JP2007026528A - 光ディスク装置 - Google Patents

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徹 丸山
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健司 藤畝
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Abstract

【課題】反射率の高いDVDやCDと反射率の低いBlu−rayDiscとのディスク判別が困難であり、またディスク反射率ばらつきやディスク面ぶれの影響により所望の層へのフォーカス引込あるいはフォーカスジャンプが失敗する場合がある。
【解決手段】ディスクの表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を用いることで、より確実なディスク判別、フォーカス引込、フォーカスジャンプを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層された複数の記録層を有するディスクに対して、ディスク判別、またはフォーカス引込、またはフォーカスジャンプを行うための手段として光ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を用いる光ディスク装置に関するものである。
従来の光ディスク装置の動作について図11および図12および図13および図14および図15および図16を参照して説明する。
まず図11を用いて、ディスク判別の構成について説明する。
光ヘッド10は、光照射部11と集光レンズ12とビームスプリッタ13と受光部14とフォーカスアクチュエータ15から構成される。光照射部11は、光ビームを光ディスク1に向けて所定のパワーで照射する。照射された光ビームは、ビームスプリッタ13を通過し、集光レンズ12によって光ディスク1の情報面上に収束される。光ディスク1によって反射した光ビームは、ビームスプリッタ13で反射して受光部14に照射される。受光部14は、受光した光ビームの光量を信号として出力する。集光レンズ12は、フォーカスアクチュエータ15により光ディスク1に対して垂直方向に駆動される。フォーカスエラー信号検出部21は、受光部14からの信号に基づきフォーカスエラー信号(以下FE信号と称す)を生成し出力する。ディスク判別用フォーカス駆動指令部30は、集光レンズ12を上下駆動させるための指令をフォーカス駆動部22に対して送る。フォーカス駆動部22は、ディスク判別用フォーカス駆動指令部30からの指令に応じた駆動信号をフォーカスアクチュエータ15に対して送る。集光レンズ12がフォーカスアクチュエータ15により駆動されることで、集光レンズ12により収束された光ビームの焦点が光ディスク1の表面および情報面を横切る。光ビームの焦点が光ディスク1の表面または情報面を通過する時刻においてFE信号が検出でき、S字状のFE信号の波形(以下FE信号のS字と称す)が現れる。ディスク判別部32は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、FE信号の最大振幅をある基準振幅と比較することでディスクを判別することができる。
次に図14の波形図を用いて、従来のディスク判別の動作について詳細に説明する。
近年市販されているディスクにはCD(Compact Disc)や、CDよりも記録密度の高いDVD(Digital Varsatile Disc)といったものがある。さらにCDやDVDのなかでも様々な種類が存在する。例えば、ディスク生産時に記録された情報の再生のみが可能なCD−ROM、DVD−ROM、光ディスク装置において一回の記録が可能なCD−R、DVD−R、光ディスク装置において複数回の記録が可能なCD−RW、DVD−RW、DVD−RAMなどが存在する。
ここでは特にCD−RとDVD−Rの判別を例に挙げて説明する。図14(a)は、CD−R装填時のディスク判別時にフォーカスエラー信号検出部21によって生成されたFE信号を示す。横軸を時間、縦軸をFE信号としている。図14(b)は、同様にDVD−R装填時のディスク判別時のFE信号を示す。それぞれ、ディスクの表面および情報面付近においてFE信号のS字が検出される。検出されたFE信号の最大振幅は基準振幅と比較される。FE信号の振幅が基準振幅よりも小さい場合はCD−Rであると判別し、FE信号の振幅が基準振幅よりも大きい場合はDVD−Rであると判別することができる。
次に図12を用いて、フォーカス引込処理に必要な構成について説明する。
フォーカス引込垂直駆動指令部40は、集光レンズ12を上下駆動させるための指令をフォーカス駆動生成部41に送る。フォーカス駆動生成部41は、フォーカス引込垂直駆動指令部40からの方向に対する指令従って駆動信号を生成し駆動セレクタ46へ送る。フォーカスフィルタ45は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号に基づいてフォーカス制御をするための駆動出力を駆動セレクタ46に送る。駆動セレクタ46は、通常はフォーカス駆動生成部41からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定になっており、引込タイミング検出部44からの引込タイミング信号を受けるとフォーカスフィルタ45からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定に切り替わる。引込タイミング検出部44は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、FE信号が所定レベルを超えたときに所望の層のFE信号であると判断し、さらにFE信号のS字がゼロレベルをクロスするタイミング(以下FE信号のS字ゼロクロスと称す)を検出したとき、駆動セレクタ46にフォーカス引込みタイミング信号を送る。引込タイミング検出部44からのフォーカス引込タイミング信号を受けることにより、駆動セレクタ46はフォーカスフィルタ45からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定に切り替わり、フォーカス制御を引込むことができる。
次に図15を用いて、フォーカス引込処理の動作について詳細に説明する。
図15(a)は、フォーカス引込時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係の時間変化を示し、これと対応させて、図15(b)は、横軸を時間、縦軸をレンズ駆動信号とした、フォーカス引込時の集光レンズ12に対するフォーカス駆動からの駆動信号を示す。図15(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカス引込時の集光レンズ12の位置を示し、図15(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカス引込時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示す。集光レンズ12を所定速度で垂直方向に上昇させることにより、集光レンズ12により収束された光ビームの焦点が光ディスク1の表面および情報面を順次横切る。光ビームの焦点が光ディスク1の表面または情報面を通過する時刻においてFE信号が検出でき、FE信号が所定のレベルL1を超えたときのFE信号のS字をフォーカス引込の目的層のS字であると判断し、そのときのFE信号のS時ゼロクロスが検出されたときにフォーカス制御を開始すれば、フォーカス制御を引込むことができる。
次に図13を用いて、フォーカスジャンプを実行するために必要な構成について説明する。
加速パルス生成部60は、集光レンズ12をジャンプ目的層に向けて加速駆動させるための加速パルスを加減速パルスセレクタ62に送る。減速パルス生成部61は、集光レンズ12のジャンプ目的層に向けた駆動を減速させるための減速パルスを加減速パルスセレクタ62に送る。加減速パルスセレクタ62は、通常は加速パルス生成部60からの加速パルスを駆動セレクタ46に送る設定になっており、引込タイミング検出部44からの減速タイミング信号を受け取ると減速パルス生成部61からの減速パルスを駆動セレクタ46に送る設定に切り替わる。駆動セレクタ46は、フォーカスジャンプが始まると、まず加減速パルスセレクタ62からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定になっており、引込タイミング検出部44からの引込タイミング信号を受けるとフォーカスフィルタ45からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定に切り替わる。フォーカスフィルタ45は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号に基づいてフォーカス制御をするための駆動出力を駆動セレクタ46に送る。引込タイミング検出部44は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、FE信号が所定レベルを超えたときに所望の層のFE信号であると判断し、そこからFE信号のS字ゼロクロスを検出したとき、駆動セレクタ46にフォーカス引込みタイミング信号を送る。駆動セレクタ46は引込タイミング検出部44からのフォーカス引込タイミング信号を受けることでフォーカスフィルタ45からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る設定に切り替わり、フォーカス制御ループを閉じることで目的層へのフォーカスジャンプを完了することができる。
次に図16を用いて、フォーカスジャンプの動作について詳細に説明する。
図16(a)は、フォーカスジャンプ時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係の変化を模式的に示したものであり、図16(b)は、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12に対する加速パルス生成部60あるいは減速パルス生成部61からの加減速パルスを、横軸を時間、縦軸を加減速パルスとして示したものである。図16(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12の位置をグラフ化したものであり、図16(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカスジャンプ時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示す。すなわち、フォーカスアクチュエータ15に加速パルスが印加されれば集光レンズ12が加速され、目的層へ垂直方向に移動開始する。するとフォーカス制御がかかっていた層におけるFE信号のS字の下側が現れる。その後、フォーカスアクチュエータ15に所定の波高値の減速パルスを印加し集光レンズ12を減速させることで、フォーカスジャンプの目的層に近接し、FE信号のS字が現れる。目的層におけるFE信号のS字ゼロクロスを検出したときフォーカス引込を行うことで、目的層へのフォーカスジャンプを行うことができる。
特開2001−184676号公報 特開平8−315370号公報 特開平10−27357号公報
しかし、近年DVDより更に記録密度の高いBD(Blu−ray Disc)が提案され、すでに市販されているが、BDはCDやDVDと比較してディスクの反射率が低く、特に2層BDの反射率は極めて低い。そのため、2層BDの情報面におけるFE信号の最大振幅と、CDやDVDのディスク表面におけるFE信号の振幅とがほぼ同等振幅となる場合がある。ディスク判別を行う際にFE信号の振幅を判別指標としている場合、前記のような理由からBDとBD以外の判別が非常に困難であるという課題があった。
また、ディスク毎の反射率ばらつきが大きい場合、FE信号の振幅がばらつく。またディスク面ぶれが大きい場合、FE信号の擬似S字が現れることがある。そのため、FE信号の振幅に基づくフォーカス引込では、目的層と異なる層に引込むという課題があった。
また、FE信号の振幅に基づくフォーカスジャンプの場合、加減速パルス印加によるオープン制御であるため、ディスクの回転が高速であるなどの場合においてディスク毎の反射率ばらつきによるFE信号の振幅ばらつきやディスクの面ぶれによる擬似S字の影響受けて、フォーカスジャンプをおこなってもフォーカスジャンプを開始した元の層に着地してしまうという課題があった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、より確実なディスク判別、フォーカス引込、フォーカスジャンプを行う光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、前記フォーカス駆動手段を用いて光ビームの焦点を移動させ、前記層判別信号検出手段からの信号および前記フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別するディスク判別手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、ディスク判別手段はフォーカスエラー信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達したとき、層判別信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別することを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、前記フォーカスエラー信号検出手段からの信号が略0となる位置でフォーカス制御をかけるフォーカス制御手段とを備え、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段を用いて光ビームの焦点を移動させ、層判別信号からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づいたフォーカス引込動作を行うことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動速度を減速するフォーカス引込速度制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動量あるいは集光レンズ位置あるいは移動時間に対して制限を設けることを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、光ビームの焦点を所望の層に向けて更に移動させることを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向かって所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、所望の層の探索を中断することを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、所望の層の探索を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて移動させているときに層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、光ビームの焦点の移動方向を反転させることを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、ディスク上の層間をジャンプするフォーカスジャンプ制御手段とを備え、フォーカスジャンプ制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向かって加速させ層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づいたフォーカス引込動作を行うことでジャンプ動作を完了することを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカスジャンプ動作を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を検出する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、ディスク上における光ビームの収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、フォーカス駆動手段を用いて光ビームの焦点を移動させ、層判別信号検出手段からの信号およびフォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別するディスク判別手段とを備えたので、反射率の影響をほとんど受けずに中間層厚の異なるディスクを確実に判別することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、ディスク判別手段はフォーカスエラー信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達したとき、層判別信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別するので、反射率の影響をほとんど受けずに中間層厚の異なるディスクを確実に判別することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を検出する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、ディスク上における光ビームの収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、フォーカスエラー信号検出手段からの信号が略0となる位置でフォーカス制御をかけるフォーカス制御手段とを備えたので、確実に所望の層へフォーカスを引込むことができる。
本発明に係る光ディスク装置では、層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動速度を減速するフォーカス引込速度制御手段とを備えたので、安定したフォーカス引込が実現できる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動量あるいは集光レンズ位置あるいは移動時間に対して制限を設けるので、フォーカス引込中の光ディスクと集光レンズの衝突を回避することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、光ビームの焦点を所望の層に向けて更に移動させるので、所望の層へフォーカス引込する確率を上げることができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向かって所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、所望の層の探索を中断するので、フォーカス引込中の光ディスクと集光レンズの衝突を回避することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、所望の層の探索を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたので、面ぶれによる光ディスクと集光レンズの衝突を回避することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて移動させているときに層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、光ビームの焦点の移動方向を反転させるので、所望の層へフォーカス引込する確率を上げることができる。
本発明に係る光ディスク装置では、積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を検出する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、ディスク上における光ビームの収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、ディスク上の層間をジャンプするフォーカスジャンプ制御手段とを備えたので、確実に所望の層へフォーカスジャンプすることができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカスジャンプ制御手段はフォーカス引込動作前にフォーカス駆動手段に対して減速パルスを印加するので、安定したフォーカスジャンプが実現できる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカスジャンプ制御手段は光ビームの焦点を所望の層に向けて移動するためにフォーカス駆動手段に対して所定の加速パルスを印加した後、所定時間経過しても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、フォーカス駆動手段に対して更に加速パルスを印加するので、所望の層へフォーカスジャンプする確率を上げることができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカスジャンプ制御手段は光ビームの焦点を所望の層に向けて移動するためにフォーカス駆動手段に対して所定の加速パルスを印加した後、所定時間経過しても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、フォーカスジャンプ動作を中断するので、フォーカスジャンプ中の光ディスクと集光レンズの衝突を回避することができる。
本発明に係る光ディスク装置では、フォーカスジャンプ動作を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたので、面ぶれによる光ディスクと集光レンズの衝突を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1、図2、図9、図10を用いて説明する。
まず、図1を用いて本実施の形態の基本的構成を説明する。図1は、本実施の形態の構成を示すブロック図である。図1において光ディスク1、光ヘッド10、光照射部11、集光レンズ12、ビームスプリッタ13、受光部14、フォーカスアクチュエータ15、フォーカスエラー信号検出部21、フォーカス駆動部22、ディスク判別用フォーカス駆動指令部30は従来の光ディスク装置のものと同等な機能を有するものとし、詳しい説明を省略する。
従来例と異なるのは、本実施の形態においては、層判別信号検出手段として以下その機能を説明する層判別信号検出部20およびフォーカスエラーS字検出部31を用いることで、反射率に依存しないディスク判別ができるところである。ディスク判別手段はディスク判別用フォーカス駆動指令部30およびフォーカスエラーS字検出部31および低反射ディスク対応ディスク判別部33である。
層判別信号検出方式の一例を図9、図10を用いて説明する。図9(a)は、焦点が光ディスク1上のレイヤ0の近傍に位置するときのレイヤ0からの反射光(破線)およびレイヤ1からの反射光(実線)の経路を示し、図9(b)は、受光部14に入射したレイヤ0からの反射光の形状a0(破線)およびレイヤ1からの反射光の形状a1(実線)を示す。図10(a)は、焦点が光ディスク1上のレイヤ1の近傍に位置するときのレイヤ1からの反射光(破線)およびレイヤ0からの反射光(実線)の経路を示し、図10(b)は、受光部14に入射したレイヤ1からの反射光の形状b1(破線)およびレイヤ0からの反射光の形状b0(実線)を示す。
ここで、図9(b)および図10(b)を比較すると、焦点がレイヤ0に存在するときは、レイヤ1からの反射光(他層迷光)はアナモフィックレンズにより非点収差が与えられ、受光部14上に楕円形状の集光スポットa1(図9)が形成される。このとき、受光素子14aおよび14cは集光スポットa1の光を実質的には検出しない。一方、焦点がレイヤ1に存在するときは、レイヤ0からの反射光はアナモフィックレンズにより非点収差が与えられ、受光部14上に楕円形状の集光スポットb0(図10)が形成される。このとき、受光素子14aおよび14cは集光スポットb0の光を検出し、それぞれの出力信号は(受光面における)他層迷光の収束の程度によって変化する。
よって上記の受光素子14aおよび14cから出力される光量信号を図9(b)および図10(b)のように加算することで、層毎に信号レベルが変化するような層判別信号が得られる。
図1の層判別信号検出部20は、受光部14からの信号に基づき光ディスク1の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わるような層判別信号を検出する。フォーカスエラーS字検出部31は、フォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、FE信号のS字を検出した時、低反射ディスク対応ディスク判別部33に対してFE信号のS字検出のタイミングを通知する信号を送る。低反射ディスク対応ディスク判別部33は、フォーカスエラーS字検出部31からのS字検出タイミング通知信号を受けた時、層判別信号検出部20からの層判別信号を取り込み、層判別信号に基づいてディスク判別を行うことができる。以下図2の波形図を用いて、ディスク判別の動作について詳細に説明する。
図2(a)は、横軸を時間、縦軸をレンズ駆動信号とした、ディスク判別時の集光レンズ12に対するフォーカス駆動部22からの駆動信号を示し、図2(b)は、BD装填時に集光レンズ12を垂直方向に上昇させたときのフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示す。図2(c)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、DVD装填時のFE信号を示し、図2(d)はCD装填時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示す。図2(e)は、横軸を時間、縦軸を層判別信号とした、集光レンズ12を垂直方向に上昇させたときの層判別信号検出部20からの層判別信号およびディスク判別の範囲を示す。集光レンズ12を垂直方向に上昇させることで、光ビームの焦点が光ディスク1の表面および情報面を通過する。光ビームの焦点が表面または情報面を通過するときにFE信号のS字が現れる。FE信号のS字ゼロクロスを検出したときの層判別信号を測定し、各ディスクの判別範囲と比較する。測定した層判別信号がCD判別範囲内ならばCDが装填されているという判別を行い、DVD判別範囲内ならばDVDが装填されているという判別を行い、BD判別範囲内ならばBDが装填されているという判別を行うことができる。
以上のように、ディスク判別に層判別信号を用いることで、低反射率のため情報面におけるFE信号の最大振幅がCDやDVDの表面におけるFE信号の振幅と同程度しか出ないBDであってもディスク判別を高精度に行うことができる。
尚、本実施の形態では、ディスク判別を行う際に層判別信号が所定範囲内であることを判別条件としたが、層判別信号が所定のレベルに到達することを条件としてもよい。
また、本実施の形態では、1枚のディスク上に1種類の情報面しか持たない場合を示したが、1枚のディスク上に複数種類の情報面を持つようなハイブリッドディスクであってもよい。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図3、図4、図5を用いて説明する。
図3は、本実施の形態の構成を示すブロック図である。図3において光ディスク1、光ヘッド10、光照射部11、集光レンズ12、ビームスプリッタ13、受光部14、フォーカスアクチュエータ15、フォーカスエラー信号検出部21、フォーカス駆動部22、フォーカス引込垂直駆動指令部40、フォーカスフィルタ45、層判別信号検出部20は従来の光ディスク装置あるいは実施の形態1の光ディスク装置のものと同等な機能を有するものとし、詳しい説明を省略する。従来例と異なるのは、本実施の形態においては、層判別信号検出部20の検出信号をフォーカス引込タイミングに用いることで、所望の層へのフォーカス引込の確率が上げられ、またフォーカス引込処理が失敗しても、集光レンズ12が光ディスク1に衝突するのを回避することができるところである。
フォーカス制御手段はフォーカス引込垂直駆動指令部40および引込安定化フォーカス駆動生成部51およびディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50およびフォーカスフィルタ45および駆動セレクタ46である。フォーカス引込速度制御手段は駆動速度切替タイミング検出部42およびフォーカス引込速度制御部43によって構成される。レンズ退避処理手段は優先度付駆動切替部47および引込中断判定部48およびレンズ退避処理部49によって構成される。
図3の駆動速度切替タイミング検出部42は、層判別信号検出部20からの層判別信号が所定範囲内になったとき、フォーカス引込速度制御部43に速度切替タイミング信号を送る。フォーカス引込速度制御部43は、集光レンズ12の駆動速度信号を引込安定化フォーカス駆動生成部51に送り、また駆動速度切替タイミング検出部42からの速度切替タイミング信号を受けたとき、引込安定化フォーカス駆動生成部51に送る駆動速度信号を変更する。引込安定化フォーカス駆動生成部51は、フォーカス引込垂直駆動指令部40からの方向に対する指令とフォーカス引込速度制御部43からの駆動速度に対する信号に従って駆動信号を生成し駆動セレクタ46へ送る。駆動セレクタ46は、通常は引込安定化フォーカス駆動生成部51からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定になっており、ディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50からの引込タイミング信号を受けるとフォーカスフィルタ45からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定に切り替わる。優先度付駆動切替部47は、レンズ退避処理部49からの信号を受けたときはレンズ退避処理部49からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送り、レンズ退避処理部49からの信号が無いときは駆動セレクタ46からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る。ディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50は、層判別信号検出部20からの層判別信号およびフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、層判別信号が所定範囲内になるとFE信号のS字ゼロクロス検出処理を開始し、層判別信号が所定範囲内でFE信号のS字ゼロクロスを検出したとき、駆動セレクタ46に引込タイミング信号を送る。そうすることにより、駆動セレクタ46はフォーカスフィルタ45からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定に切り替わり、フォーカス制御を引込むことができる。また、引込中断判定部48は、層判別信号検出部20からの層判別信号および駆動セレクタ46からの駆動信号を取り込み、駆動信号が所定値を超えても層判別信号が所定範囲内にならないとき、レンズ退避処理部49に引込中断信号を送る。レンズ退避処理部49は、引込中断判定部48からの引込中断信号を受けると、優先度付駆動切替部47に集光レンズ12を光ディスク1から遠ざけるための駆動信号を送る。そうすることにより、優先度付駆動切替部47はレンズ退避処理部49からの信号をフォーカス駆動部22に送るようになり、フォーカス引込動作を中断することができる。
次に図4の波形図を用いて、フォーカス引込が成功するときの動作について詳細に説明する。
図4(a)は、フォーカス引込時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係を示し、図4(b)は、横軸を時間、縦軸をレンズ駆動信号とした、フォーカス引込時の集光レンズ12に対するフォーカス駆動からの駆動信号を示し、図4(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカス引込時の集光レンズ12の位置を示し、図4(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカス引込時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示し、図4(e)は、横軸を時間、縦軸を層判別信号とした、フォーカス引込時の層判別信号検出部20からの層判別信号およびレンズ駆動速度切替レベルおよび引込動作範囲を示す。まず集光レンズ12を所定速度で垂直方向に上昇させる。すると光ビームの焦点と光ディスク1の表面との距離が変化し、層判別信号検出部20からの層判別信号のレベルが変化する。層判別信号検出部20からの層判別信号が所定のレンズ駆動速度切替レベルを超えると集光レンズ12の上昇速度を切り替える。その後、層判別信号検出部20からの層判別信号が所定の引込動作範囲内になるとFE信号のS字ゼロクロス検出処理が開始され、層判別信号の引込動作範囲内でFE信号のS字ゼロクロスが検出されたとき、フォーカス制御の引込を行うことができる。
次に図5の波形図を用いて、フォーカス引込を中断するときの動作について詳細に説明する。
図5(a)は、フォーカス引込時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係を示し、図5(b)は、横軸を時間、縦軸をレンズ駆動信号とした、フォーカス引込時の集光レンズ12に対するフォーカス駆動からの駆動信号およびレンズ駆動リミットを示し、図5(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカス引込時の集光レンズ12の位置を示し、図5(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカス引込時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示し、図5(e)は、横軸を時間、縦軸を層判別信号とした、フォーカス引込時の層判別信号検出部20からの層判別信号および引込動作範囲を示す。集光レンズ12を所定のレンズ駆動リミットまで上昇させても層判別信号検出部20からの層判別信号が所定の引込動作範囲内にならない場合は、集光レンズ12をディスクから遠ざける方向に駆動させ、フォーカス引込動作が中断される。
以上のように、フォーカス引込に層判別信号を用いることで、FE信号の振幅のばらつきが大きい場合やディスク面ぶれが大きい場合でも目的層へのフォーカス引込が高精度に行われる。
尚、本実施の形態では、フォーカス引込を行う際に層判別信号が所定範囲内であることを引込動作条件としたが、層判別信号が所定のレベルより大きいことを条件としてもよく、また、所定のレベルより小さいことを条件としてもよい。
また、本実施の形態では、集光レンズ12を所定のレンズ駆動リミットまで上昇させても層判別信号が所定の引込動作範囲内にならない場合は引込処理を中断する例を示したが、レンズ駆動リミットから更に集光レンズ12を上昇させてフォーカス引込を行ってもよい。
また、本実施の形態では、光ディスク1の表面に一番近い層を目的層とした引込を例に示したが、引込の目的層が表面に一番近い層以外の場合に適用してもよい。
また、本実施の形態では、層判別信号が所定範囲内においてFE信号のS字ゼロクロスが検出されたときに引込を行う例を示したが、層判別信号が所定範囲内となってレンズ駆動速度を切り替えた後、層判別信号が所定範囲から外れたところでFE信号のS字ゼロクロスが検出された場合でも引込動作を行ってよい。
また、本実施の形態では、層判別信号が所定範囲内となった後のFE信号の最初のS字ゼロクロスで引込を行う例を示したが、層判別信号が所定範囲内となってから最初のFE信号のS字が検出され、そこから所定距離集光レンズを上昇させたのち集光レンズ12を下降させたときの最初のS字ゼロクロスで引込を行ってもよい。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図6、図7、図8を用いて説明する。
図6は、本実施の形態の構成を示すブロック図である。図6において光ディスク1、光ヘッド10、光照射部11、集光レンズ12、ビームスプリッタ13、受光部14、フォーカスアクチュエータ15、フォーカスエラー信号検出部21、フォーカス駆動部22、フォーカスフィルタ45、加速パルス生成部60、減速パルス生成部61、層判別信号検出部20は従来の光ディスク装置あるいは実施の形態1の光ディスク装置あるいは実施の形態2の光ディスク装置のものと同等な機能を有するものとし、詳しい説明を省略する。従来例と異なるのは、本実施の形態においては、層判別信号検出部20の検出信号を用いることで、所望の層へのフォーカスジャンプの確率が上げられ、またフォーカスジャンプが失敗しても、集光レンズ12が光ディスク1に衝突するのを回避することができるところである。
フォーカスジャンプ制御手段は加速パルス生成部60および減速パルス生成部61および加減速パルスセレクタ62およびディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50およびフォーカスフィルタ45および駆動セレクタ46によって構成される。レンズ退避処理手段は優先度付駆動切替部47およびジャンプ中断判定部63およびレンズ退避処理部49によって構成される。
図6の駆動セレクタ46は、フォーカスジャンプが始まると、まず加減速パルスセレクタ62からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定になっており、ディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50からの引込タイミング信号を受けるとフォーカスフィルタ45からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定に切り替わる。優先度付駆動切替部47は、レンズ退避処理部49からの信号を受けたときはレンズ退避処理部49からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送り、レンズ退避処理部49からの信号が無いときは駆動セレクタ46からの駆動信号をフォーカス駆動部22に送る。ディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部50は、層判別信号検出部20からの層判別信号およびフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を取り込み、層判別信号が所定範囲内になるとFE信号のS字ゼロクロス検出処理を開始しFE信号のS字ゼロクロスを検出したとき、駆動セレクタ46に引込タイミング信号を送る。そうすることにより、駆動セレクタ46はフォーカスフィルタ45からの駆動信号を優先度付駆動切替部47に送る設定に切り替わり、フォーカス制御ループを閉じることで目的層へのフォーカスジャンプを完了することができる。また、ジャンプ中断判定部63は、層判別信号検出部20からの層判別信号および駆動セレクタ46からの駆動信号を取り込み、駆動信号が所定値を超えても層判別信号が所定範囲内にならないとき、レンズ退避処理部49に引込中断信号を送る。レンズ退避処理部49は、引込中断判定部48からの引込中断信号を受けると、優先度付駆動切替部47に集光レンズ12を光ディスク1から遠ざけるための駆動信号を送る。そうすることにより、優先度付駆動切替部47はレンズ退避処理部49からの信号をフォーカス駆動部22に送るようになり、フォーカスジャンプ動作を中断することができる。
次に図7の波形図を用いて、フォーカスジャンプが成功するときの動作について詳細に説明する。
図7(a)は、フォーカスジャンプ時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係を示し、図7(b)は、横軸を時間、縦軸を加減速パルスとした、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12に対する加速パルス生成部60あるいは減速パルス生成部61からの加減速パルスを示し、図7(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12の位置を示し、図7(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカスジャンプ時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示し、図7(e)は、横軸を時間、縦軸を層判別信号とした、フォーカスジャンプ時の層判別信号検出部20からの層判別信号および引込動作範囲を示す。まず集光レンズ12に対して所定の波高値の加速パルスを印加することで集光レンズ12を目的層へ垂直方向に移動させる。すると光ビームの焦点と光ディスク1の表面との距離が変化し、層判別信号検出部20からの層判別信号のレベルが変化する。層判別信号検出部20からの層判別信号が所定の引込動作範囲内になると所定の波高値の減速パルスが所定時間印加され、FE信号のS字ゼロクロス検出処理が開始される。層判別信号の引込動作範囲内でFE信号のS字ゼロクロスが検出されたとき、フォーカス制御の引込を行うことで目的層へのフォーカスジャンプ動作を完了する。
次に図8の波形図を用いて、フォーカスジャンプを中断するときの動作について詳細に説明する。
図8(a)は、フォーカスジャンプ時の光ディスク1と集光レンズ12および光ビームの位置関係を示し、図8(b)は、横軸を時間、縦軸を加減速パルスとした、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12に対する加速パルス生成部60あるいは減速パルス生成部61からの加減速パルスおよび加速時間リミットを示し、図8(c)は、横軸を時間、縦軸をレンズ位置とした、フォーカスジャンプ時の集光レンズ12の位置を示し示し、図8(d)は、横軸を時間、縦軸をFE信号とした、フォーカスジャンプ時のフォーカスエラー信号検出部21からのFE信号を示し、図8(e)は、横軸を時間、縦軸を層判別信号とした、フォーカスジャンプ時の層判別信号検出部20からの層判別信号および引込動作範囲を示す。集光レンズ12に加速パルスを印加してから所定の加速時間リミットまで加速しつづけても層判別信号検出部20からの層判別信号が所定の引込動作範囲内にならない場合は、集光レンズ12をディスクから遠ざける方向に駆動させ、フォーカスジャンプ動作が中断される。
以上のように、フォーカスジャンプに層判別信号を用いることで、FE信号の振幅のばらつきが大きい場合やディスク面ぶれが大きい場合やディスク回転速度が速い場合でも目的層へのフォーカスジャンプが高精度に行われる。
尚、本実施の形態では、フォーカス引込動作を開始する際に層判別信号が所定範囲内であることを引込動作条件としたが、層判別信号が所定のレベルより大きいことを条件としてもよく、また、所定のレベルより小さいことを条件としてもよい。
また、本実施の形態では、集光レンズ12を所定の加速時間リミットまで加速しつづけても層判別信号が所定の引込動作範囲内にならない場合はジャンプ処理を中断する例を示したが、加速時間リミットから更に集光レンズ12を加速しつづけてフォーカスジャンプを行ってもよい。
また、本実施の形態では、現在フォーカス制御がかかっている現在層から一番近くの層を目的層としたフォーカスジャンプを例に示したが、例えば3層以上の構造を持つ光ディスク1に対して、目的層を現在層から複数の層を跨いだ層としてもよい。
また、本実施の形態では、現在フォーカス制御がかかっている現在層から表面に対して遠ざかる方向の層を目的層としたフォーカスジャンプを例に示したが、表面に対して近づく方向の層を目的層としてもよい。
また、本実施の形態では、層判別信号が所定範囲内においてFE信号のS字ゼロクロスが検出されたときに引込を行う例を示したが、層判別信号が所定範囲内となって減速パルスを印加した後、層判別信号が所定範囲から外れたところでFE信号のS字ゼロクロスが検出された場合でも引込動作を行ってよい。
また、本実施の形態では、加速パルスの印加終了と減速パルスの印加開始の切り替わりが同時である例を示したが、加速パルスの印加終了と減速パルスの印加開始との間に駆動ゼロの期間があってもよい。
また、本実施の形態では、層判別信号が引込動作範囲内になったら減速パルスを印加する例を示したが、減速パルスを印加するタイミングを加速パルス印加したのち所定時間経過したときとしてもよい。
本発明は、積層された複数の記録層を有するディスクに対して、ディスク判別、またはフォーカス引込、またはフォーカスジャンプを行う光ディスク装置に利用可能である。
実施の形態1におけるディスク判別のブロック構成を示す図 実施の形態1におけるディスク判別時波形の一例を示す図 実施の形態2におけるフォーカス引込のブロック構成を示す図 実施の形態2におけるフォーカス引込時波形の一例を示す図 実施の形態2におけるフォーカス引込中断時波形の一例を示す図 実施の形態3におけるフォーカスジャンプのブロック構成を示す図 実施の形態3におけるフォーカスジャンプ時波形の一例を示す図 実施の形態3におけるフォーカスジャンプ中断時波形の一例を示す図 実施の形態1および2および3における光ビームの焦点がレイヤ0にある場合の層判別信号検出方式の一例を示す図 実施の形態1および2および3における光ビームの焦点がレイヤ1にある場合の層判別信号検出方式の一例を示す図 背景技術におけるディスク判別のブロック構成を示す図 背景技術におけるフォーカス引込のブロック構成を示す図 背景技術におけるフォーカスジャンプのブロック構成を示す図 背景技術におけるディスク判別時波形の一例を示す図 背景技術におけるフォーカス引込時波形の一例を示す図 背景技術におけるフォーカスジャンプ時波形の一例を示す図
符号の説明
1 光ディスク
10 光ヘッド
11 光照射部
12 集光レンズ
13 ビームスプリッタ
14 受光部
15 フォーカスアクチュエータ
20 層判別信号検出部
21 フォーカスエラー信号検出部
22 フォーカス駆動部
30 ディスク判別用フォーカス駆動指令部
31 フォーカスエラーS字検出部
32 ディスク判別部
33 低反射ディスク対応ディスク判別部
40 フォーカス引込垂直駆動指令部
41 フォーカス駆動生成部
42 駆動速度切替タイミング検出部
43 フォーカス引込速度制御部
44 引込タイミング検出部
45 フォーカスフィルタ
46 駆動セレクタ
47 優先度付駆動切替部
48 引込中断判定部
49 レンズ退避処理部
50 ディスク反射率ばらつき対応引込タイミング検出部
51 引込安定化フォーカス駆動生成部
60 加速パルス生成部
61 減速パルス生成部
62 加減速パルスセレクタ
63 ジャンプ中断判定部

Claims (14)

  1. 積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、前記フォーカス駆動手段を用いて光ビームの焦点を移動させ、前記層判別信号検出手段からの信号および前記フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別するディスク判別手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. ディスク判別手段はフォーカスエラー信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達したとき、層判別信号検出手段からの信号に基づき装填されたディスクの種類を判別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、光ビームの焦点をディスクに対して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、前記フォーカスエラー信号検出手段からの信号が略0となる位置でフォーカス制御をかけるフォーカス制御手段とを備え、フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段を用いて光ビームの焦点を移動させ、層判別信号からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づいたフォーカス引込動作を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動速度を減速するフォーカス引込速度制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段による光ビームの焦点の移動量あるいは集光レンズ位置あるいは移動時間に対して制限を設けることを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  6. フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、光ビームの焦点を所望の層に向けて更に移動させることを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  7. フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて所定量移動させても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、所望の層の探索を中断することを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  8. 所望の層の探索を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたことを特徴とする請求項7記載の光ディスク装置。
  9. フォーカス制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向けて移動させているときに層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲を通り過ぎたとき、光ビームの焦点の移動方向を反転させることを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  10. 積層された複数の記録層を有するディスクに対して情報の記録再生を行う装置であって、任意の記録層を反射した光ビームの前記記録層における収束状態に応じたフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、他の記録層を反射した光の収束若しくは発散の状態を検出した信号に基づいて、ディスク上の表面から各層までの距離に応じてレベルが変わる層判別信号を生成する層判別信号検出手段と、ディスク上の層間をジャンプするフォーカスジャンプ制御手段とを備え、フォーカスジャンプ制御手段はフォーカス駆動手段により光ビームの焦点を所望の層に向かって加速させ層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに到達あるいは所定の範囲に入ったとき、フォーカスエラー信号検出手段からの信号に基づいたフォーカス引込動作を行うことでジャンプ動作を完了することを特徴とする光ディスク装置。
  11. フォーカスジャンプ制御手段はフォーカス引込動作前にフォーカス駆動手段に対して減速パルスを印加することを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  12. フォーカスジャンプ制御手段は光ビームの焦点を所望の層に向けて移動するためにフォーカス駆動手段に対して所定の加速パルスを印加した後、所定時間経過しても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、前記フォーカス駆動手段に対して更に加速パルスを印加することを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  13. フォーカスジャンプ制御手段は光ビームの焦点を所望の層に向けて移動するためにフォーカス駆動手段に対して所定の加速パルスを印加した後、所定時間経過しても層判別信号検出手段からの信号が所定のレベルに未到達あるいは所定の範囲に入らないとき、フォーカスジャンプ動作を中断することを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  14. フォーカスジャンプ動作を中断する際に集光レンズをディスクから遠ざかる方向に移動させるレンズ退避処理手段とを備えたことを特徴とする請求項13記載の光ディスク装置。
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