JP2007015280A - 液体吐出ヘッド及び該液体吐出ヘッドの液体注入方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 圧力によってインクを吐出するためのノズルを有する記録素子基板H1100と、インク吸収体H1600から記録素子基板H1100にインクを供給するためのインク供給流路H1510を有するインク供給部材H1500と、インク吸収体H1600とインク供給流路H1510との間に設けられたフィルタH1700とを備える。そして、インク供給部材H1500には、インク供給流路H1510に連通された連通口H1550を有するフィルタ受けリブH1540と、フィルタH1700の一部とを含む周壁で包囲された空気室H1520が設けられている。
【選択図】 図10
Description
本実施形態の第1の記録ヘッドH1000および第2の記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに生じさせるための熱エネルギを、ヒータ等の電気熱変換素子を用いて生成し、インク中に生じさせた気泡によってインクを吐出する。この記録ヘッドは、電気熱変換素子の主面とインク吐出口とが対向するように配置された、いわゆるサイドシュータ型の記録ヘッドである。
第1の記録ヘッドH1000は、ブラックインク用として使用される。図2に示すように、記録素子基板H1100、電気配線テープH1300、インク供給部材H1500、フィルタH1700、インク吸収体H1600、蓋部材H1900、およびシール部材H1800から構成されている。
図3は第1の記録素子基板H1100の構成を説明するために一部破断して示す斜視図である。第1の記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5〜1mm程度のSi基板H1110に、インク流路である長溝状の貫通口のインク供給口H1102がSiの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラスト等の方法で形成されている。
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものである。電気配線テープH1300には記録素子基板を組み込むための開口部H1303が形成されており、この開口部H1303の縁付近には、記録素子基板の電極部H1104に接続される電極端子H1304が形成されている。また、電気配線テープH1300には、本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1302が形成されており、電極端子H1304と外部信号入力端子H1302とが連続した銅箔の配線パターンでつながれている。
インク供給部材H1500は、例えば、樹脂材料による射出成形によって形成されている。形状的剛性を向上させるため樹脂材料にガラスフィラーを5〜40%程度混入させた繊維強化樹脂材を使用することが望ましい。図2(a),(b)に示すように、インク供給部材H1500は、内部にインクを保持し負圧を発生するためのインク吸収体H1600を有することでインクタンクの機能と、記録素子基板H1100にそのインクを導くためのインク流路を形成することでインク供給経路の機能とを備えている。インク吸収体H1600としては、PP繊維を圧縮したものが使われているが、ウレタン繊維を圧縮したものでもよい。インク流路の上流部であるインク吸収体H1600との境界部には、記録素子基板H1100内部にゴミの進入を防ぐためのフィルタH1700が溶着によって接合されている。フィルタH1700は、SUS金属メッシュタイプでも良いが、SUS金属繊維焼結タイプの方が好ましい。
蓋部材H1900は、インク供給部材H1500の上端側の開口部に溶着されることで、インク供給部材H1500内部が閉じられている。なお、蓋部材H1900には、図2(b)に示すように、インク供給部材H1500内部の圧力変動を逃がすための細口H1910と、この細口H1910に連通された微細溝H1920とを有している。また、細口H1910と微細溝H1920のほとんどをシール部材H1800で覆い、微細溝H1920の一端部を開口することで大気連通口を形成している。また、第1の記録ヘッドH1000をインクジェット記録装置に固定するための係合部H1930を有している。
第2の記録ヘッドH1001は、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクを吐出するためのものである。図5(a),(b)に示すように、記録素子基板H1101、電気配線テープH1301、インク供給部材H1501、フィルタH1701、H1702、H1703、インク吸収体H1601、H1602、H1603、蓋部材H1901、およびシール部材H1801とを備えて構成されている。また、図5、図6に示すように、第2の記録素子基板、電気配線テープ、インク供給部材、蓋部材は上述した実施形態と基本的には同様の構成である。
図1(a),(b)および図4(a),(b)に示すように、第1の記録ヘッドH1000および第2の記録ヘッドH1001には、インクジェット記録装置本体のキャリッジの装着位置に案内するための装着ガイドH1560、ヘッドセットレバーによりキャリッジに装着固定するための係合部H1930、およびキャリッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方向)の突き当て部H1570、Y方向(記録メディア搬送方向)の突き当て部H1580、Z方向(インク吐出方向)の突き当て部H1590を備えている。各突き当て部H1570,H1580,H1590によって位置決めされることで、電気配線テープH1300,H1301上の外部信号入力端子H1302が、キャリッジ内に設けられた電気接続部のコンタクトピンと良好に電気的に接触される。
次に、上述したようなカートリッジタイプの記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置について説明する。図9は、本実施形態の記録ヘッドを搭載可能なインクジェット記録装置の一例を示す説明図である。
図10は、第1の実施形態の記録ヘッドを模式的に示す図であり、(a)に記録ヘッドの全体を示し、(b)にA部を詳細に説明するために拡大して示す。
次に、第2の実施形態の記録ヘッドの要部の構成について説明する。
次に、第3の実施形態の記録ヘッドの要部の構成について説明する。
特に図示しないが、上述の第1〜第3の実施形態の各構成において、空気室H1520内の周壁や小空気室H1520aの周壁に撥水処理が行われることで、吐出動作の信頼性を更に向上することができる。
H1001 第2の記録ヘッド
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1107 吐出口
H1500、H1501 インク供給部材
H1510 インク供給流路
H1520 空気室
H1540 フィルタ受けリブ
H1550 インク連通口
H1600、H1601、H1602、H1603 インク吸収体
H1700、H1701、H1702、H1703 フィルタ
Claims (8)
- 圧力によって液体を吐出するためのノズルを有する液体吐出部材と、液体貯留部から前記液体吐出部材に液体を供給するための液体供給流路を有する液体供給部材と、前記液体貯留部と前記液体供給流路との間に設けられたフィルタとを備える液体吐出ヘッドにおいて、
前記液体供給部材には、前記液体供給流路に連通された連通口を有する隔壁と、前記フィルタの一部とを含む周壁で包囲された空気室が設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 複数の前記空気室を有する請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記各空気室が互いに離間されて配置されている請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記フィルタは、前記空気室の周壁をなす領域が、該フィルタの他の領域に比べて流体抵抗が大きくされている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記空気室の少なくとも1つは、複数の仕切り壁で複数の空気室に分割され、前記複数の空気室同士が前記仕切り壁に設けられた連通口で連通されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記空気室の周壁には撥水処理が施されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
- 圧力によって液体を吐出するためのノズルを有する液体吐出部材と、液体貯留部から前記液体吐出部材に液体を供給するための液体供給流路を有する液体供給部材と、前記液体貯留部と前記液体供給流路との間に設けられたフィルタとを備え、前記液体供給部材には、前記液体供給流路に連通された連通口を有する隔壁と、前記フィルタの一部とを含む周壁で包囲された空気室が設けられた液体吐出ヘッドの前記液体供給流路内に液体をほぼ充填し、前記空気室内に空気が存在する状態にするための液体注入方法であって、
前記フィルタに対する液体流動方向の上流側に液体を加圧して注入した後、前記ノズルから吸引を行って前記液体供給流路内を液体で満たすことを特徴とする液体吐出ヘッドの液体注入方法。 - 圧力によって液体を吐出するためのノズルを有する液体吐出部材と、液体貯留部から前記液体吐出部材に液体を供給するための液体供給流路を有する液体供給部材と、前記液体貯留部と前記液体供給流路との間に設けられたフィルタとを備え、前記液体供給部材には、前記液体供給流路に連通された連通口を有する隔壁と、前記フィルタの一部とを含む周壁で包囲された空気室が設けられた液体吐出ヘッドを用意する工程と、
前記液体貯留部に液体を注入することで前記液体流路内を液体で満たすと共に前記空気室内に空気を介在させる工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの液体注入方法。
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