JP2007019301A - 合波レーザ光源およびその調整方法 - Google Patents

合波レーザ光源およびその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで高輝度高出力の合波レーザ光源およびその調整方法を得る。
【解決手段】合波レーザ光源は、活性層に平行な方向(X軸方向)に並設された2つの半導体レーザLD1、LD2と、半導体レーザLD1、LD2に対して設けられ、X軸方向に並設された2つのコリメートレンズC1、C2を一体化してなるレンズアレイLA1とを備える。コリメートレンズC1、C2の半導体レーザLD1、LD2に対する光軸方向(Z軸方向)位置はレンズアレイLA1のZ軸方向位置および回転角θyの調整により最適化され、活性層に垂直な方向(Y軸方向)位置はレンズアレイLA1のX軸方向位置、Y軸方向位置、回転角θzの調整により最適化され、レンズアレイLA1のX軸方向ピッチに合わせて半導体レーザLD1、LD2のX軸方向ピッチが最適化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は合波レーザ光源およびその調整方法に関し、詳しくは、複数の半導体レーザから発せられたビームを集光して合波する合波レーザ光源およびその調整方法に関するものである。
従来、複数のレーザ光源から出射したビームを集光光学系を用いて集光合波する合波レーザ光源が知られている。例えば、特許文献1に記載される合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、各半導体レーザ毎に設けられた複数のコリメートレンズ、およびこれらのコリメートレンズで平行光化された複数のレーザビームをそれぞれ集光して前記マルチモード光ファイバの端面で収束させる集光レンズから構成されている。そして、上記合波レーザ光源では、半導体レーザを各々の活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設し、上記コリメートレンズの上記発光点の列方向の開口径が、該列方向に直角な方向の開口径よりも小さくなるように形成して、半導体レーザの配置ピッチの狭小化、および部材配置の高密度化を図っている。
特開2002−202442号公報
しかしながら、上記のような合波レーザ光源を組立てるには、半導体レーザにあわせて狭ピッチに配置されたコリメートレンズを、X軸、Y軸、Z軸の3軸方向にミクロン〜サブミクロン精度で調芯位置決めする必要がある。ピッチの狭小化に伴い当然レンズとレンズの間隔は狭まり、例えば100μm以下になる。レンズの周辺スペースに余裕がないと、レンズ保持の信頼性が低下し、調芯固定時にずれが発生し、それにより歩留まりが低下するという問題が起こる。
また、アクティブ方式で位置決め調整する場合は、半導体レーザを発光させて、その半導体レーザと対応するレンズを相対的に動かしながら3軸方向に調芯位置決めし、この作業を合波本数分行うことになるが、どうしても所要時間が長くなり、コストがかかる。さらに、合波本数分のレンズ、およびそれらを固定するためのホルダ部材が個々に必要であり、コストダウンが難しい。
工数を削減する為に、複数の半導体レーザに対応する複数のレンズを一体化したレンズアレイを用いて、部品数を削減したり、工数を削減したりする方法が提案されている。しかし、この方法は部品レベルで非常に高い精度が要求され、量産が難しいという問題が残る。また、半導体レーザに対しても非常に高レベルな実装精度が要求され、高価な設備投資につながる。さらにそれぞれが一定の精度に達しない場合には、調整しても全ての半導体レーザからのビームを合波できないという事態が発生するため、著しく歩留まりが落ちることとなり、結局コストアップしてしまうことになる。
なお、上記のような合波レーザ光源は画像露光装置に適用されることが考えられ、その際には露光時間短縮のため、さらなる高輝度高出力化が要求されるようになっている。そのために、より多数の半導体レーザを2次元的に配列させた構成の提案がなされているが、この構成においては上記実装の問題がより深刻化する。例えば、半導体レーザを平面的に略碁盤の目状に配列してなる2次元モジュールは、合波本数を増大でき、高輝度高出力が可能なモジュールとなるが、実装精度はより厳しくなる。
より具体的には、レンズアレイではなく1個ずつ別体に形成されたレンズ(以下、シングルレンズという)によりコリメートレンズを構成し、半導体レーザの配列数を3×3以上とし、レンズ配列を2次元的なものとすると、周辺と接することのない中央部のレンズが問題になる。例えば、配列数が3×3のときには中央の1個、配列数が4×4のときには中央の4個のレンズがこれに該当する。このような中央部のレンズを非常に小さな、例えば100〜150μmのクリアランスで実装しようとした場合、X軸、Y軸、Z軸の3軸方向で調整し、支持固定するには、その支持構造が非常に困難となり、また調整固定精度がサブミクロンオーダーを要求するものとなり、実現が非常に困難である。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、低コストで高輝度高出力の合波レーザ光源およびその調整方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記複数のレンズが、2つのレンズを一体化したレンズアレイの形態をなしていることを特徴とするものである。
本発明の第2の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記複数のレンズが、2つのレンズを一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなることを特徴とするものである。
本発明の第3の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなし、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化されている、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチが、最適化されている、ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とするものである。
本発明の第4の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなり、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化されている、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチが、最適化されている、ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とするものである。
本発明の第5の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなし、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化されている、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチが最適化されている、ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とするものである。
本発明の第6の合波レーザ光源は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなり、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化されている、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチが最適化されている、ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とするものである。
本発明の第1の合波レーザ光源の調整方法は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備え、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなしている合波レーザ光源の調整方法において、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化する、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化する、c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチを最適化する、ことの少なくともいずれか1つにより調整最適化されることを特徴とするものである。
本発明の第2の合波レーザ光源の調整方法は、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備え、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなしている合波レーザ光源の調整方法において、a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化する、b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置、前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化する、c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチを最適化する、ことの少なくともいずれか1つにより調整最適化されることを特徴とするものである。
上記構成において、前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材が該レンズアレイ毎に1つずつ設け、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれYZ面、ZX面、XY面としたとき、前記レンズアレイが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したものである場合には、前記ホルダ部材が、前記XY面および前記ZX面で固定されているようにし、前記レンズアレイが前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したものである場合には、前記ホルダ部材が、前記XY面および前記YZ面で固定されているようにしてもよい。
また、上記構成において、前記複数の半導体レーザが、ジャンクションアップ実装されているようにしてもよく、前記複数の半導体レーザの発振波長が360nm〜490nmであるようにしてもよい。
なお、上記シングルレンズとは1個ずつ別体に形成されたレンズのことを意味する。
本発明の第1の合波レーザ光源によれば、2つのレンズが一体化されたレンズアレイを用いているため、X軸、Y軸、Z軸の3軸方向に調芯位置決めする時間を、シングルレンズに比べて半減でき、工数削減できる。また、レンズアレイを固定する部材数も、シングルレンズを用いた場合に比べて半減できるので、コストダウンできる。
シングルレンズを用いて高密度実装をした場合、例えば3×3以上の面配列に対し、レンズ間隔を微小に保ったまま、中央部のレンズを支持することは空間的に困難であり、また実装の制約も厳しく、実現が困難であった。これに対して、本発明のレンズアレイによれば、両側からの支持によって、レンズ同士の間隔を小さくし、且つ、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向が調整可能であるため、3×3の配列だけでなく、4×nもしくはn×4(nは4以上)の配列の高密度実装が容易に実現できる。よって、合波本数を増やすことができ、高輝度高出力の合波レーザ光源を提供できる。
本発明の第2の合波レーザ光源によれば、上記第1の合波レーザ光源の効果に加え、レンズアレイとシングルレンズの組合せを採用することにより設計の自由度が高まる。
本発明の第3の合波レーザ光源によれば、上記第1の合波レーザ光源の効果に加え、X軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズを半導体レーザに対して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について最適化することができる。
本発明の第4の合波レーザ光源によれば、上記第2の合波レーザ光源の効果に加え、X軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズを半導体レーザに対して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について最適化することができる。
本発明の第5の合波レーザ光源によれば、上記第1の合波レーザ光源の効果に加え、X軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズを半導体レーザに対して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について最適化することができる。
本発明の第6の合波レーザ光源によれば、上記第2の合波レーザ光源の効果に加え、Y軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズを半導体レーザに対して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について最適化することができる。
本発明の第1の合波レーザ光源の調整方法によれば、X軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズに関して、シングルレンズの場合と同等レベルの各方向の位置の最適化および調芯歩留まりが得られる。3個以上のレンズが一体化されたレンズアレイでは、全てのレンズの位置を最適化することが難しいため、シングルレンズに比べて最適化の程度が低く、歩留まりも低くなるが、本発明の2つのレンズを一体化したレンズアレイでは、そのような不具合は生じない。
本発明の第2の合波レーザ光源の調整方法によれば、Y軸方向に2つのレンズを並設したレンズアレイの各レンズに関して、上記第1の合波レーザ光源の調整方法と同様にシングルレンズの場合と同等レベルの最適化および調芯歩留まりが得られる。
本発明をジャンクションアップ実装された半導体レーザに適用した場合には、従来では高さ方向の位置のばらつきが大きいため、レンズアレイの各レンズの高さ方向の位置を半導体レーザに合わせるのが困難であったのに対し、本発明によればレンズアレイの各レンズの高さ方向の位置を半導体レーザに合わせるのが可能となるため、大きく歩留まりを向上できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、半導体レーザの活性層に平行な方向、すなわち出射光の広がり角の小さい方向をX軸方向、半導体レーザの活性層に垂直な方向、すなわち出射光の広がり角の大きな方向をY軸方向、半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、これらX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれYZ面、ZX面、XY面とし、これらX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各軸周りの回転角をそれぞれθx、θy、θzとすることにする。
まず、本発明の第1の実施形態による合波レーザ光源について説明する。図1は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。この合波レーザ光源は、2つのチップ状態の半導体レーザLD1、LD2が1つのcan型のパッケージに実装されたレーザモジュール10と、半導体レーザLD1、LD2それぞれに対して設けられた2つのコリメートレンズC1、C2が一体化してなるレンズアレイLA1と、集光レンズ20と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成されるピグテール型のモジュールである。
なおこの図1は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA1および集光レンズ20の形状は概念的に示してあり、レーザモジュール10の内部の構造を示すため、そのパッケージの一部は図示されていない。
半導体レーザLD1、LD2から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれコリメートレンズC1、C2によって平行光化される。平行光となったレーザビームは、集光レンズ20によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。本例ではレンズアレイLA1、集光レンズ20およびファイバ30とによって合波光学系が構成されている。
半導体レーザLD1、LD2は、例えばGaN系の半導体レーザであり、発振波長が共通の405nmであり、最大出力も全て共通の200mWである。半導体レーザLD1、LD2としては、発光幅が7μmで、活性層と平行なX軸方向、垂直なY軸方向の拡がり角が、一例としてそれぞれ10°、30°のレーザビームを発するものが用いられている。これらの半導体レーザLD1、LD2は、発光点がX軸方向に2個並ぶようにヒートブロック11上に実装されて、光軸と直交する断面で切ると発光点が2個横に並んだ形で配設されている。
レンズアレイLA1は、2個のコリメートレンズC1、C2を一体化してなるものであり、個々のコリメートレンズC1、C2は、非球面円形レンズの光軸を含む領域を細長く切り取った形とされたもので細長い特殊な形状をしている。このアレイは例えば樹脂あるいは光学ガラスをモールド成形もしくは、モールド成形後に切断研磨などの加工を施すことによって形成される。
図2(a)および(b)にそれぞれ、レンズアレイLA1の拡大正面形状および側面形状を、要部の寸法(単位はmm)を入れて示す。レンズアレイLA1は、半導体レーザLD1、LD2の発光点の並び方向に合わせるように、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向(X軸方向)の開口径がそれに垂直な方向(Y軸方向)の開口径より小さく形成されている。
したがって、半導体レーザLD1、LD2の各発光点から発せられたレーザビームは、上述のように細長い形状とされた各レンズアレイLA1に対して、拡がり角最大の方向が開口径大の方向と一致し、拡がり角最小の方向が開口径小の方向と一致する状態で、2本のレーザビームが2個のコリメートレンズにそれぞれ対応して入射することになる。つまり、細長い形状とされた各コリメートレンズC1、C2は、入射するレーザビームの楕円形の断面形状に対応して、非有効部分を極力少なくして使用されることになる。
本実施形態では具体的に、レンズアレイLA1を構成するコリメートレンズC1、C2の開口径はX軸方向、Y軸方向で各々1.1mm、3.6mmであり、それらに入射するレーザビームのX軸方向、Y軸方向のビーム径は各々0.9mm、3.4mmである。また、コリメートレンズC1、C2の各焦点距離f1=3mm、NA(開口数)=0.6、レンズ配置ピッチ=1.2mmである。
集光レンズ20は、その焦点距離f2=12mm、NA=0.19である。集光レンズ20は、例えば樹脂あるいは光学ガラスをモールド成形することによって形成される。
ファイバ30は、ステップインデックス型のもの、グレーデッドインデックス型のもの、およびそれらの複合型のものが全て適用可能である。ファイバ30としては、マルチモード光ファイバが使用可能であり、三菱電線工業株式会社製のグレーデッドインデックス型光ファイバを基本として、コア中心部がグレーデッドインデックスで外周部がステップインデックスである、コア径=50μm、NA=0.2、端面コートの透過率=99.5%以上のものが用いられ、コア径×NAの値は10μmである。
上記光学系における光学倍率m=f2/f1=12/3=4倍となり、発光幅7μmであるから、ファイバ30の入射端面では、光学倍率4倍×発光幅7μm=28μmのビーム径となる。ファイバのコア径は50μmであるから、コリメートレンズは、(50−28)/4=5.5μm以内に調整を行えば、これらの光をファイバに集光合波できることになる。
本実施形態の構成においては、半導体レーザLD1、LD2の各レーザビームのファイバ30への結合効率は0.75程度であり、GaN系の半導体レーザLD1、LD2の各出力が200mWのときには、出力300mW(=200mW×0.75×2)の合波レーザビームが得られることになる。
次に、この合波レーザ光源からなる紫外光高輝度合波ファイバモジュールについて説明する。図3、図4はそれぞれ、この紫外光高輝度合波ファイバモジュールの構成を示す側面図、平面図である。なおこれらの図では、レンズアレイLA1および集光レンズ20、ファイバ30の取付状態を示してある。
本例においてモジュールを構成する光学要素は、その一部が開口可能な円筒状のパッケージ40内に収容され、このパッケージ40の開口部がパッケージ蓋によって閉じられることにより、パッケージ40およびパッケージ蓋が画成する閉空間内に簡易密閉保持される。
なお、パッケージの形状は、上記円筒状のものに限定されない。例えば、上方が開口可能な角型のパッケージを採用し、このパッケージの上記開口がパッケージ蓋によって閉じられることにより、パッケージおよびパッケージ蓋が画成する閉空間内に各部材が簡易密閉保持されるようにしてもよい。
パッケージ40の一端にはレーザモジュール10が取り付けられ、パッケージ40の内部には、レンズアレイLA1および集光レンズ20がそれぞれ保持部材41および保持部材43を介してパッケージ40に、例えば接着剤により固定されている。図では詳細に示していないが、レンズアレイLA1および集光レンズ20はX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、θy、θzに調整可能な構造をとっている。
さらに、集光レンズ20の集光位置にファイバ30の入射端面が位置するように、パッケージ40の他端にファイバ30が取り付けられている。ファイバ30の入射端部の保持はファイバフェルール31とフランジ33で構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に調芯固定可能な構造としている。なお、レーザモジュール10のパッケージとファイバ30の先端部はパッケージ40とは独立に、密封封止されている。
上記構成の2個の半導体レーザとレンズアレイを組み合わせたピグテールモジュールでは、通常の1個の半導体レーザとシングルレンズからなる1対1ピグテールモジュールに比べて2倍の輝度が得られ、1対1ピグテールモジュール2個分の価格よりも安価に提供することができる。
上記実施形態は、2個の半導体レーザのチップを1つのcan型パッケージに実装したものであるが、通常の1個の半導体レーザのチップが実装されたcan型パッケージを2個並べたものにも、本発明は適用可能であり、図5にその例を示す。
図5に示す合波レーザ光源は、半導体レーザLD3、LD4がそれぞれ個別にcan型のパッケージに実装された2つのレーザモジュール13、14と、2つのレーザモジュール13、14それぞれに対して設けられた2つのコリメートレンズC3、C4が一体化してなるレンズアレイLA2と、1つの集光レンズ20と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成されるピグテール型のモジュールである。
なお、この図5は、本変形例の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA2および集光レンズ20の形状は概念的に示してあり、レーザモジュール13、14の内部の構造を示すため、そのパッケージの一部は図示されていない。
レンズアレイLA2も第1の実施形態のレンズアレイLA1と同様に、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より小さく形成されている。
半導体レーザLD3、LD4から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれコリメートレンズC3、C4によって平行光化される。平行光となったレーザビームは、集光レンズ20によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
図1に示す実施形態では、半導体レーザのピッチをより狭く設計できるので、光学倍率を小さく抑えられ、レンズ調整時の精度を緩和できる反面、半導体レーザの実装のために特殊な工程が必要となり、半導体レーザの保証を行わねばならない点がコストアップにつながる。一方、図5に示す変形例では、ピッチは半導体レーザのパッケージサイズ等によりほぼ決定されてしまい、狭小化を図ることができないため、光学倍率が大きくなり、レンズ調整時の精度が厳しくなるが、一般的な性能保証された半導体レーザのパッケージを使用可能なので自工程保証の手間がなくなる点が有利となる。
上記では半導体レーザが2個の場合について説明したが、本発明を適用可能な合波レーザ光源が備える半導体レーザの数は2個に限定されない。以下、合波本数を増やした例を別の実施形態を用いて例示する。なお、以下の実施形態の説明および図面においては、他の実施形態における要素と同等の要素には同番号を付し、それらについての説明は特に必要のない限り省略する。
次に、本発明の第2の実施形態による合波レーザ光源について図6、図7を参照しながら説明する。図6は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。図7はこの合波レーザ光源を光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図である。
この合波レーザ光源は、8個のチップ状態の半導体レーザLD21〜28と、4個のレンズアレイLA21〜24と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図6は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA21〜24および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。また図6、図7では、煩雑さを避けるために8個の半導体レーザについてはまとめてLD21〜28と示してある。
この第2の実施形態の合波レーザ光源は、図1に示した第1の実施形態の合波レーザ光源と比べると、can型パッケージに実装された2個の半導体レーザと1個のレンズアレイに代えて、X軸方向に4個、Y軸方向に2個並ぶように4×2の行列状に配列固定された8個の半導体レーザと、これらに対応して設けられた4個のレンズアレイを用いた点が基本的に異なるものである。
より詳しくは、4個の半導体レーザLD21〜24が、X軸方向に発光点が1列に並ぶように放熱ブロック22に1次元アレイ状に実装されており、さらにこれらと同様にこれらをY軸方向に移動させた位置に4個の半導体レーザLD25〜28が実装されて、2次元的な配置となっている。8個の半導体レーザLD21〜28は直方体形状の放熱ブロック22に実装された後、ヒートシンク23に略碁盤の目状に、出射方向をヒートシンク23の実装面と垂直になる向きに、2次元的に配列された半導体レーザアレイとなっている。
4つのレンズアレイLA21〜24は、X軸方向に2個、Y軸方向に2個の2×2の行列状に配置されており、それぞれは第1の実施形態のレンズアレイLA1と同様に、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より小さく形成されている。
4つのレンズアレイLA21〜24が有する8個のコリメートレンズはそれぞれ、8個の半導体レーザLD21〜28に対して設けられており、半導体レーザLD21〜28から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれのコリメートレンズによって平行光化される。平行光となったレーザビームは、集光レンズ20によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第3の実施形態による合波レーザ光源について図8、図9を参照しながら説明する。図8は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。図9は光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図である。この合波レーザ光源は、8個のチップ状態の半導体レーザLD21〜28と、4個のレンズアレイLA31〜34と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図8は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA31〜34および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。また図8、図9では、煩雑さを避けるために8個の半導体レーザについてはまとめてLD21〜28と示してある。
この第3の実施形態の合波レーザ光源は、図6に示した第2の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザとレンズアレイの配置が基本的に異なるものである。本実施形態においては、半導体レーザLD21〜28は、X軸方向に2個、Y軸方向に4個並ぶように2×4の行列状に配列されている。より詳しくは、X軸方向に2個並んだ半導体レーザが1つの放熱ブロック32に固定され、それらがY軸方向に4列並んだ構成を有する。
4個のレンズアレイLA31〜34は、Y軸方向に4個並ぶよう列状に配置されており、それぞれは第1の実施形態のレンズアレイLA1と同様に、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より小さく形成されている。
4個のレンズアレイLA31〜34が有する8個のコリメートレンズはそれぞれ、8個の半導体レーザLD21〜28に対して設けられており、半導体レーザLD21〜28から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA31〜34が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第4の実施形態による合波レーザ光源について図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。この合波レーザ光源は、12個のチップ状態の半導体レーザLD31〜42と、6個のレンズアレイLA41〜46と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図10は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA41〜46および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図10では、煩雑さを避けるために12個の半導体レーザについてはまとめてLD31〜42と示してある。
この第4の実施形態の合波レーザ光源は、図8に示した第3の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザとレンズアレイの数を増加させた点が基本的に異なるものである。本実施形態においては、半導体レーザLD31〜42は、X軸方向に4個、Y軸方向に3個並ぶよう、4×3の行列状に配列され、各半導体レーザは、4×3の行列状に配列された同数の放熱ブロック42に個別に実装されている。
6個のレンズアレイLA41〜46は、X軸方向に2個、Y軸方向に3個並ぶよう2×3の行列状に配置されており、それぞれは第1の実施形態のレンズアレイLA1と同様に、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より小さく形成されている。
6個のレンズアレイLA41〜46が有する12個のコリメートレンズはそれぞれ、12個の半導体レーザLD31〜42に対して設けられており、半導体レーザLD31〜42から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA41〜46が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第5の実施形態による合波レーザ光源について図11を参照しながら説明する。図11は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。この合波レーザ光源は、16個のチップ状態の半導体レーザLD51〜66と、8個のレンズアレイLA51〜58と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図11は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA51〜58および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図11では、煩雑さを避けるために16個の半導体レーザについてはまとめてLD51〜66と示してある。
この第5の実施形態の合波レーザ光源は、図8に示した第3の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザとレンズアレイをX軸方向に倍増させた点が基本的に異なるものである。本実施形態においては、半導体レーザLD51〜66は、X軸方向に4個、Y軸方向に4個並ぶよう、4×4の行列状に放熱ブロック52に実装されている。より詳しくは、X軸方向に4個並んだ半導体レーザが1つの放熱ブロック52に固定され、それらがY軸方向に4列並んだ構成を有する。
レンズアレイLA51〜58は、X軸方向に2個、Y軸方向に4個並ぶよう、2×4の行列状に配置されており、それぞれは第1の実施形態のレンズアレイLA1と同様に、2つのコリメートレンズがX軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より小さく形成されている。
8個のレンズアレイLA51〜58が有する16個のコリメートレンズはそれぞれ、16個の半導体レーザLD51〜66に対して設けられており、半導体レーザLD51〜66から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA51〜58が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第6の実施形態による合波レーザ光源について図12、13、14を参照しながら説明する。図12は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。図13は本実施形態で用いられるレンズアレイの形状を示す図である。図14は光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図である。この合波レーザ光源は、8つのチップ状態の半導体レーザLD21〜28と、4個のレンズアレイLA61〜64と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図12は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA61〜64および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図12では、煩雑さを避けるために8個の半導体レーザについてはまとめてLD21〜28と示してある。
この第6の実施形態の合波レーザ光源は、図6に示した第2の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザの配置や数は全く同じ2×4の行列状であるが、レンズアレイの構成および配置が基本的に異なるものである。本実施形態においては、4個のレンズアレイLA61〜64は、X軸方向に4個並ぶよう列状に配置されている。4個のレンズアレイLA61〜64は同じ構成を有するため、以下ではレンズアレイLA61を例にとりその構成を説明する。
図13(a)および(b)にそれぞれ、レンズアレイLA61の拡大正面形状および側面形状を、要部の寸法(単位はmm)を入れて示す。レンズアレイLA61は、図13に示すように、2つのコリメートレンズC6、C7がY軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より大きく形成されており、これらの点が前述の実施形態のレンズアレイと大きく異なる。
したがって、レンズアレイLA61に対応するY軸方向に並設された2つの半導体レーザの各発光点から発せられたレーザビームは、上述のように細長い形状とされたレンズアレイLA61が有する各コリメートレンズC6、C7に対して、拡がり角最大の方向が開口径大の方向と一致し、拡がり角最小の方向が開口径小の方向と一致する状態で、それぞれ対応して入射することになる。つまり、細長い形状とされた各コリメートレンズC6、C7は、入射するレーザビームの楕円形の断面形状に対応して、非有効部分を極力少なくして使用されることになる。
コリメートレンズC6、C7は非球面円形レンズの光軸を含む領域を細長く切り取った形とされたもので細長い特殊な形状をしている。このアレイは例えば樹脂あるいは光学ガラスをモールド成形もしくは、モールド成形後に切断研磨などの加工を施すことによって形成される。
4個のレンズアレイLA61〜64が有する8個のコリメートレンズはそれぞれ、8個の半導体レーザLD21〜28に対して設けられており、半導体レーザLD21〜28から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA61〜64が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第7の実施形態による合波レーザ光源について図15、図16を参照しながら説明する。図15は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。図16は光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図である。この合波レーザ光源は、8個のチップ状態の半導体レーザLD21〜28と、4個のレンズアレイLA71〜74と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図15は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA71〜74および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図15では、煩雑さを避けるために16個の半導体レーザについてはまとめてLD21〜28と示してある。
この第7の実施形態の合波レーザ光源は、図8に示した第3の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザの配置や数は全く同じ2×4の行列状であるが、レンズアレイの構成および配置が基本的に異なるものである。本実施形態においては、レンズアレイLA71〜74は、X軸方向に2個、Y軸方向に2個並ぶよう2×2の行列状に配置されており、それぞれは第6の実施形態のレンズアレイLA61と同様に、2つのコリメートレンズがY軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より大きく形成されている。
4個のレンズアレイLA71〜74が有する8個のコリメートレンズはそれぞれ、8個の半導体レーザLD21〜28に対して設けられており、半導体レーザLD21〜28から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA71〜74が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第8の実施形態による合波レーザ光源について図17を参照しながら説明する。図17は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。この合波レーザ光源は、12個のチップ状態の半導体レーザLD31〜42と、4個のレンズアレイLA81〜84および4個のシングルレンズSL1〜SL4の組み合わせと、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図17は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA71〜74および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図17では、煩雑さを避けるために12個の半導体レーザについてはまとめてLD31〜42と示してある。
この第8の実施形態の合波レーザ光源は、図10に示した第4の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザの配置や数は全く同じ3×4の行列状であるが、レンズアレイの構成およびレンズアレイとシングルレンズの組み合わせを用いている点が基本的に異なるものである。
4個のレンズアレイLA81〜84は、X軸方向に列状に配置されており、それぞれは第6の実施形態のレンズアレイLA61と同様に、2つのコリメートレンズがY軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より大きく形成されている。また、4つのシングルレンズSL1〜SL4は、それぞれコリメートレンズであり、これらもX軸方向に列状に配置されている。
4個のレンズアレイLA81〜84が有する8個のコリメートレンズおよび4個のシングルレンズSL1〜L4はそれぞれ、12個の半導体レーザLD31〜42に対して設けられており、半導体レーザLD31〜42から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA81〜84および4個のシングルレンズSL1〜SL4からなるコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、本発明の第9の実施形態による合波レーザ光源について図18を参照しながら説明する。図18は、本実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。この合波レーザ光源は、16個のチップ状態の半導体レーザLD51〜66と、8個のレンズアレイLA91〜98と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図18は、本実施形態の合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、レンズアレイLA91〜98および集光レンズ21の形状は概念的に示してあり、半導体レーザから出射するビームのうち4本を一点鎖線で示してある。図18では、煩雑さを避けるために16個の半導体レーザについてはまとめてLD51〜66と示してある。
この第9の実施形態の合波レーザ光源は、図11に示した第5の実施形態の合波レーザ光源と比べると、半導体レーザの配置や数は全く同じ4×4の行列状であるが、レンズアレイの構成および配置が基本的に異なるものである。本実施形態においては、レンズアレイLA91〜98は、X軸方向に4個、Y軸方向に2個並ぶよう4×2の行列状に配置されており、それぞれは第6の実施形態のレンズアレイLA61と同様に、2つのコリメートレンズがY軸方向に並設されて一体化された構成を有し、並設された方向の開口径がそれに垂直な方向の開口径より大きく形成されている。
8個のレンズアレイLA91〜98が有する16個のコリメートレンズはそれぞれ、16個の半導体レーザLD51〜66に対して設けられており、半導体レーザLD51〜66から発散光状態で出射したレーザビームは、それぞれレンズアレイLA91〜98が有するコリメートレンズによって平行光化され、平行光となったレーザビームは、集光レンズ21によって集光され、ファイバ30のコアの入射端面上で収束して、コア内を伝搬し、1本のレーザビームに合波されてファイバ30から出射する。
次に、上述した実施形態の合波レーザ光源の調整方法について説明する。上記合波レーザ光源では、平行光化された複数の光を集光して合波している。平行光を得るためには、コリメートレンズの焦点距離に合わせて、半導体レーザとコリメートレンズの光軸方向(Z軸方向)の距離を設定することが必要である。また、複数の平行光を集光レンズを用いて1点に集光するためには、これら複数の平行光が同一方向となるように、各半導体レーザの発光点と光軸に垂直な面(XY面)内における各レンズの位置を設定することが必要である。したがってこれらの条件を満たすように、半導体レーザに対してコリメートレンズをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向に位置調整することが必要になる。
シングルレンズをコリメートレンズに用いる場合は、1つのレンズ毎に3軸方向の位置調整を行うことができる。しかし、複数のレンズが一体化されたレンズアレイの場合は、一体化されているレンズ間の距離や位置関係が固定されているため、個々のレンズを独立に調整することはできない。そこで、以下の方法を用いて2個のレンズが一体化されたレンズアレイの各レンズの位置調整を精度良く行う。
X軸方向に2つのレンズが並設されたレンズアレイの調整方法について、第1の実施形態の構成を例にとり説明する。まず、Z軸方向の位置調整について図19を参照しながら説明する。図19はZ軸方向の調整原理を示すZX面における模式図である。同図に示す例では、半導体レーザLD1、LD2の各発光点が、実装誤差等によりZ軸方向にΔd1ずれて位置している。また、レンズアレイLA1は、成形時のばらつき等により、コリメートレンズC2の焦点距離が、コリメートレンズC1の焦点距離fよりもΔf1だけ長くなっている。半導体レーザLD1とコリメートレンズC1のZ軸方向距離のみを合わせて配置すると、図19(a)に示すように、コリメートレンズC1を透過したビームは平行光になるが、コリメートレンズC2を透過したビームは平行光にならない。
そこで、実際に半導体レーザLD1、LD2を発光させながら、図19(b)に示すように、レンズアレイLA1のZ軸方向位置およびY軸周りの回転角を調整し、それぞれ距離ΔZ1、角度Δθyだけ移動させ、集光レンズを通して集光した2つのビームの合焦位置が一致するように、コリメートレンズC1、C2の半導体レーザLD1、LD2に対するそれぞれのZ軸方向位置を最適化する。このときの評価指標としては、ビーム径が最小、またはビーム輝度が最大等を採用できる。
実装やレンズ成形が設計値通りになっていれば、角度Δθyはゼロ、距離ΔZ1もゼロとなるが、実際には上記Δd1やΔf1の誤差が生じるため調整が必要となる。上記Δd1やΔf1が大きいと、それに応じて角度Δθyが大きくなり、レンズの偏芯による収差が問題となる。しかし、半導体レーザLD1、LD2の間隔LDPを、上記誤差に対して十分大きくなるように設計しておけば、角度は(Δd1+Δf1)/LDPできいてくるため、上記収差を実用上問題ない程度に抑制することは容易に可能である。
次に、図20を参照しながら、Y軸方向の位置調整について説明する。図20はY軸方向の調整原理を示すXY面における模式図であり、半導体レーザとレンズの配置を表す。同図に示す例では、半導体レーザLD1、LD2の各発光点は、実装誤差や作製時のばらつき等により、Y軸方向にΔh1ずれて位置している。また、レンズアレイLA1は、成形時のばらつき等により、コリメートレンズC1、C2の光軸が、Y軸方向にΔh2ずれて位置している。半導体レーザLD2とコリメートレンズC2のY軸方向位置のみを合わせて配置すると、図20(a)に示すように、半導体レーザLD1とコリメートレンズC1のY軸方向位置は合わず、この状態ではコリメートレンズC1、C2を透過したビームは同一方向にならない。
そこで、実際に半導体レーザLD1、LD2を発光させながら、図20(b)に示すように、レンズアレイLA1のZ軸周りの回転角およびX軸方向位置、Y軸方向位置を調整し、それぞれ角度Δθz1、距離ΔX1、ΔY1だけ移動させ、集光レンズを通して集光した2つのビームの高さが一致するように、コリメートレンズC1、C2の半導体レーザLD1、LD2に対するそれぞれのY軸方向位置を最適化する。なお図20では、半導体レーザLD1、LD2は点線の斜線を付して示してあり、コリメートレンズC1、C2の形状は模式的に示している。
実装や半導体レーザの発光点位置やレンズ成形が設計値通りになっていれば、角度Δθz1はゼロ、距離ΔX1、ΔY1はゼロとなるが、実際には上記Δh1やΔh2の誤差が生じるため調整が必要となる。上記Δh1やΔh2が大きいと、それに応じて角度Δθzが大きくなり、レンズの偏芯による収差が問題となる。しかし、半導体レーザLD1、LD2の間隔LDPを、上記誤差に対して十分大きくなるように設計しておけば、角度は(Δh1+Δh2)/LDPできいてくるため、上記収差を実用上問題ない程度に抑制することは容易に可能である。
X軸方向に関する調整最適化は、レンズアレイのレンズピッチが部品精度で決まってしまうため、予めレンズアレイLA1のX軸方向のレンズピッチを測定しておき、そのレンズピッチに合わせて半導体レーザLD1、LD2を実装して、半導体レーザのピッチを最適化するようにする。
複数のレンズアレイを備えた第2〜第5の実施形態の合波レーザ光源についても、上述の調整方法をレンズアレイの個数分繰り返すことにより、同様に調整最適化が可能である。
Y軸方向に2つのレンズが並設されたレンズアレイの調整方法についても上述と同様であり、第6の実施形態の構成を例にとって以下に説明する。まず、Z軸方向の調整について図21を参照して説明する。図21はZ軸方向の調整原理を示すYZ面における模式図である。同図に示す例は、半導体レーザLD21、LD22の各発光点が、Z軸方向にΔd2ずれて位置し、レンズアレイLA61のコリメートレンズC6の焦点距離が、コリメートレンズC7の焦点距離fよりもΔf2だけ長いものである。
そこで、実際に半導体レーザLD21、LD22を発光させながら、図21に示すように、レンズアレイLA61のZ軸方向位置およびX軸周りの回転角を調整し、それぞれ距離ΔZ2、角度Δθxだけ移動させ、集光レンズを通して集光した2つのビームの合焦位置が一致するように、コリメートレンズC6、C7の半導体レーザLD21、LD22に対するそれぞれのZ軸方向位置を最適化する。
次に、X軸方向の位置調整について図22を参照して説明する。図22はX軸方向の調整原理を示すXY面における模式図であり、半導体レーザとレンズの配置を表す。同図に示す例は、半導体レーザLD21、LD22の各発光点が、X軸方向にずれを生じ、レンズアレイLA61のコリメートレンズC6、C7の光軸もまた、X軸方向にずれを生じているものである。
そこで、実際に半導体レーザLD21、LD22を発光させながら、図22に示すように、レンズアレイLA61のZ軸周りの回転角およびX軸方向位置、Y軸方向位置を調整し、それぞれ角度Δθz2、距離ΔX2、ΔY2だけ移動させ、集光レンズを通して集光した2つのビームの高さが一致するように、コリメートレンズC6、C7の半導体レーザLD21、LD22に対するそれぞれのX軸方向位置を最適化する。なお図22では、半導体レーザLD21、LD22は点線の斜線を付して示してあり、コリメートレンズC6、C7の形状は模式的に示している。
Y軸方向に関する調整最適化は、レンズアレイのレンズピッチが部品精度で決まってしまうため、予めレンズアレイLA1のY軸方向のレンズピッチを測定しておき、そのレンズピッチに合わせて半導体レーザLD21、LD22を実装して、半導体レーザのピッチを最適化するようにする。
上記のY軸方向にコリメートレンズが並設されたレンズアレイの調整方法においても、X軸方向にコリメートレンズが並設された場合と同様に、評価指標としては、ビーム径が最小、またはビーム輝度が最大等を採用できる。また同様に、誤差が大きいと調整の角度Δθx、Δθzが大きくなった場合も、半導体レーザLD21、LD22の間隔LDPを、上記誤差に対して十分大きくなるように設計しておくことにより、レンズの偏芯による収差を抑制することができる。
複数のレンズアレイを備えた第6〜第9の実施形態の合波レーザ光源についても、上述の調整方法をレンズアレイの個数分繰り返すことにより、同様に調整最適化が可能である。
ところで、半導体レーザの実装がジャンクションダウン実装の場合は、発光位置が実装基盤から近い為、実装精度を上げることで1μm以内に合わせこみが可能な例が報告されており、高さを揃えやすい。しかし、ジャンクションダウン実装は、実装時の半導体レーザへの応力が微妙に半導体レーザの経時性能を左右するという報告例があり、必ずしも好ましい実装とは言えない。
一方、ジャンクションアップ実装の場合は、半導体レーザの実装の性能への影響は一般的に小さく、より容易であるが、チップ自体のばらつきにより、発光点のY軸方向位置は数μm〜数10μmの幅がある。Y軸方向にばらつきがあっても、従来のようにコリメートレンズにシングルレンズを用いた場合には、調整可能であり問題ないが、3個以上のレンズが一体化されたレンズアレイを調整する場合は、高さが合わせきれなくなる。しかしながら、上記実施形態のX軸方向に2個のレンズが並設されて一体化したレンズアレイならば、上述のごとく合わせ精度を犠牲にせずに調整が可能であるため、ジャンクションアップ実装の半導体レーザに対して非常に好適である。
上記調整方法によれば、部材精度や半導体レーザの実装精度が低くても、各軸方向の距離だけでなく回転角θz、θxまたはθyを調整することにより、焦点位置やX軸方向位置またはY軸方向位置を合わせこむことができるので、部材コストや実装コストを安価にすることができる。
次に、前述の回転角調整に関する支持固定方法について説明する。図23に示すレーザ合波光源は、図6に示す第2の実施形態のものと同様に、8個の半導体レーザがX軸方向に4個、Y軸方向に2個並ぶように4×2の行列状に配置され、X軸方向に2個コリメートレンズを並設した4個のレンズアレイがX軸方向に2個、Y軸方向に2個並ぶように2×2の行列状に配置されたものである。なお、このレーザ合波光源では、4つのレンズアレイLA121〜124それぞれに対して、レンズアレイLA121〜124を支持固定するためのホルダ部材141〜144が1つずつ設けられている。
半導体レーザLD21はサブマウント101を介してX軸方向に伸長する1つの支持ブロック151に実装されており、半導体レーザLD21とX軸方向に同一直線上に配置された図示されていない他の3つの半導体レーザも同様に支持ブロック151に実装されている。また、これらとY軸方向に対向する位置にある図示されていない4つの半導体レーザは支持ブロック152に実装されている。ホルダ部材141、142はそれぞれ、支持ブロック151からレンズアレイLA121、122へ架橋するように構成され、ホルダ部材143、144はそれぞれ、支持ブロック152からレンズアレイLA123、124へ架橋するように構成されている。支持ブロック151、152はベース部材161上に固定されている。
以下、レンズアレイLA123を調整固定する場合を例にとり説明する。レンズアレイLA123を支持固定するためのホルダ部材143は、本実施形態においては、ZX面、XY面内でそれぞれレンズアレイLA123、支持ブロック152と接触している。前述した調整方法によれば、X軸方向に2個レンズを並設したレンズアレイに関しては、焦点方向であるZ軸方向の位置に関しては回転角θyを調整し、Y軸方向に関しては回転角θzを調整することになる。回転角θyはY軸方向周りに回すことになり、XZ面内であれば自由に回転可能である。したがって、回転角θyの調整を行った後に、ホルダ部材143のZX面におけるレンズアレイLA123との接触面143aを接着面として、この面で固定すればよい。
また、回転角θzはZ軸周りに回すことになり、XY面内であれば自由に回転可能である。したがって、回転角θzの調整を行った後に、ホルダ部材143のXY面における支持ブロック152との接触面143bを接着面として、この面で固定すればよい。
他のレンズアレイについても同様であり、以上のことからホルダ部材の接着面をXZ面、XY面となるように設計すれば、回転角θy、θz両方を調整した後、その位置で固定が可能である。
図24に示す合波レーザ光源は、図8に示す第3の実施形態のものと同様に、8個の半導体レーザがX軸方向に2個、Y軸方向に4個並ぶように2×4の行列状に配置され、X軸方向に2個コリメートレンズを並設した4個のレンズアレイがY軸方向に列状に配置されたものである。また、4個のレンズアレイそれぞれに対して各レンズアレイを支持固定するためのホルダ部材が1つずつ設けられている。
X軸方向に列設された2つの半導体レーザは、X軸方向に伸長する支持ブロックに実装され、ホルダ部材はこの支持ブロックからレンズアレイへ架橋するように構成される。支持ブロックはベース部材261上に固定されている。
半導体レーザLD21、LD22に対応して設けられたレンズアレイLA131を支持固定するためのホルダ部材241は、本実施形態においては、XY面、ZX面内でそれぞれレンズアレイLA131、支持ブロック251と接触している。よって、前述した方法と同様に、回転角θyの調整を行った後は、ホルダ部材143のZX面における支持ブロック251との接触面を接着面として固定し、回転角θzの調整を行った後は、ホルダ部材143のXY面におけるレンズアレイLA131との接触面を接着面として固定する。
図25に示す合波レーザ光源は、図24に示す構成をYZ面に関し鏡面対称的に配置した構成を有するものである。この合波レーザ光源は、図11に示す第5の実施形態のものと同様に、16個の半導体レーザがX軸方向に4個、Y軸方向に4個並ぶように4×4の行列状に配置され、X軸方向に2個コリメートレンズを並設した4個のレンズアレイがX軸方向に4個、Y軸方向に4個並ぶように4×4の行列状に配置されたものである。レンズアレイそれぞれに対して各レンズアレイを支持固定するためのホルダ部材が1つずつ設けられている。
X軸方向に列設された2つの半導体レーザは、X軸方向に伸長する支持ブロックに実装され、ホルダ部材はこの支持ブロックからレンズアレイへ架橋するように構成される。支持ブロックはベース部材361上に固定されている。
半導体レーザLD51、LD52に対応して設けられたレンズアレイLA151を支持固定するためのホルダ部材341は本実施形態においては、XY面、ZX面内でそれぞれレンズアレイLA151、支持ブロック351と接触している。よって、前述した調整固定方法と同様に、回転角θyの調整を行った後は、ホルダ部材341のZX面における支持ブロック351との接触面を接着面として固定し、回転角θzの調整を行った後は、ホルダ部材341のXY面におけるレンズアレイLA151との接触面を接着面として固定する。
レンズアレイLA151とYZ面に関し鏡面対称的に配置されたレンズアレイLA152は、半導体レーザLD53、LD54に対応して設けられており、このレンズアレイLA152を支持固定するためのホルダ部材342に関しても同様に、回転角θyの調整を行った後は、ホルダ部材342のZX面における支持ブロック351との接触面を接着面として固定し、回転角θzの調整を行った後は、ホルダ部材342のXY面におけるレンズアレイLA152との接触面を接着面として固定する。
図25に示すように、コリメータレンズが4×4の行列配置となっていても、2個のレンズが一体化されたレンズアレイを用いることで、すべて周囲をレンズに取り囲まれた中央部に残されたレンズの調整および支持が可能となる。
図26に示す合波レーザ光源は、図15に示す第7の実施形態のものと同様に、8個の半導体レーザがX軸方向に2個、Y軸方向に4個並ぶように2×4のの行列状に配置され、Y軸方向に2個コリメートレンズを並設した4個のレンズアレイがX軸方向に2個、Y軸方向に2個並ぶように2×2の行列状に配置されたものである。レンズアレイそれぞれに対して各レンズアレイを支持固定するためのホルダ部材が1つずつ設けられている。
X軸方向に列設された2つの半導体レーザは、X軸方向に伸長する支持ブロック451に実装されている。支持ブロックはベース部材461上に固定されている。ホルダ部材はこの支持ブロックからレンズアレイへ架橋するように構成される。
半導体レーザLD51、LD52に対応して設けられたレンズアレイLA151を支持固定するためのホルダ部材441は、本実施形態においては、XY面、YZ面内でそれぞれレンズアレイLA171、支持ブロック451と接触している。よって、前述した調整固定方法と同様に、回転角θxの調整を行った後は、ホルダ部材441のYZ面における支持ブロック451との接触面を接着面として固定し、回転角θzの調整を行った後は、ホルダ部材441のXY面におけるレンズアレイLA171との接触面を接着面として固定する。
なお、ホルダ部材の2つの接着面のうち、いずれをレンズアレイと接着し、いずれを支持ブロックと接着するかは、上記例に限定されない。2つの接着面のうち一方をレンズアレイと接着し、他方を支持ブロックと接着するようにすればよく、いずれの面を選択するかは自由である。
次に、比較例として従来のシングルレンズを用いた合波レーザ光源について図27〜図29を参照しながら説明する。図27は、この合波レーザ光源の構成を示す斜視図である。図28は光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図である。
図27に示すように、この合波レーザ光源は、8つのチップ状態の半導体レーザLD21〜28と、半導体レーザLD21〜28それぞれに対して設けられたコリメート用の8個のシングルレンズSL1〜SL8と、集光レンズ21と、集光されたビームが入射するファイバ30とから構成される。
なおこの図27は、この合波レーザ光源の基本構成を示すものであり、シングルレンズSL1〜SL8および集光レンズ21の形状は概念的に示してある。また図27、図28では、煩雑さを避けるために8個の半導体レーザについてはまとめてLD21〜28と示してある。
この図27に示す合波レーザ光源は、図6に示した第2の実施形態の合波レーザ光源と比べると、4個のレンズアレイではなく8個のシングルレンズが用いられている点が基本的に異なるものである。この合波レーザ光源では、8個の半導体レーザLD21〜28がX軸方向に4個、Y軸方向に2個並ぶように4×2の行列状に配置され、8個のシングルレンズSL1〜SL8も半導体レーザLD21〜28と同様に4×2の行列状に配置されている。
図29は、シングルレンズを用い、図27に示すものと同様の4×2配列構成を有する合波レーザ光源のレンズの支持構造を示す図である。ただし、図29に示す例では、シングルレンズSL1〜SL8の形状は、図27のものよりも実際に近い形状で描かれており、半導体レーザの支持構造は図23に示すものと同じものを採用している。図29に示すように、8個のシングルレンズSL1〜SL8のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向の調整をし、これらを支持固定するには、8個のホルダ部材941〜948が必要となる。
レンズの支持は、装置ハンドスペース、光路確保、調芯動作範囲確保の観点から、基本的に図29に示すような両側からの支持構造をとることになる。しかし、例えば合波本数を増やすために、X軸方向に2列に並んだレンズの間に、シングルレンズを用いてさらに1列レンズを増やそうとすると、周囲を全てレンズに取り囲まれた中央部のレンズがある状態となり、この中央部のレンズの支持が困難なため、実際にはレンズを1列増やすことはできない。
これに対して、図29に示すものと同様の4×2配列の構成を有する図23に示す本発明の実施形態では、同様に両側からの支持構造をとるが、2個のレンズが一体化されたレンズアレイを採用している。したがって、この4×2の行列の間に2列までレンズを増やして4×4の行列配置にしても、図25に示すように、すべて周囲をレンズに取り囲まれた中央部に残されたレンズの支持が可能である。
特許文献1によると、空間利用効率ηが大きいほど倍率Mが低下し、これにより合波本数を増やすことが可能になるので、出来る限りビームが互いに密接配置されるように、設計すべきであるとされている。この設計で最もネックになるのは、レンズ同士の間隔を小さくし、且つ、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向の調芯しつつ、いかにレンズを支持するかである。仮に隣接するレンズ同士の間隔を0.1mm〜0.2mm程度とした場合、3×3列以上の2次元配列に対し、すべて周囲をレンズに取り囲まれた中央部に残されたレンズの支持が、シングルレンズで3軸方向の調芯をする場合に、非常に困難となる。支持部材をなくして接着材で空中接着するような案もあるが、接着固定時の収縮によって固定位置が維持できないという問題がある。
上述した本発明の実施形態では4列までの構成に対して、2個レンズアレイを使うことによって、両側からの支持によって、レンズ同士の間隔を小さくし、且つ、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向が調整可能な構成を示している。以上のことから、本発明の実施形態の合波レーザ光源によれば、低コストで高輝度高出力の合波レーザ光源を提供でき、例えば、感光材料を露光する露光装置の光源として好適である。
以上、合波本数を2本、8本、12本、16本とした実施形態について説明したが、本発明の合波レーザ光源における合波本数はこの本数に限られるものではなく、2本以上のいずれの数が選択されてもよい。また半導体レーザが実装される放熱ブロックの個数も限定されるものでなく、2個以上のいずれの数が選択されてもよい。
なお、以上説明した実施形態における半導体レーザの発振波長、出力等の仕様は上記のものに限定されず、広く適用が可能である。合波には、同一波長の半導体レーザだけでなく、波長の異なる半導体レーザを用いてもよい。半導体レーザアレイはマルチキャビティレーザダイオードを採用してもよく、その場合は、レンズアレイのピッチを部品精度で合わせこむことが望ましい。半導体レーザはヒートブロックに直接実装されていてもよく、あるいはサブマウントを介してヒートブロックに実装されていてもよい。
コリメートレンズの焦点距離、有効径、NA、形状等の仕様は上記のものに限定されず、1つの合波レーザ光源で用いられるコリメートレンズは必ずしも同一でなくてもよい。
集光レンズの焦点距離、有効径、NA、形状等の仕様は上記のものに限定されない。また、集光光学系は必ずしも1枚レンズの構成に限るものでなく、シリンドリカルレンズの組み合わせなど、複数のレンズにより構成してもよい。
ファイバの仕様は上記のものに限定されず、例えば用途に応じてコア径が10〜100μmのものを用いてもよい。
本発明の第1の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 図1の合波レーザ光源に用いられるレンズアレイの正面図(a)と側面図(b) 図1の合波レーザ光源を備えた合波ファイバモジュールの構成を示す側面図 図1の合波レーザ光源を備えた合波ファイバモジュールの構成を示す平面図 本発明の変形例による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 本発明の第2の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 図6の合波レーザ光源の半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図 本発明の第3の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 図8の合波レーザ光源の半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図 本発明の第4の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 本発明の第5の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 本発明の第6の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 図12の合波レーザ光源に用いられるレンズアレイの正面図(a)と側面図(b) 図12の合波レーザ光源の半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図 本発明の第7の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 図15の合波レーザ光源の半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図 本発明の第8の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 本発明の第9の実施形態による合波レーザ光源の構成を示す斜視図 X軸方向にレンズが並設されたレンズアレイのZ軸方向の調整原理を示す模式図 X軸方向にレンズが並設されたレンズアレイのY軸方向の調整原理を示す図 Y軸方向にレンズが並設されたレンズアレイのZ軸方向の調整原理を示す模式図 Y軸方向にレンズが並設されたレンズアレイのX軸方向の調整原理を示す図 本発明のレンズアレイの支持構造を示す斜視図 本発明のレンズアレイの支持構造を示す斜視図 本発明のレンズアレイの支持構造を示す斜視図 本発明のレンズアレイの支持構造を示す斜視図 従来の合波レーザ光源の構成を示す斜視図 従来の光軸方向から見た半導体レーザとレンズアレイの配置を示す模式図 従来のシングルレンズの支持構造を示す斜視図
符号の説明
10、13、14 レーザモジュール
11 ヒートブロック
20、21 集光レンズ
22 放熱ブロック
23 ヒートシンク
30 ファイバ
101 サブマウント
141、142,143、144 ホルダ部材
143a、143b 接触面
151 支持ブロック
161 ベース部材
C1、C2、C3、C4 コリメートレンズ
LA1、LA2、LA121、LA122,LA123、LA124 レンズアレイ
LD1、LD2、LD3、LD4 半導体レーザ
SL1、SL2、SL3、SL4 シングルレンズ

Claims (18)

  1. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記複数のレンズが、2つのレンズを一体化したレンズアレイの形態をなしていることを特徴とする合波レーザ光源。
  2. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記複数のレンズが、2つのレンズを一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなることを特徴とする合波レーザ光源。
  3. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材が該レンズアレイ毎に1つずつ設けられ、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれZX面、XY面としたとき、
    前記レンズアレイが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したものであり、
    前記ホルダ部材が、前記XY面および前記ZX面で固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の合波レーザ光源。
  4. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材が該レンズアレイ毎に1つずつ設けられ、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれYZ面、XY面としたとき、
    前記レンズアレイが前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したものであり、
    前記ホルダ部材が、前記XY面および前記YZ面で固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の合波レーザ光源。
  5. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、
    前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなし、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化されている、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチが、最適化されている、
    ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とする合波レーザ光源。
  6. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、
    前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなり、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化されている、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチが、最適化されている、
    ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とする合波レーザ光源。
  7. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材が該レンズアレイ毎に1つずつ設けられ、
    前記Y軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれZX面、XY面としたとき、
    前記ホルダ部材が、前記XY面および前記ZX面で固定されていることを特徴とする請求項5または6に記載の合波レーザ光源。
  8. 前記複数の半導体レーザが、ジャンクションアップ実装されていることを特徴とする請求項1、2、3、5、6、7のいずれかに記載の合波レーザ光源。
  9. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、
    前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなし、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化されている、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチが最適化されている、
    ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とする合波レーザ光源。
  10. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備えた合波レーザ光源において、
    前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、
    前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイとシングルレンズの組み合わせからなり、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化されている、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置が、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化されている、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチが最適化されている、
    ことの少なくともいずれか1つであることを特徴とする合波レーザ光源。
  11. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材が該レンズアレイ毎に1つずつ設けられ、
    前記X軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれYZ面、XY面としたとき、
    前記ホルダ部材が、前記XY面および前記YZ面で固定されていることを特徴とする請求項9または10に記載の合波レーザ光源。
  12. 前記複数の半導体レーザの発振波長が360nm〜490nmであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の合波レーザ光源。
  13. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備え、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記Y軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθy、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記X軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなしている合波レーザ光源の調整方法において、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θyを調整することにより最適化する、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Y軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化する、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記X軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記X軸方向のピッチを最適化する、
    ことの少なくともいずれか1つにより調整最適化されることを特徴とする合波レーザ光源の調整方法。
  14. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材を該レンズアレイ毎に1つずつ設け、
    前記Y軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれZX面、XY面としたとき、
    前記ホルダ部材を前記XY面および前記ZX面で固定することを特徴とする請求項13に記載の合波レーザ光源の調整方法。
  15. 前記複数の半導体レーザが、ジャンクションアップ実装されていることを特徴とする請求項13または14に記載の合波レーザ光源の調整方法。
  16. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザ毎に設けられた複数のレンズとを備え、前記半導体レーザの活性層に平行な方向をX軸方向、該活性層に垂直な方向をY軸方向、前記半導体レーザの出射光の光軸方向をZ軸方向とし、前記X軸方向、Z軸方向の周りの回転角をそれぞれθx、θzとしたとき、前記複数のレンズが、前記Y軸方向に2つのレンズを並設して一体化したレンズアレイの形態をなしている合波レーザ光源の調整方法において、
    a)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記Z軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記Z軸方向の位置および前記回転角θxを調整することにより最適化する、
    b)前記レンズアレイの各レンズの前記半導体レーザに対する前記X軸方向の位置を、前記レンズアレイの前記X軸方向の位置,前記Y軸方向の位置および前記回転角θzを調整することにより最適化する、
    c)前記レンズアレイのレンズの前記Y軸方向のピッチに合わせて、前記半導体レーザの前記Y軸方向のピッチを最適化する、
    ことの少なくともいずれか1つにより調整最適化されることを特徴とする合波レーザ光源の調整方法。
  17. 前記レンズアレイを固定するためのホルダ部材を該レンズアレイ毎に1つずつ設け、
    前記X軸方向、Z軸方向に垂直な面をそれぞれYZ面、XY面としたとき、
    前記ホルダ部材を前記XY面および前記YZ面で固定することを特徴とする請求項16に記載の合波レーザ光源の調整方法。
  18. 前記半導体レーザの発振波長が360nm〜490nmであることを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の合波レーザ光源の調整方法。
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