JP2010007891A - ヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプ式加熱手段の一日の運転時間を限定して耐久性を向上させる。
【解決手段】ヒートポンプ式加熱手段4の一日の運転時間を積算するリミット積算手段19と、予めヒートポンプ式加熱手段4の必要耐用年数から一日の運転リミット時間を算出し記憶したリミット時間記憶手段22とを備え、前記リミット積算手段19による一日の運転積算時間が、リミット時間記憶手段22に記憶された運転リミット時間に達した時には、ヒートポンプ式加熱手段4のその日の運転は禁止すると共に、以後は蓄暖運転と暖房用電気ヒータ17による暖房のみを可能とする暖房制御手段23を備えたので、ヒートポンプ式加熱手段4の耐久性を向上させることが出来た。
【選択図】図1

Description

この発明は、貯湯タンク内の湯水を暖房熱交換器へ循環させて行う暖房運転と、ヒートポンプ式加熱手段で加熱した湯水を暖房熱交換器へ循環させて行う暖房運転と、暖房用電気ヒータを熱源とする暖房とを切り換えるようにしたヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置に関するものである。
従来、この種のヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置に於いては、ヒートポンプ式加熱手段により深夜時間帯に貯湯タンク内の水を循環加熱して昼間での給湯に必要な分量を貯湯し、暖房を行う場合は、貯湯タンク内の湯水を暖房熱交換器へ循環させて行う蓄暖運転と、ヒートポンプ式加熱手段で加熱した湯水を暖房熱交換器へ循環させて行う暖房運転とを切り換えて行うようにしたものがあった。
そして、貯湯タンク内の貯湯熱量が多い場合は蓄暖運転を行い、蓄暖運転中に貯湯タンク内の貯湯熱量が少なくなった場合に、ヒートポンプ式加熱手段を運転して貯湯タンク内の貯湯熱量を増加させる沸き増し運転を行うようにしていた。
特開2004−218909号公報
しかし、この従来のものでは、貯湯タンク内の貯湯熱量が一定の値以下になると沸き増し運転をするようにしているため、多様な給湯パターンおよび暖房パターンに対応しにくく、湯切れや湯余りが起きる可能性があった。又暖房や給湯が優先でヒートポンプ式加熱手段の耐久性には考慮がはらわれておらず、24時間運転や冬期の過酷な条件での運転等によって、普通耐用年数10年〜15年のヒートポンプ式加熱手段が数年で取り替えが必要になる等の課題を有するものであった。
この発明は、上記課題を解決する為、特に請求項1の構成では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段と、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ式加熱手段とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、前記貯湯タンク内の湯水で2次側の暖房用循環液を加熱するための暖房熱交換器と、前記貯湯タンク内の湯水を前記暖房熱交換器へ循環させる蓄暖回路と、前記暖房熱交換器と直列状態で接続され暖房用循環液を加熱する暖房用電気ヒータとを備え、前記貯湯タンク内の湯水を前記ヒーポン循環回路を介して循環加熱する貯湯運転と、前記貯湯タンク内の湯水を前記蓄暖回路を介して前記暖房熱交換器へ循環させて暖房運転を行う蓄暖運転と、貯湯運転しながら蓄暖運転する貯湯蓄暖運転とを行うと共に、暖房用電気ヒータによる電気ヒータ暖房とを行うようにしたヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置に於いて、前記ヒートポンプ式加熱手段の一日の運転時間を積算するリミット積算手段と、予めヒートポンプ式加熱手段の必要耐用年数から一日の運転リミット時間を算出し記憶したリミット時間記憶手段とを備え、前記リミット積算手段による一日の運転積算時間が、リミット時間記憶手段に記憶された運転リミット時間に達した時には、ヒートポンプ式加熱手段のその日の運転は禁止すると共に、以後は蓄暖運転と暖房用電気ヒータによる暖房のみを可能とする暖房制御手段を備えたものである。
又請求項2によれば、前記運転リミット時間に到達後の蓄暖運転は、貯湯タンクのこれ以後の学習給湯使用量以上の熱量が使用可能で、該貯湯タンクの熱量が学習給湯使用量に達した時には、暖房用電気ヒータによってのみ暖房が行われるようにしたものである。
この発明によれば、ヒートポンプ式加熱手段の耐久年数を優先して制御することで、冬期に於ける低温動作、除霜繰り返し、高入水温度、連続運転といった状況でも安定的なヒートポンプ耐久性を確保することが可能となる。又暖房と給湯を同時に運用する多機能に於いては、使用者の使用状態、住宅事情によってヒートポンプの耐久時間が様々となってしまう為、ヒートポンプ耐久性の予想が難しかったが、ヒートポンプ式加熱手段動作時間に規制を設けることで、確実な商品保証が可能となる。更に暖房用電気ヒータとヒートポンプ式加熱手段とを連動させることで、ヒートポンプ式加熱手段リミット停止後の湯切れ、暖房出力不足を賄うことが出来、良好な給湯及び暖房が継続して行われるものである。
又請求項2によれば、ヒートポンプ式加熱手段の運転リミット時間の到達後は、該ヒートポンプ式加熱手段が運転しないことを前提として、貯湯タンク内の熱量は給湯優先とされ、学習給湯使用量を越えての使用を禁止し、暖房は暖房用電気ヒータによる加熱のみで行うもので、給湯は湯切れ等の心配もなく良好であると共に、暖房も暖房用電気ヒータによって確実に行われねものである。
この発明のヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置の一実施形態を図1に基づいて説明する。
1は湯水を貯湯する貯湯タンク、2は貯湯タンク1の下部に接続された給水管、3は貯湯タンク1の上部に接続された給湯管、4は貯湯タンク1内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段、5は貯湯タンク1下部とヒートポンプ式加熱手段4と貯湯タンク1上部とを貯湯タンク1内の湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路、6はヒーポン循環回路5途中に設けられたヒーポン循環ポンプである。また、図示しないが給湯管3から分岐して浴槽への湯張り回路が設けられている。
前記ヒートポンプ式加熱手段4は、冷媒を圧縮する圧縮機7、高温高圧の冷媒から貯湯タンク1の湯水へ放熱する水熱交換器8、冷媒を減圧する膨張弁9、低温低圧の冷媒を空気との熱交換で蒸発させる空気熱交換器10を環状に接続して構成されている。
11は貯湯タンク1内の湯水で2次側の暖房用循環液を加熱するための暖房熱交換器、12は前記貯湯タンク1内の湯水を暖房熱交換器11へ循環させるための蓄暖回路、13は蓄暖回路12途中に設けられた1次側暖房ポンプ、14は温水式床暖房パネル等の温水暖房端末器、15は暖房熱交換器11の2次側と温水暖房端末器14とを暖房用循環液が循環可能に接続する2次側循環回路、16は2次側循環回路15途中に設けられた2次側暖房ポンプであり、17は2次側循環回路15の暖房熱交換器11と温水暖房端末器14との間に該暖房熱交換器11と直列状態に接続された暖房用電気ヒータで、暖房熱交換器11と共に、又は単独で暖房用循環液を所定温度まで加熱して、温水暖房端末14で放熱させて暖房を行うものである。
18は貯湯タンク1の側面上下に複数設けられた貯湯温度センサ、19はヒートポンプ式加熱手段4の一日の貯湯沸き上げ運転時間を積算するリミット積算手段で、貯湯タンク1側の制御を行うタンク制御部20からヒートポンプ式加熱手段4を制御するヒーポン制御部21への沸き上げ開始信号でカウントを開始するものである。22は予めヒートポンプ式加熱手段4の必要耐用年数(10年うち30ヶ月は夏場、3万時間)から一日の運転リミット時間ここでは10時間を算出し記憶したリミット時間記憶手段、23は前記リミット積算手段19による一日の貯湯沸き上げ運転時間がリミット時間記憶手段22の記憶している10時間に達することで、ヒートポンプ式加熱手段4のその日の運転を禁止し、以後は蓄暖運転と暖房用電気ヒータ17による電気ヒータ暖房のみとする暖房制御手段である。
24はヒートポンプ式加熱手段4への入水温度を検知するヒーポン往き温度センサで、ヒーポン戻り側のヒーポン戻り温度センサ25との温度差により、ヒーポン循環ポンプ6等の運転を制御するものであり、26は暖房熱交換器11への湯水の流入温度を検知する暖房往き温度センサで、湯水の戻り側の暖房戻り温度センサ27との温度差により、一次側暖房ポンプ13等の運転を制御するものである。
次にこの一実施形態の作動について説明する。
深夜時間帯になると翌朝までの間にヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転し、貯湯タンク1の下部から取り出した低温の湯水を水熱交換器8で所定の高温になるように加熱して貯湯タンク1の上部へ戻すようにして、前日及び過去の給湯実績より学習した最低限貯湯タンク1に貯湯しておかなくてはならない学習最低貯湯量以上の沸き上げ運転を行うものであり、この時、ヒートポンプ式加熱手段4の運転開始と同時にリミット積算手段19が運転時間のカウントを開始する。
そして、この運転時間がリミット時間記憶手段22に記憶されている10時間に達したかを判断し、達したのであれば、ヒートポンプ式加熱手段4の運転を中止し今日一日以後の運転を禁止するものであり、達していないのであれば、貯湯タンク1の全量沸き上げによる沸き上げ運転停止と共に、リミット積算手段19のカウントも一旦停止されるものである。
又給湯管3の終端に設けられている蛇口が開かれると、貯湯タンク1下部の給水管2から市水が貯湯タンク1内に給水され、貯湯タンク1上部の給湯管3から高温の湯水が給湯される。
次に暖房の運転について説明すると、昼間時間帯の開始直後等の貯湯タンク1内に学習最低貯湯量以上の熱量が確保されている場合に於いては、暖房要求があると、1次側循環ポンプ13と2次側循環ポンプ16を駆動して、貯湯タンク1内上部の高温水を暖房熱交換器11の1次側へ循環させ、2次側へ放熱して貯湯タンク1の下部へ蓄暖回路12を介して戻される一方、2次側においては、暖房熱交換器11で加熱された温水が温水暖房端末器14へ循環して被暖房空間で放熱した後、再度暖房熱交換器11へ戻って加熱されることで暖房運転を行う。このように深夜時間帯に沸き上げられて貯湯タンク1内に貯められている湯水の熱量のみを用いて暖房を行う運転を蓄暖運転と称する。
そして、蓄暖運転および給湯運転によって貯湯タンク1内の熱量が減った状態で暖房要求があると、1次側循環ポンプ13と2次側循環ポンプ16を駆動して、貯湯タンク1内上部の高温水を暖房熱交換器11の1次側へ循環させ、2次側へ放熱して貯湯タンク1の下部へ蓄暖回路12を介して戻される一方、2次側においては、暖房熱交換器11で加熱された温水が温水暖房端末器14へ循環して被暖房空間で放熱した後、再度暖房熱交換器11へ戻って加熱されることで暖房運転を行うと同時に、昼間時間帯であってもヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転し、貯湯タンク1の下部から取り出した低温の湯水を水熱交換器8で所定の高温になるように加熱して貯湯タンク1の上部へ戻すようにして沸き上げ運転を行う。これにより、ヒートポンプ式加熱手段4で加熱貯湯された高温水をすぐに暖房用に用いることができ、貯湯タンク1内の貯湯熱量が少ない場合においても暖房運転を行うことができる。このように蓄暖運転と同時に沸き上げ運転を行う運転を貯湯蓄暖運転と称する。
又ここで、ヒートポンプ式加熱手段4の運転と同時にリミット積算手段19によるカウントも再開され、前回の沸き上げ運転時間に今回分の時間を加算して行き、この時間がリミット時間記憶手段22に記憶されている10時間に達した場合は、暖房制御手段23によってヒートポンプ式加熱手段4の運転が禁止され、以後は午後11時の沸き上げ運転まで緊急で給湯が必要になった時を除き運転されないものであり、従って暖房は貯湯タンク1内に貯湯されている学習最低貯湯量以上の熱量による蓄暖運転と、暖房用電気ヒータ17による電気ヒータ暖房とで行われるものである。
更に貯湯タンク1内の熱量が学習最低貯湯量に減少したことを貯湯温度センサ18が検知すると、暖房制御手段23が蓄暖運転を禁止し、暖房用電気ヒータ17によって二次側の暖房用循環液を直接加熱し温水暖房端末器14で放熱させる電気ヒータ暖房による暖房運転のみとするものである。
従って、ヒートポンプ式加熱手段4の耐久年数を優先して制御することで、冬期に於ける低温動作、除霜繰り返し、高入水温度、連続運転といった状況でも安定的なヒートポンプ耐久性を確保することが可能となる。又暖房と給湯を同時に運用する多機能に於いては、使用者の使用状態、住宅事情によってヒートポンプの耐久時間が様々となってしまう為、ヒートポンプ耐久性の予想が難しかったが、ヒートポンプ式加熱手段4動作時間に規制を設けることで、確実な商品保証が可能となる。更に暖房用電気ヒータ17とヒートポンプ式加熱手段4とを連動させることで、ヒートポンプ式加熱手段4リミット停止後の湯切れ、暖房出力不足を賄うことが出来、良好な給湯及び暖房が継続して行われるものである。
この発明においては、暖房運転は24時間連続運転またはそれに近い運転で行うものとしており、電力単価の安価な深夜時間帯においてはヒートポンプ式加熱手段4で加熱した温水を暖房に用い、昼間時間帯においては深夜時間帯に沸き上げた温水でできる限り給湯と暖房を賄うようにし、貯湯熱量が足りなくなると判断した時点で昼間時間帯の電力を用いてヒートポンプ式加熱手段4で加熱した温水を暖房に用いるようにしたものである。
ここで、暖房制御手段23は貯湯タンク1内の貯湯熱量に基づいて前記蓄暖運転と前記貯湯蓄暖運転とを切り換えるようにしているもので、図2に基づいて説明すると、貯湯蓄暖運転状態から蓄暖運転状態への切り換え条件は、暖房熱源として利用可能な第1所定温度Td(例えば60℃)以上の貯湯熱量Qdが第1所定量Q1以上ある場合は、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転停止して貯湯蓄暖運転から蓄暖運転へ切り換える。
ここで、第1所定量Q1は所定時間t1の暖房運転を行うことが可能な熱量であり、器具の設置された環境や外気温、設定温度等に応じて可変するもので、実際の器具の使用状況に応じて所定時間t1の暖房運転に消費した熱量を学習値として設定することが望ましい。
また、蓄暖運転状態において、第1所定温度Td以上の貯湯熱量が第1所定量Q1より少ない第2所定量Q2以下になるかあるいは、第1所定温度Tdより低く給湯熱源として利用可能な第2所定温度Tk(例えば40℃)以上の貯湯熱量Q3以下になると、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転開始して蓄暖運転から貯湯蓄暖運転に切り換える。
ここで、第2所定量Q2は所定時間t1より短い時間t2(0≦t2<t1)の暖房運転を行うことが可能な熱量である。また第3所定量Q3はその時点にて今後の給湯に必要な学習最低貯湯熱量である。
このように、暖房熱源として利用可能な第1所定温度Td以上の貯湯熱量が十分に確保されている場合に蓄暖運転を行い、暖房熱源として利用可能な貯湯熱量が少なくなるかあるいは、その後の給湯運転に必要な貯湯熱量が少なくなると貯湯蓄暖運転を行うようにしているため、暖房用の熱量不足を防止可能であると共に、給湯の湯切れおよび湯余りを防ぐことが可能となり、多様な給湯パターンおよび暖房パターンに対応可能となる。
また、前記暖房制御手段23は、図示しない浴槽への湯張りを行ったと判断した後は、前記貯湯熱量Q1、Q2、Q3をそれまでよりも少ない値に変更する。このように、湯張りの後は貯湯タンク1内に保有する熱量を少なくすることで、湯切れを防止しつつ深夜時間帯の開始時刻における湯余り量を減少させ、昼間時間帯での沸き上げ運転を少なくすることができるものである。
次にこの発明の他の一実施形態について図4に基づき説明する。なお、先の一実施形態と同一のものあるいはほぼ等しい作動を行うものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
この一実施形態においては、ヒーポン循環回路5と蓄暖回路12とがその配管を一部共有され貯湯タンク1に対して水熱交換器8と暖房熱交換器11とが並列になるように配置されていると共に、貯湯タンク1から水熱交換器8と暖房熱交換器11の分岐位置において、ヒートポンプ式加熱手段4で加熱した温水を貯湯タンク1に戻す量と暖房熱交換器11へ循環させる量の分配比率を調節する分配弁28が設けられている。
次に暖房の運転について説明すると、昼間時間帯の開始直後等の貯湯タンク1内に暖房用の熱量が多量に確保されている場合においては、暖房要求があると、分配弁28を貯湯タンク1と蓄暖回路12を100%、ヒーポン循環回路5側を0%の比率とし、1次側循環ポンプ13と2次側循環ポンプ16を駆動して、貯湯タンク1内上部の高温水を暖房熱交換器11の1次側へ循環させ、2次側へ放熱して貯湯タンク1の下部へ蓄暖回路12を介して戻される一方、2次側においては、暖房熱交換器11で加熱された温水が温水暖房端末器14へ循環して被暖房空間で放熱した後、再度暖房熱交換器11へ戻って加熱されることで暖房運転を行う。このように深夜時間帯に沸き上げられて貯湯タンク1内に貯められている湯水の熱量のみを用いて暖房を行う運転を蓄暖運転と称する。
そして、蓄暖運転および給湯運転によって貯湯タンク1内の熱量が減った状態で暖房要求があると、分配弁28を貯湯タンク1を所定の開度A%、蓄暖回路12を所定の開度(100−A)%、ヒーポン循環回路5を100%とし、1次側循環ポンプ13と2次側循環ポンプ16を駆動して、貯湯タンク1内上部の高温水を暖房熱交換器11の1次側へ循環させ、2次側へ放熱して貯湯タンク1の下部へ蓄暖回路12を介して戻される一方、2次側においては、暖房熱交換器11で加熱された温水が温水暖房端末器14へ循環して被暖房空間で放熱した後、再度暖房熱交換器11へ戻って加熱されることで暖房運転を行うと同時に、昼間時間帯であってもヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転し、貯湯タンク1の下部から取り出した低温の湯水を水熱交換器8で所定の高温になるように加熱して貯湯タンク1の上部および蓄暖回路12へ循環させるようにして沸き上げ運転を行う。これにより、ヒートポンプ式加熱手段4で加熱された高温水をすぐに暖房用に用いることができ、貯湯タンク1内の貯湯熱量が少ない場合においても暖房運転を行うことができる。ここで、ヒートポンプ式加熱手段4は、安定時の暖房負荷よりも大きな加熱能力のものが選定されるもので、分配弁28の分配比率を調節することで暖房運転を行いながらも貯湯熱量を増加させることを可能としている。このようにヒートポンプ式加熱手段4で加熱した温水を暖房熱交換器11へ循環させて暖房を行う運転を直暖運転と称する。
ここで、暖房制御手段23は貯湯タンク1内の貯湯熱量に基づいて前記蓄暖運転と前記直暖運転とを切り換えるようにしているもので、図5に基づいて説明すると、直暖運転状態から蓄暖運転状態への切り換え条件は、暖房熱源として利用可能な第1所定温度Td(例えば60℃)以上の貯湯熱量Qdが第1所定量Q1以上ある場合は、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転停止して直暖運転から蓄暖運転へ切り換える。
ここで、第1所定量Q1は所定時間t1の暖房運転を行うことが可能な熱量であり、器具の設置された環境や外気温、設定温度等に応じて可変するもので、実際の器具の使用状況に応じて所定時間t1の暖房運転に消費した熱量を学習値として設定することが望ましい。
また、蓄暖運転状態において、第1所定温度Td以上の貯湯熱量が第1所定量Q1より少ない第2所定量Q2以下になるかあるいは、第1所定温度Tdより低く給湯熱源として利用可能な第2所定温度Tk(例えば40℃)以上の貯湯熱量Q3以下になると、ヒートポンプ式加熱手段4とヒーポン循環ポンプ6を運転開始して蓄暖運転から直暖運転に切り換える。
ここで、第2所定量Q2は所定時間t1より短い時間t2(0≦t2<t1)の暖房運転を行うことが可能な熱量である。また第3所定量Q3はその時点にて今後の給湯に必要な学習最低貯湯熱量である。
このように、暖房熱源として利用可能な第1所定温度Td以上の貯湯熱量が十分に確保されている場合に蓄暖運転を行い、暖房熱源として利用可能な貯湯熱量が少なくなるかあるいは、その後の給湯運転に必要な貯湯熱量が少なくなると直暖運転を行うようにしているため、暖房用の熱量不足を防止可能であると共に、給湯の湯切れおよび湯余りを防ぐことが可能となり、多様な給湯パターンおよび暖房パターンに対応可能となる。
なお、分配弁28の分配比率を調節することでヒートポンプ式加熱手段4で加熱した温水の暖房に用いる量と貯湯する量とをその時点での状況に応じて適切に分配することができ、湯切れの防止と暖房能力の確保が確実に行える利点がある。
また、前記暖房制御手段23は、図示しない浴槽への湯張りを行ったと判断した後は、前記貯湯熱量Q1、Q2、Q3をそれまでよりも少ない値に変更する。このように、湯張りの後は貯湯タンク1内に保有する熱量を少なくすることで、湯切れを防止しつつ深夜時間帯の開始時刻における湯余り量を減少させ、昼間時間帯での沸き上げ運転を少なくすることができるものである。
以上のように、先ずヒートポンプ式加熱手段4による直暖運転を行い、リミット時間の到来で貯湯タンク1内の余裕熱量による蓄暖運転に移行し、最後は暖房用電気ヒータ17による電気ヒータ暖房へと変化して、ヒートポンプ式加熱手段4の耐久性の向上を図ったものである。
本発明の一実施形態の温水暖房装置の概略構成図。 同一実施形態の切り換え条件を説明する図。 同一実施形態の要部電気回路のブロック図。 本発明の他の一実施形態の温水暖房装置の概略構成図。 同他の一実施形態の切り換え条件を説明する図。
符号の説明
1 貯湯タンク
4 ヒートポンプ式加熱手段
5 ヒーポン循環回路
11 暖房熱交換器
12 蓄暖回路
14 温水暖房端末器
17 暖房用電気ヒータ
18 貯湯温度センサ
19 リミット積算手段
22 リミット時間記憶手段
23 暖房制御手段

Claims (2)

  1. 湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ式加熱手段と、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ式加熱手段とを湯水が循環可能に接続するヒーポン循環回路と、前記貯湯タンク内の湯水で2次側の暖房用循環液を加熱するための暖房熱交換器と、前記貯湯タンク内の湯水を前記暖房熱交換器へ循環させる蓄暖回路と、前記暖房熱交換器と直列状態で接続され暖房用循環液を加熱する暖房用電気ヒータとを備え、前記貯湯タンク内の湯水を前記ヒーポン循環回路を介して循環加熱する貯湯運転と、前記貯湯タンク内の湯水を前記蓄暖回路を介して前記暖房熱交換器へ循環させて暖房運転を行う蓄暖運転と、貯湯運転しながら蓄暖運転する貯湯蓄暖運転とを行うと共に、暖房用電気ヒータによる電気ヒータ暖房とを行うようにしたヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置に於いて、前記ヒートポンプ式加熱手段の一日の運転時間を積算するリミット積算手段と、予めヒートポンプ式加熱手段の必要耐用年数から一日の運転リミット時間を算出し記憶したリミット時間記憶手段とを備え、前記リミット積算手段による一日の運転積算時間が、リミット時間記憶手段に記憶された運転リミット時間に達した時には、ヒートポンプ式加熱手段のその日の運転は禁止すると共に、以後は蓄暖運転と暖房用電気ヒータによる暖房のみを可能とする暖房制御手段を備えた事を特徴とするヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置。
  2. 前記運転リミット時間に到達後の蓄暖運転は、貯湯タンクのこれ以後の学習給湯使用量以上の熱量が使用可能で、該貯湯タンクの熱量が学習給湯使用量に達した時には、暖房用電気ヒータによってのみ暖房が行われるようにした事を特徴とする請求項1記載のヒートポンプ貯湯式給湯暖房装置。
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