JP2007026909A - 2心平衡ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】信号導体とシールド導体間は、所定の静電容量を有して所定の特性インピーダンスを確保すると共に、信号導体間は、その離間する距離を狭めて結合度を高め、スキューと信号減衰を低減することができる2心平衡ケーブルを提供する。
【解決手段】内部導体12を第1の絶縁層13により絶縁被覆した2本のコア電線11を対にして、その周囲を外部導体14で覆い、外部導体14の外周を第2の絶縁層16で被覆した2心平衡ケーブルであって、第1の絶縁層13の厚さDaを、第1の絶縁層13の外周に外部導体を接して配したときに必要とされる静電容量より大きくなる厚さとし、第1の絶縁層13と外部導体14との間に第3の絶縁層17を配し、第1の絶縁層13と合わせて必要とされる特性インピーダンスとなるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、2本の絶縁電線を対にしてシールド導体でシールドした2心平衡ケーブルに関する。
2心平衡ケーブルは、2心の信号導体を1組にして高速デジタル信号を伝送するのに用いられるケーブルとしてよく知られている。この信号伝送方法は、位相を180度反転させた信号を2心の信号導体に同時に入力して送信し、受信側で差分合成する差動伝送とも言われている方法で、受信側で信号出力を2倍にすることができる。また、送信から受信に至る伝送系路途中で受けたノイズ信号は、2心の導体に等しく加えられているので、受信側で差動信号として出力したときにキャンセルされ、ノイズが除去されるという機能を有している。
この2心平衡ケーブルは、信号導体を絶縁体で被覆した2本の絶縁電線を撚り合せて対にしたツイストペアケーブルと言われているもの、また、2本の絶縁電線を撚らずに並行にした状態で対にしたケーブル(シールドされたものはツイナックスケーブルと言われている)がある。前者のツイストペアケーブルは、安価で平衡性に優れ、曲げも容易で中距離の伝送に適しているとされている。後者のケーブルは、ケーブル結線が簡易で省スペース向きとされ、ツイストペアケーブルに比べて2本の導体間の物理長の差が少ないとも言われている。
上記の何れのケーブルも、差動伝送に用いる場合は、ケーブル自体で耐ノイズ性を有してはいるが完全ではない。また、ケーブル伝送路の近傍に金属体(他の電線や筐体等)などがあると、それがグランドとなって、ケーブルの位置関係によって特性インピーダンスが乱れたりバラツクことがある。このため、特性インピーダンスの乱れ等を軽減し、また、特に高周波伝送ではノイズに対する耐性を高めるために、一般的には、2本の絶縁電線を共通の導体でシールドした構成が採用されている。
図4(A),(B)は、例えば、特許文献1に開示の2心平衡ケーブルの一例を示す断面図と斜視図で、信号導体2を絶縁体3で絶縁した2本の絶縁電線1を対にして、ポリエステルテープにアルミ箔等を張りつけた金属箔テープを縦添え又は巻付けして、シールド導体4としている。そして、シールド導体4と絶縁電線1の間には、シールド導体4の導電面と接触するようにドレインワイヤ5を縦添して、グランドに接続するようにしている。シールド導体4の外面は、シールド導体4を電気的に絶縁すると共に、汚染を防ぎ、ケーブルとしての耐水性を持たせるために外被6で被覆されている。
また、図5は、特許文献2に開示の複合差動ペアケーブル(カッドケーブル)の一例を示す図である。信号導体2を絶縁体3により被覆した4本又は2対の絶縁電線1を充填芯材8を中心に環状に配し、複数の絶縁電線1を囲んで絶縁スペーサ7を配している。絶縁スペーサ7の外周には、編組導体又はアルミ化されたポリエステルからなるシールド導体4が配され、その外周を外被6で覆っている。
特開2002−289047号公報 特表平9−511359号公報
2心の信号導体を用いて差動伝送を行なう場合、(1)信号の減衰特性、(2)2心の導体で生じる信号伝搬の遅延時間差(スキュー)、(3)特性インピーダンスが伝送特性として考慮される。(1)の信号の減衰は、高周波になるほど大きく、信号伝送の使用周波数領域での信号振幅が小さくなり、デジタル信号(0,1)の判別にゆらぎが生じることがある。信号の減衰量は、ケーブルの抵抗損と誘電体損に分けられるが、10GHzの高周波帯域までは抵抗損が支配的である。抵抗損は、ケーブルを構成する金属中を流れる電流で発生し、また、その電流分布が偏ることによって増加する。ケーブルを構成する金属としては、2心平衡ケーブルでは、2本の信号導体とシールド導体(ドレインワイヤを含む)である。
2心平衡ケーブルで差動信号を伝送する場合には、シールド導体上には電流は流れないというイメージであるが、実際上は無視できない電流が生じる。これは、ケーブルの2本の信号導体間には、ある程度離間した距離が存在し、かつ正相と逆相の位相反転された信号が付与されているので、2本の信号導体間で電位差を有している。そして、2本の信号導体を覆っているシールド導体は、完全導体ではないため上記の電位差のある導体電位がシールド導体上に誘導されて電位差を生じる。この結果、シールド導体上に電流が流れて損失が生じる。なお、シールド導体を有しないケーブルでは、このような損失は生じないことになる。
また、2心平衡ケーブルで正相と逆相の差動信号を伝送する場合には、2本の信号導体間で信号の伝搬速度に差があると、受信側に到達する時間が異なる。この時間差は、スキューと呼ばれているが、このスキューがあると受信信号に波形歪みが生じると共に、外部に対して、ノイズを発生するなどの悪影響を及ぼす。信号の遅延時間は、信号導体の物理長と波長短縮率で決定される電気長に依存する。波長短縮率は、信号導体とシールド導体間の比誘電率εの1/2乗に依存し、比誘電率は静電容量と絶縁層外径/導体径に関係している。したがって、2本の信号導体を絶縁する絶縁体の構成で比誘電率に差があるような場合は、スキューが大きくなる。
(3)の特性インピーダンスは、伝送路の電圧と電流の比を表すもので、同一電圧の信号を伝送する場合、特性インピーダンスを高くすることにより伝送路に流れる電流が少なくできることから、電流依存の抵抗損失を低減することができる。但し、接続される装置のインピーダンスとの間に差があると、その比に対応した反射が起こるため、ここで損失が生じる。この2つの損失要素の最適値で設計することで伝送距離を延ばすことができるが、信号導体とシールド導体間の絶縁材料の誘電率を一定とすれば、高いインピーダンスを得るためには絶縁体厚さを厚くする必要がある。
図4の従来の2心平衡ケーブルにおいては、信号導体2を絶縁する絶縁体3は、所定の特性インピーダンスとなるように、所定の誘電率を有する材料が選定され、被覆厚さDが設定される。これにより、シールド導体4と信号導体2間の間隔は、被覆厚さDで所定値に設定されて所定の静電容量を得ることができる。対をなす信号導体2間の離間距離dは、被覆厚さの2倍の2Dとなる。信号導体2間の離間距離dにより、シールド導体4に電位差を与えて損失を生じさせる。また、絶縁体3の比誘電率、絶縁体3で覆われた信号導体2の長さに差があるとスキューが生じ、受信信号を劣化させ、ノイズを発生する。
また、図5の差動ペアケーブルにおいては、信号導体2とシールド導体4との距離Dがケーブル中心から信号導体2までの間の離間距離eと等しいか、それ以上となるように、絶縁体3とシールド導体4の間に絶縁スペーサ7を配して、スキューを低減するとしている。特許文献2によれば、スキューの低減は、絶縁スペーサ7が存在することにより絶縁体3に対する圧縮又はコア内変化を効果的に減らすとされ、また、全ての導体2がシールド導体4とケーブル中心との間で本質的に等距離になるように配置されていることにあるとされている。すなわち、4心以上の複数のペアケーブルによる、幾何学的な構造によるものと想定される。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、信号導体とシールド導体間は、所定の静電容量を有して所定の特性インピーダンスを確保すると共に、信号導体間は、その離間する距離を狭めて結合度を高め、スキューと信号減衰を低減することができる2心平衡ケーブルの提供を課題とする。
本発明による2心平衡ケーブルは、内部導体を第1の絶縁層により絶縁被覆した2本のコア電線を対にして、その周囲を外部導体で覆い、外部導体の外周を第2の絶縁層で被覆した2心平衡ケーブルであって、第1の絶縁層の厚さを、第1の絶縁層の外周に外部導体を接して配したときに必要とされる静電容量より大きくなる厚さとし(内部導体間の離間距離は狭くなる)、第1の絶縁層と外部導体との間に第3の絶縁層を配し、第1の絶縁層と合わせて必要とされる特性インピーダンスとなるようにする。また、第1の絶縁層に対する第3の絶縁層の誘電率の比を0.7〜1.3とし、第3の絶縁層と外部導体との間にドレインワイヤを配した構成とすることができる。
本発明によれば、対となる信号導体間の離間距離を通常より小さくして結合度を高めて、スキューを低減することができ、また、シールド導体上に発生する電流を抑えて抵抗損失を少なくし、信号減衰を低減することができる。さらに、所定の静電容量を確保して所定の特性インピーダンスを有し、良好な伝送特性を持たせることができる。
図1により本発明の実施の形態を説明する。図中、11はコア電線、12は内部導体、13は第1の絶縁層、14は外部導体、15はドレインワイヤ、16は第2の絶縁層、17は第3の絶縁層を示す。
本発明による2心平衡ケーブルは、図1に断面で示すように、信号導体となる内部導体12を所定の誘電率を有する第1の絶縁層(又は絶縁体)13で被覆したコア電線(又は絶縁電線)11を、2本を撚り合わせてツイストペアケーブル、又は撚らずに並行に揃えたツイナックスケーブルで形成することができる。2本のコア電線11は、第3の絶縁層(又はバッファ絶縁層)17で被覆され、その外側にシールド導体となる外部導体14が配される。また、外部導体14と第3の絶縁層17との間には、少なくとも1本のドレインワイヤ15が縦添えする構成としてもよい。外部導体14の外面は、第2の絶縁層(又は外装)16で被覆される。
信号導体となる内部導体12には、銅やアルミ等の電気良導体又はこれらの電気良導体に錫メッキ等を施した単線又は撚り線を用いることができる。また、高周波領域での使用では、表皮効果により電流が導体表面に偏り、これによる抵抗損失が避けられないことから、表面側を低抵抗とし導体中心側を高抵抗とした2層構造の導体を用いるようにしてもよい。
内部導体12の絶縁体である第1の絶縁層13は、クロスヘッド等の押出機により供給される絶縁樹脂材の直接被覆により形成される。第1の絶縁層13は、内部導体12と外部導体14との間に所定の静電容量が得られるように、製造時に誘電率と厚さが制御調整される。第1の絶縁層13には、例えば、ポリオレフィン系の発泡絶縁樹脂を用いることができ、この場合の誘電率は、管理範囲内でのバラツキを持つが絶縁樹脂材の発泡度を変えることにより調整することができる。
絶縁樹脂材の発泡度は、例えば、樹脂材に熱分解性の発泡剤を練りこみ、成型時の温度によって発泡度を制御する方法、窒素等のガスを成型圧力で注入しておき、圧力解放時に発泡させる方法等がある。なお、第1の絶縁層13としては、できるだけ誘電率が小さいものが望ましく、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロエチレンプロピレンコポリマー(FEP)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリエチレン、ポリプロピレン等が用いられる。
図4に示したような従来の2心平衡ケーブルの構成においては、例えば、絶縁厚さDを有する絶縁体3の外面にシールド導体4を直接接するように配したときの静電容量がCaであるとすると、第1の絶縁層13の誘電率を一定とすると、絶縁厚さDを薄くすると静電容量値Caは大きくなり、ケーブルの特性インピーダンスは小さくなる。反対に、厚さDを厚くすると静電容量値Caは小さくなり、ケーブルの特性インピーダンスは大きくなる。
本発明においては、図1に示すように、上記した所定の静電容量値Caより大きい静電容量値となるように、コア電線11の第1の絶縁層13の絶縁厚さDaを薄く形成し、対にされた内部導体12間の離間距離d(絶縁厚さDaの2倍)を通常より狭める。他方、第1の絶縁層13と外部導体14との間にバッファ絶縁層として、第3の絶縁層17を配する。この第3の絶縁層17は、誘電率εbと絶縁厚さDbを有し、第1の絶縁層13の絶縁厚さDaを薄くしたことにより低下した特性インピーダンスを補償する。
第3の絶縁層17は、高周波で安定した電気的特性を示す絶縁樹脂材料で形成することが望ましく、第1の絶縁体13と同様なPTFE、FEP、PFA、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。また、必要に応じて発泡させその誘電率εbを小さくして使用するようにしてもよい。この第3の絶縁層17は、2本のコア電線11を対にして、その外周にテープ巻きの形態で、所定の絶縁厚さDbとなるように設けるのが、設備や製造効率の面から好ましい。しかし、微細な周期的構造変動などによる特定周波数での伝送特性の劣化が問題になるような場合には、押出成型で形成するようにしてもよい。
内部導体12と外部導体14間の静電容量は、第1の絶縁層13と第3の絶縁層17との合計の離間距離(D=Da+Db)で考えることができる。その静電容量は、絶縁樹脂材の誘電率と絶縁厚さに関係する。そこで、第1の絶縁層13の誘電率εa、絶縁厚さDaと、第3の絶縁層17の誘電率εb、絶縁厚さDbとの組合せを選択することで、ケーブル外径を増加することなく内部導体12間の離間距離dを狭めることは可能である。
したがって、第3の絶縁層17の誘電率εbは、第1の絶縁層13の誘電率εaと同じであってもよいが、異ならせてもよい。この場合、第3の絶縁層17と第1の絶縁層13の誘電率の比(εb/εa)は、0.7〜1.3の範囲で異ならせるとよい。しかし、第1の絶縁層13の絶縁厚さDaをあまり薄くすると、その分、第3の絶縁層17の絶縁厚さDbが厚くなり、ケーブル外径が大きくなる。ケーブル外径を増加させずに、第3の絶縁層17を付加するには、第1の絶縁層13の絶縁厚さDaを0.7Da程度の縮小に止める必要がある。また、内部導体12同士の電気的絶縁を確保する必要もあるので、あまり薄くすることはできない。
シールド導体となる外部導体14は、アルミ又は銅などの金属箔をポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチック基材にラミネートした金属箔テープを、縦添え又は螺旋巻付けで形成される。外部導体14には、編組導体を用いることもできるが、高周波の場合は表皮効果が生じるので金属箔テープの方が好ましく、また、製造及び価格的にも金属箔テープの方が有利である。外部導体14の内面には、電気的に接触する少なくとも1本のドレインワイヤ15を配し、外部導体14をグランドに接地接続するのを容易にしている。ドレインワイヤ15は、2本のコア電線11から等距離となる位置に配するのが好ましく、これにより、対にされた内部導体12間における伝送特性に差が生じないようにして、スキュー発生を抑制する。
外部導体14の外面には、ケーブルの外被あるいはジャケットとも称される第2の絶縁層16が、保護のために配される。この第2の絶縁層16は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂を、クロスヘッド等を用いた押出し成型で形成するか、あるいは、樹脂テープを巻きつけて形成する。第2の絶縁層16は、金属箔テープからなる外部導体14と接着一体化されて、外部導体14を電気的に絶縁して保護すると共に外部導体14の強度を補強し、屈曲等で外部導体14が破断されるのを防止する。また、端末形成の際には、第2の絶縁層16と一体に外部導体14を剥離し、端末処理を容易にすることができる。
上述した2心平衡ケーブル(ツイナックスケーブル)についての伝送特性を評価すべく、対となるコア電線の一方の誘電率を変えてスキューを生じさせるようにして解析を行なった。解析に使用したコア電線の内部導体の太さは、AWG28とし、一方のコア電線の有効比誘電率ε1とする。他方のコア電線は、前記の一方のコア電線に対して、100ps/mの遅延が生じるように有効比誘電率ε2を設定する。この他方のコア電線の有効比誘電率ε2の設定には、以下の方法を用いた。
信号の遅延時間 Td=L/v (L:ケーブル長で1m v:信号の伝搬速度)
信号の伝搬速度 v=c/√ε (c:光速 ε:有効比誘電率)
であるので、一方のコア電線の有効比誘電率ε1を、例えば、1.6とすると、このコア電線における信号の伝搬速度v1は、2.37×10(km/s)で、遅延時間(1m)は4216psである。これに、100psの時間差を加えた4316psの遅延時間を、他方のコア電線に生じさせるような有効比誘電率を上記の式から求める。この場合の信号の伝搬速度v2は、2.31×10(km/s)で、この伝搬速度を得るのに必要な有効比誘電率1.68が算出される。前記の他方のコア電線の有効比誘電率ε2を、上記の算出された1.68とすることにより、物理長が1mの2本のコア電線間で、100psのスキューを生じさせることができる。
以上のように、2本のコア電線間で100ps/mのスキューを生じさせるために、2本のコア電線のそれぞれの有効比誘電率ε1(1.6)とε2(1.68)として、以下の実施例1及び比較例1a,1bについてのシミュレーションを行なった。
実施例1 :図1の本発明によるシールドされた2心平衡ケーブル(2本の信号導体の離間距離dを狭めた形態)。
比較例1a:図4に示す従来のシールドされた2心平衡ケーブル。
比較例1b:100ps/mのスキューを与えた2本のコア電線。
なお、何れの場合もコア電線の導体(2,12)には外接円径0.32mm(AWG28)の単線を用い、絶縁層(3,13)の外径を、実施例1においては、0.67mmとして2心の内部導体の離間距離dを狭め、比較例1a,1bにおいては、0.87mmとした。また、実施例1においては、バッファ絶縁層(17)として比誘電率1.9の絶縁テープを巻付けて絶縁厚さ0.2mmを追加した。シールド導体(4,14)、ドレインワイヤ(5,15)及び外被(6,16)については、実施例1,比較例1aで共に同じ構成とした。
以上の実施例1,比較例1a,比較例1bについて、シミュレーションによりスキューを求めると、実施例1のスキューは52ps、比較例1aのスキューは92ps、比較例1bのスキューは102psであった。この結果、2本のコア電線を1組にして差動伝送を行なう場合、2本のコア電線の信号導体間の離間距離dを狭め、結合度を高めることにより、スキューを減少させることができる。そして、スキューが減少することで受信信号の劣化を軽減することができると共に、伝送路中間からのノイズの発生を低減し、外部回路への悪影響を防止することができる。
また、信号導体(内部導体12)間の離間距離dが狭まることで、シールド導体(外部導体14)上に電位差を与えるのを軽減することができる。これによりシールド導体上に微小な環状電流が流れて抵抗損失が生じるのを軽減し、信号の減衰を抑えることができる。また、信号導体間の離間距離dを狭めた分、シールド導体と絶縁体(第1の絶縁層13)との間にバッファ絶縁層(第3の絶縁層17)を配することにより、特性インピーダンスの低下を補償し、所定の特性インピーダンスを確保することができる。
図2は差動伝送における実施例1,比較例1a,1bでの減衰特性を示す図である。この図2は、伝送路の一方から差動正弦波信号を入力し、伝送路の他方から出力される信号を計測して、その減衰状態を示している。本発明による実施例1の減衰特性は(a)で示し、周波数が高くなることで多少の増加傾向はあるが、低損失とすることができた。これに対し、比較例1aの減衰特性は(b)で示されるように、特定の周波数領域によって大きく減衰し、また、比較例1bについても減衰特性は(c)で示されるように、特定周波数でピーク状の大きな減衰が生じた。
また、図3は、伝送路の一方の端部からデジタル信号(0,1)を10Gbpsの速度で入力し、出力側に伝送されたアイパターンを観測した図である。図3(A)は、本発明による実施例1の場合で、スキューは52psであるが、信号の目の部分が広くクリアで良好なアイパターンを観測することができた。他方、図3(B)は、従来例の比較例1aの場合で、スキューは92psであるが、パターンが乱れ入り組んだ状態でのアイパターンが観測された。図3(C)は、コア電線2本を並べただけの比較例1bの場合で、アイパターンの中央に「0」でも「1」でもない不明瞭なラインが観測され、信号が正しく伝送されていないと思われる。
上記の実施例1、比較例1a,1bは、2本のコア電線間に100ps/mのスキューを強制的に生じるようにしてシミュレーションした例であるが、以下に実際の2心平衡ケーブルで、コア電線の絶縁体の誘電率を同じ1.6とし、その外径を異ならせた実施例2と比較例2、並びに実施例3と比較例3について説明する。実施例2〜比較例3のいずれの例においても、コア電線の内部導体の太さは、AWG28とし、絶縁体に発泡ポリエチレンを用い、その誘電率を1.6とした。また、シールド導体にはアルミ箔ポリエチレンテープを用い、外被にポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。また、評価のためのケーブル長さは、スキューの評価がしやすくするために10mの長さとした。
実施例2及び比較例2の信号導体には、外接円径0.32mmの単線を用い、実施例2のコア電線の絶縁体の外径を0.67mm、比較例2のア電線の絶縁体の外径を0.87mmした。また、実施例2のコア電線とシールド導体との間に誘電率1.9のPTFEを厚さ0.2mmで介在させた。これに対し、比較例2にはコア電線の絶縁体の外面に直にシールド導体を巻付けた。なお、実施例2及び比較例2のいずれにも、シールド導体の内面に接する、外径0.254mmの単線からなるドレインワイヤを配した。
実施例2の信号導体間の距離は、絶縁体の外径と同じ0.67mmで、比較例2の信号導体間の距離は、0.87mmとなる。実施例2と比較例2のそれぞれのスキューをTDR(Time Domain Reflectometry:300mρ上昇部)で測定すると、実施例2では14ps/10m、比較例2では25ps/10mであった。このスキュー値の比(14/25=0.56)となるが、実施例1と比較例1aのシミュレーションによるスキュー値の比(52/92=0.57)と、一致する結果となった。また、周波数0.5GHz〜5GHzの範囲でケーブルの信号減衰量を比較すると、実施例2は、比較例2よりも1〜4.5dB/10m程度少なかった。
また、実施例3及び比較例3は、信号導体に外径0.127mmの素線7本を撚った外接円径0.381mmの撚り線を用い、実施例3のコア電線の絶縁体の外径を0.72mm、比較例3のア電線の絶縁体の外径を0.92mmした。また、実施例3のコア電線とシールド導体との間に誘電率1.9のPTFEを厚さ0.2mmで介在させた。これに対し、比較例3にはコア電線の絶縁体の外面に直にシールド導体を巻付けた。なお、実施例3及び比較例3のいずれにも、シールド導体の内面に接する、外径0.4mmの単線からなるドレインワイヤを配した。周波数0.5GHz〜5GHzの範囲でケーブルの信号減衰量を比較すると、実施例3は、比較例3よりも1〜2.5dB/10m程度少なかった。
本発明による2心平衡ケーブルの概要を説明する図である。 本発明による2心平衡ケーブルの減衰特性を示す図である。 本発明による2心平衡ケーブルのアイパターンを示す図である。 従来構造の2心平衡ケーブルを説明する図である。 従来の2対(4心)の差動ペアケーブルを示す図である。
符号の説明
1,11…コア電線(絶縁電線)、2,12…内部導体(信号導体)、3,13…第1の絶縁層(絶縁体)、4,14…外部導体(シールド導体)、5,15…ドレインワイヤ、6,16…第2の絶縁層(外被)、7…絶縁スペーサ、8…充填芯材、17…第3の絶縁層。

Claims (3)

  1. 内部導体を第1の絶縁層により絶縁被覆した2本のコア電線を対にして、その周囲を外部導体で覆い、前記外部導体の外周を第2の絶縁層で被覆した2心平衡ケーブルであって、前記第1の絶縁層の厚さを、前記第1の絶縁層の外周に前記外部導体を接して配したときに必要とされる静電容量より大きくなる厚さとし、前記第1の絶縁層と前記外部導体との間に第3の絶縁層を配し、前記第1の絶縁層と合わせて必要とされる特性インピーダンスとなるように構成したことを特徴とする2心平衡ケーブル。
  2. 前記第1の絶縁層に対する前記第3の絶縁層の誘電率の比が0.7〜1.3であることを特徴とする請求項1に記載の2心平衡ケーブル。
  3. 前記第3の絶縁層と前記外部導体との間にドレインワイヤを配したことを特徴とする請求項1又は2に記載の2心平衡ケーブル。
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