力レベルよりも低いことを含む、携帯端末である
第6の態様では、携帯端末(10)は、マイク(20)を通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワーク(52、54)に送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカ(26)から出力する。距離検出部(12、14、42、S51−S75)は、他の端末との距離を検出する。音声制御部は、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする。入力レベル送受信部(12、14、38、S17、S19)は、マイクの入力レベルを所定距離未満内に存在する他の端末との間で送受信する。所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件(S5)およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件(S21)を含む。第2条件は、マイクの入力レベルが所定距離未満内に存在する他の端末のマイクの入力レベルよりも低いことを含む。つまり、近傍に位置する複数の端末のうち、入力レベルが最も高いマイクが使用される。
第6の態様においても、第1の態様と同様に、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
また、第6の態様によれば、入力レベルが最も高いマイクが使用されるので、近くに居る使用者の音声も確実に入力することができる。
第7の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、他の端末との距離を検出する距離検出部と、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、距離検出部は、時刻情報を含む超音波信号を送受信する超音波送受信部を含み、距離検出部は、超音波送受信部で他の端末からの超音波信号を受信したとき、当該超音波信号に含まれる時刻情報に基づいて、当該他の端末との距離を算出する、携帯端末である
第7の態様では、携帯端末(10)は、マイク(20)を通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワーク(52、54)に送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカ(26)から出力する。距離検出部(12、14、42、S51−S75)は、他の端末との距離を検出する。音声制御部は、距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする。また、距離検出部は、超音波送受信部(12、42、S59、S65)を含み、この超音波送受信部は、時刻情報を含む超音波信号を近傍に位置する端末との間で送受信する。距離検出部は、超音波送受信部で他の端末からの超音波信号を受信したとき、当該超音波信号に含まれる時刻情報に基づいて、当該他の端末との距離を算出する。具体的には、受信した超音波信号に含まれる時刻情報(送信時の時刻)と、当該超音波信号を受信した時刻との差(時間)を求め、時間を音速に乗算することにより、端末間の距離を算出(測定)する。
第7の態様においても、第1の態様と同様に、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
また、第7の態様によれば、超音波信号を送受信することにより、端末間の距離を比較的正確に測定することができる。
第8の態様は、第7の態様に従属し、超音波送受信部は、接続している基地局またはアクセスポイントが同じ他の端末が存在する場合に、超音波信号を送受信する。
第8の態様では、超音波送受信部は、接続している基地局またはアクセスポイントが同じ他の端末が存在する場合に、超音波信号を送受信する。つまり、おおよその位置関係を捉え、一定以上近い場合に、正確な距離が測定される。
第8の態様によれば、段階的に正確な距離を測定するので、おおよその位置関係を捉えた際に、近くに他の端末が位置していない場合には、超音波信号を送受信する必要がない。つまり、無駄な電力消費を抑えることができる。
第9の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末の音声制御プログラムであって、携帯端末のプロセッサに、他の端末との距離を検出する距離検出ステップと、距離検出ステップにおいて検出した距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする音声制御ステップを実行させ、所定の条件は、スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件およびマイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、第1条件は、スピーカの出力レベルが他の端末より低いこと、および、他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む、音声制御プログラムである。
第10の態様は、マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、コンピュータの音声制御方法であって、コンピュータは、(a)他の端末との距離を検出し、そして(b)ステップ(a)において検出した距離が所定距離未満である他の端末が存在する場合において、スピーカをオフするかどうかを判断するための条件であって、スピーカの出力レベルが他の端末より低いこと、および、他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む第1条件および、マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含む所定の条件を満たすとき、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフする、音声制御方法である。
第9および第10の態様においても、第1の態様と同様に、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
この発明によれば、他の端末との距離が所定距離未満であり、所定の条件を満たす場合には、マイクおよびスピーカの少なくとも一方をオフするので、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示すブロック図である。 図2は図1に示す携帯電話機を用いたシステムの一例を示す図である。 図3は図2に示すシステムにおいて使用者A、B、Cが会話する場合の使用者Aの音声データの流れの例を示す図である。 図4は図2に示すシステムにおいて使用者A、B、Cが会話する場合の使用者Bの音声データの流れの例を示す図である。 図5は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図である。 図6は図1に示すプロセッサのインターネット通話処理の一部を示すフロー図である。 図7は図1に示すプロセッサのインターネット通話処理の他の一部であって、図6に後続するフロー図である。 図8は図1に示すプロセッサの距離検出処理の一部を示すフロー図である。 図9は図1に示すプロセッサの距離検出処理の他の一部であって、図8に後続するフロー図である。 図10は図2にシステムにおいて使用者A、B、Cが会話する場合の使用者Aの音声データの流れの他の例を示す図である。
図1を参照して、この発明の一実施例の携帯電話機10は、プロセッサ12を含み、このプロセッサ12には、電話回線用無線通信回路14、A/D変換器18、D/A変換器22、入力装置28、表示ドライバ30、フラッシュメモリ34、RAM36、近距離無線通信回路38および超音波送受信装置42などが接続される。
プロセッサ12は、コンピュータまたはCPUと呼ばれ、携帯電話機10の全体制御を司る。プロセッサ12には、RTC12aが内蔵されており、このRTC12aによって時刻(年月日を含む。)が計時される。RAM36には、フラッシュメモリ34に予め記憶されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開(ロード)され、プロセッサ12はこのRAM36に展開されたプログラムに従って各種の処理を実行する。このとき、RAM36は、プロセッサ12のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。
入力装置28は、ハードウェアキーを含み、使用者が操作したハードウェアキーの情報(キーデータ)はプロセッサ12に入力される。以下、ハードウェアキーによる操作を「キー操作」ということにする。
また、入力装置28は、タッチパネルおよびタッチパネル制御回路を含む場合がある。かかる場合には、タッチパネルの操作に応じた座標データがタッチパネル制御回路からプロセッサ12に入力される。以下、タッチパネルによる操作を「タッチ操作」ということにする。
電話回線用無線通信回路14は、たとえば、CDMA方式での無線通信を行うための回路であり、電話回線用アンテナ16を通して、音声通話、電子メールまたはインターネット通信などのための電波を送受信する。たとえば、使用者が入力装置28などを操作して電話発信(発呼)を指示すると、電話回線用無線通信回路14は、プロセッサ12の指示の下、電話発信処理を実行し、電話回線用アンテナ16を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局を含む電話回線網54(図2参照)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ12は通話処理を実行する。
通常の通話処理について具体的に説明する。まず、相手の電話機から送られてきた変調音声信号が電話回線用アンテナ16によって受信される。次に、受信された変調音声信号には、電話回線用無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器22によって音声信号に変換された後、レシーバ24またはスピーカ26から出力される。
ただし、レシーバ24は、使用者が携帯電話機10を把持して耳や頬に当てながら通話するハンドセット通話で用いられるものであり、スピーカ26は、ハンズフリー通話で用いられ、レシーバ24より高い音圧レベルで受話音声を出力するものである。
一方、マイク20を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器18によって音声データに変換された後、プロセッサ12に与えられる。音声データには、プロセッサ12の指示の下、電話回線用無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、電話回線用アンテナ16を介して出力される。したがって、変調音声信号は、電話回線網54を介して相手の電話機に送信される。
また、相手の電話機からの電話発信信号が電話回線用アンテナ16によって受信されると、電話回線用無線通信回路14は、電話着信(着呼)をプロセッサ12に通知する。これに応じて、プロセッサ12は、表示ドライバ30を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ32に表示する。また、これらの処理に伴い、プロセッサ12は、スピーカ26から着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させる。つまり、着信動作が実行される。
そして、使用者が入力装置28に含まれる通話キーまたはディスプレイ32に表示された応答ボタンを用いて応答操作を行うと、電話回線用無線通信回路14は、プロセッサ12の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ12は上述した通話処理を実行する。
また、通話可能状態に移行した後に入力装置28に含まれる終話キーまたはディスプレイ32に表示された終話ボタンを用いて通話終了操作が行われると、プロセッサ12は、電話回線用無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ12は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ12は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、電話回線網54から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ12は通話処理を終了する。
なお、プロセッサ12は、たとえば使用者によるボリュームを調整するための操作に応答して、D/A変換器22に接続されるアンプの増幅率(出力レベル)を制御することによって、レシーバ24またはスピーカ26から出力される音声の音量を調整することができる。
また、表示ドライバ52は、プロセッサ12の指示の下、当該表示ドライバ52に接続されたディスプレイ32の表示を制御する。また、表示ドライバ52は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリを含む。ディスプレイ32には、たとえばLEDなどを光源とするバックライトが設けられており、表示ドライバ52はプロセッサ12の指示に従って、そのバックライトの明るさや、点灯/消灯を制御する。
近距離無線通信回路38は、Wi−Fi方式の近距離無線通信を行うための回路であり、近距離無線通信アンテナ40が接続される。たとえば、近距離無線通信回路38は、近距離無線通信アンテナ40を通して、音声通話、電子メールまたはインターネット通信などのための電波を送受信する。Wi−Fi(Wireless Fidelity)は、通信規格であるIEEE 802.11シリーズ(IEEE 802.11a/b/g/nなど)を利用した無線機器間の相互接続性等について、所定の認証機関によって認証されたことを示す名称である。つまり、Wi−Fiは近距離無線通信の一方式であり、携帯電話機10では、Wi−Fi方式の近距離無線通信回路38を用いる。そして、Wi−Fi方式の近距離無線通信では、アクセスポイントとして機能する機器との間で近距離無線通信を確立することができる。また、携帯電話機10がアクセスポイントとの近距離無線通信を確立する場合は、SSID(Service Set Identifier)およびセキュリティキーなどの通信確立情報が必要となる。
超音波送受信装置42は、任意の情報を含む超音波信号を送受信する。この実施例では、時刻情報(時分秒)が超音波信号に含まれる。
このような構成の携帯電話機10では、インターネット52または/および電話回線網54のような通信網(ネットワーク)を介して他の端末との間でインターネット通話することができる(図2参照)。他の端末は、携帯電話機10と同じ種類の携帯電話機10のみならず、他の電話事業者が提供する携帯電話機、インターネット通話が可能なPDA、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータなどの端末でもよい。つまり、通常の通話処理を実行するための機能は必須の構成要素ではない。また、端末間の距離が動的に変化する場合には、少なくとも1台の端末が携帯型の端末であれば良いため、他の端末として、インターネット通話が可能な据え置き型のコンピュータが用いられてもよい。ただし、これ以降では、簡単のため、携帯電話機10のみを用いてインターネット通話する場合について説明することにする。
図2は、インターネット通話する場合のシステム50の一例を示す。図2に示すように、システム50は、インターネット52および電話回線網54のような通信網を含み、通信網には、複数の携帯電話機10が接続される。図2に示す例では、3台の携帯電話機10(10a、10b、10c)が接続される場合について示すが、インターネット通話する場合には、2台以上であれば、4台以上接続されてもよい。
以下、各携帯電話機10を区別する必要がある場合には、携帯電話機10a、10b、10cと言うことにする。
また、インターネット52には、複数のアクセスポイントが含まれることとし、電話回線網54には、複数の基地局が含まれることとする。
図2に示す例において、携帯電話機10a、10b、10cがそれぞれインターネット通話処理を開始(実行)し、携帯電話機10a、10b、10cの間で通話セッションが確立されると、携帯電話機10a、10b、10cの使用者A、B、Cはインターネット通話することができる。この場合、携帯電話機10aと携帯電話機10cの間では、インターネット52を介して音声データが送受信される。また、携帯電話機10aと携帯電話機10bの間では、インターネット52および電話回線網54を介して音声データが送受信される。同様に、携帯電話機10bと携帯電話機10cの間では、インターネット52および電話回線網54を介して音声データが送受信される。このとき、たとえば、携帯電話機10aおよび10cでは、近距離無線通信回路38および近距離無線通信アンテナ40を介して音声データが送受信される。一方、携帯電話機10bでは、電話回線用無線通信回路14および電話回線用アンテナ16を介して音声データが送受信される。
このような場合において、(1)携帯電話機10aと携帯電話機10cが近傍に位置する場合、つまり使用者Aと使用者Cが十分近くに居る場合、使用者Aが発話すると、使用者Aの音声は、使用者Cに直接聞こえるとともに、携帯電話機10aからインターネット52を介し、携帯電話機10cを通して聞こえる。この場合、携帯電話機10cのスピーカ26から聞こえる使用者Aの音声は、この音声に対応する音声データがインターネット52を介して送受信されるため、直接聞こえる使用者Aの音声との間に時間のずれが生じる。つまり、時間をずらして同じ発話内容が重複して使用者Cに聞こえる。
(2)また、この場合、使用者Aの音声に対応する音声データは、自身の携帯電話機10aから携帯電話機10bに送信されるとともに、近傍に位置する携帯電話機10cからも携帯電話機10bに送信される。携帯電話機10aから送信される音声データと、携帯電話機10cから送信される音声データは、通常、異なる経路で送信される。このように、異なる経路で送信される音声データは、携帯電話機10bにおいて同時に受信されることはほとんどなく、したがって、時間をずらして同じ発話内容が重複して使用者Bに聞こえる。
(3)一方、使用者Bが発話した場合、その音声に対応する音声データは、電話網54およびインターネット52を介して携帯電話機10aおよび10cのそれぞれで受信され、したがって、携帯電話機10aおよび10cのそれぞれから使用者Bの音声が出力される。この場合にも、携帯電話機10aおよび10cで同時に使用者Bの音声が出力されることはほとんどなく、時間をずらして使用者Bの音声が携帯電話機10aおよび10cから出力される。したがって、たとえば、携帯電話機10aおよび10cがハンズフリー通話を行っている場合には、エコーが発生することがある。
なお、使用者Aに代えて使用者Cが発話した場合にも、上記の(1)−(3)のような状況と同様の状況が起こり得る。
上記の(1)−(3)のような状況を回避するためには、たとえば、近傍に位置する複数の携帯電話機10のうちの1台を残して、マイク20をオフしたり、スピーカ26をオフしたりすれば良い。ただし、マイク20をオフしない携帯電話機10と、スピーカ26をオフしない携帯電話機10とは異なる場合がある。
上記の(1)の場合には、たとえば、携帯電話機10cのスピーカ26をオフすることにより、図3(A)に示すように、使用者Aの音声に対応する音声データが携帯電話機10cから出力されることがない。このため、使用者Cが使用者Aの音声を重複して聞くことを、防止することができる。
ただし、携帯電話機10cのスピーカ26に代えて、携帯電話機10aのスピーカ26をオフするようにしても同様の効果が得られる。かかる場合であっても、携帯電話機10aと携帯電話機10cとは近傍に位置するため、使用者Aの音声は携帯電話機10cのマイク20を通して入力され、対応する音声データは携帯電話機10bに送信される。また、この実施例では、スピーカ26をオフするようにしてあるが、スピーカ26の出力レベルを0(ミュート)に低減(設定)するようにしてもよい。
また、上記の(2)の場合には、たとえば、携帯電話機10cのマイク20をオフすることにより、図3(B)に示すように、使用者Aの音声に対応する音声データは、携帯電話機10aからのみ送信される。したがって、携帯電話機10bの使用者Bが使用者Aの音声を重複して聞くことを、防止することができる。
ただし、携帯電話機10cのマイク20に代えて、携帯電話機10aのマイク20をオフするようにしても同様の効果が得られる。かかる場合であっても、上述したように、携帯電話機10aと携帯電話機10cとは近傍に位置するため、使用者Aの音声は携帯電話機10cのマイク20から入力され、対応する音声データは携帯電話機10bに送信される。また、この実施例では、マイク20をオフするようにしてあるが、プロセッサ12が、マイク20から入力された音声ないし音に対応する音声データを無視するようにしてもよい。
さらに、上記の(3)の場合には、たとえば、携帯電話機10cのスピーカ26をオフすることにより、図4に示すように、使用者Bの音声に対応する音声データは携帯電話機10aのスピーカ26のみから出力される。したがって、使用者AおよびCが使用者Bの音声を重複して聞くことを、防止することができる。かかる場合には、エコーの発生を防止することもできる。
ただし、携帯電話機10cのスピーカ26に代えて、携帯電話機10aのスピーカ26をオフするようにしても同様の効果が得られる。かかる場合であっても、携帯電話機10aと携帯電話機10cとは近傍に位置するため、使用者Bの音声に対応する音声データは携帯電話機10cのスピーカ26から出力される。
このように、携帯電話機10では、近傍に他(相手)の携帯電話機10が位置する場合に、自身または他の携帯電話機10のマイク20やスピーカ26をオフすることにより、同じ内容の音声が重複して聞こえる不都合を防止することができる。
しかし、通常の携帯電話機10では、マイク20やスピーカ26のオン/オフを使用者が手動で設定するため、近傍に存在する複数の携帯電話機10の使用者同士でどの携帯電話機10のマイク20およびスピーカ26をオフするかを、その都度、話し合う必要があり、面倒である。これは、近傍に存在し、同じインターネット通話(通話セッション)に参加している使用者の数が増えるとさらに面倒である。また、マイク20やスピーカ26をオフする操作も面倒である。
そこで、この実施例では、インターネット通話に参加している複数の使用者の各々が使用する携帯電話機10間の距離を検出し、距離が所定距離未満である場合に、所定の条件を満たす携帯電話機10のマイク20やスピーカ26をオフするようにしてある。ただし、所定距離未満になった後に、所定距離以上離れた場合には、マイク20やスピーカ26はオンされる。携帯電話機10間の距離は動的に変化し、所定距離以上離れた場合には、同じ内容の音声が重複して聞こえることがほとんど無いからである。
ただし、この実施例では、上記の(1)−(3)の個別の状況に応じて、マイク20やスピーカ26のオン/オフを制御するのではなく、上記の(1)−(3)のすべての状況を回避するように、マイク20やスピーカ26のオン/オフを制御するのである。
以下では、携帯電話機10と他の端末(ここでは、他の携帯電話機10)とが同じインターネット通話(通話セッション)に参加していることを前提とする。したがって、単に「他の端末」や「他の携帯電話機10」と示す場合であっても、携帯電話機10と同じインターネット通話(通話セッション)に参加していることを意味する。
ここで、所定距離は、上述したように、重複して音声が聞こえる状況となる距離(たとえば、2〜3m)であり、実験等により経験的に得られる。ただし、上記の(2)の場合には、重複して音声が入力される状況となる距離とも言える。
また、所定の条件は、携帯電話機10の開発者等によって予め決定された条件であり、スピーカ26をオフするかどうかを判断するための第1条件と、マイク20をオフするかどうかを判断するための第2条件とを含む。
この実施例では、第1条件は、使用者がスピーカ26をオフすることを予め設定していることである。後述するように、スピーカ26をオフすることが設定されると、そのことを示すフラグ(スピーカオフフラグ304c:図5参照)がオンされる。ただし、第1条件は、予め決定された所定のルールであってもよい。たとえば、所定のルールは、通話セッション(インターネット通話)に後から参加したこと、または、スピーカ26の出力レベルが他の携帯電話機10のスピーカ26の出力レベルよりも低いことである。したがって、たとえば、2つの所定のルールのうちの一方が満たされた場合に、第1条件が満たされたと判断することができる。たとえば、出力レベルの高いスピーカ26を使用することにより、近くに居る使用者にも相手の音声を聞き取り易くすることができる。
ただし、使用者がスピーカ26をオフすることを予め設定する場合には、インターネット通話する他の使用者との間で事前の話し合いにより、スピーカ26をオフする複数の携帯電話機10とスピーカ26をオフしない1つの携帯電話機10とが決定される。このことは、マイク20をオフすることを予め設定する場合についても同じである。
また、この実施例では、第2条件は、予め決定された所定のルールである。具体的には、所定のルールは、マイク20の入力レベルが他の携帯電話機10のマイク20の入力レベルよりも低いことである。入力レベルの高いマイク20を使用することにより、近くに居る使用者の音声も確実に入力するためである。ただし、所定のルールは、通話セッション(インターネット通話)に後から参加したことであってもよい。したがって、たとえば、2つの所定のルールのうちの一方が満たされた場合に、第2条件が満たされたと判断することができる。また、第2条件は、使用者がマイク20をオフすることを予め設定していることであってもよい。
上述したように、インターネット通話に参加している使用者の携帯電話機10は、当該インターネット通話に参加している他の使用者の携帯電話機10との距離を検出する。この実施例では、粗い精度でおおよその位置関係を捉え、一定以上近い場合に高精度の距離測定を行う。具体的には、携帯電話機10は、自身がアクセス(接続)している基地局またはアクセスポイントの識別情報(接続ID)を他の携帯電話機10に送信し、他の携帯電話機10から送信される接続IDを受信する。ただし、接続IDは、基地局IDまたはSSIDである。携帯電話機10では、接続IDが一致する場合には、接続IDが一致する携帯電話機10との距離が一定以上近いと判断する。ただし、基地局IDが一致する場合とSSIDが一致する場合とでは、一定以上近いと判断する距離は異なる。アクセスポイントがカバーする範囲は50m程度であるのに対し、基地局がカバーする範囲は数kmにも及ぶからである。
一定以上近い他の携帯電話機10がある場合には、携帯電話機10は他の携帯電話機10との間で超音波信号を送受信することにより、距離を測定する。たとえば、携帯電話機10は、時刻情報(送信時の現在時刻)を含む超音波信号を送信し、他の携帯電話機10から時刻情報を含む超音波信号を受信する。携帯電話機10は、受信した超音波信号に含まれる時刻情報(送信時の現在時刻)を検出し、現在時刻(受信時の現在時刻)との差(時間)を算出する。そして、算出した時間(sec)を音速(約340m/sec)に乗算することにより、他の携帯電話機10との距離が算出(測定)される。距離が算出されると、当該距離が所定距離未満であるかどうか判断される。そして、算出された距離が所定距離未満である場合に、他の携帯電話機10が近傍に位置する、すなわち他の携帯電話機10の使用者が十分近くに居ることが判断されるのである。
なお、ここでは、一定以上近い他の携帯電話機10がある場合に、当該他の携帯電話機10からの超音波信号を受信することができることを前提としてあるが、基地局IDが一致する場合には、超音波信号を受信できないこともある。基地局がカバーする範囲は超音波信号の届く範囲を超えているからである。このように、他の携帯電話機10からの超音波信号を受信しない場合には、携帯電話機10と当該他の携帯電話機10は近傍に位置していないと判断される。
また、超音波信号を送受信するので、他の携帯電話機10との距離を比較的正確に検出(測定)することができる。
さらに、おおよその位置関係を捉えた際に、近くに他の携帯電話機10が位置していない場合には、超音波信号を送受信する必要がない。つまり、無駄な電力消費を抑えることができる。
図5は図1に示したRAM36のメモリマップ300の一例を示す。図5に示すように、RAM36は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。プログラム記憶領域302は、携帯電話機10の制御プログラムを記憶し、この制御プログラムは、メイン処理プログラム302a、通信プログラム302b、インターネット通話プログラム302c、距離検出プログラム302dおよび音声制御プログラム302eなどによって構成される。
メイン処理プログラム302aは、この実施例の携帯電話機10のメインルーチンを処理するためのプログラムである。通信プログラム302bは、他の携帯電話機10、固定電話機との間で通話(通常の通話処理を実行)したり、他の携帯電話機10やコンピュータとの間で通信したりするためのプログラムである。
インターネット通話プログラム302cは、1または複数の他の携帯電話機10との間でインターネット通話を実行するためのアプリケーションプログラムである。距離検出プログラム302dは、インターネット通話に参加している他の使用者の携帯電話機10との距離を検出するためのプログラムである。
音声制御プログラム302eは、距離検出プログラム302cに従って検出された距離と所定の条件に応じて、携帯電話機10のマイク20およびスピーカ26のオン/オフを制御するためのプログラムである。
なお、プログラム記憶領域302には、携帯電話機10が備える他の機能(アラーム、スケジュール、電子メールなど)を実行するためのプログラムや任意のアプリケーションプログラム等も記憶される。
データ記憶領域304には、送受信データバッファ304aが設けられる。送受信データバッファ340は、他の携帯電話機10に送信するためのデータを一時記憶したり、他の携帯電話機10から受信したデータを一時記憶したりする。
また、データ記憶領域304には、距離データ304bが記憶される。距離データ304bは、他の携帯電話機10との距離を、当該他の携帯電話機10毎に対応づけたデータである。ただし、接続IDが一致しない場合や超音波信号を受信できない場合には、距離を算出できないため、その場合には、該当する他の携帯電話機10に対応づけて測定不能を示すデータ(たとえば、nullデータ)が記憶される。
さらに、データ記憶領域304には、スピーカオフフラグ304cが設けられる。スピーカオフフラグ304cは、インターネット通話において、近傍に他の携帯電話機10が位置する場合に、スピーカ26をオフするか否かを判断するためのフラグであり、1ビットのレジスタで構成される。スピーカオフフラグ304cがオンである場合には、レジスタにデータ値「1」が設定される。一方、スピーカオフフラグ304cがオフである場合には、レジスタにデータ値「0」が設定される。上述したように、近傍に他の携帯電話機10が位置する場合に、スピーカオフフラグ304cがオンであれば、スピーカ26はオフされるが、スピーカオフフラグ304cがオフであれば、スピーカ26はオンのままである。
なお、データ記録領域304には、携帯電話機10の制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、制御プログラムの実行に必要な、他のフラグやタイマ(カウンタ)が設けられたりする。
図6および図7は、図1に示したプロセッサ12のインターネット通話処理のフロー図である。使用者がインターネット通話プログラム302cの実行を指示し、通話したい相手を呼び出したり、相手からの呼び出しに応答したりして、通話セッションを確立すると、プロセッサ12は、インターネット通話処理を開始する。
なお、Wi−Fiを使用するかどうかは使用者が設定可能である。Wi−Fiを使用しないことが設定されている場合には、携帯電話機10は、電話回線用無線通信回路14を用いて、電話回線網54を介してインターネット52に接続される。また、Wi−Fiを使用することが設定されている場合には、携帯電話機10は、近距離無線通信回路38を用いて、アクセスポイントをサーチし、サーチした結果、たとえば電波強度の最も強いアクセスポイントにアクセスするように、インターネット52に接続される。ただし、Wi−Fiを使用することが設定されている場合であっても、近傍にアクセスポイントが無い場合や電波強度が著しく弱い場合には、Wi−Fiを使用せずに、電話回線網54を介してインターネット52に接続される。
また、インターネット通話処理を開始し、通話セッションを確立すると、当該通話セッションを確立した他の携帯電話機10の各々についての識別情報(端末ID)を記述したリスト(参加者リスト)が各々の携帯電話機10で管理される。ただし、各携帯電話機10は、通話セッションを確立するときに、自身の端末IDを他の携帯電話機10に通知する。たとえば、端末IDは、インターネット通話に使用する電話回線用無線通信回路14や近距離無線通信回路38のMACアドレスである。また、他の携帯電話機10が、通信セッションに後から参加したり、途中で通話セッションから抜けたりすると、参加者リストが更新される。
図6に示すように、プロセッサ12は、インターネット通話処理を開始すると、ステップS1で、3人以上で通話しているかどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、通話セッションを確立した他の携帯電話機10の端末IDの数を検出することにより、2以上の他の携帯電話機10と通話セッションを確立しているかどうかを判断する。
ステップS1で“NO”であれば、つまり3人以上で通話していなければ、ステップS7に進む。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり3人以上で通話していれば、ステップS3で、距離を取得する。ここでは、データ記憶領域304に記憶された距離データ304bを取得する。後述するように、他の携帯電話機10との距離の検出処理は、インターネット通話が開始されると、インターネット通話処理とは別に所定時間(たとえば、2〜5秒)毎に実行され、距離データ304bが記憶(更新)される。
次のステップS5では、所定距離未満内に他の携帯電話機10があるかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、他の携帯電話機10が近傍に位置しているかどうかを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり所定距離未満内に他の携帯電話機10が無ければ、ステップS7で、スピーカ26をオンし、ステップS9で、マイク20をオンして、図7のステップS25に進む。ただし、スピーカ26やマイク20が既にオンである場合には、ステップS7やステップS9の処理は実行されない。
一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり所定距離未満内に他の携帯電話機10が有れば、ステップS11で、スピーカオフフラグ304cがオンであるかどうかを判断する。ステップS11で“NO”であれば、つまりスピーカオフフラグ304cがオフであれば、そのまま図7に示すステップS15に進む。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまりスピーカオフフラグ304cがオンであれば、ステップS13で、スピーカ26をオフしてからステップS15に進む。
図7に示すように、ステップS15では、マイク20の入力レベルを検出する。ここでは、プロセッサ12は、マイク20の入力レベルの設定値を取得する。次のステップS17では、ステップS15で取得した入力レベルを送信する。具体的には、プロセッサ12は、入力レベルの設定値の情報を近傍の他の携帯電話機10に送信する。ただし、入力レベルの設定値の情報は、近距離無線通信回路38から送信してもよいし、超音波送受信装置42から送信してもよい。
次のステップS19では、近傍に位置するすべての他の携帯電話機10から入力レベルを受信したかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、近傍に位置する他のすべての携帯電話機10から送信された入力レベルの設定値の情報を受信したかどうかを判断する。
ステップS19で“NO”であれば、つまり入力レベルを受信していない他の携帯電話機10が有れば、同じステップS19に戻る。一方、ステップS19で“YES”であれば、つまり近傍に位置するすべての他の携帯電話機10から入力レベルを受信すれば、ステップS21で、検出した入力レベルが受信した入力レベル以上であるかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、自機に設定された入力レベルが他の携帯電話機10に設定された入力レベル以上であるかどうかを判断する。ただし、近傍に位置する他の携帯電話機10が複数である場合には、プロセッサ12は、自機の入力レベルが最大であるかどうかを判断する。
ステップS21で“YES”であれば、つまり検出した入力レベルが受信した入力レベル以上であれば、そのままステップS25に進む。一方、ステップS21で“NO”であれば、つまり検出した入力レベルが受信した入力レベル未満であれば、ステップS23で、マイク20をオフして、ステップS25に進む。
ステップS25では、通話終了かどうかを判断する。ここでは、プロセッサ12は、使用者がインターネット通話の終了を指示したり、他のすべての使用者がインターネット通話を終了したりしたかどうかを判断する。
ステップS25で“NO”であれば、つまり通話終了でなければ、そのまま図6に示したステップS1に戻る。したがって、一旦マイク20やスピーカ26がオフされたとしても、その後に、インターネット通話の人数が2人になったり、所定距離未満内に他の携帯電話機10が位置しなくなったりした場合には、マイク20やスピーカ26はオンされる。つまり、動的に変化する人数や距離に応じて、マイク20およびスピーカ26はオン/オフされ、適切に音声の入力や出力が制御されるのである。一方、ステップS25で“YES”であれば、つまり通話終了であれば、インターネット通話処理を終了する。
図8および図9は、図1に示すプロセッサ12の距離検出処理のフロー図である。上述したように、インターネット通話処理が開始されると、所定時間毎に、距離検出処理が並列して実行される。
図8に示すように、プロセッサ12は、距離検出処理を開始すると、ステップS51で、接続中のアクセスポイントまたは基地局の接続IDを取得する。次のステップS53では、取得した接続IDをすべての他の携帯電話機10に送信する。このとき、携帯電話機10が基地局に接続している場合には、プロセッサ12は、電話回線用無線通信回路14および電話回線用アンテナ16から接続IDを含むデータを送信する。一方、携帯電話機10がアクセスポイントに接続している場合には、プロセッサ12は、近距離無線通信回路38および近距離無線通信アンテナ40から接続IDを含むデータを送信する。ただし、接続IDを含むデータには、送信元の端末(携帯電話機10)の端末IDがヘッダ情報として含まれる。
続いて、ステップS55では、参加者リストを参照して、すべての他の携帯電話機10から接続IDを受信したかどうかを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまり接続IDを受信していない他の携帯電話機10が残っている場合には、同じステップS55に戻る。一方、ステップS55で“YES”であれば、つまりすべての他の携帯電話機10から接続IDを受信すれば、ステップS57で、受信した接続IDのうち、取得した接続IDと一致する接続IDが有るかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、自機が接続中のアクセスポイントまたは基地局と同じアクセスポイントまたは基地局にアクセスしている他の携帯電話機10が有るかどうかを判断しているのである。
ステップS57で“YES”であれば、つまり受信した接続IDのうち、取得した接続IDと一致する接続IDが有れば、ステップS59で、時刻情報を含む超音波信号を、宛先を指定せずに送信(ブロードキャスト)して、図9に示すステップS63に進む。ただし、ステップS59では、プロセッサ12は、RTC12aから現在時刻(時分秒)を取得し、この現在時刻についての時刻情報を含む超音波信号を超音波送受信装置42から送信する。ただし、超音波信号には、ヘッダ情報として、携帯電話機10の端末IDが含まれる。
一方、ステップS57で“NO”であれば、つまり受信したすべての接続IDが取得した接続IDと一致しなければ、一定以上近くに位置する他の携帯電話機10が無いと判断して、ステップS61で、すべての他の携帯電話機10について測定不能を示す内容(nullデータ)を記述した距離データ304bを記憶して、図9に示すように、距離検出処理を終了する。
図9に示すように、ステップS63では、変数nを初期化する(n=1)。ここで、nは接続IDが一致した他の携帯電話機10を個別に識別するための変数である。したがって、図示は省略するが、接続IDが一致した他の携帯電話機10の各々には、「1」から順に数字が割り当てられる。
次のステップS65では、変数nで示される端末(携帯電話機10)の超音波信号を受信したかどうかを判断する。上述したように、超音波信号にはヘッダ情報として端末IDが含まれるため、どの携帯電話機10の超音波信号を受信したかを容易に知ることができる。
ステップS65で“YES”であれば、つまり変数nで示される他の携帯電話機10の超音波信号を受信すれば、ステップS67で、距離を算出し、算出した距離を当該携帯電話機10に対応づけて記憶して、ステップS73に進む。つまり、ステップS67では、距離データ304bのうち、変数nで示される他の携帯電話機10についての距離のデータが記憶(更新)される。
一方、ステップS65で“NO”であれば、つまり変数nで示される他の携帯電話機10の超音波信号を受信しなければ、ステップS69で、所定時間(たとえば、1秒)を経過したかどうかを判断する。たとえば、プロセッサ12は、変数nで示される他の携帯電話機10の超音波信号の受信処理を開始するときに(最初にS65の処理を開始するときに)、内部タイマをスタートし、そのカウント値が所定時間を超えたかどうかを判断する。
ステップS69で“NO”であれば、つまり所定時間を経過していなければ、そのままステップS65に戻る。一方、ステップS69で“YES”であれば、つまり所定時間を経過すれば、変数nで示される他の携帯電話機10は少なくとも近傍に位置していないと判断して、ステップS71で、測定不能を距離として記憶して、ステップS73に進む。つまり、ステップS71では、距離データ304bのうち、変数nで示される携帯電話機10についての距離のデータが測定不能を示す内容(nullデータ)で記憶(更新)される。
ステップS73では、変数nが接続IDの一致した他の携帯電話機10の数を超えたかどうかを判断する。つまり、プロセッサ12は、一定以上近くに位置するすべての他の携帯電話機10との距離を測定(検出)したかどうかを判断するのである。
ステップS73で“NO”であれば、つまり変数nが接続IDの一致した他の携帯電話機10の数以下であれば、ステップS75で、変数nを1加算して(n=n+1)、ステップS65に戻る。つまり、次の他の携帯電話機10との距離を検出する。一方、ステップS73で“YES”であれば、変数nが接続IDの一致した他の携帯電話機10の数を超えれば、一定以上近くに位置するすべての他の携帯電話機10との距離を検出したと判断して、距離検出処理を終了する。
この実施例によれば、インターネット通話の参加者が3人以上である場合に、2人以上の参加者が近傍に存在することにより、その参加者の使用する端末が近傍に位置するとき、所定の条件に応じて、マイクやスピーカをオフすることにより、音声が重複して聞こえるのを防止することができる。
なお、この実施例では、端末同士が一定以上近くに位置するか否かを判断するために、接続中の基地局やアクセスポイントの接続IDが一致するかどうかを判断するようにしたが、これに限定される必要はない。他の実施例として、端末にGPS機能を備えることにより、直接的に位置を検出して一定以上近くに位置するか否かを判断してもよい。
また、この実施例では、一定以上近くに位置する端末同士の距離を測定するために、超音波信号を送受信するようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば、端末にBluetooth(登録商標)を備えることにより、Bluetoothを用いて電波信号を送受信し、電波信号を受信したときの電波強度から距離を測定(算出)するようにしてもよい。
さらに、この実施例では、上記の(1)−(3)のすべての状況を回避するために、スピーカ26をオフするかどうかを判断するための第1条件(S5)を満たすかどうか、およびマイク20をオフするかどうかを判断するための第2条件(S21)を満たすかどうかの両方を判断するようにしたが、これに限定される必要はない。第1条件および第2条件の一方を満たすかどうかを判断するようにしてもよい。このようにしても、第1条件を満たすことにより、スピーカ26をオフした場合には、上記の(1)および(3)のような状況は回避することができる。または、第2条件を満たすことにより、マイク20をオフした場合には、上記の(2)のような状況を回避することができる。
さらにまた、この実施例では、音声データのみを送受信するようにしたが、映像データも送受信するようにしてもよい。いわゆるビデオ通話(ビデオチャット)も可能である。かかる場合には、たとえば、携帯電話機はカメラを備える。ただし、この実施例では、音声が重複して聞こえるのを防止するため、距離に応じてカメラをオン/オフするなどの処理は不要である。
また、この実施例では、携帯端末の一例として、携帯電話機を用いる場合について説明したが、これに限定される必要はない。たとえば、PDA、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータなどの端末を用いることも可能である。
さらに、この実施例では、近傍に存在する使用者の音声が自機および近傍の他の携帯電話機から重複して送信されるのを防止するために、近傍に位置する複数の端末のうちの1つの端末以外のマイクをオフするようにしたが、近傍に位置していない端末側で1つの端末からの音声データのみをスピーカから出力するようにしてもよい。ただし、この場合には、近傍に位置する端末についての端末IDを遠隔に位置する端末に通知することにより、遠隔に位置する端末側で選択的に音声データを出力する必要がある。
たとえば、図10に示すように、携帯電話機10aと10cが近傍に位置する場合に、携帯電話機10bに携帯電話機10aおよび10cの端末IDが通知される。したがって、たとえば、携帯電話機10aの使用者Aが発話すると、その音声に対応する音声データは携帯電話機10aおよび10cから携帯電話機10bに送信され、携帯電話機10bでは、携帯電話機10aからの音声データのみ(または、携帯電話機10cからの音声データのみ)を出力する。
なお、この実施例で用いられたプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blue-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、プログラムがこの実施例と同等の構成の携帯端末にインストールされた場合、この実施例と同等の効果が得られる。
また、この実施例で挙げた具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、本願発明が適用される製品の仕様などに応じて適宜変更可能である。
10 …携帯電話機
12 …プロセッサ
14 …電話回線用無線通信回路
20 …マイク
24 …レシーバ
26 …スピーカ
28 …入力装置
32 …ディスプレイ
36 …RAM
38 …近距離無線通信回路
42 …超音波送受信装置
50 …システム
52 …インターネット
54 …電話回線網

Claims (10)

  1. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、
    複数の他の端末と音声の送受信を行っているとき、当該複数の他の端末の各々との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である一つまたは複数の前記他の端末が存在する場合において、当該一つまたは複数の他の端末および前記携帯端末のうちの少なくとも一つがハンズフリー通話に設定されており、さらに所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備える、携帯端末。
  2. 前記所定の条件は、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件および前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含む、請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記第1条件は、前記スピーカをオフにすることが予め設定されていることを含む、請求項2記載の携帯端末。
  4. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、
    他の端末との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、
    前記所定の条件は、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件および前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、
    前記第1条件は、前記スピーカの出力レベルが前記他の端末より低いこと、および、前記他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む、携帯端末。
  5. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、
    他の端末との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、
    前記所定の条件は、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件および前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、
    前記第2条件は、前記他の端末より後から通話に参加したことを含む、携帯端末。
  6. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、
    他の端末との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部と、
    前記マイクの入力レベルを前記所定距離未満内に存在する前記他の端末との間で送受信する入力レベル送受信部を備え、
    前記所定の条件は、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件および前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、
    前記第2条件は、前記マイクの入力レベルが、前記所定距離未満内に存在する前記他の端末のマイクの入力レベルよりも低いことを含む、携帯端末。
  7. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末であって、
    他の端末との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部によって検出された距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御部を備え、
    前記距離検出部は、時刻情報を含む超音波信号を送受信する超音波送受信部を含み、
    前記距離検出部は、前記超音波送受信部で前記他の端末からの前記超音波信号を受信したとき、当該超音波信号に含まれる時刻情報に基づいて、当該他の端末との距離を算出する、携帯端末。
  8. 前記超音波送受信部は、接続している基地局またはアクセスポイントが同じ前記他の端末が存在する場合に、前記超音波信号を送受信する、請求項7記載の携帯端末。
  9. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、携帯端末の音声制御プログラムであって、
    前記携帯端末のプロセッサに、
    他の端末との距離を検出する距離検出ステップと、
    前記距離検出ステップにおいて検出した距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする音声制御ステップを実行させ、
    前記所定の条件は、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための第1条件および前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含み、
    前記第1条件は、前記スピーカの出力レベルが前記他の端末より低いこと、および、前記他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む、音声制御プログラム。
  10. マイクを通して入力される使用者の音声に対応する音声データをネットワークに送信し、当該ネットワークから受信した相手の音声データをスピーカから出力する、コンピュータの音声制御方法であって、
    前記コンピュータは、
    (a)他の端末との距離を検出し、そして
    (b)前記ステップ(a)において検出した距離が所定距離未満である前記他の端末が存在する場合において、前記スピーカをオフするかどうかを判断するための条件であって、前記スピーカの出力レベルが前記他の端末より低いこと、および、前記他の端末より後から通話に参加したことの少なくとも一方を含む第1条件と、前記マイクをオフするかどうかを判断するための第2条件の少なくとも一方を含む所定の条件を満たすとき、前記マイクおよび前記スピーカの少なくとも一方をオフする、音声制御方法。
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