JP2012020633A - 車両の可撓性部材配索構造 - Google Patents

車両の可撓性部材配索構造 Download PDF

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Abstract

【課題】タンク側に加工せず、かつ、部品点数を増やさずに可撓性部材をタンク上面に保持できる車両の可撓性部材配索構造を提供する。
【解決手段】内部に液体を溜めるタンク16と、このタンク16の上部に設けられ、該液体をタンク16内に補給するための補給口16Aと、補給口16Aの周囲を囲うトレー81と、タンク上面に配置される可撓性部材102とを備える車両の可撓性部材配索構造において、
前記トレー81に、前記可撓性部材102を保持するクランプ部86を一体に設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を溜めるタンクを有する車両の可撓性部材配索構造に関する。
自動二輪車には、シート前部の下方に燃料タンクを備え、この燃料タンクの上部にブリーザホース(蒸発燃料の排出管)の一端を接続し、このブリーザホースの他端を、シート前下部に配置したキャニスターに接続した構成がある(例えば、特許文献1参照)。この構成では、ブリーザホースが燃料タンクの上面に沿って配索される。
特許第3940144号公報
ところで、上記ブリーザホースには、可撓性配管(可撓性部材)を使用するのが一般的であり、組み付け性の観点から、ブリーザホースを保持するクランプを設けることが望まれる。
しかしながら、燃料タンクにクランプを取り付けると、燃料タンクの加工箇所が増えて製造に手間がかかり、部品点数も増えてしまうため、燃料タンクのコストが上がってしまう課題が生じる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、タンク側に加工せず、かつ、部品点数を増やさずに可撓性部材をタンク上面に保持できる車両の可撓性部材配索構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、内部に液体を溜めるタンク(16)と、このタンク(16)の上部に設けられ、該液体をタンク(16)内に補給するための補給口(16A)と、補給口(16A)の周囲を囲うトレー(81)と、タンク上面に配置される可撓性部材(102)とを備える車両の可撓性部材配索構造において、前記トレー(81)に、前記可撓性部材(102)を保持するクランプ部(86)を一体に設けたことを特徴とする。
この構成によれば、タンクの補給口の周囲を囲うトレーに、タンク上面に配置される可撓性部材を保持するクランプ部を一体に設けたので、タンク側に加工せず、かつ、部品点数を増やさずに可撓性部材をタンク上面に保持することができる。
上記構成において、前記トレー(81)は、型成形されるものであり、前記トレー(81)の底部には、このトレー(81)に溜まった液体を排出するドレン孔(84)が設けられ、このドレン孔(84)の軸方向と前記クランプ部(86)が前記可撓性部材(102)を保持する方向とが一致するようにしてもよい。
この構成によれば、ドレン孔とクランプ部とを同一方向へスライドする抜き型で成形でき、簡易な型で成形することができる。
また、上記構成において、前記ドレン孔(84)には、ドレンホース(111)が接続されるようにしてもよい。この構成によれば、ドレンホースと可撓性部材とを互いに沿わせてまとめて配索することができる。
また、上記構成において、前記トレー(81)は、底部(82)と、底部(82)から立設する壁部(83)を備え、この壁部(83)の外面に前記クランプ部(86)を設けるようにしてもよい。この構成によれば、クランプ部を設けてもトレーが高くならず、トレーの高さを低く抑えることができる。
また、上記構成において、前記トレー(81)に、前記可撓性部材(102)を前記クランプ部(86)とは異なる高さで保持する他のクランプ部(87)を一体に設け、各クランプ部(86,87)で保持される前記可撓性部材(102)は、内部に流体を流す可撓性配管であってもよい。この構成によれば、可撓性部材を傾斜させて保持でき、可撓性部材内の流体をスムーズに流すことができる。
また、上記構成において、前記壁部(83)の外面における前記クランプ部(86)と前記他のクランプ部(87)との間には、前記タンク(16)の上面に載置され、前記可撓性部材(102)を下方から支持する支持台(88)が設けられるようにしてもよい。この構成によれば、可撓性部材の支持剛性を向上し、かつ、可撓性部材の重みによるトレーの変形も抑制することができる。
また、上記構成において、前記壁部(83)の外面における前記クランプ部(86)と前記他のクランプ部(87)との間は、前記補給口(16A)の軸線を中心とする円弧に沿って形成されるようにしてもよい。この構成によれば、トレーを利用して可撓性部材を湾曲させて配索でき、部品点数を増やさずに可撓性部材を適切に配索することが可能になる。
また、上記構成において、前記壁部(83)の外面には、上方が開口する溝部(83G)が延在し、前記タンク(16)の上方を覆うタンクカバー(71)を備え、このタンクカバー(71)は、前記溝部(83G)に入って前記トレー(81)の移動を規制する爪部(71B)を有するようにしてもよい。この構成によれば、タンクカバーによって、トレーの保持剛性の向上、可撓性部材の重みによるトレーの変形防止ができる。
本発明では、タンクの補給口の周囲を囲うトレーに、タンク上面に配置される可撓性部材を保持するクランプ部を一体に設けたので、タンク側に加工せず、かつ、部品点数を増やさずに可撓性部材をタンク上面に保持することができる。
また、トレーは、型成形されるものであり、トレーの底部には、このトレーに溜まった液体を排出するドレン孔が設けられ、このドレン孔の軸方向とクランプ部が可撓性部材を保持する方向とが一致するようにすれば、ドレン孔とクランプ部とを同一方向へスライドする抜き型で成形でき、簡易な型で成形することができる。
また、ドレン孔には、ドレンホースが接続されるようにすれば、ドレンホースと可撓性部材とを互いに沿わせてまとめて配索することができる。
また、トレーは、底部と、底部から立設する壁部を備え、この壁部の外面にクランプ部を設けるようにすれば、クランプ部を設けてもトレーが高くならず、トレーの高さを低く抑えることができる。
また、トレーに、可撓性部材をクランプ部とは異なる高さで保持する他のクランプ部を一体に設け、各クランプ部で保持される可撓性部材は、内部に流体を流す可撓性配管であるようにすれば、可撓性部材を傾斜させて保持し、可撓性部材内の流体をスムーズに流すことができる。
また、壁部の外面におけるクランプ部と他のクランプ部との間には、タンクの上面に載置され、可撓性部材を下方から支持する支持台が設けられるようにすれば、可撓性部材の支持剛性を向上し、かつ、可撓性部材の重みによるトレーの変形も抑制することができる。
また、壁部の外面におけるクランプ部と他のクランプ部との間は、補給口の軸線を中心とする円弧に沿って形成されるようにすれば、トレーを利用して可撓性部材を湾曲させて配索でき、部品点数を増やさずに可撓性部材を適切に配索することが可能になる。
また、壁部の外面には、上方が開口する溝部が延在し、タンクの上方を覆うタンクカバーを備え、このタンクカバーは、溝部に入ってトレーの移動を規制する爪部を有するようにすれば、タンクカバーによって、トレーの保持剛性の向上、可撓性部材の重みによるトレーの変形防止ができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 車体後部を左上方から見た斜視図である。 車体後部を上方から見た図である。 図3からサイドカバーを外した図である。 車体後部の内部構造を左側方から示した図である。 燃料トレーを周辺構成と共に示す側断面図である。 図6のVII−VII断面図である。 (A)は燃料トレーの給油口の開口方向視図であり、(B)は側断面図であり、(C)はC矢視図であり、(D)は(C)のD−D断面図であり、(E)はE矢視図である。 車体搭載時における燃料トレーの正面図である。 燃料トレーを裏側から見た斜視図である。 (A)は変形例に係る燃料トレーの給油口の開口方向視図であり、(B)は側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後左右および上下といった方向は、車両の乗員から見た方向に従う。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ3に回動自在に支持されて操舵系の一部を構成するステアリングステム4と、このステアリングステム4の下部に取り付けられた左右一対のフロントフォーク5と、ステアリングステム4の上端に連結された操舵用のハンドル6と、フロントフォーク5に回転自在に支持された前輪7と、車体フレーム2の後部に上下に揺動自在に支持されたスイング式のパワーユニット8と、パワーユニット8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、パワーユニット8と車体フレーム2との間に配設されたリヤクッション10と、車体フレーム2の上部に支持されたシート11とを備えている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から側面視U字形状に延びるメインフレーム12と、メインフレーム12の後端から後上方に延びる左右一対のシートレール13とを備え、シートレール13の上方に前後に延びるシート11が前端を基準にして開閉自在に取り付けられる。シート11は、運転者が着座する前席シート11Aと、搭乗者が着座する後席シート11Bとを一体に備える前後に長いタンデムシートを構成している。
左右のシートレール13間のシート11下方には、ヘルメット14を収納できる収納ボックス15と燃料タンク16とが前後に並べて配置され、これら収納ボックス15及び燃料タンク16の上方がシート11で覆われている。
この自動二輪車1は、車体フレーム2にパワーユニット8が上下に揺動自在に支持されたスクータ型の鞍乗り型車両であり、乗員が着座するシート11の前下方にフロアーステップ20を備える低床式車両に構成されている。
なお、フロアーステップ20の後方には、後席シート11Bに着座した搭乗者が足を載せる左右一対のピリオンステップ21が収納自在に設けられている。
この自動二輪車1は、車体カバー22を備えており、車体カバー22は、ハンドル6の中央部を覆うハンドルカバー31と、ヘッドパイプ3およびメインフレーム12の前部を覆うフロントカバー32と、フロントカバー32に連設されて乗員の足前方を覆うレッグシールド33と、メインフレーム12の最下部となる中間部の上方に配置されるフロアーステップ21を下方から覆うアンダーカバー34と、シート11下方でシートレール13の左右を覆うサイドカバー35とを備えている。また、前輪7の上方は、フロントフォーク5に取り付けられたフロントフェンダ37で覆われ、後輪9の上方は、シートレール13に取り付けられ、車体後端から後下方に延びるリヤフェンダ38で覆われる。
この自動二輪車1の前部には、前方灯火器を構成するヘッドライト41及びフロントウインカーランプ42が設けられ、これらはハンドルカバー31に取り付けられている。また、自動二輪車1の後部には、後方灯火器を構成するテールランプ51が設けられる。
パワーユニット8は、シリンダ部61が前方へ向けて水平に突出する水平エンジン62と、このエンジン62の出力を後輪9に伝達する動力伝達機構63とで構成される。シリンダ部61の上方には、吸気通路65の一端が接続され、この吸気通路65は、シリンダ部61から後上方に延出し、動力伝達機構63の上方に配置されたエアクリーナユニット67に接続される。この吸気通路65及びエアクリーナユニット67によってエンジン吸気系が構成される。また、シリンダ部61の下方には、不図示の排気管が接続され、この排気管の下流端には、排気マフラー68(後述する図4参照)が接続され、排気管及び排気マフラー68によってエンジン排気系が構成される。
図2は、シート11を外した状態で車体後部を左上方から見た斜視図であり、図3は、上方から見た図であり、図4は、図3から左右のサイドカバー35を外した図である。また、図5は、車体後部の内部構造を左側方から示した図である。
図2乃至図4に示すように、収納ボックス15は、左右一対のシートレール13の前半部間を上方から覆うように配設され、この収納ボックス15の後方には、左右一対のシートレール13の後半部間を上方から覆うように、タンクカバー71(図2参照)が取り付けられる。
このタンクカバー71は、シートレール13の後半部間に配置される燃料タンク16の上方を覆う板状カバーであり、車体フレーム2(具体的には、シートレール13に取り付けられ、シートキャッチ55を支持する支持板56(図3参照))に左右一対のボルト73で固定される。
また、このタンクカバー71には、燃料タンク16の給油口16A及び給油口16Aの周囲を囲う燃料トレー81を外部に露出させるための開口部71Aが形成されている。
ここで、燃料タンク16は、液体燃料を貯留するタンクであり、給油口16Aは、液体燃料をタンク内に補給するための補給口として機能し、補給時以外は燃料キャップ16Bで閉塞されている。
図4及び図5に示すように、本構成の燃料タンク16は、収納ボックス15の後方で、左右一対のシートレール13間に配置され、タンク底面16C及びタンク上面16Dが側面視で後ろ上がりに傾斜する傾斜面に形成され、タンク16全体がシートレール13に沿って後ろ上がりに延びる箱形状に形成されている。
この燃料タンク16のタンク上面16Dには、給油口16A後方に気液セパレータ90が配置されるとともに、給油口16A前方に燃料ポンプ91が配置される。
気液セパレータ90は、燃料タンク16内の蒸発燃料と液体燃料とを気液分離する装置であり、燃料タンク16の上端位置である後上部に設けられ、タンク上面16Dよりも上方位置で車幅方向一側(本構成では、右側)に向けて突出する吐出管90A(図4参照)を有している。
燃料ポンプ91は、タンク上面16Dの前側かつ車幅方向他側(本構成では、左側)に寄せて配置され、燃料タンク16の最下部を構成する前下部に貯留された燃料をインジェクタ69(図3参照)を介してエンジン吸気系に供給する。
この燃料ポンプ91につながる配線92A(図4参照)は、燃料ポンプ91の上面から車幅方向一側(右側)に延出し、車幅方向一側(右側)を車体フレーム2(シートレール13)に沿って前後に延びるメインハーネス92にまとめられる。
なお、メインハーネス92は、車両に搭載される電気部品(灯火器類、バッテリー、センサ等)の電線を束ねたものであり、本構成では、車幅方向一側(右側)に集約して配置される。
図3に示すように、エンジン吸気系の一部を構成する吸気通路65は、エンジン62に供給する空気の量を調整するスロットルボディ65Aと、スロットルボディ65Aとシリンダ部61(より具体的にはシリンダヘッドの吸気ポート)とをつなぐインテークパイプ65Bと、スロットルボディ65Aとエアクリーナユニット67とをつなぐコネクティングチューブ65Cとを備えている。インジェクタ69は、スロットルボディ65A下流のインテークパイプ65Bに設けられ、エンジン62に供給される空気の量に合わせて燃料を噴射する。
燃料タンク16には、液体燃料が貯留され、この液体燃料は、外気温等によって暖められると一部が蒸発する。本構成では、この蒸発燃料が大気中に放出されるのを防止する蒸発燃料制御装置100を備えている。
この蒸発燃料制御装置100は、燃料タンク16内に存在する蒸発燃料を、キャニスター101(図4及び図5参照)に一旦吸収させ、エンジン62の吸気負圧を利用してキャニスター101に吸収させた蒸発燃料を、吸気系に供給し、混合気とともに燃焼させるシステムである。
図4及び図5に示すように、この蒸発燃料制御装置100は、燃料タンク16に設けられた気液セパレータ90の吐出管90Aに一端が接続された蒸発燃料排出管(ブリーザホースとも称する)102と、この蒸発燃料排出管102の他端に接続されたキャニスター101と、このキャニスター101に一端が接続された第1パージ管103と、この第1パージ管103の他端に接続されたパージ制御弁104と、このパージ制御弁104に一端が接続されるととともに他端がスロットルボディ65Aより下流の吸気通路(インテークパイプ65Bやシリンダヘッドの吸気ポート)に接続された第2パージ管105と、キャニスター101内の空気を外部に排出させるキャニスター用ドレン管106と、キャニスター101内に新気を導入する大気開放管107とを備えている。なお、本構成では、第2パージ管105がインテークパイプ65Bに接続されている(図3参照)。
これらの配管102,103,105〜107は、ゴムホース等の柔軟性を有する可撓性配管で形成されている。
上記気液セパレータ90は、燃料タンク16の上端位置である後上部に設けられるので、燃料タンク16内の蒸発燃料を円滑に気液セパレータ90内に導入させることができ、この気液セパレータ90内で気液分離して吐出管90Aへとスムーズに流すことができる。
吐出管90Aは、車幅方向一側(本構成では、右側)に向けて設けられており、この吐出管90Aに接続された蒸発燃料排出管102は、吐出管から車幅方向一側である右側に延びた後に前方に湾曲して車幅方向反対側である左側へ延び、左側のシートレール13に沿って車体前側に延出し、キャニスター101に接続される。この場合、図4に示すように、蒸発燃料排出管102は、吐出管90Aから車幅方向一方側(右側)に延びた後に他方側(左側)へ延びる湾曲部W1が形成されるため、車両が車幅方向一方側(右側)に傾いた際に気液セパレータ90の吐出口37Aから液体燃料が流れ出たとしても、少量で済む。
キャニスター101は、内部に活性炭などの蒸発燃料吸着部材を収納する円筒形状を有し、車幅方向他側(左側)のシートレール13から上方に突出するように板状のキャニスターホルダー101Aが設けられ、この単一のキャニスターホルダー101Aに、キャニスター101を把持する前後一対の把持部材101Bが固定されることによって、キャニスター101がシートレール13に固定される。
この場合、キャニスター101は、側面視で、シートレール13に沿って後ろ上がりに配置されるとともに、上面視でシートレール13に沿って前後方向に配置され、キャニスター101をシートレール13に近接させてコンパクトに配置することができる。この配置により、図3及び図4に示すように、キャニスター101は、車幅方向他側(左側)のシートレール13、サイドカバー35及び収納ボックス15によって囲まれる狭い空きスペース内に配置される。
図5に示すように、このキャニスター101の後壁101Rには、蒸発燃料排出管102と第1パージ管103とが横並びに接続され、第1パージ管103は、キャニスター101から後ろ上がりに延びた後に湾曲して前方に延び、シートレール13の車幅方向外側に沿って前下がりに延び、キャニスター101の前方に近接配置されたパージ制御弁104に接続される。
パージ制御弁104は、蒸発燃料をエンジン62側へ送るタイミングを制御するための弁であり、車両に搭載されたコントローラ(不図示)によって開閉制御される。このパージ制御弁104の出口には第2パージ管105が接続される。
第2パージ管105は、図5に示すように、パージ制御弁104から前下がりに延びてシートレール13上方に沿って延びた後、図4に示すように、車幅方向内側に湾曲して収納ボックス15の下方を通り、エンジン吸気系に接続される)。
また、キャニスター101の前壁101Fには、キャニスター用ドレン管106と大気開放管107とが横並びに接続される。キャニスター用ドレン管106は、図5に示すように、キャニスター101から下方に延び、その下端がシートレール13よりも下方であって、シリンダ部61の左側方かつ下方に配置される。また、大気開放管107は、図5に示すように、シートレール13上方を前下がりに延びて所定位置で大気に連通し、キャニスター101内を大気圧に保つ。
次いで蒸発燃料制御装置100による蒸発燃料の流れを説明する。
燃料タンク16内の燃料の一部が蒸発し、燃料タンク16の内圧が気圧よりも高く(正圧に)なると、蒸発燃料が気液セパレータ90を通って蒸発燃料排出管102に流入し、蒸発燃料排出管102を通ってキャニスター101内へ流れ、キャニスター101に一端吸着される。
また、燃料タンク16やキャニスター101の内圧が、大気圧未満(負圧)になると、大気開放管107を介して新気が導入され、キャニスター101や燃料タンク16の内圧が大気圧に調整される。
また、パージ制御弁104が開状態に制御されると、第1及び第2パージ管103,105を介してエンジン吸気系とキャニスター101内とが連通し、キャニスター101からエンジン吸気系への蒸発燃料の流れを許容する状態となる。従って、所定値以上のエンジン吸気負圧が作用した場合には、キャニスター101からエンジン吸気系へ蒸発燃料が流れ、蒸発燃料がエンジン62で燃焼される。
ところで、本構成では、図4に示すように、蒸発燃料排出管102が燃料タンク16上に配置される。この配置では、蒸発燃料排出管102を保持するクランプを設けないと、蒸発燃料排出管102が車体振動などで意図せぬ位置へ動いてしまい、また、組み付け性の観点からも好ましくない。一方、上記クランプを燃料タンク16に溶接等の接合構造やねじ等の締結構造で設けると、燃料タンク16の製造に手間がかかってしまい、部品点数も増えてしまうので、好ましくない。
そこで、本構成では、燃料タンク16の給油口16Aの周囲を囲う燃料トレー81に、蒸発燃料排出管102を保持するように構成している。
図6は、燃料トレー81を周辺構成と共に示す側断面図であり、図7は、正面から見た図(図6のVII−VII矢視図)である。また、図8(A)は、燃料トレー81の給油口の開口方向視図であり、図8(B)は側断面図(図8(A)のB−B断面図)であり、図8(C)はC矢視図であり、図8(D)は図8(C)のD−D断面図であり、図8(E)はE矢視図である。
図6及び図7に示すように、燃料トレー81は、給油口16A周辺に流れ落ちた液体(雨水や燃料等)を受ける受け皿として機能する部品であり、上方が開口し、給油口16Aの周囲を囲うお椀形状を有している。
この燃料トレー81は、給油口16Aが嵌る嵌合孔82Aを有する板状の底部82と、底部82の周縁から上方に立設し、無端状につながる側壁部83とを備え、これらは弾性を有する材料で一体成形により形成される。このため、給油口16Aに嵌合孔82Aを嵌め込むことによって、燃料トレー81が給油口16Aに弾性保持される(図6参照)。この場合、燃料トレー81の底部82がタンク上面16Dに載置され、燃料トレー81が燃料タンク16上に保持される。
図8(A)に示すように、燃料トレー81の底部82は、平面視で、円板形状の板部材の一部を直線状に切り欠いた形状を有し、より具体的には、嵌合孔82Aに対して後側の後縁82Bが、車幅方向に沿って直線状に延びる形状に形成され、この後縁82Bの両端から車体前方に直線状に延びる左右の直線側縁82Cと、直線側縁82Cの前端に連なり、嵌合孔82Aの軸線(中心軸)Xを中心とする半円の円弧に沿って延在する湾曲側縁82Dとを備える形状に形成されている。
なお、嵌合孔82Aの軸線Xは、給油口(補給口)16Aの軸線と一致する軸である。
側壁部83は、底部82の周縁に沿って延在するため、底部82の後縁82Bから上方に立設し、車幅方向に沿って直線状に延びる後壁部83Bと、後壁部83Bの左右端から底部82の直線側縁82Cに沿って車体前方に直線状に延びる左右の直線側壁部83Cと、左右の直線側壁部83Cの前端に連なり、嵌合孔82Aの軸線Xを中心とする上記半円の円弧に沿って延びる上面視U字状の湾曲側壁部83Dとを備えている。
このため、給油口16A周辺に流れ落ちた液体は、側壁部83で囲まれた底部82に溜まり、この底部82に溜まった液体は、底部82に一体に設けられたドレン孔として機能するドレン用筒部84を介して外に排出される。なお、図8中、符号LAは、ドレン用筒部84の軸線を示している。
このドレン用筒部84は、底部82の前部であって、車幅方向他側(左側)寄りの位置で底部82を貫通し、平面視で、車幅方向他側に向かって直線状に延びて側壁部83よりも外側まで突出する筒形状に形成されている。このドレン用筒部84の先端には、ドレンホース111の一端が接続され、これによって、ドレン用筒部84を通った液体はドレンホース111を通って車外に排出される。
ここで、ドレンホース111は、ゴムホース等の柔軟性を有する可撓性配管(可撓性部材)で形成され、図5に示すように、左側のシートレール13の車幅方向外側を通って下方に引き出される。
この場合、図8(A)に示すように、ドレン用筒部84の先端が、側壁部83よりも外側に露出するため、ドレンホース111の着脱作業が容易である。
一方、側壁部83の外面(外周面)には、側壁部83の外面に沿って無端状に延在し、上方が開口する溝部83Gが一体に形成されるととともに、この溝部83Gよりも外側にて、蒸発燃料排出管102を保持するクランプ部85が一体に形成される。
図6に示すように、この溝部83Gには、タンクカバー71の燃料トレー81に対応する開口部71Aの縁部から下方に突出する爪部71Bが入り、この爪部71Bによってタンクカバー71に対する燃料トレー81の移動が規制される。これによって、燃料トレー81は、給油口16Aに加えて、車体フレーム2に固定されたタンクカバー71に保持され、燃料トレー81の保持剛性の向上、燃料トレー81の変形防止及び燃料トレー81の回転防止が可能である。また、この溝部83Gにより、側壁部83を含む燃料トレー81自体の剛性向上を図ることができる。
また、この溝部83G内には、ドレン用筒部84に連通する開口83H(図8(A)参照)が設けられ、溝部83Gに流れ落ちた液体についてもドレン用筒部84を介して外に排出することができる。
図8(A)に示すように、クランプ部85は、ドレン用筒部84の近傍で蒸発燃料排出管102を保持する第1クランプ部86と、この第1クランプ部86から離れた位置で蒸発燃料排出管102を保持する第2クランプ部(他のクランプ部)87とを備えており、これらクランプ部86,87によって、蒸発燃料排出管102を湾曲側壁部83Dに沿わせて保持する。
第1クランプ部86は、ドレン用筒部84に隣接する位置で車幅方向に所定幅で延びる筒形状を有し、貫通孔86Aに蒸発燃料排出管102を通すことで、蒸発燃料排出管102を保持する筒状保持部品である。
この第1クランプ部86は、ドレン用筒部84と平行に延びる筒形状に形成されており、つまり、第1クランプ部86の軸線LC1は、ドレン用筒部84の軸線LAと平行である。より具体的には、第1クランプ部86の軸線LC1は、図8(A)に示すように、平面視では、ドレン用筒部84の軸線LAよりも前方に間隔を空けて平行に配置され、図8(C)に示すように、前面視では、ドレン用筒部84の軸線LAよりも若干下方にて平行に配置される。
このようにドレン用筒部84の軸方向と第1クランプ部86の軸方向とを一致させれば、ドレン用筒部84と第1クランプ部86とを同一方向へスライドする抜き型を用いて成形でき、簡易な型で成形することが可能である。
さらに、第1クランプ部86は、前後端に他の部分に比して拡径する拡径部86B(図8(A)(B)参照)を有している。この前後一対の拡径部86Bは、第1クランプ部86を補強する補強リブとして機能するとともに、この第1クランプ部86に蒸発燃料排出管102を通したり、外したりする際に作業者が把持する把持部として機能し、着脱作業を容易にすることができる。
第2クランプ部87は、側壁部86における車幅方向一側(右側)にて車体前後方向に所定幅で延びる筒形状を有し、貫通孔87Aに蒸発燃料排出管102を通すことで、蒸発燃料排出管102を保持する筒状保持部品である。
この第2クランプ部87の軸線LC2は、車体前後方向に直線状に延びており、第2クランプ部87は、第1クランプ部86よりも若干高い位置にて蒸発燃料排出管102を保持する。
このように第2クランプ部87が第1クランプ部86よりも高い位置で蒸発燃料排出管102を保持すれば、蒸発燃料排出管102内の蒸発燃料を上流側から下流側に向けてスムーズに流すことができる。
この第2クランプ部87も、第1クランプ部86と同様に、前後端に他の部分に比して拡径する拡径部87B(図8(A)(B)参照)を有しており、この前後一対の拡径部87Bによって、第2クランプ部87を補強するとともに、蒸発燃料排出管102の着脱作業を容易にすることができる。
また、この第1クランプ部86と第2クランプ部87との間には、タンク上面16Dに載置され、蒸発燃料排出管102を下方から支持する保持する支持台88(図8(A)(B)参照)が側壁部83と一体に形成されている。
この支持台88は、湾曲側壁部83Dの外面に設けられ、第2クランプ部87から湾曲側壁部83Dに沿って延出し、第2クランプ部87から第1クランプ部86に向かって露出する蒸発燃料排出管102を下方から支持する。この支持台88によって、蒸発燃料排出管102が第1クランプ部86と第2クランプ部87との間で下方に撓んでしまうことを防止できるととともに、第2クランプ部87の剛性を向上でき、また、蒸発燃料排出管102の重量によって第2クランプ部等が変形してしまうことも回避できる。
図9は、車体搭載時における燃料トレー81の正面図である。
図9に示すように、蒸発燃料排出管102は、第1クランプ部86と第2クランプ部87とに保持されるので、第1クランプ部86では車幅方向に略沿って支持され、第2クランプ部87では車体前後方向に沿って支持され、つまり、曲げた状態で燃料トレー81に保持されるので、蒸発燃料排出管102の復元力を利用して燃料トレー81に保持され、燃料トレー81から抜けにくくなり、小組体を構成し易くなっている。
図10は、燃料トレー81を裏側から見た斜視図を示している。
この図に示すように、燃料トレー81の底部82の裏面には、左右方向に間隔を空けて前後方向に延びる複数(本構成では4本)の第1リブ89Aが一体に設けられる。
これら第1リブ89Aは、燃料トレー81の底部82を補強する補強リブとして機能するだけでなく、燃料トレー81を燃料タンク16に取り付けた際に、タンク上面16Dに載置され、タンク上面16Dに対する燃料トレー81の高さを位置決めするリブ(燃料タンク上面との高さ合わせ用リブ)としても機能する。
また、第1クランプ部86の貫通孔86Aの前後端に設けられる一対の拡径部86Bは、図10に示すように、燃料トレー81の貫通孔86Aに向かって直線状に延出して側壁部83につながり、第1クランプ部86の剛性を高め、変形を抑制する。
また、第2クランプ部87の貫通孔87Aの前後端に設けられる一対の拡径部87Bについても、第1クランプ部86の拡径部86Bと同様に、燃料トレー81の側壁部83につながるように延在し、第2クランプ部87の剛性を高め、変形を抑制する。
さらに、支持台88の裏面には、支持台88の縁に沿って延在する第2リブ89Bが一体に設けられ、この第2リブ89Bによって、支持台88の剛性を高め、変形を抑制する。
このように、リブ部材(第1リブ89A、拡径部86B,87B、第2リブ89B)によって、第1クランプ部86、第2クランプ部87及び支持台88の剛性を高めるので、これらを肉厚に形成して剛性を高める場合に比して、十分な剛性を確保しつつ軽量化することが可能になる。
以上説明したように、本構成では、燃料トレー81に、可撓性部材である蒸発燃料排出管102を保持するクランプ部86,87を一体に設けたので、タンク16側に加工することなく、かつ、部品点数を増やさずに、蒸発燃料排出管102をタンク上面16Dに保持することができる。また、蒸発燃料排出管102を燃料トレー81に近接配置できるため、蒸発燃料排出管102を燃料トレー81以外の部品から離して配置することができ、周辺部品のレイアウトを妨げることもない。
この場合、蒸発燃料排出管102が、燃料タンク16とタンクカバー71との間に配置されるので、燃料タンク16とタンクカバー71との間にできる空きスペースを有効利用して蒸発燃料排出管102を配索することができる。
また、燃料トレー81が型成形されるものであり、燃料トレー81の底部82には、このトレー81に溜まった液体を排出するドレン孔を構成するドレン用筒部84が設けられ、このドレン用筒部84の軸方向と第1クランプ部86が蒸発燃料排出管102を保持する方向とが一致するので、ドレン用筒部84と第1クランプ部86とを同一方向へスライドする抜き型で成形でき、簡易な型で成形することができる。
また、ドレン用筒部84にはドレンホース111が接続されるので、図4に示すように、ドレンホース111と蒸発燃料排出管102とを互いに沿わせてまとめて配索することができる。
また、燃料トレー81は、底部82から立設する側壁部83の外面にクランプ部86,87を設けるので、クランプ部86,87を設けても燃料トレー81が高くならず、燃料トレー81の高さを低く抑えることができる。
また、燃料トレー81に、蒸発燃料排出管102を第1クランプ部86とは異なる高さで保持する他の第2クランプ部87を一体に設けたので、蒸発燃料排出管102を傾斜させて保持でき、蒸発燃料排出管102内の流体をスムーズに流すことができる。
また、側壁部83の外面における第1クランプ部86と第2クランプ部87との間には、燃料タンク16の上面に載置され、蒸発燃料排出管102を下方から支持する支持台88が設けられるので、第1クランプ部86と第2クランプ部87との間で蒸発燃料排出管102が意図せず撓むことが防止され、かつ、蒸発燃料排出管102の支持剛性を向上することができ、かつ、蒸発燃料排出管102の重みによる燃料トレー81の変形も抑制することができる。
さらに、側壁部83の外面における第1クランプ部86と第2クランプ部87との間は、給油口(補給口)16Aの軸線Xを中心とする円弧に沿って形成されるので、図8(A)に示すように、蒸発燃料排出管102を、該円弧に沿わせて滑らかに湾曲させて配索できる。これによって、燃料トレー81を、蒸発燃料排出管102をガイドするガイド部材に兼用でき、これによっても、部品点数を増やさずに、蒸発燃料排出管102をタンク上面16Dに適切に配索することが可能になる。
さらに、側壁部83の外面には、上方が開口する溝部83Gが延在し、燃料タンク16の上方を覆うタンクカバー71が、溝部83Gに入って燃料トレー81の移動を規制する爪部71Bを有するので、燃料トレー81の保持剛性の向上、蒸発燃料排出管102の重みによる燃料トレー81の変形防止ができる。しかも、この爪部71Bは、タンクカバー71の燃料トレー81に対応する開口部71Aの縁部に沿って形成されるので、この爪部71Bによってタンクカバー71単品の剛性向上も図ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、燃料トレー81の側壁部83の外面に沿って無端状に延在し、上方が開口する溝部83Gを設ける場合を説明したが、この形状に限らない。
ここで、図11(A)は、変形例に係る燃料トレー81の給油口の開口方向視図であり、図11(B)は、その側断面図(図11(A)のB−B断面図)を示している。この燃料トレー81は、底部82の周縁から上方に立設し、無端状につながる側壁部83の形状が異なり、この側壁部83が、底部82の周縁から上方に立設する下側側壁部83Lと、この下側側壁部83Lで囲まれる開口よりも大開口を形成するように、下側側壁部83Lの上端から段差部83Sを介して上方に立設する上側側壁部83Uとを備えている。
すなわち、この燃料トレー81は、上記実施形態の燃料トレー81の溝部83Gの内側の壁部を除いた形状を有し、それ以外は同じ構造に形成されている。
この構成では、上側側壁部83U内に流れ落ちた液体が、底部82に直接流入し、或いは、段差部83Sを介して底部82に流入し、底部82に連通するドレン用筒部84を介して外に排出される。つまり、溝部83Gを設けなくても、燃料トレー81の上方開口を底部82よりも大開口にでき、流れ落ちる液体を燃料トレー81で十分に回収できる。また、上側側壁部83Uに対し、タンクカバー71から下方に突出する爪部71Bを引っ掛け、タンクカバー71に対する燃料トレー81の移動を規制することも可能である。
また、上記実施形態では、燃料トレー81に複数のクランプ部86,87を設ける場合について説明したが、これに限らず、単一のクランプ部を設けるようにしてもよい。また、この種のクランプ部に蒸発燃料排出管102を保持する場合を説明したが、これに限らず、燃料タンク16上に配置される他の可撓性部材(例えば、燃料ポンプ91につながる配線92A)を保持してもよい。
また、上記実施形態では、燃料タンク16上に配置される可撓性部材の配索構造に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、燃料タンク16以外の車両に搭載されるタンク(例えば、エンジン冷却水を貯留するリザーバタンク)上に配置される可撓性部材を、このタンクに設けられるトレーに支持する場合にも適用してもよい。
さらに、上記実施形態では、図1に示したスクータ型自動二輪車の可撓性部材配索構造に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、他の鞍乗り型車両を含む車両の可撓性部材配索構造に本発明を適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(車両)
16 燃料タンク
16A 給油口(補給口)
81 燃料トレー
82 底部
83 側壁部
83G 溝部
84 ドレン用筒部(ドレン孔)
85,86,87 クランプ部
88 支持台
102 蒸発燃料排出管(可撓性部材)
111 ドレンホース

Claims (8)

  1. 内部に液体を溜めるタンク(16)と、このタンク(16)の上部に設けられ、該液体をタンク(16)内に補給するための補給口(16A)と、補給口(16A)の周囲を囲うトレー(81)と、タンク上面に配置される可撓性部材(102)とを備える車両の可撓性部材配索構造において、
    前記トレー(81)に、前記可撓性部材(102)を保持するクランプ部(86)を一体に設けたことを特徴とする車両の可撓性部材配索構造。
  2. 前記トレー(81)は、型成形されるものであり、前記トレー(81)の底部には、このトレー(81)に溜まった液体を排出するドレン孔(84)が設けられ、このドレン孔(84)の軸方向と前記クランプ部(86)が前記可撓性部材(102)を保持する方向とが一致することを特徴とする請求項1に記載の車両の可撓性部材配索構造。
  3. 前記ドレン孔(84)には、ドレンホース(111)が接続されることを特徴とする請求項2に記載の車両の可撓性部材配索構造。
  4. 前記トレー(81)は、底部(82)と、底部(82)から立設する壁部(83)を備え、この壁部(83)の外面に前記クランプ部(86)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両の可撓性部材配索構造。
  5. 前記トレー(81)に、前記可撓性部材(102)を前記クランプ部(86)とは異なる高さで保持する他のクランプ部(87)を一体に設け、各クランプ部(86,87)で保持される前記可撓性部材(102)は、内部に流体を流す可撓性配管であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両の可撓性部材配索構造。
  6. 前記壁部(83)の外面における前記クランプ部(86)と前記他のクランプ部(87)との間には、前記タンク(16)の上面に載置され、前記可撓性部材(102)を下方から支持する支持台(88)が設けられることを特徴とする請求項5に記載の車両の可撓性部材配索構造。
  7. 前記壁部(83)の外面における前記クランプ部(86)と前記他のクランプ部(87)との間は、前記補給口(16A)の軸線を中心とする円弧に沿って形成されることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両の可撓性部材配索構造。
  8. 前記壁部(83)の外面には、上方が開口する溝部(83G)が延在し、
    前記タンク(16)の上方を覆うタンクカバー(71)を備え、このタンクカバー(71)は、前記溝部(83G)に入って前記トレー(81)の移動を規制する爪部(71B)を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両の可撓性部材配索構造。
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