JP2019125726A - 半導体レーザモジュール及び半導体レーザモジュールの製造方法 - Google Patents

半導体レーザモジュール及び半導体レーザモジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバに対するレーザ光の結合効率が低下しにくい半導体レーザモジュールを提供する。【解決手段】半導体レーザモジュール1は、光ファイバ44と、それぞれがレーザ出射面からレーザ光を出射する出射部と該出射部を実装するマウント34とを有する半導体レーザ素子30A〜30Eと、半導体レーザ素子30A〜30Eに固定されるFAC40とを備える。FAC40の入射面47はマウント34に固定される。また、半導体レーザモジュール1は、FAC40の入射面47をマウント34に固定する固定樹脂60と、ブロック部材51を有する移動規制部50と、レーザ光を光ファイバ44に結合させる光学系とを備える。ここで、ブロック部材51は、FAC40の出射面48に当接する当接部53を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体レーザモジュール及び半導体レーザモジュール製造方法に係り、特にコリメートレンズなどのレンズを備えた半導体レーザモジュールに関するものである。
従来、このような半導体レーザモジュールにおいては、例えばコリメートレンズなどのレンズを半導体レーザ素子に固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような半導体レーザモジュールでは、コリメートレンズと半導体レーザ素子とを固定するために樹脂が用いられるため、この樹脂が吸水等して膨張すると、膨張した樹脂によってコリメートレンズが押され、コリメートレンズの位置が半導体レーザ素子から離れてしまう。この場合、レーザ光の広がり角が増大して光ファイバ端面における結合効率が低下する問題が生じる。なお、このような問題は、コリメートレンズに限られるものではなく、他の種類のレンズが半導体レーザ素子に樹脂で固定された場合にも生じ得るものである。
国際公開第2014/192939号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、光ファイバに対するレーザ光の結合効率が低下しにくい半導体レーザモジュールを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、光ファイバに対するレーザ光の結合効率が低下しにくい半導体レーザモジュールを容易に製造することができる半導体レーザモジュールの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、光ファイバに対するレーザ光の結合効率が低下しにくい半導体レーザモジュールが提供される。この半導体レーザモジュールは、レーザ光を外部に出力する光ファイバと、レーザ出射面から上記レーザ光を出射する出射部と該出射部を実装するマウントとを有する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、上記半導体レーザ素子の上記マウントに固定されるレンズ体とを備える。上記レンズ体は、上記レーザ出射面に対向する第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有しており、上記第1の面が上記マウントに固定される。また、この半導体レーザモジュールは、上記レンズ体に上記レーザ光が入射できるように上記第1の面を上記マウントに固定する固定樹脂と、上記レーザ光が通過する通過領域と上記レーザ光の出射方向に上記レンズ体が移動することを規制する少なくとも1つのブロック部材とを有する移動規制部と、上記レーザ光を上記光ファイバに結合させる光学系とを備える。ここで、上記ブロック部材は、上記レンズ体の上記第2の面に当接する第1の当接部を有する。
このような半導体レーザモジュールによれば、レンズ体の第2の面がブロック部材に当接しているため、固定樹脂が環境温度の変化や吸湿によって膨張した場合でも、レンズ体がレーザ光の出射方向に移動してしまうことが上記ブロック部材によって抑制される。すなわち、固定樹脂の膨張によってレンズ体が半導体レーザ素子から離れてしまうことが抑制されるため、光ファイバ端面におけるレーザ光の結合効率が低下しにくくなる。
ここで、上記ブロック部材は、そのヤング率が上記固定樹脂の硬化後におけるヤング率よりも大きな材料から形成されることが好ましい。このような構成によれば、固定樹脂の膨張に伴ってブロック部材がレンズ体から押された場合でもブロック部材が変形しにくいため、固定樹脂の膨張によってレンズ体が半導体レーザ素子から離れてしまうことがより効果的に抑制される。
ところで、上記少なくとも1つのブロック部材は、上記通過領域を挟んで両側に位置する1対のブロック部材を含むことが好ましい。このような構成により、樹脂の膨張による力がレンズ体の両側で均等に作用するため、レンズ体の位置ずれがより効果的に抑制される。
ところで、上記レンズ体は、上記レーザ光のファースト軸方向に対して上記レーザ光をコリメートするファースト軸コリメートレンズであることが好ましい。このような構成により、レーザ光の結合効率の低下を抑制する効果が顕著になる。この場合において、上記少なくとも1つのブロック部材は、上記レンズ体と上記ファースト軸方向に当接する第2の当接部を有してもよい。このような構成により、固定樹脂が膨張した際にファースト軸コリメートレンズがファースト軸方向に移動してしまうことが効果的に抑制されるため、固定樹脂が膨張した場合でも半導体レーザモジュールの光学特性が良好に保たれる。
ここで、この半導体レーザモジュールは、上記少なくとも1つのブロック部材が立設される底板をさらに備えてもよい。そして、この場合において、上記少なくとも1つのブロック部材は上記底板と同一の材料から構成されることが好ましい。このような構成により、レンズ体の位置ずれがより効果的に抑制される。また、ブロック部材を底板と同じ材料から形成する場合には、上記少なくとも1つのブロック部材を上記底板と一体に形成してもよい。これにより、ブロック部材と底板との境界部の強度が強化される。
ところで、上記レンズ体の上記第2の面は、上記ブロック部材に向かって凸となる湾曲面であってもよい。この場合において、側面視において、上記固定樹脂が、上記出射方向に平行な直線であって上記第1の当接部を通る直線の上方まで形成されていることが好ましい。このような構成により、固定樹脂が膨張した際のレンズ体の位置ずれがより効果的に抑制される。
本発明の第2の態様によれば、光ファイバに対するレーザ光の結合効率が低下しにくい半導体レーザモジュールを容易に製造することができる。この半導体レーザモジュールの製造方法では、まず、レーザ光を出射するレーザ出射面を有する出射部と該出射部を実装するマウントとを有する少なくとも1つの半導体レーザ素子を用意する。そして、上記マウントの上記レーザ出射面側の面に、上記出射部から出射されたレーザ光が通過できるように固定樹脂を設ける。また、第1の面と該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有するレンズ体を用意する。そして、上記レンズ体と上記少なくとも1つの半導体レーザ素子とを位置決めしつつ、上記固定樹脂を介して上記レンズ体の上記第1の面を上記マウントに固定することにより、少なくとも1つのレンズ付き素子を形成する。また、ブロック部材が立設された底板を用意する。その後、上記底板に上記少なくとも1つのレンズ付き素子を載置する。さらにその後、上記少なくとも1つのレンズ付き素子の上記レンズ体の上記第2の面を上記ブロック部材に突き当てつつ、上記少なくとも1つのレンズ付き素子を上記底板に固定する。
このような製造方法によれば、レンズ付き素子をブロック部材に突き当てることで、半導体レーザ素子の位置決めを容易に行うことができるため、半導体レーザモジュールの製造が容易になってスループットが向上する。
特に、上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が複数の半導体レーザ素子からなり、上記底板が上記複数の半導体レーザ素子を段差状に実装する実装部を有する場合には、ブロック部材に半導体レーザ素子を突き当てて位置決めできるので、製造の際に半導体レーザ素子と実装部の段差面との間の距離が近づいてしまうことが抑制される。したがって、絶縁破壊が生じにくい半導体レーザモジュールを容易に製造することができる。
ここで、上記底板を傾けることによって上記レンズ体の上記第2の面を上記ブロック部材に突き当ててもよい。これにより、半導体レーザ素子の位置決めをさらに容易に行うことができる。特に、上記少なくとも1つの半導体レーザ素子が複数の半導体レーザ素子からなる場合に、この製造方法を適用してもよい。この場合、底板を傾けることで複数のレンズ付き素子を一括してブロック部材に突き当てることができる。すなわち、複数の半導体レーザ素子を一括して位置決めすることができ、かつ、複数の半導体レーザ素子を一括して底板に固定することができる。したがって、複数の半導体レーザ素子を備える半導体レーザモジュールの製造が容易になり、スループットが向上する。
本発明によれば、レンズ体の第2の面がブロック部材に当接していることにより、固定樹脂の膨張した際にレンズ体が半導体レーザ素子から離れてしまうことが抑制されるため、光ファイバ端面におけるレーザ光の結合効率の低下が効果的に抑制される。
図1は、本発明の第1の実施形態における半導体レーザモジュールを示す部分断面平面図である。 図2は、図1に示される半導体レーザモジュールの実装部近傍のみを示す図1の部分A−A線断面図である。 図3は、図1に示される複数の半導体レーザ素子等の1つを拡大して示す平面図である。 図4は、図3の側面図である。 図5は、従来の半導体レーザモジュールを示す図4に対応する側面図である。 図6Aは、図1に示される半導体レーザモジュールの変形例を示す図4に対応する側面図である。 図6Bは、図1に示される半導体レーザモジュールの変形例を示す図4に対応する側面図である。 図7は、図1に示される半導体レーザモジュールの変形例を示す図4に対応する側面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態における半導体レーザモジュールを示す図4に対応する側面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態における半導体レーザモジュールを示す図4に対応する側面図である。 図10は、図1に示される半導体レーザモジュールの製造方法を示す図である。 図11は、図1に示される半導体レーザモジュールの製造方法を示す図である。
以下、本発明に係る半導体レーザモジュールの実施形態について図1から図11を参照して詳細に説明する。なお、図1から図11において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図11においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は本発明の第1の実施形態における半導体レーザモジュール1を示す部分断面平面図、図2は半導体レーザモジュール1の実装部20の近傍のみを示す図1の部分A−A線断面図である。
図1及び図2に示すように、半導体レーザモジュール1は、複数の(本実施形態の例では5つの)半導体レーザ素子30A〜30Eと、半導体レーザ素子30A〜30Eのそれぞれに対応して設けられるファースト軸コリメートレンズ(FAC)40及びスロー軸コリメートレンズ41と、半導体レーザ素子30A〜30Eからのレーザ光を反射する反射ミラー42と、反射ミラー42で反射した複数のレーザ光を集光する集光レンズ43と、集光レンズ43で集光されたレーザ光を半導体レーザモジュール1の外部に出力する光ファイバ44と、上記半導体レーザ素子、レンズ、及びミラーなどを内部に収容する筐体10とを備えている。
図1及び図2に示すように、筐体10は、X方向を長手方向とする略矩形の底板12と、該底板12の外縁部に固定される枠体11と、枠体11の+Z方向側の面に固定される蓋体16とを含んでいる。本実施形態の例では、底板12は熱伝導性に優れた金属(例えば、銅)から構成されており、枠体11と蓋体16とは一体的に形成されて蓋部材15を構成している。
なお、以下、+Z方向側、すなわち、底板12から相対的に遠い側(相対的に高い側)を「上」、「上方」、又は「上側」と言うことがあり、−Z方向側、すなわち、底板12に相対的に近い側(相対的に低い側)を「下」、「下方」、又は「下側」と言うことがある。
図1に示すように、光ファイバ44は、底板12の−X方向側かつ+Y方向側の端部近傍に設けられている。この光ファイバ44は、底板12に実装されたファイバマウント45に例えば半田46によって固定されており、筐体10の枠体11のうち−X方向側の壁部11Aを貫通して半導体レーザモジュール1の外部に導出される。
図1及び図2に示すように、底板12の略右半分(+X方向側)には、+X方向に行くに従って階段状に高くなる実装部20が形成されている。この実装部20は、XY平面をなす5段の実装面21A〜21Eを含んでいる。より具体的には、図2に示すように、底板12からのZ方向の高さが最も低い実装面21Aと、実装面21Aの1段上方に位置する実装面21Bと、実装面21Bの1段上方に位置する実装面21Cと、実装面21Cの1段上方に位置する実装面21Dと、実装面21Dの1段上方に位置する実装面21Eとを含んでいる。
図1に示すように、これらの実装面21A〜21Eのそれぞれに対して、−Y方向側から+Y方向側に向かって、半導体レーザ素子30A〜30Eのうちの1つ(例えば、実装面21Aには半導体レーザ素子30A、実装面21Bには半導体レーザ素子30B)と、FAC40と、スロー軸コリメートレンズ41と、反射ミラー42とが固定される。
図1及び図2に示すように、半導体レーザ素子30A〜30Eのそれぞれは、レーザ光を+Y方向(出射方向)に出射する半導体チップ31(出射部)と、半導体チップ31を挟んでX方向の両側に配置され、半導体チップ31に電力を供給する1対の電極パッド32と、半導体チップ31及び電極パッド32が実装されるマウント34とを含んでいる。本実施形態の例では、このマウント34は絶縁性に優れた材料(例えば、窒化アルミニウム)から構成される。
なお、図2に示すように、各半導体レーザ素子30A〜30Eと、隣接する実装部20の段差面との間、例えば、半導体レーザ素子30Aと段差面22Bとの間には、半導体レーザ素子とこれに隣接する段差面との間に絶縁破壊が生じないように所定の間隔Gが形成されている。
ここで、半導体レーザ素子のpn接合に垂直な方向はファースト軸と呼ばれ、pn接合に平行な方向はスロー軸と呼ばれるが、半導体レーザ素子のファースト軸方向の光の広がり度合いはスロー軸方向の広がり度合いに比べてはるかに大きい。このため、半導体レーザ素子30A〜30Eから出射されるレーザ光は、ファースト軸方向に大きな広がりを有することとなる。本実施形態においては、半導体レーザ素子30A〜30Eから出射されるレーザ光のファースト軸方向は図2のZ方向であり、スロー軸方向はX方向である。したがって、図1に示すように、FAC40は、半導体レーザ素子30A〜30Eに隣接して設けられており、隣接する半導体レーザ素子から出射されファースト軸方向(Z方向)に広がるレーザ光をコリメートする。
図1に示すように、FAC40を通過してファースト軸方向にコリメートされたレーザ光は、FAC40の前方(+Y方向側)に配置されたスロー軸コリメートレンズ41に入射する。そして、レーザ光は、スロー軸コリメートレンズ41によってさらにスロー軸方向(X方向)にコリメートされ、反射ミラー42に向かって伝搬する。
図1に示すように、5つの反射ミラー42は、スロー軸コリメートレンズ41の前方に、X方向に沿って一直線上に配置されている。また、これらの反射ミラー42は、+Y方向に伝搬するレーザ光を90°方向転換させるように配置されている。したがって、半導体チップ31から出射され、コリメートレンズ40,41でコリメートされたレーザ光のそれぞれは、前方に位置する反射ミラー42で反射して−X方向に方向転換し、Z方向の位置が異なる複数のレーザ光として集光レンズ43に入射する。
集光レンズ43は、レーザ光をY方向及びZ方向に集光するものであり、X方向に沿った光軸を有している。また、この集光レンズ43は、X方向、Y方向、及びZ方向に関して調心され、X方向、Y方向、及びZ方向に対して高精度に位置決めされている。したがって、集光レンズ43を通過した複数のレーザ光は、X方向、Y方向、及びZ方向に高精度に位置決めされることにより、光ファイバ44の+X方向側の端面44A(以下、「光ファイバ端面44A」と記す。)に向かって集光される。その結果、光ファイバ端面44Aに向かって集光された複数のレーザ光が光ファイバ端面44Aと光学的に結合し、光ファイバ44を伝搬して半導体レーザモジュール1の外部に出力される。
以上のように、この半導体レーザモジュール1によれば、FAC40でファースト軸方向にコリメートされた複数のレーザ光が、スロー軸コリメートレンズ41、反射ミラー42、及び集光レンズ43を含む光学系を介して光ファイバ端面44Aに集光されることで、高出力化が実現される。
ところで、固定樹脂を用いてFACを半導体レーザ素子に固定する半導体レーザモジュールにおいては、例えば、固定樹脂が吸水膨張等することよってFACが半導体チップから離れてしまうことがある。この場合、半導体チップのレーザ出射面からFACまでの距離が長くなるため、レーザ光がFACに入射するまでにレーザ光のファースト軸方向の広がりが大きくなってしまう。すなわち、FACに入射する際にレーザ光がファースト軸に大きく広がっていることにより、レーザ光がFACを通過しても十分にコリメートされず、光ファイバ端面におけるレーザ光の結合効率が低下する問題が生じる。しかしながら、本実施形態における半導体レーザモジュール1によれば、以下のような構成を備えることにより、上記結合効率が低下する問題が効果的に抑制される。
ここで、図3は実装面21Aに実装された半導体レーザ素子30Aの近傍を拡大して示す平面図であり、図4は図3の側面図である。図3及び図4に示すように、上記FAC40は、半導体レーザ素子30Aのマウント34に設けられた固定樹脂60を介して半導体レーザ素子30Aのマウント34に固定されている。さらに言えば、FAC40は、実装面21AからZ方向に離間して半導体レーザ素子30Aに固定されている。本実施形態において、この固定樹脂60は、硬化後のヤング率が約20GPa以下の樹脂から形成される。さらに、FAC40を挟んで固定樹脂60の反対側には、後に再び説明するが、1対のブロック部材51,51と通過領域52とからなる移動規制部50が位置している。
なお、図1に示すように、他の半導体レーザ素子30B〜30Eの近傍も半導体レーザ素子30Aの近傍と同様の構成を有する。そのため、以下、半導体レーザ素子30Aの近傍の構成についてのみ詳細に説明し、他の半導体レーザ素子30B〜30E近傍の詳細な説明は省略する。
図3に示すように、固定樹脂60は、半導体チップ31から出射されたレーザ光Lの光路を妨げない領域、より具体的には、マウント34のX方向における両端部近傍に設けられている。したがって、半導体チップ31のレーザ出射面31Aから出射されたレーザ光Lは、固定樹脂60に妨げられることなく、レーザ出射面31Aに対向するFAC40の入射面47(第1の面)に入射する。そして、図3及び図4に示すように、レーザ光Lは、ファースト軸方向にコリメートされつつFAC40内を+Y方向に伝搬し、入射面47の反対側に位置する出射面48(第2の面)から出射してファースト軸方向にコリメートされたレーザ光となる。
FAC40は、図4の側面視においてZ方向に略対称となるように形成されている。そして、FAC40の出射面48は、Z方向に略対称な湾曲面、換言すれば、X方向に延びる稜線をなす頂部48Aに対して略対称な湾曲面として形成されている。
図3に示すように、このようなFAC40に対して固定樹脂60の反対側には空間52が位置しており、この空間52を挟んでX方向の両側に1対のブロック部材51,51が配置されている。図1に示すように、FAC40の出射面48から出射したレーザ光は、空間52を通過してスロー軸コリメートレンズ41に向かって伝搬する。すなわち、この空間52は、レーザ光の通過を許容する通過領域として作用する。
図3及び図4に示すように、ブロック部材51は、略直方体の外形を有しており、実装部20の実装面21Aに立設されてFAC40の上記頂部48Aに当接している。すなわち、ブロック部材51は、FAC40の出射面48の頂部48Aに当接する当接部53(第1の当接部)を有している。なお、ブロック部材51の外形は略直方体に限られるものではない。
このようなブロック部材51は、硬化後の固定樹脂60のヤング率よりも大きなヤング率を有する材料から形成される。本実施形態において、ブロック部材51は、実装部20(底板12)と同一の材料(例えば、銅)から形成される。なお、ブロック部材51を底板12と同一の材料から形成する場合には、ブロック部材51と実装部20との境界の強度を高めるために、ブロック部材51と実装部20とを一体に形成してもよい。
このような構成において、固定樹脂60が膨張すると、図4に示すように、FAC40は+Y方向(出射方向)に押されるが、FAC40の出射面48がブロック部材51に当接しているため、FAC40の位置が+Y方向にずれてしまうことが抑制される。なお、以下、固定樹脂が膨張してFACを出射方向(+Y方向)に押す力を「膨張力」ということがある。
ところで、上述のように、ブロック部材51は底板12と同様の材料(例えば、銅)から形成されるものである。ここで、銅のヤング率はおよそ130GPaであるが、硬化後の固定樹脂60のヤング率は、上述のように最大で20GPa程であり、ブロック部材51のヤング率に比べて十分に小さい。したがって、ブロック部材51がFAC40を介して上記膨張力を受けた場合でも、ブロック部材51が凹んでしまう(歪んでしまう)ことが殆どない。換言すれば、ブロック部材51の歪みによってFAC40の位置がずれてしまうことが殆どない。
以上のように、本実施形態によれば、レーザ光の通過を許容する通過領域52と、FAC40に当接してFAC40の位置ずれを抑制するブロック部材51とからなる移動規制部50がFAC40の出射面48側に存在するため、固定樹脂60が膨張してもFAC40がレーザ出射面31Aから離れてしまうこと(すなわち、FAC40が出射方向にずれてしまうこと)が抑制される。したがって、固定樹脂60が膨張した場合において、光ファイバ端面44Aにおけるレーザ光の結合効率が低下してしまう問題が効果的に防止される。
特に、本実施形態によれば、図3に示すように、ブロック部材51が移動規制部50の通過領域52を挟んでX方向の両側に配置されているため、上記膨張力がX方向においてほぼ均等に作用する。したがって、FAC40の位置がX方向にずれてしまうことが効果的に抑制される。
ところで、FAC40を固定する他の方法として、例えば、図5に示すように、レンズ固定部材950を樹脂952によって実装面21Aに実装し、このレンズ固定部材950にFAC940を固定する方法も考えられる。しかしながら、この方法では、樹脂952が膨張すると、樹脂952の膨張に伴ってレンズ固定部材950がZ方向(ファースト軸方向)に移動し、これに伴いFAC940の位置がファースト軸方向にずれてしまう問題が生じる。この点に関し、本実施形態における半導体レーザモジュール1は、図4に示すように、FAC40と半導体レーザ素子とを固定樹脂60を用いてY方向に固定するものであり、FAC40を固定するためにレンズ固定部材を使用するものではない。すなわち、FAC40を固定樹脂を介してZ方向に固定するものではない。したがって、図5の場合と比較して、樹脂が膨張した場合においてFACの位置がファースト軸方向にずれてしまうことが抑制される。
ところで、上述の実施形態では、FACの出射面が湾曲面として形成された例を説明したが、FACの出射面は必ずしも湾曲面である必要はなく、例えば図6Aに示すように、FAC40’の出射面48’を平面としてもよい。この場合、出射面48’がブロック部材51と面接触するようにFAC40’をマウント34に固定することで、上記膨張力のベクトルF(以下、「膨張力ベクトルF」ということがある。)が、出射面48’とブロック部材51との面接触部分に略垂直に作用することとなる。したがって、上記膨張力ベクトルFが作用した際にFAC40’が出射方向(Y方向)及びファースト軸方向(Z方向)に移動してしまうことが抑制される。
ところで、出射面48’を平面にしても、FACをマウント34に固定する際の固定樹脂60の硬化などに起因する組立公差によって、図6Bに示すように、FAC40’の出射面48’がブロック部材51に対して傾いてしまう場合がある。すなわち、出射面48’を平面にしても、出射面48’とブロック部材51とを面接触させることは困難であり、出射面48’はその上端部又は下端部においてブロック部材51と局所的に接触する場合がある。このような場合、図6Bに示すように、出射面48’とブロック部材51とが接触する位置(すなわち、ブロック部材51の当接部53’の位置)が、上記膨張力ベクトルFの位置からZ方向にずれてしまうため、膨張力ベクトルFが作用することによりFAC40’が上記接触部分を中心として回転し、その結果、FAC40’の位置が出射方向及びファースト軸方向にずれてしまう。
この点に関し、本実施形態における半導体レーザモジュール1によれば、図4に示すように、FAC40の出射面48は、その頂部48Aを対称中心とする湾曲面、換言すれば、ブロック部材51に向かって凸となる湾曲面として形成されているため、図6Bの場合(すなわち、出射面が平面である場合)と異なり、FAC40は頂部48A(又はその近傍)においてブロック部材51に当接する。すなわち、本実施形態によれば、出射面48がその上端部や下端部においてブロック部材51と接触してしまうことが防止されるため、図6Bの場合と比較して、FAC40の位置が出射方向及びファースト軸方向にずれてしまうことが抑制される。
加えて、本実施形態の例では、図4の側面視において、固定樹脂60は、Y方向(出射方向)に平行な直線であって当接部53を通る直線の上方まで延出するフィレット部分60Aを有している。すなわち、固定樹脂60はFAC40のZ方向における中央部のさらに上方まで延在しているため、膨張力ベクトルFはブロック部材51の当接部53とほぼ同じ高さの位置で作用する。このように、本実施形態によれば、膨張力ベクトルFの作用するZ方向の位置が当接部53のZ方向の位置から殆どずれていないため、FAC40の位置が出射方向及びファースト軸方向にずれてしまうことがより効果的に抑制される。
なお、上述の実施形態では、固定樹脂60のフィレット部分60AがFAC40の入射面47のZ方向中央よりも上方まで延びている例を説明したが、例えば図7に示すように、フィレット部分60Aが入射面47のZ方向中央よりも上方に達しない場合も有り得る。このような場合、図7に示すように、ブロック部材51の当接部53の位置と膨張力ベクトルFの位置とがZ方向(ファースト軸方向)において離れた状態になってしまうため、膨張力ベクトルFが作用するとFAC40が回転して出射方向及びファースト軸方向にずれてしまうおそれがある。
したがって、このような場合には、以下のような半導体レーザモジュール200(第2の実施形態)を構成してもよい。ここで、図8は、半導体レーザモジュール200を示す図4に対応する側面図である。図8に示すように、半導体レーザモジュール200の構成は、半導体レーザモジュール1の構成と概して同一であるが、ブロック部材251の−Y方向側の面が右斜め上方に傾く傾斜面259として形成されている点において、半導体レーザモジュール1の構成と相違する。このような構成によれば、ブロック部材251が上記傾斜面259を有しているため、ブロック部材251の当接部253(第1の当接部)が、半導体レーザモジュール1(図4参照)と比べて下方に位置することとなる。すなわち、半導体レーザモジュール200によれば、図8に示すように、Z方向(ファースト軸方向)におけるブロック部材251の当接部253の位置と膨張力ベクトルFの位置とが略同一になる。したがって、本実施形態によれば、フィレット部分60AがFAC40の入射面47のZ方向中央よりも上方まで延びていない場合でも、FAC40の位置が出射方向及びファースト軸方向にずれてしまうことが効果的に抑制される。
なお、FAC40の位置がファースト軸方向にずれてしまうことをより効果的に抑制するために、以下のような半導体レーザモジュール100(第3の実施形態)を構成してもよい。
ここで、図9は、半導体レーザモジュール100を示す図4に対応する側面図である。図9に示すように、半導体レーザモジュール100は、ブロック部材151の形状が上述のブロック部材51の形状と異なる点を除いて、半導体レーザモジュール1と同様の構成を有する。
図9に示すように、このブロック部材151は、FAC40の略右半分が嵌合できるように形成された嵌合部153を有している。そして、この嵌合部153は、FAC40の出射面48に対応して湾曲する湾曲部154と、湾曲部154の上縁部から−Y方向に延びる上側凸部155と、湾曲部154の下縁部から−Y方向に延びる下側凸部156とを含んでいる。上側凸部155は、FAC40の上側縁部40Aの略右半分に当接している。一方、下側凸部156は、FAC40の下側縁部40Bの略右半分に当接している。すなわち、ブロック部材151は、FAC40とY方向に当接する湾曲部154(第1の当接部)と、FAC40とZ方向に当接する凸部155,156(第2の当接部)とを含んでいる。
このような構成によれば、ブロック部材151がFAC40とY方向及びZ方向に当接しているため、固定樹脂60が膨張した際に、FAC40の位置がY方向にずれることが効果的に抑制されるだけでなく、Z方向にずれることも効果的に抑制される。
なお、上述の第1ないし第3の実施形態では、半導体レーザ素子にファースト軸コリメートレンズを固定する場合を例として説明したが、本発明は、半導体レーザ素子に他のレンズ体を固定する場合にも適用できることは言うまでもない。
また、上述の第1ないし第3の実施形態では、複数の半導体レーザ素子が底板12の実装部20に階段状に実装される例を説明したが、本発明は、複数の半導体レーザ素子を同一平面上に実装する半導体レーザモジュールにも適用できるものであり、さらに言えば、半導体レーザ素子を少なくとも1つ備える半導体レーザモジュールに適用できるものである。
また、上述の第1ないし第3の実施形態では、移動規制部が1対のブロック部材と1対のブロック部材の間に形成された空間とから形成される例を説明したが、他の実施形態では、例えば、レーザ光が通過可能な開口(通過領域)が形成された単一のブロック部材によって移動規制部を構成してもよい。また、別の実施形態では、例えば、この単一のブロック部材の両側に1対のブロック部材を配置し、合計3つのブロック部材を有する移動規制部を構成してもよい。
次に、上述した半導体レーザモジュール1の製造方法について説明する。なお、この製造方法は、半導体レーザモジュール1だけでなく、半導体レーザモジュール100,200やその他半導体レーザモジュールにも適用できるものであることは言うまでもない。
半導体レーザモジュール1を製造するために、まず、図10に示すように、複数の半導体レーザ素子30A〜30Eを用意する。次に、半導体レーザ素子30A〜30Eのそれぞれのマウント34に、固定樹脂60を形成する。より具体的には、マウント34のうちレーザ出射面31A側の面に固定樹脂60を形成する。さらに言えば、レーザ出射面31Aから出射されたレーザ光の光路を妨げない位置に固定樹脂60を形成する。この固定樹脂60として、上述のように、硬化後のヤング率が20GPa以下となる材料を選択することが好ましい。また、樹脂を形成する際に樹脂が流動してしまうことを抑制するために、硬化前の粘度が高い材料を選択することがさらに好ましい。
次に、図10に示すように、複数の(図示の例では5つの)FAC40を用意し、半導体レーザ素子30A〜30Eに形成された固定樹脂60に対してFAC40の第1の面47(平坦面)を押し当てつつ固定樹脂60を硬化させ、FAC40を半導体レーザ素子に固定する。これにより、複数のレンズ付き素子70を形成する(レンズ付き素子形成工程)。
図10に示すように、このレンズ付き素子形成工程は、調心機構90を用いて行われる。より具体的には、半導体レーザ素子のマウント34を調心機構90のマウント載置部91に載置するとともに、FAC40を調心機構90のレンズ載置部92に載置する。そして、レンズ載置部92をマウント載置部91に対して相対移動させることにより、FAC40と半導体レーザ素子とを位置決めしつつ、FAC40を半導体レーザ素子に固定する。
また、5段の実装面21A〜21Eのそれぞれに、1対のブロック部材51,51が所定の間隔を空けて立設された実装部20(底板12)を用意する(図1参照)。本製造方法において、このブロック部材51は、実装部20と一体的に形成される。そして、レンズ付き素子70のFAC40の出射面48がブロック部材51,51と対向するように、レンズ付き素子70を実装部20の実装面21A〜21Eに載置する(図1参照)。
その後、図11に示すように、底板12(実装部20)を傾けることによって、FAC40の出射面48がブロック部材51に当接した(突き当たった)状態にし、この状態を維持しつつ半導体レーザ素子のマウント34を実装部20の実装面に固定する。
そして、このようにしてレンズ付き素子70を実装部20に固定した後、底板12に蓋部材15を固定することにより、半導体レーザモジュール1が完成する(図1及び図2参照)。
このような製造方法によれば、底板12を傾けることでレンズ付き素子70をブロック部材51に突き当てることができ、そしてこれにより、レンズ付き素子70を位置決めしつつ実装部20に固定することができるため、製造のスループットが向上する。
特に、複数の半導体レーザ素子を備える半導体レーザモジュールを製造する場合には、底板12を傾けることで複数のレンズ付き素子70を一括してブロック部材51に突き当てることができ、そしてこれにより、複数のレンズ付き素子70を一括して位置決めしつつ、実装部20に一括して固定することができるため、製造のスループットがより向上する。
また、図2に示すように、上述した半導体レーザモジュール1,100,200は、複数の半導体レーザ素子を階段状に載置する実装部20を備えているが、製造の際に、半導体レーザ素子と実装部20の段差面とのX方向の距離G(例えば、半導体レーザ素子30Aと段差面22Bとの距離G)が近くなってしまうと、完成した半導体レーザモジュールの使用時において、半導体レーザ素子と実装部20の段差面との間に絶縁破壊が発生するおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、製造の際にレンズ付き素子70をブロック部材51に突き当てることができるため、半導体レーザ素子がX方向にずれて段差面に近づいてしまうことが抑制される。したがって、絶縁破壊が生じにくい半導体レーザモジュールを効率的に製造することができる。
なお、本実施形態では、底板12を傾けてレンズ付き素子70を位置決めする例を説明したが、必ずしもレンズ付き素子70を位置決めするために底板12を傾ける必要はない。底板12を傾けない場合でも、ブロック部材51にレンズ付き素子70を突き当てて位置決めできるため、スループットが向上する。ただし、複数の半導体レーザ素子を実装する場合には、上述のように一括して位置決め及び固定を行うことができるため、底板12を傾けて位置決めすることが好ましい。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した用語「下」、「上」、「上方」、「下方」、「上側」、「下側」、「底」、「頂」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
1,100,200 半導体レーザモジュール
10 筐体
11 枠体
12 底板
15 蓋部材
16 蓋体
20 実装部
21A〜21E 実装面
30A〜30E 半導体レーザ素子
31 半導体チップ(出射部)
31A レーザ出射面
32 電極パッド
34 マウント
40 ファースト軸コリメートレンズ(FAC)
41 スロー軸コリメートレンズ
42 反射ミラー
43 集光レンズ
44 光ファイバ
44A 光ファイバ端面
45 ファイバマウント
46 半田
47 入射面(第1の面)
48 出射面(第2の面)
48A 頂部
50 移動規制部
51 ブロック部材
52 通過領域
53 第1の当接部
60 固定樹脂
70 レンズ付き素子
90 調心機構
91 マウント載置部
92 レンズ載置部
151 ブロック部材
153 嵌合部
154 湾曲部(第1の当接部)
155 上側凸部(第2の当接部)
156 下側凸部(第2の当接部)
251 ブロック部材
253 第1の当接部
259 傾斜面
950 レンズ固定部材

Claims (13)

  1. レーザ光を外部に出力する光ファイバと、
    レーザ出射面から前記レーザ光を出射する出射部と、該出射部を実装するマウントとを有する少なくとも1つの半導体レーザ素子と、
    前記レーザ出射面に対向する第1の面と、該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有し、前記第1の面が前記半導体レーザ素子の前記マウントに固定されるレンズ体と、
    前記レンズ体に前記レーザ光が入射できるように前記第1の面を前記マウントに固定する固定樹脂と、
    前記レーザ光が通過する通過領域と、前記レーザ光の出射方向に前記レンズ体が移動することを規制する少なくとも1つのブロック部材とを有する移動規制部と、
    前記レーザ光を前記光ファイバに結合させる光学系と
    を備え、
    前記ブロック部材は、前記レンズ体の前記第2の面に当接する第1の当接部を有する、半導体レーザモジュール。
  2. 前記ブロック部材は、そのヤング率が前記固定樹脂の硬化後におけるヤング率よりも大きな材料から形成される、請求項1に記載の半導体レーザモジュール。
  3. 前記少なくとも1つのブロック部材は、前記通過領域を挟んで両側に位置する1対のブロック部材を含む、請求項1又は2に記載の半導体レーザモジュール。
  4. 前記レンズ体は、前記レーザ光のファースト軸方向に対して前記レーザ光をコリメートするファースト軸コリメートレンズである、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  5. 前記少なくとも1つのブロック部材は、前記レンズ体と前記ファースト軸方向に当接する第2の当接部を有する、請求項4に記載の半導体レーザモジュール。
  6. 前記少なくとも1つのブロック部材が立設される底板をさらに備え、
    前記少なくとも1つのブロック部材は前記底板と同一の材料から構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  7. 前記少なくとも1つのブロック部材は前記底板と一体に形成される、請求項6に記載の半導体レーザモジュール。
  8. 前記レンズ体の前記第2の面は、前記ブロック部材に向かって凸となる湾曲面からなる、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体レーザモジュール。
  9. 側面視において、前記固定樹脂が、前記出射方向に平行な直線であって前記第1の当接部を通る直線の上方まで形成されている、請求項8に記載の半導体レーザモジュール。
  10. レーザ光を出射するレーザ出射面を有する出射部と、該出射部を実装するマウントとを有する少なくとも1つの半導体レーザ素子を用意し、
    前記マウントの前記レーザ出射面側の面に、前記出射部から出射されたレーザ光が通過できるように固定樹脂を設け、
    第1の面と該第1の面の反対側に位置する第2の面とを有するレンズ体を用意し、
    前記レンズ体と前記少なくとも1つの半導体レーザ素子とを位置決めしつつ、前記固定樹脂を介して前記レンズ体の前記第1の面を前記マウントに固定することにより、少なくとも1つのレンズ付き素子を形成し、
    ブロック部材が立設された底板を用意し、
    前記底板に前記少なくとも1つのレンズ付き素子を載置し、
    前記少なくとも1つのレンズ付き素子の前記レンズ体の前記第2の面を前記ブロック部材に突き当てつつ、前記少なくとも1つのレンズ付き素子を前記底板に固定する、半導体レーザモジュールの製造方法。
  11. 前記底板を傾けることによって前記レンズ体の前記第2の面を前記ブロック部材に突き当てる、請求項10に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  12. 前記少なくとも1つの半導体レーザ素子は複数の半導体レーザ素子からなる、請求項10又は11に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
  13. 前記底板は前記複数の半導体レーザ素子を段差状に実装する実装部を含む、請求項12に記載の半導体レーザモジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022041561A1 (zh) * 2020-08-28 2022-03-03 南京镭芯光电有限公司 半导体激光器装置

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