JP6537159B1 - 通信制御装置及び通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置及び通信制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6537159B1
JP6537159B1 JP2019021337A JP2019021337A JP6537159B1 JP 6537159 B1 JP6537159 B1 JP 6537159B1 JP 2019021337 A JP2019021337 A JP 2019021337A JP 2019021337 A JP2019021337 A JP 2019021337A JP 6537159 B1 JP6537159 B1 JP 6537159B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
call
mobile communication
voice output
communication terminal
output channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019021337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020129739A (ja
Inventor
良生 林
良生 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Knowledge Flow Co Ltd
Original Assignee
Knowledge Flow Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Knowledge Flow Co Ltd filed Critical Knowledge Flow Co Ltd
Priority to JP2019021337A priority Critical patent/JP6537159B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6537159B1 publication Critical patent/JP6537159B1/ja
Publication of JP2020129739A publication Critical patent/JP2020129739A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】移動体通信端末から発呼するコールセンターにおいて、オペレータの作業効率を向上させる通信制御装置及び通信制御プログラムを提供すること。
【解決手段】通信制御装置30は、移動体通信端末10における音声出力の有無を制御する音声制御部36を備え、音声制御部36は、発呼先が着信応答する前は音声出力を無と、発呼先が着信応答した後は音声出力を有とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、オペレータの移動体通信端末から発呼してオペレータが発呼先と会話を行うための通信制御装置及び通信制御プログラムに関する。
従来のコールセンターにおけるシステムは、一般的にCTI(Computer Telephony Integration)を利用している。CTIでは、コンピュータが電話番号等の通話先に関する情報を記憶しており、発呼を制御する。電話対応を行うオペレータは、コンピュータを操作して発呼指示を行いあるいは着呼に応答し、ヘッドセットを用いて通話を行う。このようなシステムでは、オペレータと顧客との通話時間が長くなるほど通話料金が嵩むという問題点がある。
このような問題点を解決するために、移動体通信端末から発呼するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムは、定額の料金体系を利用している移動体通信端末から発呼することにより通話時間が長くなっても通話料金を定額とすることができ、システムの運用コストを低減させることができる。
特開2016−225808号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、移動体通信端末からの発呼が発信先に着信したとしても、不在等で着信に応答しない場合もあり、また、着信応答するまでにかなりの時間を要する場合もある。このような場合にもオペレータは着信応答があるまで呼出音を聞きながら長い間待つ必要があり、その間に他の作業をすることができず非効率であった。
現在、移動体通信端末の多くが、自らに内蔵されたスピーカ及びイヤホンジャックにプラグが挿入されたヘッドセットについて、電話発呼時の呼出音をボリュームボタンによる操作によってある程度まで小さくはできるが無にはできないようになっている。これは、移動体通信端末は、利用者の操作にしたがって電話をかけるという使い方が想定されており、呼出音を無にする必要がないためである。一方で、移動体通信端末をコールセンターで利用する場合、発信効率を高めるために、顧客リストに含まれる電話番号、もしくはその都度生成した電話番号に対して、自動的に発呼する機能が求められる。移動体通信端末から自動発呼するコールセンターにおいて、オペレータが使用するヘッドセットから着信応答前の呼出音が聞こえることは、オペレータが他の作業を行うことを阻害してしまい、作業効率の低下をもたらしていた。
また、発呼してから長い時間が経過しても発信先からの応答がなかった場合、オペレータは自己判断で発呼の切断操作をする必要があるが、切断操作を行うまでに時間がかかっていた。また、切断操作に手間がかかっていた。
本発明は、移動体通信端末から発呼するコールセンターにおいて、オペレータの作業効率を向上させる通信制御装置及び通信制御プログラムを提供することを課題とする。
本発明の通信制御装置は、
オペレータの移動体通信端末から発呼し、発呼先が着信応答した後にオペレータと発呼先との会話を行うための通信制御装置であって、
発呼中もしくは通話中でない場合に、予め登録された発呼先電話番号のリストもしくはその都度生成した電話番号のリストから次に発呼する発呼先電話番号を決定し自動的に発呼する自動発呼部と、
自動発呼部より行われた発呼に着信応答がない場合に発呼から一定時間後に自動的に切断する自動切断部と、
前記移動体通信端末における音声出力の有無を制御する音声制御部と、
を備え、
前記移動体通信端末は、選択可能な第1の音声出力チャネルと第2の音声出力チャネルとを備え、
前記第1の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を無とする機能を有さず、
前記第2の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を調整可能であり、
前記音声制御部は、発呼先が着信応答する前は前記第2の音声出力チャネルを選択し、発呼先が着信応答した後は前記第1の音声出力チャネルを選択することを特徴とする。
この特徴によれば、オペレータによる操作がなくとも自動的に発呼を行うことができ、また、長い間着信応答がない場合に発呼を切断する操作を行う必要もなくなるため、オペレータの作業効率を高めることができる。さらに、通信制御装置の音声制御部は、発呼先が着信応答する前は音声出力を無と、発呼先が着信応答した後は音声出力を有とするため、発呼先が着信応答する前は呼出音が移動体通信端末から出力されず、オペレータは呼出音を気にせずに別の作業を行うことができ、オペレータの作業効率を高めることができる。
本発明の通信制御装置は、
前記第1の音声出力チャネルは、前記移動体通信端末に接続されたヘッドホン、イヤホン又はスピーカであり、
前記第2の音声出力チャネルは、前記移動体通信端末から音声データを無線受信するオーディオレシーバであることを特徴とする。
この特徴によれば、発呼先が着信応答する前は音量をゼロに調整したオーディオレシーバを選択して音声出力を無とし、発呼先が着信応答した後はヘッドホン、イヤホン又はスピーカを選択して音声出力を有とすることで、発呼先が着信応答する前はオペレータは呼出音を気にせずに別の作業をすることができ、オペレータの作業効率を高めることができる。
本発明の通信制御装置は、
発呼先が着信応答したか否かを、前記移動体通信端末の動作ログに基づいて決定することを特徴とする。
この特徴によれば、通常は検出が困難な発呼先が着信応答したか否かについて、確実に検出することができる。
本発明の通信制御プログラムは、
オペレータの移動体通信端末から発呼し、発呼先が着信応答した後にオペレータと発呼先との会話を行わせるための通信制御プログラムであって、
発呼中もしくは通話中でない場合に、予め登録された発呼先電話番号のリストもしくはその都度生成した電話番号のリストから次に発呼する発呼先電話番号を決定し自動的に発呼を指示する自動発呼処理と、
自動発呼部より行われた発呼に着信応答がない場合に発呼から一定時間後に自動的に切断を指示する自動切断処理と、
前記移動体通信端末における音声出力の有無を指示する音声制御処理と、
を備え、
前記移動体通信端末は、選択可能な第1の音声出力チャネルと第2の音声出力チャネルとを備え、
前記第1の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を無とする機能を有さず、
前記第2の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を調整可能であり、
前記音声制御処理は、発呼先が着信応答する前は第2の音声出力チャネルを選択し、発呼先が着信応答した後は前記第1の音声出力チャネルを選択することを特徴とする。
この特徴によれば、本発明の通信制御装置を実現するプログラムが提供される。
本発明によれば、通信制御装置の音声制御部は、発呼先が着信応答する前は音声出力を無と、発呼先が着信応答した後は音声出力を有とするため、発呼先が着信応答する前は呼出音が出力されず、オペレータは呼出音を気にせずに別の作業を行うことができ、オペレータの作業効率を高めることができる。また、通信制御装置をプログラムの動作するコンピュータとして実装することができる。
図1は、CTIシステムの全体構成図である。 図2は、移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 図3は、通信制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、CTIシステムが行う発呼前の処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、CTIシステムが行う発呼後の処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るCTIシステムの全体構成図である。同図に示すように、CTIシステム1は、発呼先に対して発呼する移動体通信端末10と、発呼先を選択する選択装置20と、移動体通信端末10からの発呼及び音声出力を制御する通信制御装置30と、発呼先リストを記憶する記憶装置50と、これらの装置を通信可能に接続する通信ネットワークN1,N2及び電話網Tと、を備えている。
通信ネットワークN1は、LAN(Local Area Network)等の限定された範囲内の通信網である。電話網Tは、移動体通信網及び固定電話網を含む通信網である。通信ネットワークN2は、インターネット等の広域の通信網である。選択装置20及び通信制御装置30はコールセンター内に設置されており、コールセンター内に設けられた通信ネットワークN1に接続されている。通信ネットワークN1には通信ネットワークN2が接続されている。通信ネットワークN2には記憶装置50が接続されている。なお、通信ネットワークN1及びN2を1のネットワークとし、LAN(Local Area Network)等の限定された範囲内の通信網とすることや、インターネット等の広域の通信網を利用することとしてもよい。
移動体通信端末10は、通信ネットワークN1及び電話網Tに接続されている。移動体通信端末10は通信ネットワークN1を介して選択装置20及び通信制御装置30と通信を行い、電話網Tを介して他の固定電話機、移動体通信端末等の音声通話可能な機器と通信を行う。
また、移動体通信端末10には、ヘッドホン及びマイクを有するヘッドセット60が移動体通信端末10のイヤホンジャックに接続されており、移動体通信端末10から音声データを受信するオーディオレシーバ70が無線で接続されている。コールセンターで勤務する1人のオペレータに対して、移動体通信端末10、選択装置20、ヘッドセット60及びオーディオレシーバ70がそれぞれ1つずつ割り当てられている。オペレータは、ヘッドセット60を装着して選択装置20を操作し、移動体通信端末10を通じた通話をヘッドセット60を用いて行う。図1では、移動体通信端末10、選択装置20、ヘッドセット60及びオーディオレシーバ70をそれぞれ1つずつ図示しているが、これらの組はオペレータの数に応じて複数設置されている。
移動体通信端末10は、スマートフォン、携帯電話機、又はPHS(Personal Handy-phone System)等である。図2は、移動体通信端末10の構成を示すブロック図である。移動体通信端末10は、CPU(Central Processing Unit)11と、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む記憶部12と、液晶ディスプレイ又はEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示部13と、タッチパネル等の入力部14と、通信部15と、音声出力切替部16と、を備えている。
通信部15は、無線通信により通信ネットワークN1、電話網T及びオーディオレシーバ70に接続する。例えば、通信部15は、Wi−Fi(登録商標)により通信ネットワークN1に接続し、bluetooth(登録商標)によりオーディオレシーバ70に接続し、3G、4G等の移動体通信規格に従って電話網Tに接続する。
音声出力切替部16は、音声出力チャネルを、移動体通信端末10に内蔵のスピーカ、ヘッドセット60、オーディオレシーバ70、から選択して切り替える。
オーディオレシーバ70は移動体通信端末10から出力される音声データをbluetooth(登録商標)により受信し、内蔵されたスピーカから当該音声を移動体通信端末10に代わって出力する。オーディオレシーバ70は音量調整可能であり、オーディオレシーバ70の音量を最小値のゼロとすることで、移動体通信端末10及びオーディオレシーバ70からの音声出力を無とすることができる。なお、「音声」とは、人の声のみならず、呼出音等の各種音を含むものとする。
移動体通信端末10の記憶部12には、アプリケーションプログラム121が記憶されている。アプリケーションプログラム121は、例えば通信部15を通じてサーバ等からダウンロードされたものとすることができる。アプリケーションプログラム121には、通信制御装置30からの指示に従って、発呼するためのプログラム、音声出力チャネルをヘッドセット(「第1の音声出力チャネル」に相当)60とオーディオレシーバ(「第2の音声出力チャネル」に相当)70との間で切り替えるためのプログラム、発呼を切断するためのプログラム等が含まれる。CPU11は、アプリケーションプログラム121に従って処理を実行する。
選択装置20は、PC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータである。選択装置20は、オペレータの入力に従って発呼先リストを表示したり、発呼指示を受け付けたりすることができる。
通信制御装置30は、サーバ装置等のコンピュータである。図3は、通信制御装置30の構成を示すブロック図である。通信制御装置30は、CPU31と、RAM32と、不揮発性の記憶部33と、通信部34と、内部時計35と、音声制御部36と、自動発呼部37と、自動切断部38と、を備えている。記憶部33は、例えばハードディスク又は不揮発性半導体メモリである。通信部34は、通信ネットワークN1に接続する。記憶部33には通信制御プログラム331が記憶されている。CPU31は、通信制御プログラム331をRAM32に展開し、通信制御プログラム331に従って処理を実行する。このように、特殊なハードウエアを必要とせずプログラムの動作するコンピュータが通信制御装置として機能し得る。
通信制御プログラム331には、発呼先が応答する前は音声出力を無と、発呼先が応答した後は音声出力を有とする音声制御処理を行うためのプログラムが含まれる。音声出力を無又は有とする具体的な手順については後述する。
音声制御部36は、音声出力指示又は音声出力無指示を移動体通信端末10に送信することにより、発呼先が着信応答する前は移動体通信端末10における音声出力を無とし、発呼先が着信応答した後は音声出力を有とするように、移動体通信端末10における音声出力の有無を制御する。本実施形態では、音声制御部36は、移動体通信端末10の音声出力チャネルとして、発呼先が着信応答する前はオーディオレシーバ70を選択し、発呼先が着信応答した後はヘッドセット60を選択し、当該選択に応じて音声出力チャネルを切り替えるように移動体通信端末10に指示する。移動体通信端末10において、アプリケーションプログラム121が、音声出力切替部16を介して音声出力チャネルを切り替える。
自動発呼部37は、移動体通信端末が発呼を終了したときに、次の発呼先への発呼指示を行う。次の発呼先は、例えば、記憶装置50に保持された発呼先のリストから順次選択するとしてよい。発呼は移動体通信端末10におけるオペレータによる操作を必要とせずに自動で行われる。
自動切断部38は、自動発呼部37による発呼のうち、所定の期間tの中で着信応答がなかったものに関して、発呼を切断する。発呼の切断は移動体通信端末10におけるオペレータによる操作を必要とせずに自動で行われる。なお、所定の期間tは、通信制御装置30に対して、オペレータが任意の値を設定できるものとする。
通信制御装置30の記憶部33には端末データ332が記憶されている。端末データ332は、選択装置20を一意に識別する選択装置識別情報と、当該選択装置20と組になっている移動体通信端末10のIP(Internet Protocol)アドレス等の端末識別情報と、の対応関係を示すデータである。なお、移動体通信端末10の端末識別情報は、Wi−Fi(登録商標)のユーザID又はMAC(Media Access Control)アドレス等の、IPアドレス以外の情報であってもよい。また、選択装置20を一意に識別する選択装置識別情報は、MACアドレス、又は選択装置20を操作するオペレータを識別するオペレータID等であってもよい。
記憶装置50は、サーバ装置等のコンピュータである。記憶装置50は、発呼先データを記憶し、通信制御装置30に参照させる。発呼先データには、顧客等の発呼先の電話番号を含む発呼先情報が含まれる。また。顧客等の希望に対応する発呼可能時間帯等を含んでもよい。
次に、CTIシステム1が行う処理の手順について説明する。図4は、CTIシステムが行う発呼前の処理の手順を示すフローチャートである。前提として、オーディオレシーバ70の音量は予め最小値であるゼロに設定されているものとする。
通信制御装置30は、自動発呼のために発呼先を決定する。発呼先は、記憶装置50に保持された発呼先のリストから順次選択するとしてよいし、もしくは、発呼先のリストを用いずに実績データ等に基づいて発呼先を定めてもよい。すなわち、コールセンターの運用に合わせて発呼先の決定方法を任意に設計してよい。コールセンターのオペレータによる操作を要さずに自動的に定めるものであれば、いかなる設計であってもよい。
自動発呼によらずに、あるいは自動発呼と合わせて、コールセンターのオペレータが、選択装置20を操作し、発呼先リストを表示して、発呼指示の入力を行うことができるとしてもよい。発呼指示は、通信制御装置30に送られる。
自動発呼のための発呼先が決定されると、あるいは通信制御装置30の通信部34が発呼指示を受信すると、CPU31は、通信部34に対して、発呼先への発呼指示を移動体通信端末10に対して送信するように要求する。また、CPU31は通信制御プログラム331に従って処理を実行することにより、音声制御部36の機能を通信制御装置30に実現させ、当該音声制御部36が通信部34に対して、音声出力無指示(音声出力チャネルとしてオーディオレシーバ70を選択する指示)を移動体通信端末10に対して送信するように要求する。これにより、通信部34は、発呼指示及び音声出力無指示を、通信ネットワークN1を介して移動体通信端末10に送信する。
通信制御装置30は、自動発呼の場合には、選択装置20に発呼の情報を表示させてオペレータに知らせることができる。
移動体通信端末10の通信部15が発呼指示及び音声出力無指示を受信すると、CPU11は、受信した音声出力無指示に基づいて、音声出力チャネルとしてオーディオレシーバ70を選択し、オーディオレシーバ70に音声データを無線送信するように設定する。オーディオレシーバ70の音量はゼロに設定されているため、これにより、移動体通信端末10からの音声出力は無となる。
そして、CPU11は、通信部15に対して、発呼先への発呼を要求する。通信部15は、発呼先情報を含む発呼信号を電話網Tに送信することにより、発呼先に対して発呼を行う。これにより発呼信号が電話網Tに送信され、電話網Tにおいて呼制御処理が行われ、発呼先に着信信号が送信される。
図5は、CTIシステムが行う発呼前と発呼後の処理の手順を示すフローチャートである。発呼先に呼が着信すると、発呼先の電話機から着信音が出力される。発呼先の電話機の受話器がオフフックされる等して発呼先が着信応答すると、発呼先から着信応答信号が電話網Tを介して移動体通信端末10に送信される。
ここで、着信応答信号は、移動体通信端末10のハードウエアによって検出され、移動体通信端末10と発呼先との呼が確立される。多くの移動体通信端末(特にAndroid(登録商標)を用いる移動体通信端末)において、ソフトウェア(CPU11)が着信応答信号を検出することは容易でない。
そこで、通信制御装置30のCPU31は、発呼を要求した後、移動体通信端末10の動作ログを監視するものとする。動作ログを監視することで、特定の1つのログ又は特定の2つ以上のログの組合せとして移動体通信端末10による着信応答信号の検出がわかる。
なお、動作ログを監視することも、必ずしも容易でない。Android(登録商標)等、動作ログを取得するAPIを提供していない通信端末システムが多いためである。しかし、動作ログは事故の際のデバッグを目的とするので、移動体通信端末10をデバッグモードに設定すれば検出できるものである。
以上のとおり、ソフトウェアのみでの着信応答信号の検出が困難であるため、デバッグモードに設定された移動体通信端末10と、通信制御装置30とをセットとして設計することが好ましい。
通信制御装置30が着信応答信号を検出すると、音声制御部36は音声出力指示(音声出力チャネルとしてヘッドセット60を選択する指示)を移動体通信端末10に送信する。移動体通信端末10の通信部15が音声出力指示を受信すると、CPU11は音声出力チャネルをヘッドセット60に切り替える。
そして、電話網Tによる呼確立制御処理により、移動体通信端末10と発呼先との呼が確立され、発呼先から移動体通信端末10に音声データが送信され、移動体通信端末10のイヤホンジャックに接続されたヘッドセット60のヘッドホンから音声が出力される。オペレータはヘッドセット60のヘッドホンから出力される音声を聞きながら発呼先と会話を行う。
以上によれば、オペレータは、発呼先が着信応答するまでは音によって妨げられることなく集中して別の作業を行うことができ、発呼先が着信応答した後は会話を行うことができる。
また、音声出力無指示は音声出力チャネルとしてオーディオレシーバ70を選択する指示とし、音声出力指示は音声出力チャネルとしてヘッドセット60を選択する指示としたが、他のものとすることもできる。
前述したように、現在、移動体通信端末の多くが、自らに内蔵されたスピーカ及びイヤホンジャックにプラグが挿入されたヘッドセットについて、電話発呼時の呼出音を無にする機能を有していない。このため、音声出力チャネルを変更することによって音量を調整するものである。
最後に、通信制御装置30の自動切断部38が行う発呼切断処理の手順について説明する。CPU31は、動作ログの監視を、着信応答信号の検出がない間は継続する。内部時計によりで発呼指示をしてからの経過時間を計時し、発呼指示から所定の期間t内に発呼先からの着信応答がない場合に、発呼切断部38を通して、発呼の切断指示を移動体通信端末10に対して送信する。
移動体通信端末10の通信部15が通信制御装置30から発呼の切断指示を受信すると、CPU11は発呼の切断信号を電話網Tに送信して、発呼を切断する。電話網Tは、移動体通信規格に従って発呼の切断処理を行い、発呼先の呼び出しを停止する。
以上によれば、発呼先が着信応答しない場合に、移動体通信端末10による発呼を過度に制約することなく、次の発呼を行うことができる。
以上詳細に説明したように、通信制御装置30の音声制御部36は、発呼先が着信応答する前は音声出力を無とし、発呼先が着信応答した後は音声出力を有とするため、発呼先が着信応答する前は移動体通信端末10から呼出音が出力されず、オペレータは別の作業に集中することができ、オペレータの作業効率を高めることができる。
また、発呼先が着信応答しない場合に、移動体通信端末10による発呼を過度に制約することがなく、この点においてもオペレータの作業効率を高めることができる。
また、通話料金が定額となる料金体系を利用している移動体通信端末10から発呼を行うことで、CTIシステム1の運用に必要な通話料金を定額にし、CTIシステム1の運用に必要なコストを低減させることができる。
また、上述した実施形態におけるCTIシステム1を構成する各装置10、20、30、50が有する機能及びデータの配置や、ネットワーク構成は一例に過ぎない。例えば、上述した実施形態においては、通信制御装置30が端末データ332を記憶しているとして説明したが、端末データ332は通信制御装置30とは別の装置に記憶されてもよい。また、通信制御装置30は、複数のコンピュータで構成されていてもよい。また、通信制御装置30が記憶部33に発呼先リストを保持することにより記憶装置50の機能を有していてもよいし、移動体通信端末10が通信制御装置30の機能を有していてもよい。また、移動体通信端末10がスマートフォンであれば、選択装置20及び通信制御装置30の機能を有してもよい。
移動体通信端末10に通信制御装置30に機能を持たせる場合には、例えば、上述した実施形態においては、発呼先から着信応答があった場合に、通信制御装置30が音声出力指示を移動体通信端末10に送信するとして説明したが、着信応答があったら即座に音声出力切替部16により音声出力チャネルをヘッドセット60に切り替える処理を行うようにしてもよい。
以上詳細に説明したように、本実施形態(本発明)の通信制御装置によれば、発呼先が着信応答する前において、また、発呼先が着信応答しない場合において、オペレータの作業効率を高めることができる。また、コールセンターの運用コストを削減することができる。
特に、通信ネットワークN1及びN2を1のネットワークとしインターネット等の広域の通信網を利用することとする場合、及び、移動体通信端末10がスマートフォンであって選択装置20及び通信制御装置30の機能を有している場合には、オペレータはコールセンターから離れた箇所において移動体通信端末10を用いて作業することができる。在宅勤務が可能となる。
本発明の通信制御装置は、コールセンターにおけるオペレータの効率的な発呼作業に利用できるのみならず、在宅勤務のオペレータの作業にも利用でき、コールセンターの運用コストを削減することができる。多くのコールセンターにおける利用が考えられる。
1 CTIシステム
10 移動体通信端末
11 CPU
12 記憶部
121 アプリケーションプログラム
13 表示部
14 入力部
15 通信部
16 音声出力切替部
20 選択装置
30 通信制御装置
31 CPU
32 RAM
33 記憶部
331 通信制御プログラム
332 端末データ
34 通信部
35 内部時計
36 音声制御部
37 自動発呼部
38 自動切断部
50 記憶装置
60 ヘッドセット
70 オーディオレシーバ
N1 通信ネットワーク
N2 通信ネットワーク
T 電話網

Claims (4)

  1. オペレータの移動体通信端末から発呼し、発呼先が着信応答した後にオペレータと発呼先との会話を行うための通信制御装置であって、
    発呼中もしくは通話中でない場合に、予め登録された発呼先電話番号のリストもしくはその都度生成した電話番号のリストから次に発呼する発呼先電話番号を決定し自動的に発呼する自動発呼部と、
    自動発呼部より行われた発呼に着信応答がない場合に発呼から一定時間後に自動的に切断する自動切断部と、
    前記移動体通信端末における音声出力の有無を制御する音声制御部と、
    を備え、
    前記移動体通信端末は、選択可能な第1の音声出力チャネルと第2の音声出力チャネルとを備え、
    前記第1の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を無とする機能を有さず、
    前記第2の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を調整可能であり、
    前記音声制御部は、発呼先が着信応答する前は前記第2の音声出力チャネルを選択し、発呼先が着信応答した後は前記第1の音声出力チャネルを選択することを特徴とする、通信制御装置。
  2. 前記第1の音声出力チャネルは、前記移動体通信端末に接続されたヘッドホン、イヤホン又はスピーカであり、
    前記第2の音声出力チャネルは、前記移動体通信端末から音声データを無線受信するオーディオレシーバであることを特徴とする、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 発呼先が着信応答したか否かを、前記移動体通信端末の動作ログに基づいて決定することを特徴とする、請求項1に記載の通信制御装置。
  4. オペレータの移動体通信端末から発呼し、発呼先が着信応答した後にオペレータと発呼先との会話を行わせるための通信制御プログラムであって、
    発呼中もしくは通話中でない場合に、予め登録された発呼先電話番号のリストもしくはその都度生成した電話番号のリストから次に発呼する発呼先電話番号を決定し自動的に発呼を指示する自動発呼処理と、
    自動発呼部より行われた発呼に着信応答がない場合に発呼から一定時間後に自動的に切断を指示する自動切断処理と、
    前記移動体通信端末における音声出力の有無を指示する音声制御処理と、
    を備え、
    前記移動体通信端末は、選択可能な第1の音声出力チャネルと第2の音声出力チャネルとを備え、
    前記第1の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を無とする機能を有さず、
    前記第2の音声出力チャネルは発呼時の呼出音量を調整可能であり、
    前記音声制御処理は、発呼先が着信応答する前は第2の音声出力チャネルを選択し、発呼先が着信応答した後は前記第1の音声出力チャネルを選択することを特徴とする、通信制御プログラム。
JP2019021337A 2019-02-08 2019-02-08 通信制御装置及び通信制御プログラム Active JP6537159B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021337A JP6537159B1 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 通信制御装置及び通信制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021337A JP6537159B1 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 通信制御装置及び通信制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6537159B1 true JP6537159B1 (ja) 2019-07-03
JP2020129739A JP2020129739A (ja) 2020-08-27

Family

ID=67144573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019021337A Active JP6537159B1 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 通信制御装置及び通信制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6537159B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020129739A (ja) 2020-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9686662B2 (en) Wireless headset and a headset system for transferring call between two telecommunication devices
US11785055B2 (en) Extending communication services to a consumption device using a proxy device
EP2574024B1 (en) Apparatus and method for disclosing privacy conditions between communication devices
US20120045990A1 (en) Intelligent Audio Routing for Incoming Calls
JP2009509400A (ja) 無線によるハンズフリーの家庭内通信装置及び方法
JP5973289B2 (ja) 携帯端末、音声制御プログラムおよび音声制御方法
WO2017113581A1 (zh) 一种通话控制方法以及装置、系统
JP2006279586A (ja) 携帯通信機器およびその携帯通信機器を含む通信システム
JP6537159B1 (ja) 通信制御装置及び通信制御プログラム
JP2006311147A (ja) 電話機、サーバ装置及び通信方法
JP2013131989A (ja) 電話装置、および通話転送方法
US10848616B2 (en) Portable voice unit communications via a communication device
JP2009089380A (ja) 音声設備の消音処理を行う方法および装置
JP6156911B2 (ja) 中継装置、中継装置の制御方法、通信システム、及びプログラム
JP7347239B2 (ja) 主装置、プログラム、および無線電話端末へのマルチライン着信通知方法
JP3529283B2 (ja) 回線選択装置
JP5350599B2 (ja) Ctiシステム及びcti制御方法
WO2023109282A1 (zh) 来电处理方法、装置、电子设备及存储介质
WO2023045800A1 (zh) 通话控制方法及装置、电子设备、计算机可读存储介质
JP4225259B2 (ja) キャリア選択処理方法、発信処理方法、およびip電話装置
KR20020057682A (ko) 이동 통신 단말에서의 호 형성 방법
CN115987950A (zh) 通话方法、装置及设备
JP5551493B2 (ja) サービス制御装置、ガイダンス制御システム、及びガイダンス制御方法
JP2012070165A5 (ja)
KR20050015638A (ko) 무선통신단말기에서 단문메시지서비스를 이용한 자동 응답방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190223

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190223

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6537159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250