JP2007027196A - 記憶素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録された情報を安定に保持することができ、かつ少ない電流で記録することが可能な記憶素子を提供する。
【解決手段】 第1の磁性層1と第2の磁性層3と第3の磁性層5とが、非磁性層2,4を介して積層され、第1の磁性層1の磁化M1の向きが固定され、第2の磁性層3及び第3の磁性層5により記憶層6が構成され、第2の磁性層3と第3の磁性層5とが、磁化M3,M5の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しており、第3の磁性層5の磁化が第2の磁性層3の磁化よりも大きく、第3の磁性層5の分極率が第2の磁性層3の分極率の0.7倍以下であり、非磁性層2を通じて、第1の磁性層1と第2の磁性層3との間に電流を流すことにより情報の記録が行われる記憶素子10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記憶素子に係わり、不揮発性メモリ等に用いて好適なものである。
コンピュータ等の情報機器では、ランダム・アクセス・メモリとして、動作が高速で、高密度なDRAMが広く使われている。
しかし、DRAMは電源を切ると情報が消えてしまう揮発性メモリであるため、情報が消えない不揮発のメモリが望まれている。
そして、不揮発メモリの候補として、磁性体の磁化で情報を記録する磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)が注目され、開発が進められている(例えば非特許文献1参照)。
MRAMは直交する2種類のアドレス配線(ワード線、ビット線)にそれぞれ電流を流して、各アドレス配線から発生する電流磁場によって、アドレス配線の交点にある磁気記憶素子の磁性層の磁化を反転して情報の記録を行うものである。
しかしながら、記録した情報を安定に保持するためには、情報を記録する磁性層(記憶層)において一定の保磁力が必要である。
一方、記録された情報を書き換えるためには、アドレス配線にある程度の電流を流さなければならない。
そして、MRAMを構成する素子の微細化に従い、アドレス配線も細くなるため、充分な電流が流せなくなってくる。
そこで、より少ない電流で磁化反転が可能な構成として、スピン注入による磁化反転を利用する構成の磁気メモリが注目されている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
スピン注入による磁化反転とは、磁性体の中を通過してスピン偏極した電子を、他の磁性体に注入することにより、他の磁性体において磁化反転を起こさせるものである。
そして、スピン注入による磁化反転は、素子のサイズが小さくなるに従い記録に必要な電流を小さくすることができるため、素子が微細化されても、少ない電流で記録を行うことができる利点を有している。
日経エレクトロニクス 2001.2.12号(第164頁−171頁) 特開2003−17782号公報 特開2004−193595号公報
しかしながら、素子サイズを小さくすると、熱揺らぎによって記録された情報が変化してしまう等、記録の保持能力に問題が生じる。
この熱揺らぎによる情報の変化を避けるためには、記憶層を構成する磁性層を厚くする等の対策が考えられる。
しかし、磁性層を厚くして磁性層の体積を増やすと、スピン注入による磁化反転に必要な電流が増加するため、消費電力の増加や駆動トランジスタのサイズの増大を招く。このため、素子サイズを小さくして記録密度の向上を図ることが困難になる。
上述した問題の解決のために、本発明においては、記録された情報を安定に保持することができ、かつ少ない電流で記録することが可能な記憶素子を提供するものである。
本発明の記憶素子は、第1の磁性層と第2の磁性層と第3の磁性層とが、それぞれ非磁性層を介して積層されて成り、第1の磁性層は磁化の向きが固定された磁性層であり、第2の磁性層及び第3の磁性層により、情報を磁性体の磁化状態により保持する記憶層が構成され、第2の磁性層と第3の磁性層とが、磁化の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しており、第3の磁性層の磁化が第2の磁性層の磁化よりも大きく、第3の磁性層の分極率が第2の磁性層の分極率の0.7倍以下であり、非磁性層を通じて、第1の磁性層と第2の磁性層との間に電流を流すことにより情報の記録が行われるものである。
上述の本発明の構成によれば、第1の磁性層と第2の磁性層と第3の磁性層とが、それぞれ非磁性層を介して積層されて成り、第1の磁性層は磁化の向きが固定された磁性層(いわゆる磁化固定層)であり、第2の磁性層及び第3の磁性層により、情報を磁性体の磁化状態により保持する記憶層が構成され、非磁性層を通じて、第1の磁性層と第2の磁性層との間に電流を流すことにより情報の記録が行われることから、第1の磁性層(磁化固定層)と第2の磁性層(記憶層の一部)との間に電流を流すことにより、いわゆるスピン注入により記憶層の磁化状態(磁化の向き)を変化させて、情報の記録を行うことができる。
そして、第2の磁性層と第3の磁性層とが、磁化の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しているため、これら2層を合わせた記憶層全体の合成磁化が小さくなり、磁気的結合により2層の磁化の向きが連動して反転する。
これにより、スピン注入により、比較的小さい電流量で、これら第2の磁性層と第3の磁性層の磁化の向きを、反転させることができる。
しかも、第2の磁性層及び第3の磁性層は、それぞれ個々の磁化量は充分な大きさがあるため、熱揺らぎによる記憶層の磁化状態の変化を防ぐことができ、充分な熱安定性を有している。
また、第3の磁性層の磁化が第2の磁性層の磁化よりも大きいため、第2の磁性層の方が相対的に磁化が小さくなっており、スピン注入により、比較的小さい電流量で、第2の磁性層の磁化の向きを反転させることができる。
さらに、第3の磁性層の分極率が第2の磁性層の分極率の0.7倍以下であることにより、スピン注入の電流の極性による反転電流の差を小さくすることができ、単層の磁性層のみから記憶層を構成した場合と比較して、反転電流を低減することができる。
従って、本発明の記憶素子によれば、充分な熱安定性を有するので、情報を安定して保持することができると共に、少ない電流で記憶層を構成する磁性層の磁化の向きを反転して、情報の記録を行うことができる。
上述の本発明の記憶素子によれば、情報の保持特性に優れると共に、少ない電流で情報の記録を行うことができるため、安定して動作し、消費電力の少ない記憶装置(メモリ)を実現することができる。
まず、本発明の具体的な実施の形態の説明に先立ち、本発明の概要について説明する。
本発明では、磁化の向き(磁化状態)を情報として保持する記憶層を、少なくとも2層の磁性層とその間の非磁性層とを有する構造として、記憶素子を構成する。
また、この記憶層に対して、前述したスピン注入による磁化反転を用いて、記憶層を構成する磁性層の磁化の向きを反転させて、情報の記録を行う。
スピン注入による磁化反転を起こすために必要な電流Icは、下記の式(1)で表される(J.C.Slonzewski:Journal of Magnetism and Magnetic Materials,Volume159(1996)L1参照)。
Ic=α・e・γ・Ms・V・Heff/(g・μ) (1)
ここで、αは制動定数、eは電子の電荷、γはジャイロ定数、Msは磁化が回転する磁性層の飽和磁化、Heffは磁気異方性による異方性磁界(Ha)や外部磁場等の磁性層に働く有効磁場、Vは磁性層の体積、gはスピン注入効率、μはボーア磁子である。
この式(1)から、スピン注入により磁化反転するための電流Icを下げるためには、飽和磁化Msや磁性層の体積Vを下げるのが有効であることがわかる。
しかしながら、これら飽和磁化や体積を減らすと、記憶素子の熱安定性も低下してしまうため、熱揺らぎによる情報の変化が起こりやすくなる。
上述の問題を解決するために種々の検討を行った結果、熱安定性を減らさずに反転電流を減らすためには、記憶層を少なくとも2つの磁性層に非磁性層で分断し、これら2つの磁性層が適当な強度で反平行に磁気的相互作用するようにすると共に、これら2つの磁性層のスピン分極率を偏極スピンが注入される側の磁性層で高く、反対側の磁性層で低くすることが効果的であることを見い出した。
さらに、記憶層を構成する2つの磁性層において、偏極スピン注入される側の磁性層の磁化を小さく、反対側の磁性層の磁化を大きくすると、比較的小さい電流で反転し、かつ熱的に安定な記憶素子が得られることを見い出した。
そこで、本発明では、第1の磁性層と第2の磁性層と第3の磁性層とが、それぞれ非磁性層を介して積層されて成り、第1の磁性層は磁化の向きが固定された磁性層であり、第2の磁性層及び第3の磁性層により、情報を磁性体の磁化状態により保持する記憶層が構成され、第2の磁性層と第3の磁性層とが、磁化の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しており、第3の磁性層の磁化が第2の磁性層の磁化よりも大きく、第3の磁性層の分極率が第2の磁性層の分極率の0.7倍以下であり、非磁性層を通じて、第1の磁性層と第2の磁性層との間に電流を流すことにより情報の記録が行われる記憶素子を構成する。
第1の磁性層は、磁化の向きが固定されており、いわゆる磁化固定層となっている。この磁化固定層の磁化の向きが、記憶層の磁化の向きの基準となるので、磁化固定層は参照層とも称される。
磁化固定層を構成する第1の磁性層の材料としては、CoFe,CoFeB等の分極率の大きな材料が好ましい。
そして、例えば、PtMn等の反強磁性層と積層することにより、第1の磁性層の磁化の向きを固定することが好ましい。
また、例えば、複数層の磁性層をRu等の非磁性層を介して積層し、これら複数層の磁性層の磁化の向きを互いに反平行に結合させると共に、漏洩磁場の影響が小さくなるように磁化を安定化させた構成とすることにより、第1の磁性層の磁化の向きを固定してもよい。
第1の磁性層と第2の磁性層との間の非磁性層の材料としては、例えば、Cu等のスピン散乱の小さな金属材料や、酸化アルミニウムや酸化マグネシウム等のセラミック材料を、用いることが好ましい。特に、酸化マグネシウムを用いると、読み出しの際の再生信号が大きく取れるため、有効である。
第2の磁性層は、スピン分極率が高く、飽和磁束密度が小さく、膜厚が薄い方が、反転電流を低減できる。そして、飽和磁束密度を小さくして、膜厚を薄くすることにより、第2の磁性層の磁化量を小さくすることができる。
この第2の磁性層の材料としては、例えば、CoFeB合金、CoFeGd合金、FeNiTa合金等を用いることができる。これらの合金材料は、比較的分極率が高く、飽和磁束密度が小さい。
第3の磁性層は、熱安定性のために、厚さと飽和磁束密度がある程度大きく、スピン分極率ができるだけ小さい方が好ましい。そして、飽和磁束密度を大きくして、膜厚を厚くすることにより、第3の磁性層の磁化量を比較的大きくすることができる。
この第3の磁性層の材料としては、組成を調整したFeV合金、GdCo合金、CuFeCo合金等を用いることが可能である。
例えば、第2の磁性層としてCoFeB等の磁性層を用いる場合、CoFeB等のスピン分極率が50〜60%であるので、第3の磁性層としては、その0.7倍以下のスピン分極率、より好ましくは30%以下のスピン分極率を有する材料を用いる。
スピン分極率を小さくする方法としては、スピン分極率が組成により正から負へ変化する材料を用いて、スピン分極率がゼロもしくはその付近となる組成とするのが一つの方法である。このような材料としては、FeCr,FeV,GdCo等が該当する。
しかしながら、FeCr,FeVで低分極率を実現するためには、欠陥の少ない体心立方格子構造にしなければならないので、薄膜で実現するのは難しい。また、GdCoで低分極率を実現するためには、約80原子%のGdを含まなければならないので、キュリー温度が低下して、室温で強磁性を示さないことがある。
分極率を下げるもう一つの方法は、伝導率の高いCu,Ag,Au,Mg等の非磁性材料とそれらの材料と混じり合わないFe,Co,Ni等の磁性材料との複合材料とすることによって、非磁性材料に電流を流し、磁性材料に流れる電流を減らすことができ、これにより実効的にスピン分極を下げることができる。この方法では、分極率を完全にゼロにすることはできないが、非磁性材料として電気伝導度の大きな材料を用いて、磁性材料として電気伝導度の小さな材料を用いれば、分極率を効果的に下げることができる。
上述のように、第3の磁性層を、Fe,Co,Niから選ばれる少なくとも一種以上と、Cu,Ag,Au,Mgから選ばれる少なくとも一種以上とからなる構成とすることにより、実効的にスピン分極を下げることができ、スピン分極の小さい磁性層を薄膜でも容易に実現することができる。なお、第3の磁性層が、これら2種類の元素の他に、他の元素(例えば、ボロンB等)を含有していてもよい。
第2の磁性層と第3の磁性層との磁気的相互作用を調整する方法としては、これらの磁性層の間に、例えば、Ru等の非磁性層や、MgOとFeとの複合材料等の磁化を弱めた強磁性層を、挟む方法がある。特に、Ru等の一部の非磁性材料は、厚さを変えることによって、層間の磁気的相互作用の大きさを比較的自由に変えることができるため、より好ましい。
この磁気的相互作用の大きさは、非磁性材料の膜厚の増大に従って、周期的に変化する。本発明では、第2の磁性層と第3の磁性層とが磁化の向きが反平行に磁気的結合するように構成するので、磁気的相互作用が大きくなるように非磁性層の膜厚を選定すればよい。
また、記憶素子のパターン形状を適当な形状とすると、第2の磁性層と第3の磁性層の間に静磁的な磁気相互作用が働くので、この静磁的相互作用と、非磁性膜や弱い磁性膜を介した相互作用とを合わせて、磁気的相互作用の大きさを調整すると良い。
第2の磁性層と第3の磁性層との間の磁気的相互作用が弱すぎると、情報を記録する際に第2の磁性層の磁化のみが動き、第3の磁性層の磁化が反転しないので、好ましくない。
一方、磁気的相互作用が強すぎると、磁化の反転に大きな電流が必要となり、反転電流が下げられないので、好ましくない。
そして、より好ましくは、第2の磁性層と第3磁性層の磁化の向きをほぼ平行にするのに必要となる磁場の大きさをHsとして、第2の磁性層と第3の磁性層において各層の磁化の向きが反平行状態を維持したまま磁化の向きを反転させるのに必要な磁場の大きさをHcとしたときに、HsがHcの2倍以上、20倍以下(即ち、2Hc≦Hs≦20Hc)となるように、磁気的相互作用を調整する。
HsとHcの関係が上記範囲内であるように、磁気的相互作用を調整することにより、第2の磁性層及び第3の磁性層の磁化が、連動して向きを反転させることができると共に、磁化の向きの反転に必要となる電流量を低減することができる。
上述した本発明の記憶素子の構成を、模式的に図1に示す。
図1に示す記憶素子10は、第1の磁性層1と第2の磁性層3と第3の磁性層5とが、それぞれ非磁性層2,4を介して積層されている。
第1の磁性層1は、その磁化M1の向きが固定され、いわゆる磁化固定層となっている。
第2の磁性層3及び第3の磁性層5により、記憶層6が構成されている。
また、第2の磁性層3と第3の磁性層5とが、磁化M3,M5の向きが互いに反平行となるように磁気的結合している。
この記憶素子10では、非磁性層2を通じて、第1の磁性層1と第2の磁性層3との間に電流を流すことにより、情報の記録が行われる。
そして、第3の磁性層5の磁化M5が第2の磁性層3の磁化M3よりも大きく、かつ第3の磁性層5の分極率が第2の磁性層3の分極率の0.7倍以下となっている。
これにより、前述したように、比較的小さい電流量で、第2の磁性層3の磁化M3の向きを反転させることができる。また、スピン注入の電流の極性による反転電流の差を小さくすることができ、単層の磁性層のみから記憶層を構成した場合と比較して、反転電流を低減することができる。
なお、第1の磁性層1と第2の磁性層3と第3の磁性層5との積層順序を、図1とは逆にして、第1の磁性層(磁化固定層)1が上層であり第3の磁性層5が下層である構成としてもよい。
ここで、図1に示した記憶素子10の構成において、記憶素子10の各種特性を計算により求めた。
図1の記憶素子10において、非磁性層2をトンネルバリア層(トンネル絶縁層)として、第2の磁性層3の膜厚を1nm、飽和磁束密度を1テスラ、ダンピング定数を0.01と設定し、第3の磁性層5の膜厚を5nm、飽和磁束密度を1テスラ、ダンピング定数を0.01として、第2の磁性層3と第3の磁性層5との間に働く磁気的相互作用の大きさを0.03erg/cmと設定した。
そして、これらの設定値を用いて、記憶素子10に対して外部磁場を掃引したときの、磁場の大きさと記憶素子の抵抗値との関係を計算により求めた。
計算結果として、磁場抵抗曲線を図2に示す。
第2の磁性層3と第3の磁性層5との相互作用がある程度大きいので、外部磁場を掃引すると、第2の磁性層3及び第3の磁性層5において、反平行結合が維持された状態で、これらの磁性層3,5の磁化の向きが反転する。
そして、図2に示すように、この磁化の向きが反転するときの外部磁場の大きさは、250エルステッド(Oe)である。即ち、この記憶素子10の保磁力は250[Oe]である。
さらに磁場を強くすると、約850[Oe]で第2の磁性層3の磁化M3と第3の磁性層5の磁化M5の向きが、反平行状態から平行状態に変化する。以下、このときの磁場をHsと定義する。
次に、第2の磁性層3の分極率をPとして、第3の磁性層5の分極率をPとしたとき、分極率の比P/Pを変化させて、それぞれの比の値において、電流を流してスピン注入磁化反転を行った場合の反転電流Icを計算により求めた。
計算結果として、分極率の比P/Pと、反転電流Icとの関係を図3に示す。図3において、Icは電流を第3の磁性層5から第1の磁性層1の方向に流して第1の磁性層1の磁化M1と第2の磁性層3の磁化M2を反平行から平行にするときの電流であり、Icは第1の磁性層1から第3の磁性層5の方向に電流を流して第1の磁性層1の磁化M1と第2の磁性層3の磁化M2を平行から反平行にするときの電流である。また、図3の縦軸は、記憶層を厚さ6nmの磁性層単層とした場合の反転電流Icを基準値として、記憶素子10の反転電流IcのIcに対する比を示している。
図3からわかるように、分極率の比が1付近である、即ち磁性層5の分極率と磁性層3の分極率がほぼ等しいときには、極性による反転電流の差が大きく、さらに正極性の電流Ic側ではIc/Icが1以上となっており、正極性においては単層の記録層と比較して反転電流低減の効果が得られない。
そして、正負どちらの極性においても、反転電流を低減する効果を得るには、第3の磁性層5と第2の磁性層3の分極率の比P/Pが0.7以下であることが必要であることがわかる。また、分極率の比を小さくするほど、正極性の反転電流をより大きく低減することができるので、磁性層5の分極率Pをゼロ近傍とすることが望ましい。
次に、磁性層5の分極率Pをゼロと設定して、第2の磁性層3と第3の磁性層5との間の磁気的相互作用の大きさを様々に変えて、それぞれの場合の反転電流Icを計算により求めた。
具体的には、第3の磁性層5の分極率Pをゼロと設定して、さらに、第2の磁性層3の飽和磁束密度Msと厚さtとの積(Ms・t)を一定に保ちながら、第2の磁性層3の飽和磁束密度Msを0.3T,0.5T,1Tと変化させた。即ち、第2の磁性層3の厚さtの比は10:6:3であり、また積(Ms・t)が一定であるため、磁化量が一定である。
そして、それぞれの飽和磁束密度Msにおいて、Hsの大きさを変化させて、それぞれ反転電流Icを計算により求めた。
計算結果として、各飽和磁束密度Msにおける、Hsに対する規格化反転電流(Ic/Ic)の関係を図4に示す。
図4より、第2の磁性層3の飽和磁束密度Msが小さい方が反転電流は小さくなるが、いずれの飽和磁束密度Msの値でも同様の傾向を示しており、2000[Oe]を超えると反転電流の増加が見られ、5000[Oe]を超えると反転電流の増大が顕著になっている。
また、Hsが500[Oe]未満では、結果が安定しない。
以上の結果から、Hsの大きさを、500[Oe]〜5000[Oe]の範囲内、即ちHc(図2よりこの構成では250[Oe])の2倍以上、20倍以下とすると、動作が安定し、反転電流を低くできるので望ましいことがわかる。
次に、磁性膜の組成によるスピン分極率の変化について調べた。
スピン分極の測定は、以下の方法により行った。
AlGaAsの発光ダイオード(LED)基板の電極として、トンネル絶縁膜を介して磁性膜(強磁性体)を接続した。
そして、このLEDを発光させて、LEDからの光の偏光を調べて、この偏光から強磁性体の分極率を見積もることができる。
そして、Co50Fe50とCuの合金膜において、Cuの含有量を変化させて、それぞれ、上述の方法により分極率を測定した。なお、Cuの含有量が0%(Co50Fe50)のものについても、同様に分極率を測定した。
測定結果として、Cu含有量とスピン分極率との関係を、図5に示す。
図5より、Cu含有量が増えると分極率が低下していき、Cu含有量が50原子%のときに分極率が15%であることがわかる。
なお、Cu含有量をさらに多くしていくと、スピン分極率も低下すると推測されるが、磁性層の磁化量も小さくなっていくので、第3の磁性層5の磁性が弱くなると共に、第2の磁性層3との磁気的結合も弱くなっていく。
従って、Cu等の非磁性元素はある程度の含有量までとすることが望ましい。この合金膜では、50原子%程度のCu含有量が望ましいと考えられる。
続いて、上述した本発明の構成を満足する具体的な本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施の形態として、記憶素子の概略構成図(断面図)を図6に示す。
この記憶素子30は、下層から、下部電極11、反強磁性層12、磁性層13、非磁性層14、磁性層(参照層)15、トンネル絶縁層16、磁性層17、非磁性層18、磁性層19、上部電極20が積層されて成る。
磁性層17及び磁性層19は、それぞれ上述の第2の磁性層及び第3の磁性層に相当し、これら2層の磁性層17,19とその間の非磁性層18により、情報を磁化状態(磁化の向き)で保持する記憶層22が構成される。
また、磁性層13・非磁性層14・磁性層(参照層)15の3層により、積層フェリ構造の磁化固定層21が構成される。この磁化固定層21は、上述の第1の磁性層に相当する。
この磁化固定層21のうち、磁性層13は反強磁性層12により磁化M13の向きが固定される。磁性層(参照層)15は、その磁化M15の向きが磁性層13の磁化M13とは反平行となっており、また記憶層22に対する磁化の向きの基準となるものである。
この記憶素子30では、後述するように、下部電極11及び上部電極20の間に電流を流すことにより、スピン注入による記憶層22(17,19)の磁化M17,M19の向きの反転を行うことができる。
本実施の形態の記憶素子30においては、特に、記憶層22を構成する2層の磁性層17,19が、図1に示した記憶素子10の2層の磁性層3,5と同様の関係を有する構成となっている。
即ち、磁性層17及び磁性層19が、その磁化M17,M19の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しており、磁性層19の磁化M19が磁性層17の磁化M17よりも大きく、磁性層19の分極率が磁性層17の分極率の0.7倍以下となっている。
磁性層17の磁化M17及び磁性層19の磁化M19の向きが、互いに反平行となるように磁気的結合していることにより、これら2層17,19を合わせた記憶層22全体の合成磁化が小さくなり、磁気的結合により2層17,19の磁化M17,M19の向きが連動して反転する。しかも、個々の磁性層17,19の磁化量は充分な大きさがあるため、熱揺らぎによる記憶層22の磁化状態の変化を防ぐことができ、充分な熱安定性を有している。
磁性層19の磁化M19が磁性層17の磁化M17よりも大きいことにより、磁性層17の磁化M17が相対的に小さくなっており、スピン注入により、比較的小さい電流量で、磁性層17の磁化M17の向きを反転させることができる。
磁性層19のスピン分極率が、磁性層17のスピン分極率の0.7倍以下であることにより、スピン注入の電流の極性による反転電流の差を小さくすることができ、単層の磁性層のみから記憶層を構成した場合と比較して、反転電流を低減することができる。
そして、下部電極11及び上部電極20の間に電流を流すことにより、スピン注入による記憶層22(17,19)の磁化M17,M19の向きの反転を行うことができる。
上部電極20から下部電極11に向けて、即ち記憶層22から磁性層(参照層)15に向けて電流を流すと、磁性層(参照層)15から記憶層22の下層の磁性層17に偏極電子が注入され、磁性層17の磁化M17の向きが参照層15の磁化M15の向きと平行になる。
下部電極11から上部電極20に向けて、即ち参照層15から記憶層22に向けて電流を流すと、記憶層22の下層の磁性層17から参照層15に偏極電子が注入され、磁性層17の磁化M17の向きが参照層15の磁化M15の向きと反平行になる。
このようにして、電流を流す向きによって、記録する情報を選択することができる。
磁性層(参照層)15の磁化M15の向きと磁性層17の磁化M17の向きが、平行の状態ではトンネル絶縁層16を通る電流の抵抗が小さくなり、反平行の状態ではトンネル絶縁層16を通る電流の抵抗が大きくなる。このことを利用して、抵抗値から記憶層22に記録された情報の内容を読み出すことができる。
なお、読み出し時に流す電流は、スピン注入による記憶層22(17,19)の磁化反転が生じないように、反転電流よりも小さくする。
上述の本実施の形態の記憶素子30の構成によれば、磁性層17及び磁性層19が、その磁化M17,M19の向きが互いに反平行となるように磁気的結合していることにより、2層17,19を合わせた記憶層22全体の合成磁化が小さくなり、磁気的結合によって2層17,19の磁化M17,M19の向きが連動して反転するため、磁化M17,M19の向きを反転させるために必要となる反転電流を低減することができると共に、充分な熱安定性を有している。
さらに、磁性層19の磁化M19が磁性層17の磁化M17よりも大きく、磁性層19の分極率が磁性層17の分極率の0.7倍以下となっていることにより、この構成によっても、反転電流を低減することができる。
上述のように、充分な熱安定性を有するので、情報を安定して保持することができると共に、少ない電流で記憶層22を構成する磁性層17,19の磁化M17,19の向きを反転して、情報の記録を行うことができる。
従って、本実施の形態の記憶素子30によれば、情報の保持特性に優れると共に、少ない電流で情報の記録を行うことができるため、安定して動作し、消費電力の少ない記憶装置(メモリ)を実現することができる。
また、上述の本実施の形態の記憶素子30は、例えば、記憶層22・トンネル絶縁層16・磁化固定層21を含む各層を同じ平面パターンで積層した積層体から成る構成とすることにより、微細化することが比較的容易である。
そして、磁場を印加して磁化状態を変化させる、従来のMRAM用の磁気記憶素子と比較して、磁場を印加するための配線が不要となるため、記憶素子30の占める体積を低減することができる。
これにより、本実施の形態の記憶素子30によりメモリセルを構成したメモリを小型化したり、高密度化して記憶容量を大きくしたりすることが容易に可能になる。
従って、本実施の形態の記憶素子30を備えてメモリを構成すれば、省電力動作可能な高密度の不揮発性メモリを実現することができる。
上述の実施の形態では、磁化固定層21の下に反強磁性層12を設けて、磁化固定層21の磁性層13の磁化M13の向きを固定したが、反強磁性層を設けないで、磁化固定層の磁化の向きを固定する構成としてもよい。
(実施例)
ここで、実際に本発明の記憶素子を作製して、特性を調べた。
そして、各層の材料及び膜厚を、次のように設定して、図6に示した構成の記憶素子30を作製した。
即ち、膜厚5nmのTa膜から成る下部電極11の上に、膜厚30nmのPtMn膜から成る反強磁性層12、膜厚2nmのCo90Fe10膜(添え字は原子%;以下同様)から成る磁性層13、膜厚0.7nmのRu膜から成る非磁性層14、膜厚2nmのCo50Fe3020膜から成る磁性層(参照層)15、膜厚0.8nmの酸化マグネシウム膜から成るトンネル絶縁層16、膜厚1nmのCo50Fe3020膜から成る磁性層17、膜厚1.7nmのRu膜から成る非磁性層18、膜厚4nmのCo25Fe25Cu50膜から成る磁性層19、膜厚5nmのTa膜から成る上部電極20を、順次積層形成した。
このうち、磁性層13、非磁性層14、磁性層(参照層)15の3層の積層により、磁化固定層21が構成される。
次に、各層をパターニングして、長軸約200nm・短軸約150nmの楕円形状のパターンとした。
このようにして、図6に示した構成の記憶素子30を作製して、実施例の試料とした。
(比較例)
記憶層22の上層の磁性層19を、Co50Fe3020膜(即ち、磁性層17と同一の材料・組成)とした以外は、実施例と同様にして、図6に示した構造の記憶素子30を作製し、比較例の試料とした。
なお、実施例の磁性層19に用いたCo25Fe25Cu50合金の分極率は15%であり、実施例及び比較例の磁性層17と比較例の磁性層19とに用いたCo50Fe3020合金の分極率は55%である。
これら実施例及び比較例の各試料に対して、上層側から電流を流す場合を正、下層側から電流を流す場合と負と定義して、記憶素子に流す電流の大きさを−1.0mA〜+1.0mAの範囲で変化させて、記憶素子の抵抗値の変化を測定した。
測定結果を図7A及び図7Bに示す。図7Aは実施例の試料、図7Bは比較例の試料の各測定結果であり、それぞれ縦軸は抵抗値を相対値で示している。
図7Bより、比較例においては、電流が負側の極性しか反転が見られず、電流が1mA以下では片方しか反転が見られなかった。
図7Aより、本発明の実施例においては、正側と負側の極性による反転電流の差が小さくなっている。従って、電流のみにより、記憶層の磁化の向きを反転させて、任意の記録を行うことが可能である。
次に、図6の記憶素子30の磁性層19に、他のFe,Co等の強磁性元素と、それらと固溶しない良導性の金属元素(Cu,Ag,Au,Mg)とを組み合わせた材料を用い、その他は上述の実施例と同様にして記憶素子30の試料を作製した。使用した材料は、Fe60Ag40,Fe30Co20Au50,Fe60Mg40,Fe30Co30Ni10Cu30,Fe20Co30Cu3515の5種類とした。
これら各試料について、前述した方法により、スピン分極率と、正側の反転電流Ic及び負側の反転電流Icを測定した。測定結果として、各試料の材料組成と合わせて、表1に示す。
Figure 2007027196
表1より、いずれの膜においても、スピン分極率が磁性層17のCo50Fe3020(スピン分極率55%)の半分以下となり、また反転電流は、正負いずれの側とも1mA以下と小さいことがわかる。
即ち、表1に示した各材料を用いて磁性層19を形成しても、磁性層19のスピン分極率を小さくすると共に、記憶素子30の反転電流を低減することが可能である。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の記憶素子の構成を模式的に示す図である。 図1の記憶素子に外部磁場を印加した場合の磁場の大きさと記憶素子の抵抗値との関係の計算結果を示す図である。 図1の記憶素子における、記憶層の2層の磁性層の分極率の比と、反転電流との関係を示す図である。 図1の記憶素子における、記憶層の2層の磁性層の磁気的相互作用を変えたときの、飽和磁場と反転電流との関係を示す図である。 CoFeとCuとの合金において、Cu含有量を変えたときのスピン分極率の変化を示す図である。 本発明の記憶素子の一実施の形態の概略構成図(断面図)である。 A、B 記憶素子の電流抵抗曲線の測定結果を示す図である。
符号の説明
1 第1の磁性層(磁化固定層)、2,4,14,18 非磁性層、3 第2の磁性層、5 第3の磁性層、6,22 記憶層、10,30 記憶素子、11 下部電極、12 反強磁性層、13,15,17,19 磁性層、16 トンネル絶縁層、20 上部電極、21 磁化固定層

Claims (3)

  1. 第1の磁性層と、第2の磁性層と、第3の磁性層とが、それぞれ非磁性層を介して積層されて成り、
    前記第1の磁性層は、磁化の向きが固定された磁性層であり、
    前記第2の磁性層及び前記第3の磁性層により、情報を磁性体の磁化状態により保持する記憶層が構成され、
    前記第2の磁性層と、前記第3の磁性層とが、磁化の向きが互いに反平行となるように磁気的結合しており、
    前記第3の磁性層の磁化が、前記第2の磁性層の磁化よりも大きく、
    前記第3の磁性層の分極率が、前記第2の磁性層の分極率の0.7倍以下であり、
    前記非磁性層を通じて、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に電流を流すことにより情報の記録が行われる
    ことを特徴とする記憶素子。
  2. 前記第2の磁性層の磁化の向きと前記第3の磁性層の磁化の向きとをほぼ平行にするために必要となる磁場の大きさをHsとし、前記第2の磁性層の磁化の向きと前記第3の磁性層の磁化の向きとが反平行である状態を維持したまま磁化の向きを反転させるために必要となる磁場の大きさをHcとしたときに、HsがHcの2倍以上、20倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
  3. 前記第3の磁性層が、Fe,Co,Niから選ばれる少なくとも一種以上と、Cu,Ag,Au,Mgから選ばれる少なくとも一種以上とからなることを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。

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