JP2007013702A - 画像読み取り装置及び画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法 - Google Patents

画像読み取り装置及び画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあることを確実に検出することができる画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】スキャナ装置1は、本体フレーム2内を移動自在とされ、光学系により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換するキャリッジ5と、キャリッジ5を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内にキャリッジがあることを検出するフォトセンサ5bと、読み取り動作におけるキャリッジ5の移動範囲内に配置され、キャリッジ5を移動不能とする固定位置と、キャリッジ5を移動可能とする非固定位置とに切り替え可能に設けられた固定部材8と、基準位置に基づいてキャリッジ5の位置を設定するように駆動部を制御する制御部と、を備える。制御部は、フォトセンサ5bからの検出信号に基づいて、固定部材8が固定位置にあるか否かを判断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光電変換部を固定する固定部材を備えた画像読み取り装置及び画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法に関するものである。
従来、画像を光学的に読み取る光電変換部を移動させることで、原稿台の上にある原稿を読み取る画像読み取り装置が種々提案されている。このような画像読み取り装置では、例えば、光電変換部はガイド部材により副走査方向に移動自在に支持され、本体フレーム内において光電変換部の移動方向に掛け渡されたワイヤ等の部材に係合支持され、該ワイヤを介してモータ等に駆動されることで移動される。
このような構成では、例えば画像読み取り装置の輸送時に、光電変換部が本体フレーム内で移動・振動してしまい、その組み付け精度が低下してしまう虞があった。このため、輸送時等に本体フレーム内に光電変換部を固定するための固定部材が設けられた画像読み取り装置がある。
当然、固定部材により光電変換部が固定されていると画像の読み取りを行うことができないので、画像読み取り時にはロック解除されている必要がある。このため、固定部材のロック・非ロックを検出するために、例えば、固定部材に検出用のセンサが設けられていた。また、例えば、光電変換部をホームポジションから所定距離移動させた後、光電変換部により白基準データが検出されたら固定部材が非ロック状態にあり、検出されなければ固定部材がロック状態にあると判定していた(特許文献1参照)。
特開2002−64679号公報
ところで、上記従来の構成であると、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあることが検出されず、不具合が生じる場合があった。
つまり、光電変換部が固定部材により固定される位置にない場合でも、固定部材は前記固定位置に移動可能である。例えば、光電変換部がホームポジションに移動される際に、固定部材が前記固定位置にあると、光電変換部は固定部材により移動が妨げられる。そうすると、光電変換部のホームポジションがずれ、光電変換部の白基準板に対する位置もずれてしまい、白基準補正が適切に行われなくなる。しかし、白基準板は光電変換部の移動方向(副走査方向)に一定幅を有して配設されているため、この場合でも白基準データが検出され、固定部材は非ロック状態であると判定される。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあることを確実に検出することができる画像読み取り装置及び画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明の第1の態様では、本体フレーム内を移動自在とされ、光学系により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部を副走査方向に往復移動させる駆動部と、前記光電変換部を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内に同光電変換部があることを検出する位置検出部と、読み取り動作における前記光電変換部の移動範囲内に配置され、前記光電変換部を移動不能とする固定位置と、前記光電変換部を移動可能とする非固定位置とに切り替え可能に設けられた固定部材と、前記基準位置に基づいて前記光電変換部の位置を設定するように前記駆動部を制御する制御部と、を備えた画像読み取り装置において、前記制御部は、前記位置検出部からの検出信号に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを要旨としている。
この画像読み取り装置によれば、光電変換部を基準位置から移動させるように駆動部が制御されても、位置検出部から検出され続ければ、光電変換部が固定部材により本体フレームに固定されていると判定することができる。これにより、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあることが確実に検出される。
上述した画像読み取り装置において、前記位置検出部は、前記本体フレームに設けられた被検出部と、前記光電変換部に設けられ前記被検出部を検出する検出部と、を有し、前記制御部は、前記光電変換部を前記基準位置に移動させた後、該基準位置から移動させるように前記駆動部を制御した際の、前記被検出部に対する前記検出部の移動量に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断する、といった態様を採用することもできる。
この構成によれば、光電変換部を基準位置から移動させるように駆動部が制御された際の、被検出部に対する検出部の移動量に基づいて、光電変換部の停止した位置が適切ではない(基準位置ではない)ことが検出される。これにより、光電変換部が基準位置に移動される際に、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあったためにその移動が妨げられたことが検出される。
上述した画像読み取り装置において、前記光電変換部が前記固定位置とされた固定部材により前記本体フレームに固定される位置は、前記基準位置とされている、といった態様を採用することもできる。
この構成によれば、ユーザは、光電変換部が基準位置にあるときに固定部材を固定位置に移動させることで、光電変換部を本体フレームに固定することができる。
この発明の第2の態様では、本体フレーム内を移動自在とされ、光学系により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部を副走査方向に往復移動させる駆動部と、前記光電変換部を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内に同光電変換部があることを検出する位置検出部と、読み取り動作における前記光電変換部の移動範囲内に配置され、前記光電変換部を移動不能とする固定位置と、前記光電変換部を移動可能とする非固定位置とに切り替え可能に設けられた固定部材と、前記基準位置に基づいて前記光電変換部の位置を設定するように前記駆動部を制御する制御部と、を備えた画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法において、前記制御部により、前記位置検出部からの検出信号に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを要旨とする。
この画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法によれば、光電変換部を基準位置から移動させるように駆動部が制御されても、位置検出部から検出され続ければ、光電変換部が固定部材により本体フレームに固定されていると判定することができる。これにより、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあることが確実に検出される。
上述した画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法において、前記位置検出部は、前記本体フレームに設けられた被検出部と、前記光電変換部に設けられ前記被検出部を検出する検出部と、を有し、前記制御部により、前記光電変換部を前記基準位置に移動させた後、該基準位置から移動させるように前記駆動部を制御した際の、前記被検出部に対する前記検出部の移動量に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断する、といった態様を採用することもできる。
この方法によれば、光電変換部を基準位置から移動させるように駆動部が制御された際の、被検出部に対する検出部の移動量に基づいて、光電変換部の基準位置が適切ではないことが検出される。これにより、光電変換部が基準位置に移動される際に、固定部材が光電変換部を移動不能とする固定位置にあったためにその移動が妨げられたことが検出される。
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本実施の形態にかかる画像読み取り装置としてのスキャナ装置1の斜視図であり、図2(a)はスキャナ装置1の平面図、図2(b)はスキャナ装置1の側面図である。
図1に示すように、スキャナ装置1は、本体フレーム2と、スキャナ装置1に読み取られる原稿が載置される原稿台ガラス3と、原稿台ガラス3に対して開閉可能とされた原稿台カバー4とを備えている。
原稿台ガラス3は例えばA4版の大きさの原稿を載置可能な大きさとされている。原稿台カバー4は、原稿を読み取る際やスキャナ装置1不使用時に原稿台ガラス3を覆うものであり、閉止されることで原稿台ガラス3上に載置された原稿を原稿台ガラス3側に押圧する機能も有している。
そして、本体フレーム2内には、光電変換部としてのキャリッジ5と、駆動部としてのステッピングモータ6と、ガイド7と、固定部材8とが設けられている。
キャリッジ5は、原稿台ガラス3の板厚方向において、原稿台ガラス3を挟んで該原稿台ガラス3上に載置された原稿と対向するように設けられている。キャリッジ5は原稿台ガラス3の短手方向を長手方向とする略直方体形状とされており、本体フレーム2内を原稿台ガラス3の長手方向に移動自在とされている。なお、以降の説明では、スキャナ装置1においてキャリッジ5の長手方向を主走査方向とし、原稿台ガラス3の長手方向、即ち前記主走査方向に対して垂直な方向を副走査方向とする。キャリッジ5は、ステッピングモータ6に駆動されると、本体フレーム2内に副走査方向に配置されたガイド7に案内されながら、副操作方向に往復移動するように構成されている。
固定部材8は、キャリッジ5を本体フレーム2に固定する。固定部材8は、本体フレーム2の上面から突出した操作部8aと、本体フレーム2内で副走査方向に延びるようにキャリッジ5側に向けて突出形成された突出部8bとを備えている。固定部材8は、読み取り動作におけるキャリッジ5の移動範囲内に配置され、キャリッジ5を移動可能とする非固定位置と、キャリッジ5を移動不能とする固定位置とに切り替え可能に設けられている。キャリッジ5には固定部材8の突出部8bに対応する位置にロック穴5aが形成されており(図2(a),(b)参照)、このロック穴5aに固定部材8の突出部8bが挿入されると、キャリッジ5は本体フレーム2に固定される。なお、ロック穴5aに対して突出部8bが挿入可能となるキャリッジ5の位置を、ロック位置とする。本実施の形態では、このロック位置とキャリッジ5を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置とは同じ位置されている。
図2(a)に示すように、スキャナ装置1の上部には、ユーザにより操作される操作部9が設けられている。操作部9は、ユーザがスキャナ装置1を直接操作するためのものであり、液晶ディスプレイ9aと操作ボタン9bとを備えている。液晶ディスプレイ9aは、画像読み取りのための設定項目や設定条件、スキャナ装置1の動作状態等を文字にて表示する。ユーザは、液晶ディスプレイ9aに文字を表示させながら、操作ボタン9bを操作することで、設定項目等を選択したり原稿の読み取りを開始したりすることができる。
また、スキャナ装置1の上部には固定部材8の操作部8aが突出しており、ユーザにより突出部8bが移動されることで、固定部材8は前記固定位置と非固定位置とに切り替え配置される。図2(a)において、操作部8aが図中下方に移動されることで固定部材8はキャリッジ5を移動不能とする固定位置とされ、操作部8aが図中上方に移動されることで固定部材8はキャリッジ5を移動可能とする非固定位置とされる。
図2(a),(b)に示すように、スキャナ装置1の内側面において原稿台ガラス3近傍に、主走査方向に沿って延びる白基準板10が設けられている。白基準板10は、キャリッジ5がシェーディング補正を行う際の基準値を得るために設けられており、キャリッジ5は副走査方向に移動されることでこの白基準板10に対向配置可能とされている。本実施の形態では、副走査方向に、キャリッジ5の中心線と白基準板10の中心線とが一致する位置を、キャリッジ5のホームポジションとする(図4参照)。
また、本体フレーム2の内側面には、キャリッジ5に設けられた検出部としてのフォトセンサ5bにより検出される被検出部としてのセンサフラグ11が設けられている。フォトセンサ5bとセンサフラグ11とは本発明における位置検出部を構成している。フォトセンサ5b及びセンサフラグ11は、キャリッジ5を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内にキャリッジ5があることを検出する。例えば、フォトセンサ5bはフォトインタラプタであり、発光部と受光部との間にセンサフラグ11が挿入されているか否かによって該センサフラグ11の有無を検出するものであり、該センサフラグ11の挿入/非挿入に応じた検出信号を出力する。
上記の構成において、キャリッジ5がホームポジションから副走査方向に移動されることで、原稿の読み取りが行われる。読み取り開始時、キャリッジ5は、一旦センサフラグ11側に向かってセンサフラグ11からの検出信号に基づいて基準位置(ロック位置)まで移動され、反センサフラグ11方向に向かって基準位置から所定距離離れたホームポジションに移動される。
図3は、スキャナ装置1の概略構成を示すブロック図である。このスキャナ装置1は、キャリッジ5、制御部20、副走査駆動部30を備えて構成されている。
キャリッジ5は、光学系12、イメージセンサ13、AFE(Analog Front End )部14、A/D変換部15、主走査駆動部16、及び前記フォトセンサ5bを備えている。キャリッジ5は本発明における光電変換部に相当し、光学系12により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換する。
光学系12及びイメージセンサ13は、キャリッジ5の長手方向(主走査方向)に沿って延びるように配設されている。光学系12は、図示しないランプ、ミラー、集光レンズ等で構成されている。イメージセンサ13は、光学系12からの反射光を電気信号に変換する。このイメージセンサ13は、主走査駆動部16に駆動され、反射光を電気信号に変換する処理を行う。
この構成により、光学系12のランプから照射された光は、前記原稿台ガラス3を介して原稿に照射され、その反射光が光学系12のミラー及び集光レンズを介してイメージセンサ13上に結像される。そして、イメージセンサ13はRGB(赤、緑、青)の諧調データを電気信号として出力する。
AFE部14は、イメージセンサ13から信号成分を取り出し、その信号を調整してA/D変換部15に出力する。AFE部14は、オフセット調整やゲイン調整等の出力調整を行うためのアナログ信号調整回路であり、信号レベルを増幅したり揃えたり、きれいな方形波に直すために閾値を常に調整したりする処理を行う。A/D変換部15は、AFE部14から入力した信号をデジタル信号に変換する回路である。A/D変換部15から出力された信号は、画像データとして信号処理部17を介して制御部20に出力される。また、フォトセンサ5bは、前記センサフラグ11を検出し、その検出信号を制御部20に出力する。
制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23、パルス発生器24、I/O25を備えて構成されており、それらはバス26を介して相互に接続されている。
CPU21は、ROM22やRAM23に記憶されているプログラムやデータを用いて、スキャナ装置1全体の動作を統括的に制御する。例えば、CPU21は、原稿の読み取りを制御したり、前記基準位置(ロック位置)に基づいてキャリッジ5の位置を設定するようにステッピングモータ6を制御したりする。
ROM22には、スキャナ装置1全体の動作を制御するプログラムやデータが格納されている。例えば、ROM22にはキャリッジ5の位置を設定するためのプログラムやデータ等が記憶されており、これらのプログラムやデータは必要に応じてRAM23上に読み出され、CPU21により実行される。
RAM23には、イメージセンサ13からの検出信号に基づく画像データが一時的に格納される。また、キャリッジ5の位置制御のためのカウンタ値等が一時的に格納される。なお、RAM23にはステッピングモータ6の前記ホームポジションからの駆動ステップ数に基づいてキャリッジ5の副走査方向の位置が記憶されており、画像データはその位置の画像データとして格納されている。また、RAM23には、前記操作部9の操作によりユーザに指定された設定条件等が格納される。
パルス発生器24は、CPU21により設定されたパルス数のパルス信号を副走査駆動部30に出力する。I/O25は、キャリッジ5との間のインタフェース部として機能し、フォトセンサ5bから検出信号を入力する。
副走査駆動部30は、モータ電流制御部31と、ステッピングモータ6とを備えている。モータ電流制御部31は、前記パルス発生器24から入力したパルス信号に基づいて、ステッピングモータ6に供給する電流を制御する。原稿読み取りの際には、キャリッジ5は前記ホームポジションから移動されるものであり、制御部20はキャリッジ5を所望の位置へ移動させるべく現在位置から所定位置までの距離に応じたパルス数をパルス発生器24に出力する。
ここで、制御部20が実行するキャリッジ5の位置制御について説明する。
制御部20のCPU21は、画像読み取りの際、キャリッジ5を図4に示すホームポジションに移動させる。図4に示すように、キャリッジ5の副走査方向の中心線が白基準板10の中心線と一致する位置が、キャリッジ5のホームポジションである。CPU21は、原稿の読み取りを行う度に、キャリッジ5をホームポジションに移動させる。
CPU21は、キャリッジ5をホームポジションに移動させるために、キャリッジ5をまず図5に示す基準位置まで移動させる。基準位置はキャリッジ5を副走査方向に移動させるための基準となる位置であり、本実施の形態では、キャリッジ5が固定部材8により固定される位置(ロック位置)が基準位置とされている。CPU21は、この基準位置からの移動量、即ちステッピングモータ6の駆動ステップ数に基づいて、ホームポジションを含むキャリッジ5の位置を認識する。
CPU21は、フォトセンサ5bからの検出信号に基づいて、固定部材8が前記固定位置にあるか否かを判断する。詳しくは、CPU21は、ステッピングモータ6を駆動して、やがてフォトセンサ5bからセンサフラグ11が検出されなくなれば、キャリッジ5は固定部材8により本体フレーム2に固定されていないと判定する。即ち、固定部材8は固定位置にない(非固定位置にある)と判断する。また、CPU21は、ステッピングモータ6を駆動しているときに、所定時間経過してもフォトセンサ5bからセンサフラグ11が検出され続ければ、キャリッジ5は固定部材8により本体フレーム2に固定されていると判定する。即ち、固定部材8が固定位置にあると判断する。
また、CPU21は、キャリッジ5を基準位置に移動させる際に、固定部材8が固定位置にあるか否かを判断する。
詳しくは、CPU21は、キャリッジ5を基準位置まで移動させる際、フォトセンサ5bによりセンサフラグ11が検出された位置から、所定ステップ数だけステッピングモータ6を駆動することで、キャリッジ5を基準位置まで移動させる。
このとき、仮に、ユーザにより誤って操作されて、固定部材8が固定位置とされていると、キャリッジ5は固定部材8の突出部8bにより基準位置への移動が妨げられ、図6に示す位置で制止される。すると、キャリッジ5がこの位置に止まったまま、ステッピングモータ6が空転することになる。
CPU21がこの誤った基準位置を基準位置として認識し、キャリッジ5をホームポジションまで移動させるようにステッピングモータ6を駆動すると、キャリッジ5は図7に示す位置まで移動されてしまい、誤った位置がホームポジションとされてしまう。そうすると、キャリッジ5は白基準板10を用いた適正な白基準補正を行うことができない。
そこで、CPU21は、キャリッジ5を基準位置に移動させた後、基準位置からホームポジションに移動させるようにステッピングモータ6を制御した際の、センサフラグ11に対するフォトセンサ5bの移動量に基づいて、固定部材8が固定位置にあるか否かを判断する。
キャリッジ5を基準位置からホームポジションに移動させる際に、キャリッジ5が図5に示すように適切な基準位置にあれば、フォトセンサ5bの中心からセンサフラグ11右端までの距離は距離L1となる。
一方、キャリッジ5を基準位置からホームポジションに移動させる際に、キャリッジ5が図6に示すように誤った基準位置にあれば、フォトセンサ5bの中心線からセンサフラグ11右端までの距離は距離L2となる。
このため、まず、CPU21は、キャリッジ5が停止している状態から図5及び図6の右方向に移動させ、キャリッジ5が停止しているときのフォトセンサ5bの中心線からセンサフラグ11の右端までの距離を計測する。そして、その距離が所定距離、即ち正しい基準位置からセンサフラグ11の右端までの距離L1よりも短いか否か判定することで、キャリッジ5が適正な基準位置にあるか否かを判定することができる。計測された距離が例えば距離L1よりも小さい距離L2であれば、固定部材8が誤った基準位置にあることを検出することができる。なお、本実施の形態では、CPU21は、キャリッジ5を図5及び図6の右方向に移動させ、センサフラグ11をフォトセンサ5bが検出しているときにカウントをインクリメントすることで、キャリッジ5が停止しているときのフォトセンサ5bの中心からセンサフラグ11の右端までの距離を計測する。このカウンタ値はRAM23上に記憶される。
次に、図8を参照して、本実施の形態におけるキャリッジ5をホームポジションに設定する処理について説明する。図8は、キャリッジ5をホームポジションに設定する際に上記制御部20が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。制御部20は、原稿の読み取りを開始するとき、図8に示す処理を実行して、固定部材8が固定位置にあるか否かを判断する。
まずステップ100で、制御部20のCPU21は、フォトセンサ5bによりセンサフラグ11が検出されたか否かを判断する。センサフラグ11が検出されると(ステップ100,YES)、CPU21はステップ110に進み、キャリッジ5をオフステップ前進させる。つまり、フォトセンサ5bによりセンサフラグ11が検出されない位置までキャリッジ5を移動させる。また、センサフラグ11が検出されなければ(ステップ100,NO)、CPU21はステップ120に進み、キャリッジ5を後退させる。つまり、キャリッジ5を基準位置に向けて移動させる。
次に、CPU21はステップ130に進み、フォトセンサ5bによりセンサフラグ11が検出されたか否かを判断する。センサフラグ11が検出されなければ(ステップ130,NO)、CPU21はステップ120まで戻り、センサフラグ11が検出されるまでステップ120を繰り返す。また、センサフラグ11が検出されると(ステップ130,YES)、CPU21はステップ140に進み、規定ステップ数だけキャリッジ5を後退させる。この規定ステップ数は、センサフラグ11の右端から基準位置までキャリッジ5を移動させるためにステッピングモータ6を駆動するステップ数である。
次に、CPU21は、ステップ160で、キャリッジ5を前進させる。つまり、CPU21は、キャリッジ5を基準位置からホームポジションに向けて移動させるようにステッピングモータ6を駆動する。そして、CPU21は、ステップ170で、フォトセンサ5bによりセンサフラグ11が検出されたか否かを判断する。センサフラグ11が検出されれば(ステップ170,YES)、CPU21はカウンタ(=カウンタ値)をインクリメントしてステップ190に進む。また、センサフラグ11が検知されなければ(ステップ170,NO)、CPU21はステップ190に進む。
ステップ190において、CPU21は、キャリッジ5を規定ステップ数前進させたか否かを判断する。このステップ190における規定ステップ数は、基準位置からホームポジションまでの距離に対応するステップ数であり、基準位置に正しく停止したキャリッジ5をホームポジションまで移動させるためにステッピングモータ6を駆動するステップ数である。キャリッジ5が規定ステップ数前進されていなければ(ステップ190,NO)、CPU21はステップ160まで戻り、キャリッジ5が規定ステップ数だけ前進されるまでステップ160〜ステップ180を繰り返す。この処理により、センサフラグ11に対するフォトセンサ5bの移動量に対応するカウンタ値が得られる。詳しくは、基準位置が適切であればカウンタ値は図5に示す距離L1に対応する値となり、誤った基準位置であればカウンタ値は図6に示す距離L2に対応する値となる。
キャリッジ5が規定ステップ数前進されていれば(ステップ190,YES)、CPU21はステップ200に進み、カウンタ値が予め設定された閾値Xよりも大きいか否かを判断する。なお、この閾値Xは、図5に示す距離L1に対応する値とされている。カウンタ値が閾値Xよりも大きいと判断すれば(ステップ200,YES)、本処理を終了する。この場合、CPU21は、キャリッジ5が基準位置に移動される際に、固定部材8は固定位置になかったと判断する。
カウンタ値が閾値Xよりも大きくないと判断すれば(ステップ200,NO)、CPU21はステップ210に進み、エラー処理を行い、本処理を終了する。このように、固定部材8がキャリッジ5を移動不能とする固定位置にあったために、キャリッジ5の基準位置への移動が妨げられたことが検出される。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)キャリッジ5を基準位置から移動させるようにステッピングモータ6が制御されても、フォトセンサ5bから検出され続ければ、CPU21はキャリッジ5が固定部材8により本体フレーム2に固定されていると判定することができる。これにより、固定部材8がキャリッジ5を移動不能とする固定位置にあることが確実に検出される。
(2)キャリッジ5を基準位置から移動させるようにステッピングモータ6が制御された際の、センサフラグ11に対するフォトセンサ5bの移動量に基づいて、キャリッジ5の停止した位置が適切ではない(基準位置ではない)ことが検出される。これにより、キャリッジ5が基準位置に移動される際に、固定部材8が固定位置にあったためにその移動が妨げられたことが検出される。
(3)ユーザは、キャリッジ5が基準位置にあるときに固定部材8を移動させることで、キャリッジ5を本体フレーム2に固定することができる。
なお、上記実施の形態では、以下の態様に変更した変形例を採用してもよい。
(変形例1)上記実施の形態では、スキャナ装置1により原稿の読み取りを行う態様としたが、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能などの複合機能を有する複合機で画像の読み取りを行う態様としてもよい。
(変形例2)上記実施の形態では、キャリッジ5が固定部材8により固定される位置は、キャリッジ5を移動させるための基準となる基準位置とされている場合について説明したが、キャリッジ5が固定部材8により固定される位置を、基準位置から所定距離移動された位置としてもよい。その場合でも、CPU21は、フォトセンサ5bのセンサフラグ11に対する移動量に基づいて、固定部材8が固定位置にあるか否かを判断することができる。
(変形例3)上記実施の形態では、制御部20は、キャリッジ5をフォトセンサ5bにより検出されない位置まで移動させた後、キャリッジ5を基準位置に移動させるものとしたが、この処理を省略してもよい。この処理を省略しても、例えばセンサフラグ11に対するフォトセンサ5bの移動量に基づいて、CPU21は固定部材8が固定位置にあるか否かを判断することができる。
(変形例4)上記実施の形態では、位置検出部として、被検出部としてのセンサフラグ11と検出部としてのフォトセンサ5bとを有するものとしたが、位置検出部をオン・オフ式のセンサ等の他の態様としてもよい。要は、位置検出部により、キャリッジ5が基準位置にあることを検出することができればよい。
(変形例5)上記実施の形態では、固定部材8を操作部8aのスライド移動により移動させるようにしたが、操作部の操作はスライドに限定されない。例えば、回動により突出部8bとロック穴5aとを係合可能にする構成としてもよい。
スキャナ装置を示す斜視図。 (a)はスキャナ装置の平面図、(b)はスキャナ装置の側面図。 スキャナ装置の概略構成を示すブロック図。 キャリッジの位置の説明図。 キャリッジの位置の説明図。 キャリッジの位置の説明図。 キャリッジの位置の説明図。 制御部が実行する処理を示すフローチャート。
符号の説明
1:スキャナ装置(画像読み取り装置)、2:本体フレーム、5:キャリッジ(光電変換部)、5b:フォトセンサ(位置検出部、検出部)、6:ステッピングモータ(駆動部)、8:固定部材、11:センサフラグ(位置検出部、被検出部)、12:光学系、20:制御部。

Claims (5)

  1. 本体フレーム内を移動自在とされ、光学系により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部を副走査方向に往復移動させる駆動部と、
    前記光電変換部を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内に同光電変換部があることを検出する位置検出部と、
    読み取り動作における前記光電変換部の移動範囲内に配置され、前記光電変換部を移動不能とする固定位置と、前記光電変換部を移動可能とする非固定位置とに切り替え可能に設けられた固定部材と、
    前記基準位置に基づいて前記光電変換部の位置を設定するように前記駆動部を制御する制御部と、
    を備えた画像読み取り装置において、
    前記制御部は、前記位置検出部からの検出信号に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記位置検出部は、前記本体フレームに設けられた被検出部と、前記光電変換部に設けられ前記被検出部を検出する検出部と、を有し、
    前記制御部は、前記光電変換部を前記基準位置に移動させた後、該基準位置から移動させるように前記駆動部を制御した際の、前記被検出部に対する前記検出部の移動量に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記光電変換部が前記固定位置とされた固定部材により前記本体フレームに固定される位置は、前記基準位置とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読み取り装置。
  4. 本体フレーム内を移動自在とされ、光学系により照射された原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部を副走査方向に往復移動させる駆動部と、
    前記光電変換部を副走査方向に移動させるための基準となる基準位置を含む所定範囲内に同光電変換部があることを検出する位置検出部と、
    読み取り動作における前記光電変換部の移動範囲内に配置され、前記光電変換部を移動不能とする固定位置と、前記光電変換部を移動可能とする非固定位置とに切り替え可能に設けられた固定部材と、
    前記基準位置に基づいて前記光電変換部の位置を設定するように前記駆動部を制御する制御部と、
    を備えた画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法において、
    前記制御部により、前記位置検出部からの検出信号に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを特徴とする画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法。
  5. 前記位置検出部は、前記本体フレームに設けられた被検出部と、前記光電変換部に設けられ前記被検出部を検出する検出部と、を有し、
    前記制御部により、前記光電変換部を前記基準位置に移動させた後、該基準位置から移動させるように前記駆動部を制御した際の、前記被検出部に対する前記検出部の移動量に基づいて、前記固定部材が前記固定位置にあるか否かを判断することを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置の光電変換部固定検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10855871B2 (en) 2018-08-01 2020-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, method of controlling image reading apparatus, and storage medium

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