JP2007013261A - 弾性表面波素子およびこれを用いた高周波モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】フェースダウン実装時において、半田接合部にクラックが生じることのない信頼性の高い弾性表面波素子およびそれを用いた高周波モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、圧電基板28の一方主面の周縁部に近接または隣接して環状電極31が形成されてなる弾性表面波素子であって、環状電極31が圧電基板28の一方主面の周縁部から側面にかけて延出したことを特徴とする弾性表面波素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話装置等の無線装置に適用される弾性表面波素子およびこれを用いた高周波モジュールに関する。
図5に移動体通信機器のCDMA方式のブロック図を示す。このブロック図は800MHzと1.9GHzの周波数バンドとGPSの受信バンドを持った構成になっている。高周波モジュールは図中の太線22の部分であり、周波数を分ける分波器2と、800MHzと1.9GHzのSAWデュプレクサ(3a〜3c),(4a〜4c)と、送信系のRFIC17から出力された信号のノイズを落とすSAWフィルタ9,10と、800MHz,1.9GHzの周波数で駆動する電力増幅器7,8と、方向性結合器5,6と、検波用回路19と、GPS用のバンドパスフィルタ12とを含む構成になっている。
図6に高周波モジュール22の平面図、図7にその断面図を示す。多層基板23の表面には、電力増幅用半導体素子24,25が実装されており、ワイヤーボンディングで接続されている。電力増幅用半導体素子24,25の周囲には、電力増幅用整合回路26,27がチップ部品やパターンで形成されている。SAWデュプレクサを構成する受信用フィルタ3a,4a、送信用フィルタ3b、4bは多層基板23の表層に実装され、整合回路3c、4c(不図示)は多層基板23内であって前記受信用フィルタ3a,4a、送信用フィルタ3b、4bの下側に配置される。
図6および図7に示すように、SAWデュプレクサを構成する受信用フィルタ3a,4a、送信用フィルタ3b、4bとしての弾性表面波素子は、多層基板23に直接フリップチップ実装される。この弾性表面波素子は、図8に示すように、圧電基板28を基体とし、この圧電基板28の一方主面には、励振電極(IDT電極)29が形成されるとともに、入出力端子電極30と気密封止のための環状電極31が形成されている(特許文献1参照)。
一方、多層基板23には、弾性表面波素子の入出力端子電極30に対応するように入出力パッド32が形成されるとともに、弾性表面波素子の環状電極31に対応するように気密封止のための環状導体33が形成されている。
そして、多層基板23上のこれらの導体パターンに半田バンプ51を形成し、弾性表面波素子を熱で圧着して、入出力端子電極30に入出力パッド32を接合するとともに、環状導体33に環状電極31を接合して実装することにより、環状電極31および環状導体33によって囲まれる領域を封止する。その後、電力増幅用半導体素子24,25を実装しワイヤーボンドで接続し、全体をエポキシ樹脂52等で封止し、図6および図7に示すような高周波モジュールとなる。
特開平4−293310号公報
しかしながら、従来の構造の弾性表面波素子を多層基板上に実装して高周波モジュールを形成する場合、弾性表面波素子と多層基板23またはそれらを囲んでいる樹脂との熱膨張差によって半田バンプ等による接合部の信頼性が損なわれるという問題があった。
すなわち、弾性表面波素子の基体としての圧電基板28にはリチウムタンタレート単結晶からなる基板(LT基板)が良く使われるが、この熱膨張係数は16×10−6/℃であり、この弾性表面波素子が実装される多層基板23の熱膨張係数8〜12×10−6/℃とは大きな差がある。この差によって、図9に示すように、温度サイクルにて特に高温から低温に移行する際に、LT基板の収縮量が多層基板の収縮量よりも大きくなるので、半田接合部にクラック53が発生し、弾性表面波素子の気密性を損ねるという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、フェースダウン実装時において、半田接合部にクラックが生じることのない信頼性の高い弾性表面波素子およびそれを用いた高周波モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記圧電基板の側面に延出していることを特徴とする弾性表面波素子である。
また本発明は、圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されてなる弾性表面波素子であって、前記一方主面の周縁に段差部が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記段差部に延出していることを特徴とする弾性表面波素子である。
さらに本発明は、圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されてなる弾性表面波素子であって、前記一方主面の周縁に傾斜部が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記傾斜部に延出していることを特徴とする弾性表面波素子である。
さらにまた本発明は、上記の弾性表面波素子が、環状導体の形成された多層基板上に、前記環状電極と前記環状導体とを接合して実装されていることを特徴とする高周波モジュールである。
本発明によれば、フェースダウン実装時において半田接合部にクラックが発生するのを抑制することができる信頼性の高い弾性表面波素子および高周波モジュールが得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1に示す本発明の弾性表面波素子は、圧電基板28の一方主面にIDT電極29が形成されるとともに一方主面の周縁部に環状電極31が形成されており、環状電極31の少なくとも一部が圧電基板の側面に延出していることを特徴とするものである。
弾性表面波素子は、例えばリチウムタンタレート単結晶基板(LT基板)からなる圧電基板28の一方主面に、所望の電気的特性を実現するIDT電極29と、外部回路と接続するための入出力端子電極30と、一方主面の周縁部(周縁の近傍領域)に環状電極31が形成されているものである。換言すれば、圧電基板28は直方体形状であって、環状電極31がこの圧電基板28の一方主面の4辺(周縁)に沿って形成されている。この環状電極31は、後述の多層基板23に実装された際に、環状導体33と協働して弾性表面波素子のIDT電極29が形成された部位を気密封止するようになっている。そして、環状電極31は、圧電基板28の一方主面における周縁部の少なくとも一部(四隅を除く領域)から、圧電基板28の側面にかけて延出されている。
一方、多層基板23には、弾性表面波素子の入出力端子電極30に対応するように入出力パッド32が形成されるとともに、弾性表面波素子の環状電極31に対応するように気密封止のための環状導体33が形成されている。そして、多層基板23上のこれらの導体パターン(入出力パッド32、環状導体33)に半田バンプ51を形成し、弾性表面波素子を熱で圧着して、入出力端子電極30に入出力パッド32を接合するとともに、環状導体33に環状電極31を接合して実装することにより、環状電極31および環状導体33によって囲まれる領域を封止することで、図6および図7に示すSAWデュプレクサを構成する受信用フィルタ3a,4a、送信用フィルタ3b、4bとして機能するようになる。
さらに、電力増幅用半導体素子24,25を実装しワイヤーボンドで接続するとともに、電力増幅用半導体素子24,25の周囲に、電力増幅用整合回路26,27をチップ部品やパターンで形成し、その他の部品を実装した後、全体をエポキシ樹脂52で封止することで、図6および図7に示すような高周波モジュールとなる。
このとき、弾性表面波素子を形成している圧電基板28(LT基板)の熱膨張係数は16×10−6/℃であり、接合する多層基板23の熱膨張係数8〜12×10−6/℃とは大きく差がある。この差によって温度サイクルにて特に高温から低温に移行する際に、LT基板が多層基板23よりも大きく収縮し、半田接合部からクラックが生じやすくなるが、本発明の構造では、半田バンプ51が圧電基板28の側面まで形成されているため、LT基板の収縮に対して応力が分散し、クラックが生じにくく、半田バンプの信頼性は高くなる。
ここで、本発明においては、図2および図3に示すように、圧電基板28の一方主面の周縁に段差部281が形成されており、環状電極31の少なくとも一部(図では四隅を除く部位)が段差部281に延出しているのが好ましい。
また、図4に示すように、圧電基板28の一方主面の周縁に傾斜部282が形成されており、環状電極31の少なくとも一部(図では四隅を除く部位)が傾斜部282に延出しているのが好ましい。
このように形成することにより、半田バンプが段差部281または傾斜部282までまわりこむとともに半田バンプの体積が大きくなって応力がより緩和されるので、信頼性が向上する。しかも、製造しやすくなるという効果をも奏する。すなわち、図1においては圧電基板28をウェハーで形成した後、切断し、切断面(側面)に環状電極を形成するという工程が必要であり、この側面に環状電極を形成することが困難である。これに対し、図2及び図4に示す形状の弾性表面波素子においては、圧電基板をウェハーで形成した後、例えば、ダイシング等で凹溝やV字溝を形成し、この部位に蒸着等で電極形成を行い溝の中央で切断するという方法で容易に製造することができる。
なお、本発明の実施形態においては、環状電極31の一部(四隅を除く部位)が延出するようになっているが、全周にわたって延出していてもよい。また、環状電極31は段差部281または傾斜部282の全体を被覆するように延出されているが、応力緩和の効果を具備する範囲であれば、必ずしも全体を被覆しなくてもよい。
本発明の弾性表面波素子を示しており、(a)は一方主面の説明図であり、(b)は実装方法を示す説明図である。 図1に示す弾性表面波素子の他の例を示しており、(a)は一方主面の説明図であり、(b)は実装方法を示す説明図である。 図2に示す弾性表面波素子の実装状態を示す説明図である。 図1に示す弾性表面波素子の他の例を示しており、(a)は一方主面の説明図であり、(b)は実装方法を示す説明図である。 本発明の高周波モジュールを示すブロック図である。 高周波モジュールの平面図である。 図6に示す高周波モジュール22の断面図である。 従来の弾性表面波素子を多層基板上に実装する方法を示す説明図である。 図8に示す弾性表面波素子の実装状態を示す説明図である。
符号の説明
3a、4a・・・受信用フィルタ
3b、4b・・・送信用フィルタ
22・・・・・・高周波モジュール
23・・・・・・多層基板
24、25・・・電力増幅用半導体素子
26、27・・・電力増幅整合回路
28・・・・・・圧電基板
29・・・・・・IDT電極
30・・・・・・入出力電極
31・・・・・・環状電極
32・・・・・・入出力パッド
33・・・・・・環状導体
51・・・・・・半田バンプ
52・・・・・・エポキシ樹脂

Claims (4)

  1. 圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記圧電基板の側面に延出していることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されてなる弾性表面波素子であって、前記一方主面の周縁に段差部が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記段差部に延出していることを特徴とする弾性表面波素子。
  3. 圧電基板の一方主面にIDT電極が形成されるとともに前記一方主面の周縁部に環状電極が形成されてなる弾性表面波素子であって、前記一方主面の周縁に傾斜部が形成されており、前記環状電極の少なくとも一部が前記傾斜部に延出していることを特徴とする弾性表面波素子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の弾性表面波素子が、環状導体の形成された多層基板上に、前記環状電極と前記環状導体とを接合して実装されていることを特徴とする高周波モジュール。
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