JP2015054385A - 切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具本体に穴加工工具をハイドロチャック構造により着脱可能に装着して、着脱操作性及び振れ出し精度を高めつつ、工具剛性をも十分に確保できること。
【解決手段】軸線O回りに回転される工具本体2と、工具本体2の軸線O方向に沿う先端側の端部に設けられ、軸線O方向に延びる筒状部7と、軸状をなし、筒状部7の径方向内側に着脱可能に嵌合され、該筒状部7から先端側へ向けて突出して延びる穴加工工具3と、筒状をなし、筒状部7の径方向外側に嵌合され、その外周部に切刃が設けられたヘッド部9と、を備え、筒状部7の周壁は、外壁19と、内壁20と、外壁19と内壁20の間に画成されて内部に流体が充填される流体室18と、を備え、流体室18内の流体の圧力が高められることで、外壁19は径方向外側に向けて弾性変形するとともにヘッド部9に押圧され、内壁20は径方向内側へ向けて弾性変形するとともに穴加工工具3に押圧される。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば被削材に予め設けられた下穴の内壁面を切削加工して加工穴を形成するとともに、この加工穴の開口部周縁を前記加工穴に対して同軸状に切削加工するための切削工具に関するものである。
従来、例えば4サイクルエンジンのシリンダーヘッドにおけるステムガイド穴の仕上げ加工とバルブシートの加工とを同一の切削工程で同軸状に行う場合のような、工具本体の軸線に沿って延びるリーマ(穴加工工具)によって被削材の穴加工を行うとともに、この加工された被削材の加工穴の開口部を、工具本体の先端部の外周に設けられた切刃によって切削加工する、所謂バルブフィニッシャー等の切削工具が知られている。
例えば下記特許文献1には、軸線回りに回転され、軸線方向に沿う先端側の端部に装着孔が開口された工具本体と、軸状をなし、装着孔の径方向内側に着脱可能に嵌合され、工具本体の先端部から先端側へ向けて突出して延びるリーマと、工具本体の先端部の外周に周方向に間隔をあけて複数設けられた切刃と、を備えた切削工具が記載されている。また、工具本体内における装着孔の基端側には、リーマを保持可能なコレットチャックが設けられており、該コレットチャックは、この工具本体が工作機械の主軸から取り外された状態で、該工具本体の基端側から作業用工具を挿入して操作することにより、リーマを保持又は解放可能とされている。
この切削工具による切削加工において、加工穴及びその開口部を精度よく形成するためには、工具本体の軸線とリーマの中心軸とを互いに精度よく一致させた状態(つまり同軸状)として、工具本体にリーマを固定する必要がある。つまり、この切削工具においては、リーマの振れ出し調整(工具本体の軸線に対する芯合わせ)を高い精度で行わなければならない。
そこで特許文献1では、工具本体の先端部に、径方向に沿って延びるとともにその径方向の内側が装着孔に連通する調整ネジ孔を、互いに周方向に等間隔をあけて3つ設けるとともに、これら調整ネジ孔に調整ネジ(調整手段)をそれぞれ螺着することで、該調整ネジのネジ先端面(押圧面)により装着孔内のリーマの外周面を径方向の内側へ向けて、互いに異なる3方向から押圧して、リーマの振れ出し調整を可能としている。
一方、例えば下記特許文献2には、チャック本体のチャック筒の肉厚内部に流体圧室を設けつつ、チャック筒の筒孔の内周面に肉薄部を形成し、前記流体圧室に流体を封入して、該流体圧室内の圧力を上昇させ、前記肉薄部を膨張させることによって前記チャック筒の筒孔に嵌合させた被保持物を把持するハイドロチャックが記載されている。
このようなハイドロチャックを上記切削工具に用いた場合には、リーマの振れ出し精度を高めることができ、かつリーマの着脱操作が容易となることから、好ましい。
特開2008−49434号公報 特開2012−76199号公報
しかしながら、上述したバルブフィニッシャー等の切削工具において、単純にハイドロチャック構造を用いた場合には、チャック筒の径方向外側が薄肉となり、工具剛性を確保することができなかった。
具体的に、近年では被削材のバルブシート径をより小径化することが要求されており、チャック筒の径方向外側に十分な肉厚を確保することが難しくなってきている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、工具本体に穴加工工具をハイドロチャック構造により着脱可能に装着して、着脱操作性及び振れ出し精度を高めつつ、工具剛性をも十分に確保できる切削工具を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明の切削工具は、軸線回りに回転される工具本体と、前記工具本体の前記軸線方向に沿う先端側の端部に設けられ、前記軸線方向に延びる筒状部と、軸状をなし、前記筒状部の径方向内側に着脱可能に嵌合され、該筒状部から先端側へ向けて突出して延びる穴加工工具と、筒状をなし、前記筒状部の径方向外側に嵌合され、その外周部に切刃が設けられたヘッド部と、を備え、前記筒状部の周壁は、外壁と、内壁と、前記外壁と前記内壁の間に画成されて内部に流体が充填される流体室と、を備え、前記流体室内の流体の圧力が高められることで、前記外壁は径方向外側に向けて弾性変形するとともに前記ヘッド部に押圧され、前記内壁は径方向内側へ向けて弾性変形するとともに前記穴加工工具に押圧されることを特徴とする。
本発明の切削工具によれば、工具本体の先端部に筒状部が設けられており、この筒状部の径方向内側に穴加工工具が嵌合され、この筒状部の径方向外側にヘッド部が嵌合された状態で、筒状部の周壁の壁内に形成された流体室内の液体(流体)の圧力が高められることで、該周壁のうち流体室の径方向内側及び径方向外側に位置する内壁及び外壁が径方向にそれぞれ弾性変形して、これら筒状部、穴加工工具及びヘッド部が、互いに工具本体の軸線に同軸状に芯合わせされつつ固定されるようになっている。
具体的に、筒状部の周壁の流体室内の液圧(流体の圧力)が高められると、該周壁のうち流体室の径方向内側に位置する内壁は径方向内側へ向けて膨出変形され、該内壁の内周面が穴加工工具の外周面に押圧されることで、穴加工工具はその中心軸が工具本体の軸線に精度よく一致させられ(振れ出し調整され)つつ、芯合わせされる。
また、筒状部の周壁のうち流体室の径方向外側に位置する外壁は径方向外側へ向けて膨出変形され、該外壁の外周面がヘッド部の内周面に押圧されることで、例えばヘッド部が工具本体とは別体の分割式(つまり工具本体と相対移動可能な状態)の場合には、該ヘッド部はその中心軸が工具本体の軸線に精度よく一致させられ(振れ出し調整され)つつ、芯合わせされる。
このようにして、筒状部、穴加工工具及びヘッド部が、互いに径方向に押圧され密着した嵌合状態になることで、工具本体の先端部は、あたかもこれら筒状部、穴加工工具及びヘッド部が一体化したように強固に固定され、これにより例えば切削加工時に切削負荷等の外力がこの工具に作用しても十分な程度に、工具剛性が確保される。
具体的に、本発明とは異なり、例えば筒状部の周壁のうち径方向内側に位置する内壁のみが径方向内側に向けて弾性変形可能な構成(従来のハイドロチャック構造)の場合は、該内壁が穴加工工具を押圧する反力により筒状部が径方向外側へ向けて変形(拡径)したり、穴加工工具に対する把持力が十分に確保できなかったりするおそれがある。
一方、本発明によれば、筒状部の周壁のうち径方向内側に位置する内壁が径方向内側に向けて弾性変形し、かつ、該周壁のうち径方向外側に位置する外壁が径方向外側に向けて弾性変形して、穴加工工具及びヘッド部との間で押圧し合い、互いに反力を打ち消し合う作用が得られることから、筒状部の変形が効果的に抑制されるとともに穴加工工具に対する把持力が確保され、工具剛性を十分に確保することが可能である。
つまり本発明においては、従来のハイドロチャック構造にない筒状部の径方向外側への膨出変形をあえて行い、これにより該筒状部の径方向外側に配置したヘッド部との隙間を埋めて、工具本体の先端部をあたかも一体化させ、高剛性で確実な締結状態を得ることが可能となった。
さらに、これら筒状部、穴加工工具及びヘッド部同士の振れ出し調整及び固定は、流体室内の流体の圧力を高めるという簡単な操作により行えるから、作業性がよい。すなわち、例えば本発明とは異なり、工具本体の筒状部に対して穴加工工具やヘッド部を取り付ける際に、これらを振れ出し調整しつつ位置を固定する調整ネジ等は不要であり、本発明によれば、振れ出し調整及び固定の作業性が大幅に向上する。
このように本発明によれば、切削工具のセッティングが短時間に効率よく行え、工数が削減されるとともに作業性が高められて、切削加工が高効率化され生産性が向上される。
尚、工具本体の筒状部から穴加工工具及びヘッド部を取り外すには、流体室内の流体の圧力を低下させればよく、これにより上述のように弾性変形した内壁及び外壁が復元変形して、筒状部から穴加工工具及びヘッド部を簡単に取り外すことができる。
そして本発明によれば、工具本体の先端部に筒状部を設け、該筒状部に対して穴加工工具及びヘッド部を径方向の内外から嵌合させるという簡単な構成によって、上述した優れた作用効果が得られる。
以上より、本発明によれば、工具本体に穴加工工具をハイドロチャック構造により着脱可能に装着して、着脱操作性及び振れ出し精度を高めつつ、工具剛性をも十分に確保できるのである。
さらに本発明によれば、ワーク機種対応が可能である。
また、本発明の切削工具において、前記ヘッド部は、前記工具本体の先端部に着脱可能に装着されることとしてもよい。
この場合、工具本体の先端部の剛性を十分に確保しつつ、該工具本体とヘッド部とを別体として分割式にすることが可能となり、下記の作用効果が得られる。すなわち、例えば、切刃形状や切刃の軸線回りの回転軌跡の直径が互いに異なる複数のヘッド部を用意し、種々の加工穴の開口部形状(バルブシート形状やバルブシート径等)や加工の種類(粗加工や仕上げ加工等)に応じて、一組の工具本体(及び穴加工工具)に対して、ヘッド部を選択的に交換可能である。これにより、設備費用を抑制しつつ少量多品種生産に容易に対応することができ、またヘッド部やその切刃の損傷時には、ヘッド部の交換によって対応でき、費用を削減することができる。
本発明の切削工具によれば、工具本体に穴加工工具をハイドロチャック構造により着脱可能に装着して、着脱操作性及び振れ出し精度を高めつつ、工具剛性をも十分に確保できる。
本発明の一実施形態に係る切削工具の分解斜視図である。 図1の切削工具の側面図である。 図1の切削工具の工具本体を示す側面図であり、その要部(筒状部)を部分断面で表している。 図3の筒状部を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る切削工具1について、図面を参照して説明する。
本実施形態の切削工具1は、例えば4サイクルエンジンのシリンダーヘッドにおけるステムガイド穴の仕上げ加工とバルブシートの加工とを同一の切削工程で同軸状に行う場合のような、工具本体2の軸線Oに沿って延びるリーマ(穴加工工具)3によって被削材の穴加工を行うとともに、この加工された被削材の加工穴の開口部を、工具本体2の先端部の外周に設けられた切刃4によって切削加工する、所謂バルブフィニッシャー等の切削工具である。
図1〜図4に示されるように、この切削工具1は、穴加工工具としての中心軸Cに沿って延びる軸状のリーマ3と、軸線O回りに回転される工具本体2と、筒状をなし工具本体2の先端部に着脱可能に嵌合され、その外周部に切刃4が設けられたヘッド部9と、を有している。
リーマ3は、超硬合金等の硬質材料によって形成され、中心軸Cに沿って延びる長尺円柱状をなしており、その先端側部分に刃先部5が形成され、刃先部5の基端側がシャンク部6とされている。図示の例では、シャンク部6の外径が、刃先部5の外径より大きくなっている。リーマ3は、被削材に予め設けられた下穴の内壁面を刃先部5により切削加工して、所定の内径とされた加工穴を形成する。
工具本体2は、鋼等で形成され、軸線Oに沿って延びる多段円柱状をなしており、図示の例では軸線O方向に沿う中央部が最も大径とされている。また、工具本体2における先端側(図1及び図2における下側)の端部には、この工具本体2において外径が最も小さくされた筒状部7が設けられており、この筒状部7は軸線Oに同軸に形成されていて、軸線O方向に沿って延びている。筒状部7の詳細な構成については、後述する。
工具本体2の軸線O方向に沿う基端側(図1及び図2における上側)の端部には、この工具本体2を図示しないマシニングセンタ等の工作機械の主軸に取り付けるための取付部8が設けられている。この切削工具1は、工具本体2の基端部(取付部8)が前記工作機械の主軸に取り付けられ、軸線O回りのうち工具回転方向Tに回転させられつつ軸線O方向に送られて、被削材を切削加工する。
ここで、本明細書においては、工具本体2の軸線O方向に沿う筒状部7側を先端側といい、軸線O方向に沿う取付部8側を基端側という。また、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。また前記周方向のうち、切削時に工具本体2が回転させられる向きを工具回転方向Tの前方(又は単に工具回転方向T)といい、工具回転方向Tの前方とは反対側へ向かう方向を工具回転方向Tの後方という。
特に図示していないが、工具本体2の内部にはクーラント供給孔が形成されており、該クーラント供給孔の先端側の端部は、工具本体2のヘッド取付部11の先端面に開口している。図1及び図2に示されるように、ヘッド取付部11は、工具本体2において筒状部7の基端側に連なる部分となっており、該筒状部7よりも大径とされている。図示の例では、ヘッド取付部11の外径は、ヘッド部9の基端部(最大径部分)の外径と同一である。また、工具本体2においてヘッド取付部11の基端側に連なる部分は、基端側に向かうに従い漸次拡径するテーパ部12となっている。
ヘッド部9の外周面は、その基端側の端部(基端部)が最も大径とされているとともに、該基端部から先端側へ向かうに従い縮径されている。ヘッド部9の外周面において、該ヘッド部9の先端部と基端部との間に位置する中間部分には、工具本体2の径方向外側及び先端側に向けて開口するように切り欠かれた切欠部13が、周方向に間隔をあけて複数形成されており、該切欠部13において工具回転方向Tの後方に位置する部分には、切刃4を有する切削インサート14が着脱可能に装着されるインサート取付座がそれぞれ設けられている。
本実施形態においては、ヘッド部9に周方向に間隔をあけて1〜3つの切欠部13及びインサート取付座が形成されており、各インサート取付座に装着された切削インサート14の各切刃4と軸線Oとがなす角度が、互いに異なるように設定されている。
切削インサート14は、超硬合金等の硬質材料で形成されており、ヘッド部9においてインサート取付座の工具回転方向Tの前方に設けられたクランプネジをねじ込むことで、該インサート取付座に固定されている。
特に図示していないが、ヘッド部9においてインサート取付座の基端側に位置する部分(ヘッド部9の基端部のうち周方向に沿うインサート取付座に対応する部分)には、該インサート取付座に装着された切削インサート14の軸線O方向に沿う位置を調整するための押圧ネジが設けられている。前記押圧ネジは、ヘッド部9において基端側を向く端面(基端面)に開口するとともに軸線O方向に沿って延びる雌ネジ孔(不図示)に螺着しており、かつ、該雌ネジ孔内に収容されている。
また、周方向に隣り合うインサート取付座同士の間には、超硬合金等の硬質材料で形成されたガイドパッドがそれぞれ配置されていてもよい。尚、この場合、軸線O方向に沿う縦断面視で、ガイドパッドの先端外周面が延びる方向と軸線Oとがなす角度は、該ガイドパッドの工具回転方向Tの前方に位置するインサート取付座に装着された切削インサート14の切刃4が延びる方向と軸線Oとがなす角度と同一に設定される。
また、ヘッド部9の外周面のうち、インサート取付座の工具回転方向Tの前方に位置する部分には、工具本体2の前記クーラント供給孔に連通するクーラント噴出孔15がそれぞれ開口されている。クーラント噴出孔15は、該クーラント噴出孔15の工具回転方向Tの後方に位置するインサート取付座に装着された切削インサート14の切刃4に対して、及び、リーマ3の刃先部5に対して、クーラント(切削油)を供給可能に開口されている。
また、周方向に隣り合う切欠部13同士の間には、ヘッド部9の基端部を軸線O方向に貫通する貫通孔がそれぞれ形成されており、該貫通孔には、ヘッド部9を工具本体2に取り付ける取付ネジ16が挿通されている。これら取付ネジ16は、工具本体2のヘッド取付部11の先端面に開口されて基端側に延びる取付ネジ穴17にそれぞれ螺着され、これにより、ヘッド部9が工具本体2に着脱可能に装着されている。
尚、取付ネジ16を用いてヘッド部9を工具本体2に装着する代わりに、ヘッド取付部11の外周面に雄ネジ部を設け、ヘッド部9の基端面から先端側へ向けて窪む凹部を形成するとともに該凹部の内周面に雌ネジ部を設けて、これら雄ネジ部と雌ネジ部とを螺着してヘッド部9を工具本体2に着脱可能に装着する構成としてもよい。
また、ヘッド部9の内周面は、軸線O方向の基端部(後述する筒状部7とヘッド取付部11とのテーパ状をなす連結部分19aに対応する部分)を除いて、軸線O方向に沿って一定の直径(内径)とされている。ヘッド部9の内径は、筒状部7の外径と略同一とされており、ヘッド部9の内周面を、筒状部7の外周面に対して摺接させつつ基端側へ向けて嵌め入れることで、ヘッド部9は筒状部7に対して取り外し可能に嵌め合わされている。このようにヘッド部9は、筒状部7の径方向外側に着脱可能に嵌合される。
そして、図3及び図4に示されるように、筒状部7の周壁の壁内には、油等の液体(流体)が充填される流体室18が設けられている。具体的に、この筒状部7の周壁は、工具本体2に一体に形成された外筒(前記周壁のうち流体室18の径方向外側に位置する外壁)19と、外筒19内に液密に嵌合される内筒(前記周壁のうち流体室18の径方向内側に位置する内壁)20と、を備えており、流体室18は、これら外筒19と内筒20の間に画成されている。
筒状部7の周壁のうち、外筒19は、工具本体2のヘッド取付部11の先端面から先端側へ向けて立設されている。外筒19の外周面においてヘッド取付部11に連結される基端部(連結部分)19aは、基端側へ向かうに従い漸次拡径するテーパ状に形成されている。また、外筒19の外周面のうち基端部19a以外の部分は、軸線O方向に沿って一定の直径(外径)とされている。
また、外筒19の内周面のうち基端部19bは、該基端部19b以外の部分よりも内径が大きくなっており、この基端部19b以外の部分については、軸線O方向に沿って一定の直径(内径)とされている。
また、工具本体2における外筒19の基端側には、工具本体2内において軸線O方向に延びるとともに外筒19内へ向けて先端側に開口する装着孔21が形成されており、これら外筒19内と装着孔21内とは、互いに連通されている。図示の例では、装着孔21の内径が、外筒19の内径よりも小さく、該外筒19に嵌合する内筒20の内径よりは僅かに大きくなっている。尚、装着孔21内には、リーマ3のシャンク部6が挿入されてもよい。
筒状部7の周壁のうち、内筒20は、外筒19内に着脱可能に嵌合している。具体的には、内筒20における先端部20aは、該先端部20a以外の部分よりも外径が大きくなっており、内筒20のうち前記先端部20a以外の部分が外筒19内に挿入されている。内筒20の先端部20aにおける外径は、外筒19の基端部19a以外の部分における外径より僅かに小さくなっている一方、内筒20の外周面における先端部20aと、外筒19の外周面における基端部19a以外の部分とは、軸線O方向にほぼ段差なく連なっている。
また、内筒20の先端部20aと該先端部20a以外の部分との間に形成されて基端側を向く端面20bは、外筒19の先端開口縁に当接されている。
また、内筒20の外周面における先端部20a以外の部分には、シール溝23及び流体収容溝24が、基端側へ向けてこの順に形成されている。
シール溝23は、流体収容溝24の先端側に位置しているとともに、該流体収容溝24から離間して配置されており、内筒20の外周面から径方向内側へ向けて窪むとともに周方向に沿って延びる環状をなしていて、該シール溝23内には、環状をなすOリング等のシール部材25が配設されている。
また、流体収容溝24は、内筒20の外周面から径方向内側へ向けて窪むとともに周方向に沿って延びる環状をなしており、該流体収容溝24の軸線O方向に沿う溝幅は、シール溝23の溝幅よりも大きくなっている。また図示の例では、内筒20の周壁のうち流体収容溝24が位置する部分の径方向に沿う厚さ(肉厚)と、外筒19においてこの流体収容溝24の径方向外側に位置する部分の前記厚さとが、互いに同等とされている。
また流体収容溝24は、内筒20の外周面に軸線O方向に間隔をあけて複数形成されており、本実施形態の例では、軸線O方向に間隔をあけて2つ形成されている。図4に示される縦断面視で、流体収容溝24における底面(径方向外側を向く面)は、軸線O方向に沿って直線状に延びており、該流体収容溝24において先端部に位置する側面(壁面)は、径方向外側へ向かうに従い漸次先端側へ向けて延びており、該流体収容溝24において基端部に位置する側面は、径方向外側へ向かうに従い漸次基端側へ向けて延びている。
そして、このような内筒20の流体収容溝24と、該流体収容溝24が対向する外筒19の内周面部分とにより画成される空間(通路)が、前記流体室18に含まれる。すなわち、本実施形態において流体室18は、流体収容溝24の形状に対応して周方向に延びる環状流体室部26を有しており、筒状部7の周壁の壁内には、前記環状流体室部26が軸線O方向に間隔をあけて複数設けられている。
流体室18内には、油等の液体(流体)が充填されており、特に図示していないが、該流体室18は、環状流体室部26から内筒20及び外筒19の少なくともいずれかを通して工具本体2内に連通する圧力伝達路を備えている。この圧力伝達路は、工具本体2内に密閉状態とされて形成(内蔵)された流路であり、該圧力伝達路の流路の一端が前記環状流体室部26に連通され、該流路の他端は、工具本体2の外面に開口する圧力調整ネジ孔に連通しているとともに、該圧力調整ネジ孔に螺着された圧力調整ネジ(圧力調整手段)によって閉塞されている。
そして、圧力調整ネジ孔に対する圧力調整ネジのねじ込み量を調整することにより、流体室18内の液体の圧力(内圧)が増大又は減少するように構成されている。
内筒20の外周面における前記先端部20a以外の部分のうち、シール溝23及び流体収容溝24以外の部位については、軸線O方向に沿って一定の直径(外径)とされている。具体的に、内筒20の外周面のうち先端部20a以外の部分の外径は、外筒19の内周面のうち前記基端部19b以外の部分の内径と略同一とされており、内筒20の外周面のうち先端部20a以外の部分を、外筒19の内周面(のうち基端部19b以外の部分)に対して摺接させつつ基端側へ向けて嵌め入れることで、内筒20は外筒19に対して取り外し可能に嵌め合わされている。尚、図示の例では内筒20の外周面の基端部20cが、基端側へ向かうに従い漸次縮径する面取り形状とされており、該基端部20cは外筒19の基端部19b内に位置している。
内筒20の内周面は、軸線O方向に沿って一定の直径(内径)とされている。内筒20の内径は、リーマ3のシャンク部6の外径と略同一とされており、リーマ3のシャンク部6の外周面を、筒状部7の内筒20の内周面に対して摺接させつつ基端側へ向けて嵌め入れることで、リーマ3は筒状部7に対して取り外し可能に嵌め合わされている。このようにリーマ3は、筒状部7の径方向内側に着脱可能に嵌合され、この嵌合状態において、リーマ3の刃先部5は、筒状部7から先端側へ向けて突出して延びている。
そして、筒状部7の周壁のうち環状流体室部26(流体室18)の径方向内側及び径方向外側に位置する内壁及び外壁(内筒20において軸線O方向に沿う環状流体室部26に対応する部分、及び、外筒19において軸線O方向に沿う環状流体室部26に対応する部分)が、該環状流体室部26内の液体の圧力の変化に応じて径方向に弾性変形可能とされている。すなわち、流体室18内の流体の圧力が高められることで、前記外壁(外筒19)は径方向外側に向けて弾性変形するとともにヘッド部9に押圧され、前記内壁(内筒20)は径方向内側へ向けて弾性変形するとともにリーマ3に押圧される。
より詳しくは、筒状部7の周壁には、その径方向内側からリーマ3が嵌合し、その径方向外側からヘッド部9が嵌合していることから、筒状部7の周壁のうち内壁(内筒20)が径方向内側に弾性変形し膨出されることで、該筒状部7とリーマ3とが互いに押圧されて相対移動不能に固定され、筒状部7の周壁のうち外壁(外筒19)が径方向外側に弾性変形し膨出されることで、該筒状部7とヘッド部9とが互いに押圧されて相対移動不能に固定される。尚、筒状部7の周壁の剛性は上述の通り弾性変形可能な程度とされ、リーマ3及びヘッド部9の各剛性に比べて低いが、このように筒状部7の周壁がリーマ3とヘッド部9との間に径方向から挟まれることで、該筒状部7の周壁の剛性は実質的に高められている。
次に、本実施形態の工具本体2に、リーマ3及びヘッド部9を装着する手順について説明する。
図1及び図2において、まず工具本体2の筒状部7にヘッド部9を外嵌するとともに、取付ネジ16を取付ネジ穴17にねじ込んで、ヘッド部9を工具本体2のヘッド取付部11に装着する。尚、この時点で取付ネジ16は仮締め状態とし、後述する筒状部7、ヘッド部9及びリーマ3の芯合わせ後に本締めすることとしてもよく、或いは、この時点で取付ネジ16を本締めしても構わない。
次いで、筒状部7内にリーマ3を挿入するとともに、該リーマ3の基端部を工具本体2内(例えば装着孔21内)に設けられた当接部(不図示)に突き当てるか、リーマ3外周面に設けられた目印等に合わせて軸線O方向の位置を調整した状態で、前記圧力調整ネジをねじ込む(前記圧力調整ネジ孔に対するねじ込み量を増やす)ことにより流体室18内の液体の圧力を増大させる。
これにより、工具本体2の筒状部7、ヘッド部9及びリーマ3が、互いに軸線O上に同軸配置されるように径方向に芯合わせされつつ、筒状部7とヘッド部9との相対移動、及び、筒状部7とリーマ3との相対移動がそれぞれ規制されて、これら筒状部7、ヘッド部9及びリーマ3があたかも一体化された如く互いに強固に固定される。
この切削工具1を用いて切削加工を行った後は、この切削加工とは異なる次の加工形態(粗加工や仕上げ加工等)や次に加工するバルブシート形状などに合わせて、上述した手順とは逆の手順により、ヘッド部9及び/又はリーマ3を取り外して、別のヘッド部9及び/又はリーマ3に交換する。
尚、工具本体2からヘッド部9及びリーマ3を取り外すには、前記圧力調整ネジを緩める(前記圧力調整ネジ孔に対するねじ込み量を減らす)ことにより流体室18内の液体の圧力を低減させることで、筒状部7の周壁が復元変形してヘッド部9及びリーマ3が取り外し可能な状態となる。さらにヘッド部9を取り外すには、取付ネジ穴17に対する取付ネジ16の螺着を解除すればよい(取付ネジ16を取り外せばよい)。
上述した工具本体2の筒状部7に対するヘッド部9及びリーマ3の着脱作業は、基本的には、工作機械の外部(機外)において行われるが、これに限定されるものではなく、例えば工作機械の主軸に工具本体2を装着した状態のまま、該工具本体2の筒状部7に対してヘッド部9及びリーマ3を着脱することも可能である。
以上説明した本実施形態の切削工具1によれば、工具本体2の先端部に筒状部7が設けられており、この筒状部7の径方向内側にリーマ(穴加工工具)3が嵌合され、この筒状部7の径方向外側にヘッド部9が嵌合された状態で、筒状部7の周壁の壁内に形成された流体室18内の液体(流体)の圧力が高められることで、該周壁のうち流体室18の径方向内側及び径方向外側に位置する内壁及び外壁(内筒20及び外筒19)が径方向にそれぞれ弾性変形して、これら筒状部7、リーマ3及びヘッド部9が、互いに工具本体2の軸線Oに同軸状に芯合わせされつつ固定されるようになっている。
具体的に、工具本体2に設けられた前記圧力調整ネジ(圧力調整手段)により筒状部7の周壁の流体室18内の液圧(流体の圧力)が高められると、該周壁のうち流体室18の径方向内側に位置する内壁(本実施形態では内筒20)は径方向内側へ向けて膨出変形され、該内壁の内周面(内筒20の内周面)がリーマ3のシャンク部6の外周面に押圧されることで、リーマ3はその中心軸Cが工具本体2の軸線Oに精度よく一致させられ(振れ出し調整され)つつ、芯合わせされる。
また、筒状部7の周壁のうち流体室18の径方向外側に位置する外壁(本実施形態では外筒19)は径方向外側へ向けて膨出変形され、該外壁の外周面(外筒19の外周面)がヘッド部9の内周面に押圧されることで、ヘッド部9はその中心軸が工具本体2の軸線Oに精度よく一致させられ(振れ出し調整され)つつ、芯合わせされる。
このようにして、筒状部7、リーマ3及びヘッド部9が、互いに径方向に押圧され密着した嵌合状態になることで、工具本体2の先端部は、あたかもこれら筒状部7、リーマ3及びヘッド部9が一体化したように強固に固定され、これにより例えば切削加工時に切削負荷等の外力がこの工具に作用しても十分な程度に、工具剛性が確保される。
具体的に、本実施形態とは異なり、例えば筒状部7の周壁のうち径方向内側に位置する内壁(内筒20)のみが径方向内側に向けて弾性変形可能な構成(従来のハイドロチャック構造)の場合は、該内壁がリーマ3を押圧する反力により筒状部7が径方向外側へ向けて変形(拡径)したり、リーマ3に対する把持力が十分に確保できなかったりするおそれがある。
一方、本実施形態によれば、筒状部7の周壁のうち径方向内側に位置する内壁(内筒20)が径方向内側に向けて弾性変形し、かつ、該周壁のうち径方向外側に位置する外壁(外筒19)が径方向外側に向けて弾性変形して、リーマ3及びヘッド部9との間で押圧し合い、互いに反力を打ち消し合う作用が得られることから、筒状部7の変形が効果的に抑制されるとともにリーマ3に対する把持力が確保され、工具剛性を十分に確保することが可能である。
つまり本実施形態においては、従来のハイドロチャック構造にない筒状部7の径方向外側への膨出変形をあえて行い、これにより該筒状部7の径方向外側に配置したヘッド部9との隙間を埋めて、工具本体2の先端部をあたかも一体化させ、高剛性で確実な締結状態を得ることが可能となった。
さらに、これら筒状部7、リーマ3及びヘッド部9同士の振れ出し調整及び固定は、流体室18内の液体の圧力を高めるという簡単な操作により行えるから、作業性がよい。すなわち、例えば本実施形態とは異なり、工具本体の筒状部に対してリーマやヘッド部を取り付ける際に、これらを振れ出し調整しつつ位置を固定する調整ネジ等は不要であり、本実施形態によれば、振れ出し調整及び固定の作業性が大幅に向上する。
このように本実施形態によれば、切削工具1のセッティングが短時間に効率よく行え、工数が削減されるとともに作業性が高められて、切削加工が高効率化され生産性が向上される。
尚、工具本体2の筒状部7からリーマ3及びヘッド部9を取り外すには、流体室18内の液体の圧力を低下させればよく、これにより上述のように弾性変形した内壁(内筒20)及び外壁(外筒19)が復元変形して、筒状部7からリーマ3及びヘッド部9を簡単に取り外すことができる。
そして本実施形態によれば、工具本体2の先端部に筒状部7を設け、該筒状部7に対してリーマ3及びヘッド部9を径方向の内外から嵌合させるという簡単な構成によって、上述した優れた作用効果が得られる。
以上より、本実施形態によれば、工具本体2にリーマ3をハイドロチャック構造により着脱可能に装着して、着脱操作性及び振れ出し精度を高めつつ、工具剛性をも十分に確保できるのである。
さらに本実施形態によれば、ワーク機種対応が可能である。
また本実施形態では、工具本体2の先端部にヘッド部9が着脱可能に装着され、つまり工具本体2の先端部の剛性を十分に確保しつつ、該工具本体2とヘッド部9とを別体として分割式にすることが可能となったため、下記の作用効果が得られる。すなわち、例えば、切刃4形状や切刃4の軸線O回りの回転軌跡の直径が互いに異なる複数のヘッド部9を用意し、種々の加工穴の開口部形状(バルブシート形状やバルブシート径等)や加工の種類(粗加工や仕上げ加工等)に応じて、一組の工具本体2(及びリーマ3)に対して、ヘッド部9を選択的に交換可能である。これにより、設備費用を抑制しつつ少量多品種生産に容易に対応することができ、またヘッド部9やその切刃4の損傷時には、ヘッド部9の交換によって対応でき、費用を削減することができる。
また本実施形態では、流体室18が、筒状部7の周壁において外壁(外筒19)と内壁(内筒20)との間で軸線O回り(周方向)に延びる環状流体室部26を備えているので、上述した流体室18を設けたことによる作用が、筒状部7の径方向の内外で周方向全域に亘って得られることになり、筒状部7とリーマ3、及び、筒状部7とヘッド部9が、周方向全域に亘ってより強固に、かつ確実に密着し固定されることになる。
さらに本実施形態では、環状流体室部26が、筒状部7の周壁内において軸線O方向に間隔をあけて複数設けられているので、流体室18に環状流体室部26を設けたことによる前述した作用効果が、筒状部7において軸線O方向に間隔をあけて複数個所で得られることになり、より確実性が高められ好ましい。
また本実施形態では、筒状部7の周壁が、工具本体2に一体に形成された外筒(外壁)19と、外筒19内に液密に嵌合される内筒(内壁)20と、を備えており、流体室18が、これら外筒19と内筒20との間に形成されていることから、筒状部7の周壁を簡単な構成とすることができるとともに、流体室18を所望形状に精度よく形成できる。
また本実施形態によれば、穴加工工具が、特に高精度が要求される仕上げ加工用のリーマ3であっても、リーマ3の振れ出し調整作業を特に必要とすることなく、筒状部7内にリーマ3をチャック(把持し固定)する操作のみによって、該リーマ3を工具本体2の軸線Oに精度よく芯合わせできる。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、穴加工工具がリーマ3であるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば穴加工工具は、リーマ3以外のガンドリル(ドリル)等であってもよい。
また、筒状部7の周壁が、外筒(外壁)19と内筒(内壁)20とを別体に備えた二重筒状構造であるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば前記周壁が、外筒19と内筒20とが一体に形成された二重筒状構造であってもよい。
また、流体室18が、軸線O回りに延びる環状流体室部26を軸線O方向に間隔をあけて複数有していると説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、流体室18は、例えば環状以外の軸線O回りに沿うC字状をなすC形流体室部を有していてもよく、それ以外の形状の流体室部を有していてもよい。また環状流体室部26の数は前述の実施形態で説明した2つに限定されるものではなく、3つ以上や1つのみであってもよい。
また、流体室18内には、油等の液体(流体)が充填されているとしたが、流体室18内に充填される流体の種類は、その圧力が高められることによって内筒20を径方向内側に向けて弾性変形させ、かつ、外筒19を径方向外側に向けて弾性変形させることが可能なものであればよいことから、油等の液体に限定されるものではない。
また前述の実施形態では、ヘッド部9の切欠部13におけるインサート取付座に、切刃4を有する切削インサート14が着脱可能に配設されている例を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばヘッド部9の外周部に、切刃4を有する切刃部がロウ付け等により取り外し不能に一体化されていてもよい。
また前述の実施形態では、ヘッド部9が、工具本体2の先端部に着脱可能に装着された、分割式の工具本体2の一例について示したが、これに限定されるものではない。すなわちヘッド部9は、工具本体2に対して溶接や接着、或いはロウ付け(ヘッド部9全体が超硬合金で形成される場合など)等により、着脱不能に一体化されていてもよい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及び尚書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 切削工具
2 工具本体
3 リーマ(穴加工工具)
4 切刃
7 筒状部
9 ヘッド部
18 流体室
19 外筒(外壁)
20 内筒(内壁)
26 環状流体室部(流体室)
O 軸線

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転される工具本体と、
    前記工具本体の前記軸線方向に沿う先端側の端部に設けられ、前記軸線方向に延びる筒状部と、
    軸状をなし、前記筒状部の径方向内側に着脱可能に嵌合され、該筒状部から先端側へ向けて突出して延びる穴加工工具と、
    筒状をなし、前記筒状部の径方向外側に嵌合され、その外周部に切刃が設けられたヘッド部と、を備え、
    前記筒状部の周壁は、
    外壁と、
    内壁と、
    前記外壁と前記内壁の間に画成されて内部に流体が充填される流体室と、を備え、
    前記流体室内の流体の圧力が高められることで、前記外壁は径方向外側に向けて弾性変形するとともに前記ヘッド部に押圧され、前記内壁は径方向内側へ向けて弾性変形するとともに前記穴加工工具に押圧されることを特徴とする切削工具。
  2. 請求項1に記載の切削工具であって、
    前記ヘッド部は、前記工具本体の先端部に着脱可能に装着されることを特徴とする切削工具。
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