JP2007026713A - 光電変換素子および色素増感型太陽電池モジュール - Google Patents

光電変換素子および色素増感型太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 色素増感型太陽電池および色素増感型太陽電池モジュールの光電変換効率をさらに向上させることを課題とする。
【解決手段】 第1支持体1とその下部に配置された第2支持体2との間に第1導電層3、絶縁層4、第2導電層5および多孔性光電変換層を備え、第1導電層、絶縁層および第2導電層がこの順で第2支持体上に積層され、色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層bが、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成されることを特徴とする光電変換素子およびそれを用いた色素増感型太陽電池。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光電変換素子および色素増感型太陽電池モジュールに関する。
本発明の光電変換素子は、色素増感型太陽電池や光センサーに用いることができる。
化石燃料に代るエネルギー源として、太陽光を電力に変換できる太陽電池が注目されている。現在、一部実用化されている太陽電池としては、結晶系シリコン基板を用いた太陽電池及び薄膜シリコン太陽電池がある。しかし、前者は、シリコン基板の作製コストが高いこと、後者は、その製造に多種の半導体ガスや複雑な装置を用いる必要があり、共に製造コストが高いことが問題となっている。そのため、いずれの太陽電池においても光電変換の高効率化による発電出力当たりのコストを低減する努力が続けられているが、上記問題を解決するには到っていない。
一方、新しいタイプの太陽電池として、金属錯体の光誘起電子移動を応用した湿式太陽電池が示されている(例えば、特許文献1)。
特許公報第2664194号
この湿式太陽電池は、電極が形成された2枚のガラス基板の間に、光電変換材料と、電解質材料を挟持して構成されている。この光電変換材料は、光増感色素を吸着させることで、可視光領域に吸収スペクトルをもつようになる。この太陽電池において、光電変換層に光が照射されると電子が発生し、電子は外部電気回路を通って対向する電極に移動する。電極に移動した電子は、電解質中のイオンによって運ばれ、光電変換材料側にもどる。このようにして電気エネルギーが取り出せる。
また、アモルファスシリコン層を第1および第2導電層で挟み込んだ構成のアモルファスシリコン太陽電池モジュールなどに使用されているように、長方形の単位セルの第1導電層と、隣り合う単位セルの第2導電層とを接触させる集積化構造が考えられる。しかし、この構造では、隣り合う光電変換層が接触しないように、ある一定の間隔の隙間をおいて形成させる必要がある。
一般に、集積化を行った太陽電池のモジュールの変換効率とは、モジュール面積当たりの発電効率を意味する。そのため、隙間の面積が大きいと、隙間に当たった光は発電に寄与しないので、モジュールを構成する単位セルの変換効率が高くてもモジュール変換効率が悪くなり、単位出力当たりの製造費も高くなる。
そのため、隣り合う単位セル同士の間隔を小さくして隙間の占める面積を小さくし、発電に寄与するセル有効面積を大きくするため、モジュールの作製方法に工夫を行う必要があった。
さらに、単位セルに透明導電膜を用いるため、上述のように透明導電膜の横方向の電気抵抗分の影響を少なくするため、電流の流れる方向に細くする必要があり、モジュールとしての有効な面積が上述の隙間の観点と合わせて小さくなるという問題があった。
本発明は、モジュール変換効率が高く、色素増感型太陽電池や光センサーに用いることができる新規な構造の光電変換素子を提供することを課題とする。
かくして、本発明によれば、第1支持体とその下部に配置された第2支持体との間に第1導電層、絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、
第1導電層、絶縁層および第2導電層がこの順で第2支持体上に積層され、
色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成されることを特徴とする光電変換素子が提供される。
さらに、第1支持体とその下部に配置された導電性支持体との間に絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、
絶縁層および第2導電層がこの順で導電性支持体上に積層され、
色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成されることを特徴とする光電変換素子が提供される。
さらにその上、光電変換素子を色素増感型太陽電池に使用し、該色素増感型太陽電池を複数個配置した色素増感型太陽電池モジュールを形成し、色素増感型太陽電池の第一導電層と、それに隣接する他の色素増感型太陽電池の第二導電層とを接続させることにより、色素増感型太陽電池を直列接続させて集積化させたことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールが提供される。
本発明によれば、従来構造の色素増感太陽電池より受光面の導電層による光損失が少なく、さらに、導電率の比較的高い材料を第1および第2導電層として使用できるため、内部抵抗の低減が可能である。したがって、本発明の光電変換素子は、モジュール変換効率が高く、色素増感型太陽電池や光センサーに好適に用いることができる。
本発明の光電変換素子は、主として、第1支持体とその下部に配置された第2支持体との間に第1導電層、絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、第1導電層、絶縁層および第2導電層がこの順で第2支持体上に短冊状または格子状に積層され、色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成された構造からなる。
本発明における光電変換素子の第1支持体および第2支持体を光透過性材料で作製することにより、第1および第2支持体のいずれの面をも受光面として利用できるのも本発明の特徴である。
なお、本発明における光電変換素子において、第2支持体用の材料として導電性材料を用いることにより、第2支持体上に第1導電層を積層させなくても第2支持体を導電性支持体として用いることもできる。
すなわち、もう一つの観点によれば、本発明の光変換素子は、第1支持体とその下部に配置された導電性支持体との間に絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、絶縁層および第2導電層がこの順で導電性支持体上に短冊状または格子状に積層され、色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成された構成からなる。
本発明による光電変換素子は、色素増感型太陽電池(以下、単に太陽電池と称する)や光センサーに用いることができるが、太陽電池および太陽電池モジュールを例に挙げて以下、本発明を詳細に説明する。
ここで、図1を用いて本発明による光電変換素子の構造を、図5を用いて従来構造を説明する。
図1(a)は本発明による光電変換素子の構造を示し、(a)中のA−B断面における模式図を(b)に示している。
図1において、1は第1支持体、2は第2支持体、3は第1導電層、4は絶縁層、5は第2導電層、6は色素を吸着させた多孔性光電変換層中にキャリア輸送材料を形成させた層であり、7は封止材である。
また、図5において、101は第1支持体、102は第1導電層、103は色素を吸着させた多孔性光電変換層中にキャリア輸送材料を形成させた層、104はキャリア輸送材料、105は触媒層、106は第2導電層、107は第2支持体であり、108は封止材である。ここで、第2導電層と触媒層は同一材料でもかまわない。
従来の構造において、光が第1支持体101および第1導電層102から入射し、入射光は第1支持体101および第1導電層102で一部反射されたり、吸収された後、透過光が色素を吸着させた多孔性光電変換層103にて光電変換される。
一方、本発明による構造においては、光が第1支持体1から入射すると、その入射光は第1支持体1のみで極一部が反射したり、吸収された後、入射光の殆どが透過光として色素を吸着させた多孔性光電変換層6に達するため、従来構造と比較して、色素を吸着させた光電変換層6に到達する太陽電池の単位面積当りの透過光量が多いため、得られる電流値が大きくなり、モジュール変換効率も向上する。
したがって、本発明では、第1支持体および第2支持体の両面を受光面とすることができ、何れの面からの透過光を用いても発電が可能であるが、第1支持体を受光面とした場合、従来の構造では、第1導電層部分での入射光の損失があったが、本発明の構造では、入射光が第1導電層を通過しないので、入射光の殆どを透過光として光電変換に有効に使用することが可能となる。
さらに、本発明による構造では、第1支持体に結晶系シリコン太陽電池モジュールで使用されている強化ガラスを使用できるため、受光面の機械的強度が増加し、現在商品化されている結晶シリコン系太陽電池モジュールのJIS規格を満足する。
一般に上記の強化ガラスは、板ガラスを加熱炉に入れ、ガラスの軟化点温度付近(600〜700℃程度)まで加熱し、冷風などで両面を急冷することにより、ガラス表面が内部より先に硬化して圧縮ひずみ層が形成され、内部にはそれにつりあう引っ張りひずみ層が形成されることにより作製される。このような作製工程で作製された強化ガラスは、通常、再度、さらに加熱を行うと強化ガラスの表面と内部の各ひずみ層のバランスが壊れ、強化ガラスとしての性能が劣化すると言われている。
従来の色素増感型太陽電池構造では、通常、第1および第2支持体の両方に導電層が積層されるため、両支持体とも加熱工程なしでは、多孔性光電変換層の作製が困難であり、第1支持体または第2支持体のいずれにも強化ガラスの適用が困難であった。
しかしながら、本発明者らは鋭意研究の結果、例えば第2支持体のみに第1導電層を積層させ、その上に絶縁層祖予備第2導電層をさせることにより、第1支持体には導電層を積層させる必要がなくなり、したがって第1支持体の加熱工程を必要とせず、第1支持体に強化ガラスの適用が可能で、光増感型太陽電池や光センサーに用いることができる光電変換素子および色素増感型太陽電池モジュールの開発に成功し、本発明を完成するに至った。
以下に、本発明における色素増感型太陽電池の構成材料および作製工程の説明を行う。
第1支持体および第2支持体
第1支持体および第2支持体の少なくとも一方は、太陽電池の受光面となるため、光透過性が必要となる。しかしながら、本発明における光電変換素子の第1支持体および第2支持体を光透過性材料で作製することにより、第1および第2支持体のいずれの面をも受光面として利用できるのも本発明の特徴である。
そのような支持体の光透過性材料としては、例えば、ソーダガラス、溶融石英ガラス、結晶石英ガラス、合成石英ガラスなどのガラス基板、可撓性フィルムなどの耐熱性樹脂板などが挙げられる。中でも上述の工程等で作製された強化ガラスタイプのガラス基板が好ましい。
ここで、可撓性フィルム(以下、「フィルム」という)としては、例えば、ポリエステル、ポリアクリル、ポリイミド、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの長期耐候性のシートやフィルムが挙げられる。
また、第2支持体を受光面とする場合、第1支持体は、光透過性を考慮しなくても良いため、金属基板やPET(ポリエチレンテレフタレート)−アルミニウム−PETが積層されたラミネートフィルム等を用いてもよい。さらに、第1支持体を多孔性光電変換層上に設置し封止材等で周囲を封止することにより第2支持体と保持させても良いが、EVA(エチルビニルアセテート)シート等を用いて多孔性光電変換層と第1支持体を保持させてもよい。
なお、本発明において用いられている用語、「光透過性」とは、少なくとも光電変換層の色素に実効的な感度を有する波長の光を実質的に透過させることを意味し、必ずしもすべての波長領域の光に対して透過性を有することを意味しない。
また、第2支持体には、基本的に第1支持体と同様な材料が使用できるが、第2支持体上に第1導電層、絶縁層、多孔性光電変換層を形成させることができれば問題はない。
また、第1支持体および第2支持体に光透過性材料を用いることにより、両方の支持体を受光面とすることが可能な太陽電池を得ることもできるが、第1支持体を受光面とする場合は、第1支持体に強化ガラス、第2支持体にガラス基板を用いるのが好ましい。
第1導電層
第1導電層は、第2支持体上に積層するように形成される。その構成材料としては、ITO(インジウム−スズ複合酸化物)、IZO(インジウム−亜鉛複合酸化物)、フッ素をドープした酸化スズ、ボロン、ガリウムまたはアルミニウムをドープした酸化亜鉛およびニオブをドープした酸化チタンなどの透明導電性金属酸化物などが挙げられる。
また、導電率の観点から、金属材料が好ましい。
さらに、キャリア輸送材料に腐食性の強い材料を用いる場合には、第1導電層としては、耐腐食性の例えばチタン化合物およびタンタル化合物のような金属材料を用いるのが好ましく、単体金属としては、チタン、タンタルが好ましい。
合金としては、チタン、スズ、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、インジウム、モリブデンおよびタングステンなどの元素を含む合金が挙げられるが、中でもステンレス鋼が好ましい。
第2支持体上に第1導電層を積層させる方法としては、特に限定されず、CVD法、スパッター法、無電解メッキ法、電着法、印刷法などの一般的に電極を形成させる方法が挙げられる。
また、第2支持体層上に第1導電層を積層させなくても、導電性材料を用いることにより第2支持体を導電性支持体として用いることもできる。その場合の構成材料としては、上記第1導電層と同様の材料であることが好ましい。
絶縁層
本発明における第1導電層上の絶縁層は、第1導電層と多孔性光電変換層の接触部分が残るように形成されなければならない。
これは、この第1導電層と多孔性光電変換層の接触がなければ、太陽電池としての回路が成立しないためである。
また、第2支持体を受光面とする場合は、絶縁層により入射光が遮断されることを考慮して絶縁層の材料、形状パターン、膜厚等を決定する必要がある。
したがって、絶縁層の形状としては、短冊形状および格子形状(格子が正方形、菱形、長方形、平行四辺形)が、光透過性の観点からも好ましい。
本発明における絶縁層としては、第1導電層と第2導電層を電気的に絶縁できれば問題はなく、そのような材料としては、ガラス、酸化ジルコニア、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ボロン、窒化アルミニウム、窒化シリコン等が挙げられる。
絶縁層の作製方法も、この絶縁層上にさらに積層される第2導電層が第1導電層と接触しない形状で作製できれば特に問題はなく、例えばガラスフリットをスクリーン印刷法により塗布し、焼成することにより作製することができる。
また、ガラス基板を第2支持体とする場合、第1導電層を作製する前に、第2支持体をサンドブラスト法などを用いて、図1の絶縁層部分に対応するようなリブを残すようにガラス基板を研磨し、リブとリブの間に、該リブを被覆しないように第1導電層を形成させることにより、該リブを絶縁層として利用することも可能である。
さらに、第2支持体上に積層された第1導電層に部分的にイオン注入することにより絶縁層を形成することも可能となる。例えば、第1導電層を酸化亜鉛で形成した場合、シリコンを所定の部分にイオン注入し、このイオン注入部分の亜鉛をシリコンで置換することにより酸化シリコンに変えて絶縁層を形成することもできる。
第2導電層
本発明における光電変換素子において、第2導電層は、第1導電層上に、絶縁層および第2導電層の順に、絶縁層と同様の形状で短冊状または格子状に積層される。
第2導電層の構成材料としては、後述するキャリア輸送材料の酸化還元反応を活性化させる触媒能を有するものであればよく、例えば、白金、パラジウム、カーボン(カーボンブラック、グラファイト、ガラス炭素、アモルファス炭素、ハードカーボン、ソフトカーボン、カーボンホイスカー、カーボンナノチューブ、フラーレン)などが挙げられる。
これらの中でも、触媒能と導電率の観点から白金が特に好ましい。
しかしながら、白金は高価であり、コストの観点からその使用量を低減するのが好ましく、したがって、第2導電層の機能を触媒機能と導電機能に分けて各機能からなる層をそれぞれ形成するのがより好ましい。
すなわち、第2導電層を、触媒層および導電層に分けて形成するのが好ましい。
酸化還元種の酸化還元反応を助ける触媒機能は、「触媒の表面積×触媒能」で決定される。一方、白金より電気抵抗値が低い金属も使用できることから、触媒能が高く、高価な白金を触媒機能のためだけに使用し、電子を輸送する導電層部分には、安価で、さらに電気抵抗値の低い材料を用いるのが好ましい。
触媒層を構成する材料としては、上記の第2導電層の構成材料を用いることができるが、中でも、触媒能と導電率の観点から白金が特に好ましい。
一方、導電層を構成する材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、タングステン、モリブデンなどが挙げられる。
これらの材料を用いて、第1導電層上に積層させた絶縁層上に、第1導電層と接触しないように導電層および触媒層の順で積層することにより第2導電層を形成するのが好ましい。
上記のような構成により、触媒機能と導電機能を満たす層を形成させることが可能となのみならず、キャリア輸送材料に腐食性が強い材料を用いる場合にも、耐腐食性および触媒能が高い材料で触媒層を設けることにより、導電層の材料の腐食を防止することもできる。
(1)第1支持体を受光面とする場合
第2導電層の形状は、上記の絶縁膜と同様に短冊形状または格子形状が考えられる。
第2導電層の形状が短冊形状の場合、第2導電層の線幅は0.1〜1000μmが好ましく、更に1〜100μmが好ましい。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔は1〜200μmが好ましく、更に5〜100μmが好ましい。
第2導電層の線幅が0.1μm未満の場合には電気抵抗が高くなるので好ましくなく、また、1000μmを超える場合には、多孔性光電変換層中のキャリアの輸送抵抗が大きくなるので好ましくない。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔が1μm未満の場合は多孔性光電変換層と第1導電層の接触面積が小さすぎるため好ましくなく、200μmを超える場合は、キャリア輸送材料中の酸化還元種の輸送抵抗が大きくなるので好ましくない。
しかしながら、第2導電層が短冊形状の場合、第2導電層の断線故障が発生すると、直線的に外部に電流が取り出せなくなりかなり電気抵抗が大きくなる。
したがって、第2導電層の形状としては、短冊形状よりも格子形状のほうがより好ましい。
格子形状の第2導電層の線幅は0.1〜1000μmが好ましく、更に1〜100μmが好ましい。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔は5〜250μmが好ましく、更に20〜150μmが好ましい。
さらに、格子を形成する第2導電層の交差角度としては80〜100°、更に85〜95°が好ましい。
なお、格子の形状は、上記の第2導電層の線幅、間隔および交差角度を満たす場合は、平行四辺形、ひし形、長方形、正方形のいずれの形状であってもよい。
また、格子形状を形成する第2導電層の交差角度は、酸化還元種の対極まで移動距離を短くし、開口率を大きくするために、上記の範囲に設定するのが好ましい。
ここで、用語「開口率」とは、第2導電層および絶縁層で形成される格子形状の全面積に対する、第1導電層が第2導電層および絶縁層で覆われていない部分の面積の割合を意味する。
(2)第2支持体を受光面とする場合
第2支持体を受光面とする場合に、第2導電層が短冊形状であるとき、第2導電層の線幅は0.1〜50μmが好ましく、更に1〜30μmが好ましい。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔は1〜200μmが好ましく、更に5〜100μmが好ましい。
また、第2支持体を受光面とする場合、第2導電層が格子形状であるとき、多孔性光電変換層への入射光を低減しないような開口部を確保する必要がある。
したがって、第2導電層の開口率としては70〜99%、更には85〜97.5%の開口率を有するのが好ましい。第2導電層の開口率が70%未満の場合には、単位面積当たりの透過光強度の大幅な向上が得られないので好ましくない。また、第2導電層の開口率が99%を超える場合には、電極としての機能が低下し、酸化還元反応に利用できる第2導電層の触媒能が低下し、酸化還元反応がスムーズに行われず、高い光電変換効率が望めないので好ましくない。
第2導電層の線幅が0.1μm未満の場合には電気抵抗が高くなるので好ましくない。また、50μmを超える場合には、開口率が低くなりすぎるため好ましくない。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔が1μm未満の場合は多孔性光電変換層と第1導電層の接触面積が小さすぎるため好ましくなく、200μmを超える場合は、キャリア輸送材料中の酸化還元種の輸送抵抗が大きくなり好ましくない。
第2支持体を受光面とする場合に、第2導電層が格子形状であるとき、第2導電層の線幅は0.1〜50μmが好ましく、更に1〜30μmが好ましい。
また、互いに隣り合う第2導電層の間隔は5〜250μmが好ましく、更に20〜150μmが好ましい。
また、第2導電層の交差角度は80〜100°、更に85〜95°が好ましい。
なお、格子の形状は、上記の第2導電層の線幅、間隔および交差角度を満たす場合は、平行四辺形、ひし形、長方形、正方形のいずれの形状であってもよい。
また、格子形状を形成する第2導電層の交差角度は、酸化還元種の対極まで移動距離を短くし、開口率を大きくするために、上記の範囲に設定するのが好ましい。
多孔性光電変換層
多孔性光電変換層は、半導体から構成され、その形態としては、粒子状、膜状などの種々な形態のものを用いることができるが、中でも膜状の形態が好ましい。
多孔性光電変換層の構成材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムなどの公知の半導体からなる群から選択される1種類またはこれらを組み合わせて用いることができる。これらの中でも、光電変換効率、安定性、安全性の点から酸化チタンが特に好ましい。
膜状の多孔性光電変換層を形成する方法としては、特に限定されず、種々の公知の方法を用いることができる。
具体的には:
(1)スクリーン印刷法またはインクジェット法などにより、半導体粒子を含有するペーストを塗布した後、焼成する方法;
(2)所望の原料ガスを用いたCVD法またはMOCVD法などにより成膜する方法;
(3)原料固体を用いたPVD法、蒸着法、スパッタリング法などにより成膜する方法;
(4)ゾル−ゲル法、電気化学的な酸化還元反応を利用した方法などにより成膜する方法;
などが挙げられる。
上記の方法の中でも、厚膜の多孔性光電変換層を低コストで製造できることから、ペーストを用いたスクリーン印刷法が特に好ましい。スクリーン印刷法で多孔性光電変換層を印刷する場合に、印刷後のダレを防止するために、数回に分けて印刷してもよい。
なお、数回に分けて印刷する場合には、必ずしも同一のペーストを用いる必要がなく、異なる材料や粒径を有する半導体粒子を含有するペーストを用いて印刷してもよい。
多孔性光電変換層を構成する半導体粒子としては、市販されているものを用いることができるが、適当な平均粒径、例えば1〜500nm程度の平均粒径を有する単一または半導体化合物の混合物の粒子などを用いることができる。また、一つの多孔質半導体層中に、粒径の異なる半導体微粒子を含有していてもよい。
太陽電池の光電変換効率を向上させるためには、光増感機能を有する色素を多孔性光電変換層により多く吸着させることが必要である。このため、膜状の多孔質半導体層では、比表面積が大きなもの、すなわち10〜500m2/g程度の比表面積を有する多孔質半導体層が好ましい。
なお、本明細書において示す比表面積は、ブルナウアー-エメット-テラー(Brunauer-Emmett-Teller) (BET)等温吸着法により測定した値である。
多孔性光電変換層の膜厚は、特に限定されるものではないが、光電変換効率の観点から、1〜60μm程度が好ましい。
以下に例として、半導体粒子として酸化チタンを用いる多孔性光電変換層の形成法について、具体的に説明する。
まず、チタンイソプロポキシド(125ml)を硝酸水溶液(0.1M、750ml)に滴下して加水分解し、80℃で8時間加熱し、ゾル液を調製する。次いで、得られたゾル液をチタン製オートクレーブ中、230℃で11時間加熱加圧して粒子を成長させた後に、30分間超音波分散に付し、平均一次粒径15nmの酸化チタン粒子を含むコロイド溶液を調製する。得られたコロイド溶液に2倍容量のエタノールを加え、遠心分離(5000rpm)して酸化チタン粒子を得る。
なお、本明細書における「平均粒径」は、SEM観察により測定した値である。
次いで、得られた酸化チタン粒子を洗浄した後、エチルセルロースとテルピネオールを無水エタノールに溶解させたものを加え、撹拌して酸化チタン粒子を分散させる。その後、混合液を真空条件(40mbar)下、50℃で加熱してエタノールを蒸発させ、酸化チタンペーストを得る。この酸化チタンペーストを用い、例えば酸化チタン固体濃度20重量%、エチルセルロース10重量%、テルピネオール64重量%の最終濃度を有する組成物を調製する。
半導体粒子を懸濁含有するペーストを調製するために用いられる溶剤としては、上記テルピネオール以外にジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのグライム系溶剤、イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶剤、イソプロピルアルコール/トルエンなどの混合溶剤および水などが挙げられる。
次いで、上記の方法に従って得られる半導体粒子を含有するペーストを導電層上に塗布し、焼成して多孔性半導体層を得る。
塗布したペーストの乾燥および焼成に関しては、使用する支持体や半導体粒子の種類により、温度、時間、雰囲気などの条件を適宜調整する必要がある。
乾燥および焼成は、例えば、大気中または不活性ガス雰囲気下に、50〜800℃程度の範囲の温度で、10秒〜12時間程度で行うことができる。この乾燥および焼成は、単一の温度で1回か、または温度を変化させて2回以上で行うことができる。
色素
多孔性光電変換層に吸着させて光増感剤として機能する色素としては、種々の可視光領域および/または赤外光領域に吸収をもつ化合物が挙げられる。更に、多孔性光電変換層色素を多孔性光電変換層に強固に吸着させるためには、色素分子中にカルボキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、スルホニル基、エステル基、メルカプト基もしくはホスホニル基などを有する化合物またはカルボン酸無水物などのようなインターロック基を有する化合物が好ましい。これらの中でも、カルボキシ基を有する化合物およびカルボン酸無水物が特に好ましい。
なお、インターロック基は、励起状態の色素と多孔性光電変換層の伝導帯との間の電子移動を容易にする電気的結合を提供するものである。
そのようなインターロック基を含有する色素としては、例えば、ルテニウム金属錯体系色素、オスミニウム金属錯体系色素、アゾ系色素、キノン系色素、キノンイミン系色素、キナクリドン系色素、スクアリリウム系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、ポリフィリン系色素、フタロシアニン系色素、ベリレン系色素、インジゴ系色素、ナフタロシアニン系色素などが挙げられる。
多孔性光電変換層に色素を吸着させる方法としては、例えば多孔性光電変換層を、上記のいずれかの色素を溶解した溶液(色素吸着用溶液)に浸漬する方法が挙げられる。
色素を溶解させる溶剤としては、色素を溶解できればよく、具体的には、エタノールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルなどの含窒素化合物類、クロロホルムなどのハロゲン化脂肪族炭化水素類、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチルなどのエステル類、水などを単独で、またはこれらの溶剤の混液を用いることができる。
溶液中の色素濃度は、使用する色素および溶剤の種類により適宜調整することができるが、吸着機能を向上させるためにはできるだけ高濃度である方が好ましく、例えば、1×10-4モル/L以上の濃度であればよい。
キャリア輸送材料
キャリア輸送材料は、液体電解質、固体電解質、ゲル電解質、溶融塩ゲル電解質のいずれであってもよい。
液体電解質は、酸化還元種を含む液状物であればよく、一般に電池や太陽電池などにおいて使用することができるものであれば特に限定されない。
具体的には、酸化還元種とこれを溶解可能な溶剤からなるもの、酸化還元種とこれを溶解可能な溶融塩からなるもの、酸化還元種とこれを溶解可能な溶剤と溶融塩からなるものが挙げられる。
固体電解質は、電子、ホール、イオンを輸送できる導電性材料で、太陽電池の電解質として用いることができ、流動性がないものであればよい。具体的には、ポリカルバゾールなどのホール輸送材、テトラニトロフロオルレノンなどの電子輸送材、ポリロールなどの導電性ポリマー、液体電解質を高分子化合物により固体化した高分子電解質、ヨウ化銅、チオシアン酸銅などのp型半導体、溶融塩を含む液体電解質を微粒子により固体化した電解質などが挙げられる。
電解質としては、LiI、NaI、KI、CsI、CaI2などの金属ヨウ化物、およびヨウ化テトラアルキルアンモニウム、ヨウ化ピリジニウム、ヨウ化イミダゾリウムなどのヨウ化4級アンモニウム化合物と、I2との組み合わせ;LiBr、NaBr、KBr、CsBr、CaBr2などの金属臭化物、および臭化テトラアルキルアンモニウム、臭化ピリジニウムなどの臭化4級アンモニウム化合物と、Br2との組み合わせ;フェロシアン酸塩−フェリシアン酸塩やフェロセン−フェリシニウムイオンなどの金属錯体;ポリ硫化ナトリウム、アルキルチオール−アルキルジスルフィドなどのイオウ化合物;ビオロゲン色素、ヒドロキノン−キノンなどが挙げられる。これらは2種以上を混合して用いることができ、これらの中でも、LiI、ヨウ化ピリジニウム、ヨウ化イミダゾリウムとI2との組み合わせが開放電圧の改善の点で特に好ましい。
キャリア輸送材料に用いられる溶剤としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物;3-メチル-2-オキサゾリジノンなどの複素環化合物;ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル化合物;エチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテルなどのエーテル類;メタノール、エタノールなどのアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;アセトニトリル、グルタロニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル化合物;ジメチルスルフォキシド、スルフォランなどの非プロトン極性物質;水などが挙げられる。
ゲル電解質は、通常、電解質とゲル化剤からなる。
ゲル化剤としては、例えば、架橋ポリアクリル樹脂誘導体や架橋ポリアクリロニトリル誘導体、ポリアルキレンオキシド誘導体、シリコーン樹脂類、側鎖に含窒素複素環式四級化合物塩構造を有するポリマーなどの高分子ゲル化剤などが挙げられ、これらを好適に用いることができる。
溶融塩ゲル電解質は、通常、ゲル電解質材料と常温型溶融塩からなる。
常温型溶融塩としては、例えば、ピリジニウム塩類、イミダゾリウム塩類などの含窒素複素環式四級アンモニウム塩化合物類などが挙げられ、これらを好適に用いることができる。
キャリア輸送材料の電解質濃度としては、種々の電解質の種類により選択されるが、通常、0.01〜1.5モル/Lの範囲の濃度が好ましい。
但し、本発明において第1支持体が受光面となり、第1支持体と多孔性光電変換層の間にキャリア輸送材料を含む場合には、透過光がキャリア輸送材料を通して色素が吸着された多孔性光電変換層に達し、キャリアを励起させる。そのため、キャリア輸送材料の光吸収による多孔性光電変換層へ到達光量の減少に基づく、光電変換能の低下起こさないように酸化還元性電解質の濃度を設定するのが好ましい。
多孔性絶縁層
図2に示すように第2導電層と多孔性光電変換層とのリーク電流を低減するために第2導電層と多孔性光電変換層との間に絶縁層8を設置することができる。第2導電層と多孔性光電変換層が直接接していれば、色素により励起したキャリアが第2導電層に流れるため、光電変換効率が低減することがあり得るが、電気的に分離することにより、光電変換効率の低下を防ぐことができ、より性能が高くなる。
材料としては前記の絶縁層と同様なものが使用できるが、前記のキャリア輸送材料と第2導電層間の酸化還元反応を阻害しない形状で形成することが好ましい。
すなわち、多孔性の絶縁層を形成することにより酸化還元種の酸化還元反応は阻害せず、リーク電流も防ぐことができる。多孔性の割合は、前記の多孔性光電変換層と同等であれば問題ない。また、形成位置としては、第2導電層と多孔性光電変換層間に形成していれば良いが、作製方法の精度により絶縁層や第1導電層に接触していても問題はない。
また、第1支持体を受光面とする場合は、色素を吸着した多孔性光電変換層で吸収できなかった光があった場合、この光を有効に利用するためには、反射率やヘイズ率か高い多孔性絶縁層が好ましい。
封止材
封止材は、電解液の揮発と太陽電池内への水などの浸入を防止するために重要である。また、封止材は、(1)支持体に作用する落下物や応力(衝撃)の吸収、(2)長期にわたる使用時における支持体に作用するたわみなどの吸収のために重要である。
封止材用の材料としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソブチレン系樹脂、ホットメルト樹脂、ガラスフリットなどが好ましく、これらを単独で、または2種類以上を2層以上に形成して用いることもできる。
酸化還元性電解質の溶剤としてニトリル系溶剤、カーボネート系溶剤を使用する場合には、シリコーン樹脂やホットメルト樹脂(例えば、アイオノマー樹脂)、ポリイソブチレン系樹脂、ガラスフリットが特に好ましい。
本発明を実施例により更に具体的に説明するが、これらの実施例により本発明はなんら限定されるものではない。
実施例1
図1に色素増感型太陽電池の概略平面図および断面図の一例を示す。以下では、色素増感型太陽電池の製造方法を具体的に説明するが、以下の具体例は単なる例示であり、以下の方法以外にも当該分野で公知の方法を採用することができる。
第2支持体として、厚み1.1mm、大きさ30mm×30mmのガラス基板(商品名:コーニング7059)の片面の全面に、スパッタ装置(サンユー電子社製 QUICK COATER SC−701H)を用いて1μmのチタンをスパッタし第1導電層を形成した。
第1導電層上に、ガラスフリット(日本電気硝子製LS−3081、アクリル樹脂、αテルピネオールを混練して作製)を、スクリーン印刷機(ニューロング精密工業製LS−150)を用いて、線幅150μm、間隔150μm、膜厚5μmの短冊形状に塗布し、その後、380℃の空気中で焼成し絶縁層を形成した。その後、白金を、絶縁層上に線幅130μm、間隔170μm、膜厚0.1μmの短冊形状になるようにスパッタ装置を用いて第2導電層を作製した。
次に、上記のスクリーン印刷機を用いて、20mm×20mmの大きさで酸化チタンペースト(Solaronix社製、商品名:D/SP)を塗布し、室温で30分レベリングした後、500℃の空気中で焼成し膜厚30μmの多孔性光電変換層を形成した。
式(1):
Figure 2007026713
(式中、TBAはテトラブチルアンモニウムを意味する)
で表されるルテニウム色素(Solaronix社製、商品名:Ruthenium620−1H3TBA)を濃度2×10-4モル/Lになるように、かつDCA(デオキシコールサン)を濃度2×10-2モル/Lになるように、体積比1:1のアセトニトリルとブタノールとの混合溶剤に溶解させて多孔性光電変換層に吸着させる色素溶液を調製した。
この色素溶液中に、第2支持体上に絶縁層、第1導電層、多孔性光電変換層を形成したものを40時間浸漬し、多孔性光電変換層に色素を吸着させた。
その後、第1支持体として、22mm×22mmの大きさの強化ガラスを多孔性光電変換層上に設置し、第1支持体と第1導電層の間の多孔性光電変換層がない部分にシール剤(UV硬化樹脂、スリーボンド社製、31X−088)を塗布し、UV光を照射して封止材を作製した。ただし、22mm角の四隅のうちの対向する2箇所にキャリア輸送材料充填用開口部を設けた。
ジメチルプロピルイミダゾール(DMPII)の濃度が0.6モル/L、ヨウ化リチウム(LiI)の濃度が0.1モル/L、ターシャルブチルピリジン(TBP)の濃度が0.5モル/L、ヨウ素(I2)の濃度が0.05モル/Lになるように、これらをアセトニトリルに溶解させ、キャリア輸送材料である液体電解質(電解液)を作製し、上記の2箇所の開口部の1箇所よりキャピラリー法により注入し、注入後、上記のシール剤で開口部の2箇所を封止し、色素増感型太陽電池を作製した。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度12.2mA/cm2、開放電圧値0.620V、FF 0.688、モジュール変換効率5.20%であった。
実施例2
実施例1に準じて、第2導電層と多孔性光電変換層との間に多孔性絶縁層を設置した色素増感型太陽電池の作製を行った。なお、多孔性絶縁層の形成は以下のとおりである。
粒径1μmの酸化ジルコニウム粒子、αテルピネオールおよびエチルセルロールがそれぞれ重量比で30重量%、60重量%、5重量%となるように混合し、超音波ホモジナイザーを用いて多孔性絶縁層用の酸化ジルコニウムペーストを作製した。
このペーストを、白金のスパッタリングにより第2導電層を形成した後、実施例1で用いたスクリーン印刷機にて、線幅150μm、間隔150μm、膜厚5μmの短冊形状に塗布し、400℃の空気中で焼成して多孔性絶縁層を形成した。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度13.1mA/cm2、開放電圧値0.695V、FF 0.678、モジュール変換効率6.17%であった。
実施例3
実施例2に準じて、第2導電層である白金を格子形状に形成した色素増感型太陽電池の作製を行った。なお、格子形状の第2導電層のため、絶縁層および多孔性絶縁層も格子状であり、それぞれの寸法は実施例1と同様とし、第2導電層の交差角度は90°とした。
図3に色素増感型太陽電池モジュールの概略平面図(a)および断面図(b)を示す。なお、断面図(b)は図3のA−B面での断面を示している。なお、図3における各数字は、図1におけるものと同じ意味を有している。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度12.9mA/cm2、開放電圧値0.698V、FF 0.685、モジュール変換効率6.17%であった。
実施例4
実施例2に準じて、第2導電層を2層にして形成した色素増感型太陽電池の作製を行った。なお、第2導電層の形成は以下の通りである。
絶縁層を形成した後、線幅50μm、間隔250μm、膜厚5μmの形状でスクリーン印刷法を用いて銀ペーストを塗布、300℃の空気中で60分間焼成した後、実施例2と同様に銀上に白金をスパッタにて作製した。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度13.0mA/cm2、開放電圧値0.690V、FF 0.675、モジュール変換効率6.05%であった。
実施例5
実施例2に準じて、第1導電層および第2支持体をチタン板(厚み3mm)として色素増感型太陽電池の作製を行った。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度13.4mA/cm2、開放電圧値0.690V、FF 0.680、モジュール変換効率6.29%であった。
実施例6
実施例2に準じて、第1導電層および第2支持体をタンタル板(厚み3mm)として色素増感型太陽電池の作製を行った。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度12.9mA/cm2、開放電圧値0.691V、FF 0.665、モジュール変換効率5.93%であった。
実施例7
実施例2に準じて、第1導電層および第2支持体をステンレス(Stainless Used Steel)板(SUS304、厚み3mm)として色素増感型太陽電池の作製を行った。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度13.2mA/cm2、開放電圧値0.694V、FF 0.691、モジュール変換効率6.33%であった。
実施例8
受光面を第2支持体にした色素増感型太陽電池の作製を行った。第1導電層が形成された第2支持体として日本板ガラス社製のSnO2付きガラス基板を用いた。この第一導電層上に作製する絶縁層、第2導電層、多孔性絶縁層、多孔性光電変換層およびこれらの作製方法は実施例3に準じて行った。また、第一支持体は実施例1の第2支持体で使用したガラス基板として、色素増感型太陽電池の作製を行った。
第2支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池のAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度9.8mA/cm2、開放電圧値0.698V、FF 0.705、モジュール変換効率4.82%であった。
実施例9
実施例2に記載の色素増感型太陽電池を2直列した色素増感型太陽電池モジュールの作製を行った。図4に色素増感型太陽電池モジュールの概略平面図(a)および断面図(b)を示す。なお、断面図(b)は図4のC−C、D−D、E−E面での断面を、矢印方向からの断面図として示している。ここで、41は第1支持体、42は第2支持体、431、432は第1導電層、441、442は絶縁層、451、452は第2導電層、461、462は多孔性光電変換層、47はセル間を電気的に分離するための分離層である。
作製方法は実施例2に準じて行ったが、451の第2導電層を432の第1導電層に接触させることにより2直列モジュールを作製した。また、セル間を電気的に分離する分離層は、実施例2に記載の封止材を用いた。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池モジュールのAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度5.9mA/cm2、開放電圧値1.37V、FF 0.670、モジュール変換効率5.42%であった。
比較例
実施例1〜7に記載の本発明の実施例と比較するため、図5に記載の従来構造の色素増感太陽電池を作製した。
各材料および材料寸法は実施例2と同様としたが、第2支持体と第2導電層を日本板ガラス社製のSnO2付きガラス基板とし、触媒層を白金とした。
第1支持体を受光面として作製した色素増感型太陽電池モジュールのAM 1.5擬似太陽光照射下における動作特性を調べた結果、短絡電流密度9.4mA/cm2、開放電圧値0.685V、FF 0.550、モジュール変換効率3.54%であった。
従来構造の色素増感太陽電池より受光面の導電層による光損失が少なく、さらに、導電率の比較的高い材料を第1および第2導電層として使用できるため、内部抵抗の低減が可能となり、より変換効率が向上した色素増感型太陽電池および色素増感太陽電池モジュールを提供することが可能である。
本発明の太陽電池の概略平面図および断面図である。 本発明の太陽電池の概略断面図である。 本発明の太陽電池の概略平面図および断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの概略平面図および断面図である。 従来の色素増感型太陽電池の概略断面図である。
符号の説明
1 第1支持体
2 第2支持体
3 第1導電層
4 絶縁層
5 第2導電層
6 色素を吸着させた多孔性光電変換層中にキャリア輸送材料を形成させた層
7 封止材
8 絶縁層
41 第1支持体
42 第2支持体
431および432 第1導電層
441および442 絶縁層
451および452 第2導電層
461および462 多孔性光電変換層
47 セル間を電気的に分離するための分離層
101 第1支持体
102 第1導電層
103 色素を吸着させた多孔性光電変換層中にキャリア輸送材料を形成させた層
104 キャリア輸送材料
105 触媒層
106 第2導電層
107 第2支持体
108 封止材

Claims (10)

  1. 第1支持体とその下部に配置された第2支持体との間に第1導電層、絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、
    第1導電層、絶縁層および第2導電層がこの順で第2支持体上に積層され、
    色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成されることを特徴とする光電変換素子。
  2. 第1支持体とその下部に配置された導電性支持体との間に絶縁層、第2導電層および多孔性光電変換層を備え、
    絶縁層および第2導電層がこの順で導電性支持体上に積層され、
    色素を吸着しかつキャリア輸送材料を含む多孔性光電変換層が、第1支持体と第2支持体との間に第1導電層、絶縁膜および第2導電層と接するように構成されることを特徴とする光電変換素子。
  3. 前記絶縁層および前記第2導電層が、短冊形状または格子形状に積層されている請求項1または2に記載の光電変換素子。
  4. 前記第1支持体が強化ガラスである請求項1〜3のいずれか一つに記載の光電変換素子。
  5. 前記第2導電層と前記多孔性光電変換層との間に多孔性絶縁層が設置されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の光電変換素子。
  6. 前記第1導電層が、チタン化合物、タンタル化合物、およびステンレス鋼からなる群より選択される金属材料からなる請求項1〜5のいずれか一つに記載の光電変換素子。
  7. 前記導電性支持体が、チタン化合物、タンタル化合物、およびステンレス鋼からなる群より選択される金属材料からなる請求項2〜5のいずれか一つに記載の光電変換素子。
  8. 前記第2導電層が、少なくとも2種類以上の材料により層構造が形成されている請求項1〜7のいずれか一つに記載の光電変換素子。
  9. 前記多孔性絶縁層または前記多孔性光電変換層と接する前記第2導電層の最外層が白金からなる請求項8に記載の光電変換素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の光電変換素子を色素増感型太陽電池に使用し、該色素増感型太陽電池を複数個配置した色素増感型太陽電池モジュールを形成し、色素増感型太陽電池の第一導電層と、それに隣接する他の色素増感型太陽電池の第二導電層とを接続させることにより、色素増感型太陽電池を直列接続させて集積化させたことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
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