JP2007024284A - ガス栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取付板(3)を介して壁面等の平面部に取付けられるガス栓であって、
取付板(3)に取外し可能に取付けられたガス栓本(1)と、ガス栓本体(1)のガス流入筒部(12)にシール部(27)(28)を介して回動可能に接続される接続筒部(21)とこれに連通し且つ配管が接続される配管接続部(22)とを具備する継手部材(2)とからなり、接続筒部(21)の軸線方向と配管接続部(22)の軸線方向とは相互に異なるように設定されているガス栓において、ガス配管から作用する力や、外的衝撃力がガス栓やガス配管に加えられたときにも、継手部材(2)とガス栓本体(1)の接続部分が緩んだり、外れたりしないようにすること。
【解決手段】 取付板(3)に継手部材(2)のガス栓本体(1)からの取り外し方向への移動を規制する規制部(31)を設けたこと。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ガス栓、特に、壁表面に設置されるガス栓に関する。
家屋の施工後にガス栓を壁面に設置したい場合、ガス配管を壁表面に這わせる構成とする場合には、前記ガス配管を接続させるガス栓の配管接続部が前記壁表面に沿った姿勢のガス栓を用意しなければならず、壁の内部に配設されているガス配管を利用する場合には、前記配管接続部が前記壁の内部に向いた姿勢のガス栓を用意しなければならない。
このように、配管接続部の向きが異なる複数のガス栓を用意しなければならない不都合を解消したものとして、実開平5−10881号に開示のものが提案されている。
このものは、図7に示すように、ガス栓を、ガス栓本体(4)とこれにネジ止めにより連通接続される継手部材(5)とから構成されているもので、前記ガス栓本体(4)のガス流入筒部側の開放端部には、4つのネジ孔(40a)(40a)(40b)(40b)が形成されたフランジ(41)が張り出しており、前記継手部材(5)の前記ガス流入筒部に接続させる接続端部には、2つの挿通孔(50)(50)が形成されたフランジ(51)が張り出しており、これらフランジ(41)(51)相互を重ね合わせると共に、挿通孔(50)(50)を、ネジ孔(40a)(40b)のうちいずれか二つのネジ孔(40a)(40a)に合わせて固定ボルト(B)(B)でネジ止めすることにより、ガス栓本体(4)と継手部材(5)とを一体的に接続させている。
図に示したものでは、継手部材(5)の配管接続部(52)は、壁板(W)の内方に向かって突出した姿勢に設定されており、壁板(W)の内側にあるガス配管を利用する場合に適用できる。
壁板(W)の表面に沿って配設させるガス配管を使用する場合には、前記固定ボルト(B)(B)を取外して、継手部材(5)をガス栓本体(4)から分離し、前記挿通孔(50)(50)が他の二つのネジ孔(40b)(40b)に対応するように、継手部材(5)を上方又は下方へ約90度回動させ、再度、固定ボルト(B)(B)でネジ止めする。これにより、同図の二点鎖線に示すように、配管接続部(52)が上方又は下方に向いた姿勢のガス栓を提供することができる。
尚、上記ガス栓本体(4)は、取付板(42)を介して、前記壁板(W)に取り付けられており、前記取付板(42)には、前記ガス栓全体を被覆するカバー体(43)が装着されている。
実開平5−10881号公報
従来の構成のガス栓では、配管接続部(52)の向きを所望の方向に変更可能であるが、配管接続部(52)の向きを変更させる際には、一旦、固定ボルト(B)(B)を取り外して、前記継手部材(5)をガス栓本体(4)から分離させ、継手部材(5)の姿勢を調整した後に、再度、前記固定ボルト(B)(B)を螺合させなければならず、配管接続部(52)の姿勢変更作業が煩雑で面倒である。又、取り外した固定ボルト(B)(B)を紛失した場合には、一層作業が煩わしくなる。
さらに、継手部材(5)をガス栓本体(4)から分離させることによって、シール部の保護が不十分となる上に、前記継手部材(5)内又はガス栓本体(4)内に塵埃が侵入するおそれがあり、この場合には、ガス栓内の弁やガスヒューズ等の部品に悪影響を与える不都合もある。
これら不都合を解消するために、前記継手部材(5)をガス栓本体(4)に回動可能に接続することが考えられる。しかし、この場合には、この種のガス栓は壁面に取付けられるので、ガス栓やガス配管に、何かがぶつかったりすることや、子供がガス栓の上面に乗ったりすること、また、地震等によりガス配管が引張られることも考えられる。このような場合に、ガス栓本体と継手部材の接続部分に、両者を切り離す方向の力が作用し、接続部分が緩んだり、場合によっては継手部材がガス栓本体から抜けたりすることが考えられる。
本発明は、『取付板を介して壁面等の平面部に取り付けられるガス栓であって、
前記取付板に取外し可能に取り付けられたガス栓本体と、
前記ガス栓本体のガス流入筒部に一端がシール部を介して回動可能に接続される接続筒部と、これに連通し且つ配管が接続される配管接続部とを具備する継手部材とからなり、
前記接続筒部の軸線方向と前記配管接続部の軸線方向とは相互に異なるように設定されているガス栓』において、
ガス配管から作用する力や、外的衝撃力がガス栓やガス配管に加えられたときにも、前記継手部材とガス栓本体の接続部分が緩んだり、外れたりしないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記取付板に前記継手部材の前記ガス栓本体からの取り外し方向への移動を規制する規制部を設けた』ことである。
ガス栓本体は取付板を介して壁表面に固定され、前記壁表面に沿って配設されているガス通路の一方開放端であるガス流入筒部に継手部材の接続筒部の一端を回動可能に接続させる。前記継手部材は、前記接続筒部と配管を接続させる配管接続部とが相互に異なる軸線を有するように形成されているから、例えば、相互に直交するように、前記継手部材を略L字状に構成したものでは、前記壁表面に沿って配設されているガス流入筒部に接続させた状態にて、前記配管接続部も前記壁表面に沿うように配設させた第1の姿勢から、前記接続筒部を約90度壁板側へ回動させれば、前記配管接続部を前記壁の内方へ向かって突出させる第2の姿勢に姿勢変更させることができる。このとき、前記配管接続部は、前記取付板に形成されている切欠内に嵌り込む態様で、前記取付板よりも壁板側へ突出する態様となる。
前記継手部材には、前記取付板に設けた規制部を当接させているから、継手部材を回動可能に装着させたガス栓本体を取付板に取付けた状態においては、前記規制部が前記継手部材の取付け位置を規制し、前記継手部材の接続部の緩みや、前記継手部材の抜けを防止するストッパとして機能することとなる。
(2)請求項2に係る発明のガス栓は、請求項1に記載のガス栓において、『前記規制部は、前記接続筒部の前記軸線方向の他端部外面に当接する前記取付板に設けた側壁片である』ものでは、前記継手部材の前記接続筒部の他端部外面が、前記取付板に設けた側壁片に当接し、前記継手部材の抜き方向への移動が規制され、前記ガス栓本体と前記継手部材の接続部の緩みや、前記継手部材の抜けが防止される。
(3)請求項3に係る発明のガス栓は、請求項2に記載のガス栓において、『前記接続筒部の前記他端部外面の中心に凸軸部を前記側壁片に向かって突設させ、前記側壁片には、前記凸軸部を軸支する軸孔が設けられている』ものでは、前記凸軸部は、前記側壁片の軸孔に差し込まれることにより、接続筒部の回動軸として機能することとなる。
(4)請求項4に係る発明のガス栓は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス栓において、『前記ガス栓本体と前記継手部材は、前記取付板を取り外した状態において分離可能である』ものでは、前記ガス栓本体を前記取付板から外した後、前記ガス栓本体から前記継手部材を取り外すことによって、前記ガス栓本体内部に設けたガスヒューズの交換やメンテナンスができる。なお、前記ガス栓本体が前記取付板に取付けられた状態では、前記ガス栓本体から前記継手部を取り外すことはできない。
(5)請求項5に係る発明のガス栓は、請求項4に記載のガス栓において、『前記ガス栓本体の前記ガス流入筒部の外周面には環状の凹溝が形成されており、前記環状凹溝に対応する前記接続筒部の前記一端近傍の所定位置には、前記環状凹溝の幅よりも小径なネジ孔が形成されている』ものでは、前記環状凹溝と前記ネジ孔との寸法関係は上記のとおりであるから、前記ネジ孔に抜け止め用のネジを螺合させれば、ネジの先端部はガス栓本体の環状凹溝内に位置することとなる。これにより、前記抜け止め用ネジによって、接続筒部はガス流入筒部に対して、回動状態を維持したまま、抜け止め状態に保持されることとなる。
前記ガス栓本体から前記継手部材を取り外すには、前記ガス栓本体から取付板を外した状態で、前記抜け止め用ネジを外し、前記継手部材を前記ガス栓本体から引き抜けばよい。
(6)請求項6に係る発明のガス栓は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のガス栓において『前記取付板は、前記ガス栓本体及び前記継手部材をほぼ含む大きさに設定されていると共に、ガス配管の方向に応じて前記継手部材を回動させる際に前記配管接続部が挿通可能な切欠が、前記取付板の一辺に開放するように形成されている』ものでは、壁面にガス栓を設置する場合に十分な設置面を確保できるとともに、配管の方向に応じて前記継手部材の方向を簡単に調整できる。
(7)請求項7に係る発明のガス栓は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のガス栓において、『背面側に開放し、かつ前記ガス栓本体及び前記継手部の全体を覆うカバー体が、前記取付板に取り付けられ、前記カバー体のソケット挿入面は壁面に対して傾斜させ、ソケット挿入孔が正面から見えるようにした』ものでは、ソケット挿入孔を目視により確認しながらソケットの挿入や、取外しを行なうことができる。
請求項1に係る発明によれば、配管の配設位置及び方向に応じて、配管接続部の方向を容易に変更可能としたから、ガス栓の取付け作業が容易となり、迅速に行うことができる。又、取付板に設けた規制部によって、継手部材の抜け方向の移動が規制されているから、ガス栓本体と継手部材の接続部分に、両者を切り離す方向の力が作用しても、接続部分の緩みやガス栓本体からの継手部材の抜けを防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記継手部材の前記接続筒部の他端部外面を、前記取付板に設けた側壁片に当接させて前記継手部材の抜き方向への移動を規制することができるので、位置規制構造として、前記継手部材では、接続筒部の端面(他端部外面)を利用することができ、また前記取付板では、取付板の一端面を折り曲げることにより構成できる。よって、特別な部品を要することなく簡単な構造で実現できる。
請求項3に係る発明によれば、凸軸部を軸孔に軸支させることにより、継手部材の回動軸が安定し、継手部材の回動が円滑に行なえると共に、ガス配管からの引張り力や外的衝撃がガス栓本体や継手部材に作用しても、シール部や接続部に偏った力が作用しない。
請求項4に係る発明によれば、前記ガス栓本体を前記取付板から外した後、前記ガス栓本体から前記継手部材を取り外すことによって、前記ガス栓本体内部に設けたガスヒューズの交換やメンテナンスができる。また、ガス栓の設置作業等の施工時においては、前記ガス栓本体が前記取付板に取付けられているので、前記取付板と前記継手部との位置規制構造により、前記ガス栓本体から前記継手部を誤って取り外すことがない。
請求項5に係る発明によれば、抜け止め用ネジによって、前記ガス栓本体と前記継手部材は連結されているので、抜け止めの構成が簡単である。
請求項6に係る発明によれば、壁面にガス栓を設置する場合に十分な設置面を確保できるので、設置作業が容易にできる。また、配管の方向に応じて取付板の切欠部を介して前記継手部材の方向を簡単に調整できるので、ガス栓設置の作業性が良い。
請求項7に係る発明によれば、ソケット挿入孔を目視により確認しながらソケットの挿入や、取外しを行なうことができるので操作性が良い。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明の実施の形態におけるのガス栓の組み付け状態の縦断面図であり、図2はその背面図、図3は、カバー体(44)のみを断面とした図1の右側面図であり、図4は図3の状態から姿勢変更した例の説明図である。
この実施の形態のガス栓は、ガス栓本体(1)とこれに取外し可能に接続される継手部材(2)とからなり、前記ガス栓本体(1)を取付板(3)にネジ止めすることで、前記ガス栓は前記取付板(3)を介して壁表面に取付けられる態様とする。尚、前記取付板(3)には、前記ガス栓本体(1)及び継手部材(2)の全体を包囲するカバー体(44)を装着させる。
まず、ガス栓本体(1)について説明する。
ガス栓本体(1)はソケット接続用のプラグ筒部(10)からなるガス流出筒部(11)と、これに直交するガス流入筒部(12)とから、略L字状のガス通路を有するように形成されており、前記ガス流出筒部(11)の軸線方向の閉塞端部側には2つの透孔が貫通する支持体(13)が連設されている。
前記プラグ筒部(10)は、ガス器具から延長させたガスホースの先端のソケットを接続させるためのもので、このソケットは、図示しないが、プラグ筒部(10)に装着させたときに、前記プラグ筒部(10)の先端部外周に形成されている環状凹部(10a)に嵌り込むロック用ボールと、プラグ筒部(10)に内蔵されている弁体(14)を内方へ押圧する押圧軸と、プラグ筒部(10)に装着させたときにバネ(15)によってソケットの前方へ突出する進退筒等からなる従来のカップリング装置を内蔵させたガスホース接続用のソケットが採用可能である。前記ソケットをプラグ筒部(10)に装着させると、前記押圧軸によって弁体(14)が内方に押し込まれることにより、プラグ筒部(10)が開弁する。
プラグ筒部(10)の基端部近傍には、金属板(16)が固定されており、前記金属板には、前記プラグ筒部(10)と並列するように、ソケット取外し用の操作ボタン(17)の軸部(17a)が固定されている。又、プラグ筒部(10)には、金属線材製の支持軸(18)が取付けられていると共に、前記支持軸(18)の両端に、揺動レバー(19)が回動自在に装着されている。
プラグ筒部(10)にソケットを接続させると、前記揺動レバー(19)の先端がソケットの先端に押されて揺動することにより、操作ボタン(17)が図面では下方へ突出する。そして、ソケットを取り外す場合には、前記操作ボタン(17)を上方へ押せば、揺動レバー(19)が回動し、前記先端でソケットの進退筒をロック解除方向へ押圧することにより、前記ソケットはプラグ筒部(10)から取外される。
ソケットをプラグ筒部(10)から外すと、前記バネ(15)の弾性復帰力により弁体(14)が押され、プラグ筒部(10)は閉弁する。
尚、前記ガス流入筒部(12)側のガス通路には、ガスヒューズ(30)が収納されていると共に、ガス流入筒部(12)の外周面には、環状凹溝(23)が周方向に形成されている。
次に、継手部材(2)について説明する。
継手部材(2)は、前記ガス流入筒部(12)に回動自在に外嵌する接続筒部(21)と、配管が接続される配管接続ネジ部(22)とが、異なる軸線方向に沿って構成されており、前記接続筒部(21)と配管接続ネジ部(22)とは、斜め通路(24)によって連通されている。
又、前記接続筒部(21)の一端開放部近傍の、前記環状凹溝(23)に対応する位置には、2つのネジ孔(25)(25)が相互に180度離れて形成されている。
前記ネジ孔(25)(25)に、抜け止め用ネジ(251)(251)をそれぞれ螺合させると、そのネジ軸が前記環状凹溝(23)に遊嵌し、前記接続筒部(21)はガス流入筒部ガス流入筒部(12)に対して、抜け止め状態で且つ回動可能に接続されることとなる。
前記接続筒部(21)の軸線方向の他端部外面(26)の中心には、凸軸部(20)が外方に向かって突設されている。
尚、前記接続筒部(21)の内周面と前記ガス流入筒部(12)の外周面との間には、複数のOリング(27)(28)が介在されて、両者間のシール性を確保している。
次に、取付板(3)について説明する。
前記ガス栓本体(1)を取り付ける取付板(3)は、取付板(3)はガス栓本体(1)、操作ボタン(17)及び継手部材(2)のほぼ全域(継手部材(2)の配管接続ネジ(22)の一部及び操作ボタン(17)の先端部を除く)に対応する矩形状の金属板からなり、前記取付板(3)の表面に前記ガス栓を載置させた状態にて、前記ガス栓本体(1)の前記支持体(13)を貫通している透孔に対応する各位置には、図2に示すように、ネジ孔(32)(32)が形成されていると共に、前記配管接続ネジ部(22)の回動方向には、前記配管接続ネジ部(22)が挿通可能な切欠(33)が、図面においては上方に開放するように形成されている。
前記取付板(3)の表面の所定位置には、壁板に取付けるための木ネジを挿通させるための複数のネジ挿通孔(34)(34)が形成されていると共に、取付板(3)の周縁は部分的に表面側に屈曲されて起立片(31)を形成している。
前記接続筒部(21)の前記他端部外面(26)にちょうど対応する位置にある起立片(31)は、前記他端部外面(26)に接触するように表面側へさらに延長させて、側壁片(35)が構成されている。前記側壁片(35)の、前記凸軸部(20)に対応する位置には、前記凸軸部(20)が回動自在に軸支可能な軸孔(36)が形成されている。
前記ガス栓本体(1)と継手部材(2)と取付板(3)とを組み付けるには、まず、ガス栓本体(1)のガス流入筒部(12)の開放端部近傍に、Oリング(27)(28)を外嵌装着させ、その後、継手部材(2)の接続筒部(21)の一端開放部を前記ガス流入筒部(12)に外嵌させ、ガス流入筒部(12)に形成されているネジ孔(25)(25)を、ガス流入筒部(12)の環状凹溝(23)に合わせて、前記ネジ孔(25)(25)に抜け止め用ネジ(251)(251)を螺合させる。これにより、継手部材(2)は、ガス栓本体(1)に対して、シール性を確保した状態で、抜け止め状態に且つ回動自在に接続されることとなる。
次に、前記継手部材(2)の他端部外面(26)に突設されている凸軸部(20)を、取付板(3)の側壁片(35)に形成させた軸孔(36)に挿通させると共に、前記支持体(13)に貫通させた挿通孔を取付板(3)のネジ孔(32)(32)に合わせ、前記挿通孔から取付け用ネジ(131)(131)を挿通させてネジ孔(32)(32)に螺合させることにより、前記ガス栓本体(1)を取付板(3)の表面に固定させる。このとき、前記継手部材(2)の配管接続ネジ部(22)に対応する取付板(3)の所定箇所には、前記切欠(33)が対応させてある。
上記図1、図2及び図3は、ガス配管(図示せず)が、壁表面に沿って配設されている場合におけるガス栓を示しており、プラグ筒部(10)が下向きに且つ配管接続ネジ部(22)が上向きとなるように、ガス栓本体(1)の姿勢及び継手部材(2)の姿勢を設定し、前記ガス配管の接続端部の下方に配管接続ネジ部(22)が位置するように、取付板(3)を前記壁表面の所定位置に添設させるようにしたものである。そして、前記取付板(3)に形成されているネジ挿通孔(34)(34)からに木ネジを壁板に捻じ込むことにより、図3に示すように、ガス栓を具備させた取付板(3)を壁表面に添設固定することができ、上方に開放する前記配管接続ネジ部(22)に、前記ガス配管の接続端部を接続させることができる。
又、壁板(W)内に配設されているガス配管を利用する場合では、接続筒部(21)を、取付板(3)側へ約90度回動させて、図4に示すように、配管接続ネジ部(22)を取付板(3)の裏側へ突出させる。取付板(3)には、切欠(33)が上方に開放するように形成されていることから、図3に示した第1の姿勢から、図4に示した第2の姿勢への姿勢変更をスムーズに行うことができる。
そして、前記配管接続ネジ部(22)を壁板(W)に形成されている開口(Wo)に挿通させる態様で取付板(3)を壁板(W)の表面に添設させ、前記木ネジでネジ止めすれば、壁板(W)の内部のガス配管に対応させたガス栓を前記壁板(W)に取り付けることができる。
上記各取付け状態にて、前記取付板(3)の起立片(31)に外嵌するように、カバー体(44)を被覆させる。
カバー体(44)は、背面に開放する樹脂製の成形品であり、その上面には、図3に示すように、切欠(45)が後方(背面側)へ開放するように形成されている。前記切欠(45)は、不使用時においては、図4に示すように、閉塞板(46)によって閉塞可能となっている。
すなわち、継手部材(2)の姿勢が、図3に示す第1の姿勢のときには、閉塞板(46)を取り除いて切欠(45)を開放させ、配管接続ネジ部(22)を前記切欠(45)から上方へ突出させることができる。又、継手部材(2)が、図4に示した第2の姿勢のときには、閉塞板(46)を閉塞させたままとする。
又、カバー体(44)の下面は、図3、図4に示すように、壁板(W)に向かって降下する傾斜面により構成されており、前記傾斜面に、図5及び図6に示すように、前記プラグ筒部(10)及び操作ボタン(17)を露出させるための開口(47)(48)が形成されていると共に、プラグ筒部(10)の先端に対応する開口(47)は、プラグ筒部(10)の不使用時には、図1及び図6に示すように、蓋板(49)によって閉塞されている。
プラグ筒部(10)を使用する際に前記蓋板(49)を取り外すと、図5に示すように、前記開口(47)及びその内部のプラグ筒部(10)の先端部がカバー体(44)の正面から確認できるから、ソケットをプラグ筒部(10)に装着し易い。
尚、カバー体(44)は、取付板(3)の起立片(31)に、部分的に、取付けネジ(37)によってネジ止めされている。
上記構成のカバー体(44)付きガス栓のメンテナンス時には、まず、ガスの供給を遮断して、ガス配管からガス栓を取り外す。次に取付けネジ(37)を緩めて、カバー体(44)を取付板(3)から取り外す。その後、取付用ネジ(131)(131)を取り外すと共に、凸軸部(20)を軸孔(36)から引き抜けば、ガス栓本体(1)と継手部材(2)との結合体を、取付板(3)から取り外すことができる。そして、前記抜け止め用ネジ(251)(251)を緩めて、そのネジ軸を環状凹溝(23)から離脱させ、継手部材(2)をガス栓本体(1)から引き離せば、継手部材(2)をガス栓本体(1)から分離させることができる。この状態で、ガス栓本体(1)及び継手部材(2)内のガスヒューズ(30)等の各種部品の補修や交換を行うことができる。
補修後は、逆の手順でガス栓を組み立て、ガス配管に接続して、壁面に設置すればよい。
本願発明実施の形態におけるのガス栓を取付板に取り付けた状態を示す縦断面図。 図1の背面図。 カバー体のみを断面とした図1の右側面図。 図3の変形例の説明図。 カバー体を装着させた状態の正面図。 カバー体を装着させた状態の底面図。 従来の壁取付け式ガス栓の説明図。
符号の説明
(1) ・・・・・・ガス栓本体
(11)・・・・・・ガス流出筒部
(12)・・・・・・ガス流入筒部
(2) ・・・・・・継手部材
(21)・・・・・・接続筒部
(22)・・・・・・配管接続ネジ部
(26)・・・・・・外面
(3) ・・・・・・取付板
(35)・・・・・・側壁片
(33)・・・・・・切欠

Claims (7)

  1. 取付板を介して壁面等の平面部に取り付けられるガス栓であって、
    前記取付板に取外し可能に取り付けられたガス栓本体と、
    前記ガス栓本体のガス流入筒部に一端がシール部を介して回動可能に接続される接続筒部と、これに連通し且つ配管が接続される配管接続部とを具備する継手部材とからなり、
    前記接続筒部の軸線方向と前記配管接続部の軸線方向とは相互に異なるように設定されているガス栓において、
    前記取付板に前記継手部材の前記ガス栓本体からの取り外し方向への移動を規制する規制部を設けたことを特徴とするガス栓。
  2. 請求項1に記載のガス栓において、前記規制部は、前記接続筒部の前記軸線方向の他端部外面に当接する前記取付板に突設させた側壁片であることを特徴とするガス栓。
  3. 請求項2に記載のガス栓において、前記接続筒部の前記他端部外面の中心に凸軸部を前記側壁片に向かって突設させ、前記側壁片には、前記凸軸部が回動自在に軸支可能な軸孔が設けられていることを特徴とするガス栓。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のガス栓において、前記ガス栓本体と前記継手部材は、前記取付板を取り外した状態において分離可能であることを特徴とするガス栓。
  5. 請求項4に記載のガス栓において、前記ガス栓本体の前記ガス流入筒部の外周面には環状凹溝が周方向に形成されており、
    前記環状凹溝に対応する前記接続筒部の前記一端近傍の所定位置には、前記環状凹溝の幅よりも小径なネジ孔が形成されていることを特徴とするガス栓。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のガス栓において、前記取付板は、前記ガス栓本体及び前記継手部材をほぼ含む大きさに設定されていると共に、ガス配管の方向に応じて前記継手部材を回動させる際に前記配管接続部が挿通可能な切欠が、前記取付板の一辺に開放するように形成されていることを特徴とするガス栓。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のガス栓において、背面側に開放し且つ前記ガス栓本体及び前記継手部材の全体を被覆可能なカバー体が前記取付板に取り付けられ、前記カバー体のソケット挿入面は壁面に対して傾斜させ、ソケット挿入孔を正面から見えるようにしたことを特徴とするガス栓。
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JP2015034614A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社藤井合金製作所 ガス栓
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