JP2007021678A - チャック - Google Patents

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Abstract

【課題】チャックボディの外周部付近においても流体を用いたワークの着座確認等が可能であって、且つ構造の複雑化を招かないチャックを提供する。
【解決手段】把持爪32、32・・を、チャック軸線に直交する面内でチャック軸線を中心とした同一円周上に設け、取付ボルト19、19・・を、チャック軸線に直交する面内で把持爪32、32間で且つ中間位置よりも所定角度だけ位相をずらした位置に備える一方、チャックボディ4に、外部から流体を供給される流体室を設け、該流体室に供給された流体をチャックボディ4前面側内部において径方向に導くためのボディ流路20、20・・を、チャック軸線に直交する面内において把持爪32と取付ボルト19との間で、径方向に且つ流体室からチャックボディ4外周際に亘って設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物(ワーク)を把持するチャックに関する。
従来より、たとえば特許文献1や特許文献2に開示されているようなドローダウンチャックが知られている。そして、このようなドローダウンチャックには、ワークの着座確認や冷却を行うためのエアーやクーラント等といった流体を通すための流体流路が備えられているものがある。該流体流路の一部であるボディ流路(チャックボディ内に供給された流体をチャックボディ前面へと導くための流路)は、チャックボディに備えられるドローバーとドローバーとの間となる位置でチャックボディの前面略中央から放射状に設けられている。
ここで、上述の如きボディ流路を形成された従来のドローダウンチャック51について、図面を基に説明する。図3(a)は、ドローダウンチャック51の側断面を示した説明図であり、図3(b)は、ドローダウンチャック51の前面側を示した説明図である。尚、図3(a)における左右方向をドローダウンチャック51の前後方向とし、図3(a)における右側(すなわち、図3(b)に示されている側)をドローダウンチャック51の前側とする。
ドローダウンチャック51は、図示しない工作機械の主軸先端に取り付けられるバックプレート52と、該バックプレート52の前面側に取り付けられるフロントボディ53とからなるチャックボディ54を備えたものである。バックプレート52の中央(工作機械の主軸の旋回軸(以下、チャック軸線と称す)上)には、後述するドロースリーブ56の後端部を支持する支持孔57が穿設されている。また、バックプレート52には、チャック軸線を中心とした同心円周上であって該同心円を周方向で3等分する位置に、それぞれ取付孔64が穿設されている。
一方、フロントボディ53の後面略中央には凹部が形成されており、該凹部内であってチャック軸線上には、ドロースリーブ56の前端部を支持する摺動支持部58が設けられている。また、フロントボディ53には、バックプレート52の取付孔64と対応する位置(チャック軸線を中心とした同心円をその周方向で3等分する位置)に、それぞれ取付孔64が穿設されている。該取付孔64は、後述の如きドローバー61等の動作の邪魔とならないように、ドローバー61、61間の中間位置に穿設されている。さらに、フロントボディ53の前面には、ワークを当接させるためのストッパ68、68・・が、各取付孔64を一部覆うように設けられている。
そして、該フロントボディ53の後面にバックプレート52を図示しない固着ボルトで固着することによって、チャックボディ54内に内部空間55を形成している。また、チャックボディ54は、各取付孔64にフロントボディ53の前面側から取付ボルト65を挿入して工作機械の主軸にねじ込むことによって主軸に取り付けられる。
内部空間55には、前端部をフロントボディ53の摺動支持部58に、後端部をバックプレート52の支持孔57にそれぞれ支持されたドロースリーブ56が前後方向に摺動自在に収納されている。該ドロースリーブ56は、図示しない工作機械の主軸後端の回転シリンダで押し引きされるコネクチングパイプ59と連結されており、該コネクチングパイプ59と一体的に前後方向へ摺動する。また、ドロースリーブ56及びコネクチングパイプ59には、エアー等の流体を通すための軸内流路60がチャック軸線に沿って穿設されている。該軸内流路60は、ドロースリーブ56の前端にて開口しており、流体をチャックボディ54内(摺動支持部58の前方側に設けられた流体室67内)へ供給するようになっている。尚、流体室67からの流体の漏れを防止すべく、ドロースリーブ56の前端部と摺動支持部58との隙間は、Oリングによってシールされている。
一方、チャックボディ54には、チャック軸線に対して一定の角度傾斜した傾斜軸線方向に進退自在なドローバー61、61・・が設置されている。該ドローバー61、61・・は、チャック軸線を軸とした円周方向に3個備えられており、上述の如くドローバー61、61間に取付孔64が位置するように設けられている。各ドローバー61の前端には、ワークを把持するための把持爪62が取り付けられている。そして、周知の構成によりドロースリーブ56の前後方向への摺動に同期させてドローバー61を傾斜軸線方向に沿って進退させ、把持爪62、62・・にてワークの把持及びその解除を行う。尚、63は、ドローバー61の進退動作に伴うねじれを阻止するための回り止め部材である。
以上ように構成されるドローダウンチャック51では、把持爪62、62・・におけるワークの着座確認等を、チャックボディ54内に供給される流体を利用して行う。そのため、チャックボディ54内には、流体室67に供給された流体をフロントボディ53前面へと導くボディ流路66、66・・が設けられている。各ボディ流路66は、図3(b)に示されているように、フロントボディ53の略中心に位置する流体室67からチャック軸線と直交する径方向へと放射状に設けられている。また、各ボディ流路66は、ドローバー61、61間の中間位置に設けられており、各取付ボルト65に遮られる格好で各取付ボルト65設置位置よりも中心側にのみ設けられている。さらに、該ボディ流路66、66・・と連通するように、各ストッパ68に噴出孔69が穿設されている。そして、該噴出孔69、69・・から噴出するように流体に圧力をかけることによって、ストッパ68に当接するワークの着座確認を行う。
国際公開第2003/008135号パンフレット 特開2001−162415号公報
上述の如く、従来のドローダウンチャック51において、径方向に延設されるボディ流路66は、取付ボルト65により遮られる格好となり、取付ボルト65設置位置よりも中心側、すなわちチャックボディ54の中心部に近い位置にしか噴出孔69を設けることができなかった。したがって、たとえばリング状のワークといった中心部に空洞を有するワークに対しては好適に利用できない構成となっていた。特に、各把持爪62の外周側でワークを把持する内径把持タイプのドローダウンチャックである場合には尚更である。また、取付ボルト65とドローバー61との間にボディ流路66を設けようにも、取付ボルト65の設置位置がドローバー61、61間の中間位置となっているため、どちらにも干渉しないよう設けることは不可能である。
さらに、フロントボディ53前面の外周部近くにおいてもフロントボディ53の前面へと流体を導びくべく、流路をチャックボディ54内に別途設ける(すなわち、チャックボディ54の外周部付近に別途流路や流体室を設ける)となると、ドローバー61やドロースリーブ56、取付ボルト65等の邪魔となったり、ドロースリーブ56やフロントボディ53に複雑な流路を設ける必要が生じる等、流体漏れを招いたり製造コストの高騰といった諸問題が発生する。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、チャックボディの外周部付近においても流体を用いたワークの着座確認等が可能であって、且つ構造の複雑化を招かないチャックを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、主軸に取付ボルトにて固定されるチャックボディ内に、ワークを把持する複数の把持爪を移動させるドロースリーブをチャック軸線方向に沿って摺動自在に備えるチャックであって、前記把持爪を、前記チャック軸線に直交する面内でチャック軸線を中心とした同一円周上に設け、前記取付ボルトを、前記チャック軸線に直交する面内で前記把持爪と把持爪との間で且つ中間位置よりも所定角度だけ位相をずらした位置に備える一方、前記チャックボディに、外部から流体を供給される流体室を設け、該流体室に供給された流体を前記チャックボディ前面側内部において径方向に導くためのボディ流路を、前記チャック軸線に直交する面内において前記把持爪と前記取付ボルトとの間で、径方向に且つ前記流体室から前記チャックボディ外周際に亘って設けたことを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1の発明において、把持爪と取付ボルトとを同数ずつ設けるとともに、各把持爪間に一の取付ボルトを備えており、全ての取付ボルトを、把持爪間の中間位置から同一方向に同位相ずらして備えたことを特徴とする。
本発明によれば、取付ボルトを、チャック軸線に直交する面内で把持爪と把持爪との間で且つ中間位置よりも所定角度だけ位相をずらした位置に備えるとともに、ボディ流路を、チャック軸線に直交する面内において把持爪と取付ボルトとの間に設けているため、取付ボルトに遮られることなく、チャックボディの外周際までボディ流路を延設することができる。したがって、チャックボディの中心付近から外周部付近にわたる広い範囲にボディ流路を設けることができ、ワークの形状(たとえば、リング状)やワークの大きさに左右されない汎用性の高いチャックとすることができる。また、チャックボディの外周部に流体を供給するための専用の供給路等を別途設ける必要もないため、構造の複雑化等を招くことがなく、流体が漏れやすくなる・コスト高となるといった二次的な諸問題も発生しない。
加えて、請求項2の発明によれば、全ての取付ボルトを、把持爪間の中間位置から同一方向に同位相ずらして備えているため、工作機械の主軸などへの取付互換性を備えることができ、汎用性に富む。
以下、本発明の一実施形態となるドローダウンチャック1について図面を基に説明する。
図1は、ドローダウンチャック1の側断面を示した説明図であり、図2は、ドローダウンチャック1の前面を示した説明図である。尚、図1における左右方向をドローダウンチャック1の前後方向とし、図1における右側(すなわち、図2に示されている側)をドローダウンチャック1の前側とする。
ドローダウンチャック1は、図示しない工作機械の主軸先端に取り付けられるバックプレート2と、該バックプレート2の前面側に取り付けられるフロントボディ3とで構成されるチャックボディ4を備えてなる。バックプレート2の略中央(工作機械の主軸の旋回軸(以下、チャック軸線と称す)上)には、後述するドロースリーブ6の後部を支持する支持孔7が穿設されている。また、バックプレート2には、チャック軸線を中心とした同心円周上であって該同心円を周方向で3等分する位置に、それぞれ取付孔18が穿設されている。
一方、フロントボディ3の後面略中央には凹部が形成されており、該凹部内であってチャック軸線上には、ドロースリーブ6の第一摺動部11を支持する摺動支持部8が円柱状の空間として形成されている。また、フロントボディ3の摺動支持部8の前方側には、ドロースリーブ6の第二摺動部12を支持する流体シール部9が隣接して(連通した状態で)設けられている。該流体シール部9も円柱状の空間として形成されており、摺動支持部8と同様、チャック軸線上に設けられているとともに、摺動支持部8よりも小径の空間となっている。さらに、流体シール部9の前方側(フロントボディ3の前面側略中央内部)には、後述の如くしてドロースリーブ6から流体を供給される流体室21が流体シール部9と連通した状態で設けられている。そして、該流体室21に供給される流体の漏洩を防止すべく、流体シール部9にはOリング(シール部材)14が備えられている。
また、フロントボディ3には、バックプレート2の取付孔18と対応する位置(チャック軸線を中心とした同心円をその周方向で3等分する位置)には、それぞれ取付孔18がフロントボディ3を貫通するように穿設されている。該取付孔18の穿設位置は、後述の如き把持爪32を備えたドローバー31等の動作の邪魔とならないように、ドローバー31、31間(すなわち、把持爪32、32間)の中間位置から所定角度(ここでは、左回りに10°)だけ位相をずらした位置となっている。さらに、フロントボディ3の前面には、ワークを当接させるための円環状のストッパ24が、フロントボディ3の外周に沿って設けられている。
そして、該フロントボディ3の後面にバックプレート2を図示しない固着ボルトで固着することによって、チャックボディ4内に内部空間5を形成している。また、チャックボディ4は、各取付孔18にフロントボディ3の前面側から取付ボルト19を挿入して工作機械の主軸にねじ込むことによって主軸に取り付けられる。
内部空間5には、前部をフロントボディ3の摺動支持部8及び流体シール部9に、後部をバックプレート2の支持孔7にそれぞれ支持されたドロースリーブ6がチャック軸線に沿って前後方向に摺動自在に収納されている。該ドロースリーブ6の前部には、摺動支持部8に支持される円柱(チャック軸線を軸とした)状の第一摺動部11が設けられている。また、該第一摺動部11の更に前方には、Oリング14によって流体シール部9との隙間をシールされる円柱(チャック軸線を軸とした)状の第二摺動部12が一体的に設けられている。該第二摺動部12は、第一摺動部11よりも小径に形成されており、その前端面には後述する軸内流路13が開口している。このようなドロースリーブ6は、図示しない工作機械の主軸後端に設けられた回転シリンダで押し引きされるコネクチングパイプ10と連結されており、該コネクチングパイプ10と一体的に前後方向に摺動する。
さらに、ドロースリーブ6とコネクチングパイプ10とには、エアー等の流体を通すための軸内流路13がチャック軸線に沿って穿設されている。該軸内流路13は、ドロースリーブ6の前端面にて開口しており、流体を流体室21内へと供給するようになっている。このようにしてチャックボディ4内へと供給される流体は、上述の如く、流体シール部9に備えられたOリング14により内部空間5側へと漏洩しない。尚、軸内流路13を介して供給される流体は、ワークの着座確認のために利用される。
ここで、ドロースリーブ6の前部(両摺動部11、12)とフロントボディ3との係り合いについて詳述する。
ドロースリーブ6は、上述の如く、第一摺動部11を摺動支持部8に、第二摺動部12を流体シール部9にそれぞれ支持されるとともに、第二摺動部12が流体シール部9との隙間をOリング14によってシールされた状態でチャック軸線に沿って前後方向に摺動自在となっている。このようにドロースリーブ6をフロントボディ3に対して摺動自在とするためには、ドロースリーブ6とフロントボディ3との間(すなわち、第一摺動部11と摺動支持部8との間、及び第二摺動部12と流体シール部9との間)に隙間を設ける必要がある。
そして、本実施の形態では、摺動支持部8と第一摺動部11との隙間及び流体シール部9と第二摺動部12との隙間をそれぞれΔ1、Δ2とすると、Δ1及びΔ2は、Δ1<Δ2の関係を満たすようにそれぞれ設けられている。すなわち、摺動支持部8と第一摺動部11との隙間Δ1よりも、流体シール部9と第二摺動部12との隙間Δ2の方が大きくなるように設けられている。
尚、15は、摺動支持部8の周面に刻設されたグリス溝であり、16は、該グリス溝15へとドロースリーブ6をより滑らかに摺動可能とするためのグリスを供給するグリス供給管である。該グリス供給管16のグリス供給口は、封止部材17にて封止されている。また、上述した支持孔7にもグリス溝が刻設されており、該支持孔7のグリス溝へもグリス供給管16を介してグリスを供給可能となっている。
一方、チャックボディ4には、チャック軸線に対して一定の角度傾斜した傾斜軸線方向に進退自在なドローバー31、31・・が設置されている。該ドローバー31、31・・は、チャック軸線を軸とした同心円を3等分した位置にそれぞれ備えられており、ドロースリーブ6の第一摺動部11と支持孔7に支持されている後部との間に突設された円板状のフランジに周知の構成により係止されている。各ドローバー31の前端には、外周にてワークを把持する把持爪32が取り付けられている。尚、33は、ドローバー31の進退動作に伴うねじれを阻止するための回り止め部材である。
そして、ドロースリーブ6の前後方向への摺動に同期させてドローバー31、31・・を傾斜軸線方向に沿って進退させ、把持爪32の外周にてワークの把持及びその解除を行う。該把持爪32、32・・によるワーク把持に際し、把持爪32、32・・におけるワークの着座確認等を流体室21内(すなわち、チャックボディ4内)に供給される流体を利用して行う。そのため、チャックボディ4内には、軸内流路13を介して流体室21に供給された流体をフロントボディ3前面へと導くボディ流路20、20・・が設けられている。
ここで、本発明の要部となるボディ流路20について詳述する。
ボディ流路20、20・・は、図1及び2に示されているように、フロントボディ3の前面側略中心内部に設けられた流体室21からチャック軸線に直交する径方向に沿って放射状に設けられている。該ボディ流路20、20・・は、チャック軸線を中心とした同心円をその周方向で3等分する位置であって、且つドローバー31、31間の中間位置から所定角度(ここでは、右回りに10°)だけ位相をずらした位置に設けられている。さらに、各ボディ流路20は、流体室21からフロントボディ3の外周際まで延設されている。加えて、ストッパ24上には、流体をフロントボディ3前面へと噴出するための噴出孔25、25・・が、ボディ流路20、20・・と連通するように穿設されている。尚、噴出孔25におけるストッパ24とフロントボディ3との境界面は、Oリング26によってシールされている。
そして、軸内流路13を介して流体室21に流体を供給し、流体が噴出孔25から噴出するように流体に圧力をかけ、噴出孔25からエアーが噴出するか否か(すなわち、流路内の圧力が上がるか否か)によりストッパ24にワークが着座しているか否かを確認することができる。
以上のように構成されたドローダウンチャック1によれば、取付ボルト19の取付位置をドローバー31、31間の中間位置から所定角度(左回りに10°)だけ位相をずらした位置としているため、取付ボルト19とドローバー31との間に広いスペースをとることができる。そして、各ボディ流路20は、該スペースに設けられる(すなわち、各ボディ流路20を取付ボルト19の取付位置とは位相をずらして設けられる)ことによって、取付ボルト19やドローバー31等に干渉されることなく、チャックボディ4の外周際まで延設することができる。したがって、チャックボディ4の中心付近から外周部付近にわたる広い範囲にボディ流路20を設けることができ、ワークの形状(たとえば、リング状)やワークの大きさに左右されない汎用性の高いドローダウンチャック1とすることができる。
また、チャックボディ4の外周部に流体を供給するための専用の供給路等を軸内流路13以外に別途設ける必要もないため、構造の複雑化等を招くことがなく、流体が漏れやすくなる・コスト高となるといった二次的な諸問題も発生しない。
さらに、全ての取付孔18及びボディ流路20を、それぞれの方向へと所定角度だけ位相をずらしているため、汎用性に富む。
さらにまた、ドロースリーブ6に、摺動支持部8に支持される第一摺動部11と、流体シール部9に支持され、該流体シール部9との隙間をOリング14によってシールされる第二摺動部12とを設けるとともに、第一摺動部11と摺動支持部8との間の隙間Δ1、及び第二摺動部12と流体シール部9との隙間Δ2をΔ1<Δ2となるように設定しているため、第二摺動部12にドロースリーブ6の摺動に起因するタテ傷や摩耗が生じない。したがって、長期間に亘って使用したとしても、Oリング14のシール性能を劣化させることなく維持することができる。
加えて、支持孔7や摺動支持部8の周面にグリス供給管16を介してグリスを供給可能としているため、より滑らかにドロースリーブ6を摺動させることができ、第一摺動部11等の表面にタテ傷や摩耗による損傷が生じにくくなる。したがって、ドローダウンチャック1の耐久性を向上させることができる。
なお、本発明のチャックの構成は、上記実施の形態に記載した態様に何ら限定されるものではなく、チャックボディ、ドロースリーブ、コネクチングパイプ、ドローバー、把持爪、取付孔、取付ボルト、ボディ流路等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、ドローバーの数や、ボディ流路の本数、取付ボルトの数等は適宜変更可能で、全て6本ずつとしても良い。また、全てのドローバー間にボディ流路及び取付ボルトを設ける必要もなく、ボディ流路のみしか設けないドローバー間があってもよいし、逆に取付ボルトのみしか設けないドローバー間があってもよい。さらに、ドローバー間の中間位置からの位相のずらし量も当然適宜変更可能である。
加えて、上記実施形態のドローダウンチャックは、内径把持タイプのものであるが、外径把持タイプのドローダウンチャックであっても何ら問題はない。また、実施形態ではドローダウンチャックとして説明しているが、ドローダウンチャックに何ら限定されることはなく、チャックの増力機構の種類は問わない。したがって、いわゆる楔形やクランク形、フィンガ形等にも適用可能である。この場合、ドローバーは、マスタジョーやクランクレバーに相当し、ドロースリーブは、ドローチューブやウェッジプランジャ、プランジャ、ドロースクリュー等に相当することになる。
ドローダウンチャックの側断面を示した説明図である。 ドローダウンチャックの前面を示した説明図である。 (a)は、従来のドローダウンチャックの側断面を示した説明図であり、(b)は、従来のドローダウンチャックの前面を示した説明図である。
符号の説明
1・・ドローダウンチャック、2・・バックプレート、3・・フロントボディ、4・・チャックボディ、5・・内部空間、6・・ドロースリーブ、7・・支持孔、8・・摺動支持部、9・・流体シール部、10・・コネクチングパイプ、11・・第一摺動部、12・・第二摺動部、13・・軸内流路、14・・Oリング、15・・グリス溝、16・・グリス供給管、17・・封止部材、18・・取付孔、19・・取付ボルト、20・・ボディ流路、21・・流体室、24・・ストッパ、25・・噴出孔。

Claims (2)

  1. 主軸に取付ボルトにて固定されるチャックボディ内に、ワークを把持する複数の把持爪を移動させるドロースリーブをチャック軸線方向に沿って摺動自在に備えるチャックであって、
    前記把持爪を、前記チャック軸線に直交する面内でチャック軸線を中心とした同一円周上に設け、前記取付ボルトを、前記チャック軸線に直交する面内で前記把持爪と把持爪との間で且つ中間位置よりも所定角度だけ位相をずらした位置に備える一方、
    前記チャックボディに、外部から流体を供給される流体室を設け、
    該流体室に供給された流体を前記チャックボディ前面側内部において径方向に導くためのボディ流路を、前記チャック軸線に直交する面内において前記把持爪と前記取付ボルトとの間で、径方向に且つ前記流体室から前記チャックボディ外周際に亘って設けたことを特徴とするチャック。
  2. 把持爪と取付ボルトとを同数ずつ設けるとともに、各把持爪間に一の取付ボルトを備えており、
    全ての取付ボルトを、把持爪間の中間位置から同一方向に同位相ずらして備えたことを特徴とする請求項1に記載のチャック。
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