JP2007022059A - インク吐出装置およびインク吐出制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のインク吐出装置は、インク吐出部、判定部、インク吐出制御部等を備えており、インク吐出部は、媒体に対して主走査方向Yおよび副走査方向Xに相対的に移動可能である。媒体である基板4に複数の画素印字対象部2(インク吐出対象)が点在する場合には、上記判定部は、主走査方向Yおよび副走査方向Xに移動する時間YtおよびXtを計算し、Xt≦Ytとなるか否かを判断して、次順のインク吐出標的またはインク吐出標的候補の選別に用いる。さらに、インク吐出制御部は、インク吐出部が静定状態にあるか否か(振動がないか否か)を判定するようになっていてもよい。
【選択図】図1
Description
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III)
また、本発明のインク吐出制御方法では、Y座標軸方向への移動距離をY1(mm)、Y座標軸方向への等速移動速度をa(mm/秒)、X座標軸方向への加速、減速および停止に要する時間をそれぞれd1、d2およびc(秒)、加速および減速時にX座標軸方向へ移動する距離をともにX2(mm)、X座標軸方向へ等速移動を行うときの速度をb(mm/秒)とするとき、前記判定ステップは、インク吐出対象のなかで、(I)および(II)によって求められるXtおよびYtが、(III)の条件を満たすものを次順のインク吐出標的候補または次順のインク吐出標的として判定することが好ましい。
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III)
上記構成によれば、(I)および(II)に基づいて、複数存在するインク吐出対象について、それぞれのXtおよびYtを計算し、その大小を比較することができる。その結果、上記(III)の条件を満たすインク吐出対象が、次順のインク吐出標的候補または次順のインク吐出標的として判定される。換言すれば、インク吐出装置が、一定の速度で移動しながらインクを吐出することができるインク吐出対象を選択することが可能となる。
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すると以下の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、情報入力部10は、媒体上に点在する複数のインク吐出対象へインクを吐出する順番を決定するための情報を入手する(S1)。先ず基板上に点在した各インク吐出対象について、基板上の各XY座標値、インク吐出対象を矩形とした場合の上記インク吐出対象のX座標軸方向およびY座標軸方向の長さ、並びにインク吐出部16がX座標軸方向およびY座標軸方向に移動する速度などを入力情報とする。さらに、インク吐出対象にインクを吐出する際、Y座標軸方向に移動する長さ(上記インク吐出対象のY座標軸方向の長さ)に加え、インク吐出部16がインク吐出位置のX座標値に到達したときに停止に要する時間や、その停止に要する時間でY座標軸方向に移動する距離や、X座標軸方向に向かって移動する際の加減速も加味するものとする。
次いで、判定部13によって、入力された情報に基づいて始点を決定する(S2)。始点の決定方法としては、例えば、各インク吐出対象の基板上でのY座標値に基づいて、各インク吐出対象を並び替える。このとき、例えば、Y座標値の大きな順または小さな順でデータを並べ替えることが可能である。このとき、Y座標軸のマイナス方向を主走査方向とする場合はY座標値を大きなものから順に並べ、Y座標軸のプラス方向を主走査方向とする場合はY座標を小さいものから順に並べるものとする。また、各インク吐出対象を並び替える方法として、インク吐出部16から直線距離として近いものから順に、並べ替えることも可能である。なお、インク吐出対象を並べ替える基準には様々な基準があり、特に限定するものではない。
次いで、判定部13によって、インク吐出標的候補の選択を行う(S3)。具体的には、インク吐出部16が、PP(j)(k)から、集合R1の要素である各インク吐出対象、つまりP(i)、i=2〜nに向かって移動して到達するために要する、X座標軸方向およびY座標軸方向への移動時間を算出する。そして、X座標軸方向への移動時間がY座標軸方向への移動時間以下となる集合R1中の要素を、インク吐出標的候補として判断する。
Yt=Y1/a (1)式
次に、X座標軸方向への移動時間の算出方法について示す。X座標軸方向への移動は、加速、等速移動、減速、および停止の4種類の過程を含む。X座標軸方向への移動時間をXtとすると、Xtは、加速、等速移動、減速、および停止の4種類の過程に要する時間の和である。そこで以下に、それぞれの過程に要する時間を示す。なお、ここで停止とは減速が終了したインク吐出部16が、X座標軸方向に対して静止する過程である。
X3=X1−2×X2 (2)式
このとき、等速移動を行うときの速度をb(mm/秒)とすると、等速移動を行う時間d3は(3)式によって示される。
d3=(X1−2×X2)/b (3)式
ここでXtは、加速、等速移動、減速、および停止の4種類の過程に要する時間の和であり、(4)式によって示される。
Xt=d3+d1+d2+c=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (4)式
したがって、(1)式および(2)式によって示されるYtおよびXtが、(5)式の条件を満たすものが、インク吐出標的候補として選択される。
Xt≦Yt (5)式
なお、X座標軸方向に対する速度が等速度b(mm/秒)に到達するまでの時間d1は、X座標軸方向への加速度をK1(mm/秒2)とすると(6)式によって示される。
d1=b/K1 (6)式
同様に、減速に要する時間d2は、X座標軸方向への減速度をK2(mm/秒2)とすると(7)式によって示される。
d2=b/K2 (7)式
また、停止に要する時間cは、実際に本発明のインク吐出装置を動作させ、その値を実験的に測定することによって求めることが可能である。
次いで、順番決定部14が、上記インク吐出標的候補の中から、上記始点から最も短い時間で到達できるインク吐出対象を次順の始点として決定する(S4)。なお、S3において、上記始点から近いインク吐出対象から順に判定した場合、最初にXt≦Ytの条件を満たすものが、次順のインク吐出標的として決定される。この場合には、上記判定部13が、次順のインク吐出標的を決定することも可能である。
S4において、選択できる要素が集合R1に存在する場合は、その選択されたインク吐出対象の要素P(j),(2≦j≦n)を集合R1から取り除き、集合R2に追加する(PP(j)(k),(k=k+1))。そして、その要素を新たな始点とし、S3の処理に進む。
(S6の処理について)
全てのインク吐出対象が集合R2の要素として選択された場合、全ての点在するインク吐出対象の処理順が決定したことになり、S1からS5の処理を終了し、S7の処理に進む。一方、集合R2に選択されていないインク吐出対象が存在する場合は、S2に戻る。S2に戻り、新たな始点を決定したあと、吐出ヘッド20が、主走査方向に対して前回とは逆向きに移動しながらインクを吐出することのできるインク吐出対象を選択する。その際、吐出ヘッド20の主走査方向への移動回数を示すjの値を加算し、j=j+1とする。また、インク吐出順番を示すkを初期値に戻し、k=1とする(S6)。
インク吐出制御部15およびインク吐出部16は、S1〜S6によって決定した集合R2に含まれる要素の順番にしたがって、主走査方向への移動回数に応じてインク吐出対象にインクを吐出する(S7)。その結果、例えば図1に示すように複数のインク吐出対象が基板上に点在する場合、図1の矢印で示す順番にしたがってインクを吐出する。
本発明の他の実施形態について図10ないし図12に基づいて説明すると以下の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、説明の便宜上、実施の形態1で用いた部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
インク吐出制御部15は、インク吐出部16を、順番決定部14に格納された各インク吐出対象の処理順番に従って、目的のインク吐出対象に向かって基板上を移動させる(S7−1)。その際、インク吐出制御部15は、インク静定状態監視部24とヘッド位置観測部25とによって、常にインク吐出部16の静定状態の監視とインク吐出部16位置の観測とを行う。
インク吐出制御部15では、インク吐出部16がインク吐出開始位置に到着したら、ヘッド静定状態監視部24からの静定状態に関する情報に基づき、インク吐出判断部26が、インク吐出部16によるインク吐出が可能かどうかを判断する。インク吐出判断部26は、インク吐出部16が静定状態にある場合に、インク吐出が可能であると判断し、インク吐出部16が静定状態にない場合に、インク吐出を停止すると判断する。なお、「静定状態にある」とはヘッド吐出部16の振動が予め指定された範囲内(例えば、1μm)に収まっている場合などが該当するものとする(S7−2)。
インク吐出制御部15は、インク吐出判断部26によって、インク吐出部16が静定状態にあると判断された場合、インク吐出部16は目的のインク吐出対象に対してインクを吐出し着弾させる(S7−3)。
一方、インク吐出判断部26によって、インク吐出部16が静定状態にないと判断された場合、インク吐出部16はインク吐出行わないで目的のインク吐出対象を通過して、次の目標となるインク吐出対象位置へ移動を行う(S7−4)。
上記インク吐出を行わなかった場合、ヘッド吐出中断位置管理部27にヘッド位置観測部25によって観測されたインク吐出を行わなかったインク吐出対象のインク吐出開始位置を入力し保存管理する(S7−5)。
インク吐出制御部15は、順次、インク吐出対象についてS7−1からS7−5の処理を行い、全てのインク吐出対象に対してインク吐出部16を移動させ、一連のインク吐出を終了する(S7−6)。
インク吐出制御部15では、ヘッド吐出中断位置管理部27に、インク吐出を行わなかったインク吐出開始位置に関する情報が保管されているか否かを判断し、保管のない場合はS7の処理を終了する(S7−7)。
ヘッド吐出中断位置管理部27に、インク吐出を行わなかったインク吐出開始位置に関する情報が保管されている場合は、ヘッド吐出中断位置管理部27に保管された情報に基づきインク未吐出対象抽出部28によってデータ入力部12に入力できるデータを生成する。そして、当該データを情報として用いるS1の処理に戻り、再度インク吐出部16を移動させて、インク吐出を行わなかったインク吐出対象に対してインクを吐出着弾させる処理を行うものである。(S7−8)
以上、実施の形態1および2を最良の実施形態の例として本発明のインク吐出装置およびインク吐出制御方法を説明したが、もちろん本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、実施の形態1で説明した制御と実施の形態2で説明した制御とを必要に応じて切り替える制御を行う構成であってもよいし、実施の形態2で挙げたインク吐出制御部15が備える各手段の一部を欠いたり、他の手段を追加したりする構成であってもよい。さらに、本発明は以下のように構成することも可能である。
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III)
また、本発明のインク吐出制御方法では、Y座標軸方向への移動距離をY1(mm)、Y座標軸方向への等速移動速度をa(mm/秒)、X座標軸方向への加速、減速および停止に要する時間をそれぞれd1、d2およびc(秒)、加速および減速時にX座標軸方向へ移動する距離をともにX2(mm)、X座標軸方向へ等速移動を行うときの速度をb(mm/秒)とするとき、前記判定ステップは、前記インク吐出対象のなかで、(I)および(II)によって求められる副走査方向移動時間(Xt)および主走査方向移動時間(Yt)が、(III)の条件を満たすものを次順のインク吐出標的候補として判定することが好ましい。
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III)
上記の構成によれば、(I)および(II)に基づいて、複数存在するインク吐出対象について、それぞれのXtおよびYtを計算し、その大小を比較することができる。その結果、上記(III)の条件を満たすインク吐出対象が、次順のインク吐出標的候補として判定される。換言すれば、インク吐出装置が、一定の速度で移動しながらインクを吐出することができるインク吐出対象を選択することが可能となる。
2 画素印字対象部
4 基板
10 情報入力部
11 処理部
12 データ入力部
13 判定部(判定手段)
14 順番決定部(吐出順番決定手段)
15 インク吐出制御部
16 インク吐出部(インク吐出手段)
20 吐出ヘッド
24 ヘッド静定状態監視部
25 ヘッド位置制御部
26 インク吐出判定部
27 ヘッド吐出中断位置管理部
28 インク未吐出対象抽出部
29 インク吐出部移動制御部
Claims (24)
- 媒体上に点在する複数のインク吐出対象にインクを吐出すべく、複数のインク吐出対象間を移動可能に設けられたインク吐出手段を有するインク吐出装置において、
上記インク吐出手段は、主走査方向および副走査方向において、上記媒体に対して相対的に移動可能であるとともに、
さらに、任意のインク吐出対象である第1のインク吐出標的に次いでインクが吐出される次順のインク吐出標的またはインク吐出標的候補を選別する処理を少なくとも行う判定手段を備えており、
上記判定手段では、上記第1のインク吐出標的から他のインク吐出対象へ相対的に移動する場合に、上記インク吐出手段が主走査方向および副走査方向に移動する時間を計算し、副走査方向移動時間が主走査方向移動時間以下となるか否かを判断して、少なくともこの判断結果を次順のインク吐出標的またはインク吐出標的候補の選別に用いることを特徴とするインク吐出装置。 - 前記判定手段は、インク吐出手段の主走査方向移動時間をYtとし、副走査方向移動時間をXtとしたときに、XtがYt以下(Xt≦Yt)となるインク吐出対象を、次順のインク吐出標的候補として判定するとともに、
さらに、上記次順のインク吐出標的候補の中から、上記第1のインク吐出標的から最も短い時間で到達できるインク吐出対象を、次順のインク吐出標的として決定する吐出順番決定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインク吐出装置。 - 前記判定手段は、インク吐出手段の主走査方向移動時間をYtとし、副走査方向移動時間をXtとしたときに、第1のインク吐出標的から近い位置に存在するインク吐出対象から順に、YtおよびXtを計算してXtがYt以下(Xt≦Yt)となるか否かを判定するとともに、
Xt≦Ytの条件を満たすインク吐出対象を、次順のインク吐出標的として決定することを特徴とする請求項1に記載のインク吐出装置。 - Y座標軸方向への移動距離をY1(mm)、Y座標軸方向への等速移動速度をa(mm/秒)、X座標軸方向への加速、減速および停止に要する時間をそれぞれd1、d2およびc(秒)、加速および減速時にX座標軸方向へ移動する距離をともにX2(mm)、X座標軸方向へ等速移動を行うときの速度をb(mm/秒)とするとき、
前記判定手段は、インク吐出対象のなかで、(I)および(II)によって求められるXtおよびYtが、(III)の条件を満たすものを次順のインク吐出標的候補または次順のインク吐出標的として判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク吐出装置。
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III) - インクを吐出する順番にしたがって、前記インク吐出手段をインク吐出対象へ相対的に移動させてから、上記インク吐出手段からインク吐出対象にインクを吐出する制御を、少なくとも行うインク吐出制御手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク吐出装置。
- 前記インク吐出制御手段は、前記インク吐出手段が静定状態であるかを監視するヘッド静定状態監視手段と、上記インク吐出手段の位置を検出できるヘッド位置観測手段とを有することを特徴とする請求項5に記載のインク吐出装置。
- 前記ヘッド静定状態監視手段の監視結果と、前記ヘッド位置観測手段の観測結果とに基づき、前記インク吐出手段がインク吐出開始位置に到達した際にインク吐出の可否を判断するインク吐出判断手段を有することを特徴とする請求項6に記載のインク吐出装置。
- 前記インク吐出判断手段の判断結果と、前記ヘッド位置観測手段の観測結果とに基づき、インク吐出中断位置を管理するインク吐出中断位置管理手段を有することを特徴とする請求項7に記載のインク吐出装置。
- 前記インク吐出制御手段は、インク吐出が中断されたインク吐出対象を抽出するインク未吐出対象抽出手段を有することを特徴とする請求項8に記載のインク吐出装置。
- 前記インク未吐出対象抽出手段によって抽出されたインク吐出対象に対して、再度インク吐出手段を移動させ、インクを吐出することを特徴とする請求項9に記載のインク吐出装置。
- 前記インク吐出手段が、前記インク吐出対象に対向した状態で、主走査方向または副走査方向に傾くことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のインク吐出装置。
- 前記インク吐出手段が、複数のインク吐出対象に対して、同一走査中にインクを吐出することを特徴とする請求項11に記載のインク吐出装置。
- インク吐出手段を備えるインク吐出装置の制御方法であって、
上記インク吐出手段は、媒体上に点在する複数のインク吐出対象にインクを吐出すべく、複数のインク吐出対象間を移動可能に設けられるとともに、主走査方向および副走査方向において、上記媒体に対して相対的に移動可能となっており、
上記インク吐出手段がインクを吐出する前段において、任意のインク吐出対象である第1のインク吐出標的に次いでインクが吐出される次順のインク吐出標的またはインク吐出標的候補を選別する処理を少なくとも行う判定ステップを含んでおり、
上記判定ステップでは、上記第1のインク吐出標的から他のインク吐出対象へ相対的に移動する場合に、上記インク吐出手段が主走査方向および副走査方向に移動する時間を計算し、副走査方向移動時間が主走査方向移動時間以下となるか否かを判断して、少なくともこの判断結果を次順のインク吐出標的またはインク吐出標的候補の選別に用いることを特徴とするインク吐出制御方法。 - 前記判定ステップは、インク吐出手段の主走査方向移動時間をYtとし、副走査方向移動時間をXtとしたときに、XtがYt以下(Xt≦Yt)となるインク吐出対象を、次順のインク吐出標的候補として判定し、
さらに、上記次順のインク吐出標的候補の中から、上記第1のインク吐出標的から最も短い時間で到達できるインク吐出対象を、次順のインク吐出標的として決定する吐出順番決定ステップを含んでいることを特徴とする請求項13に記載のインク吐出制御方法。 - 前記判定ステップは、インク吐出手段の主走査方向移動時間をYtとし、副走査方向移動時間をXtとしたときに、第1のインク吐出標的から近い位置に存在するインク吐出対象から順に、YtおよびXtを計算してXtがYt以下(Xt≦Yt)となるか否かを判定するとともに、
Xt≦Ytの条件を満たすインク吐出対象を、次順のインク吐出標的として決定することを特徴とする請求項13に記載のインク吐出制御方法。 - Y座標軸方向への移動距離をY1(mm)、Y座標軸方向への等速移動速度をa(mm/秒)、X座標軸方向への加速、減速および停止に要する時間をそれぞれd1、d2およびc(秒)、加速および減速時にX座標軸方向へ移動する距離をともにX2(mm)、X座標軸方向へ等速移動を行うときの速度をb(mm/秒)とするとき、
前記判定ステップは、インク吐出対象のなかで、(I)および(II)によって求められるXtおよびYtが、(III)の条件を満たすものを次順のインク吐出標的候補または次順のインク吐出標的として判定することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載のインク吐出制御方法。
Xt=(X1−2×X2)/b+(d1+d2)+c (I)
Yt=Y1/a (II)
Xt≦Yt (III) - インクを吐出する順番にしたがって、前記インク吐出手段をインク吐出対象へ相対的に移動させてから、上記インク吐出手段からインク吐出対象にインクを吐出する制御を、少なくとも行うインク吐出制御ステップを含むことを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク吐出制御ステップは、前記インク吐出手段が静定状態であるかを監視するヘッド静定状態監視ステップと、インク吐出手段の位置を検出できるヘッド位置観測ステップとを含むことを特徴とする請求項17に記載のインク吐出制御方法。
- 前記ヘッド静定状態監視ステップの監視結果と、前記ヘッド位置観測ステップの観測結果とに基づき、前記インク吐出手段がインク吐出開始位置に到達した際にインク吐出の可否を判断するインク吐出判断ステップを含むことを特徴とする請求項18に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク吐出判断ステップの判断結果と、前記ヘッド位置観測ステップの観測結果とに基づき、インク吐出位置とインク吐出中断位置とを管理するインク吐出位置管理ステップを含むことを特徴とする請求項19に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク吐出制御ステップは、インク吐出が中断されたインク吐出対象を抽出するインク未吐出対象抽出ステップを含むことを特徴とする請求項20に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク未吐出対象抽出ステップによって抽出されたインク吐出対象に対して、再度インク吐出手段を移動させ、インクを吐出することを特徴とする請求項21に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク吐出手段が、前記インク吐出対象に対向した状態で、主走査方向または副走査方向に傾くことを特徴とする請求項13〜22のいずれか1項に記載のインク吐出制御方法。
- 前記インク吐出手段が、複数のインク吐出対象に対して、同一走査中にインクを吐出することを特徴とする請求項23に記載のインク吐出制御方法。
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