JP2007028124A - 中継装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中継装置21は、BSS10に所属する上位無線LAN通信部とBSS20に所属する下位無線LAN通信部とを備える。中継装置21の制御部は、下位無線LAN通信部からデータを受信したときには、データ上の送信元IPアドレスと送信元MACアドレスの対応を、アドレス対応テーブルとして登録し、データ上の送信元MACアドレスを、上位無線LAN通信部のMACアドレスに書き替えた上で、データを上位無線LAN通信部から送信する。上位無線LAN通信部からデータを受信したときには、アドレス対応テーブルを参照して、データ上の宛先MACアドレスを、データ上の宛先IPアドレスに対応づけられたMACアドレスに書き替えた後、データを下位無線LAN通信部から送信する。
【選択図】図1
Description
上位無線LANに対しては子機として動作し、下位無線LANに対しては親機として動作して、前記上位無線LANを構成する親機と前記下位無線LANに所属する子機との間の通信を中継する中継装置であって、
前記上位無線LANに所属する上位無線LAN通信部、前記下位無線LANに所属する下位無線LAN通信部、および制御部を備え、その制御部は、
前記下位無線LAN通信部からデータを受信したときには、そのデータ上の送信元ネットワークレイヤアドレスと送信元リンクレイヤアドレスの対応を、アドレス対応テーブルとして登録し、そのデータ上の送信元リンクレイヤアドレスを、前記上位無線LAN通信部のリンクレイヤアドレスに書き替えた上で、そのデータを前記上位無線LAN通信部から送信し、
前記上位無線LAN通信部からデータを受信したときには、前記アドレス対応テーブルを参照して、そのデータ上の宛先リンクレイヤアドレスを、そのデータ上の宛先ネットワークレイヤアドレスに対応づけられたリンクレイヤアドレスに書き替えた後、そのデータを前記下位無線LAN通信部から送信する、
ことを特徴とするものである。
(1−1.システム全体の構成:図1)
図1に、この発明の中継装置を用いた無線LANシステムの一例を示す。
図2に、親機11の一例を示す。
図3に、子機12の一例を示す。
図4に、中継装置21の一例を示す。
中継装置21の制御部71は、後述のように、下位無線LAN通信部84からデータを受信したとき、そのデータ上の、送信元ネットワークレイヤアドレスとしての送信元IPアドレスと、送信元リンクレイヤアドレスとしての送信元MACアドレスとの対応を、図5に示すようなアドレス対応テーブルとして登録し、保持する。
中継装置21上で動作するソフトウェアは、一方の無線LAN通信部(下位無線LAN通信部84または上位無線LAN通信部83)からフレームを受信すると、そのフレームに対して後述する処理を行った後、そのフレームを他方の無線LAN通信部から再送信するものである。これにより、後述のような中継が可能となる。
IPネットワークソフトウェアS1は、RFC791に定義されたIP(Internet Protocol)、およびRFC826に定義されたARP(Address Resolution Protocol)に従う動作をするソフトウェアである。
上位無線LAN通信部制御ソフトウェアS3は、MACアドレスとして“MAC Address 2”を有する子機として動作し、上位無線LAN通信部83を制御するソフトウェアである。
(a)上位無線LAN通信部83の制御、
(b)IEEE802.11に規定された子機(アクセスポイントとしての機能を有しない端末)としてのMAC処理、
(c)リピーティングソフトウェアS2から受け取ったフレームのMACヘッダを、RFC894(Ethernet(登録商標))形式からIEEE802.11形式に変換して、上位無線LAN通信部83に中継する、
(d)上位無線LAN通信部83から受け取ったフレームのMACヘッダを、IEEE802.11形式からRFC894(Ethernet)形式に変換して、リピーティングソフトウェアS2に中継する、
という機能を有する。
下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4は、MACアドレスとして“MAC Address 1”を有する親機として動作し、下位無線LAN通信部84を制御するソフトウェアである。
(e)下位無線LAN通信部84の制御、
(f)IEEE802.11に規定された親機(アクセスポイント)としてのMAC処理、
(g)リピーティングソフトウェアS2から受け取ったフレームのMACヘッダを、RFC894(Ethernet)形式からIEEE802.11形式に変換して、下位無線LAN通信部84に中継する、
(h)下位無線LAN通信部84から受け取ったフレームのMACヘッダを、IEEE802.11形式からRFC894(Ethernet)形式に変換して、リピーティングソフトウェアS2に中継する、
という機能を有する。
リピーティングソフトウェアS2は、通信フレームデータのMACアドレス情報を変換し、IPネットワークソフトウェアS1、上位無線LAN通信部制御ソフトウェアS3および下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4の間で、フレームデータを中継するソフトウェアである。
(j)フレームの中継を行うブリッジソフトウェアS2−1、および、
(k)フレームデータのEthernetヘッダ上の宛先アドレスおよび発信源アドレスを適切に書き替えるMACアドレス変換ソフトウェアS2−2、
から構成される。
ブリッジソフトウェアS2−1は、下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4からフレームデータを受け取ると、そのEthernetヘッダ上の宛先アドレスを参照し、
(A1)ユニキャストアドレスの場合、宛先アドレスが“MAC Address 1”であるときには、フレームデータをIPネットワークソフトウェアS1に入力し、それ以外のときには、フレームデータをMACアドレス変換ソフトウェアS2−2に入力する、
(B1)ブロードキャストアドレスまたはマルチキャストアドレスの場合、フレームデータをIPネットワークソフトウェアS1およびMACアドレス変換ソフトウェアS2−2に入力する、
という処理を行う。
(A2)ユニキャストアドレスの場合、宛先MACアドレスが上記のアドレス対応テーブル上に存在するときには、フレームデータを下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4に入力し、それ以外のときには、フレームデータをMACアドレス変換ソフトウェアS2−2に入力する、
(B2)ブロードキャストアドレスまたはマルチキャストアドレスの場合、フレームデータを下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4およびMACアドレス変換ソフトウェアS2−2に入力する、
という処理を行う。
(A3)ユニキャストアドレスの場合、宛先アドレスが“MAC Address 1”であるときには、フレームデータをIPネットワークソフトウェアS1に入力し、それ以外のときには、フレームデータを下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4に入力する、
(B3)ブロードキャストアドレスまたはマルチキャストアドレスの場合、フレームデータをIPネットワークソフトウェアS1および下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4に入力する、
という処理を行う。
MACアドレス変換ソフトウェアS2−2は、図5に示したような、下位無線LAN通信部制御ソフトウェアS4が構成するBSS20に所属する子機のIPアドレスおよびMACアドレスのペアからなるアドレス対応テーブルを保持する。
中継装置21は、上記のようなハードウェア構成およびソフトウェア構成によって、具体的に、以下のようにBSS10内の親機11とBSS20内の子機22または23との間の通信を中継する。
図1の例の2つのBSS10および20は、インフラストラクチャモードで動作するが、2つのBSSの一方または双方がアドホックモードで動作する場合でも、上記のようにリンクレイヤアドレスの書き替え処理を行うことによって、同様に通信を中継することができる。
この発明は、BSS(無線LAN)が3つ以上に渡る場合にも適用することができる。
Claims (2)
- 上位無線LANに対しては子機として動作し、下位無線LANに対しては親機として動作して、前記上位無線LANを構成する親機と前記下位無線LANに所属する子機との間の通信を中継する中継装置であって、
前記上位無線LANに所属する上位無線LAN通信部、前記下位無線LANに所属する下位無線LAN通信部、および制御部を備え、その制御部は、
前記下位無線LAN通信部からデータを受信したときには、そのデータ上の送信元ネットワークレイヤアドレスと送信元リンクレイヤアドレスの対応を、アドレス対応テーブルとして登録し、そのデータ上の送信元リンクレイヤアドレスを、前記上位無線LAN通信部のリンクレイヤアドレスに書き替えた上で、そのデータを前記上位無線LAN通信部から送信し、
前記上位無線LAN通信部からデータを受信したときには、前記アドレス対応テーブルを参照して、そのデータ上の宛先リンクレイヤアドレスを、そのデータ上の宛先ネットワークレイヤアドレスに対応づけられたリンクレイヤアドレスに書き替えた後、そのデータを前記下位無線LAN通信部から送信する、
ことを特徴とする中継装置。 - 請求項1の中継装置において、
ネットワークレイヤプロトコルはIP(Internet Protocol)であることを特徴とする中継装置。
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