JP2007012834A - 半導体装置、半導体装置の駆動方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の駆動方法、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング速度、とくにオン状態からオフ状態への高速でのスイッチングが可能なサイリスタ構成の半導体装置、さらにはこのような半導体装置の駆動方法および製造方法を提供する。
【解決手段】第1のp型領域p1、第1のn型領域n1、第2のp型領域p2、および第2のn型領域n2がこの順に接して設けられた半導体層101、第1のp型領域p1に接続されたアノード電極Aと、第2のn型領域n2に接続されたカソード電極Kと、第1のn型領域n1と第2のp型領域p2とに、それぞれ独立して制御可能に接続されたゲート電極Gn1,Gp2とを備えたことを特徴とする半導体装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイリスタ構成の半導体装置、この半導体装置の駆動方法、さらにはこの半導体装置の製造方法に関する。
図8(1)に示すように、サイリスタ構成の半導体装置は、p型領域p1,p2とn型領域n1,n2とを交互に4層設けてp1/n1/p2/n2構造としている。そして、外側に配置されたp型領域p1にアノード電極Aを接続し、対する外側に配置されたn型領域n2にカソード電極Kを接続し、さらに中央に配置されたp型領域p2にゲート電極Gを接続してなる。このようなサイリスタは、シリコン基板の表面層にp1/n1/p2/n2構造を縦型に設けた構成、およびSOI基板を用いてp1/n1/p2/n2構造を横型に設けた構成がある。
以上のような構成の半導体装置においては、図8(2)に示すように、アノード電極A−カソード電極K間に順バイアスを印加するとアノード電極Aに接続されたp型領域p1からn型領域n1へホールが供給され、カソード電極Kに接続されたn型領域n2からp型領域p2へ電子が供給さる。そして、これらのホールと電子とがn型領域n1/p型領域p2間のnp接合部で再結合することによって電流が流れ、オン状態となる。
また、図8(3)に示すように、アノード電極A−カソード電極K間に逆バイアスを印加することによりオフ状態とするが、これだけだと実質的なオフ状態となるのに数ms程度の時間を要してしまう。つまり、一度オン状態になると、アノード電極A−カソード電極K間に逆バイアス印加しただけでは自発的にオフ状態になる事はなく、電流を保持電流未満にするか、電源を落とすことにより、n型領域n1およびp型領域p2に流れている過剰なキャリアを全てこれらの領域から掃き出させるか、または再結合させる必要がある。
このため、オン状態からオフ状態とする場合には、アノード電極A−カソード電極K間に逆バイアス印加すると共に、p型領域p2に設けたゲート電極に電圧を印加する。これにより、p型領域p2中に電界を発生させて強制的に過剰キャリアである電子を吐き出させ、より速く実質的なオフ状態となるように動作させている。
尚、図9には、このような構成の半導体装置におけるアノード電極A−カソード電極K間の電圧(VAK)と、この半導体装置に流れる電流(I)との関係を示した。ここで示すように、アノードAに正の電圧を印加していくと、電圧(VAK)が臨界電圧(VFB)に達したところでn型領域n1/p型領域p2間のpn接合が順バイアスとなり、電圧(VAK)が低下して保持電流(IH)以上の電流が流れ始める。ただし、臨界電圧(VFB)までは、保持電流(IH)よりも低いスイッチング電流(IS)しか流れず、これを越えたところで保持電流(IH)よりも高い電流が流れ始める。
また以上のようなスイッチング動作を早めるために、ゲート電極の構成を、p型領域p2上に絶縁膜を介して電極を配置したMOS構造とする構成が提案されている(下記特許文献1および下記非特許文献1〜3参照)。
US patents 6,462,359 B1 F. Nemati and J. plummer, 1998, VLSI Tech., pp.66 F. Nemati and J. plummer, 1999, IEDM Tech., pp.283 F. Nemati et.al., 2004, IEDM Tech., pp.273
しかしながら、上述したように、ゲート電極をMOS構造とした場合であっても、p型領域p2中のキャリアを吐き出させるには、ある程度の時間を要することは同様である。
近年、上述した構成のサイリスタをメモリーに用いる素子構成が提案されている。これは、サイリスタのオフ状態を”0“、オン状態を”1“としてメモリー動作させるものである。そして、このような素子を実現するにあたり、メモリーとして用いられるサイリスタのスイッチング速度にさらなる高速化が求められている。
そこで本発明は、スイッチング速度、とくにオン状態からオフ状態への高速でのスイッチングが可能なサイリスタ構成の半導体装置を提供すること、さらにはこのような半導体装置の駆動方法および製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明は、サイリスタ構成の半導体装置であり、第1のp型領域、第1のn型領域、第2のp型領域、および第2のn型領域がこの順に接して設けられた半導体層を備えている。そして、第1のp型領域はアノード電極が接続され、第2のn型領域にはカソード電極が接続されている。また本発明に特徴的な構成としては、第1のn型領域と前記第2のp型領域とに、それぞれ独立して制御可能にゲート電極が設けられているところにある。
このような構成の半導体装置は次のような駆動を行うことができ、本発明はこのような駆動方法でもある。すなわち、半導体装置をオン状態とする場合には、アノード電極とカソード電極との間に順バイアスを印加する。またその後、この半導体装置をオフ状態とする場合には、アノード電極とカソード電極との間に逆バイアスを印加する。またこれと同時に、2つのゲート電極に対して、アノード電極とカソード電極との中間の電位を印加する。
また本発明は、以上のような構成の半導体装置の製造方法でもある。
以上のような半導体装置は、上述したように駆動させることにより、オフ状態の場合には、第1のp型領域と第1のn型領域との間も逆バイアスになるため、オン状態で第1のp型領域から第1のn型領域中に供給された少数キャリア(ホール)が、第1のp型領域に直ちに掃き出される。これと同時に、第2のp型領域と第2のn型領域との間も逆バイアスになるため、オン状態で第2のn型領域から第2のp型領域中に供給された少数キャリア(電子)が、第2のn型領域に直ちに掃き出される。つまり、オン状態からオフ状態に切り換えた際に、第1のn型領域および第2のp型領域ともに、小数キャリアがで再結合によって減衰して消滅するのを待つのではなく、これらの両方の領域いゲート電極を設けることによって強制的に小数キャリアを掃き出させるのである。これにより、第1のn型領域と第2のp型領域との両方から、直ちに少数キャリアが掃き出されるため、第1のn型領域と第2のp型領域との間のpn接合部で少数キャリアが結合して電流が流れることが、直ちに停止されるのである。
以上説明したように本発明によれば、オン状態からオフ状態に切り換えた際に、第1のn型領域と第2のp型領域との両方から、直ちに少数キャリアを掃き出すことが可能になるため、オン状態から実効的なオフ状態へのスイッチング速度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<半導体装置の構成>
図1は、本発明の半導体装置の概略を示す構成図である。この図に示す半導体装置と、図8を用いて説明した半導体装置との異なるところは、中央に配置されたn型領域n1とp型領域p2との両方に、それぞれ独立して制御可能なゲート電極Gn1、Gp2を設けたところにある。
すなわち、この半導体装置は、第1のp型領域p1(以下、単にp型領域p1と記す)、第1のn型領域n1(以下、単にn型領域n1と記す)、第2のp型領域p2(以下、単にp型領域p2と記す)、第2のn型領域n2(以下、単にn型領域n2と記す)を、この順に隣接して設けた半導体層101を備えている。そして、外側に配置されたp型領域p1にアノード電極Aが接続され、対する外側に配置されたn型領域n2にカソード電極Kが接続されている。また、中央に配置されたn型領域n1には、ゲート電極Gn1が設けられると共に、同じく中央に配置されたp型領域p2にも、ゲート電極Gp2が設けられた構成となっている。
これらのゲート電極Gn1、Gp2は、上述したように独立して制御可能に設けられており、n型領域n1とp型領域p2とに、異なる電位を印加することが可能である。また、これらのゲート電極Gn1、Gp2は、図示したように、半導体層101上にゲート絶縁膜102を介して電極膜103を設けた、いわゆるMOS構成であっても良い。尚、ゲート電極Gn1、Gp2の両方が、MOS構造であっても良く、一方のみがMOS構造であっても良く、さらに両方ともが半導体層101に対する金属材料の拡散接合によって構成されていても良い。
<半導体装置の駆動方法>
図2および図3は、上述した構成の半導体装置の駆動方法を説明する図であり、図2がオン状態、図3がオフ状態を示す。
先ず図2に示すように、この半導体装置をオン状態とするには、アノード電極Aとカソード電極Kとの間に順バイアスを印加する。また、この際、n型領域n2/p型領域p2間およびn型領域n1/p型領域p1間のそれぞれが順バイアスにとなるように、ゲート電極Gn1,Gp2は、VA>VGn1、VGp2>VKとすることが好ましい。
ここでは上記オン状態の一例として、アノード電位VA=0.6Vとし、カソード電位VK=0Vとする。また、ゲート電位VGn1=0.4Vとし、ゲート電位VGp2=0.2Vとする。
これにより、アノード電極Aに接続されたp型領域p1からn型領域n1へホールが供給され、カソード電極Kに接続されたn型領域n2からp型領域p2へ電子が供給される。そして、これらのホールと電子とがn型領域n1/p型領域p2間のnp接合部で再結合することによって電流が流れ、オン状態となる。
次に、上述したオン状態からオフ状態へのスイッチングについて説明する。
この場合、図3に示すように、アノード電極A/カソード電極K間に逆バイアスを印加する。ここでは、n型領域n1/p型領域p2間が逆バイアスとなるように、アノード電極Aに印加するアノード電位VAとカソード電極Kに印加するカソード電位VKとを設定することが重要である。またこれと同時に、n型領域n1に設けられたゲート電極Gn1と、p型領域に設けられたゲート電極Gp2とに、アノード電位VAとカソード電位VKとの中間の電位を印加する。つまり、VA<Gn1,Gp2<VKとする。ここでは、n1およびp2領域の少数キャリアの掃き出される効率を考慮すると、VA<Gn1<Gp2<VKとすることが好ましい。ただし、n型領域n1/p型領域p2間が逆バイアスに維持されるように、ゲート電極Gn1に印加するゲート電位VGn1と、ゲート電極Gp2に印加するゲート電位VGp2とを設定することが重要である。
ここでは上記オフ状態の一例として、アノード電位VA=0.6Vとし、カソード電位VK=1.2Vとする。また、ゲート電位VGn1=0.8Vとし、ゲート電位VGp2=1.0Vとする。
これにより、VA<Gn1であるため、p型領域p1/n型領域n1間が逆バイアスとなる。そして、オン状態においてp型領域p1からn型領域n1中に供給された少数キャリア(ホール)が、p型領域p1に直ちに掃き出される。一方、Gp2<VKであるため、p型領域p2/n型領域n2間も逆バイアスになる。そして、オン状態でn型領域n2からp型領域p2中に供給された少数キャリア(電子)が、n型領域n2に直ちに掃き出される。
つまり、オン状態からオフ状態に切り換えた際に、中央のn型領域n1とp型領域p2との両方から、直ちに少数キャリアが掃き出されるため、n型領域n1/p型領域p2間のpn接合部で少数キャリアが結合して電流が流れることが、直ちに停止されるのである。
この結果、オン状態からオフ状態に切り換えた際に、中央のn型領域n1とp型領域p2との両方から、直ちに少数キャリアを掃き出すことが可能になるため、オン状態から実効的なオフ状態へのスイッチング速度の向上を図ることができる。
<半導体装置の製造方法−1>
図4および図5は、上述した半導体装置の製造方法についての第1実施形態を示す断面工程図である。以下、これらの図に基づいて第1実施形態の製造方法を説明する。尚、本実施形態においては、第1導電型をp型、第2導電型をn型として説明を行うが、逆であっても良く、この場合には以下の説明におけるp型とn型とを入れ換えれば良い。
先ず、図4(1)に示すように、単結晶シリコンからなる半導体基板(半導体層)101の表面側に素子分離201を形成し、半導体基板101の表面側を各活性領域101aに分離する。その後、この活性領域101aの表面層に、イオン注入によってp型領域p2を形成する。この際、p型領域p2に導入するp型ドーパントのドーズ量は、例えばボロン(B)5E18個/cm3であり、1E18〜1E19個/cm3程度が好ましい。尚、p型ドーパントはインジウム(In)でも良い。
次に、図4(2)に示すように、半導体基板101の表面層にゲート絶縁膜102を形成する。このゲート絶縁膜102は、例えばSiO2膜を1〜10nm程度の膜厚で成膜したものであることとなる。尚、ゲート絶縁膜102は、SiO2からなるものに限定されることはなく、SiONはもちろんのこと、HfO2、HfON、Al23、HfSiO、HfSiON、La23など、通常のCMOSにおいて検討されているゲート絶縁膜であればよい。
次に、ゲート絶縁膜102上に、p型領域p2に電圧を印加するためのゲート電極Gp2を、第1ゲート電極として形成する。このゲート電極Gp2は、p型領域p2(活性領域101a)の中央を横切る状態で配置される。このゲート電極Gp2は、ポリシリコン、シリコン−ゲルマニウム、または金属によって形成する。この際、ゲート電極Gp2上に、オフセット絶縁膜203が積層されるように、電極材料膜と絶縁膜との積層構造をパターニングすることにより、ゲート電極Gp2を形成することとする。尚、オフセット絶縁膜203としては、SiO2またはSi34を用いることとする。
次に図4(3)に示すように、ゲート電極Gp2の一方側における活性領域101a上を開口し他の部分を覆う形状のレジストパターン205を形成する。そして、このレジストパターン205をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたp型領域p2に接する形状で、n型領域n2を形成する。この際、n型領域n2に導入するn型ドーパントのドーズ量は、例えばリン(P)1E19個/cm3であり、1E18〜1E21個/cm3程度が好ましい。ただし、このn型領域n2に導入されるn型ドーパントの濃度は、先に形成されたp型領域p2内に設けられるため、p型領域p2に導入したp型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、n型ドーパントはリン(P)の代わりに砒素(As)、アンチモン(Sb)等でも良い。
続いて、レジストパターン205を除去した後、以上の工程で半導体基板101に導入したドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1050℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
図4(4)に示すように、ゲート電極Gp2およびその上部のオフセット絶縁膜203の側壁に、絶縁性のサイドウォール207を形成する。このサイドウォール207は、SiO2、Si34どちらでもよく、またそれらの積層膜でもよい。またこのサイドウォール207の横方向の膜厚は、p型領域p2と次に形成するn型領域(n1)のジャンクションが、ゲート電極Gp2と次に形成するゲート電極(Gn1)との間に来るように設定する。これにより、形成するゲート電極(Gn1)によるn型領域(n1)への電圧印加の効果が得られるようにする。尚、サイドウォールの形成はn型領域n2を形成するイオン注入前に行っても良い。
次に、図5(5)に示すように、先に形成したn型領域n2を覆い、かつゲート電極Gp2の一方側における活性領域101a上を開口する形状のレジストパターン209を形成する。そして、このレジストパターン209およびオフセット絶縁膜203をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたp型領域p2に接する形状で、n型領域n1を形成する。この際、n型領域n1に導入するn型ドーパントのドーズ量は、例えばリン(P)1E19個/cm3であり、1E18〜1E21個/cm3程度が好ましい。ただし、このn型領域n2に導入されるn型ドーパントの濃度は、先に形成されたp型領域p2内に設けられるため、p型領域p2に導入したp型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、n型ドーパントはリン(P)の代わりに砒素(As)、アンチモン(Sb)等でも良い。また、n型領域n1がn型領域n2と同一のドーズ量であって良い場合には、これらのn型領域n1,n2は同一工程で形成しても良い。
続いて、レジストパターン209を除去した後、以上の工程で半導体基板101に導入したドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1050℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
以上の後、先に形成したゲート絶縁膜102をフッ化水素酸などを用いて一度剥離し、再度形成するか、または、先に形成したゲート絶縁膜102のダメージを回復するためのアニールを行う。これにより、次に形成するゲート電極(Gn1)の下部となるゲート絶縁膜102部分に加えられたダメージを取り除くことが好ましい。
次に、図5(6)に示すように、n型領域n1上に、ゲート絶縁膜102を介して、n型領域n1に電圧を印加するためのゲート電極Gn1を、第2のゲート電極として形成する。このゲート電極Gn1は、先に形成されたゲート電極Gp2に対してサイドウォール207によって絶縁された状態で、ゲート電極Gp2と平行に配置される。このゲート電極Gn1は、ポリシリコン、シリコン−ゲルマニウム、または金属によって形成する。この際、ゲート電極Gn1上に、オフセット絶縁膜211が積層されるように、電極材料膜と絶縁膜との積層構造をパターニングすることにより、ゲート電極Gn1を形成することとする。尚、オフセット絶縁膜211としては、SiO2またはSi34を用いることとする。
以上のようにして、ゲート電極Gn1を形成した後、図5(7)に示すように、先に形成したn型領域n2を覆い、かつゲート電極Gn1の一方側における活性領域101a上を開口する形状のレジストパターン213を形成する。そして、このレジストパターン213およびゲート電極Gn1/オフセット絶縁膜211をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたn型領域n1の表面層に、p型領域p1を形成する。この際、p型領域p1に導入するp型ドーパントのドーズ量は、例えばボロン(B)1E20個/cm3であり、1E18〜1E21個/cm3程度が好ましい。ただし、このp型領域p1に導入されるp型ドーパントの濃度は、先に形成されたn型領域n1内に設けられるため、n型領域n1に導入したn型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、p型ドーパントはボロン(B)の代わりにインジウム(In)でも良い。
続いて、レジストパターン213を除去した後、p型領域p1に導入したp型ドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1000℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
以上の後には、図5(8)に示すように、p型領域p1に接続されたアノード電極Aと、n型領域n2に接続されたカソード電極Kとをそれぞれ形成する。この際、両端部のp型領域p1とn型領域n2の露出部にサリサイド工程によってシリサイド(TiSi、CoSi、NiSi等)を形成し、以降は通常のCMOS工程と同様の配線工程を行う。
以上により、図1を用いて説明したように、中央に配置されたn型領域n1とp型領域p2に、それぞれ独立して制御可能なゲート電極Gn1,Gp2を設けてなる実施形態の半導体装置を完成させることができる。
<半導体装置の製造方法−2>
図6および図7は、上述した半導体装置の製造方法についての第2実施形態を示す断面工程図である。以下、これらの図に基づいて第2実施形態の製造方法を説明する。尚、本実施形態においては、第1導電型をp型、第2導電型をn型として説明を行うが、逆であっても良く、この場合には以下の説明におけるp型とn型とを入れ換えれば良い。
先ず、図6(1)に示す工程は、第1実施形態と同様に行い、単結晶シリコンからなる半導体基板(半導体層)101の表面側に素子分離301を形成して各活性領域101aを分離した後、この活性領域101aの表面層に、イオン注入によって中央のp型領域p2を形成する。
その後、図6(2)に示すように、半導体基板101の表面層にゲート絶縁膜102を形成する。ここまでの工程は、第1実施形態と同様に行って良い。
次に、ゲート絶縁膜102上に、活性領域101aの一部を露出させる形状で、ゲート電極Gp2上にオフセット絶縁膜303を積層させた積層パターンを形成する。この際、ゲート電極Gp2は、ポリシリコン、シリコン−ゲルマニウム、または金属によって形成する。また、オフセット絶縁性303としては、SiO2またはSi34を用いることとする。
その後、このオフセット絶縁膜303/ゲート電極Gp2の積層パターン側壁に、絶縁性のサイドウォール305を形成する。このサイドウォール305は、SiO2、Si34どちらでもよく、またそれらの積層膜でもよい。またこのサイドウォール305の横方向の膜厚は、p型領域p2と次に形成するn型領域(n1)のジャンクションが、次に形成するゲート電極(Gp2)と次に形成するゲート電極(Gn1)との間に来るように設定する。これにより、形成するゲート電極(Gn1)によるn型領域(n1)への電圧印加の効果が得られるようにする。
次に、オフセット絶縁膜303/ゲート電極Gp2、およびサイドウォール305をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたp型領域p2に接する形状で、中央部のn型領域n1を形成する。この際、n型領域n1に導入するn型ドーパントのドーズ量は、例えばリン(P)1.5E19個/cm3であり、1E18〜1E20個/cm3程度が好ましい。ただし、このn型領域n1に導入されるn型ドーパントの濃度は、先に形成されたp型領域p2内に設けられるため、p型領域p2に導入したp型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、n型ドーパントはリン(P)の代わりに砒素(As)、アンチモン(Sb)等でも良い。
続いて、以上の工程で半導体基板101に導入したドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1050℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
以上の後、先に形成したゲート絶縁膜102をフッ化水素酸などを用いて一度剥離し、再度形成するか、または、先に形成したゲート絶縁膜102のダメージを回復するためのアニールを行う。これにより、次に形成するゲート電極(Gn1)の下部となるゲート絶縁膜102部分に加えられたダメージを取り除くことが好ましい。
次に、図6(3)に示すように、n型領域n1上に、ゲート絶縁膜102を介してn型領域n1に電圧を印加するためのゲート電極Gn1を形成する。これと共に、オフセット絶縁膜303/ゲート電極Gp2をさらにパターニングして、p型領域p2に電圧を印加するためのゲート電極Gp2を形成する。この際、先ずオフセット絶縁膜303/ゲート電極Gp2、および側壁のサイドウォール305を覆う状態で、電極材料膜と絶縁膜とをこの順で成膜する。そして、n型領域n1と反対側のp型領域p2を露出させるように、絶縁膜/電極材料膜/オフセット絶縁膜303/ゲート電極Gp2をパターニングする。また、露出させたp型領域p2と反対側におけるn型領域n1を露出させるように、絶縁膜/電極材料膜をパターニングする。
以上により、p型領域p2に電圧を印加するためのゲート電極Gp2を、最初に形成したp型領域p2の中央を横切る形状に成形する。これと共に、n型領域n1に電圧を印加するためのゲート電極Gn1を、先に形成されたゲート電極Gp2に対してオフセット絶縁膜303およびサイドウォール305によって絶縁された状態で、ゲート電極Gp2と平行に形成する。尚、このゲート電極Gn1は、ポリシリコン、シリコン−ゲルマニウム、または金属によって形成する。また、オフセット絶縁膜307としては、SiO2またはSi34を用いることとする。
次に、図6(4)に示すように、先に形成したn型領域n1を覆い、かつゲート電極Gp2の一方側における活性領域101a上を開口する形状のレジストパターン309を形成する。そして、このレジストパターン309およびオフセット絶縁膜307をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたp型領域p2に接する形状で、端部のn型領域n2を形成する。この際、n型領域n2に導入するn型ドーパントのドーズ量は、例えばリン(P)1E19個/cm3であり、1E18〜1E21個/cm3程度が好ましい。ただし、このn型領域n2に導入されるn型ドーパントの濃度は、先に形成されたp型領域p2内に設けられるため、p型領域p2に導入したp型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、n型ドーパントはリン(P)の代わりに砒素(As)、アンチモン(Sb)等でも良い。
続いて、レジストパターン309を除去した後、以上の工程で半導体基板101に導入したドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1050℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
次に、図7(5)に示すように、先に形成したn型領域n2を覆い、かつゲート電極Gn1の一方側における活性領域101a上を開口する形状のレジストパターン311を形成する。そして、このレジストパターン311およびオフセット絶縁膜307をマスクにしたイオン注入により、先に形成されたn型領域n1の表面層に、端部のp型領域p1を形成する。この際、p型領域p1に導入するp型ドーパントのドーズ量は、例えばボロン(B)1E20個/cm3であり、1E18〜1E21個/cm3程度が好ましい。ただし、このp型領域p1に導入されるp型ドーパントの濃度は、先に形成されたn型領域n1内に設けられるため、n型領域n1に導入したn型ドーパントの濃度より高いことが必要である。尚、p型ドーパントはボロン(B)の代わりにインジウム(In)でも良い。
続いて、レジストパターン311を除去した後、p型領域p1に導入したp型ドーパントの活性化アニールを行う。ここでは、例えば1000℃、0秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲で良い。
次いで、図7(6)に示す工程は、第1実施形態において図5(8)を用いて説明したと同様に行う。すなわち、p型領域p1に接続されたアノード電極Aと、n型領域n2に接続されたカソード電極Kとをそれぞれ形成し、以降は通常のCMOS工程と同様の配線工程を行う。
以上により、図1を用いて説明したように、中央に配置されたn型領域n1とp型領域p2に、それぞれ独立して制御可能なゲート電極Gn1,Gp2を設けてなる実施形態の半導体装置を完成させることができる。
本発明の半導体装置の概略を示す構成図である。 本発明の半導体装置の駆動方法においてオン状態を示す図である。 本発明の半導体装置の駆動方法においてオフ状態を示す図である。 第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。 第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。 第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。 第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。 従来のサイリスタ構成の半導体装置の構成図である。 図8の半導体装置におけるV−I特性を示す図である。
符号の説明
101…半導体層(半導体基板)、102…ゲート絶縁膜、A…アノード電極、K…カソード電極、Gp2…ゲート電極、Gn1…ゲート電極、p1…第1のp型領域、n1…第1のn型領域、p2…第2のp型領域、n2…第2のn型領域

Claims (6)

  1. 第1のp型領域、第1のn型領域、第2のp型領域、および第2のn型領域がこの順に接して設けられた半導体層と、
    前記第1のp型領域に接続されたアノード電極と、
    前記第2のn型領域に接続されたカソード電極と、
    前記第1のn型領域と前記第2のp型領域とに、それぞれ独立して制御可能に接続されたゲート電極とを備えた
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記ゲート電極のうちの少なくとも一方は、絶縁膜を介して当該領域に接続されたMOS構造となっている
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 第1のp型領域、第1のn型領域、第2のp型領域、および第2のn型領域がこの順に接して設けられた半導体層と、前記第1のp型領域に接続されたアノード電極と、前記第2のn型領域に接続されたカソード電極と、前記第1のn型領域と前記第2のp型領域とに、それぞれ独立して制御可能に接続されたゲート電極とを備えた半導体装置の駆動方法であって、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に順バイアスを印加してオン状態とした後に、前記アノード電極と前記カソード電極との間に逆バイアスを印加すると共に、前記2つのゲート電極に当該アノード電極とカソード電極との中間の電位を印加してオフ状態とする
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の駆動方法において、
    前記第2のp型領域に接続されたゲート電極に、前記第1のn型領域に接続されたゲート電極よりも高い電位を印加する
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  5. 半導体層の表面側に第1の第1導電型領域を形成する工程と、
    前記第1導電型領域の中央部上に第1ゲート電極とその上部のオフセット絶縁膜との積層膜パターンを形成する工程と、
    前記第1ゲート電極の両脇おける前記半導体層の表面側に、前記第1の第1導電型領域によって分離された第1の第2導電型領域と第2の第2導電型領域を形成する工程と、
    前記積層膜パターンの側壁に設けた絶縁性のサイドウォールによって当該第1ゲート電極に対して絶縁された状態で、前記2つの第2導電型領域の一方の上部に第2ゲート電極を形成する工程と、
    上部に前記第2ゲート電極が設けられた前記第2導電型領域の表面層における当該第2ゲート電極脇に、第2の第1導電型領域を形成する工程とを行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 半導体層の表面側に第1の第1導電型領域を形成する工程と、
    前記第1の第1導電型領域上にその一部を露出させる形状で、第1ゲート電極とその上部のオフセット絶縁膜との積層膜パターンを形成する工程と、
    前記積層膜パターンから露出する前記半導体層の表面側に、前記第1の第1導電型領域に接する第1の第2導電型領域を形成する工程と、
    前記積層膜パターンとその側壁に設けた絶縁性のサイドウォールとを覆う状態で導電膜を形成し、当該導電膜と共に前記積層膜パターンを再びパターニングすることにより、前記第1の第2導電型領域に接続された当該導電膜からなる第2ゲート電極を形成すると共に、当該前記第1導電型領域の一部を露出させる工程と、
    前記第2ゲート電極から露出された前記第1の第1導電型領域に重なる位置に第2の第2導電型領域を形成する工程と、
    前記第2ゲート電極から露出された前記第1の第2導電型領域の表面層に第2の第1導電型領域を形成する工程とを行う
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。

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