JP2007015468A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取回し性や足着き性を確保しつつ、燃料ポンプを具備することができるオフロード用の鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】 本発明に係る自動二輪車10は、燃料タンク30の内部に配設され、エンジン70に燃料を供給する燃料ポンプ40を備え、燃料ポンプ40は、自動二輪車10の側面視において、燃料タンク中央部30aよりも前方に配設されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 本発明に係る自動二輪車10は、燃料タンク30の内部に配設され、エンジン70に燃料を供給する燃料ポンプ40を備え、燃料ポンプ40は、自動二輪車10の側面視において、燃料タンク中央部30aよりも前方に配設されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、内燃機関と、当該内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプとを備える鞍乗型車両に関し、より具体的には、燃料ポンプを備えるモトクロスやエンデューロなどのオフロード用の鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車などの鞍乗型車両では、電子制御による燃料噴射装置(インジェクター)に燃料を供給する燃料ポンプを、燃料タンク後部の内側側面に配置する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−106440号公報(第2−3頁、第3図)
ところで、従来、モトクロスやエンデューロなどのオフロード用の自動二輪車では、燃料噴射装置ではなく、主にキャブレターが利用されてきたが、昨今では、このようなオフロード用の自動二輪車でも、電子制御による燃料噴射装置の採用が検討されている。
しかしながら、取回し性や足着き性の確保が特に重要となるオフロード用の自動二輪車に、上述した燃料ポンプの配置方法を適用しようとすると、次のような問題があった。
すなわち、燃料タンク後部の内側側面に燃料ポンプを配置すると、シート寄りの燃料タンクのサイズが大きくなる。このため、燃料タンクに連なって配置されるシート上でライダーが身体を上下や前後に大きく動かすことが多いオフロード用の自動二輪車(鞍乗型車両)では、取回し性や足着き性が著しく損なわれるといった問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、取回し性や足着き性を確保しつつ、燃料ポンプを具備することができるオフロード用の鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、車輪(後輪90)を駆動する駆動力を生成する内燃機関(例えば、エンジン70)と、車両前後方向(D1方向)に延在する車体フレーム(フレームパイプ22)を車幅方向(D3方向)に跨ぐ燃料タンク(燃料タンク30)と、前記燃料タンクの前記車両前後方向における略中央部である燃料タンク中央部(燃料タンク中央部30a)または前記燃料タンク中央部よりも前方に前端部(前端部60a)が位置するシート(シート60)とを備える鞍乗型車両(例えば、自動二輪車10)であって、前記燃料タンクの内部に配設され、前記内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプ(燃料ポンプ40)を備え、前記燃料ポンプは、前記鞍乗型車両の側面視において、前記燃料タンク中央部よりも前方に配設されていることを要旨とする。
このような特徴によれば、鞍乗型車両の側面視において、燃料ポンプが燃料タンクの中央部よりも前方に配設される。このため、燃料タンクに連なって配置されるシート上でライダーが身体を上下や前後に大きく動かすことが多いモトクロスやエンデューロなどのオフロード用の鞍乗型車両でも、燃料タンクとシートとが重なって配設される領域に燃料ポンプが配設されることを回避できる。したがって、シートと重なる領域における燃料タンクの形状を鞍乗型車両の取回し性や足着き性を阻害しないものとすることができる。
すなわち、このような特徴によれば、取回し性や足着き性を確保しつつ、燃料ポンプを具備することができるオフロード用の鞍乗型車両を提供することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記燃料ポンプの長手方向は、前記鞍乗型車両の上下方向(D2方向)に沿っていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記燃料ポンプは、前記燃料を送り出すポンプ部(ポンプ部40b)と、前記ポンプ部を回転させるモータ部(モータ部40g)とを有し、前記ポンプ部と前記モータ部とは、前記モータ部の回転軸方向(回転軸方向D4)に沿って並設されており、前記燃料ポンプの長手方向は、前記回転軸方向に沿っていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記車体フレームの少なくとも一部は、前記内燃機関の上方に配設されており、前記燃料ポンプの上端部(レギュレータ40c)は、前記車体フレームの上端部(上端部22a)よりも下方に配設されていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記鞍乗型車両の一方の側部(例えば、右側部)には、前記内燃機関に連結される排気管(排気管71)が配設されており、前記燃料ポンプは、前記一方の側部に対して反対側の側部(例えば、左側部)に配設されていることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記鞍乗型車両の一方の側部には、前記鞍乗型車両を起立状態に支持するサイドスタンド(サイドスタンド80)が配設されており、前記燃料ポンプは、前記一方の側部に配設されていることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記車幅方向の内側に走行風を誘導する導風板(エアスクープ50L,50R)とをさらに備え、前記導風板は、前記燃料タンクの側部(燃料タンク側部30c,30d)から斜め前方に向けて延びており、前記燃料ポンプは、前記導風板よりも前記車幅方向の内側に配設されていることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記燃料ポンプの底面(底面40e)には、前記燃料が排出される排出口(燃料排出口40f)が設けられており、前記底面は、前記燃料タンクの内部に流入した前記燃料が到達する燃料到達ライン(燃料到達ラインL1)よりも下方に位置することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記内燃機関は、略円柱状のピストン(ピストン74)を有し、前記燃料ポンプの長手方向は、前記円形状面の中心線(ピストン中心線L2)に沿っていることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第9の特徴に係り、前記内燃機関は、前記ピストンをひとつ有する単気筒であることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、車輪(後輪90)を駆動する駆動力を生成する内燃機関(エンジン70)と、前記内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプ(燃料ポンプ40)とを備える鞍乗型車両(例えば、自動二輪車10)であって、前記燃料ポンプは、前記燃料タンクの内部、かつ前記燃料タンクの車両前後方向(D1方向)における略中央部である燃料タンク中央部(燃料タンク中央部30a)よりも前方に配設されており、前記燃料ポンプの長手方向は、前記車両前後方向、及び前記鞍乗型車両の上下方向(D2方向)と平行な面(面P)に沿っていることを要旨とする。
本発明の第12の特徴は、本発明の第11の特徴に係り、前記燃料タンクの前方に位置するヘッドパイプ(ヘッドパイプ21)と、前記ヘッドパイプから下方に延在し、前記前記内燃機関を支持するダウンチューブ(ダウンチューブ25)とをさらに備え、前記燃料ポンプの長手方向は、前記鞍乗型車両の側面視において、前記ダウンチューブに沿っていることを要旨する。
本発明の第13の特徴は、本発明の第12の特徴に係り、前記ダウンチューブは、ひとつの上側棒状部材によって形成される上側部(上側部25a)と、前記上側棒状部材から分岐する二つの下側棒状部材によって形成される下側部(下側部25b)とを有し、前記燃料ポンプは、前記上側部に配設されていることを要旨とする。
本発明の第14の特徴は、本発明の第1乃至第13の特徴に係り、前記燃料タンクは、前記燃料タンクと別体である副燃料タンク部(サブ燃料タンク30S)を有し、前記燃料ポンプは、前記副燃料タンク部の内部に配設されていることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、取回し性や足着き性を確保しつつ、燃料ポンプを具備することができるオフロード用の鞍乗型車両を提供することができる。
[第1実施形態]
次に、本発明に係る鞍乗型車両の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
次に、本発明に係る鞍乗型車両の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(本実施形態に係る鞍乗型車両の構成)
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の左側面図である。また、図2は、自動二輪車10の右側面図である。
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の左側面図である。また、図2は、自動二輪車10の右側面図である。
図1及び図2に示すように、自動二輪車10は、オフロード(具体的には、エンデューロ)用の自動二輪車である。自動二輪車10は、ヘッドパイプ21によって回動可能に支持されるフロントフォーク23を備えている。
フロントフォーク23は、前輪24を回転可能に支持するとともに、路面状態の変化に応じて、前輪24を上下方向(実際には、所定のキャスター角が付与された方向)に移動(直線運動)させて、前輪24が受けた衝撃を吸収する。
また、燃料タンク30の前方に位置するヘッドパイプ21からは、フレームパイプ22(車体フレーム)が延在している。燃料タンク30は、フレームパイプ22の上方において、フレームパイプ22を跨ぐようにが配設されている。
燃料タンク30は、後輪90(車輪)を駆動する駆動力を生成するエンジン70(内燃機関)が消費する燃料(ガソリン)を蓄える。燃料タンク30には、車幅方向(図5に示すD3方向)の内側に走行風を誘導するエアスクープ50L,50R(導風板)が取り付けられている。
さらに、自動二輪車10には、ライダーが着座するシート60が備えられている。シート60は、燃料タンク30に連なるような形状を有し、シート60の一部は、燃料タンク30と重なるように配設されている。
さらに、図2に示すように、自動二輪車10の右側部には、エンジン70に連結される排気管71が配設されている。排気管71は、触媒(不図示)を介して、自動二輪車10の右側後部に配設されているマフラー72にも連結されている。
また、図1に示すように、自動二輪車10の左側部には、自動二輪車10を起立状態に支持するサイドスタンド80が配設されている。
(2)燃料タンク周りの詳細構成
次に、燃料タンク30周りの詳細構成について説明する。図3に示すように、フレームパイプ22(車体フレーム)は、車両前後方向(図中のD1方向)に延在している。また、フレームパイプ22の一部は、エンジン70の上方に配設されている。エンジン70は、略円柱状のピストン74をひとつ有する単気筒の水冷4サイクルエンジンである。
次に、燃料タンク30周りの詳細構成について説明する。図3に示すように、フレームパイプ22(車体フレーム)は、車両前後方向(図中のD1方向)に延在している。また、フレームパイプ22の一部は、エンジン70の上方に配設されている。エンジン70は、略円柱状のピストン74をひとつ有する単気筒の水冷4サイクルエンジンである。
シート60の前端部60aは、燃料タンク30の車両前後方向における略中央部である燃料タンク中央部30aに位置している。また、燃料タンク30の側部には、車幅方向の内側、具体的には、冷却水を用いてエンジン70を冷却するラジエター73に走行風を誘導するエアスクープ50Lが取り付けられている。
燃料タンク30の内部には、燃料ホース31を介してエンジン70(具体的には、図示しない燃料噴射装置)に燃料を供給する燃料ポンプ40が配設されている。具体的には、燃料ポンプ40は、自動二輪車10の左側面視において、燃料タンク前端部30bと、燃料タンク中央部30aとの間、つまり、燃料タンク中央部30aよりも前方に配設されている。
燃料ポンプ40の長手方向は、自動二輪車10の上下方向(図中のD2方向)に沿っている。また、燃料ポンプ40の長手方向は、ピストン74の中心を通過するピストン中心線L2に沿っている。
さらに、燃料ポンプ40の長手方向は、車両前後方向(D1方向)及び上下方向(D2方向)に平行な面P(図3及び図5参照)に沿っている。
本実施形態では、上述したように、燃料ポンプ40は、自動二輪車10の左側部に配設されている。また、図2に示したように、排気管71は、自動二輪車10の右側部に配設されている。すなわち、燃料ポンプ40は、排気管71が配設されている側部(右側部)に対して反対側の側部(左側部)に配設されている。
さらに、図1に示したように、サイドスタンド80は、自動二輪車10の左側部に配設されている。すなわち、燃料ポンプ40は、サイドスタンド80が配設されている側部(左側部)と同一の側部に配設されている。
(3)燃料ポンプの構造及び位置
次に、燃料ポンプ40の構造及び位置について説明する。図4は、燃料ポンプ40の全体概略斜視図である。図4に示すように、燃料ポンプ40は、フィルター40a、ポンプ部40b、レギュレータ40c、アウトレット40d、底面40e、燃料排出口40f及びモータ部40gを備えている。
次に、燃料ポンプ40の構造及び位置について説明する。図4は、燃料ポンプ40の全体概略斜視図である。図4に示すように、燃料ポンプ40は、フィルター40a、ポンプ部40b、レギュレータ40c、アウトレット40d、底面40e、燃料排出口40f及びモータ部40gを備えている。
フィルター40aは、燃料に含まれている微細なゴミなどを除去する。ポンプ部40bは、モータ部40gによって回転させられ、燃料タンク30に蓄えられている燃料をエンジン70(具体的には、図示しない燃料噴射装置)に送り出す。
レギュレータ40cは、ポンプ部40bによって送り出された燃料の圧力を一定の範囲内に調整する。レギュレータ40cによって一定の範囲内の圧力に調整された燃料は、アウトレット40dを経由して、底面40eに設けられている燃料排出口40fから排出され、エンジン70(燃料噴射装置)に供給される。
また、ポンプ部40bとモータ部40gとは、モータ部40gの回転軸方向D4に沿って並設されている。さらに、燃料ポンプ40の長手方向は、回転軸方向D4方向に沿っている。
図3及び図4に示すように、燃料ポンプ40の上端部に位置するレギュレータ40cは、フレームパイプ22の上端部22aよりも下方に配設されている。
図5は、図3に示したF5−F5方向の断面図である。図5に示すように、燃料タンク30は、フレームパイプ22を車幅方向(図中のD3方向)に跨ぐような鞍型の形状を有している。
エアスクープ50L(50R)は、燃料タンク側部30c(30d)から斜め前方に向けて延びている。燃料ポンプ40は、エアスクープ50Lよりも車幅方向(D3方向)の内側に配設されている。
エアスクープ50L(50R)は、燃料タンク側部30c(30d)から斜め前方に向けて延びている。燃料ポンプ40は、エアスクープ50Lよりも車幅方向(D3方向)の内側に配設されている。
また、底面40e(及び燃料排出口40f)は、燃料タンク30の内部に流入した燃料が到達する燃料到達ラインL1よりも下方に位置している。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る鞍乗型車両の構成について説明する。図6は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10Aの燃料タンク30周りの詳細側面図である。また、図7は、図6に示したF7−F7方向の断面図である。なお、自動二輪車10Aの左側部及び右側部の構成は、上述した自動二輪車10と概ね同様(図1及び図2参照)である。
次に、本発明の第2実施形態に係る鞍乗型車両の構成について説明する。図6は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10Aの燃料タンク30周りの詳細側面図である。また、図7は、図6に示したF7−F7方向の断面図である。なお、自動二輪車10Aの左側部及び右側部の構成は、上述した自動二輪車10と概ね同様(図1及び図2参照)である。
上述した自動二輪車10と比較すると、自動二輪車10Aは、燃料ポンプ40の取付構造などが異なっている。なお、以下、上述した自動二輪車10と異なる部分について主に説明するものとし、自動二輪車10と同様の部分については、その説明を適宜省略する。
図6及び図7に示すように、自動二輪車10Aに備えられている燃料タンク30は、燃料タンク30と別体であるサブ燃料タンク30S(サブ燃料タンク部)を有している。燃料タンク30とサブ燃料タンク30Sとは、燃料タンク30に注入された燃料が流通できるように、燃料ホース32によって接続されている。
燃料ポンプ40は、サブ燃料タンク30Sの内部に配設されている。さらに、サブ燃料タンク30Sの上部には、サブ燃料タンク30Sの内部に溜まった空気を抜き出すブリーザーホース33が接続されている。
エンジン70Aは、上述した自動二輪車10(エンジン70)と比較すると、ラジエター73が設けられていない。すなわち、エンジン70Aは、空冷4サイクルエンジンである。また、本実施形態では、エアスクープ50L(50R)は、エンジン70Aのシリンダヘッド75などに走行風を誘導する。
また、図6に示すように、ヘッドパイプ21からは、ダウンチューブ25が延在している。具体的には、ダウンチューブ25は、ヘッドパイプ21から下方に延在し、エンジン70Aを支持する。
ダウンチューブ25は、上側部25aと下側部25bとによって構成されている。上側部25aは、ひとつの棒状部材(上側棒状部材)によって形成されている。また、下側部25bは、上側部25aを形成するひとつの棒状部材から分岐する二つの棒状部材(下側棒状部材)によって形成されている。
燃料ポンプ40は、上側部25aと下側部25bとによって構成されるダウンチューブ25のうち、上側部25aに配設されている。
[作用・効果]
以上説明した本実施形態に係る自動二輪車10(及び自動二輪車10A、以下同)によれば、自動二輪車10の左側面視において、燃料ポンプ40が燃料タンク中央部30aよりも前方に配設される。また、燃料ポンプ40の長手方向は、車両前後方向(D1方向)及び上下方向(D2方向)と平行な面Pに沿っている。
以上説明した本実施形態に係る自動二輪車10(及び自動二輪車10A、以下同)によれば、自動二輪車10の左側面視において、燃料ポンプ40が燃料タンク中央部30aよりも前方に配設される。また、燃料ポンプ40の長手方向は、車両前後方向(D1方向)及び上下方向(D2方向)と平行な面Pに沿っている。
このため、燃料タンク30に連なって配置されるシート60上でライダーが身体を上下や前後に大きく動かすことが多いモトクロスやエンデューロなどのオフロード用の自動二輪車(鞍乗型車両)でも、燃料タンク30とシート60とが重なって配設される領域に燃料ポンプ40が配設されることを回避できる。
したがって、シート60と重なる領域における燃料タンク30の形状を鞍乗型車両の取回し性や足着き性を阻害しないものとすることができる。
すなわち、自動二輪車10によれば、取回し性や足着き性を確保しつつ、燃料ポンプ40を具備することができるオフロード用の自動二輪車(鞍乗型車両)を提供することができる。
自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40の長手方向は、自動二輪車10の上下方向(D2方向)に沿っている。
さらに、燃料ポンプ40のポンプ部40bとモータ部40gとは、モータ部40gの回転軸方向D4に沿って並設されている。また、燃料ポンプ40の長手方向は、回転軸方向D4に沿っている。
このため、シート60寄りの燃料タンク30のサイズ(幅)、具体的には、燃料タンク中央部30aよりもシート60寄りの燃料タンク30のサイズ(幅)が大型化することを回避できる。つまり、自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40がライダーによる自動二輪車10の操縦を阻害し、自動二輪車10の取回し性や足着き性が低下することを回避できる。
自動二輪車10によれば、フレームパイプ22の一部は、エンジン70(70A)の上方に配設されている。また、燃料ポンプ40のレギュレータ40c(上端部)は、フレームパイプ22の上端部22aよりも下方に配設されている。つまり、比較的重量が重いエンジン70及び燃料ポンプ40が下方に配設されるため、自動二輪車10の低重心化を図ることができる。
自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40は、排気管71が配設されている側部(右側部)に対して反対側の側部(左側部)に配設されている。このため、燃料ポンプ40が排気管71からの輻射熱によって加熱されることを防止できる。
自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40は、サイドスタンド80が配設されている側部(左側部)と同一の側部に配設されている。このため、サイドスタンド80によって自動二輪車10を支持した状態では、自動二輪車10は、進行方向左側に傾くため、燃料タンク30に蓄えられている残燃料が少なくなった状態でも、残燃料を燃料ポンプ40側に寄せることができる。
自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40がエアスクープ50Lよりも車幅方向(D3方向)の内側に配設されている。すなわち、燃料ポンプ40が配設されている位置を外観から容易に認識することができないため、自動二輪車10の外観を損ねることを防止できる。
自動二輪車10によれば、燃料ポンプ40の底面40e(及び燃料排出口40f)は、燃料タンク30の内部に流入した燃料が到達する燃料到達ラインL1よりも下方に位置する。このため、燃料タンク30に蓄えられている残燃料が少なくなった場合でも、確実に残燃料をエンジン70(燃料噴射装置)に供給することができる。
また、自動二輪車10Aによれば、燃料ポンプ40の長手方向は、ダウンチューブ25に沿っている。さらに、燃料ポンプ40は、ダウンチューブ25の上側部25aに配設されている。
このため、燃料ポンプ40が車幅方向(D3方向)に突出することを抑制することができる。つまり、自動二輪車10Aによれば、ライダーによる自動二輪車10Aの操縦を阻害し、自動二輪車10Aの取回し性や足着き性が低下することを回避できる。
自動二輪車10Aによれば、燃料タンク30は、燃料タンク30と別体であるサブ燃料タンク30Sを有し、サブ燃料タンク30Sの内部に燃料ポンプ40が配設されている。このため、燃料タンク30のレイアウト上の自由度を向上させることができる。また、燃料ポンプ40は、サブ燃料タンク30Sの内部に配設されているため、サブ燃料タンク30Sの燃料によって燃料ポンプ40を冷却することができる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の第1及び第2実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述したように、本発明の第1及び第2実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した本発明の第1及び第2実施形態では、燃料ポンプ40の底面40e(及び燃料排出口40f)が、燃料タンク30の内部に流入した燃料が到達する燃料到達ラインL1よりも下方に位置していたが、燃料ポンプ40の底面40e(及び燃料排出口40f)は、必ずしも燃料到達ラインL1よりも下方に位置していなくても構わない。
上述した本発明の第1及び第2実施形態では、燃料タンク側部30c,30dにエアスクープ50L,50Rが取り付けられていたが、自動二輪車10(及び自動二輪車10A、以下同)には、エアスクープ50L,50Rが取り付けられていなくても構わない。
上述した本発明の第1及び第2実施形態では、自動二輪車10の左側部に燃料ポンプ40が配設されていたが、燃料ポンプ40は、自動二輪車10の右側部に配設することもできる。また、燃料ポンプ40の長手方向は、必ずしも自動二輪車10の上下方向(D2方向)に沿っていなくてもよい。
さらに、燃料ポンプ40のレギュレータ40c(上端部)は、フレームパイプ22の上端部22aよりも下方に配設されていなくてもよい。
また、上述した本発明の第2実施形態では、燃料ポンプ40は、ダウンチューブ25の上側部25aに配設されていたが、燃料ポンプ40は、必ずしもダウンチューブ25の上側部25aに配設されていなくても構わない。さらに、燃料ポンプ40の長手方向は、自動二輪車10Aの側面視において、ダウンチューブ25に沿っていなくてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10,10A…自動二輪車、21…ヘッドパイプ、22…フレームパイプ、22a…上端部、23…フロントフォーク、24…前輪、25…ダウンチューブ、25a…上側部、25b…下側部、30…燃料タンク、30a…燃料タンク中央部、30b…燃料タンク前端部、30c,30d…燃料タンク側部、30S…サブ燃料タンク、31,32…燃料ホース、33…ブリーザーホース、40…燃料ポンプ、40a…フィルター、40b…ポンプ部、40c…レギュレータ、40d…アウトレット、40e…底面、40f…燃料排出口、40g…モータ部、50L,50R…エアスクープ、60…シート、60a…前端部、70,70A…エンジン、71…排気管、72…マフラー、73…ラジエター、74…ピストン、75…シリンダヘッド、80…サイドスタンド、90…後輪、L1…燃料到達ライン、L2…ピストン中心線
Claims (14)
- 車輪を駆動する駆動力を生成する内燃機関と、車両前後方向に延在する車体フレームを車幅方向に跨ぐ燃料タンクと、前記燃料タンクの前記車両前後方向における略中央部である燃料タンク中央部または前記燃料タンク中央部よりも前方に前端部が位置するシートとを備える鞍乗型車両であって、
前記燃料タンクの内部に配設され、前記内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプを備え、
前記燃料ポンプは、前記鞍乗型車両の側面視において、前記燃料タンク中央部よりも前方に配設されている鞍乗型車両。 - 前記燃料ポンプの長手方向は、前記鞍乗型車両の上下方向に沿っている請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記燃料ポンプは、
前記燃料を送り出すポンプ部と、
前記ポンプ部を回転させるモータ部と
を有し、
前記ポンプ部と前記モータ部とは、前記モータ部の回転軸方向に沿って並設されており、
前記燃料ポンプの長手方向は、前記回転軸方向に沿っている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記車体フレームの少なくとも一部は、前記内燃機関の上方に配設されており、
前記燃料ポンプの上端部は、前記車体フレームの上端部よりも下方に配設されている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記鞍乗型車両の一方の側部には前記内燃機関に連結される排気管が配設されており、
前記燃料ポンプは、前記一方の側部に対して反対側の側部に配設されている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記鞍乗型車両の一方の側部には前記鞍乗型車両を起立状態に支持するサイドスタンドが配設されており、
前記燃料ポンプは、前記一方の側部に配設されている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記車幅方向の内側に走行風を誘導する導風板をさらに備え、
前記導風板は、前記燃料タンクの側部から斜め前方に向けて延びており、
前記燃料ポンプは、前記導風板よりも前記車幅方向の内側に配設されている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記燃料ポンプの底面には、前記燃料が排出される排出口が設けられており、
前記底面は、前記燃料タンクの内部に流入した前記燃料が到達する燃料到達ラインよりも下方に位置する請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記内燃機関は、略円柱状のピストンを有し、
前記燃料ポンプの長手方向は、前記ピストンの中心線に沿っている請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記内燃機関は、前記ピストンをひとつ有する単気筒である請求項9に記載の鞍乗型車両。
- 車輪を駆動する駆動力を生成する内燃機関と、前記内燃機関に燃料を供給する燃料ポンプとを備える鞍乗型車両であって、
前記燃料ポンプは、前記燃料タンクの内部、かつ前記燃料タンクの車両前後方向における略中央部である燃料タンク中央部よりも前方に配設されており、
前記燃料ポンプの長手方向は、前記車両前後方向、及び前記鞍乗型車両の上下方向と平行な面に沿っている鞍乗型車両。 - 前記燃料タンクの前方に位置するヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから下方に延在し、前記前記内燃機関を支持するダウンチューブと
をさらに備え、
前記燃料ポンプの長手方向は、前記鞍乗型車両の側面視において、前記ダウンチューブに沿っている請求項11に記載の鞍乗型車両。 - 前記ダウンチューブは、
ひとつの上側棒状部材によって形成される上側部と、
前記上側棒状部材から分岐する二つの下側棒状部材によって形成される下側部と
を有し、
前記燃料ポンプは、前記上側部に配設されている請求項12に記載の鞍乗型車両。 - 前記燃料タンクは、前記燃料タンクと別体である副燃料タンク部を有し、
前記燃料ポンプは、前記副燃料タンク部の内部に配設されている請求項1乃至13の何れか一項に記載の鞍乗型車両。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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