JP2007025331A - 投写型表示装置および全反射プリズム - Google Patents

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Abstract

【課題】投写型表示装置において、簡易な構造で不要光の投写レンズへの入射を抑制する。
【解決手段】投写型表示装置の画像表示デバイス12は、入射した光を画像信号に応じて第1の方向または第2の方向に反射させる。第1の方向に反射された光は第2のプリズム面92に入射し、第3のプリズム面93で全反射し、第1のプリズム面91から出射し、投写レンズに入射する変調光経路を構成する。第1のプリズム面91のうち、変調光経路が通過する第1の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第1の遮蔽領域21bが設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は投写型表示装置および全反射プリズムに関し、特に不要光の除去を容易にする全反射プリズム構造に関する。
投写型表示装置は、入射した光を画像表示デバイスで変調し、変調された光を投写レンズで投写することによって映像を表示する。画像表示デバイスとしては従来から液晶表示パネルが用いられてきたが、最近ではDMD(Digital micro-mirror device)が広く用いられるようになっている。DMDは、多数の微小ミラーを平面状に配列した画像表示デバイスで、個々のミラーの傾きを映像信号に応じて+10°(オン)または−10°程度に傾け(オフ)、光の反射方向を変えることで光変調をおこなう。DMDを用いた投写型表示装置には、光源からの光をカラーフィルタで時分割的に各色光に分離し、1つのDMDで順次各色光を変調する1チップ方式と、DMDを赤色光、青色光、緑色光毎に専用に設け、各色光を同時に変調する3チップ方式とが知られている。このうち、1チップ方式は構造が単純で、比較的廉価に製造できるため、一般用途向きの需要が拡大している。1チップ方式には、DMD周りの光学系としていくつかの方式が存在しており、その一つとしてDMDの手前に全反射プリズムを設ける方式が知られている。
投写型表示装置は近年益々高画質表示が求められており、高いコントラストや迷光の防止が重要な課題となっている。このため、特許文献1では、DMDに入射光を供給する照明光学系に光束の一部を遮光する遮光板を設置する技術が開示されている。遮光板は、光路内の複数枚のレンズ群と折り返しミラーとの間に、挿抜可能に設置されている。DMDがオフ状態の際に生じる反射光などの不要な光が投写レンズに入射されることが防止され、コントラストの向上につながる。
また、特許文献2では、ファイバースコープ用の光学部品の例であるが、不要な反射光線を遮光する蒸着遮光膜が形成されたガラス基板が、プリズムの出射面に接着された構造が開示されている。蒸着遮光膜はプリズムを除く領域にガラス基板から突き出して設けられ、蒸着遮光膜の形成されていないガラス基板の部分とプリズム面との間は空間部となっている。これによれば、出射面に隣接する撮像素子への不要光の入射が制限され、反射ゴースト像の形成が防止される。
特開2004−258439号公報 特開平8−50251号公報
しかし、DMDの手前に全反射プリズムを設ける方式の投写型表示装置においては、以下の問題があった。DMDではミラー要素の傾き角を個々に制御して、入射光を投写レンズに入射する光束(オン光速)と入射しない光束(オフ光束)とに分離している。オフにされた光束は、オンの光束と光路がずれているため、投写レンズに直接入射しない。しかし、オフにされた光束はDMDによって遮蔽されるわけではなく、反射方向を変えられるだけであるので、いずれにせよ全反射プリズムには入射する。また、全反射プリズムの手前にはコンデンサレンズを装着することが多いが、光源からコンデンサレンズに入射する各々の光束は完全な平行光束ではない。また、各光束の1つ1つは、主光線を中心としてある角度分布を有している光束である。したがって、光束の断面内の位置によってコンデンサレンズへの入射角がばらついている。このため光束の一部がコンデンサレンズに入射後、コンデンサレンズの出射面で反射し、コンデンサレンズ内から隣接する全反射プリズムに侵入することがある。このような光束は不要光と呼ばれ、全反射プリズム内で反射を繰り返し、その一部は投写レンズに入射する。
ここでは、スクリーン上に画像を表示するための光線とは別に、画像を表示するために必要のない光線を不要光と呼ぶ。不要光の発生原因として、オフ光束や上述したような反射光速などがある。
不要光は、このように画像を表示するためのオンの光束とは別に全反射プリズム内に存在し、投写レンズを通じてスクリーンに投写される。不要光の影響は投写画面が明るいときには目立たないが、暗いときには顕著に現れ、コントラストの低下や迷光の原因となる。その対策としては、不要光の発生原因自体を根本的に排除することが最も望ましいが、DMDを用いる方式では原理上困難である。この問題は、不要光が投写レンズに入射しやすい全反射プリズムが1つしかない方式において特に顕著に現れる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、本発明は、簡易な構造で不要光の投写レンズへの入射を抑制し、コントラストの向上とスクリーン上の迷光発生を防止することの容易な投写型表示装置を提供することを目的とする。また、本発明はかかる投写型表示装置の実現に有用な全反射プリズムを提供することを目的とする。
本発明の投写型表示装置は、第1のプリズム面と、第2のプリズム面と、第3のプリズム面とを備えた全反射プリズムと、第1のプリズム面に対向して設けられた投写レンズと、第2のプリズム面に対向して設けられた画像表示デバイスとを有している。画像表示デバイスは、入射した光を画像信号に応じて第1の方向または第2の方向に反射させる。第1、第2、および第3のプリズム面は、第1の方向に反射された光が第2のプリズム面に入射し、第3のプリズム面で全反射し、第1のプリズム面から出射し、投写レンズに入射する変調光経路を構成するように形成されている。第1のプリズム面のうち、変調光経路が通過する第1の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第1の遮蔽領域が設けられている。
このように、第1のプリズム面に第1の遮蔽領域を設けることによって、第1のプリズム面から出射する光は、第1の遮蔽領域の設けられていない領域からの出射に限られる。この領域には変調光経路が通過する第1の有効光線領域が完全に含まれているので、投写レンズによる画像投写に必要な本来の光は第1の遮蔽領域の影響を受けずにそのまま投写レンズに入射する。一方、不要光はこの本来必要な光とは異なる経路を進むので、第1の遮蔽領域からも出射しようとするが、この領域からの出射は抑制されるので、不要光の出射は全体として抑制されることになる。
投写型表示装置は光源を有し、全反射プリズムの第2および第3のプリズム面は、光源から出射した光が第3のプリズム面に入射して、第2のプリズム面から出射し、画像表示デバイスに入射する入射光経路を構成するように形成されている。このとき、第2のプリズム面のうち、入射光経路が通過する領域と変調光経路が通過する領域とを包含する第2の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第2の遮蔽領域が設けられていてもよい。
全反射プリズムは、第1のレンズ面と、第2のレンズ面とを備えたコンデンサレンズを有していてもよい。このとき、第1のレンズ面は、少なくとも入射光経路が通過する領域で、全反射プリズムの第3のプリズム面と対向し、第1、第2のレンズ面は、入射光経路を通る光が第2のレンズ面に入射し、第1のレンズ面から出射し、第3のプリズム面に入射するように形成され、第2のレンズ面のうち、入射光経路が通過する第3の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第3の遮蔽領域が設けられていてもよい。
遮蔽領域はカーボンを主成分とするのが望ましい。この場合、遮蔽領域は塗装で形成することができる。また、遮蔽領域の、入射する光に対する反射率と透過率は共に10%以下であることが望ましい。
有効光線領域は略矩形の形状を有し、遮蔽領域は、有効光線領域を構成する辺のうち、プリズム面またはレンズ面の周縁部に相対的に近い少なくとも1つの辺に沿った領域には形成されていないようにしてもよい。
全反射プリズムの第1のプリズム面と第3のプリズム面との間の境界エッジに沿って面取り部が形成され、面取り部に第4の遮蔽領域が設けることもできる。
全反射プリズムは第1、第2、第3のプリズム面と略直交する天面と底面とを有し、底面は接着剤によって投写型表示装置に固定され、天面は荒摺り加工されていてもよい。ここで、荒摺り加工とは表面に細かな凹凸を設ける加工であり、本願発明ではその凹凸の程度はRa=0.2μm〜0.5μm程度である。これよりも平坦であると光がそのまま透過してしまい迷光の原因となるので好ましくない。
本発明の全反射プリズムは、第1のプリズム面と、第2のプリズム面と、第3のプリズム面とを有している。第1、第2、および第3のプリズム面は、光が第2のプリズム面に入射し、第3のプリズム面で全反射し、第1のプリズム面から出射する変調光経路を有するように形成されている。第1のプリズム面のうち、変調光経路が通過する第1の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第1の遮蔽領域が設けられている。
第2および第3のプリズム面は、光が第3のプリズム面に入射して、第2のプリズム面から出射する入射光経路を有するように形成され、第2のプリズム面のうち、入射光経路が通過する領域と変調光経路が通過する領域とを包含する第2の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第2の遮蔽領域が設けられていてもよい。
第1のレンズ面と、第2のレンズ面とを備えたコンデンサレンズを有し、第1のレンズ面は、少なくとも入射光経路が通過する領域で、第3のプリズム面と対向し、第1、第2のレンズ面は、入射光経路を通る光が第2のレンズ面に入射し、第1のレンズ面から出射し、第3のプリズム面に入射するように形成され、第2のレンズ面のうち、入射光経路が通過する第3の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第3の遮蔽領域が設けられていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、簡易な構造で不要光の投写レンズへの入射を抑制することができるので、コントラストの向上とスクリーン上の迷光発生を防止することの容易な投写型表示装置を提供することができる。また、本発明の全反射プリズムは、かかる投写型表示装置の実現に有用である。
次に、図面を参照して本発明の投写型表示装置の実施形態について説明する。図1は、本発明の投写型表示装置の一実施形態を示す概略構成図である。投写型表示装置1は、光源を含む照明光学系14と、全反射プリズム9と、投写レンズ13と、画像表示デバイス12とを有している。
照明光学系14は、光源1を構成するランプ2およびランプ2からの光を反射・集光するリフレクタ3を備えている。光源1の前方にはリフレクタ3が設けられ、その集光部には赤色光、青色光、緑色光の各色を透過させる3種類のフィルター(図示せず)が設けられたカラーホイール4が設置されている。カラーホイール4が回転することによって、ランプ2から出射した光束は、回転する各色フィルターを順次通過し、時分割的に赤色光、青色光、緑色光に分離される。カラーホイール4の光出謝側には、光束を平滑化するインテグレータロッド5が設けられている。インテグレータロッド5の光出謝側にはレンズ6a,6bが設けられ、光束は平行かつ所定の光路断面に整えられる。レンズ6a,6bの前方には反射ミラー8が設けられ、光束はここで向きを調整されて、全反射プリズム9に入射する。全反射プリズム9の2つのプリズム面91,92(図2参照)に対向して、投写レンズ13と、画像表示デバイス12とが各々配置されている。なお、「対向」という用語は、距離的な大小を意味するものではなく、互いに向い合うような位置的関係を意味する。照明光学系14は、以上説明した光源1から全反射プリズム9までの要素によって構成されている。
反射ミラー8を出た光束が画像表示デバイス12に至るまでの光束の通る経路を、入射光経路S1と呼び、図1,2では太破線で表示している。入射光経路S1は実際には、図面の奥行き方向にも厚さを持つ2次元的な広がりを持った光束断面を有している。
図2は、全反射プリズムの拡大図である。全反射プリズム9は、二等辺三角形形状の三角プリズムであり、プリズムの頂角に相対する面にコンデンサレンズ10が接合されている。全反射プリズム9とコンデンサレンズ10は同じ材質である。全反射プリズム9は、第1のプリズム面91と、第2のプリズム面92と、第3のプリズム面93とを備えている。コンデンサレンズ10は、第1のレンズ面101と、第2のレンズ面102とを備えている。コンデンサレンズ10の第1のレンズ面101は、全反射プリズム9の第3のプリズム面93と対向している。
光束は、図1に示したように、入射光経路S1を通って反射ミラー8からコンデンサレンズ10に入射する。入射光経路S1を通る光束は、コンデンサレンズ10の第2のレンズ面102に入射し、コンデンサレンズ10内を進み、第1のレンズ面101から出射し、全反射プリズム9の第3のプリズム面93に入射する。
第3のプリズム面93に入射した光束は、全反射プリズム9内を進み、第2のプリズム面92から出射し、画像表示デバイス12に入射する。画像表示デバイスは、画像信号に応じて微小ミラーの角度を制御し、入射した光を第1の方向(図中角度C1として表示)または第2の方向(図中角度C2として表示)に反射させる。ここでは、第1の方向を、画像表示デバイス12のミラーがオンになる状態、第2の方向を、画像表示デバイス12のミラーがオフになる状態としている。第1の方向に反射された光は、第2のプリズム面92に再び入射し、第3のプリズム面93で全反射し、第1のプリズム面91から出射し、投写レンズ13に入射する。このように、光束が画像表示デバイス12から第1の方向に反射され、投写レンズ13に入射するまでの経路を変調光経路T1と呼び、図1,2では太実線で表示している。
光束が第2の方向に反射された場合も、光束は同様に第2のプリズム面92に再び入射するが、プリズム面で複雑に反射する。光束のこのような経路を変調光経路T2と呼び、図2のみに細鎖線で表示している。変調光経路T2を通る光束の一部は第1のプリズム面91に達する場合もある。なお、画像表示デバイス12のすべてのミラーがオフとなり、光束全体が変調光経路T2を通る場合が全黒表示、すべてのミラーがオンととなり、光束全体が変調光経路T1を通る場合が全白表示である。
図3は、プリズムとコンデンサレンズの各面の状態を示す模式図である。図4は、プリズムとコンデンサレンズの各面の有効光線領域を示す模式図である。各図において、(a)は全反射プリズム9の平面図を、(b)はプリズム9の第1のプリズム面91の平面図を、(c)は全反射プリズム9の第2のプリズム面92の平面図を、(d)は、コンデンサレンズ10の第2のレンズ面102の平面図を各々示す。全反射プリズム9とコンデンサレンズ10は一体化されているが、さらに補強材15でも補強されている。
図4を参照すると、(b)〜(d)において、ハッチングまたは色つき部で示された領域が示されている。光束が全反射プリズム9に入射する場合、まずコンデンサレンズ10の第2のレンズ面102に入射する。このとき、光束が実際に入射する領域、すなわち第2のレンズ面102のうち、入射光経路S1が通過する領域はレンズ面の一部を占める。それが第3の有効光線領域23aである。
光束は次に全反射プリズム9の第2のプリズム面92から出射し、画像表示デバイス12で光変調され、オンにされた光束とオフにされた光束が各々全反射プリズム9の第2のプリズム面92に各々入射する。光束のうち画像表示上必要なものは、画像表示デバイス12への入射光と、画像表示デバイス12から出射するオンにされた光束である。前者の領域は図4(c)にDMD入射前有効光線領域31として、後者の領域はDMD反射後有効光線領域32として示されている。また、これらの領域31,32を包含する領域、すなわち第2のプリズム面92のうち、入射光経路S1が通過する領域と変調光経路T1が通過する領域とを包含する領域は、画像表示上必要な光束の通過領域となり、それが第2の有効光線領域22aである。同図では後述する遮蔽領域の形成を容易とするために矩形領域としているが、両方の領域31,32を包含していれば矩形に限定されない。
光束はさらに、全反射プリズム9の第1のプリズム面91から出射する。このとき、光束が実際に出射する領域、すなわち第1のプリズム面91のうち、変調光経路T1が通過する領域はプリズム面の一部を占める。それが第1の有効光線領域21aである。
なお、これらの有効光線領域21a、22a、23aは、全白を表示したときの光線(ON−STATE光)に対応している必要があり、実際には、全白光線が入射光経路S1と変調光経路T1を通って投写レンズ13へ入射するときの光線の領域となる。
次に、図3を参照すると、第1のプリズム面91の第1の有効光線領域21aを除く領域の一部に、光を遮蔽する第1の遮蔽領域21bが設けられている(同図(b)参照)。同様に第1のプリズム面91の第2の有効光線領域22aを除く領域に、光を遮蔽する第2の遮蔽領域22bが設けられている(同図(c)参照)。第2のレンズ面102の第3の有効光線領域23aを除く領域には、光を遮蔽する第3の遮蔽領域23bが設けられている(同図(d)参照)。
有効光線領域21a〜23aは、上述のように矩形状とは限らない。しかし、遮蔽領域は塗装によって形成されるため、各遮蔽領域21b〜23bの形状は、塗装の容易さを考え、矩形状とするのが望ましい。具体的には、各遮蔽領域21b〜23bは有効光線領域21a〜23aに接し、かつプリズム面(または、コンデンサレンズ面)の各辺に平行な直線で囲まれた部分とするのがよい。また、各遮蔽領域21b〜23bは、有効光線領域21a〜23aと完全に相補的な形状となっている必要はない。たとえば、図4(d)に示すように、有効光線領域23aが第2のレンズ面102の一方の端に片寄って形成されている場合、端に近いほうの辺に沿って遮蔽領域を形成する必要はない。一般的にいえば、遮蔽領域は、有効光線領域を構成する辺のうち、プリズム面またはレンズ面の周縁部に相対的に近い少なくとも1つの辺に沿った領域には形成されなくてもよい。これも、遮蔽領域の塗装の手間を省くためである。
次に、各遮蔽領域の詳細な構造と作用を遮蔽領域毎に説明する。ここでは便宜上、光の通過順序にしたがい、第3の遮蔽領域から順に説明する。
図5には、第3の遮蔽領域における光路を示す。同図には入射光経路S1のほか、不要光としてスクリーン上に現れる光線の光路の例を示す。このような不要光の光路を入射光経路S2と呼ぶ。同一の投写型表示装置において、入射光経路S1と入射光経路S2とが同時に存在するのは、前述したように、入射光が完全な平行光ではなかったり角度分布を有していたりするため、コンデンサレンズ10への入射角が場所によって異なるためであり、図5の例では、図中左側の光束部分が不要光(入射光経路S2)となりやすい。
コンデンサレンズ10の第1のレンズ面101に入射する光線の角度をθcとし、コンデンサレンズ10の屈折率をnとする。θc<sin-1(1/n)のとき、光線は、第1のレンズ面101を透過して画像表示デバイス12に入射される。θc≧sin-1(1/n)のとき、コンデンサレンズ10を通り画像表示デバイス12に向かう光線の一部は、コンデンサレンズ内面(第1のレンズ面101)で全反射される。第1のレンズ面101で全反射された光線は、第3のレンズ面103、第2のレンズ面102で全反射される。第2のレンズ面102で全反射された光線は、全反射プリズム9の第3のプリズム面93、第1のプリズム面91を透過して投写レンズ13に入射する。この光線がスクリーン上に迷光として現れる。したがって、この光線を投写レンズ13に対して遮断すればよい。なお、光線が全反射角で入射する面は、光束がプリズムから空気に出ようとする面に限る。
そこで、このような経路(入射光経路S2)を通って投写レンズ13に入射する光線を遮断するために、コンデンサレンズ10の第2のレンズ面102に第3の遮蔽領域23bを設ける。第3の遮蔽領域23bは、第2のレンズ面102にマスキング物質を塗布することによって形成される(他の遮蔽領域についても同様)。第3の遮蔽領域23bを構成するマスキング物質は下記の条件を満たすことが必要である。
(1)プリズムとマスキング物質の界面で全反射しない。
(2)マスキング物質表面での反射率が低い。
(3)マスキング物質の透過率が低い。
ここで、プリズムとは三角プリズムまたはコンデンサレンズを意味する。以下の第3の遮蔽領域についての説明はプリズムで統一し、本実施形態への適用においては、プリズムはレンズに置き換えて読むものとする。
次に、上記条件(1)、(2)、(3)を満たすようなマスキング物質を検討する。図6は、プリズムからマスキング物質へ入射した光線の光路を示す。空気の屈折率をn0、プリズムの屈折率をn1−ik1、マスキング物質の屈折率をn2−ik2とする。ここでiは虚数単位である。このとき、プリズムを完全な透過物体と仮定すると複素屈折率k1=0となるため、プリズムの屈折率はn1となる。マスキング物質は一様な吸収性をもつ物質とする。
条件(1)を満たすためには、界面2で全反射しないことが条件となり、数式1で表される。
1<n2・・・(数式1)
条件(2)を満たすためには、界面2に入射した光線のマスキング物質による反射率Rが10%以下になることが条件となる。p偏光の光線の反射率をRp、s偏光の光線の反射率をRsとすると、
Figure 2007025331
で表される。ここで、
Figure 2007025331
とする。
条件(3)を満たすためには、マスキング物質を透過する際の透過率T=T0/T1が10%以下になることが条件となる。p偏光の光線の透過率をTp、s偏光の光線の反射率をTsとすると、
Figure 2007025331
で表される。ここで、δは、
Figure 2007025331
で表される。λは真空中の光の波長、t1は界面1での振幅透過率、t2は界面2での振幅透過率、r1は界面1での振幅反射率、r2は界面2での振幅反射率を表す。また、I0は空気層での光強度、I1はプリズム内での光強度を、添字p、sは各々p偏光、s偏光の光線であることを示す。
界面2での反射率およびマスキング物質の透過率をともに10%以下と規定したのは、目視ではっきりと見える迷光の強度に対して10%の強度の迷光は、目視で確認できないレベルになるためである。ただし、この条件はプロジェクタの場合に限る。
上記の条件(1)〜(3)が満たされると、プリズム面で反射する光線は吸収または減衰され、全反射プリズムに起因する迷光が除去される。
ここで、遮蔽領域を構成するマスキング物質は、プリズム面に密着されていることが重要である。すなわち、少なくとも入射光経路S1が通過する界面においては、図6に示したような、マスキング物質とプリズム面とが空気層を挟まないで密着された構造が実現されている必要がある。マスキング物質がプリズム面に密着されていると、界面がプリズム−マスキング物質となり、プリズム内面で光線が全反射しなくなる。この結果、プリズム内面での乱反射が減少し、不要光となる光線を除去することが容易となる。これに対して、例えば、特許文献2に記載の従来技術は、そもそもコンデンサレンズが設けられていないという点で本実施形態とはまったく異なるものであるが、入射光経路S1が通過する界面には遮蔽領域(同文献では遮光膜)が設けられておらず、プリズム−空気−ガラス基板という界面構成となっている。このようにプリズムが空気と接している構成では、光束はプリズム−空気の界面で全反射されてしまう。その結果、図5の入射光経路S2で示したような複雑な反射を生じ、遮蔽領域を設けた効果が生じない。なお、マスキング物質の具体的な材料は後述の実施例にて検討した。
次に第2の遮蔽領域について説明する。第2の有効光線領域22a外から画像表示デバイス12に入射される光線は、第2の遮蔽領域22bのマスキング物質により遮ることができる。第2の遮蔽領域22bはまた、画像表示デバイス12で反射され、第2の有効光線領域22a外を通り投写レンズ13に入射する光線も遮ることができる。さらに、オフにされた光束が、第2のプリズム面92の有効光線領域22a外を通り、投写レンズ13からスクリーン上へ照射される光線(変調光経路T2を通る光線)を除去できる。これによって、不要光が除去されやすくなるのでコントラストの改善につながる。加えて、迷光防止にもなる。第2のプリズム面92にマスキングを施すときの条件は、上記(1)〜(3)と同様である。
次に第1の遮蔽領域について説明する。図7には不要光としてスクリーン上に現れる光線の光路(変調光経路T2)の例を示す。同図(a)は全反射プリズムの平面図を、同図(b)は側面図を示す。全反射プリズムは第1、第2、第3のプリズム面と略直交する天面94(三角プリズムの上面)と底面95(三角プリズムの下面)とを有している。
画像表示デバイスで反射され変調光経路T2を進む光束の一部は、第3のプリズム面93およびプリズムの天面94に照射される。光束はこれらの面で全反射されて、第2のプリズム面92からプリズム外へ出射し、その一部が投写レンズ方向へ照射する。この光線は、第1のプリズム面91のマスキングで遮ることにより減少させることができる。この結果、投写レンズへ入射する光線は減少し、コントラストが向上する。
ここで、第3のプリズム面93にもマスキングを施せば、第3のプリズム面93に入射する不要光を一層効果的に除去することができる。しかし、第3のプリズム面93は、画像表示デバイス12で反射され第3のプリズム面93に入射する、画像表示に必要な光線を全反射させ、投写レンズ13に入射させる機能をもっている。第3のプリズム面93にマスキングを施すと、光束は第3のプリズム面93の内面で全反射しなくなり、投写レンズ13に入射する光線が減少する。したがって、第3のプリズム面93へのマスキングは好ましくない。
変調光経路T2を進む光束の一部はまた、第2のプリズム面92から直接投写レンズ13へ入射する光速もある。このような光束も第1のプリズム面91のマスキングで遮ることができる。第1のプリズム面91は投写レンズ13の光線入射面に最も近く、有効光線領域外からの光線を多く遮ることができるため、コントラストを向上させるのに最も有効である。第1のプリズム面91にマスキングを施すときの条件は、上記(1)〜(3)と同様である。
図7において、プリズムの天面94は荒摺り状態にされた構造をもっている。変調光経路T2を進む光束の一部は、上述のようにプリズムの天面94に照射され、その一部が反射されて、投写レンズ13に入射する。そのため、天面94は荒摺り状態にされており、変調光経路T2を進み天面94に照射される光束の一部は拡散される。この結果、投写レンズ13に入射する不要光が減少する。荒摺り状態が荒い程、投写レンズ13に入射する光線は減少する。
変調光経路T2を進む光束を完全に遮るためには、プリズムの天面94にもマスキングを行った方がよいとも考えられる。しかし、プリズムは、プロジェクタ内に搭載されるとき、底面95に付けられたUV接着剤(紫外線硬化接着剤)によって固定されている。UV接着剤を用いるのは、接着に要する時間が短く、接着時間も任意に設定でき、生産性に優れているためである。プリズムの天面94がマスキング物質で塗装されていると、UV接着剤を硬化させるUV光が、接着剤に届きにくくなる。プリズムの横方向からUV光を照射する方法も考えられるが、照射方向が底面に対して斜めとなるため、UV光の強度が著しく弱くなる。このため、UV接着剤にUV光を照射させるため、プリズムの天面94はUV光が透過する状態(荒摺り状態)とする方が合理的である。
図8は、プリズムの変形例を示す平面図である。同図(a)はプリズムの平面図、(b)は(a)の丸で囲った部分の拡大図、同図(c)はプリズムの斜視図である。変調光経路T2を進む光束は、図7にも示されているように、全体として第3のプリズム面93と第1のプリズム面91との間の境界エッジ部の方向に反射され、その一部は境界エッジ部に入射する。この部分に入射した光線も、反射して投写レンズに入射する場合がある。そこで、第3のプリズム面93と第1のプリズム面91との間の境界エッジを面取りし(切り欠いて)、面取り部をマスキングして第4の遮蔽領域21dを設けている。この部分にマスキングを施すことにより、エッジ部で乱反射する光線が減少し、投写レンズに入射する光線が減少し、迷光を除去することができる。
(実施例)
以下、実施例に基づき試験をおこない、マスキング物質の条件や遮蔽領域の形成面の検討をおこなった。
(マスキング物質)
プリズムの第1のプリズム面、第2のプリズム面、コンデンサレンズの第2のレンズ面面に塗料を塗布し、マスキングを施した。図9に、光線が界面2(塗料)へ入射したときの入射角度と反射率の関係を示す(界面2は図6参照)。図中に例として示す塗料の材料は、カーボン(n2=1.73、k2=0.58)、空気(n2=1、k2=0)、銀(n2=0.20、k2=3.44)、アルミニウム(n2=1.44、k2=5.23)である。
まず、塗料が空気(塗装なし)のときは、n1>n2となり、入射角が41.2°以上のときに界面2で全反射してしまう。塗料が銀やアルミニウムのような金属のときは、プリズムの材質より屈折率が高いため界面2で全反射はしないが、入射角度によらず反射率が非常に高い。カーボンの場合、プリズムの材質よりも屈折率が高く、界面2で全反射することがない。さらに、反射率が金属に比べると非常に低く数%程度である。したがって、カーボンを主成分とし、あるいはカーボン相当の屈折率を持つ物質が塗装用の塗料として有効である。ここで、塗料の膜厚は無限大と仮定し、入射する光線の波長は540nmとしている。
塗装厚は、塗装物質を光線が透過しないことが条件となるため、光線が透過しない程度の厚さとした(数μm程度)。塗装領域は図3に示すような範囲とした。プリズム天面の荒摺りの粗さは、算術平均粗さRa≧0.2μmとした。
各面の塗装による投写画面への効果を表1に示す。ここで、コントラストは、スクリーン上に表示された100%全白画面上の9ポイントの照度平均と、0%全黒画面上の9ポイントの照度平均の比によって表した。(規格書番号ANSI/NAPM IT7.228−1997を参照)。照度測定ポイントを図10に黒丸として示す。第1のプリズム面への塗装は、コントラストを2割以上向上させることができた。第1、第2の両面への塗装はさらにコントラストを向上させることができた。また、第2のプリズム面だけに塗装した場合も、コントラストを約1割向上させることができた。コンデンサレンズの第2のレンズ面への塗装によって、第2のレンズ面内面の全反射によってスクリーン上に現れる迷光を除去することができた。
Figure 2007025331
以上説明したように、有効光線領域外に遮蔽領域としてマスキングを施すことにより、オフにされた光束がプリズム面の有効光線領域外から投写レンズに入射し、スクリーンまで到達することを防止しやすくなる。このため、コントラストの向上が可能になるとともに、同じような光路で投写レンズに入射した光によってスクリーン上に現れる迷光も除去しやすくなる。
特に、全反射プリズムの投写レンズと向き合った面の有効光線領域外にマスキングを施す場合、コントラストの向上効果が大きい。全反射プリズムの画像表示デバイスと向き合った面の有効光線領域外にマスキングを施すことによっても、コントラストを向上させることができる。さらに、コンデンサレンズの光線入射面の有効光線領域外にマスキングを施すことにより、投写画面における迷光を除去しやすくなる。
本発明の投写型表示装置の一実施形態を示す概略構成図である。 図1に示す全反射プリズムの拡大図である。 プリズムとコンデンサレンズの各面の状態を示す模式図である。 プリズムとコンデンサレンズの各面の有効光線領域を示す模式図である。 第3の遮蔽領域における光路を示す模式図である。 プリズムからマスキング物質へ入射した光線の光路を示す模式図である。 不要光としてスクリーン上に現れる光線の光路の例を示す模式図である。 プリズムの変形例を示す平面図である。 光線が界面2へ入射したときの入射角度と反射率の関係を示すグラフである。 照度測定ポイントの説明図である。
符号の説明
1 投写型表示装置
9 プリズム
91 第1のプリズム面
92 第2のプリズム面
93 第3のプリズム面
94 天面
10 コンデンサレンズ
101 第1のレンズ面
102 第2のレンズ面
12 画像表示デバイス
13 投写レンズ
14 照明光学系
21a 第1の有効光線領域
21b 第1の遮蔽領域
22a 第2の有効光線領域
22b 第2の遮蔽領域
23a 第3の有効光線領域
23b 第3の遮蔽領域
S1,S2 入射光経路
T1,T2 変調光経路

Claims (12)

  1. 第1のプリズム面と、第2のプリズム面と、第3のプリズム面とを備えた全反射プリズムと、
    前記第1のプリズム面に対向して設けられた投写レンズと、
    前記第2のプリズム面に対向して設けられた画像表示デバイスと、
    を有し、
    前記画像表示デバイスは、入射した光を画像信号に応じて第1の方向または第2の方向に反射させ、
    前記第1、第2、および第3のプリズム面は、前記第1の方向に反射された光が該第2のプリズム面に入射し、該第3のプリズム面で全反射し、該第1のプリズム面から出射し、前記投写レンズに入射する変調光経路を構成するように形成され、
    前記第1のプリズム面のうち、前記変調光経路が通過する第1の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第1の遮蔽領域が設けられている、
    投写型表示装置。
  2. 光源を有し、
    前記全反射プリズムの前記第2および第3のプリズム面は、前記光源から出射した光が該第3のプリズム面に入射して、該第2のプリズム面から出射し、前記画像表示デバイスに入射する入射光経路を構成するように形成され、
    前記第2のプリズム面のうち、前記入射光経路が通過する領域と前記変調光経路が通過する領域とを包含する第2の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第2の遮蔽領域が設けられている、
    請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 前記全反射プリズムは、第1のレンズ面と第2のレンズ面とを備えたコンデンサレンズを有し、
    前記第1のレンズ面は、少なくとも前記入射光経路が通過する領域で、前記全反射プリズムの前記第3のプリズム面と対向され、
    前記第1、第2のレンズ面は、前記入射光経路を通る光が該第2のレンズ面に入射し、該第1のレンズ面から出射し、前記第3のプリズム面に入射するように形成され、
    前記第2のレンズ面のうち、前記入射光経路が通過する第3の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第3の遮蔽領域が設けられている、請求項2に記載の投写型表示装置。
  4. 前記遮蔽領域はカーボンを主成分としている、請求項1から3のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  5. 前記遮蔽領域は塗装で形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  6. 前記遮蔽領域の、入射する光に対する反射率と透過率は共に10%以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  7. 前記有効光線領域は略矩形の形状を有し、
    前記遮蔽領域は、前記有効光線領域を構成する辺のうち、前記プリズム面または前記レンズ面の周縁部に相対的に近い少なくとも1つの辺に沿った領域には形成されていない、請求項1から6のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  8. 前記全反射プリズムの前記第1のプリズム面と前記第3のプリズム面との間の境界エッジに沿って面取り部が形成され、
    前記面取り部に第4の遮蔽領域が設けられている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  9. 前記全反射プリズムは前記第1、第2、第3のプリズム面と略直交する天面と底面とを有し、
    前記底面は接着剤によって前記投写型表示装置に固定され、
    前記天面は荒摺り加工されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の投写型表示装置。
  10. 第1のプリズム面と、第2のプリズム面と、第3のプリズム面とを有し、
    前記第1、第2、および第3のプリズム面は、光が該第2のプリズム面に入射し、該第3のプリズム面で全反射し、該第1のプリズム面から出射する変調光経路を有するように形成され、
    前記第1のプリズム面のうち、前記変調光経路が通過する第1の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第1の遮蔽領域が設けられている、
    全反射プリズム。
  11. 前記第2および第3のプリズム面は、前記光が該第3のプリズム面に入射して、該第2のプリズム面から出射する入射光経路を有するように形成され、
    前記第2のプリズム面のうち、前記入射光経路が通過する領域と前記変調光経路が通過する領域とを包含する第2の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第2の遮蔽領域が設けられている、
    請求項10に記載の全反射プリズム。
  12. 第1のレンズ面と、第2のレンズ面とを備えたコンデンサレンズを有し、
    前記第1のレンズ面は、少なくとも前記入射光経路が通過する領域で、前記第3のプリズム面と対向し、
    前記第1、第2のレンズ面は、前記入射光経路を通る光が該第2のレンズ面に入射し、該第1のレンズ面から出射し、前記第3のプリズム面に入射するように形成され、
    前記第2のレンズ面のうち、前記入射光経路が通過する第3の有効光線領域を除く領域の少なくとも一部に第3の遮蔽領域が設けられている、請求項11に記載の全反射プリズム。
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