JP2007022995A - 11cポジトロン標識薬の中間体合成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 11CO2捕捉手段と、11CO2捕捉部の下流に接続される中間体合成用の反応部とを備える11Cポジトロン標識薬の中間体合成装置であって、交換可能な11CO2反応剤供給部と、交換可能な中間体合成剤供給部とが、反応部に接続されることを特徴とする構成とすることにより、一台で多種類の11C標識薬の中間体を合成可能な中間体合成装置とした。
【選択図】 図2
Description
1)ホットセルと呼ばれる狭隘な放射線遮蔽チャンバの中に設置されるので、小型であること。
2)放射線に長時間曝されても、劣化しない材料で構成されていること
3)様々な腐食性物質を扱う場合があるので、酸や有機物などに対し耐蝕性のある物質で構成されていること。
4)取扱量が極微量であるため、合成経路や部品などは極力デッドボリュームが少なくなるよう設計されていること。
5)人体への放射線被曝を防止するため、反応の自動制御が可能であること。
高比放射能の11C標識薬を得るには、合成反応系への大気中のCO2と水分の混入を防止する必要がある。このため、合成装置を構成する各容器等のデッドボリュームは小さいことが好ましい。ループ状の細管は、内部のガスや液体の置換が容易で、このような目的に適しており、反応部に好適に用いることができる。
このような洗浄手段と乾燥・不活性ガス置換手段を備えることにより、合成反応終了後に反応部の反応物残渣と、合成に供される経路内の水分とCO2を除去できるので、中間体合成装置を解体して洗浄することなく別の中間体の合成反応を開始することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の11C標識薬の中間体合成装置1の概略系統図である。
本実施形態の11C標識薬の中間体合成装置1は、サイクロトロン(図示せず)のターゲット部TGの下流に接続される11CO2捕捉部2と、この11CO2捕捉部2の下流に接続される中間体合成用の反応部3とを備え、この反応部3には、交換可能な11CO2反応剤供給部4と、交換可能な中間体合成剤供給部5とが接続されている。
上記に加えて、中間体合成装置1には、11CO2反応剤を移送するための第1のシリンジポンプ32、第2のシリンジポンプ34、中間体合成剤を移送するための第3のシリンジポンプ42、第4のシリンジポンプ43が設けられている。
さらに、中間体合成装置1の合成に供される経路には、真空ポンプ等の減圧設備と、窒素ガス、ヘリウム、アルゴン、ネオン等の不活性ガス供給源が接続されると共に、中間体を合成した後、反応部3や合成経路を洗浄するための洗浄部6が備えられている。
11CO2反応剤供給部4は、第2のループL2に薬剤を供給する機能を有し、化学反応しにくい11CO2から、化学的に活性の高い11Cを含む化合物を得るためのものである。薬剤は中間体の合成反応の種類に応じて選択され、気体状、液状のいずれであってもよい。本実施形態では、液状の11CO2反応剤、または11CO2反応剤を溶媒に溶かした液剤を用いる場合を想定して説明する。具体的には、グリニヤ試薬、LiAlH4のTHF溶液等を用いることができる。
次に、バルブを操作して第3のループL3から第2のループL2に至る流路を形成し、この流路に窒素を供給して第3のループL3内の液剤を、第2のループL2を経由して液受け63に圧送する。この操作で、液剤の薄膜を第2のループL2の内表面に形成する。ここに、11CO2を導入して11C複合体を合成する。さらに反応液剤が必要な場合には、第4のループL4から第2のループL2へシリンジポンプ34を使って徐々に液剤を第2のループL2に注入する。
ここで用いられる液剤は、濃ヨウ化水素酸や塩化チオニルなどの非常に反応性や腐食性の強いものが多い。このため、各液剤ごとに一つのパネルを用意しておき、洗浄部6を利用して洗浄乾燥した後中間体合成剤供給部5を交換すれば、交換時の液剤のボタ落ちを防ぐことができ、しかも同じ液剤のパネルを何度も繰り返し利用できる。
まず、第3の液剤貯槽41に貯留されている液剤を、第3のシリンジポンプ42で第5のループL5内に吸引する。次に、三方弁V1と六方弁V2を操作して、第5のループL5から、第6のループL6を経由せずに第3の液剤貯槽41に戻る流路を形成し、この流路に液剤を流通させる。この操作により流路中の気泡を除くことができるので、第2のループL2へ供給する液剤を正確に計量することができる。
高比放射能の11C標識薬を得るには、合成反応系への大気中のCO2と水分の混入を防止する必要がある。このため、合成装置を構成する各容器等のデッドボリュームは小さいことが好ましい。ループ状の細管は、内部のガスや液体の置換が容易で、このような目的に適しており、中間体合成装置1に好適に用いることができる。あるいは、小容量のフラスコ等を用いることもできる。
11CO2反応剤供給部4から供給される11CO2反応剤は、11CO2を化学的に活性な化合物に転換できるものであればよく、例えばLiAlH4、グリニヤ試薬を用いることができる。あるいは、CH3Li等の有機金属化合物を用いることもできる。
CH3MgBrのTHF溶液を、第1の液剤貯槽31から第3のループL3に一旦移送した後、一定量を第2のループL2に窒素ガスにより移送し、次に、第2のループL2に所定時間窒素ガスを流通させて、第2のループL2の内面にCH3MgBrの薄膜を形成する。
カルボン酸を合成する場合には、第3の液剤貯槽41に水を貯留しておく。
まず、CH3MgBrのTHF溶液を用い、上記と同様の操作で第2のループL2の内面にCH3MgBrの薄膜を形成する。
また上記において、水の代わりに塩化チオニルを第3の液剤貯槽41から供給すれば、中間体のカルボン酸クロライド(CH3 11COCl)を得る。
以上例示したいずれかの合成が終了したら、反応部3を含む、V2からV22、V23、V15、第2のループL2、V15、V23、廃液瓶64に至る経路を形成し、洗浄部6の洗浄液を用いて前記経路を洗浄・乾燥した後、不活性ガス(窒素ガス)置換を行う。まず、洗浄部6の洗浄液貯留槽61aに貯留された0.1NのHCl/アセトン混合液を、窒素加圧により一定時間流通させ、引き続き洗浄液貯留槽61bから純アセトンを同経路に流通させる。その後、第2のループ状細管L2を第2の加熱冷却装置20で加熱しながら、窒素を流通させて乾燥させる。
真空ポンプ66を中間体合成装置1に接続しておき、中間体合成装置1に接続されている窒素供給バルブ及び廃液瓶64の下流に位置するバルブ(図示せず)を閉じ、真空ポンプを起動して減圧した後、窒素供給バルブを開けて不活性ガスを供給して置換する操作を行なう。
第2の実施形態として、11C標識薬中間体の分離カラムCLを備える場合を、図2に示す概略系統図を参照しながら説明する。本実施形態では、第1の実施形態の反応部3と、11C標識薬合成装置との間に、中間体の分離カラムCLが設置されている場合を想定して説明する。これ以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
このような充填材として、例えば多孔質のポリマー、シリカゲル等を用いることができる。以下に、分離カラムCLを用いる場合の合成例を示す。
グリニヤ反応では試薬濃度、反応温度、時間などの要因を変えることで2量体、3量体を同時に生成させることができる。
例えば、前記した11Cヨウ化エチルの合成操作において、11CO2を、−5℃に冷却してある第2のループL2に流通させてから更に25℃で1.5分間静置した後、LiAlH4とHIを作用させることにより、CH3 11CH2Iと、(CH3)2 11CHIの約1:1混合物を得ることができた。
なお、前記混合物の場合、分離カラムCLの充填剤には、ポリスチレン系ポーラスポリマ(商品名ポラパックQ)を用いれば、保持時間の差(11Cヨウ化エチル:4.8分、11Cヨウ化イソプロピル:6.8分)を利用して分取することができる。
また、バルブの種類は、必要に応じて3方弁、6方弁、逆止弁等を適宜選択して用いることができ、本実施形態に限定されるものではない。
2 11CO2捕捉部
3 反応部
4 11CO2反応剤供給部4
5 中間体合成剤供給部
CL 分離カラム
Claims (7)
交換可能な11CO2反応剤供給部と、
交換可能な中間体合成剤供給部とが、
前記反応部に接続されることを特徴とする11Cポジトロン標識薬中間体の合成装置。
HIと、水と、塩化チオニルとからなる群から選択される、少なくともいずれか一種を前記反応部に供給可能なことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の11Cポジトロン標識薬の中間体合成装置。
前記反応部へ供給された前記液剤を前記反応部に滞留させる手段と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の11Cポジトロン標識薬の中間体合成装置。
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