JP5291423B2 - 流体機械 - Google Patents
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詳しくは、可動及び固定スクロールの鏡板の鏡板面には、それぞれ渦巻き状のラップが立設され、これらラップが協働して圧縮室を形成し、この圧縮室の容積を減少することにより上記一連のプロセスを実施している。
そこで、冷媒の吐出圧を受けて可動スクロールの背面側に圧送され、潤滑を行いつつ可動スクロールを固定スクロールに押圧すべく可動スクロールに背圧を付与する潤滑油を固定スクロールと可動スクロールの摺動部に供給するという構成が知られている(特許文献1参照)。
この点に関し、上記特許文献1に開示された従来技術では、背圧が上記中間圧となるところで可動スクロールに貫通孔を設け、当該中間圧と同等或いはこれよりも若干低圧となる圧縮室の周辺で固定スクロールと可動スクロールとの摺動部に潤滑油を供給するようにしている。
また、潤滑油を冷媒に混合した状態にして吸入室に流すようにすると、潤滑油の分だけ冷媒の吸入量が減ることになり、圧縮室内における冷媒の体積効率が悪くなり、やはり流体機械の動力効率を十分に向上させることができないという問題もある。
また、可動スクロールの先端に潤滑油を供給することにより摺動部の油膜が厚くなるので、摺動部の摩耗を防ぐことができる。
請求項2の流体機械によれば、背圧調整機構が可動スクロールに内蔵されているので、背圧室の圧力が比較的大きくなり、背圧力不足をなくすことができる。
また、圧縮室の圧力が背圧室の圧力より大きくなることがある場合でも、背圧調整機構が作動流体の逆流を防ぐ逆止弁の効果を奏する。
図1は、本発明に係る流体機械の一つである密閉型のスクロール圧縮機の断面図を示す。
スクロール圧縮機(以下、圧縮機)1は冷凍空調装置やヒートポンプ式給湯器などの冷凍回路に組み込まれている。当該回路は、作動流体の一例である二酸化炭素冷媒(以下、冷媒)が循環する経路を備え、圧縮機1は経路から冷媒を吸入し、圧縮して経路に向けて吐出する。
一方、回転軸16の下端側は軸受20を介して副軸フレーム22に回転自在に支持されている。また、回転軸16の下端側にはオイルポンプ24が装着されており、ポンプ24は下蓋8の内側、すなわちハウジング2の底部に形成された貯油室26内の潤滑油を吸引する。この潤滑油は、回転軸16の内部に軸線に沿って穿設される給油路28を経て各摺動部分や軸受等の潤滑剤、並びに、摺動面のシールとして機能する。
また、副軸フレーム22の適宜位置には潤滑油の導入口32が形成されており、圧縮機1内の各摺動部分に供給された潤滑油は、導入口32を介して貯油室26に貯留される。
詳しくは、当該スクロールユニット30は、可動スクロール34及び固定スクロール36から構成され、各スクロール34,36には、それぞれ対峙する面に渦巻きラップ34a、36aが各々一体立設されており、これら渦巻きラップ34a、36a間に圧縮室39を形成している。これより、固定スクロール36に対して可動スクロール34が旋回運動すると、渦巻きラップ34a、36aが互いに噛み合い、協働して可動スクロール34の外周側に形成された吸入室37から吸入管10を介して冷媒が圧縮室39に吸入され、圧縮室39が渦巻きラップ34a、36aの中心に向けて移動しながらその容積が減少され、冷媒の圧縮が行われる。
即ち、図3に図2のA−A線に沿う断面図を示すように、連通路80は可動スクロール34の最外周の所定位置となる渦巻きラップ34aの歯先34cから背圧調整機構70に向けて穿設されており、連通路82、82は連通路80を挟んだ両側にある鏡板面34dから背圧調整機構70に向けて穿設されている。また、連通路84は最内周の所定位置となる渦巻きラップ34aの歯先34cにボス部38に向けて穿設されており、連通路86は連通路84を挟んだ両側にある鏡板面34dからボス部38に向けて穿設されている。
このように固定スクロール36が当該外周壁19の上縁に接合されていることにより、固定スクロール36と主軸フレーム18との間には、可動スクロール34の摺動する旋回摺動領域が形成されている。そして、当該旋回摺動領域のうち主軸フレーム18の上面、固定スクロール36の鏡板面、可動スクロール34及び外周壁19との間には背圧室46が形成されている。当該背圧室46には、上記給油路28の出口から吐出した高圧の潤滑油が加圧された状態で充填されている。詳しくは、背圧室46には、内周側が高圧となり外周側にいくにつれて低圧となるように潤滑油が充填されている。これより、背圧室46において、背圧は、外周側では全般的に冷媒の吸入圧と吐出圧の中間圧に保持される。
そして、固定スクロール36及び主軸フレーム18には、外周部分に位置して冷媒通路(図示せず)が軸線方向に延びて貫通している。これより、詳細については説明を省略するが、吐出孔56から吐出された冷媒が当該冷媒通路を経てハウジング2内を循環可能である。
上述した圧縮機1によれば、電動モータ14により回転軸16が回転すると、可動スクロール34が公転旋回運動を開始する。この可動スクロール34の公転旋回運動は、吸入管10から冷媒をスクロールユニット30の内部に向けて吸入し、圧縮室の容積を縮小させながら当該冷媒を圧縮する。そして、このように圧縮された高圧の冷媒は吐出孔56から吐出されハウジング2内で潤滑油を分離しながら循環した後、吐出室54から吐出管12を通じて圧縮機外へ送出される。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
また、上記実施形態では密閉型のスクロール圧縮機について説明しているが、これに限らず種々の圧縮機または膨張機等の流体機械に適用可能である。
2 ハウジング
30 スクロールユニット
34 可動スクロール
34a 渦巻きラップ
34c 歯先
34d 鏡板面
36 固定スクロール
36a 渦巻きラップ
38 ボス部
39 圧縮室
70 背圧調整機構
80,82,84,86 連通路
Claims (2)
- 容器内を延び、該容器に回転自在に支持される回転軸と、
前記容器内に設けられ、固定スクロール、及び、該固定スクロールの軸心周りに公転旋回運動される可動スクロールを有し、該可動スクロールの公転旋回運動により該可動スクロールと前記固定スクロールの渦巻きラップ間に形成される圧縮室の容積を減少させながら作動流体の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施するスクロールユニットと、
前記容器内に収容され、前記回転軸を支持する軸受けを含む主軸フレームと、
前記主軸フレームの上面と前記可動スクロールの鏡板面との間に形成され、潤滑油が内周側にて外周側よりも高圧となるよう加圧された状態で充填された背圧室と、
該背圧室の圧力を前記圧縮室の圧力との差に応じて調整する背圧調整機構と、
前記可動スクロール内を延び、前記可動スクロールの渦巻きラップの最外周の第1の所定位置において前記背圧調整機構を介して前記背圧室と連通するとともに前記渦巻きラップの先端で開口する第1連通路と、
前記可動スクロール内を延び、前記可動スクロールの前記渦巻きラップの最内周の第2の所定位置において前記背圧室と連通するとともに前記渦巻きラップの先端で開口する第2連通路と、
前記可動スクロール内を延び、前記渦巻きラップの前記第1の所定位置の両側面側において前記背圧調整機構を介して前記背圧室と連通するとともに前記圧縮室に臨んで開口する第3連通路と、
前記可動スクロール内を延び、前記渦巻きラップの前記第2の所定位置の両側面側において前記背圧室と連通するとともに前記圧縮室に臨んで開口する第4連通路と、
を備えることを特徴とする流体機械。 - 前記背圧調整機構は前記可動スクロール内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
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