JP2007024466A - 温水式暖房システム及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源機の加熱能力を超える同時使用要求の際にも快適性、利便性を損なうことなく、温水端末器に温熱供給可能な温水式暖房システムの技術を提供する。
【解決手段】継続的に温度センサ27a乃至27cで各温水端末器の戻り温水温度Θr(i)を検知し、その値が閾値以上になったか否かを判定する。Θr(i)≧Θth(i)に至ったときは、格納データから定常状態に至った温水端末器を判定して必要加熱量ΣQiの修正を行う。Θr(i)<Θth(i)のときは、いずれの温水端末器も定常状態に到達していないと判定し、次に新たな温水端末器が運転開始されたか否かの判定を行う。新たな温水端末器の運転開始がないときは、次に運転停止した温水端末器があるか否かを判定する。運転停止した温水端末器がないときは、引き続きステップS105に戻って戻り温水温度の判定を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、温水配管を介して温水を循環することにより複数の温水端末器に温熱を供給する温水式暖房システムに係り、特に、複数の温水端末器から熱源機の加熱能力を超えて同時使用要求があったときに、快適性、利便性を損なうことなく温水端末器に温熱供給可能な温水式暖房システム及びその運転方法に関する。
一台の熱源機に対して複数の温水端末器が接続される温水式暖房システムにおいては、熱源機の加熱能力を超える同時使用要求の際には、各温水端末器については能力低下が免れない。これを防止するため、優先度の低い温水端末器(ファンコンベクター)のファン回転数を下げて、優先度の高いファンコンベクターの能力確保を図る技術が公知である(例えば特許文献1)。しかし、この技術では例えば床暖房のようにファンを持たない温水端末器には対応できないという問題がある。
さらに、熱源機に接続される温水端末器の温水循環路にそれぞれ開閉弁を設け、同時使用の際には熱源機側から各温水端末器に優先順位を指示する信号を送信し、優先選択された温水端末器の開閉弁を開き、選択されなかった温水端末器の開閉弁を閉じることにより制御する技術が提案されている(例えば特許文献2)。
特開平9−310871号公報 特開2004−324976号公報
しかし、この技術では優先順位を設ける目的は、熱源機から供給する温水温度を一義的に設定することにある。すなわち、複数の温水端末器から異なる温水温度要求を受けた際に、優先順位の高い温水端末器のみに温水を供給するものである。このため、仮に要求される温水温度が同一であったときは複数の温水端末器が同時運転されることになる。この場合、熱源機の加熱能力を超える同時使用要求があったときは、各温水端末器の能力低下の問題は解消されないことになる。また、優先順位をその都度使用者に選択させることは煩雑で、利便性に欠けるという問題もある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、熱源機の加熱能力を超える同時使用要求の際にも快適性、利便性を損なうことなく、温水端末器に温熱供給可能な温水式暖房システム及びその運転方法に関する技術を提供するものである。
本発明は、以下の内容を要旨とする。すなわち、
請求項1の発明は、熱源機と、複数の温水端末器と、を備えた温水式暖房システムにおいて、熱源機の最大加熱能力情報と、各温水端末器の必要加熱量情報と、温水端末器ごとの優先運転順位情報と、を予め所定の記憶領域に格納し、一又は複数の温水端末器の運転条件変更があったときは、各温水端末器の必要加熱量情報に基づいて、必要加熱量の総和が熱源機の最大加熱能力以内となるように、優先運転順位の高い一又は複数の温水端末器を運転状態とし、他の温水端末器を運転停止状態とする、ことを特徴とする。
「温水端末器」には、「風呂追焚機能」を含めることができる。風呂追焚機能は厳密にいえば熱源機が持つ機能であるから、本来的には温水端末器には含まれないことになる。しかし、使用者は、一般に浴槽近傍に設置されたリモコンにより追焚運転操作を行うことから、他の温水端末機と同一に認識する。また、本発明の作用・効果上も他の温水端末器と同一と見做し得るため、温水端末器として扱うことができる。
請求項2の発明は、前記必要加熱量情報は、立上り時及び定常運転時における各温水端末器の必要加熱量を含み、前記運転条件変更が各温水端末器の立上り時から定常運転時への移行であることを特徴とする。
請求項3の発明は、立上りから定常運転に達するまでの定常運転到達時間を温水端末器ごとに前記記憶領域にさらに格納し、前記運転条件変更の判定を定常運転到達時間に基づいて行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、いずれかの温水端末器が運転停止後に運転再開されたときは、前記定常運転到達時間の算定に際して、運転停止時間が所定の時間以内のときは、運転停止以前の運転時間を累積して用い、運転停止時間が所定の時間を超えたときは運転再開後の運転時間を用いることを特徴とする。
請求項5の発明は、運転状態とする温水端末器のうち、優先運転順位最下位の温水端末器については、優先運転順位に拘らず必要加熱量の総和が熱源機の最大加熱能力以内となる温水端末器を、繰り上げて運転状態とすることを特徴とする。
すなわち、優先順位判定の際に、まず、優先度が高い順に必要加熱量を加えていき、熱源機最大加熱量以内の温水端末器を運転状態として確定する。さらに、熱源機加熱量に余裕があれば、余裕度以内の必要加熱量を持つ温水端末器を、優先運転順位に拘らず繰り上げて運転状態とするものである。例えば、温水端末器A乃至D(優先運転順位はこの順とする)の必要加熱量がそれぞれ、8000、3000、5000、2000であり、熱源機の最大加熱能力が14000のとき、A+B+C=16000>14000 となる。従って、熱源機最大加熱量以内の温水端末器のみ運転状態とすれば、A+Bの運転となる。しかし、Dを繰り上げることができれば、A+B+D=13000<14000 となり、最大能力以下に収めることができる。
請求項6の発明は前記熱源機のエネルギー消費量に基づいて求めた実加熱量が、前記必要加熱量の総和より小さいときは、前記必要加熱量の総和に替えて実加熱量を用いることを特徴とする。
本発明により、その時点における実加熱量が演算値より小さいときは、新たに温水端末器を運転開始できる可能性を高めることができるという効果がある。
請求項7の発明は、前記運転条件変更の判定を、温水端末器ごとに計測する温水戻り温度に基づいて行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、定常運転時における温水端末器の温度設定が高温側に変更されたときは、当該温水端末器の前記必要加熱量より大きい値の加熱量を、新たな必要加熱量として用いることを特徴とする。
定常運転時に温度設定が高温側に変更されると一般に必要加熱量が増加するため、これを考慮することにより必要加熱量演算の精度が向上する。
請求項9の発明は、特定の温水端末器については、運転経過時間とともに減少する立上り時必要加熱量を用いることを特徴とする。
立上り時必要加熱量を一定値に設定することなく、運転経過時間とともに直線的に変化すると予測される温水端末器(例えば、風呂追焚、浴室暖房機等)については、立上り時必要加熱量を運転時間の一次減少関数と見做して演算することができる。
請求項10の発明は、温水端末器の使用環境条件に対応した異なる定常運転到達時間を用いることを特徴とする。
定常運転到達時間を一定値に設定することなく、温水端末器の使用環境条件に対応して変化させることができる。例えば、ミストサウナについて、浴室温度10℃からスタートするときは定常運転到達時間15分、浴室温度20℃からスタートするときは10分、とすることができる。この場合、当該温水端末器の単独運転時にガス燃焼量を測定しておき、時間経過とともに必要加熱量を学習することにより、実態に近いデータの蓄積が可能となる。
請求項11の発明は、前記運転条件変更には、新たな温水端末器の運転開始要求及び運転停止を含むことを特徴とする。
請求項12の発明は、熱源機と、複数の温水端末器と、を備えた温水式暖房システムであって、熱源機の最大加熱能力情報と、各温水端末器の必要加熱量情報と、温水端末器ごとの優先運転順位情報と、を格納する記憶手段と、各温水端末器の必要加熱量情報及び優先運転順に基づいて、必要加熱量の総和が熱源機の最大加熱能力以内となるように、運転状態とする温水端末器と運転停止状態とする温水端末器とを判定する手段と、を備えてなることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12において優先運転順位を変更可能とする手段を、さらに備えて成ることを特徴とする。
優先運転順位情報は、例えば熱源機の制御部マイコンに予め温水端末器ごとの当該情報を記憶させておき、制御部が接続された温水端末器を識別することにより実行することができる。または、施工者が施工時に各温水端末器の優先運転順位を設定することによることもできる。または、使用者が、入居時(暖房システムを初めて使用するとき)に設定することとしてもよい。
請求項14の発明は、前記熱源機は、運転停止状態の温水端末器に対して当該状態信号を送信する手段を備え、前記温水端末器は、当該状態信号に対応する表示手段を、さらに備え、て成ることを特徴とする。
これにより、待機状態に伴い使用者が感じるストレスを軽減することができる。
熱源機の加熱能力を超える同時使用要求の際にも、予め設定された優先順位に従って自動的に温水供給が行われるため、システム全体として立上り時間を短縮でき、快適性、利便性に優れる。
熱源機の加熱能力による接続温水端末器数の制限を受けることなく、自由に温水端末器の設置が可能となるという効果がある。
また、使用者にその都度優先順位を選択させる手間が不要で、使い勝手がよいという効果がある。
以下、本発明に係る温水式暖房システムの実施形態について、図1乃至8を参照してさらに詳細に説明する。なお、重複を避けるため、各図において同一構成には同一符号を用いて示している。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
(第一の実施形態)
本実施形態は、温水端末器ごとに計測する温水戻り温度に基づいて立上り時から定常運転時への移行の判定を行うことを特徴とする。図1は、本発明の第一の実施形態に係る温水式暖房システム1の全体構成を示すものである。図2は熱源機2内部の詳細構成を示す図である。図3は、本実施形態の制御フローを示す図である。
図1を参照して、温水式暖房システム1は、給湯暖房機(熱源機)2、低温温水端末器である床暖房パネル3、浴室7の天井部に設置される高温温水端末器である浴室乾燥暖房機4、ミストサウナ5、及び後述の追焚系統を備えている。
温水式暖房システム1の温水循環系統は以下のように構成されている。往側系統は高温系統と低温系統に分かれている。高温系統は、往側ヘッダ8で分岐し往側配管H1、H3を経由して浴室乾燥暖房機4、ミストサウナ5に至り、戻側配管H2、H4を経由して戻側ヘッダ9に合流する回路で構成されている。また、低温系統は、往側配管H5を経由して床暖房パネル3に至り、戻側配管H6を経由して戻側ヘッダ9に合流する回路で構成されている。往側配管H1の浴室暖房機4近傍には閉止弁である熱動弁V1が、往側配管H3のミストサウナ5近傍には熱動弁V2が設けられている。往側配管H5の熱源機2本体内部には熱動弁V3が設けられている。また、戻側配管H2、H4、H6の戻側ヘッダ9近傍には、戻り温水温度検出のための温度センサ27a乃至27cが取り付けられている。追焚系統は、熱源機2と浴槽6とを結ぶ追焚往側配管B1、追焚戻側配管B2により構成されており、熱源機2の自動風呂機能に基づいて追焚循環又は注湯が行われる。また、戻側配管B2の熱源機内部には、戻り温水温度検出のための温度センサ27dが取り付けられている。
図2を参照して、熱源機2は筐体2a内部に開放型シスターン23,給湯用回路25、暖房用燃焼部22、液液熱交換器である追焚用熱交換器24、給湯・暖房・自動風呂制御を行う制御部21を備えている。暖房用燃焼部22は、バーナ22b、燃焼用ファン22c、熱交換部22a、燃焼室(図示せず)、排気部(図示せず)を主要構成とし、これらが一体化されている。また、図示はしないが給湯用回路25は、バーナ、燃焼用ファン、熱交換部、燃焼室、排気部等を一体化した構成を備えている。さらに、熱源機2はエネルギー源であるガス供給系統を備えているが、図示を省略する。
熱源機2内部の暖房系統は以下のように構成されている。高温系統往側は、シスターン23内の貯水が循環ポンプ29により配管H11を経由して暖房用燃焼部22に送られ、さらに分岐P3→配管H10を経由して往側ヘッダ8に至る。戻側は、上述したように各温水端末器から戻側配管を経て戻側ヘッダ9で合流し、さらに配管H13を経由してシスターン23に戻される。低温系統往側については、シスターン23内の温水が循環ポンプ29→分岐P2→熱動弁V3→配管H5を経由して床暖房パネル3に送られる。また、低温系統戻側は、床暖房パネル3から配管H6を経由して戻側ヘッダ9に合流する。
次に、風呂追焚系統は一次側と二次側の2つの回路により構成されている。一次側回路は、シスターン23→循環ポンプ29→分岐P2→配管H11→暖房用燃焼部22→分岐P3→追焚用熱交換器24→配管H12を経てシスターン23に戻る回路により構成される。二次側回路は、往側については熱交換器24から追焚往側配管B1を経て浴槽6に供給される回路により構成される。戻側についてはは、浴槽から追焚戻側配管B2を経て循環ポンプ28→熱交換器24に戻る回路により構成される。
次に、温水式暖房システム1の運転制御系統について説明する。制御部21は、いずれも不図示のCPU、RAM、ROM及び記憶部21a等を備え、各センサの検出値、使用者の要求に対応して、ROMに格納されている所定のプログラムに従い後述の各制御を行う。記憶部21aには、後述のように熱源機2及び各温水端末器の運転制御に必要な情報が格納されている。制御部21と各温水端末器のコントローラ(図示せず)間は信号線(図示せず)で接続されており、温水端末器のON−OFF操作、設定温度変更、タイマー設定等の情報が制御部21に送信されるように構成されている。同様に、制御部21と熱動弁V1乃至V3間も信号線(図示せず)で接続されており、制御部21が各熱動弁の開閉指示を行えるように構成されている。図6は、記憶部21aに格納されている熱源機2及び各温水端末器の運転情報の内容を、概念的に示す図である。例えば、ミストサウナ5については、立上り加熱量、立上り時間、定常運転時加熱量はそれぞれ6000W、15分、3000Wの如くである。また、優先運転順位は(1)風呂追焚、(2)ミストサウナ、(3)浴室暖房機、(4)床暖房の順である。なお、これらの情報は施工者が施工時にインプットしてある。
温水式暖房システム1は以上のように構成されており、次に図3をも参照して、複数の温水端末器が同時運転している場合の、制御部21による運転制御のフローについて説明する。本実施形態は、いずれかの温水端末器の戻り温水温度Θr(i)が所定の閾値Θth(i)以上のときに、当該温水端末器は定常状態に到達したと見做して、必要加熱量の見直しを行うものである。ここに、i=1〜4は各温水端末器を表すものとする(以下、同じ)。なお、各温水端末器の閾値は、(1)実験等から求めた値を予め規定値として設定、又は(2)施工時および使用時に現場で設定、することができる。
本実施形態では、風呂追焚6、浴室暖房機4、床暖房パネル3が同時に運転開始した場合を例にとる。温水端末器が運転開始されると(ステップS101)、制御部21は温水端末器の必要加熱量総和(ΣQi)を演算する(ステップS102)。次いで、ΣQiが熱源機加熱能力(Qb)を超えているか否かの判定を行う(ステップS103)。ΣQi≦Qbのときは次のステップS104をスキップする。ΣQi>Qbのときは、温水端末器優先運転順位に従って熱源機能力内で加熱可能な温水端末器を運転状態とし、優先運転順位の低い温水端末器を運転停止状態とする(ステップS104)。運転停止状態は該当する温水端末器の熱動弁を閉止することにより実現する。本実施形態の場合、ΣQi=17000W(8000+3000+6000)であるから、ΣQi>Qbである。従って、優先運転順位に従って熱動弁V3を閉弁することにより、床暖房パネル3を運転停止状態(待機)とすることになる。
この状態で運転を継続し、その間、継続的に温度センサ27a乃至27cで各温水端末器の戻り温水温度Θr(i)を検知し、その値が閾値以上になったか否かを判定する(ステップS105)。Θr(i)≧Θth(i)に至ったときは(S105においてYES)、格納データから定常状態に至った温水端末器を判定して必要加熱量ΣQiの修正を行い(ステップS109)、さらにステップS104以下のフローを繰り返す(※1)。
Θr(i)<Θth(i)のときは、いずれの温水端末器も定常状態に到達していないと判定し、次に新たな温水端末器が運転開始されたか否かの判定を行う(ステップS106)。該当するときは必要加熱量ΣQi修正のステップに移行する(ステップS109)。新たな温水端末器の運転開始がないときは、次に運転停止した温水端末器があるか否かを判定する(ステップS107)。運転停止した温水端末器がないときは(S107においてNO)、引き続きステップS105に戻って戻り温水温度の判定を行う。運転停止した温水端末器が存在するときは、さらに全ての温水端末器が運転停止したか否かの判定を行う(ステップS108)。該当するときは本制御を終了する。運転継続の温水端末器が存在するときは、必要加熱量ΣQi修正のステップに移行する(ステップS109)。
(第二の実施形態)
次に本発明の他の実施形態について、図4をも参照して説明する。本実施形態の構成については、第一の実施形態に係る温水式暖房システム1と同一であるので、重複説明を省略する。本実施形態が第一の実施形態と異なる点は、第一の実施形態では戻り温水温度Θr(i)が所定の閾値以上のときに、その温水端末器は定常状態に達したと見做して必要加熱量の見直しを行うのに対して、本実施形態では各温水端末器の運転開始から立上り所要時間(温水端末器ごとに予め設定)を経過したときに、当該温水端末器は定常状態に達したと見做す点である。
本実施形態では全ての温水端末器、すなわち風呂追焚6、浴室暖房機4、ミストサウナ5、床暖房パネル3が同時に運転開始した場合を例にとる。温水端末器が運転開始されると(ステップS201)、制御部21は運転継続時間のカウントを開始する(ステップS202)。次いで、温水端末器の必要加熱量総和(ΣQi)を演算する(ステップS203)。次いで、ΣQiが熱源機加熱能力(Qb)を超えているか否かの判定を行う(ステップS204)。ΣQi≦Qbのときは次のステップS205をスキップする。ΣQi>Qbのときは、温水端末器優先運転順位に従って熱源機能力内で加熱可能な温水端末器を運転状態とし、優先運転順位の低い温水端末器を運転停止状態とする(ステップS205)。本実施形態の場合、ΣQi=20000W(8000+3000+3000+6000)であり、ΣQi>Qbである。従って、優先運転順位に従って浴室暖房機4及び床暖房パネル3を運転停止状態(待機)とすることになる。運転停止状態は熱動弁V1、V3を閉弁することにより実現する。
この状態で運転を継続し、運転継続時間To(i)が立上り所要時間Tt(i)以上の温水端末器があるか否かを判定する(ステップS206)。To(i)≧Tt(i)の温水端末器が存在するときは(※2)、必要加熱量ΣQiの修正を行い(ステップS213)、ステップS204以下のフローを繰り返す(※3へ)。
To(i)<Tt(i)のときは、いずれの温水端末器も定常状態に到達していないと判定し、次に、新たな温水端末器が運転開始されたか否かの判定を行う(ステップS207)。該当するときは、次に、直前5分以内に当該温水端末器が運転されていたか否かの判定を行う(ステップS210)。この時間以内であれば室温、浴槽温度等、被加熱対象の環境に変化がないと見做しうるためである。該当するときはこれまでの運転時間を加算してカウントする(ステップS211)。直前5分を超えているときは、これまでの運転時間をリセットして新規に運転時間をカウントする(ステップS212)。ついで、当該温水端末器の必要加熱量変化を考慮したΣQi修正のステップに移行する(ステップS213)。
新たな温水端末器の運転開始がないときは(S207においてNO)、次に運転停止した温水端末器があるか否かを判定する(ステップS208)。運転停止した温水端末器がないときは(S208においてNO)、引き続きステップS206に戻って運転経過時間のカウントを継続する(ステップS208)。運転停止した温水端末器が存在するときは、さらに全ての温水端末器が運転停止したか否かの判定を行う(ステップS209)。該当するときは本制御を終了する。運転継続の温水端末器が存在するときは、必要加熱量ΣQi修正のステップに移行する(ステップS213)。
(第三の実施形態)
さらに本発明の他の実施形態について図5をも参照して説明する。本実施形態の構成についても、第一の実施形態に係る温水式暖房システム1と同一であるので、重複説明を省略する。本実施形態が上述の各実施形態と異なる点は、いずれかの温水端末器について定常運転到達後の設定温度変更があったときに、高温側への変更か低温側への変更かによって必要加熱量を異ならしめる点である。
温水端末器が運転開始されると(ステップS301)、制御部21は運転経過時間のカウントを行う(ステップS302)。次いで、温水端末器の必要加熱量総和(ΣQi)を演算する(ステップS303)。次いで、ΣQiが熱源機加熱能力(Qb)を超えているか否かの判定を行う(ステップS304)。ΣQi≦Qbのときは次のステップS305をスキップする。ΣQi>Qbのときは、温水端末器優先運転順位に従って熱源機能力内で加熱可能な温水端末器を運転状態とし、優先運転順位の低い温水端末器を運転停止状態とする(ステップS305)。
この状態で運転を継続し、運転継続時間To(i)が立上り所要時間Tt(i)以上の温水端末器があるか否かを判定する(ステップS306)。To(i)≧Tt(i)の温水端末器が存在するときは、必要加熱量ΣQiの修正を行い(ステップS310)、さらにステップS304以下のフローを繰り返す(※4)。
To(i)<Tt(i)のときは、新たに定常状態に到達した温水端末器がないと判定し、次に定常運転の温水端末器に設定温度変更があったか否かの判定を行う(ステップS307)。該当するときは、さらに高温側への変更か否かの判定を行う(ステップS308)。高温側への変更であるときは、格納されている当該温水端末器必要加熱量を1.5倍し(ステップS309)、必要加熱量ΣQiの修正を行う(ステップS310)。低温側への変更であるときは(ステップS308においてNO)、格納データをそのまま用いてΣQiの修正を行う。
なお、1.5倍の必要加熱量は例示であって、温水端末器設置条件に応じて適宜、最適の値を選択できることはいうまでもない。
(第四の実施形態)
さらに、本発明の他の実施形態について図7をも参照して説明する。本実施形態の構成についても、上述の各実施形態に係る温水式暖房システム1と同一である。さらに、制御フローについても第三の実施形態と同一である。本実施形態が上述の各実施形態と異なる点は、上述の各実施形態では立上り時必要加熱量を、全ての温水端末器について一定としたのに対して、本実施形態では特定の温水端末器については運転経過時間とともに減少するものとしたことである。
図7は、風呂追焚の加熱量の時間的変化を概念的に示した図である。同図において、必要加熱量は運転開始時8000W、湧き上がり時2000Wであり、その間直線的に減少している。また、湧き上がり後(20分以降)は0となる。記憶部21aには、このような必要加熱量に時間的変化データがインプットされている。従って、本実施形態では、図5のステップS310において、風呂追焚の必要加熱量については運転時間の関数として示すことができる。
なお、ここでは風呂追焚に関して示したが、他の温水端末器、例えば浴室暖房機等についても適用可能である。
(第五の実施形態)
さらに本発明の他の実施形態について、図8をも参照して説明する。本実施形態の構成が第一の実施形態に係る温水式暖房システム1と異なる点は、本実施形態においては熱源機ガス供給系統中にガス量計測手段を備えている点である。これにより運転中のガス消費量を計測でき、これに基づいて実加熱量の計算が可能となる。
温水端末器が運転開始されると(ステップS401)、制御部21は温水端末器の必要加熱量総和(ΣQi)を演算する(ステップS402)。さらに、ガス消費量に基づいて実加熱量(Qr)を演算する(ステップS403)。次いで、QrがΣQi未満であるか否かの判定を行う(ステップS404)。Qr<ΣQiのときは、次いでQrが熱源機加熱能力(Qb)を超えているか否かの判定を行う(ステップS405)。Qr>Qbのときは、温水端末器優先運転順位に従って熱源機能力内で加熱可能な温水端末器を運転状態とし、優先運転順位の低い温水端末器を運転停止状態とする(ステップS407)。Qr≦QbのときはステップS407をスキップする。
ステップS404においてQr≧ΣQiのときは、次いでΣQiが熱源機加熱能力(Qb)を超えているか否かの判定を行う(ステップS406)。ΣQi>Qbのときは、温水端末器優先運転順位に従って熱源機能力内で加熱可能な温水端末器を運転状態とし、優先運転順位の低い温水端末器を運転停止状態とする(ステップS407)。Qr≦QbのときはステップS407をスキップする。
以降のフローは、第一の実施形態におけるS105乃至S109と同一であるので説明及び図示を省略する。
なお、上記各実施形態において例示した運転方法を、単独ではなく、適宜、複数組み合わせた実施形態とすることも可能である。
本発明は、熱源を問わず複数の温水端末器を接続する温水式暖房システムに広く利用可能である。
温水式暖房システム1を示す図である。 熱源機2内部構成の詳細を示す図である。 第一の実施形態の制御フローを示す図である。 第二の実施形態の制御フローを示す図である。 第三の実施形態の制御フローを示す図である。 記憶部21aに格納されている熱源機2及び各温水端末器の運転情報の内容を概念的に示す図である。 第四の実施形態における追焚加熱量の時間的変化を示す図である。 第五の実施形態の制御フローを示す図である。
符号の説明
1 温水式暖房システム
2 熱源機
3 床暖房パネル
4 浴室暖房機
5 ミストサウナ
21 制御部
22 暖房用燃焼部
24 追焚用熱交換器
27a〜27d 温度センサ
B1 追焚往側配管
B2 追焚戻側配管
V1〜V4 熱動弁

Claims (14)

  1. 熱源機と、複数の温水端末器と、を備えた温水式暖房システムにおいて、
    熱源機の最大加熱能力情報と、各温水端末器の必要加熱量情報と、温水端末器ごとの優先運転順位情報と、を予め所定の記憶領域に格納し、
    一又は複数の温水端末器の運転条件変更があったときは、各温水端末器の必要加熱量情報に基づいて、必要加熱量の総和が熱源機の最大加熱能力以内となるように、優先運転順位の高い一又は複数の温水端末器を運転状態とし、他の温水端末器を運転停止状態とする、
    ことを特徴とする温水式暖房システムの運転方法
  2. 前記必要加熱量情報は、立上り時及び定常運転時における各温水端末器の必要加熱量を含み、前記運転条件変更が各温水端末器の立上り時から定常運転時への移行であることを特徴とする請求項1に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  3. 立上りから定常運転に達するまでの定常運転到達時間を温水端末器ごとに前記記憶領域にさらに格納し、前記運転条件変更の判定を定常運転到達時間に基づいて行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  4. いずれかの温水端末器が運転停止後に運転再開されたときは、前記定常運転到達時間の算定に際して、運転停止時間が所定の時間以内のときは運転停止以前の運転時間を累積して用い、運転停止時間が所定の時間を超えたときは運転再開後の運転時間を用いる、ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  5. 運転状態とする前記温水端末器のうち、優先運転順位最下位の温水端末器については、優先運転順位に拘らず必要加熱量の総和が前記熱源機の最大加熱能力以内となる温水端末器を、繰り上げて運転状態とすることを特徴とする請求項1乃至4に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  6. 前記熱源機のエネルギー消費量に基づいて求めた実加熱量が、前記必要加熱量の総和より小さいときは、前記必要加熱量の総和に替えて実加熱量を用いることを特徴とする請求項1乃至5に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  7. 前記運転条件変更の判定を、温水端末器ごとに計測する温水戻り温度に基づいて行うことを特徴とする請求項1、2、4、5又は6に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  8. 定常運転時における温水端末器の温度設定が高温側に変更されたときは、当該温水端末器の前記必要加熱量より大きい値の加熱量を、新たな必要加熱量として用いることを特徴とする請求項1乃至7に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  9. 特定の温水端末器については、運転経過時間とともに減少する立上り時必要加熱量を用いることを特徴とする請求項1乃至8に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  10. 温水端末器の使用環境条件に対応した異なる定常運転到達時間を用いることを特徴とする請求項1乃至9に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  11. 前記運転条件変更には、新たな温水端末器の運転開始要求及び運転停止を含むことを特徴とする請求項1乃至10に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  12. 熱源機と、複数の温水端末器と、を備えた温水式暖房システムであって、
    熱源機の最大加熱能力情報と、各温水端末器の必要加熱量情報と、温水端末器ごとの優先運転順位情報と、を格納する記憶手段と、
    各温水端末器の必要加熱量情報及び優先運転順に基づいて、必要加熱量の総和が熱源機の最大加熱能力以内となるように、運転継続する温水端末器と運転停止する温水端末器とを判定する手段と、
    を備えてなることを特徴とする温水式暖房システム。
  13. 前記優先運転順位を変更可能とする手段を、さらに備えて成ることを特徴とする請求項10に記載の温水式暖房システムの運転方法。
  14. 前記熱源機は、運転停止状態の温水端末器に対して当該状態信号を送信する手段を備え、
    前記温水端末器は、当該状態信号に対応する表示手段を、さらに備え、
    て成ることを特徴とする請求項12又は13に記載の温水式暖房システム。

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JP2014059091A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Tokyo Gas Co Ltd 冷温水供給システムにおける熱源機運転制御方法

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