JP2015115379A - 半導体レーザモジュール及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザモジュール及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】集光レンズを固定する樹脂の収縮や膨張による影響を低減し、集光レンズを高精度に調心された状態に保持し、半導体レーザ素子からのレーザ光の光ファイバへの結合効率を高く維持することができる半導体レーザモジュールを提供する。【解決手段】半導体レーザモジュール1は、レーザ光を出射する半導体レーザ素子20と、レーザ光のファースト軸方向及びスロー軸の成分をコリメートするコリメートレンズ30,32と、コリメートレンズ30,32によりコリメートされ、Z方向に沿った光軸を有するレーザ光をY方向に集光する集光レンズ42と、集光レンズ42の焦点において集光されるレーザ光に光学的に結合される光ファイバ50とを備える。集光レンズ42のX方向における端部の少なくとも一方が、X方向に対して垂直な枠体11の側壁11Bにレンズ固定用樹脂44によりに固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザモジュール及びその製造方法に係り、特に半導体レーザ素子と半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を集光する集光レンズとを含む半導体レーザモジュール及びその製造方法に関するものである。
従来から、複数の半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を集光レンズで集光して1つの出力として光ファイバに光学的に結合する半導体レーザモジュール(マルチチップレーザモジュール)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような集光レンズは樹脂により筐体に取り付けられることが多いが、温度変化や吸水によってその樹脂が収縮又は膨張し、この樹脂の収縮又は膨張により集光レンズがその接着面に垂直な方向に変位してしまう。この結果、集光レンズの焦点位置が変化し、光ファイバへの光の結合効率が低下してしまう。
特開2002−202442号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、集光レンズを固定する樹脂の収縮や膨張による影響を低減し、集光レンズを高精度に調心された状態に保持し、半導体レーザ素子からのレーザ光の光ファイバへの結合効率を高く維持することができる半導体レーザモジュールを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、集光レンズのアクティブ調心を行いつつ、集光レンズを半導体レーザ素子に対して高い精度で固定することができる半導体レーザモジュールの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、集光レンズを固定する樹脂の収縮や膨張による影響を低減し、集光レンズを高精度に調心された状態に保持し、半導体レーザ素子からのレーザ光の光ファイバへの結合効率を高く維持することができる半導体レーザモジュールが提供される。この半導体レーザモジュールは、レーザ光を出射する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、第1の光軸を有する第1の集光レンズであって、上記半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を上記第1の光軸に垂直な第1の垂直軸に沿った方向に集光する第1の集光レンズと、上記第1の垂直軸及び上記第1の光軸の双方に平行な第1のレンズ取付面と、第2の光軸を有する第2の集光レンズであって、上記レーザ光を上記第2の光軸に垂直な第2の垂直軸に沿った方向に集光する第2の集光レンズと、上記第2の垂直軸及び上記第2の光軸の双方に平行な第2のレンズ取付面と、上記第1の集光レンズ及び上記第2の集光レンズにより集光されるレーザ光に光学的に結合される光ファイバとを備えている。上記第1の垂直軸及び上記第1の光軸の双方に垂直な方向における上記第1の集光レンズの端部の少なくとも一方が、上記第1のレンズ取付面に第1のレンズ固定用樹脂により固定されている。上記第2の垂直軸及び上記第2の光軸の双方に垂直な方向における上記第2の集光レンズの端部の少なくとも一方が、上記第2のレンズ取付面に第2のレンズ固定用樹脂により固定されている。
このように、本発明の第1の態様によれば、第1集光レンズと第2の集光レンズのいずれについても、これらの集光レンズを固定するレンズ固定用樹脂が、集光レンズの垂直軸及び光軸の双方に垂直な方向(取付方向)における集光レンズの端部とこの取付方向に垂直なレンズ取付面との間に設けられているため、レンズ固定用樹脂の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂の収縮や膨張による集光レンズの位置の変化が主として取付方向のみとなる。さらに、これらの集光レンズは取付方向には位置を調整する必要がなく光学的にはどの位置でもよいため、集光レンズとレンズ取付面との間のレンズ固定用樹脂の厚さを薄くすることも可能であり、レンズ固定用樹脂の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。このため、集光レンズの位置が取付方向と垂直な方向にはほとんど変化することがない。したがって、集光レンズを固定するレンズ固定用樹脂の収縮や膨張による影響を低減し集光レンズを高精度に調心された状態に保持することができる。
上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板を取り囲む枠体の側壁の一部を上記レンズ取付面としてもよい。あるいは、上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板にレンズ固定ブロックを固定し、該レンズ固定ブロックの側面の一部を上記レンズ取付面としてもよい。この場合において、レンズ固定ブロックと基板との間のブロック固定用樹脂の厚さが20μmよりも厚くなると、温度又は湿度によるブロック固定用樹脂の収縮や膨張によってレンズ固定ブロック及びそれに固定された集光レンズが第2の方向に動いてしまい、集光レンズから出射されるレーザ光の光路がずれて悪影響が生じるので、厚さが20μm以下のブロック固定用樹脂を介して上記レンズ固定ブロックを上記基板に固定することが好ましい。
また、上記レンズ固定用樹脂として、UV硬化樹脂又は熱硬化樹脂を用いることができる。
また、第1の集光レンズと第2の集光レンズのいずれについても、上記集光レンズを挟んで上記集光レンズの垂直軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量を互いに等しくすることが好ましい。このようにすることで、上記集光レンズを挟んで集光レンズの垂直軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による上記集光レンズの垂直軸に沿った方向への影響を実質的になくすことができる。同様に、上記集光レンズを挟んで上記集光レンズの光軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量を互いに等しくすることが好ましい。このようにすることで、上記集光レンズを挟んで集光レンズの光軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による上記集光レンズの光軸に沿った方向への影響を実質的になくすことができる。
本発明の第2の態様によれば、集光レンズのアクティブ調心を行いつつ、集光レンズを半導体レーザ素子に対して高い精度で固定することができる半導体レーザモジュールの製造方法が提供される。この製造方法により、レーザ光を出射する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、上記半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を異なる方向に集光する複数の集光レンズと、上記集光レンズにより集光されるレーザ光に光学的に結合される光ファイバとを備えた半導体レーザモジュールを製造する。この製造方法では、上記半導体レーザ素子を基板に対して固定し、上記集光レンズのうち少なくとも1つの集光レンズの光軸及び該光軸に垂直な垂直軸の双方に平行なレンズ取付面にレンズ固定用樹脂を塗布し、上記少なくとも1つの集光レンズの光軸及び垂直軸の双方に垂直な方向における該集光レンズの端部を上記レンズ取付面に塗布されたレンズ固定用樹脂に挿入し、上記半導体レーザ素子からレーザ光を出射しつつ上記レンズ固定用樹脂に挿入された集光レンズを通過したレーザ光が上記光ファイバに結合するように上記少なくとも1つの集光レンズを位置決めし、上記少なくとも1つの集光レンズが位置決めされた状態で上記レンズ固定用樹脂を硬化させて上記少なくとも1つの集光レンズを固定する。
このように、本発明の第2の態様によれば、レンズ固定用樹脂を用いて集光レンズをレンズ取付面に固定しているので、はんだ接合のように高温に保つ必要がない。したがって、半導体レーザ素子からレーザ光を出射させながら集光レンズの位置決め(アクティブ調心)をすることができる。しかも、レンズ固定用樹脂が、集光レンズの取付方向の端部と集光レンズの光軸に平行なレンズ取付面との間に設けられているため、レンズ固定用樹脂の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂の収縮や膨張による集光レンズの位置の変化が主として取付方向のみとなる。さらに、集光レンズは取付方向には位置を調整する必要がなく光学的にはどの位置でもよいため、集光レンズとレンズ取付面との間のレンズ固定用樹脂の厚さを薄くすることも可能であり、レンズ固定用樹脂の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。このため、集光レンズの位置が取付方向と垂直な方向にはほとんど変化することがなく、集光レンズを半導体レーザ素子に対して高い精度で固定することができる。
上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板を取り囲む枠体の側壁の一部に上記レンズ取付面を形成してもよい。
上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板にレンズ固定ブロックを固定し、上記レンズ固定ブロックの側面の一部に上記レンズ取付面を形成してもよい。この場合において、レンズ固定ブロックと基板との間のブロック固定用樹脂の厚さが20μmよりも厚くなると、温度又は湿度によるブロック固定用樹脂の収縮や膨張によってレンズ固定ブロック及びそれに固定された集光レンズが光軸方向に動いてしまうので、上記レンズ固定ブロックを上記基板に固定する際に、上記レンズ固定ブロックと上記基板との間にブロック固定用樹脂を塗布し、上記レンズ固定ブロックと上記基板との間の上記ブロック固定用樹脂の厚さが20μm以下となるように上記レンズ固定ブロックを上記基板に押圧しながら上記ブロック固定用樹脂を硬化させて上記レンズ固定ブロックを上記基板に固定することが好ましい。
また、上記集光レンズを挟んで上記集光レンズの垂直軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量が互いに等しくなるように上記集光レンズの端部を上記レンズ固定用樹脂に挿入することが好ましい。このようにすることで、集光レンズを挟んで集光レンズの垂直軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による集光レンズの垂直軸に沿った方向への影響を実質的になくすことができる。同様に、上記集光レンズを挟んで上記集光レンズの光軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量が互いに等しくなるように上記集光レンズの端部を上記レンズ固定用樹脂に挿入することが好ましい。このようにすることで、集光レンズを挟んで集光レンズの光軸に沿った方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による集光レンズの光軸に沿った方向への影響を実質的になくすことができる。
本発明によれば、集光レンズを固定する樹脂の収縮や膨張による影響を低減し、集光レンズを高精度に調心された状態に保持し、半導体レーザ素子からのレーザ光の光ファイバへの結合効率を高く維持することができる半導体レーザモジュールを提供することができる。また、本発明によれば、集光レンズのアクティブ調心を行いつつ、集光レンズを半導体レーザ素子に対して高い精度で固定することができる半導体レーザモジュールの製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における半導体レーザモジュールを示す平面図である。 図1の半導体レーザモジュールの部分断面正面図である。 図1の半導体レーザモジュールにおける光伝搬方向転換部材の1つを示す側面図である。 図1の半導体レーザモジュールにおける光伝搬方向転換部材の1つを示す正面図である。 図1の半導体レーザモジュールにおける光伝搬方向転換部材の1つを示す斜視図である。 図1の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 図1の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における半導体レーザモジュールを示す平面図である。 図8の半導体レーザモジュールの部分断面正面図である。 図8の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 図8の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 図8の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 図8の半導体レーザモジュールの製造方法を説明する図である。 本発明の第3の実施形態における半導体レーザモジュールを示す平面図である。
以下、本発明に係る半導体レーザモジュールの実施形態について図1から図14を参照して詳細に説明する。なお、図1から図14において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は本発明の第1の実施形態における半導体レーザモジュール1を示す平面図、図2は半導体レーザモジュール1の部分断面正面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態における半導体レーザモジュール1は、基板10と、基板10を囲むように配置された枠体11と、基板10上に実装された複数の半導体レーザ素子(レーザダイオード)20とを備えている。これら複数の半導体レーザ素子20は、Z方向に等間隔に配置され、X方向に向けてレーザ光を出射するように構成されている。
図1に示すように、基板10上には、これらの半導体レーザ素子20に対応して、第1のコリメートレンズ(ファースト軸コリメートレンズ)30と、第2のコリメートレンズ(スロー軸コリメートレンズ)32と、光伝搬方向転換部材34とが設けられている。ある半導体レーザ素子20に対応する第1のコリメートレンズ30、第2のコリメートレンズ32、及び光伝搬方向転換部材34は、そのZ方向の位置が対応する半導体レーザ素子20のZ方向の位置と同じになるように配置されている。すなわち、対応する半導体レーザ素子20、第1のコリメートレンズ30、第2のコリメートレンズ32、及び光伝搬方向転換部材34は、X方向に沿った一直線上に配置されている。
図1に示すように、それぞれの第1のコリメートレンズ30は、対応する半導体レーザ素子20に隣接して配置されている。半導体レーザ素子20のpn接合に垂直な方向はファースト軸と呼ばれ、pn接合に平行な方向はスロー軸と呼ばれるが、半導体レーザ素子20のファースト軸方向の光の広がり度合いはスロー軸方向の広がり度合いに比べてはるかに大きい。このため、半導体レーザ素子20から出射されるレーザ光は、ファースト軸方向に大きな広がりを有することとなる。本実施形態においては、半導体レーザ素子20から出射されるレーザ光のファースト軸方向は図2のY方向であり、スロー軸方向はZ方向である。第1のコリメートレンズ30は、対応する半導体レーザ素子20から出射されファースト軸方向(Y方向)に広がるレーザ光をコリメートして平行光にするものである。一方、第2のコリメートレンズ32は、第1のコリメートレンズ30を透過したレーザ光の成分のうちスロー軸方向(Z方向)の成分をコリメートして平行光にするものである。上述したように、半導体レーザ素子20から出射されるレーザ光はファースト軸方向に大きな広がりを有することから、ファースト軸方向に広がるレーザ光をコリメートする第1のコリメートレンズ30が半導体レーザ素子20に隣接して設けられる。
図1に示すように、光伝搬方向転換部材34は、互いにX方向に所定のピッチで位置をずらして配置されている。これらの光伝搬方向転換部材34は、第1のコリメートレンズ30及び第2のコリメートレンズ32を透過したレーザ光の伝搬方向を1組のミラーを使って方向転換するものである。本実施形態では、X方向に沿って光伝搬方向転換部材34に入射したレーザ光が光伝搬方向転換部材34によってZ方向に方向転換される。
図3は光伝搬方向転換部材34の1つを示す側面図、図4は正面図、図5は斜視図である。図3から図5に示すように、光伝搬方向転換部材34は、基板10上に載置される跳ね上げミラー36とこの跳ね上げミラー36上に載置される折り返しミラー38とを有している。
図3及び図5に示すように、跳ね上げミラー36は、XY平面の形状が台形状になっており、XY平面上でX方向に対して45°の角度をなす反射面36Aを有している。したがって、図3に示すように、第2のコリメートレンズ32を透過してX方向に伝搬するレーザ光L1は、跳ね上げミラー36の反射面36Aで反射してY方向に向かうレーザ光L2となる。
また、図4及び図5に示すように、折り返しミラー38は、YZ平面上でY方向に対して45°の角度をなす反射面38Aを有している。したがって、跳ね上げミラー36の反射面36Aで反射してY方向に伝搬するレーザ光L2は、折り返しミラー38の反射面38Aで反射してZ方向に向かうレーザ光L3となる。このように、第2のコリメートレンズ32を透過してX方向に進むレーザ光L1は、光伝搬方向転換部材34によって90°方向転換され、Z方向に進むレーザ光L3となる。
ここで、図1及び図2に示すように、半導体レーザモジュール1は、光伝搬方向転換部材34から出たレーザ光をX方向に集光する第1の集光レンズ40と、第1の集光レンズ40を透過したレーザ光をY方向に集光する第2の集光レンズ42とを備えている。これら第1の集光レンズ40及び第2の集光レンズ42は、光伝搬方向転換部材34から出たレーザ光を光ファイバ50に入射可能なビームサイズまで縮小するものであり、光伝搬方向転換部材34から出たレーザ光がフェルール52で保持された光ファイバ50の端部に集光するように配置されている。これらの集光レンズ40,42としてはシリンドリカルレンズを用いることができるが、これに限られるものではない
ここで、光ファイバ50を保持するフェルール52は、枠体11の側壁11Aに取り付けられたパイプ54の内部に樹脂56により固定されている。枠体11の側壁11Aには、パイプ54及びフェルール52に対応して開口が形成されており、第2の集光レンズ42を透過したレーザ光がこの開口を介してフェルール52で保持された光ファイバ50の端部に光学的に結合されるようになっている。なお、パイプ54の外側の樹脂56はブーツ58により被覆されている。
上述したように、複数の光伝搬方向転換部材34は互いにX方向に所定のピッチで位置をずらして配置されている。したがって、複数の半導体レーザ素子20から出射されたレーザ光は光伝搬方向転換部材34により90°方向転換され、互いに干渉することなくX方向に所定のピッチで並んだ複数のレーザ光として第1の集光レンズ40に入射する。このとき、半導体レーザ素子20から出射されたレーザ光が90°方向転換されているため、図1のX方向がレーザ光のファースト軸方向となり、Y方向がスロー軸方向となる。
第1の集光レンズ40は、レーザ光をファースト軸方向(X方向)に集光するもの(ファースト軸集光レンズ)であり、Z方向に沿った光軸を有している。すなわち、第1の集光レンズ40は、Z方向に沿った光軸に垂直な第1の垂直軸に沿った方向(X方向)にレーザ光を集光するものである。第1の集光レンズ40は、ファースト軸方向(X方向)に関して調心され、X方向及びZ方向に関して高精度に位置決めされる。この第1の集光レンズ40は、レンズ固定用樹脂(図示せず)により基板10(レンズ取付面)に固定されているが、その接着面(レンズ取付面)はY方向に垂直であるため、このレンズ固定用樹脂が温度変化や吸水によって収縮又は膨張したとしても、第1の集光レンズ40は光軸に沿った方向(Z方向)又はファースト軸方向(X方向)にほとんど変位しない。したがって、第1の集光レンズ40を固定する樹脂の収縮や膨張が、光ファイバへの光の結合効率に影響を与えることは少ない。
第2の集光レンズ42は、レーザ光をスロー軸方向(Y方向)に集光するもの(スロー軸集光レンズ)であり、Z方向に沿った光軸を有している。すなわち、第2の集光レンズ42は、Z方向に沿った光軸に垂直な第2の垂直軸に沿った方向(Y方向)にレーザ光を集光するものである。本実施形態では、図2に示すように、YZ平面における第2の集光レンズ42の断面は、レーザ光が入射する側が凸面状になっており、レーザ光が出射する側がY軸に平行になっている。第2の集光レンズ42は、このような断面形状を有してX方向に延びている。例えば、第2の集光レンズ42のY方向の長さは3mm程度である。第2の集光レンズ42は、スロー軸方向(Y方向)に関して調心され、Y方向及びZ方向に関して高精度に位置決めされる。
ここで、この第2の集光レンズ42を第1の集光レンズ40と同様に樹脂を使って基板10に固定した場合、樹脂の温度変化や吸水によって第2の集光レンズ42がスロー軸方向(Y方向)に変位してしまい、第2の集光レンズ42の焦点がずれ、光ファイバへの光の結合効率が低下してしまう。したがって、本実施形態では、以下のように第2の集光レンズ42を固定している。
すなわち、第2の集光レンズ42のX方向の端部42Aは、X方向に垂直な枠体11の側壁の内面(レンズ取付面)11Bにレンズ固定用樹脂44により固定されている。第2の集光レンズ42は、基板10に接触しないようになっており、枠体11の側壁11Bに片持ち梁状に固定されている。このレンズ固定用樹脂44としては例えばUV硬化樹脂又は熱硬化樹脂を用いることができる。レンズ固定用樹脂44は、第2の集光レンズ42の端部42AをX方向、Y方向、及びZ方向から固定している。ここで、第2の集光レンズ42を挟んでZ方向(第2の集光レンズ42の光軸の方向)の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の量が互いに等しいことが好ましく、また、第2の集光レンズ42を挟んでY方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の量が互いに等しいことが好ましい。さらに、第2の集光レンズ42と枠体11の側壁11Bとの間のレンズ固定用樹脂44の厚さを薄くすることが好ましい。
ここで、第2の集光レンズ42を固定するレンズ固定用樹脂44が、第2の集光レンズ42のX方向の端部42Aと、X方向に垂直な枠体11の側壁11Bとの間に設けられているため、レンズ固定用樹脂44の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂44の収縮や膨張による第2の集光レンズ42の位置の変化は主としてX方向のみとなる。さらに、第2の集光レンズ42と枠体11の側壁11Bとの間のレンズ固定用樹脂44の厚さを薄くすれば、レンズ固定用樹脂44の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。したがって、第2の集光レンズ42の位置がY方向及びZ方向にはほとんど変化することがなく、第2の集光レンズ42を高精度に調心された状態に保持することができ、光ファイバ50への光の結合効率を高く維持することができる。
なお、図1及び図2に示す例では、第2の集光レンズ42の端部42AのX方向の端面全体がレンズ固定用樹脂44により枠体11の側壁11Bに固定されているが、第2の集光レンズ42の端部42AのX方向の端面の少なくとも一部がレンズ固定用樹脂44により枠体11の側壁11Bに固定されていればよい。
また、第2の集光レンズ42を挟んでZ方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の量を互いに等しくすることにより、第2の集光レンズ42の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂44の収縮や膨張による第2の集光レンズ42のZ方向への影響を実質的になくすことができる。
また、第2の集光レンズ42を挟んでY方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の量を互いに等しくすることにより、第2の集光レンズ42の両側に存在するレンズ固定用樹脂44の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂44の収縮や膨張による第2の集光レンズ42のY方向への影響を実質的になくすことができる。
同様に、第1の集光レンズ40を挟んでZ方向(第1の集光レンズ40の光軸の方向)の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量が互いに等しいことが好ましい。このように、第1の集光レンズ40を挟んでZ方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量を互いに等しくすることにより、第1の集光レンズ40の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による第1の集光レンズ40のZ方向への影響を実質的になくすことができる。
また、第1の集光レンズ40を挟んでX方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量が互いに等しいことが好ましい。このように、第1の集光レンズ40を挟んでX方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂の量を互いに等しくすることにより、第1の集光レンズ40の両側に存在するレンズ固定用樹脂の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張による第1の集光レンズ40のX方向への影響を実質的になくすことができる。
ここで、枠体11自体も温度変化に伴い高さ方向に熱膨張するため、第2の集光レンズ42の端部42Aが固定されている位置も高さ方向(Y方向)に変化する。しかしながら、光ファイバ50が取り付けられているパイプ54も枠体11に固定されているため、光ファイバ50も高さ方向(Y方向)に第2の集光レンズ42と同じ量だけ変化する。したがって、第2の集光レンズ42と光ファイバ50との相対的な位置は変化せず、光ファイバ50への光の結合効率を高く維持することができる。
次に、本実施形態における半導体レーザモジュール1を製造する方法について説明する。半導体レーザモジュール1を製造する際には、まず、半導体レーザ素子20、第1のコリメートレンズ30、第2のコリメートレンズ32、光伝搬方向転換部材34、及び第1の集光レンズ40をそれぞれ調心された状態で基板10上に固定する(図6)。
次に、枠体11の側壁11Bにレンズ固定用樹脂44を塗布し、第2の集光レンズ42の端部42Aを枠体11の側壁11Bに垂直な方向からレンズ固定用樹脂44に挿入する(図7)。そして、半導体レーザ素子20からレーザ光を出射させ、その状態で第2の集光レンズ42を移動させて位置決めを行う(アクティブ調心)。このとき、第2の集光レンズ42と枠体11の側壁11Bとの間のレンズ固定用樹脂44の厚さがなるべく薄くなるようにすることが好ましい。第2の集光レンズ42が高精度に位置決めされた状態で、レンズ固定用樹脂44を硬化させて第2の集光レンズ42を枠体11の側壁11Bに固定する。このようにして、半導体レーザモジュール1が完成する(図1)。
上述したように、本実施形態における半導体レーザモジュール1の製造方法によれば、半導体レーザ素子20からレーザ光を出射させながら第2の集光レンズ42の位置決め(アクティブ調心)をすることができる。
また、第2の集光レンズ42のX方向の端部42AをX方向に垂直な枠体11の側壁(レンズ取付面)11Bに固定しているので、レンズ固定用樹脂44の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂44の収縮や膨張による第2の集光レンズ42の位置の変動がY方向及びZ方向にはほとんど生じることがない。また、第2の集光レンズ42と枠体11の側壁11Bとの間のレンズ固定用樹脂44の厚さを薄くすれば、レンズ固定用樹脂44の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。したがって、第2の集光レンズ42を高精度に調心された状態に保持することができる。
図8は本発明の第2の実施形態における半導体レーザモジュール101を示す平面図、図9は正面図である。図8及び図9に示すように、本実施形態における半導体レーザモジュール101は、基板10上に固定されるレンズ固定ブロック110を備えている。
レンズ固定ブロック110は、例えばガラスなどからなる略直方体状の部材であり、光伝搬方向転換部材34から出たレーザ光の光軸に平行な側面(レンズ取付面)110Aを有している。このレンズ固定ブロック110の側面110Aは、第1の集光レンズ40を透過したレーザ光のスロー軸(Y方向)にも平行になるように、すなわちX方向に垂直に構成されている。
図8に示すように、レンズ固定ブロック110は、基板10の上面にブロック固定用樹脂120により固定されている。このブロック固定用樹脂120としては例えばUV硬化樹脂又は熱硬化樹脂を用いることができる。
第2の集光レンズ42のX方向の端部42Aは、レンズ固定ブロック110の側面110Aにレンズ固定用樹脂144により固定されている。第2の集光レンズ42は、基板10に接触しないようになっており、レンズ固定ブロック110に片持ち梁状に固定されている。このレンズ固定用樹脂144としては例えばUV硬化樹脂又は熱硬化樹脂を用いることができる。レンズ固定用樹脂144は、第2の集光レンズ42の端部42AをX方向、Y方向、及びZ方向から固定している。ここで、第2の集光レンズ42を挟んでZ方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の量が互いに等しいことが好ましく、また、第2の集光レンズ42を挟んでY方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の量が互いに等しいことが好ましい。さらに、第2の集光レンズ42と側面110Aとの間のレンズ固定用樹脂144の厚さを薄くすることが好ましい。
ここで、第2の集光レンズ42を固定するレンズ固定用樹脂144が、第2の集光レンズ42のX方向の端部42AとX方向に垂直な側面110Aとの間に設けられているため、レンズ固定用樹脂144の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂144の収縮や膨張による第2の集光レンズ42の位置の変化は主としてX方向、すなわちファースト軸方向のみとなる。さらに、第2の集光レンズ42と側面110Aとの間のレンズ固定用樹脂144の厚さを薄くすれば、レンズ固定用樹脂144の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。したがって、第2の集光レンズ42の位置がY方向及びZ方向にはほとんど変化することがなく、第2の集光レンズ42を高精度に調心された状態に保持することができる。
なお、図8及び図9に示す例では、第2の集光レンズ42の端部42AのX方向の端面全体がレンズ固定用樹脂144により側面110Aに固定されているが、第2の集光レンズ42の端部42AのX方向の端面の少なくとも一部がレンズ固定用樹脂144により側面110Aに固定されていればよい。
また、第2の集光レンズ42を挟んでZ方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の量を互いに等しくすることにより、第2の集光レンズ42の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂144の収縮や膨張による第2の集光レンズ42のZ方向への影響を実質的になくすことができる。
また、第2の集光レンズ42を挟んでY方向の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の量を互いに等しくすることにより、第2の集光レンズ42の両側に存在するレンズ固定用樹脂144の収縮量又は膨張量が等しくなり互いに相殺し合うため、レンズ固定用樹脂144の収縮や膨張による第2の集光レンズ42のY方向への影響を実質的になくすことができる。
次に、本実施形態における半導体レーザモジュール101を製造する方法について説明する。半導体レーザモジュール101を製造する際には、まず、半導体レーザ素子20、第1のコリメートレンズ30、第2のコリメートレンズ32、光伝搬方向転換部材34、及び第1の集光レンズ40をそれぞれ調心された状態で基板10上に固定する(図10)。
次に、基板10上の所定の箇所にブロック固定用樹脂120を塗布し(図11)、そのブロック固定用樹脂120の上にレンズ固定ブロック110を置く(図12)。そして、レンズ固定ブロック110と基板10との間のブロック固定用樹脂120の厚さがなるべく薄くなるように、レンズ固定ブロック110を基板10に押圧しつつ、ブロック固定用樹脂120を硬化させてレンズ固定ブロック110を基板10に固定する。このとき、レンズ固定ブロック110の側面110AはX方向に垂直になっている。
次に、レンズ固定ブロック110の側面(レンズ取付面)110Aにレンズ固定用樹脂144を塗布し、第2の集光レンズ42のX方向の端部42AをX方向からレンズ固定用樹脂144に挿入する(図13)。
そして、半導体レーザ素子20からレーザ光を出射させ、その状態で第2の集光レンズ42を移動させて位置決めを行う(アクティブ調心)。このとき、第2の集光レンズ42と側面110Aとの間のレンズ固定用樹脂144の厚さがなるべく薄くなるようにすることが好ましい。第2の集光レンズ42が高精度に位置決めされた状態で、レンズ固定用樹脂144を硬化させて第2の集光レンズ42をレンズ固定ブロック110に固定する。このようにして、半導体レーザモジュール101が完成する(図8)。
上述したように、本実施形態における半導体レーザモジュール101の製造方法によれば、レンズ固定用樹脂144を用いて第2の集光レンズ42をレンズ固定ブロック110に固定しているため、はんだ接合のように高温に保つ必要がなく、半導体レーザ素子20からレーザ光を出射させながら第2の集光レンズ42の位置決め(アクティブ調心)をすることができる。
また、第2の集光レンズ42のX方向の端部42AをX方向に垂直な側面110Aに固定しているので、レンズ固定用樹脂144の硬化収縮や温度又は湿度によるレンズ固定用樹脂144の収縮や膨張による第2の集光レンズ42の位置の変動がY方向及びZ方向にはほとんど生じることがない。また、第2の集光レンズ42と側面110Aとの間のレンズ固定用樹脂144の厚さを薄くすれば、レンズ固定用樹脂144の収縮又は膨張による変化量自体を小さくすることができる。したがって、第2の集光レンズ42を高精度に調心された状態に保持することができる。
ここで、レンズ固定ブロック110と基板10との間のブロック固定用樹脂120の厚さが20μm以下となるようにレンズ固定ブロック110を固定することが好ましい。レンズ固定ブロック110と基板10との間のブロック固定用樹脂120の厚さが20μmよりも厚くなると、温度又は湿度によるブロック固定用樹脂120の収縮や膨張によってレンズ固定ブロック110及びそれに固定された第2の集光レンズ42がY方向(スロー軸方向)に動いてしまい、第2の集光レンズ42から出射されるレーザ光の光路がずれて悪影響が生じてしまうからである。
なお、レンズ固定ブロック110を枠体11と同じ材質により形成すれば、温度変化による枠体11の高さ方向の変化とレンズ固定ブロック110の高さ方向の変化とを同じにすることができるので、第2の集光レンズ42と光ファイバ50との相対的な位置を変化させずに、光ファイバ50への光の結合効率を高く維持することができる。
図14は、本発明の第3の実施形態における半導体レーザモジュール201を示す平面図である。上述した第1及び第2の実施形態では、光伝搬方向転換部材34から第1の集光レンズ40に入射するレーザ光が互いに平行であったが、本実施形態においては、光伝搬方向転換部材34の折り返しミラー38−1〜38−10がX軸に対して傾いて配置されており、それぞれの折り返しミラー38−1〜38−10から第1の集光レンズ40に入射するレーザ光が互いに平行とはなっていない。このように第1の集光レンズ40に入射する複数のレーザ光が平行でない場合にも本発明を適用することができる。
すなわち、第1の集光レンズ40に入射する複数のレーザ光が平行でなくても、第1の集光レンズ40の光軸及び該光軸に垂直な第1の垂直軸の双方に平行なレンズ取付面(基板10)に第1の集光レンズ40が固定されている限り、レンズ固定用樹脂の収縮や膨張が第1の集光レンズ40に与える影響を抑えることができる。また、同様に、第2の集光レンズ42に入射するレーザ光が互いに平行でなくても、第2の集光レンズ42の光軸及び該光軸に垂直な第2の垂直軸の双方に平行なレンズ取付面(側壁11B)に第2の集光レンズ42が固定されている限り、レンズ固定用樹脂44の収縮や膨張が第2の集光レンズ42に与える影響を抑えることができる。
なお、上述した各実施形態では、第2の集光レンズ42のX方向の端部の一方のみを固定する構成を説明したが、他方の端部に対しても同様に固定してもよい。同様に、第1の集光レンズ40のY方向の端部の一方のみを固定する構成を説明したが、他方の端部に対しても同様に固定してもよい。
さらに、レーザ光をスロー軸方向(Y方向)に集光する集光レンズ(第2の集光レンズ42)の位置と、レーザ光をファースト軸方向(X方向)に集光するレンズ(第1の集光レンズ40)の位置とを入れ替えてもよい。
また、上述した実施形態では、複数の半導体レーザ素子20が配置された例を説明したが、本発明は、単一の半導体レーザ素子を備える場合にも適用できるものである。さらに、本実施形態における光伝搬方向転換部材は、1組のミラーから構成されているが、単一のミラーにより構成することも可能である。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 半導体レーザモジュール
10 基板
11 枠体
11A 側壁
11B 側壁(レンズ取付面)
20 半導体レーザ素子
30 第1のコリメートレンズ(ファースト軸コリメートレンズ)
32 第2のコリメートレンズ(スロー軸コリメートレンズ)
34 光伝搬方向転換部材
36 跳ね上げミラー
36A 反射面
38 折り返しミラー
38A 反射面
40 第1の集光レンズ(ファースト軸集光レンズ)
42 第2の集光レンズ(スロー軸集光レンズ)
42A 端部
44 レンズ固定用樹脂
50 光ファイバ
52 フェルール
54 パイプ
56 樹脂
58 ブーツ
101 半導体レーザモジュール
110 レンズ固定ブロック
110A 側面(レンズ取付面)
120 ブロック固定用樹脂
144 レンズ固定用樹脂
201 半導体レーザモジュール

Claims (12)

  1. レーザ光を出射する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、
    第1の光軸を有する第1の集光レンズであって、前記半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を前記第1の光軸に垂直な第1の垂直軸に沿った方向に集光する第1の集光レンズと、
    前記第1の垂直軸及び前記第1の光軸の双方に平行な第1のレンズ取付面と、
    第2の光軸を有する第2の集光レンズであって、前記レーザ光を前記第2の光軸に垂直な第2の垂直軸に沿った方向に集光する第2の集光レンズと、
    前記第2の垂直軸及び前記第2の光軸の双方に平行な第2のレンズ取付面と、
    前記第1の集光レンズ及び前記第2の集光レンズにより集光されるレーザ光に光学的に結合される光ファイバと、
    を備え、
    前記第1の垂直軸及び前記第1の光軸の双方に垂直な方向における前記第1の集光レンズの端部の少なくとも一方が、前記第1のレンズ取付面に第1のレンズ固定用樹脂により固定され、
    前記第2の垂直軸及び前記第2の光軸の双方に垂直な方向における前記第2の集光レンズの端部の少なくとも一方が、前記第2のレンズ取付面に第2のレンズ固定用樹脂により固定されている、
    ことを特徴とする半導体レーザモジュール。
  2. 前記第1のレンズ取付面及び前記第2のレンズ取付面の一方は、前記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板を取り囲む枠体の側壁の一部であることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザモジュール。
  3. 前記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板に固定されるレンズ固定ブロックをさらに備え、
    前記第1のレンズ取付面及び前記第2のレンズ取付面の一方は、前記固定されるレンズ固定ブロックの側面の一部であることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザモジュール。
  4. 前記レンズ固定ブロックは、厚さが20μm以下のブロック固定用樹脂を介して前記基板に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体レーザモジュール。
  5. 前記第1のレンズ固定用樹脂及び前記第2のレンズ固定用樹脂は、UV硬化樹脂又は熱硬化樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  6. 前記第1の集光レンズを挟んで前記第1の垂直軸に沿った方向の両側に存在する前記第1のレンズ固定用樹脂の量が互いに等しく、
    前記第1の集光レンズを挟んで前記第1の光軸に沿った方向の両側に存在する前記第1のレンズ固定用樹脂の量が互いに等しい、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  7. 前記第2の集光レンズを挟んで前記第2の垂直軸に沿った方向の両側に存在する前記第2のレンズ固定用樹脂の量が互いに等しく、
    前記第2の集光レンズを挟んで前記第2の光軸に沿った方向の両側に存在する前記第2のレンズ固定用樹脂の量が互いに等しい、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  8. レーザ光を出射する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を異なる方向に集光する複数の集光レンズと、前記集光レンズにより集光されるレーザ光に光学的に結合される光ファイバとを備えた半導体レーザモジュールの製造方法であって、
    前記半導体レーザ素子を基板に対して固定し、
    前記集光レンズのうち少なくとも1つの集光レンズの光軸及び該光軸に垂直な垂直軸の双方に平行なレンズ取付面にレンズ固定用樹脂を塗布し、
    前記少なくとも1つの集光レンズの光軸及び垂直軸の双方に垂直な方向における該集光レンズの端部を前記レンズ取付面に塗布されたレンズ固定用樹脂に挿入し、
    前記半導体レーザ素子からレーザ光を出射しつつ前記レンズ固定用樹脂に挿入された集光レンズを通過したレーザ光が前記光ファイバに結合するように前記少なくとも1つの集光レンズを位置決めし、
    前記少なくとも1つの集光レンズが位置決めされた状態で前記レンズ固定用樹脂を硬化させて前記少なくとも1つの集光レンズを固定する、
    ことを特徴とする半導体レーザモジュールの製造方法。
  9. 前記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板を取り囲む枠体の側壁の一部に前記レンズ取付面を形成することを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  10. 前記少なくとも1つの半導体レーザ素子が搭載される基板にレンズ固定ブロックを固定し、
    前記レンズ固定ブロックの側面の一部に前記レンズ取付面を形成することを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  11. 前記レンズ固定ブロックを前記基板に固定する際に、
    前記レンズ固定ブロックと前記基板との間にブロック固定用樹脂を塗布し、
    前記レンズ固定ブロックと前記基板との間の前記ブロック固定用樹脂の厚さが20μm以下となるように前記レンズ固定ブロックを前記基板に押圧しながら前記ブロック固定用樹脂を硬化させて前記レンズ固定ブロックを前記基板に固定する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  12. 前記集光レンズの端部を前記レンズ固定用樹脂に挿入する際に、前記集光レンズを挟んで前記集光レンズの垂直軸に沿った方向の両側に存在する前記レンズ固定用樹脂の量を互いに等しくし、前記集光レンズを挟んで前記集光レンズの光軸に沿った方向の両側に存在する前記レンズ固定用樹脂の量を互いに等しくすることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
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