JP2007015531A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレッド部に形成されたブロック要素にピッチバリエーションを採用した場合に、ブロック要素間の剛性差を緩和し、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能を改善することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 トレッド部1に溝12,13によって区分された複数のブロック要素14をタイヤ周方向に配列し、これらブロック要素14のピッチ長さをタイヤ周方向に沿って変化させたトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、トレッド部1の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部2の内面に周上で相対的に突出する凸部15を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トレッド部に形成されたブロック要素にピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤ及びその製造方法に関し、更に詳しくは、ブロック要素間の剛性差を緩和し、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能を改善するようにした空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
ブロック基調のトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいては、パターンノイズを抑制するために、ブロックのピッチ長さをタイヤ周方向に沿って変化させた所謂ピッチバリエーションが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤは、騒音の観点では優れているものの、ブロック寸法の差が大きくなると、周上での剛性バランスが崩れ、その結果として、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能が悪化するという問題がある。そのため、タイヤ性能に悪影響を与えることなくピッチバリエーションの利点を活かすことが望まれている。
特開2000−43507号公報
本発明の目的は、トレッド部に形成されたブロック要素にピッチバリエーションを採用した場合に、ブロック要素間の剛性差を緩和し、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能を改善することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に溝によって区分された複数のブロック要素をタイヤ周方向に配列し、これらブロック要素のピッチ長さをタイヤ周方向に沿って変化させたトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部の内面に周上で相対的に突出する凸部を設けたことを特徴とするものである。
本発明の空気入りタイヤの製造方法は、上述した空気入りタイヤを製造する方法であって、前記凹部を成形するための凹部を備えたブラダーを用い、モールド内に挿入された未加硫タイヤの内側で前記ブラダーを膨脹させながら加硫を行うことを特徴とするものである。
本発明では、ピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤにおいて、トレッド部の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部の内面に周上で相対的に突出する凸部を設けているので、ブロック要素間の剛性差を緩和し、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能を改善することができる。また、タイヤ内面に凸部を設けるため外観を損なうこともない。
本発明では、ブロック要素間の剛性差を効果的に緩和するために、以下の条件を満たすことが望ましい。即ち、凸部のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅は、トレッド部に埋設された最も幅が広いベルト層の端部とビード部に埋設されたビードフィラーの上端との間隔の60%〜140%とすることが好ましい。また、凸部のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅の中心位置は、トレッド部に埋設された最も幅が広いベルト層の端部からビード部に埋設されたビードフィラーの上端までの範囲に配置することが好ましい。更に、凸部の厚さは1mm〜13mmとし、凸部のJIS−A硬度は40〜80とし、凸部を構成するゴム組成物には短繊維を配合することが好ましい。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はバットレス部、3はサイドウォール部、4はビード部である。一方のビード部4と図示されない他方のビード部との間にはカーカス層5が装架され、カーカス層5の端部がビードコア6の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。ビードコア6の外周側には高硬度ゴムからなるビードフィラー7と複数本の補強コードを含む補強層8とが配置され、これらビードフィラー7及び補強層8が折り返されたカーカス層5によって包み込まれている。また、ビード部4にはビードベース及びビードトウを覆うようにチェーファー9が設けられている。
トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、2層のベルト層10A,10Bがタイヤ全周にわたって配置されている。これらベルト層10A,10Bは、タイヤ周方向に対して傾斜する補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層10A,10Bの幅は互いに異なり、タイヤ径方向外側に位置するベルト層10Aよりもタイヤ径方向内側に位置するベルト層10Bの方が幅広になっている。更に、ベルト層10A,10Bの外周側には、タイヤ周方向に配向する補強コードを含むベルトカバー層11が配置されている。
トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる主溝12やタイヤ幅方向に延びるラグ溝13等が形成されており、これら主溝12やラグ溝13等により複数のブロック要素14が区分されている。ブロック要素14は、ラグ溝13によって完全に分断された複数のブロックであっても良く、或いは、ラグ溝13によって分断された複数のブロック部分を備えたリブであっても良い。これらブロック要素14のピッチ長さは、タイヤ周方向に沿って変化している。例えば、図2に示すように、ブロック要素14には3種類のピッチ長さS,M,Lが設定され、これらピッチ長さS,M,Lがタイヤ周方向に沿って周期的に配置されている。また、ブロック要素14を区分するラグ溝13の幅は周上で実質的に一定になっている。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部2の内面には、図1及び図2に示すように、凸部15が選択的に形成されている。ここで、トレッド部1の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位とは、図2において、ピッチ長さSのブロック要素14が密集するが故に溝体積の比率が周上で相対的に大きくなっているタイヤ周方向の部位である。例えば、トレッド部1を周上で複数の領域に区分し、各領域の溝体積と周方向長さを求め、各領域の単位周方向長さに対する溝体積比率を求め、その溝体積比率が大きいと判断される少なくとも1箇所を選択し、その部位のバットレス部2の内面に凸部15を配置すれば良い。
上述のようにピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤにおいて、トレッド部1の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部2の内面に凸部15を設けているので、ピッチバリエーションに起因してゴムボリュームが相違するブロック要素間の剛性差を緩和し、その結果として、ユニフォミティ、操縦安定性及び乗り心地性能を改善することができる。また、タイヤ内面に凸部15を設けるため外観を損なうこともない。
上記空気入りタイヤにおいて、凸部15のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅Wは、トレッド部1に埋設された最も幅が広いベルト層10Bの端部とビード部4に埋設されたビードフィラー7の上端との間隔Lの60%〜140%に設定すると良い。この幅Wが狭過ぎるとブロック要素間の剛性差を緩和する効果が不十分になり、逆に広過ぎると重量が増加して操縦安定性が低下する。凸部15の幅Wの好ましい範囲は、間隔Lの80%〜120%である。
凸部15のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅の中心位置は、トレッド部1に埋設された最も幅が広いベルト層10Bの端部からビード部4に埋設されたビードフィラー7の上端までの範囲に配置すると良い。即ち、ベルト層10Bやビードフィラー7は剛性が高いため、凸部15をベルト層10Bやビードフィラー7と重なるように配置した場合、凸部15による剛性差の緩和作用が打ち消されることになる。そのため、凸部15の幅中心位置を最も幅が広いベルト層10Bの端部からビードフィラー7の上端までの範囲に配置することで、凸部15を有効に機能させることが可能になる。
凸部15の厚さtは1mm〜13mmとすると良い。この厚さtが薄過ぎるとブロック要素間の剛性差を緩和する効果が不十分になり、逆に厚過ぎると重量が増加して操縦安定性が低下する。凸部15の厚さtの好ましい範囲は、2mm〜10mmである。
凸部15の25℃でのJIS−A硬度は40〜80とすると良い。この硬度が低過ぎるとブロック要素間の剛性差を緩和する効果が不十分になり、逆に高過ぎると乗り心地性能が悪化する要因となる。凸部15のJIS−A硬度の好ましい範囲は、50〜70である。
凸部15を構成するゴム組成物には短繊維を配合すると良い。凸部15を構成するゴム組成物に短繊維を配合することにより、その部分の剛性を大幅に上げることができる。そのため、凸部15の大きさを小さくして重量増加を抑制することが可能となる。また、短繊維をタイヤ径方向に配向させることで更に良好な補強効果を発揮することができる。
上述した空気入りタイヤは、その製造方法が特に限定されるものではないが、例えば、凹部15を成形するための凹部を備えたブラダーを用い、モールド内に挿入された未加硫タイヤの内側で凹部を備えたブラダーを膨脹させながら加硫を行うようにした場合、特別なブラダーを用意すること以外は従来のタイヤ製造設備をそのまま使用することができるという利点がある。
それ以外のタイヤ製造方法として、タイヤ内面に凸部を持たない空気入りタイヤを通常の手法により製造し、その後、タイヤ内面の所定の位置に凸部を貼り付けることも可能である。
ピッチバリエーションを採用したタイヤサイズ275/35R20の空気入りタイヤにおいて、バットレス部の内面形状だけを異ならせた従来例及び実施例タイヤをそれぞれ製作した。
実施例は、図1及び図2に示すように、トレッド部の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部の内面に周上で相対的に突出する凸部を設けたものである。従来例は、バットレス部の内面に凸部を設けていないこと以外は実施例を同じ構造を有するものである。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、ユニフォミティに関する歩留り、操縦安定性、乗り心地性能を評価し、その結果を表1に示した。
歩留り(RFV):
試験タイヤを1000本ずつ製作し、ユニフォミティ試験機によりラジアルフォースバリエーション(RFV)を測定し、RFVの目標値を108N以下として歩留りを求めた。評価結果は、従来例の歩留りを100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど歩留りが良いことを意味する。
操縦安定性及び乗り心地性能:
試験タイヤをリムサイズ20×9JJのホイールに組み付けて排気量6.0リットルの4輪駆動車に装着し、前輪空気圧290kPa、後輪空気圧240kPa、2名乗車相当の荷重条件で、テストドライバーによる操縦安定性及び乗り心地性能の官能評価を行った。評価結果は、従来例を100とする指数値にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性及び乗り心地性能が優れていることを意味する。
Figure 2007015531
この表1に示すように、実施例のタイヤは、従来例との対比において、ユニフォミティが良好であるため歩留りが高く、しかも操縦安定性及び乗り心地性能が良好であった。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの要部を示す子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの要部を示す側面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 バットレス部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 カーカス層
6 ビードコア
7 ビードフィラー
10A,10B ベルト層
12 主溝
13 ラグ溝
14 ブロック要素
15 凸部

Claims (7)

  1. トレッド部に溝によって区分された複数のブロック要素をタイヤ周方向に配列し、これらブロック要素のピッチ長さをタイヤ周方向に沿って変化させたトレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部の単位周方向長さ当たりの溝体積比率が周上で相対的に大きくなる部位のバットレス部の内面に周上で相対的に突出する凸部を設けた空気入りタイヤ。
  2. 前記凸部のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅を、トレッド部に埋設された最も幅が広いベルト層の端部とビード部に埋設されたビードフィラーの上端との間隔の60%〜140%とした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凸部のタイヤ内面に沿って測定されるタイヤ径方向の幅の中心位置を、トレッド部に埋設された最も幅が広いベルト層の端部からビード部に埋設されたビードフィラーの上端までの範囲に配置した請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凸部の厚さを1mm〜13mmとした請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凸部のJIS−A硬度を40〜80とした請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記凸部を構成するゴム組成物に短繊維を配合した請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤを製造する方法であって、前記凹部を成形するための凹部を備えたブラダーを用い、モールド内に挿入された未加硫タイヤの内側で前記ブラダーを膨脹させながら加硫を行う空気入りタイヤの製造方法。
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