JP2008085759A - 無線基地局 - Google Patents

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和則 竹内
Keizo Sugiyama
敬三 杉山
Akira Idogami
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Abstract

【課題】複数の無線メディアをシームレスに統合する際に、ネットワーク層における処理負荷の増大を防止する。
【解決手段】最も広範な通信エリアを提供するマクロセルを形成するマクロセル無線モジュール14aを一つと、該マクロセルに内含され、該マクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供する第2のセルを形成する第2の無線メディアを一つ若しくは複数と、無線端末局および無線基地局のそれぞれに固有の物理アドレスを用いて自局と端末局との間で確立するリンクにより送受するリンクフレームを、各無線メディアの無線リンクの一つ若しくは複数を用いて伝送するデータリンク層とを有し、第2の無線メディアの全ては、マクロセル無線モジュール14aが収容されるスイッチ13に収容される。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の無線メディアを有する無線基地局に関する。
近年、様々な無線メディアが開発されている。例えば、広範なサービスエリアを提供する携帯電話では、その技術の進歩とサービスエリアの拡充により、通話に加えてインターネットアクセス等のデータ通信についても、非常に普及してきている。また、無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN)、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)の無線LANの標準規格「IEEE802.11」(例えば「IEEE802.11g」、「IEEE802.11j」)に準拠のものは、設置の利便性と装置の低廉化により、ノート型パーソナルコンピュータなどに端末装置の内蔵化が進み、家庭やオフィス、さらにはホットスポットと呼ばれる公共の場での利用が可能になってきている。また、標準規格「IEEE802.16e」に準拠の「Mobile WiMAX」と呼ばれる無線アクセス方式は、新たに注目されるものとして、サービス実現に向けた技術検討が行われている。また、MBWA(Mobile Broadband Wireless Access)と呼ばれる無線アクセス方式標準規格「IEEE802.20」の検討も行われている。
上述したような各種の無線メディアは、一般的に物理層では互換性が全くないが、それら複数の無線メディアをシームレスに統合するための技術が、例えば特許文献1に開示されている。また、特許文献2には、無線LANと公衆無線ネットワークとを接続する技術が開示されている。これらの従来技術では、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの第3層(ネットワーク層)に統合処理を設けている。
特開2003−87858号公報 特表2005−523613号公報
しかし、上述した従来技術では、いずれもネットワーク層での処理となっているために、基地局装置または端末装置上でネットワーク層の処理を行うOS(オペレーティングシステム)に対して機能追加が必要となり、OSの負荷が増大する。さらに、ネットワーク層における通信IDが無線メディアの切り替え時に変更されるので、OSに対して、通信IDの変更に伴う処理が要求されるが、この処理負荷は決して小さいものではない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の無線メディアをシームレスに統合する際に、ネットワーク層における処理負荷の増大を防止することのできる無線基地局を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線基地局は、複数の無線メディアを有する無線基地局において、最も広範な通信エリアを提供する第1のセルを形成する第1の無線メディアを一つと、前記第1のセルに内含され、前記第1のセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供する第2のセルを形成する第2の無線メディアを一つ若しくは複数と、無線端末局および無線基地局のそれぞれに固有の物理アドレスを用いて自局と端末局との間で確立するリンクにより送受するリンクフレームを、各無線メディアの無線リンクの一つ若しくは複数を用いて伝送するデータリンク層と、を有し、前記第2の無線メディアの全ては、前記第1の無線メディアが収容される前記データリンク層に収容されることを特徴とする。
本発明に係る無線基地局においては、前記データリンク層は、前記リンクフレームの前記無線リンクへの分配と、前記無線リンクからの前記リンクフレームの受け渡しを行うスイッチ手段を有し、前記スイッチ手段には、前記第1の無線メディアおよび前記第2の無線メディアの全てが接続されることを特徴とする。
本発明に係る無線基地局においては、前記第1の無線メディアはセルラーシステムであることを特徴とする。
本発明に係る無線基地局においては、前記第2の無線メディアは、「IEEE802.11」、「IEEE802.16」又は「IEEE802.20」に準拠したものであることを特徴とする。
本発明に係る無線基地局においては、前記第2の無線メディアに係る無線モジュールは、固定回線の加入者宅に設置され、該固定回線を利用して前記スイッチ手段に接続されることを特徴とする。
本発明に係る無線基地局においては、前記第1の無線メディアと同じ無線方式の前記第2の無線メディアであって、前記第1のセル内において通信不安定な場所に配置される前記第2のセルを形成する、前記第1の無線メディアと同じ無線方式の前記第2の無線メディアが、該第1の無線メディアと同じ前記データリンク層に収容されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の無線メディアをシームレスに統合する際に、ネットワーク層における処理負荷の増大を防止することができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコグニティブ基地局10の構成を示すブロック図である。図1において、コグニティブ基地局10は、コア網側インタフェース11、仮想MAC(Media Access Control)処理部12、スイッチ13、複数の無線メディアの無線モジュール14および無線環境認識部15を備える。本実施形態では、複数の無線メディアの無線モジュール14として、IEEE802.11gの無線モジュール14−1,14−2と、IEEE802.11jの無線モジュール14−3,14−4と、IEEE802.16eの無線モジュール14−5とを有する(以下、特に区別しないときは「無線モジュール14」と称する)。
IEEE802.16eの無線モジュール14−5は、最も広範な通信エリアを提供する第1のセルを形成する。IEEE802.11gの無線モジュール14−1,14−2およびIEEE802.11jの無線モジュール14−3,14−4の各々は、該第1のセルに内含され、該第1のセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供する第2のセルを形成する。なお、無線メディアの種類は、本実施形態で扱うものに限定されない。例えば、携帯電話サービスを提供するセルラーシステムの無線モジュールや、IEEE802.20の無線モジュールなどを備えるようにしてもよい。
コグニティブ基地局10は、コア網側インタフェース11を介して、無線通信ネットワークのコアネットワークと接続する。各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して相互に接続される。また、各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して、インターネット等の無線通信ネットワークの外部のネットワークに接続することができる。
コア網側インタフェース11は、コアネットワークとの間で、ネットワーク層の通信データとして、本実施形態ではIP(Internet Protocol)パケットを送受する。
仮想MAC処理部12は、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立するための処理を行う。仮想MACアドレスは、物理アドレスであり、基地局および端末局の各々に対して、唯一に予め付与される。コグニティブ基地局10の仮想MAC処理部12は、端末局の仮想MAC処理部との間で、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立する。仮想MAC処理部12は、このリンクを用いて伝送するフレームを生成する。このフレームのことを、説明の便宜上、「リンクフレーム」と称する。リンクフレームには、コアネットワークから受信されたIPパケットが格納される。仮想MAC処理部12は、生成したリンクフレームをスイッチ13に出力する。また、仮想MAC処理部12は、スイッチ13からリンクフレームを受け取り、該リンクフレームからIPパケットを取り出してコア網側インタフェース11に出力する。
スイッチ13は、仮想MAC処理部12から入力されるリンクフレームを各無線モジュール14へ分配し、又、各無線モジュール14から入力されるリンクフレームを仮想MAC処理部12へ出力する。
無線モジュール14は、自己に固有のMACアドレスを有する。無線モジュール14に固有のMACアドレスのことを、仮想MACアドレスと区別するために、説明の便宜上、「実MACアドレス」と称する。実MACアドレスは、従来、利用されているものである。無線モジュール14は、同じ無線メディアの無線モジュールとの間で、実MACアドレスを用いた無線リンクを確立する。無線リンクは、周波数チャネル単位で確立される。
無線モジュール14は、無線リンクを用いて伝送する無線フレームを生成する。無線フレームには、スイッチ13から受け取ったリンクフレームが格納される。また、無線モジュール14は、無線リンクにより受信した無線フレームからリンクフレームを取り出してスイッチ13に出力する。
無線環境認識部15は、無線環境を認識し、その認識結果に基づき、スイッチ13に対して、仮想MAC処理部12から入力されるリンクフレームの分配先を指示する。具体的に説明すれば、まず、無線環境認識部15は、各無線モジュール14から無線情報を取得する。また、センサーアンテナ16を設け、センサーアンテナ16で観測したデータから無線情報を得てもよい。無線情報としては、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)の値、バックグラウンド雑音レベル、変調方式、送信バッファに蓄積されている送信待ちのデータ量、送信失敗を示すNACK信号を相手局から受信した回数、相手局から受信した無線フレームの不良率などが挙げられる。
無線環境認識部15は、その無線情報に基づいて、各無線メディアの通信状況を判断する。例えば、どの無線メディアが良好な通信状態であるのかを判断する。さらには、どの無線メディアのどの周波数チャネルが良好な通信状態であるのかを判断する。また、長期的な統計データや短期的な統計データを用いて、将来的に良好な通信状態が得られるであろう無線メディア、さらにはその周波数チャネルを特定する推定処理を行う。
無線環境認識部15は、各無線メディアの通信状況に基づき、スイッチ13に対して、仮想MAC処理部12から入力されるリンクフレームの分配先を指示する。リンクフレームの分配先としては、現時点で良好の通信状態であるもの、もしくは、将来的に良好な通信状態が得られるであろうものであって、一つ若しくは複数の無線モジュール14を指示し、さらにはその無線モジュール14における周波数チャネルを一つ若しくは複数を指示する。また、分配比率についても、各無線メディアの通信状況に基づいて決定し、スイッチ13に指示するようにしてよい。
スイッチ13は、無線環境認識部15から指示された分配先へ、仮想MAC処理部12から受け取ったリンクフレームを順番に出力する。なお、無線環境認識部15から分配比率が指示された場合には、その分配比率に従って、各分配先へリンクフレームを分配し出力する。
図2は、本実施形態に係る通信プロトコル上の階層構造を説明するための説明図である。図2において、無線リンク層P1は、無線モジュール14間で確立される無線リンクに対応する階層であって、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)に属する従来からあるものである。これに対して、本実施形態では、無線リンク層P1の上位に、新たにリンク層P2を設ける。リンク層P2は、仮想MAC処理部12間で確立されるリンクに対応する階層である。リンク層P2は、データリンク層に属するものであって、無線リンク層P1の上位階層に位置する。
図2に示されるように、一つのコグニティブ基地局10と一つのコグニティブ端末100の間には、データリンク層において、無線モジュールを意識しない、唯一のリンクがリンク層P2で確立される。そのリンク層P2の一つのリンクにおいては、一つ若しくは複数の無線リンクを用いたリンクフレームの伝送が行われる。但し、リンク層P2においては、そのことを意識しない。つまり、リンクフレームの伝送に、どの無線リンクがいくつ使用されるのかを意識することはない。
なお、図2において、コグニティブ端末100において、OSはネットワーク層の処理を行う。そのネットワーク層の処理では、リンク層P2との間で、コグニティブ基地局10との間で送受信するIPパケットのやり取りを行う。このとき、コグニティブ基地局10との間にはリンク層P2の一リンクのみが確立されているとして、ネットワーク層の処理が行われる。
図3は、本実施形態に係る仮想MACアドレスと実MACアドレスを対応付けるアドレス対応テーブル30の構成例である。図3には、コグニティブ基地局10に具備される場合のものが示されている。図3において、アドレス対応テーブル30は、端末局毎に、仮想MACアドレスと実MACアドレスを対応付けている。図3の例では、端末Aの端末識別情報「端末_A」に関し、端末Aの仮想MACアドレス「仮想MAC_端末A」と、端末Aが有する各無線モジュールの実MACアドレス「実MAC_11g_端末A−1」,「実MAC_11g_端末A−2」,「実MAC_11j_端末A−1」,「実MAC_11j_端末A−2」,「実MAC_16e_端末A−1」との組が記録されている。「実MAC_11g_端末A−1」及び「実MAC_11g_端末A−2」は、IEEE802.11gの無線モジュールの実MACアドレスである。「実MAC_11j_端末A−1」及び「実MAC_11j_端末A−2」は、IEEE802.11jの無線モジュールの実MACアドレスである。「実MAC_16e_端末A−1」は、IEEE802.16eの無線モジュールの実MACアドレスである。
コグニティブ基地局10は、図3に示されるアドレス対応テーブル30から、端末Aの仮想MACアドレスと、端末Aが有する各無線モジュールの実MACアドレスとを取得することができる。アドレス対応テーブル30は、予めコグニティブ基地局10に設定される。若しくは、端末Aとの間で、ある無線モジュールを用いた無線リンクの確立後に、該無線リンクを用いて、仮想MACアドレスおよび実MACアドレスの情報を、直接的に又は関数等で間接的に交換し、アドレス対応テーブル30を作成するようにしてもよい。
図4は、本実施形態に係る通信データの構造を示すフレームフォーマット図である。データ部200は、ネットワーク層の通信データが格納されるものであり、本実施形態ではIPパケットが格納される。リンクフレーム210は、リンク層P2の通信データが格納されるものである。リンクフレーム210には、そのヘッダ部分にリンク層P2における送信元(自局)の仮想MACアドレスと宛先(相手局)の仮想MACアドレスを格納する。そして、リンクフレーム210のペイロード部分にデータ部200を格納する。また、リンク層P2間の制御情報または管理情報をリンクフレーム210のヘッダ部に格納するようにしてもよい。
無線フレーム220は、無線リンク層P1の通信データが格納されるものである。無線フレーム220は、従来、利用されているものである。無線フレーム220には、そのヘッダ部分に無線リンク層P1における送信元(自無線モジュール)の実MACアドレスと宛先(相手無線モジュール)の実MACアドレスを格納する。そして、無線フレーム220のペイロード部分にリンクフレーム210を格納する。
仮想MAC処理部12は、コアネットワークから受信されたIPパケットを送信バッファに格納する。そして、送信バッファからIPパケットを読み出し、該IPパケットを格納するリンクフレーム210を生成する。このとき、仮想MAC処理部12は、アドレス対応テーブル30から相手局の仮想MACアドレスを取得する。仮想MAC処理部12は、生成したリンクフレーム210をスイッチ13に出力する。
また、仮想MAC処理部12は、スイッチ13から受け取ったリンクフレーム210を受信バッファに格納する。そして、受信バッファ中のリンクフレーム210からIPパケットを取り出し、コア網側インタフェース11に出力する。このとき、データリンク層における伝送順序を保証するための処理を行う。つまり、リンク層P2の一つのリンクに対し、複数の無線リンクを使用してリンクフレームの伝送が行われる場合があるので、各無線リンクの伝送途上で、リンク層P2における伝送順序の逆転が生じる可能性がある。このため、その伝送順序の逆転を補正する処理を行う。例えば、リンクフレームのヘッダ中にシーケンス番号を設け、そのシーケンス番号に基づいて、受信バッファ中のリンクフレームを処理するようにすればよい。
本実施形態によれば、図2に示されるようにリンク層P2を設け、コグニティブ基地局10とコグニティブ端末100の間において、リンク層P2でのリンクフレームの伝送が行われる。そのリンクフレームの伝送では、無線リンク層P1において一つ若しくは複数の無線リンクが使用される。その使用される無線リンクの無線メディアは、無線環境に応じて、一つ若しくは複数が選択される。さらには、無線環境に応じて、使用される周波数チャネルが一つ若しくは複数が選択される。
ここで、無線リンク層P1での伝送は、無線リンク層P1内で閉じた処理で実現される。つまり、無線メディアの切り替えや周波数チャネルの切り替えは、無線リンク層P1に閉じた処理、具体的には、図1のスイッチ13と無線環境認識部15によって実現される。従って、仮想MAC処理部12等、リンク層P2以上の上位階層では、リンク層P2の唯一のリンクによってデータリンク層での伝送が行われると認識される。
上述したように本実施形態によれば、無線メディア間および周波数チャネル間の無線リンクの切り替えを無線リンク層P1で閉じた処理によってシームレスに行うことができる。また、無線リンク層P1およびリンク層P2から成るデータリンク層に閉じた処理で、複数の無線メディアをシームレスに統合することが可能になる。これにより、複数の無線メディアをシームレスに統合する際に、ネットワーク層に新たな処理を追加することは不要であり、ネットワーク層における処理負荷の増大を防止することができる。従って、基地局装置または端末装置上でネットワーク層の処理を行うOSに対する機能追加は必要ない。
さらに、無線メディア間の切り替えは、ネットワーク層の通信リンクに対して全く影響を及ぼさない。従って、無線メディア間の切り替え時にネットワーク層の通信IDが変更されることはない。これにより、ネットワーク層の通信IDの変更に伴うOSの処理負荷の増大の問題についても解消される。そして、OSに対する処理負荷の増大が防止されることで、アプリケーション動作の安定性向上に役立つ。
また、無線メディア間の切り替え時にネットワーク層の通信IDが変更されないので、「Mobile IP」等におけるIP上のモビリティの管理コストが低減可能になる。例えば「Mobile IP」においては、「Care of Address」と「Home Address」のバインディングが非常に重要な処理であるが、不安定な無線環境下で、複数の無線メディアを頻繁に切り替えながら使用する場合には、そのバインディングの処理負荷が大変に大きくなる。実際の無線環境はめまぐるしく変化するので、それに対して最適にしかも素早く追随しようとすると、通信のペイロードに費やされるコストに比べて、管理コストになるバインディングの方が負荷が大きいという逆転現象が生じる。しかしながら、本実施形態によれば、そのバインディングが不要となることから、そのような管理コストの問題は生じない。
次に、実施例を挙げて、本発明に係る無線基地局の特徴的な構成を説明する。
図5は、上述したコグニティブ基地局10の一実施例である。
図5において、コグニティブ基地局10は、マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14bおよびピコセル無線モジュール14cを備える。マクロセル無線モジュール14aは、最も広範な通信エリアを提供するマクロセルを形成する。マクロセルとしては、例えば、携帯電話サービスを提供するセルラーシステムのセルである。マイクロセル無線モジュール14bは、マクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するマイクロセルを形成する。マイクロセルとしては、例えば、「IEEE802.16」又は「IEEE802.20」準拠のセルである。ピコセル無線モジュール14cは、マイクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するピコセルを形成する。ピコセルとしては、例えば、「IEEE802.11」準拠のセルである。マイクロセルおよびピコセルは、マクロセル内に配置される。
マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14bおよびピコセル無線モジュール14cは、各々のセルの配置に対応した場所に設置される。各無線モジュール14a,14b,14cは、別途設けられたスイッチ13に通信回線を介して接続される。なお、図5では、コグニティブ基地局10が備える他の構成(コア網側インタフェース11、仮想MAC処理部12、無線環境認識部15)については省略している。
図5に示されるように、スイッチ13には、マクロセルが一つだけ収容される。そして、そのマクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てが、該マクロセルと同じスイッチ13に収容される。これにより、一つのマクロセルと、該マクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てとは、同一のスイッチ13に収容され、同じリンク層P2で処理される。
図5に示されるコグニティブ基地局10によれば、マクロセルと、該マクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルが、それぞれの無線メディアの特徴を活かしたサービスエリアとして利用できるとともに、一基地局のサービスエリアを構成することになる。これにより、周波数利用効率の向上、ユーザの利便性の向上など様々な効果が得られる。さらに、異種の無縁メディア間の無線リンクの切り替えは、シームレスに行われるとともに、ネットワーク層の通信リンクに対して全く影響を及ぼさない。これにより、無線通信の信頼性向上、通信アプリケーション動作の安定性向上等の効果が得られる。
また、本実施例によれば、ピコセルおよびマイクロセルの各々に関して、そのセル範囲を覆うマクロセルが必ず同じコグニティブ基地局10のスイッチ13に収容されていることから、一つのマクロセルの中にあれば、該同じスイッチ13による切り替えによって、ピコセルおよびマイクロセルに係るセル間移動が可能になる。これにより、従来、問題となっていたピコセルやマイクロセルに係るセル間移動(ローミング)の際のネットワーク層での切り替えや、見かけ上のリンク層での切り替え処理が不要となる。なお、マクロセル間でのローミング処理は従来と同様に必要であるが、マクロセルのエッジにピコセル又はマイクロセルが存在している場合でも、本実施例によれば、マクロセルでのローミング処理を行えばよいことから、その処理の負荷が非常に軽くなる。
なお、「IEEE802.11」、「IEEE802.16」又は「IEEE802.20」準拠等のピコセル又はマイクロセルを形成する無線モジュールは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、光ファイバー回線等の固定回線の加入者宅に設け、該固定回線を利用して、該加入者宅を覆うマクロセルと同じコグニティブ基地局10のスイッチ13に接続するようにしてもよい。例えば、該無線モジュールを固定回線のセットボックス装置に内蔵させるようにしてもよい。
また、マクロセルと同じ無線方式の無線メディアの無線モジュールを小型基地局として、地下街やビルなどマクロセル内の通信不安定な場所に電波障害対策用に用いる場合、該小型基地局をADSL又は光ファイバー回線等によりマクロセルと同じコグニティブ基地局10のスイッチ13に接続するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述したコグニティブ基地局10には、リンク層P2を有していない従来の無線端末も接続可能である。これは、無線リンク層P1の無線リンクが利用可能なことによる。リンク層P2を有していない従来の無線端末と接続する場合には、リンク層P2をスルーするように設定すればよい。このことは、コグニティブ端末100についても同様である。
また、上述の実施形態では、本発明に係る無線通信装置として、主にコグニティブ基地局10(無線基地局)について説明したが、本発明に係るコグニティブ端末100(無線端末)の構成は、コグニティブ基地局10に対応したものである。但し、コグニティブ端末100は、無線環境認識部15を具備する必要はない。また、コグニティブ基地局10とコグニティブ端末100がそれぞれ有する無線メディアの種類は、完全に一致している必要はない。
本発明の一実施形態に係るコグニティブ基地局10の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る通信プロトコル上の階層構造を説明するための説明図である。 同実施形態に係るアドレス対応テーブル30の構成例を示す図である。 同実施形態に係る通信データの構造を示すフレームフォーマット図である。 本発明の一実施形態に係るコグニティブ基地局10の一実施例を示す構成図である。
符号の説明
10…コグニティブ基地局10(無線基地局)、11…コア網側インタフェース、12…仮想MAC処理部、13…スイッチ、14…無線モジュール、15…無線環境認識部、16…センサーアンテナ、30…アドレス対応テーブル、100…コグニティブ端末、210…リンクフレーム、220…無線フレーム、P1…無線リンク層、P2…リンク層

Claims (6)

  1. 複数の無線メディアを有する無線基地局において、
    最も広範な通信エリアを提供する第1のセルを形成する第1の無線メディアを一つと、
    前記第1のセルに内含され、前記第1のセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供する第2のセルを形成する第2の無線メディアを一つ若しくは複数と、
    無線端末局および無線基地局のそれぞれに固有の物理アドレスを用いて自局と端末局との間で確立するリンクにより送受するリンクフレームを、各無線メディアの無線リンクの一つ若しくは複数を用いて伝送するデータリンク層と、を有し、
    前記第2の無線メディアの全ては、前記第1の無線メディアが収容される前記データリンク層に収容される、
    ことを特徴とする無線基地局。
  2. 前記データリンク層は、
    前記リンクフレームの前記無線リンクへの分配と、前記無線リンクからの前記リンクフレームの受け渡しを行うスイッチ手段を有し、
    前記スイッチ手段には、前記第1の無線メディアおよび前記第2の無線メディアの全てが接続される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記第1の無線メディアはセルラーシステムであることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記第2の無線メディアは、「IEEE802.11」、「IEEE802.16」又は「IEEE802.20」に準拠したものであることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  5. 前記第2の無線メディアに係る無線モジュールは、固定回線の加入者宅に設置され、該固定回線を利用して前記スイッチ手段に接続されることを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
  6. 前記第1の無線メディアと同じ無線方式の前記第2の無線メディアであって、前記第1のセル内において通信不安定な場所に配置される前記第2のセルを形成する、前記第1の無線メディアと同じ無線方式の前記第2の無線メディアが、該第1の無線メディアと同じ前記データリンク層に収容されることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
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