JP2007023827A - 二段圧縮型スクロール圧縮機 - Google Patents

二段圧縮型スクロール圧縮機 Download PDF

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Shin Sekiya
慎 関屋
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Toshihide Koda
利秀 幸田
Toshiyuki Nakamura
利之 中村
Kunio Fujijo
邦雄 藤條
Kenji Yano
賢司 矢野
Masaaki Sugawa
昌晃 須川
Fumihiko Ishizono
文彦 石園
Masahiro Sugihara
正浩 杉原
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Abstract

【課題】 漏れ損失、摺動損失が大幅に低減でき、渦巻歯先端部において焼付や異常摩耗が生じる恐れの無い高効率で信頼性の高い二段圧縮型スクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】 低圧側圧縮室160の吐出ガスを高圧側圧縮室170に導いて二段圧縮させる構成において、2つの揺動スクロール90a及び100aの間には、固定スクロール110a及び120aに対して位置を固定された仕切板130と、内側シールリング190及び220と、外側シールリング200及び230とで、背圧室180及び210を低圧側、高圧側それぞれに設け、2つの圧縮室160及び170をそれぞれの背圧室180及び210と連通させて、圧縮室160及び170で発生するスラストガス荷重に僅かに打ち勝つようなガス荷重をそれぞれの背圧室180及び210に発生させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二段圧縮を行うスクロール圧縮機に関するものである。
従来の二段圧縮を行うスクロール圧縮機は、例えば、揺動スクロール台板の両側に渦巻歯を設け、それぞれに固定スクロールを対向させて圧縮室を形成し、下部圧縮室を低圧側圧縮室、上部圧縮室を高圧側圧縮室とするように構成されていた(例えば特許文献1)。
この特許文献1のような構成では、高圧側圧縮室の吐出圧力の作用により、低圧側圧縮室作用する吸入圧力との差圧による荷重が大きくなって、揺動スクロールが高圧側圧縮室側から低圧側圧縮室側へ、極めて強いスラスト荷重で押し付けられるため、低圧側圧縮室においては渦巻歯先端部で摺動損失が増加し、また、高圧側圧縮室においては渦巻歯先端部に隙間が生じ、漏れ損失が増加するという課題があった。
この課題を解決するために、例えば、揺動スクロール及び一対の固定スクロールの中央部を軸が貫通する構造として、軸がスクロール二段圧縮部の中央部を貫通することで、軸の上下端面は略等しい圧力が作用するため、余分なスラスト荷重がスクロール部に作用しなくなることで、特許文献1のような構成に比べて、揺動スクロールが高圧側圧縮室側から低圧側圧縮室側へ押し付けられるスラスト荷重は小さくなるような構成が提案されている(例えば特許文献2)。
特開平5−60078号公報 特開平8−160592号公報
しかしながら、特許文献2のような構成においても、高圧側圧縮室内の圧力は当然ながら低圧側圧縮室内の圧力よりもかなり高く、揺動スクロールが高圧側圧縮室側から低圧側圧縮室側へ押し付けられるスラスト荷重は、特許文献1のような構成におけるスラスト荷重よりも小さくはなるものの、十分ではなく、摺動損失の低減が不十分であって、かつ低圧側圧縮室における渦巻歯先端部の異常摩耗や焼付発生の恐れは解消されているとは言い難い。
また、高圧側圧縮室においては依然として渦巻歯先端部の隙間からの漏れ損失が増加するという課題は残ったままである。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、両方の圧縮室とも、渦巻歯先端部の隙間を無くして漏れ損失を低減するとともに、渦巻歯先端部に作用する荷重も大幅に低減して、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることを目的としている。
この発明の二段圧縮型スクロール圧縮機は、2つの揺動スクロールを背面合わせにして、それぞれの揺動スクロールに固定スクロールを対向させて2つの圧縮室を形成し、一方の圧縮室の吐出ガスを他方の圧縮室に導いて二段圧縮させるものであって、2つの揺動スクロールの間には、固定スクロールに対して位置を固定された仕切板と、この仕切板とそれぞれの揺動スクロールとの間に、内側シールリングと外側シールリングとで仕切られた背圧室をそれぞれ設け、2つの圧縮室をそれぞれの背圧室と連通させて、圧縮室で発生するスラストガス荷重に僅かに打ち勝つようなガス荷重をそれぞれの背圧室に発生させるように構成したものである。
この発明では、それぞれの揺動スクロールに浮上力が発生し、対向する固定スクロールに微小な荷重で押し付けられる。これにより、それぞれの圧縮室において渦巻先端部に発生する摺動損失を大幅に小さくでき、かつ渦巻歯先端部の異常摩耗や焼き付きが発生する恐れを解消することができる。また、それぞれの圧縮室における渦巻先端部のすきまを無くすことができるため、漏れ損失も大幅に低減できる。
これにより、渦巻歯先端部における摺動損失及び漏れ損失の増大や、焼付・異常摩耗の恐れのない高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることができる
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。
図1において、縦型の密閉容器10a内の上方にモータ20が配設され、モータ20の下方に二段圧縮部30aが配設されている。この二段圧縮部30aのさらに下方には、潤滑油41を貯留するための潤滑油溜め室40が形成されている。また、密閉容器10aの側面に、二段圧縮部30aに接続して、ガスを吸入するための吸入管50と、圧縮したガスを吐出するための吐出管60が設けられている。さらに、密閉容器10aの上端には、電力を供給するためのガラス端子70が設けられている。
モータ20は、リング状に形成されたステータ21と、このステータ21の内部で回転し得るように支持されたロータ22とから構成されており、主軸80は、ロータ22に固定され、二段圧縮部30aを貫通して、その端部は、潤滑油溜め室40の潤滑油41中に浸漬されている。
二段圧縮部30aは、互いに背面合わせで配置された低圧側揺動スクロール90a及び高圧側揺動スクロール100aと、低圧側揺動スクロール90aに対向するように設置された低圧側固定スクロール110aと、高圧側揺動スクロール100aに対向するように設置された高圧側固定スクロール120aとを有しており、さらに、低圧側揺動スクロール90aと高圧側揺動スクロール100aの間に配置されて、高圧側固定スクロール120aに固定支持された仕切板130と、低圧側固定スクロール110aと低圧側揺動スクロール90aとの間に配設された周知のオルダム継手140と、高圧側固定スクロール120aと高圧側揺動スクロール100aとの間に配設された周知のオルダム継手150とを有している。
低圧側固定スクロール110aには渦巻歯111aが設けられており、この渦巻歯111aに対向して、低圧側揺動スクロール90aに渦巻歯91aが設けられている。そして、低圧側揺動スクロール90aの渦巻歯91aと低圧側固定スクロール110aの渦巻歯111aとで低圧側圧縮室160を形成している。
高圧側固定スクロール120aには渦巻歯121aが設けられており、この渦巻歯121aに対向して、高圧側揺動スクロール100aに渦巻歯101aが設けられている。そして、高圧側揺動スクロール100aの渦巻歯101aと高圧側固定スクロール120aの渦巻歯121aとで高圧側圧縮室170を形成している。
低圧側揺動スクロール90aの台板92aと仕切板130との間に設けられた低圧側背圧室180は、低圧側揺動スクロール90aの台板92aに設けた連通口93aによって低圧側圧縮室160と連通している。また、低圧側背圧室180の内部と外部は、低圧側背圧室180の内側に設けられた低圧側内側シールリング190と、低圧側背圧室180の外側に設けられた低圧側外側シールリング200とで仕切られている。
高圧側揺動スクロール100aの台板102aと仕切板130との間に設けられた高圧側背圧室210は、高圧側揺動スクロール100aの台板102aに設けた連通口103aによって高圧側圧縮室170と連通している。また、高圧側背圧室210の内部と外部は、高圧側背圧室210の内側に設けられた高圧側内側シールリング220と、高圧側背圧室210の外側に設けられた高圧側外側シールリング230とで仕切られている。
また、主軸80の外周であって、低圧側揺動スクロール90aの上面(おもて面)及び高圧側揺動スクロール100aの下面(おもて面)には、それぞれ球根部シールリング240が設けられている。
図2は、高圧側揺動スクロール100aの構成を示すもので、(a)は高圧側揺動スクロール100aの上面図、(b)は高圧側揺動スクロール100aの下面図、(c)は(b)のA−A線に沿った断面図である。
図2に示すように、高圧側揺動スクロール100aは、中心部を構成し、円弧等の曲線からなる球根部104aと、球根部104aの外周に延びている円板状の台板102aとを有している。(b)に示すように、台板102aの下面(おもて面)には、球根部104aとほぼ同じ高さである渦巻歯101aがインボリュート曲線あるいは円弧によって形成されている。
球根部104aには、その中心部に主軸80が貫通する主軸孔105aが形成され、その内周壁に揺動軸受106aが設けられている。揺動軸受106aの外周部であって球根部104aの下面に球根部シールリング溝107aが形成されている。
球根部104aの外側の台板102aには、図1に示した高圧側圧縮室170と高圧側背圧室210とを繋ぐ連通口103aが設けられている。また、(a)に示すように、台板102aの上面(うら面)の、連通口103aの内側には、高圧側内側シールリング220を収納するための内側シールリング溝108aが設けられ、連通口103aの外側には、高圧側外側シールリング230を収納するための外側シールリング溝109aが設けられている。
低圧側揺動スクロール90aも、以上説明した高圧側揺動スクロール100aと同様の構成である。
図3は、高圧側固定スクロール120aの構成を示すもので、(a)は上面図、(b)はA−A線に沿った断面図である。
図3に示すように、高圧側固定スクロール120aの台板122aの中心部には、主軸80が貫通する主軸孔123aが形成され、この主軸孔123aの内周面に主軸受124aが設けられている。
高圧側固定スクロール120aの上面(おもて面)であって、主軸受124aの外周部には、高圧側揺動スクロール100aの球根部104aを収容して高圧側揺動スクロール100aの公転運動を許容する凹部125aが形成されている。凹部125aの外周には、高圧側揺動スクロール100aの渦巻歯101aと同一の厚さ、高さ、ピッチ、巻数で、かつ位相が180度回転した渦巻歯121aが形成されている。
高圧側固定スクロール120aの台板122aには、凹部125aから圧縮されたガスを吐出するための高圧側吐出口126aが設けられており、この高圧側吐出口126aと連通し、ガスを密閉容器10aに設けられた吐出管60へ導く高圧側吐出流路127aが設けられており、図1に示すように、高圧側吐出口126aに対向した位置に、ガスの逆流を阻止するための高圧側吐出弁260が配設される。また、渦巻歯121aの外側には、ガスを高圧側圧縮室170へ導く高圧側吸入流路128aが設けられている。
さらに、台板122aの外周部には、図1に示した低圧側圧縮室160で圧縮され、上方に吐出されたガスを、下方に導くための切欠き129aが設けられている。
図4は、二段圧縮部30aを拡大した断面図である。
低圧側固定スクロール110aの台板112aの中心部には、図3に示した高圧側固定スクロール120aと同様に、主軸80が貫通する主軸孔113aが形成され、この主軸孔113aの内周面に主軸受115aが設けられている。
また、低圧側揺動スクロール90aの揺動軸受96a及び高圧側揺動スクロール100aの揺動軸受106aと主軸80との間には、主軸80に嵌合されてスライダ270が配置されており、主軸80とともに偏芯軸を構成して、揺動軸受96a及び揺動軸受106aを介して低圧側揺動スクロール90a及び高圧側揺動スクロール100aを駆動する。
低圧側揺動スクロール90aの台板92aには、内側シールリング溝97aが設けられて低圧側内側シールリング190が装着され、外側シールリング溝98aが設けられて低圧側外側シールリング200が装着される。低圧側揺動スクロール90aの台板92aと仕切板130との間で、低圧側内側シールリング190及び低圧側外側シールリング200によって仕切られて低圧側背圧室180が構成され、この低圧側背圧室180は連通口93aに開口している。
高圧側揺動スクロール100aの台板102aには、内側シールリング溝108aが設けられて高圧側内側シールリング220が装着され、外側シールリング溝109aが設けられて高圧側外側シールリング230が装着される。高圧側揺動スクロール100aの台板102aと仕切板130との間で、高圧側内側シールリング220及び高圧側外側シールリング230によって仕切られて高圧側背圧室210が構成され、この高圧側背圧室210は連通口103aに開口している。
低圧側揺動スクロール90aの球根部97aの上面(おもて面)に設けられた球根部シールリング溝99aに、球根部シールリング240が装着されて、揺動軸受96aと主軸受115aとの間の空間と、低圧側圧縮室160とを仕切っている。
高圧側揺動スクロール100aの球根部104aの下面(おもて面)に設けられた球根部シールリング溝107aに、球根部シールリング240が装着されて、揺動軸受106a及び主軸受124aの間の空間と高圧側圧縮室170とを仕切っている。
また、揺動軸受96aと揺動軸受106aとの間には、低圧側内側シールリング190及び高圧側内側シールリング220によって、低圧側背圧室180及び高圧側背圧室210と仕切られた中央部背圧空間280が設けられている。
低圧側固定スクロール110aの台板112aの中央部には、低圧側圧縮室160で圧縮されたガスを吐出するための低圧側吐出口114aが設けられており、図1に示すように、この低圧側吐出口114aに対向した位置に、ガスの逆流を阻止するための低圧側吐出弁250が配設される。また、台板112aの渦巻歯111aの外側に、低圧側圧縮室160にガスを導くための低圧側吸入流路116aが設けられている。
なお、図3に示す高圧側固定スクロール120aと同様に、低圧側固定スクロール110aの台板112aの外周部には、図1に示した低圧側圧縮室160で圧縮され、上方に吐出されたガスを下方に導くための切欠き117aが、高圧側固定スクロール120aの台板122aの切欠き129aと連接するように設けられている。
以下に、この発明の実施の形態1に示す二段圧縮型スクロール圧縮機の動作について説明する。
まず、シールリングの接触シール作用について説明する。
図5は、高圧側内側シールリング220の斜視図であり、図6は、高圧側内側シールリング220周辺を拡大した断面図である。
図5に示すように、高圧側内側シールリング220は合い口221を有しており、この高圧側内側シールリング220は、図6に示すように、仕切られる空間部の差圧によって、矢印で示すように高圧側である左方及び下方から押圧される。
このため、高圧側内側シールリング220は、内側シールリング溝108aの内部で、内側シールリング溝108aの右方の壁及び上方の仕切板130に押し付けられて接触シールを行う。この接触シール作用は、低圧側内側シールリング190、低圧側外側シールリング200、高圧側外側シールリング230及び球根部シールリング240においても同様に発生する。
これら、シールリングの密閉効果により、吸入管50から低圧側吸入流路116aまでの低圧側吸入部と、高圧側吐出流路127aから吐出管60までの高圧側吐出部と、低圧側背圧室180及び高圧側背圧室210とは、残りの密閉容器10a内の空間部と区分される。
次に、ガスの流れについて説明する。
図1に示すように、吸入管50から吸入されたガスは、矢印で示すように、低圧側固定スクロール110aに設けられた低圧側吸入流路116aから低圧側圧縮室160に導入される。
低圧側揺動スクロール90aが、低圧側オルダム継手140によって、低圧側固定スクロール110aに対して自転運動せずに公転運動することで、周知の圧縮原理によって形成された三日月形の低圧側圧縮室160の容積が中心に向かって次第に小さくなり、ガスは圧縮される。低圧側圧縮室160において圧縮を完了したガスは、低圧側吐出口114aを通り低圧側吐出弁250を押し上げて、低圧側固定スクロール110aの上方の空間に吐出される。
吐出されたガスは、低圧側固定スクロール110a及び高圧側固定スクロール120aの外周部に設けられた切欠き117a及び切欠き129aと密閉容器10aとの間の通路を通って、高圧側固定スクロール120aの下方に導かれ、高圧側固定スクロール120aに設けられた高圧側吸入流路128aを通って高圧側圧縮室170に導かれる。
高圧側揺動スクロール100aが、高圧側オルダム継手150によって、高圧側固定スクロール120aに対して自転運動せずに公転運動することで、周知の圧縮原理によって形成された三日月形の高圧側圧縮室170の容積が中心に向かって次第に小さくなり、ガスは圧縮される。高圧側圧縮室170において圧縮を完了したガスは、高圧側吐出口126aを通り高圧側吐出弁260を押し上げて、高圧側吐出流路127aに導かれ、吐出管60から密閉容器10aの外へ流出する。
以上の圧縮過程において、吸入管50から低圧側吸入流路116aまでの低圧側吸入部の圧力を吸入圧力とし、低圧側吐出口114a近傍の低圧側吐出部及び高圧側吸入流路128a近傍の高圧側吸入部を含む密閉容器10a内の空間部の圧力を中間圧力とする。
次に、低圧側揺動スクロール90a及び高圧側揺動スクロール100aのそれぞれに作用するスラスト荷重について、図7に基づいて説明する。
図7(a)は、低圧側揺動スクロール90a、図7(b)は高圧側揺動スクロール100aに対するスラスト荷重の説明図である。
図7(a)において、吸入圧力を基準とすれば、低圧側圧縮室160では、低圧側揺動スクロール90aに対して圧縮ガスにより下方への圧力が作用し、この圧力によって下向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg1が発生する。
一方、低圧側背圧室180では、低圧側圧縮室160における圧縮途中のガスが連通口93aを介して流入することにより、低圧側揺動スクロール90aに対して上方への圧力が作用し、上方に押し上げるスラスト荷重、すなわち浮上力Fa1を発生する。また、中央部背圧空間280には中間圧力が作用するため、低圧側揺動スクロール90aの背面に上方への圧力が作用し、この圧力によっても低圧側揺動スクロール90aを上方に押し上げる浮上力Fb1が発生する。
これらの浮上力の合力(Fa1+Fb1)が、圧縮ガス力Fg1より若干大きくなるように、連通口93aの位置や低圧側内側シールリング190及び低圧側外側シールリング200の位置を適正に設定してやれば、低圧側揺動スクロール90aは上方に押し上げられて、対向する低圧側固定スクロール110aとの間で、渦巻歯111aの先端部と台板92aと、そして、渦巻歯91aの先端部と台板112aとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
図7(b)において、中間圧力を基準とすれば、高圧側圧縮室170では、高圧側揺動スクロール100aに対して圧縮ガスにより上方への圧力が作用し、この圧力によって上向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg2が発生する。
一方、高圧側背圧室210では、高圧側圧縮室170における圧縮途中のガスが連通口103aを介して流入することにより、高圧側揺動スクロール100aに対して下方への圧力が作用し、下方に押し下げる浮上力Fa2を発生する。
この浮上力Fa2が、圧縮ガス力Fg2より若干大きくなるように、連通口103aの位置や高圧側内側シールリング220及び高圧側外側シールリング230の位置を適正に設定してやれば、高圧側揺動スクロール100aは下方に押し下げられて、対向する高圧側固定スクロール120aとの間で、渦巻歯121aの先端部と台板102aと、そして、渦巻歯101aの先端部と台板112aとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
以上により、低圧側及び高圧側のいずれの圧縮室においても、揺動スクロールと対向する固定スクロールの間で、それぞれの渦巻歯の先端部と台板とが、隙間は無く、かつ軽い荷重で押し付けられるので、漏れ損失、摺動損失が大幅に低減でき、渦巻歯の先端部において焼付や異常摩耗が生じる恐れも無くなる。このため、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることができる。
また、この実施の形態1では、密閉容器10内の空間部の圧力が中間圧力となるため、低圧側圧縮室160の吐出側と高圧側圧縮室170の吸入側を連通させるための連通管を設ける必要がなく、簡易な構成で二段圧縮を行うことが可能である。
なお、この実施の形態1では、低圧側圧縮室160を上側、高圧側圧縮室170を下側に配置した構成としたが、低圧側圧縮室160を下側、高圧側圧縮室170を上側に配置しても同様の効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、密閉容器内の空間部の圧力を中間圧力とした場合を示したが、この実施の形態2では、密閉容器内の空間部の圧力を吸入圧力とした場合を示す。
図8は、この発明の実施の形態2による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。図9は、高圧側固定スクロール120bの構成を示すもので、(a)は上面図、(b)はA−A線に沿った断面図である。図10は、二段圧縮部30bを拡大した断面図である。
図8において、密閉容器10bの側面の二段圧縮部30bの上方の位置に、吸入ガスを吸入するための吸入管50が取り付けられており、低圧側吸入流路116bは、低圧側固定スクロール110bの台板112bの外側部に設けられている。
また、台板112bの中央部に低圧側吐出口114bが設けられ、さらに台板112b内には低圧側吐出口114bから吐出されたガスを導くための低圧側吐出流路118bが設けられている。この低圧側吐出流路118bに接続して、密閉容器10bの側面の吸入管50の下方の位置に、機外へガスを導くための連通管291bが設けられている。
連通管291bは、密閉容器10bの側面に設けられた連通管292bと繋がっており(図示せず)、この連通管292bは、高圧側固定スクロール120bの台板122b内に設けられた高圧側吸入流路128bに接続されている。
以下に、この発明の実施の形態2の二段圧縮型スクロール圧縮機の動作について説明する。
図8に示すように、吸入管50から密閉容器10b内に吸入されたガスは、二段圧縮部30bの上方に流入し、低圧側固定スクロール110bに設けられた低圧側吸入流路116bから矢印で示すように、低圧側圧縮室160に導入される。
低圧側圧縮室160において圧縮を完了したガスは、低圧側吐出口114bを通り低圧側吐出弁250を押し上げて、低圧側吐出流路118bに導かれ、連通管291bより機外に吐出される。
連通管291bより機外に吐出されたガスは、密閉容器10bの側面に設けられた連通管292bに導入され、高圧側吸入流路128bを通って高圧側圧縮室170に吸入される。
高圧側圧縮室170において圧縮を完了したガスは、高圧側吐出口126bを通り高圧側吐出弁260を押し上げて、高圧側吐出流路127bに吐出に導かれ、吐出管60から密閉容器10bの外へ流出する。
以上の圧縮過程において、密閉容器10b内の空間部の圧力は吸入圧力となる。
以下に、低圧側揺動スクロール90b及び高圧側揺動スクロール100bに作用するスラスト荷重を、図11に基づいて説明する。図11(a)は、低圧側揺動スクロール90b、図11(b)は高圧側揺動スクロール100bにおけるスラスト荷重の説明図である。
図11(a)において、吸入圧力を基準とすれば、低圧側圧縮室160では、低圧側揺動スクロール90bに対して圧縮ガスにより下方への圧力が作用し、この圧力によって下向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg1が発生する。
一方、低圧側背圧室180では、低圧側圧縮室160における圧縮途中のガスが連通口93bを介して流入することにより、低圧側揺動スクロール90bに対して上方への圧力が作用し、上方に押し上げる浮上力Fa1が発生する。
この浮上力Fa1が、圧縮ガス力Fg1より若干大きくなるように、連通口93bの位置や低圧側内側シールリング190及び低圧側外側シールリング200の位置を適正に設定してやれば、低圧側揺動スクロール90bは上方に押し上げられ、対向する低圧側固定スクロール110bとの間で、渦巻歯111bの先端部と台板92bと、そして、渦巻歯91bの先端部と台板112bとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
図11(b)において、中間圧力を基準とすれば、高圧側圧縮室170では、高圧側揺動スクロール100bに対して圧縮ガスにより上方への圧力が作用し、この圧力によって上向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg2が発生する。
一方、高圧側背圧室210では、高圧側圧縮室170における圧縮途中のガスが連通口103bを介して流入することにより、高圧側揺動スクロール100bに対して下方への圧力が作用し、下方に押し下げる浮上力Fa2が発生する。ただし、中央部背圧空間280が吸入圧力であることにより、高圧側揺動スクロール100bの背面には、上方への圧力が作用し、この圧力によって上向きの圧縮ガス力Fb2が発生する。
浮上力Fa2が、上向きの圧縮ガス力の合力(Fg2+Fb2)より若干大きくなるように、連通口103bの位置や高圧側内側シールリング220及び高圧側外側シールリング230の位置を適正に設定してやれば、高圧側揺動スクロール100bは下方に押し下げられ、対向する高圧側固定スクロール120bとの間で、渦巻歯121bの先端部と台板102bと、そして、渦巻歯101bの先端部と台板122bとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
以上により、低圧側及び高圧側のいずれの圧縮室においても、揺動スクロールと対向する固定スクロールとの間で、それぞれの渦巻歯の先端部と台板とが、隙間は無く、かつ軽い荷重で押し付けられるので、漏れ損失、摺動損失が大幅に低減でき、渦巻歯先端部において焼付や異常摩耗が生じる恐れも無くなる。このため、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることができる。
また、この実施の形態2では、密閉容器10b内の空間部の圧力は吸入圧力であり、密閉容器10bの必要耐圧強度が低くなるため、密閉容器10bの板厚が小さくて済み、安価な構成で二段圧縮型のスクロール圧縮機を得ることができる。
なお、この実施の形態2では、低圧側圧縮室160を上側、高圧側圧縮室170を下側に配置した構成としたが、低圧側圧縮室160を下側、高圧側圧縮室170を上側に配置しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態2では、密閉容器内の空間部の圧力を吸入圧力とした場合を示したが、この実施の形態3では、密閉容器内の空間部の圧力を吐出圧力とした場合を示す。
図12は、この発明の実施の形態3による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。図13は、高圧側固定スクロール120cの構成を示すもので、(a)は上面図、(b)はA−A線に沿った断面図である。図14は、二段圧縮部30cを拡大した断面図である。
図12において、密閉容器10cの側面の二段圧縮部30cの位置には、ガスを吸入するための吸入管50が取り付けられており、低圧側固定スクロール110cの台板112c内に設けられた低圧側吸入流路116cと接続されている。
また、台板112cの中央部に低圧側吐出口114cが設けられ、さらに台板112c内には低圧側吐出口114cから吐出されたガスを導くための低圧側吐出流路118cが設けられている。この低圧側吐出流路118cに接続して、密閉容器10cの側面の吸入管50の下方の位置に、機外へガスを導くための連通管291cが設けられている。
連通管291cは、密閉容器10cの側面に設けられた連通管292cと繋がっており(図示せず)、連通管292cは、高圧側固定スクロール120cの台板122c内に設けられた高圧側吸入流路128cと接続されている。
高圧側固定スクロール120cの台板122cの中央部には、高圧側圧縮室170で圧縮されたガスを吐出するための高圧側吐出口126cが設けられ、この高圧側吐出口126cに対向した位置に、ガスの逆流を阻止するための高圧側吐出弁260が配設されている。
また、密閉容器10cの側面の連通管291cの上方の位置に、吐出管60が設けられている。
以下に、この発明の実施の形態3の二段圧縮型スクロール圧縮機の動作について説明する。
図12に示すように、吸入管50から吸入されたガスは、低圧側吸入流路116cを通って低圧側圧縮室160に導入される。
低圧側圧縮室160において圧縮を完了したガスは、低圧側吐出口114cを通り低圧側吐出弁250を押し上げて、低圧側吐出流路118cに導かれ、連通管291cより機外に吐出される。
連通管291cより機外に吐出されたガスは、密閉容器10cの側面に設けられた連通管292cに導入され、高圧側吸入流路128cを通って高圧側圧縮室170に吸入される。
高圧側圧縮室170において圧縮を完了したガスは、高圧側吐出口126cを通り高圧側吐出弁260を押し上げて、高圧側固定スクロール120cの下方の空間に吐出される。
吐出されたガスは、高圧側固定スクロール120c及び低圧側固定スクロール110cの外周部に設けられた切欠き129c及び切欠き117cと密閉容器10cの間の通路を通って低圧側固定スクロール110cの上方に導かれ、密閉容器10cの側面に設けられた吐出管60より、密閉容器10cの外へ流出する。
以上の圧縮過程において、密閉容器10c内の空間部の圧力は吐出圧力となる。
以下に、低圧側揺動スクロール90c及び高圧側揺動スクロール100cに作用するスラスト荷重を、図15に基づいて説明する。図15(a)は、低圧側揺動スクロール90c、図15(b)は高圧側揺動スクロール100cにおけるスラスト荷重の説明図である。
図15(a)において、吸入圧力を基準とすれば、低圧側圧縮室160では、低圧側揺動スクロール90cに対して圧縮ガスにより下方への圧力が作用し、この圧力によって下向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg1が発生する。
一方、低圧側背圧室180では、低圧側圧縮室160における圧縮途中のガスが連通口93cを介して流入することにより、低圧側揺動スクロール90cに対して上方への圧力が作用し、上方に押し上げる浮上力Fa1が発生する。また、中央部背圧空間280には吐出圧力が作用するため、低圧側揺動スクロール90cの背面には上方への圧力が作用し、この圧力によっても低圧側揺動スクロール90cを上方に押し上げる浮上力Fb1が発生する。
これらの浮上力の合力(Fa1+Fb1)が、圧縮ガス力Fg1より若干大きくなるように、連通口93cの位置や低圧側内側シールリング190及び低圧側外側シールリング200の位置を適正に設定してやれば、低圧側揺動スクロール90cは上方に押し上げられ、対向する低圧側固定スクロール110cとの間で、渦巻歯111cの先端部と台板92cと、そして、渦巻歯91cの先端部と台板112cとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
図15(b)において、中間圧力を基準とすれば、高圧側圧縮室170では、高圧側揺動スクロール100cに対して圧縮ガスにより上方への圧力が作用し、この圧力によって上向きのスラスト荷重(以下圧縮ガス力と呼ぶ)Fg2が発生する。
一方、高圧側背圧室210では、高圧側圧縮室170における圧縮途中のガスが連通口103cを介して流入することにより、高圧側揺動スクロール100cに対して下方への圧力が作用し、高圧側揺動スクロール100cを下方に押し下げる浮上力Fa2が発生する。また、中央部背圧空間280には吐出圧力が作用するため、高圧側揺動スクロール100cの背面には下方への圧力が作用し、この圧力によっても高圧側揺動スクロール100cを下方に押し下げる浮上力Fb2が発生する。
これらの浮上力の合力(Fa2+Fb2)が、圧縮ガス力Fg2より若干大きくなるように、連通口103cの位置や高圧側内側シールリング220及び高圧側外側シールリング230の位置を適正に設定してやれば、高圧側揺動スクロール100cは下方に押し下げられ、対向する高圧側固定スクロール120cとの間で、渦巻歯121cの先端部と台板102cと、そして、渦巻歯101cの先端部と台板122cとが、それぞれ軽い荷重で接触することになる。
以上により、低圧側及び高圧側のいずれの圧縮室においても、揺動スクロールと対向する固定スクロールとの間で、渦巻歯の先端部と台板とが、隙間は無く、かつ軽い荷重で押し付けられるので、漏れ損失、摺動損失が大幅に低減でき、渦巻歯先端部において焼付や異常摩耗が生じる恐れも無くなる。このため、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることができる。
また、この実施の形態3では、密閉容器10内の空間部の圧力は吐出圧力であるため、低圧側圧縮室160及び高圧側圧縮室170にガスが吸入される際の吸入ガス過熱損失が小さくなるため、さらに高効率の二段圧縮型のスクロール圧縮機を得ることができる。
なお、この実施の形態3では、低圧側圧縮室160を上側、高圧側圧縮室170を下側に配置した構成としたが、低圧側圧縮室160を下側、高圧側圧縮室170を上側に配置しても同様の効果が得られる。
また、低圧側背圧室180及び高圧側背圧室210が共通の仕切板130により構成される例を示したが、低圧側背圧室180及び高圧側背圧室210それぞれに仕切板を設ける構成としても良く、そうすれば各スクロール等の配置の自由度が増す。例えば、2つの固定スクロールの渦巻歯の無いうら面を接合して一体とする構成が可能となり、固定スクロールを小さくできる。
この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側揺動スクロールの構成を示す平面図及び断面図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側固定スクロールの構成を示す平面図及び断面図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、二段圧縮部を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側内側シールリングの斜視図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側内側シールリング周辺を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態1による二段圧縮型スクロール圧縮機の、揺動スクロールに作用するスラスト荷重の説明図である。 この発明の実施の形態2による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側固定スクロールの構成を示す平面図および断面図である。 この発明の実施の形態2による二段圧縮型スクロール圧縮機の、二段圧縮部を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態2による二段圧縮型スクロール圧縮機の、揺動スクロールに作用するスラスト荷重の説明図である。 この発明の実施の形態3による二段圧縮型スクロール圧縮機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態3による二段圧縮型スクロール圧縮機の、高圧側固定スクロールの構成を示す平面図及び断面図である。 この発明の実施の形態3による二段圧縮型スクロール圧縮機の、二段圧縮部を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態3による二段圧縮型スクロール圧縮機の、揺動スクロールに作用するスラスト荷重の説明図である。
符号の説明
10a、10b、10c 密閉容器
80 主軸
90a、90b、90c 第1の揺動スクロールである低圧側揺動スクロール
91a、91b、91c 低圧側揺動スクロールの渦巻歯
93a、93b、93c 低圧側揺動スクロールの連通口
100a、100b、100c 第2の揺動スクロールである高圧側揺動スクロール
101a 高圧側揺動スクロールの渦巻歯
103a、103b、103c 高圧側揺動スクロールの連通口
110a、110b、110c 第1の固定スクロールである低圧側固定スクロール
111a、111b、111c 低圧側固定スクロールの渦巻歯
120a、120b、120c 第2の固定スクロールである高圧側固定スクロール
121a、121b、121c 高圧側固定スクロールの渦巻歯
130 仕切板
160 第1の圧縮室である低圧側圧縮室
170 第2の圧縮室である高圧側圧縮室
180 第1の背圧室である低圧側背圧室
190 第1の内側密閉手段である低圧側内側シールリング
200 第1の外側密閉手段である低圧側外側シールリング
210 第2の背圧室である高圧側背圧室
220 第2の内側密閉手段である高圧側内側シールリング
230 第2の外側密閉手段である高圧側外側シールリング

Claims (4)

  1. 主軸、
    この主軸の軸線上に中心のある渦巻歯をおもて面に有する第1の固定スクロール、
    おもて面に渦巻歯を有して、この渦巻歯を前記第1の固定スクロールの渦巻歯と噛合せて前記主軸を偏心軸として回転することで、外部より吸入したガスを圧縮して吐出する第1の圧縮室を構成して、この第1の圧縮室の内部からうら面に貫通する連通口を有して、前記第1の固定スクロールに対して揺動可能に、前記主軸に取り付けられた第1の揺動スクロール、
    前記主軸の軸線上に中心のある渦巻歯をおもて面に有して、このおもて面を前記第1の固定スクロールに向けて、前記第1の固定スクロールに対して位置を固定された第2の固定スクロール、
    おもて面に渦巻歯を有して、この渦巻歯を前記第2の固定スクロールの渦巻歯と噛合せて前記主軸を偏心軸として回転することで、前記第1の圧縮室から吐出されたガスを吸入してさらに圧縮して吐出する第2の圧縮室を構成して、この第2の圧縮室の内部からうら面に貫通する連通口を有して、前記第1の固定スクロールと同一中心軸に、前記第2の固定スクロールに対して揺動可能に設置された第2の揺動スクロール、
    前記第1の揺動スクロールと前記第2の揺動スクロールとの中間に、前記第1の固定スクロールに対して位置を固定された仕切板、
    前記第1の揺動スクロールと前記仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第1の揺動スクロールの連通口を環の内側に含む第1の外側密閉手段、
    前記第1の揺動スクロールと前記仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第1の揺動スクロールの連通口を環の外側に含み、前記第1の外側密閉手段と共に前記第1の圧縮室から圧縮途中のガスが導入される第1の背圧室を構成する環状の第1の内側密閉手段、
    前記第2の揺動スクロールと前記仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第2の揺動スクロールの連通口を環の内側に含む第2の外側密閉手段、
    前記第2の揺動スクロールと前記仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第2の揺動スクロールの連通口を環の外側に含み、前記第2の外側密閉手段と共に前記第2の圧縮室から圧縮途中のガスが導入される第2の背圧室を構成する環状の第2の内側密閉手段、
    及び前記主軸と、前記第1の固定スクロールと、前記第1の揺動スクロールと、前記第2の固定スクロールと、前記第2の揺動スクロールと、前記仕切板と、前記第1の外側密閉手段と、前記第1の内側密閉手段と、前記第2の外側密閉手段と、前記第2の内側密閉手段とを内蔵して外気に対して密閉する密閉容器を備えたことを特徴とする二段圧縮型スクロール圧縮機。
  2. 主軸、
    前記主軸上に中心のある渦巻歯をおもて面に有する第1の固定スクロール、
    おもて面に渦巻歯を有して、この渦巻歯を前記第1の固定スクロールの渦巻歯と噛合せて前記主軸を偏心軸として回転することで、外部より吸入したガスを圧縮して吐出する第1の圧縮室を構成して、この第1の圧縮室の内部からうら面に貫通する連通口を有して、前記第1の固定スクロールに対して揺動可能に、前記主軸に取り付けられた第1の揺動スクロール、
    この第1の揺動スクロールのうら面に面して、前記第1の固定スクロールに対して位置を固定された第1の仕切板、
    前記第1の揺動スクロールと前記第1の仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第1の揺動スクロールの連通口を環の内側に含む第1の外側密閉手段、
    前記第1の揺動スクロールと前記第1の仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第1の揺動スクロールの連通口を環の外側に含み、前記第1の外側密閉手段と共に前記第1の圧縮室から圧縮途中のガスが導入される第1の背圧室を構成する環状の第1の内側密閉手段、
    前記主軸の軸線上に中心のある渦巻歯をおもて面に有する第2の固定スクロール、
    おもて面に渦巻歯を有して、この渦巻歯を前記第2の固定スクロールの渦巻歯と噛合せて前記主軸を偏心軸として回転することで、前記第1の圧縮室から吐出されたガスを吸入してさらに圧縮して吐出する第2の圧縮室を構成して、この第2の圧縮室の内部からうら面に貫通する連通口を有して、前記第2の固定スクロールに対して揺動可能に、前記主軸に取り付けられた第2の揺動スクロール、
    この第2の揺動スクロールのうら面に面して、前記第2の固定スクロールに対して位置を固定された第2の仕切板、
    前記第2の揺動スクロールと前記第2の仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第2の揺動スクロールの連通口を環の内側に含む第2の外側密閉手段、
    前記第2の揺動スクロールと前記第2の仕切板との間の空間を密閉して仕切る環状体であって、前記第2の揺動スクロールの連通口を環の外側に含み、前記第2の外側密閉手段と共に前記第2の圧縮室から圧縮途中のガスが導入される第2の背圧室を構成する環状の第2の内側密閉手段、
    及び前記主軸と、前記第1の固定スクロールと、前記第1の揺動スクロールと、前記第1の仕切板と、前記第1の外側密閉手段と、前記第1の内側密閉手段と、前記第2の固定スクロールと、前記第2の揺動スクロールと、前記第2の仕切板と、前記第2の外側密閉手段と、前記第2の内側密閉手段とを内蔵して外気に対して密閉する密閉容器を備えたことを特徴とする二段圧縮型スクロール圧縮機。
  3. 第1の固定スクロールと第2の固定スクロールとのうら面を接合して一体となしたことを特徴とする請求項2に記載の二段圧縮型スクロール圧縮機。
  4. 密閉容器外から第1の圧縮室へのガスの導入経路と、第2の圧縮室から密閉容器外へのガスの吐出経路とを、前記導入経路及び吐出経路以外の密閉容器内の内部空間から密閉して区分し、前記第1の圧縮室から吐出されるガスは前記内部空間に吐出され、第2の圧縮室に吸入されるガスは前記内部空間から吸入されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の二段圧縮型スクロール圧縮機。

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