JP2007013450A - 導波管伝送線路変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
導波管伝送線路変換装置を密閉するには、伝送線路を形成した誘電体基板と、一方を閉じた導波管の間を誘電体などで接着しなければならず、高周波信号の損失が増加する。
【解決手段】
伝送線路を有し、2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、片端が終端された導波管部と伝送線路と接続するための接続用伝送線路部とを一体化構造とする。外部導波管と接続するための接続用導波管部は、誘電体基板または空洞で構成し、終端部は金属板、あるいは、導電性を有する誘電体基板で空洞に蓋をした構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導波管回路と伝送線路とを接続する導波管伝送線路変換装置に関わり、特に、誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置に関わる。
準ミリ波帯以上等の高周波帯の移動無線端末や画像伝送装置等に用いられる導波管伝送線路変換装置では、搭載性や簡素化の観点から、装置の小型化と気密構造化が重要な要素となっている。
従来の高周波帯の移動無線端末や画像伝送装置等に用いられ、金属筐体と単層の誘電体基板を用いた導波管伝送線路変換装置の第一の例には、非特許文献1に示すように、マイクロストリップ線路等の伝送線路を形成した単層の誘電体基板を接地用金属筐体の面上に配置した、導波管‐ストリップ線路変換器がある。
上述の第一の例では、接地用金属筐体の面上に配置した単層の誘電体基板を導波管の中に挿入し、一方を閉じた導波管で遮蔽し、他方の導波管から高周波信号を外部に取り出す構造としている。
次に、従来の高周波帯の移動無線端末や画像伝送装置等に用いられ、金属筐体と単層の誘電体基板を用いた導波管伝送線路変換装置の第二の例には、非特許文献2に示すように、マイクロストリップ線路等の伝送線路を誘電体基板の面上に形成し、接地用金属筐体の面上に配置した導波管―ストリップ線路変換器がある。
上述の第二の例では、接地用金属筐体の面上に配置した誘電体基板で導波管の開口面を塞ぎ、誘電体基板の面上に形成した伝送線路を、一方を閉じた導波管で遮蔽し、他方の導波管から高周波信号を外部に取り出す構造としている。また、一方を閉じた導波管と高周波信号を外部に取り出す導波管とは誘電体基板の表面に設けた接地電極と裏面の接地電極を接続するスルーホールにより接続している。
図10は、従来の準ミリ波帯以上の移動無線端末や画像伝送装置等に用いられる導波管伝送線路変換装置で、単層の誘電体基板上に形成したマイクロストリップ線路等の伝送線路を用いた、導波管―ストリップ線路変換器の一般的な概略断面図である。102は伝送線路を構成する帯状の膜でできた導体、103は伝送線路を構成する誘電体基板、101は接地用金属筐体、104は接地用金属筐体101に形成した導波管の穴、105は接地用金属筐体101に形成した取り付け穴、107は伝送線路を形成する誘電体基板103を貫通させる穴、108は一方を閉じた導波管106を構成する金属蓋体、109は取り付けネジ穴、110は金属蓋体108と接地用金属筐体101を止めるネジである。なお、図10では明確に描画していないが、誘電体基板103の裏面は、全面が膜状の導体で覆われている。即ち、誘電体基板103は、この裏面の膜状の導体と誘電体及び表面の導体102とで、マイクロストリップ線路を形成している。
図10において、誘電体基板103の表面の導体102と裏面の導体とが蒸着等の方法によって形成され、この誘電体基板103は、裏面の導体と接地用金属筐体101とがロウ付け等の周知の方法によってオームコンタクトで接続されている。
更に、誘電体基板103は、接地用金属筐体101に設けられた導波管の穴104に一端が乗りだす様な形で固定されている。
金属蓋体108は、金属蓋体108の穴107が、誘電体基板103を貫通させるようにして配置され、接地用金属筐体101に設けられた取り付け穴105と、金属蓋体108に設けられた取り付けネジ穴109の対応する穴同士がネジ110で固定されている。
図10の構造では、伝送線路を形成した誘電体基板を高周波信号の伝播する導波管の中に配置出来る利点と、伝送線路の構造が簡単であるため小型化出来る利点が有る。
しかし、誘電体基板に形成した伝送線路を、一方を閉じた導波管で密閉しなければならず、伝送線路の電気的特性に影響を与えず密閉することは難しい。このため、導波管伝送線路変換装置を密閉するには、伝送線路を形成した誘電体基板と、一方を閉じた導波管の間を誘電体などで接着しなければならず、高周波信号の損失が増加する。
Yoke−Choy Leong and Sander Weinreb著「Full Band Waveguide−to−Microstrip Probe Transitions」1999年6月、IEEE MTT−S International Microwave Symposium IMS1999(Session TH1B−5) 出口勇介ほか著「広帯域ミリ波マイクロストリップ線路導波管変換器の設計」2004年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会B−1−177
上記の従来技術で示した第一の例では、単層の誘電体基板を用いており、誘電体基板に形成した伝送線路を高周波信号の伝播する導波管の中に挿入し、一方を閉じた導波管で遮蔽し、他方の導波管から高周波信号を外部に取り出す構造としている。このため、導波管伝送線路変換装置を密閉するには、伝送線路を形成した誘電体基板と、一方を閉じた導波管の間を誘電体などで接着しなければならず、高周波信号の損失が増加する。
上記の従来技術で示した第二の例でも同様に、単層の誘電体基板を用いており、誘電体基板に形成した伝送線路を、一方を閉じた導波管で遮蔽し、他方の導波管から高周波信号を外部に取り出す構造としている。また、一方を閉じた導波管と、高周波信号を外部に取り出す導波管とを、誘電体基板の表面に設けた接地電極と裏面の接地電極を接続するスルーホールにより接続している。このため、導波管伝送線路変換装置を密閉するには、伝送線路を形成した誘電体基板と、一方を閉じた導波管の間を誘電体などで接着しなければならず、高周波信号の損失が増加する。
本発明の目的は、上記のような課題を解決し、伝送線路を有し、誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、一体構造で気密構造とすることが可能な導波管伝送線路変換装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の導波管伝送線路変換装置は、伝送線路を有し、2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、伝送線路を配置した面直下に接地用の電極を設け、伝送線路の一方の面直下の接地用電極の一部を除去し、伝送線路を配置した面直下の接地用の電極を設けた誘電体基板の層を残し、少なくとも2層目以降の誘電体基板の一部を除去し空洞を設け、金属板、あるいは、導電性を有する誘電体基板で空洞に蓋をした構造、あるいは、誘電体基板の材料としてガラスまたはセラミック等を用い、誘電体基板の一部を除去して設けた空洞の内部にガラスまたはセラミック等より比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉した構造としたものである。
また本発明の導波管伝送線路変換装置は、伝送線路を有し、3層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、伝送線路を配置した面直下に接地用の電極を設け、伝送線路の一方の面直下の接地用電極の一部を除去し、伝送線路を配置した面直下の接地用の電極を設けた最下層の誘電体基板の層を残し、最上層目と最下層目の間にある少なくとも1層以上の誘電体基板の一部を除去し空洞を設けたて密閉した構造としたものである。更に、好ましくは、誘電体基板の材料としてガラス、セラミック等を用い、最上層目と最下層目の間にある少なくとも1層以上の誘電体基板の一部を除去して設けた空洞の内部の一部分にガラスまたはセラミック等より比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉し、最上層目から最下層目の間がガラスまたはセラミックと、ガラスまたはセラミック等より比誘電率の低い誘電体材料、および、空洞の3層で気密構造としたものである。
また、本発明の導波管伝送線路変換装置は、好ましくは、1層目に伝送線路を有して2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、伝送線路の接地用電極の一部を除去し、誘電体基板の少なくとも2層目以降の誘電体基板の一部を除去した空洞を設け、金属板または導電性を有する誘電体基板で空洞に蓋をしたものである。
また、本発明の導波管伝送線路変換装置は、好ましくは、1層目に伝送線路を有して3層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、3層以上の誘電体基板の最上層目と上記1層目の誘電体基板の間にある少なくとも1層以上の誘電体基板の一部を除去し空洞を設けたものである。
また、本発明の導波管伝送線路変換装置は、好ましくは、空洞の内部に誘電体基板と同じ比誘電率かまたはより比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉し、気密構造としたものである。
また、本発明の導波管伝送線路変換装置は、好ましくは、1層目に伝送線路を有し、2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、片端が終端された導波管部と伝送線路と接続するための接続用伝送線路部とを一体化構造としたものである。
また、外部導波管と接続するための接続用導波管部は、誘電体基板または空洞で構成し、終端部は金属板、あるいは、導電性を有する誘電体基板で空洞に蓋をした構造としたものである。
本発明によれば、伝送線路を有し、2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置を気密構造とすることができる。
更に、本発明によれば、誘電体基板の材料としてガラス、セラミック、またはガラスセラミック等の低温焼成セラミックを用い、誘電体基板の一部を除去して設けた空洞の内部にガラス、セラミック、または低音焼成セラミックより比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉し、気密構造とすることが容易となる。
以下、本発明の第一の実施例について、図1と図2によって説明する。図1は本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するために、層ごとに分解して示した図である。また、図2は、図1を組み立てた場合のA−B面の断面を示す図である。
第一の実施例は、3層構造で、図1(a)は、第1層(最下層)の裏面(下面)に形成される膜状の導体のパターン形状を示し、図1(b)は、第1層と、第1層の表面(上面)に形成される膜状の導体のパターン形状を示す図である。また、図1(c)は、第1層の上に積層する第2層と、第2層の表面(上面)に形成される膜状の導体のパターン形状を示す図である。更に、図1(d)は、第2層の上に積層する第3層と、第3層の表面(上面)に形成される膜状の導体のパターン形状を示す図である。そして、図1(e)は、第3層の上面に開いている穴を密閉するための蓋を示す図である。この蓋は、例えば、金属である。またあるいは、この蓋は、外表面を膜状の導体で覆った誘電体基板である。なお、導体2及び金属電極3,6,10,16は、例えば、Ag−PdやCuを含む導電性材料で構成されており、誘電体基板1,9,14は、例えば、99%アルミナ基板である。
また、誘電体基板1,9,14の外形形状及び寸法は同一である。
図1(a)、(b)において、第1層目の誘電体基板1の表面に、マイクロストリップ線路を形成するための導体2及び接地用金属電極3を膜状に形成する。このとき、接地用金属電極3は、図1(b)に示すように、高周波信号を取り出す導波管(外部回路の導波管)と同一寸法の形状に金属電極を取り除いた領域5を設けている。同様に、誘電体基板1の裏面の接地用金属電極6には、高周波信号を取り出す外部回路の導波管と同一寸法の形状7に金属電極を取り除いた領域7を設けている。電極3と電極6とは、スルーホール51(後出の図2参照)を介して電気的に接続する。
スルーホール51は、例えば、誘電体基板1に微小な径の貫通穴を設け、導電性の材料で充填して、接地用金属電極3のスルーホール接続部4と、接地用金属電極6のスルーホール接続部8とを、電気的に接続するスルーホールである。
更に、図1(c)において、第2層目の誘電体基板9は、高周波信号を取り出す外部回路の導波管と同一寸法の形状に第2層目の誘電体基板9を取り除いた穴11を設けている。穴11は貫通穴である。そして、接地用金属電極10は、第2層目の誘電体基板9の上面(表面)に、穴11を囲むように形成する。この接地用金属電極10の内側の寸法は、外部回路の導波管と同一寸法で、形状も同一である。
更に、第2層目の誘電体基板9には、接地用金属電極6と第1層目の誘電体基板1の上面に形成した伝送線路による導体2とを、外部回路(例えば、マイクロストリップ線路等)の伝送線路と接続するための切り欠き13を形成する。切り欠き13があるため、導体2とマイクロストリップ線路等の外部回路と接続が可能となる。
また、スルーホール52(後出の図2参照)を介して、第2層目の誘電体基板9上面に形成した接地用金属電極10と第1層目の誘電体基板1の上面に形成した接地用金属電極3とを電気的に接続する。
スルーホール52は、例えば、誘電体基板9に微小な径の貫通穴を設け、導電性の材料で充填して、接地用金属電極3のスルーホール接続部4と、接地用金属電極10のスルーホール接続部12とを、電気的に接続するスルーホールである。このとき、接地用金属電極パターン3のスルーホール接続部4の位置やその数、その穴径、または充填材は、スルーホール51と異なっていても良い。
また、同様に、図1(d)において、第3層目の誘電体基板14は、高周波信号を取り出す導波管と同一寸法の形状に第3層目の誘電体基板14を取り除いた穴17を設けている。穴17は貫通穴である。そして、接地用金属電極16は、第3層目の誘電体基板14の上面(表面)に、穴17を囲むように形成する。この接地用金属電極16の内側の寸法は、導波管と同一寸法で、形状も同一である。
更に、第3層目の誘電体基板14には、接地用金属電極6と第1層目の誘電体基板1の上面に形成した伝送線路による導体2とを、外部回路と接続するための切り欠き15を形成する。このため、導体2とマイクロストリップ線路等の外部回路と接続が可能となる。
また、スルーホール53(後出の図2参照)を介して第3層目の誘電体基板14の上面に形成した接地用金属電極16と第2層目の誘電体基板9の上面に形成した接地用金属電極10とを電気的に接続する。
スルーホール53は、例えば、誘電体基板14に微小な径の貫通穴を設け、導電性の材料で充填して、接地用金属電極10のスルーホール接続部12と、接地用金属電極16のスルーホール接続部18とを、電気的に接続するスルーホールである。このとき、接地用金属電極10のスルーホール接続部18の位置やその数、その穴径、または充填材は、スルーホール51やスルーホール52と異なっていても良い。
次に、図1(e)に示すように、第1層目の誘電体基板1の上面に形成した接地用金属電極3を取り除いた領域5の上面は、第2層目の誘電体基板9を取り除いた穴11と第3層目の誘電体基板14を取り除いた穴17とを経由して金属板または導電性を有する誘電体基板から成る蓋19で蓋をして気密構造とする。
上述の説明では、金属電極3、6、10、及び16、並びに、導体2は所定の厚さを有する膜状に形成されているが、図1及び図2では厚さが薄いため厚みの表現をしていない。また、図2において、図1のA−B断面では、左側のスルーホールの部分を通過しないので破線で示した。以上の膜の厚み表示及びスルーホールの破線表示は、以下の図3〜図9でも同様である。
図2は、本発明の第一の実施例の導波管伝送線路変換装置の断面図である。第1層の誘電体1、第2の誘電体9、第3の誘電体14、及び蓋19が下から積層されている。
第1層の誘電体1の下面には、接地用金属電極6が形成され、第1層の誘電体1と第2の誘電体9との間には、導体2、及び接地用金属電極3が形成されている。
第1層の誘電体1には、スルーホール51形成用の貫通穴があけられ、貫通穴に導電材料を充填することによって、接地用金属電極6と接地用金属電極3とが、スルーホール51を介して電気的に結合している。
第2層の誘電体9と第3の誘電体14との間には、接地用金属電極10が形成されている。
第2層の誘電体9には、スルーホール52形成用の貫通穴があけられ、貫通穴に導電材料を充填することによって、接地用金属電極3と接地用金属電極10とが、スルーホール52を介して電気的に結合している。
第3層の誘電体14と蓋19との間には、接地用金属電極16が形成されている。
第3層の誘電体14には、スルーホール53形成用の貫通穴があけられ、貫通穴に導電材料を充填することによって、接地用金属電極10と接地用金属電極16とが、スルーホール53を介して電気的に結合している。
接地用金属電極パターン16と蓋19は、電気的及び機械的に密着して結合し、第2の誘電体9と第3層の誘電体14に開口している空間(導波管)を密閉している。
図2の断面図で示す構造は、例えば、誘電体としてセラミックスを用い、そのセラミックスに適応した導電性材料を金属電極パターンの材料とすることによって、通常のセラミックス積層配線板またはセラミックパッケージと同様の周知の技術で製作することができる。
また、誘電体基板1,9,14の外形形状及び寸法は同一としたが、それぞれ異なっても良い。
また、蓋19として同様のセラミックス材を使用することで、図2の構造を一体構造で製作することもできる。また蓋19として金属材を用いる場合は、上記のセラミックス材を焼結する温度条件に対して十分融点が高ければ、同時に製作可能であるし、別々に製作後、蓋19をロウ付けすることも可能である。
図1では、誘電体基板1、9、及び14の比誘電率を5.6、厚さを0.15mm、伝送線路による導体2の幅を0.22mm、第1層目の誘電体基板1上面に形成した接地用金属電極パターン3を取り除いた領域5、第1層目の誘電体基板1の裏面に形成した接地用金属電極パターン6を取り除いた領域7、第2層目の誘電体基板9の穴11、第3層目の誘電体基板14の穴17は3.8×1.9mm、スルーホール4、8、12、18は0.2mmとした。なお、領域5、領域7、穴11、及び穴17は高周波信号を取り出す導波管と同一寸法である。また、穴11及び穴17を取り囲んで形成した金属電極パターン10と16の内側の寸法も3.8×1.9mmであり、高周波信号を取り出す導波管と同一寸法である。
図1と図2の実施例では、穴11と穴17とでできた導波管構造の内壁は導電性を有していない。
しかし、スルーホールの代わりに、例えばスルーホール51〜53の充填に使用するような導電性材料によって内壁にも導電膜を形成しても良いし、また、スルーホールを設け、かつ内壁に導電性材料を形成する構造でも良い。
また、図1と図2の実施例では、マイクロストリップ線路等の外部回路と接続するため、切り欠き13と15を設けている。この切り欠きは、各層毎に同じ形状、同じ寸法であっても良いが、それぞれ異なる形状、寸法であっても良い。また、外部回路と接続することができれば、切り欠き以外でも良い。
図1と図2の実施例では、第1層目の誘電体基板1の表面に、貫通穴11を形成した第2層目の誘電体基板9、貫通穴17を形成した第3層目の誘電体基板14を重ね、金属板または導電性を有する誘電体材から成る蓋19で蓋をした3層構造とした。
しかし、例えば第3層目の誘電体基板14と蓋19の間に穴11を形成した第2層目の誘電体基板9、あるいは、穴17を形成した第3層目の誘電体基板14と同様の誘電体基板を重ねて3層以上にする場合もあり、誘電体基板の層数を特に限定するものではない。
次に、本発明の第二の実施例について、図3と図4によって説明する。図3は本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するために、層ごとに分解して示した図である。また、図4は、図3を組み立てた場合のA−B面の断面を示す図である。
図3、図4の実施例は、図1、図2の実施例の穴11の部分に、第2層目の誘電体基板9の比誘電率より低い誘電体材料61を充填したものである。
図3、図4の実施例では、穴11の部分に誘電体材料61を充填したが、充填ではなく、誘電体基板として、第2層目の誘電体基板9の比誘電率より低い材料のガラスまたはセラミックの基板を用いて、一体成形して製作することでも良い。
図3と図4の実施例では、第1層目の誘電体基板1上面に、第2層目の誘電体基板9の比誘電率より低い誘電体材料61を充填した第2層目の誘電体基板9、穴17を形成した第3層目の誘電体基板14を重ね、金属板、あるいは、導電性を有する誘電体基板19で蓋をした3層構造とした。しかし、例えば第3層目の誘電体基板14と金属板、あるいは、導電性を有する誘電体基板19の間に第2層目の誘電体基板9の比誘電率より低い誘電体材料を充填した第2層目の誘電体基板9、あるいは、穴17を形成した第3層目の誘電体基板14と同様の誘電体基板を重ねて3層以上にする場合もあり、誘電体基板の層数を特に限定するものではない。なお、穴11の代わりの誘電体材料61と穴17の代わりの誘電体材料とは同じであっても異なっても良いし、また、比誘電率が同じであっても異なっても良い
次に、本発明の第三の実施例について、図5と図6によって説明する。図5は本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するために、層ごとに分解して示した図である。また、図6は、図5を組み立てた場合のA−B面の断面を示す図である。
図5、図6の実施例は、図1、図2の実施例の第2の誘電体基板において、穴11が無い第2の誘電体基板9′とし、第2の誘電体基板9′の表面の接地用金属電極パターン10は、図5(c)に示すように、高周波信号を取り出す導波管と同一寸法の形状に接地用金属電極を取り除いた領域11′を形成したものである。
図5、図6の実施例においても、3層以上にする場合もあり、誘電体基板の層数を特に限定するものではない。
次に、本発明の第四の実施例について、図7と図8によって説明する。図7は本発明の一実施例の導波管回路装置の構造を説明するために、層ごとに分解して示した図である。また、図8は、図7組み立てた場合のA−B面の断面を示す図である。
図7、図8の実施例は、図1、図2の実施例の蓋19の代わりに、第4層目の誘電体基板20を配置したものである。
即ち、図7、図8において、第4層目の誘電体基板20の上面(表面)に、接地用金属電極パターン21を形成し、かつ、第1層目の誘電体基板1の上面に形成した伝送線路による導体2を外部回路と接続するための切り欠き22を形成する。そして、スルーホール54を介して第4層目の誘電体基板20の上面に形成した接地用金属電極21と第3層目の誘電体基板14の上面に形成した接地用金属電極16とを接続している。第4層の誘電体20には、スルーホール54形成用の貫通穴があけられ、貫通穴に導電材料を充填することによって、接地用金属電極パターン22と接地用金属電極パターン16とが、スルーホール54を介して電気的に結合している。図7(e)のスルーホール接続部23は、接地用金属電極パターン22のスルーホール接続部であることを示す。
図7、図8の実施例においても、3層以上にする場合もあり、誘電体基板の層数を特に限定するものではない。
図9は、図1の実施例の導波管伝送線路変換装置について、外部回路として導波管を取り付ける場合の一実施例を示している。
図9において、外部回路としての導波管91を、導波管伝送線路変換装置の第1層の誘電体基板1の裏面の接地用金属電極6にはんだ、あるいは、ロウ付け等の周知の技術で接続する。このとき、図1の接地用金属電極6の領域7が、高周波信号を取り出す外部回路の導波管91配置が同じになるように接続する。またこの接続は、導波管伝送線路変換装置及び外部回路の導波管とが密着される構造であれば、何でも良く、例えば、ネジあるいはボルトナットによって密着させる構造であっても良い。
上述の実施例では、外部回路(例えば、マイクロストリップ線路等)の伝送線路と接続する時のインピーダンスマッチングのための導体2のパターン形状については何も述べていない。しかし、非特許文献1に記載があるように、インピーダンスマッチングのために、導体2のパターン形状を変更することはもちろん誘電体基板内に誘電体基板と組成、材料、機能の異なる素子を埋め込んだ構成とすることは自明である。また同様に、非特許文献2に記載があるように、外部導波管回路とのインピーダンスマッチングのために導体2の配置をシフトさせたり、電極パターンを工夫することは自明である。
以上のごとく、本発明によれば、一体構造で気密構造の導波管伝送線路変換装置を容易に製作することができる。
更に、誘電体基板の材料としてガラス、セラミック、またはガラスセラミック等の低温焼成セラミック等を用い、誘電体基板の一部を除去して設けた空洞の内部にガラス、セラミック等より比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉し、気密構造とすることが容易となる。
本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の断面図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。 本発明の第二の実施例における導波管伝送線路変換装置の構造を示す分解図である。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の断面図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の断面図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の断面図。 本発明の一実施例の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。 従来の導波管伝送線路変換装置の構造を説明するための図。
符号の説明
1,9,9′,14:誘電体基板、 2:導体、 3,6,10,16:電極、 4,8,12,18,23:スルーホール接続部、 5,7,11′:領域、 11,17:穴、 13,15:切り欠き、 19:蓋、 51,52,53,54:スルーホール、 61:外部導波管、 101:接地用金属筐体、 102:導体パターン、 103:誘電体基板、 104:導波管の穴、 105:取り付け穴、 107:穴、 108:金属蓋体、 109:取り付けネジ穴、 110:ネジ。

Claims (3)

  1. 1層目に伝送線路を有して2層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、上記伝送線路の接地用電極の一部を除去し、上記誘電体基板の少なくとも2層目以降の誘電体基板の一部を除去した空洞を設け、金属板または導電性を有する誘電体基板で上記空洞に蓋をしたことを特徴とする導波管伝送線路変換装置。
  2. 1層目に伝送線路を有して3層以上の誘電体基板を用いて形成した導波管伝送線路変換装置において、上記3層以上の誘電体基板の最上層目と上記1層目の誘電体基板の間にある少なくとも1層以上の誘電体基板の一部を除去し空洞を設けたことを特徴とする導波管伝送線路変換装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の導波管伝送線路変換装置において、上記空洞の内部に上記誘電体基板と同じ比誘電率かまたはより比誘電率の低い誘電体材料を充填して密閉し、気密構造としたことを特徴とする導波管伝送線路変換装置。
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