JP2007011466A - 自動車の販売支援装置及び販売支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車メーカ及び各販売会社それぞれの状況に応じて設定された仕様を、自動車メーカ及び各販売会社の独立性を保ちつつ、顧客に対して提示可能にする。
【解決手段】自動車メーカの担当者により第1仕様を設定・記憶させる第1仕様設定手段61と、各販売会社の担当者により第2仕様を設定・記憶させる第2仕様設定手段62と、自動車メーカ、各販売会社又は各店舗の担当者の要求に応じて第1及び/又は第2仕様の情報をディスプレイに表示させる仕様表示手段64と、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って、第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、第1及び/又は第2仕様情報の表示、を制限するアクセス制限手段65と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、自動車の仕様の選定に係る情報を顧客に提示することによって、販売会社の販売業務を支援する販売支援装置及び販売支援方法に関する。
従来より、販売対象である商品のカタログ情報をマルチメディア情報の形態でデータベースに蓄積しておき、計算機システム上で特定化した商品に関する情報を上記データベースから読み出して、その商品の仕様の選定に係る情報を顧客に提示するようにしたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、自動車販売の分野においては、例えばインターネットに接続されたユーザ端末を顧客が操作することによって所定の選択肢に従って好みの仕様を選定するとともに、この選定した仕様の自動車に関する見積の請求や商談の申し込みをオンラインで行い得るようにした、BTO(Build to Order)と呼ばれるシステムがある(例えば、特許文献2参照)。
また、通常の自動車の販売形態においては(上記のBTOシステムではなく、販売会社の店舗において顧客と販売担当者とが商談を行う等)、自動車メーカが予め設定した標準仕様品に対し、例えば販売会社がディーラオプション等の仕様を設定し、それを店舗において顧客に提示する場合や、自動車メーカが所定の仕様を設定したカタログモデル車(車両モデル)を設定する一方で、販売会社も同様のカタログモデル車を設定し、それらを店舗において顧客に提示する場合がある。
特開平5−274326号公報 特開2002−297934号公報
ところで、特許文献1に開示されているようなシステムのデータベースを自動車メーカが運営し、そのデータベースに記憶されている自動車の仕様の選定に係る情報を各販売会社の各店舗において顧客に提供するシステムを考えると、そのデータベースに記憶される車両モデルやオプションは、自動車メーカが予め設定した車両モデルやオプションに限定されることが予想される。
しかしながら、自動車メーカが設定する車両モデルやオプションは、自動車メーカの意向に沿って設定されるものであり、販売時期や販売地域、顧客のニーズ等の点において適切でない場合があると共に、販売会社それぞれの販売戦略や特色に対応しない場合がある。
また、各販売会社の状況等を自動車メーカ側を的確に把握することは難しく、仮に把握したとしても、そうした状況に個別に対応する車両モデルやオプションを自動車メーカが設定することは極めて困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車メーカ及び各販売会社それぞれの状況に応じて設定された仕様を、自動車メーカ及び各販売会社の独立性を保ちつつ、顧客に対して提示可能にすることにある。
本発明の装置は、自動車の仕様の選定に係る情報を顧客に提示することによって、販売会社の販売業務を支援する自動車の販売支援装置である。
この販売支援装置は、上記自動車の仕様に関する情報が記憶される記憶手段と、自動車メーカの担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第1仕様を設定すると共に、当該設定した第1仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第1仕様設定手段と、各販売会社の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第2仕様を設定すると共に、当該設定した第2仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第2仕様設定手段と、上記自動車メーカ、各販売会社又は各販売会社に属する各店舗の担当者が操作する入力手段からの提示要求信号を受けて、その提示要求信号に係る第1及び/又は第2仕様の情報を上記記憶手段から読み出すと共に、読み出した仕様の情報をディスプレイに表示させる仕様表示手段と、上記入力手段からの認証信号を受けて認証処理を行うと共に、当該認証処理の認証結果に基づき、上記自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って、上記第1又は第2仕様設定手段による第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1及び/又は第2仕様情報の表示、を制限するアクセス制限手段と、を備える。
この構成によると、第1仕様設定手段は、自動車メーカが自動車の仕様を設定するための手段であって、自動車メーカの担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第1仕様を設定すると共に、それを記憶手段に記憶させる。
これに対し、第2仕様設定手段は、各販売会社が自動車の仕様を設定するための手段であって、各販売会社の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第2仕様を設定すると共に、それを上記記憶手段に記憶させる。
この第1及び第2仕様設定手段によって、自動車メーカ及び各販売会社は、それぞれの状況に応じて自動車の仕様を設定することが可能になる。
そして、仕様表示手段は、上記自動車メーカ、各販売会社又は各販売会社に属する各店舗の担当者が操作する入力手段からの提示要求信号に応じた第1及び/又は第2仕様の情報をディスプレイに表示させる。ここで、仕様表示手段によって表示される仕様の情報は、自動車メーカ及び各販売会社の担当者が仕様を設定する際に、参考情報として閲覧する場合と、店舗において顧客との商談中に顧客に対して提示する場合と、が含まれ、後者の場合は、自動車メーカ及び各販売会社のそれぞれが設定した仕様の情報が顧客に対し提示される。
そして、第1又は第2仕様設定手段による第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、仕様表示手段による第1及び/又は第2仕様情報の表示は、アクセス制限手段によって実行される認証処理の認証結果に基づき、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って制限される。
こうした仕様の情報に対するアクセスの制限を行うことによって、自動車メーカ及び各販売会社の独立性を保ちつつ、不適切な情報漏れ等が未然に防止される。
上記アクセス制限手段は、上記自動車メーカに対して、上記第1仕様設定手段による第1仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
これにより、自動車メーカは、第1仕様の設定によりメーカ側の販売意思を示すことができると共に、販売会社が設定する第2仕様情報を閲覧することは制限されるため、不適切な情報漏れを防止して販売会社の独立性が保たれる。
上記アクセス制限手段は、上記各販売会社に対して、上記第2仕様設定手段による第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報及び自社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
これにより、各販売会社は、第1仕様情報の表示(閲覧)によりメーカ側の販売意思を確認しつつ、自社の状況に応じて、商談に有利な仕様(第2仕様)を設定することができる。また、各販売会社は、第1仕様情報を参考にして第2仕様を設定することにより、自動車の仕様を一から設定する場合に比べて、その手間を省くことができる。
さらに、他の販売会社が設定した第2仕様情報を閲覧することは制限されるため、不適切な情報漏れを防止して販売会社間の独立性が保たれる。
上記アクセス制限手段は、上記各店舗に対して、上記仕様表示手段による第1仕様情報及び自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
これにより、各店舗は、自店舗が属する販売会社が設定した、商談に有利な仕様(第2仕様)の情報を顧客に提示することができる一方で、他の販売会社が設定した仕様の情報は得られないため、不適切な情報漏れを防止して販売会社間の独立性が保たれる。
上記販売支援装置は、上記店舗の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第3仕様を設定すると共に、当該設定した第3仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第3仕様設定手段をさらに備え、上記アクセス制限手段は、上記各店舗に対して、上記第3仕様設定手段による第3仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報、自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報及び自店舗が設定記憶した第3仕様情報の表示のみを許可する、としてもよい。
つまり、第3仕様設定手段は、各店舗が自動車の仕様を設定するための手段であって、各店舗の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第3仕様を設定すると共に、それを記憶手段に記憶させる。これにより、自動車メーカや販売会社よりも顧客に近い立場にある各店舗は、顧客のニーズや自店舗の状況に応じて自動車の仕様を設定し、それを顧客に提示することが可能になり、商談成立を高める上で有利になる。
また、アクセス制限手段によって、上記各店舗は、第1仕様情報、自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報及び自店舗が設定記憶した第3仕様情報の表示のみが許可され、他の販売会社及び他の店舗が設定した第2及び第2仕様情報の閲覧は制限されるため、不適切な情報漏れを防止して販売会社間及び店舗間の独立性が保たれる。
上記第1及び第2仕様設定手段は、第1及び第2仕様として、自動車の機能部品と所定の装備品とを組み合わせた車両モデルを設定する、としてもよい。
自動車メーカが設定した車両モデルや、販売会社が設定した車両モデルを顧客に提示することによって、顧客の仕様の選定がスムースになる。
上記第1及び第2仕様設定手段は、第1及び第2仕様として、オプション品を設定する、としてもよい。
自動車メーカ側が販売したいオプション品や、販売会社側が販売したい、又は顧客のニーズに合致し易いオプション品が設定可能になる。
本発明の方法は、自動車の仕様の選定に係る情報を顧客に提示することによって、販売会社の販売業務を支援するための自動車の販売支援方法である。
この販売支援方法は、上記自動車の仕様に関する情報が記憶される記憶手段を用い、自動車メーカの担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第1仕様を設定すると共に、当該設定した第1仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第1仕様設定ステップと、各販売会社の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第2仕様を設定すると共に、当該設定した第2仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第2仕様設定ステップと、上記自動車メーカ、各販売会社又は各販売会社に属する各店舗の担当者が操作する入力手段からの提示要求信号を受けて、その提示要求信号に係る第1及び/又は第2仕様の情報を上記記憶手段から読み出すと共に、読み出した仕様の情報をディスプレイに表示させる仕様表示ステップと、上記入力手段からの認証信号を受けて認証処理を行うと共に、当該認証処理の認証結果に基づき、上記自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って、上記第1又は第2仕様設定ステップにおける第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1及び/又は第2仕様情報の表示、を制限するアクセス制限ステップと、を含む。
上記アクセス制限ステップでは、上記自動車メーカに対して、上記第1仕様設定ステップにおける第1仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
上記アクセス制限ステップでは、上記各販売会社に対して、上記第2仕様設定ステップにおける第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報及び自社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
上記アクセス制限ステップでは、上記各店舗に対して、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報及び自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する、とすればよい。
上記販売支援方法は、上記店舗の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第3仕様を設定すると共に、当該設定した第3仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第3仕様設定ステップをさらに含み、上記アクセス制限ステップでは、上記各店舗に対して、上記第3仕様設定ステップにおける第3仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報、自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報、及び自店舗が設定記憶した第3仕様情報の表示のみを許可する、としてもよい。
上記第1及び第2仕様設定ステップは、第1及び第2仕様として、自動車の機能部品と所定の装備品とを組み合わせた車両モデルを設定する、としてもよい。
上記第1及び第2仕様設定ステップは、第1及び第2仕様として、オプション品を設定する、としてもよい。
以上説明したように、本発明の自動車の販売支援装置及び販売支援方法によると、自動車メーカ及び各販売会社は、それぞれの状況に応じて自動車の仕様を設定することが可能になり、それぞれが設定した仕様を顧客に対し提示することができると共に、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれは、予め設定された権限に従って、仕様の設定記憶及び仕様情報の閲覧が制限されるため、自動車メーカ及び各販売会社の独立性を保ちつつ、不適切な情報漏れ等を未然に防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態のシステムは、上記特許文献2に開示されているように、顧客が自宅等において、サーバに接続したユーザ端末を操作することによって、所定の仕様・装備を備えるベース仕様車を基本として、予め設定した複数の項目について顧客自身によって所望の仕様選定を行いかつ、その仕様選定した個別仕様車についての見積依頼等を行うことが可能なシステム(個別仕様車選定・見積システム)であると共に、販売会社の店舗において、サーバに接続した店舗端末を販売担当者が操作しながら、販売担当者と顧客との商談中に自動車の仕様を決定することが可能なシステム(販売支援システム)である。尚、個別仕様車選定・見積システムの詳細な構成については特許文献2を参照することとして、ここでは、販売支援システムの構成について詳細に説明する。
(ハードウエアの全体構成)
図1は、販売支援システムSの全体構成を示す概念図である。
同図において、1は、個別仕様車選定・見積システム又は販売支援システムSによって仕様選定及び発注が行われた自動車を生産する自動車メーカのためのサーバコンピュータであり、主に、後述するユーザ端末2、販売会社端末4、店舗端末5及びメーカ端末6に対するアプリケーション・サーバとして機能する。このサーバコンピュータは、当該自動車メーカに存在する場合も、或いは当該自動車メーカのためにその外部において他の運用者によって運営される場合も想定される(以下、本実施形態では、車両メーカ側サーバと称する)。
車両メーカ側サーバ1は、その動作中に必要に応じて、一般的な手法により、価格データベース(DB)11と、販売支援情報DB12と、顧客DB13とにアクセスすることができる。
価格DB11には、自動車メーカが希望する小売価格(以下、メーカ希望小売価格)が格納されている。
販売支援情報DB12には、販売支援システムSにおいて、ユーザ端末2、販売会社端末4、店舗端末5又はメーカ端末6に表示される各種画面(図6,7,11,13,14)の情報や、本システムSにおいて選定可能な仕様に関する情報等が格納されている。すなわち、詳しくは後述するが、上記販売支援情報DB12には、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗が設定したカタログモデルに関する情報が、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗それぞれに対応付けられた状態で格納されていると共に、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗が設定したオプションの情報も、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗それぞれに対応付けられた状態で格納されている。ここで、カタログモデルとは、自動車の機能部品と所定の装備品とを組み合わせた車両モデルとして設定されたものであるのに対し、オプションとは、車両ではなく、仕様そのもの(例えばオプション品、オプションパッケージ等)を意味する。
また、仕様には組み合わせのルール(装備の取り付け制限や、各カタログモデルにおける仕様の制限等)が予め決められており、この組み合わせルールも、上記販売支援情報DB12に格納されている。この組み合わせルールは、後述する仕様選定処理(M3)において利用される。
顧客DB13には、本システムSにおいて各顧客が既に仕様選定した仕様選定車に関する情報や、各顧客に提示されたその仕様選定車の見積価格等が、各顧客に割り当てられている顧客IDに関連付けされた状態で格納されている。
2は、パーソナルコンピュータからなるユーザ端末である。尚、ユーザ端末2は、携帯情報端末や携帯電話等であってもよい。このユーザ端末2は、個別仕様車選定・見積システムを利用する顧客が操作を行うものである。
31は、代表的な通信回線であるインターネットである。
4は、当該自動車メーカの自動車を販売する各販売会社に存在するコンピュータ(本実施形態では、販売会社端末と称する)である。この販売会社端末4は、仕様の設定・記憶等の際に、販売会社の担当者が操作する端末である。図1の例では、販売会社Aと販売会社Bとが存在し、販売会社A及びBのそれぞれに販売会社端末4が設置されている。
5は、販売会社に属する店舗に存在するコンピュータ(本実施形態では、店舗端末と称する)である。この店舗端末5は、仕様の設定・記憶等の際に、店舗の担当者が操作する端末である。図1の例では、販売会社Aに属する店舗として店舗A−1及びA−2が、販売会社Bに属する店舗として店舗B−1及びB−2が存在し、店舗A−1,A−2,B−1及びB−2のそれぞれに店舗端末5が設置されている。
6は、自動車メーカに存在するコンピュータ(本実施形態では、メーカ端末と称する)である。このメーカ端末6は、仕様の設定・記憶等の際に、自動車メーカの担当者が操作する端末である。
そして、上記の構成において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2、各販売会社端末4、各店舗端末5、及びメーカ端末6は、後述する自動車の仕様の選定に関する情報等を送受信すべく、インターネット31を介して、一般的な通信手法に従って、双方向通信を行うことができる。
また、51は、進捗管理コンピュータであって、このものは、見積価格の提供から商談・契約に至るまでの進捗状況を管理すると共に、上記商品指定コードによって発注を行うコンピュータである。この進捗管理コンピュータ51は、専用線を介して上記車両メーカ側サーバ1に接続されている。
52は、生産管理コンピュータであって、このものは、本システムSを利用して発注された自動車の組み立て状況等を管理するコンピュータである。53は、物流管理コンピュータであって、このものは、組み立てられた自動車の搬送状況等を管理するコンピュータである。
これらのコンピュータ51〜53は、その動作中に必要に応じてイントラネット32を介して互いにアクセスすることが可能に構成されている。
図2は、本実施形態における車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2、販売会社端末4、店舗端末5、及びメーカ端末6、並びに進捗管理、生産管理及び物流管理コンピュータ51〜53の内部構成を例示するブロック図である。
図中、22は、液晶表示器等のディスプレイ、23は、入力手段の一つであるキーボードである。24は、ブートプログラム等を記憶しているROMである。25は、各種処理結果を一時記憶するRAMである。26は、プログラム等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置である。27は、外部の装置と通信回線(本実施形態ではインターネット31等)を介して通信するための通信インタフェースである。尚、ユーザ端末2がコンピュータの場合はモデムやTAであり、ユーザ端末2が携帯情報端末や携帯電話である場合には無線送受信機である。そして28は、入力手段の一つであるマウス等のポインティングデバイスである。これらの各構成は、内部バス29を介して接続されており、CPU(中央演算処理装置)21は記憶装置26に記憶したプログラムに従って装置全体を制御する。本実施形態において、ディスプレイ22、キーボード23、並びにポインティングデバイス28は、後述する各表示画面において、各端末2,4,5,6を操作する操作者(顧客又は担当者)に対していわゆるマン・マシンインタフェースを提供する。
また、本実施形態において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2、販売会社端末4、店舗端末5及びメーカ端末6は、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプログラム)、そのソフトウエアに従ってインターネット31を介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエアを有する。
そして、上記の各ソフトウエアがCPUによって適宜実行されることにより、ユーザ端末2、販売会社端末4、店舗端末5又はメーカ端末6がインターネット31を介して車両メーカ側サーバ1に接続された(ログインした)状態において、車両メーカ側サーバ1と、各端末2,4,5,6とは、いわゆるサーバ・クライアント環境を形成する。
(販売支援システムの機能体系)
図3は、販売支援システムSにおいて実行される処理モジュールの基本的な機能体系を示す図であり、同図に示す各ブロックは、車両メーカ側サーバ1のCPUが実行するところの、後述する機能毎に大別したソフトウエア(ソフトウエアプログラム)の一単位であり、本実施形態では、この機能単位を、処理モジュールと称する。これらの処理モジュールは、車両メーカ側サーバ1の記憶装置26等に予め格納されている。尚、上記処理モジュールは、例えばCD−ROM等の記録媒体(図示省略)に記録されることもあり、この場合は、上記車両メーカ側サーバ1が記録媒体に記録された処理モジュールを読み込むことによって、この車両メーカ側サーバ1において後述する各処理モジュールが実行されることとなる。
ここで、各処理モジュールの機能について概説する。
・イニシャル処理(M1):販売支援システムSのホーム画面(ホームページ)を各端末4,5,6に表示すると共に、自動車の仕様選定等を行うための他の画面への遷移が可能である。
・仕様設定処理(M2):自動車メーカ、各販売会社、及び各店舗の担当者に対して、顧客に提示する自動車の仕様(カタログモデル、オプション等)を設定することができる環境を提供する。
・車両仕様選定処理(M3):各店舗の販売担当者が予め用意された選択肢の中から、顧客が所望する選択肢を選択する操作を繰り返すことにより、店舗端末5に対して自動車の仕様を選定可能な環境を提供する。さらに、車両仕様選定処理(M3)からは仕様選定車記憶処理(M4)への遷移が可能である。
・仕様選定車記憶処理(M4):仕様が確定した仕様選定車の情報を顧客DB13に記憶する。
・購入検討確認処理(M5):記憶している仕様選定車に関する情報や、現在までの見積価格の経緯等の情報を提供する。
・納期照会処理(M6):発注した自動車について、実際に納車できるまでの状況及び納期を報知する。
・インストラクション処理(M7):本販売支援システムSの利用方法や各機能の説明等が提供される。
上記の各処理モジュールは、後述する各種表示画面を、各端末4,5,6のディスプレイ22に表示し、その表示したウィンドウへの入力操作を実現する機能を有している。これにより、上記の各処理モジュールが車両メーカ側サーバ1にて実行されると共に、各端末4,5,6においてブラウザプログラムが実行されることにより、各端末4,5,6のディスプレイには、図6,7,11,13,14に示す各種画面の表示等によるマン・マシンインタフェースが提供される。係るマン・マシンインタフェースを利用して、担当者は顧客が所望する自動車の仕様選定や、顧客に提示する仕様の設定を行うことができる。
(各端末4,5,6にて実行されるソフトウエア)
ここで、販売会社端末4、店舗端末5又はメーカ端末6のCPU21が実行するところの、各種画面を表示するためのソフトウエアについて説明する。
図4は、本実施形態において、車両メーカ側サーバ1のサービスを受ける端末4,5,6が実行するソフトウエアのフローチャートである。
端末4,5,6の記憶装置26には、前述したように予めブラウザプログラムが格納されており、メーカ、販売会社又は店舗の担当者はまず、車両メーカ側サーバ1のCPU21が実行可能な販売支援システムSにクライアントとして自端末をリンクさせるべく、当該ブラウザプログラムを所定の手順で起動する(すなわち、記憶装置26内のブラウザプログラムをRAM25に読み込み、その読み込んだプログラムをCPU21により実行する)と共に、起動したブラウザの所定のエリアに所定のURLを入力する。その後、販売支援システムSへのリンクがインターネット31を介して行われると、端末4,5,6のCPU21は、以下のステップS11以降の処理を開始する。
ステップS11:リンク先のサイト(車両メーカ側サーバ1)よりホームページ(HP)の表示画面データ等を、通信インタフェース27を介してRAM25に受信する。本実施形態では、Webページの記述言語の一例として、一般的なHTML(Hyper Text Markup Language)を採用している。
ステップS12:車両メーカ側サーバ1より受信した表示画面データ、その表示画面に埋め込むデータ等に応じて、ディスプレイ22に画面を表示する。
ステップS13:キーボード23からの数値等のキー入力及び/又はポインティングデバイス28によるポインティング操作が行われたか否かを検出する。
ステップS14:ステップS13でYES(入力操作を検出)のときには、ディスプレイ22に表示している画面に対する所定の入力項目のデータ及び/又はポインティング操作に応じたデータを、通信インタフェース27を介して車両メーカ側サーバ1に送信する。
ステップS15:ブラウザの終了指示を表わす所定の入力操作が行われたか否かを判断し、その判断結果がNO(終了指示なし)のときにはステップS12に戻る。一方、ステップS18の判断結果がYES(終了指示あり)のときにはブラウザプログラムの実行を終了し、そのプログラムが駐在していたRAM25の領域を開放する。
(車両メーカ側サーバ1にて実行されるソフトウエア)
次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行されるソフトウエアについて説明する。
(1)各処理モジュールに共通のウィンドウ画面表示処理
図5は、本実施形態において車両メーカ側サーバ1が実行する各処理モジュールに共通のウィンドウ画面表示処理を示すフローチャートであり、車両メーカ側サーバ1にログインしている販売会社端末4、店舗端末5又はメーカ端末6のディスプレイ22に、担当者の入力操作に応じたウィンドウ画面を表示するために行われる処理である。この処理は、後述する各表示画面において、端末4,5,6の所定の操作によって使用する機能が変更されるのに応じて、車両メーカ側サーバ1のCPU21により開始される。
ステップS21:端末4,5,6に表示すべきトップ画面(すなわち、所定の操作により指定された機能に対応するトップ画面)内に必要な項目のデータを、車両メーカ側サーバ1の記憶装置26より読み出す。
ステップS22:当該表示すべきトップ画面の表示画面データ及びステップS21で記憶装置26より読み出したデータを、インターネット31を介してログインしている端末4,5,6に送信する。このとき、これらの表示画面データ等を通信インタフェース27を介して受信した端末4,5,6のCPU21は、現在実行しているブラウザ機能により当該受信した表示画面データ等を解釈し、その解釈に応じてディスプレイ22にトップ画面を表示する。
ステップS23:本システムの利用終了を示すデータを受信したか否かを検出し、YES(受信した)のときには処理を中止する。
ステップS24:ステップS23の判断でNO(未受信)のときには、端末4,5,6に現在表示されているウィンドウ画面上でソフトウエアボタン(以下、ボタンと呼ぶ。尚、ボタンは、いわゆるアイコンを含む)が押下(クリック)されたことを示すデータをインターネット31を介して受信したか否かを検出し、NO(未受信)のときにはステップS23に戻る。
ステップS25:ステップS24の判断でYES(受信した)のときには、現在表示されているウィンドウ画面によって利用可能な機能とは異なる他の機能を選択するためのボタンか否かを判断し、その判断の結果がYES(他の機能を示す)のときにはステップS21に戻る。一方、ステップS25の判断の結果がNO(他の機能ではない)のときには、ステップS27に進む。
ステップS26:ステップS23の判断でNO(未受信)のときには、現在、端末4,5,6にて表示中のウィンドウ画面に対する顧客の操作入力に応じて、インターネット31を介して受信するデータを、車両メーカ側サーバ1の記憶装置26や各DB11,12,13に書き込んだり(更新を含む)、進捗管理コンピュータ51に提供する、及び/又は記憶装置26や各DB11,12,13から新たにデータを読み出す。
ステップS27:必要に応じて、ステップS26で読み出したデータ及びそのデータを表示するウィンドウ画面を表わす表示画面データを、インターネット31を介してログインしている端末4,5,6に送信し、ステップS23に戻る。このとき、これらの表示画面データ等を、ステップS22の場合と同様に受信した端末4,5,6のCPU21は、例えば、現在まで表示していたトップ画面に従属しているウィンドウ画面の表示や、現在表示しているウィンドウ画面の一部への新たなウィンドウ画面の表示等を行う。
(2)各処理モジュール内における処理
−イニシャル処理(M1)−
図6は、イニシャル処理(M1)が表示するホーム画面A−1を例示する図であり、このホーム画面A−1は、販売会社端末4、店舗端末5又はメーカ端末6が本システムSのサイトにアクセスしたときに、上記各端末4,5,6に表示される画面である。ここで、上記ホーム画面A−1が各端末4,5,6に表示される前に、図7に示す認証画面C−1が表示され、車両メーカ、販売会社、又は店舗の担当者に対してIDとパスワードとの入力を促す。車両メーカ側サーバ1は、各端末4,5,6から送信されたID及びパスワードに基づいて認証処理を実行し、認証されたときにはホーム画面A−1を各端末4,5,6に表示させる(販売支援システムSにログインさせる)一方、認証されないときにはログインを拒否する。尚、認証処理は公知の種々の処理が採用可能であると共に、ここではIDとパスワードとの入力による認証を行っているが、認証方法としてはその他の、例えばバイオメトリクス認証を採用することも可能である。
図6に示すホーム画面A−1には、複数の操作ボタンが含まれており、「このサイトについて」又は「ご購入手順」の操作ボタンが操作されたときには、上記インストラクション処理(M7)の機能により、端末4,5,6には、所定の説明画面が展開される。また、「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作されたときには、当該端末4,5,6に対して、購入検討確認処理(M5)の機能が提供される。さらに、「ご購入車両納期照会」の操作ボタンが操作されたときには、当該端末4,5,6に対して、上記納期照会処理(M6)の機能が提供される。
また、ホーム画面A−1において、スポーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bの写真部分がクリックされたときには、当該端末4,5,6に対して、車両仕様選定処理(M3)の機能が提供される。
さらに、ホーム画面A−1において、「仕様設定」の操作ボタンが操作されたときには、当該端末4,5,6に対して、仕様設定処理(M2)の機能が提供される。
−仕様設定処理(M2)−
本販売支援システムSにおいては、車両仕様選定処理(M3)での仕様の選定方法として、所定の仕様・装備を備えるベース仕様車を基本として、予め設定した複数の項目について顧客が所望する仕様の選定を行う個別仕様選定方法と、メーカや販売会社等が仕様・装備を予め選定したカタログ仕様車の中から顧客が所望の仕様車を選定するカタログ仕様選定方法と、が用意されている。
つまり、図8に示すように、カタログ仕様車(カタログモデル)は、予め仕様・装備が選定されていて(例えば、グレードX−Iは、仕様Aと仕様Cとに「○」が付されていて、これらの仕様が予め選定されている)、商品指定コードが予め付されていると共に、その希望小売価格が予め設定されている。これに対し、個別仕様車(オプションフリーモデル)は、各仕様を自由に選定可能にされている(つまり、仕様A〜Gに「△」が付されていて、これらの仕様が選定可能にされている)。但し、カタログモデル及びオプションフリーモデルのいずれにおいても、例えば装備同士の干渉等を回避するための、装備の取り付け制限等が設定されており、そうした仕様の組み合わせルールを満たさない仕様の選択をすることはできない(例えば、グレードA−Iは、仕様Eに「−」が付されていて、この仕様が選定不可にされている)。尚、上述したように、仕様の組み合わせルールは販売支援情報DB12に格納されている。
また、図8,9に示すように、カタログモデルには、自動車メーカが仕様を設定する第1仕様(モデルX−I,モデルX−II)、各販売会社が仕様を設定する第2仕様(販売会社Aが設定したカタログモデルとしてのモデルA−I及びA−II、並びに販売会社Bが設定したカタログモデルとしてのモデルB−I及びB−II)、各店舗が仕様を設定する第3仕様(店舗A−1が設定したカタログモデルとしてのモデルA−1−I、店舗A−2が設定したカタログモデルとしてのA−2−I、店舗B−1が設定したカタログモデルとしてのB−1−I、店舗B−2が設定したカタログモデルとしてのB−2−I)の3種類が存在する。
自動車メーカ、各販売会社及び各店舗の担当者にはそれぞれ独自の権限が予め与えられており、カタログモデルやオプション品の設定・変更、及びカタログモデルやオプション品の情報の閲覧は、図7に示す認証画面C−1による認証処理の結果と、与えられている権限とに従って制限される。こうした権限を利用した情報のアクセス制限方法は、公知の方法を採用すればよい。
具体的には、自動車メーカの担当者に対しては上記第1仕様を設定してそれを販売支援情報DB12へ記憶することと、販売支援情報DB12に記憶されている第1仕様を読み出して閲覧することと、その読み出した第1仕様を変更してそれを販売支援情報DB12へ記憶すること(更新)と、が許可される(図9の実線の矢印参照)一方、他の情報(第2及び第3仕様)へのアクセス(閲覧)は禁止される。
また、各販売会社の担当者に対しては上記第1仕様へのアクセスが許可される(図9の破線の矢印参照)と共に、上記第2仕様を設定してそれを販売支援情報DB12へ記憶することと、販売支援情報DB12に記憶されている第2仕様(但し自販売会社が設定した仕様に限る)を読み出して閲覧することと、その読み出した第2仕様を変更してそれを販売支援情報DB12へ記憶することと、が許可される(図9の実線の矢印参照)一方、他の情報(他の販売会社が設定した第2仕様、及び第3仕様)へのアクセスは禁止される。
さらに、各店舗の担当者に対しては上記第1仕様及び第2仕様(但し自店舗が属する販売会社が設定した仕様に限る)へのアクセスが許可される(図9の破線の矢印参照)と共に、上記第3仕様を設定してそれを販売支援情報DB12へ記憶することと、販売支援情報DB12に記憶されている第3仕様(但し自店舗が設定した仕様に限る)を読み出して閲覧することと、その読み出した第3仕様を変更してそれを販売支援情報DB12へ記憶することと、が許可される(図9の実線の矢印参照)一方、他の情報(他の販売会社が設定した第2仕様、及び他の店舗が設定した第3仕様)へのアクセスは禁止される。
つまり、自動車商流の上流側である自動車メーカ、下流側である各販売会社、及び各店舗は、それぞれが個別に仕様を設定することが可能であると共に、上流側が設定した仕様の情報に対してはアクセスが可能である一方で、下流側が設定した仕様の情報に対してはアクセスが不可能にされている。
図10は、車両メーカ側サーバ1において行われる仕様設定処理(M2)を示すフローチャートである。
ステップS31:図7に示す認証画面C−1による認証処理の結果に基づいて、認証がされているか否かを判定し、認証されているのYESのときにはステップS32に移行し、認証されていないのNOのときにはステップS31を繰り返す。
ステップS32:端末4,5,6のディスプレイ22に仕様設定画面(図示省略)を表示し、キーボード23やポインティングデバイス28の操作に応じてカタログモデルやオプションを設定する(第1、第2及び第3仕様設定手段61,62,63)。
ステップS34:仕様設定画面において端末4,5,6の操作によって、DB12に既に記憶されている仕様(カタログモデル、オプション品)の情報の閲覧要求がされたか否かを判定し、要求されたのYESのときにはステップS35に進み、要求されていないのNOのときにはステップS36に進む。尚、上述したように、仕様情報の閲覧には制限があるため、自動車メーカ、各販売会社、各店舗の担当者は許可されているカタログモデルの情報のみ閲覧することが可能である(アクセス制限手段65)。
ステップS35:DB12から要求された仕様の情報を読み出し、それを端末4,5,6のディスプレイ22に表示する(仕様表示手段64)。自動車メーカの担当者は、既に設定している第1仕様の情報を参考情報として閲覧し、各販売会社の担当者は、自動車メーカが設定した第1仕様の情報又は自社が既に設定している第2仕様の情報を参考情報として閲覧し、各店舗の担当者は、自動車メーカが設定した第1仕様の情報、自店舗が属する販売会社が既に設定している第2仕様の情報、又は自店舗が既に設定している第3仕様の情報を参考情報として閲覧することになる。
ステップS36:端末4,5,6の操作によって設定した仕様の登録要求がされたか否かを判定し、要求されたのYESのときにはステップS37に進み、要求されていないのNOのときにはステップS33に戻る。
ステップS37:設定された仕様を、設定した主体(自動車メーカ、販売会社、店舗)を特定する情報と対応付けて販売支援情報DB12に記憶させ、処理を終了する。こうして、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗が設定した仕様(カタログモデル、オプション品等)の情報が、第1、第2及び第3仕様の情報として、販売支援情報DB12に個別に記憶されることになる(第1、第2及び第3仕様設定手段61,62,63、アクセス制限手段65)。
−車両仕様選定処理(M3)−
ホーム画面A−1において所望の車種が選択されると、車両仕様選定処理(M3)の機能により、図11に示す当該車種のモデル選択画面B−1が、店舗端末5に表示される。尚、車両仕様選定処理(M3)は、販売会社端末4においても実行可能であるが、ここでは通常の商談形態である店舗での商談中のケースを想定して、サーバ1と店舗端末5とによるサーバ・クライアント環境における車両仕様選定処理(M3)について説明する。
このモデル選択画面B−1では、上述したように、自動車メーカ、販売会社、又は店舗が設定した各カタログモデルを選択するボタンと、オプションフリーモデルを選択するボタンとが含まれる。
ここで、上述したように、販売支援情報DB12に格納されているカタログモデルの情報へのアクセスは権限によって制限されることから、図7に示す認証画面C−1による認証処理の結果に基づいて、モデル選択画面B−1には、販売会社が設定したカタログモデル(つまり第2仕様)としては、当該店舗が属する販売会社が設定したカタログモデルを選択するボタンのみが表示画面に含まれ、他の販売会社が設定したカタログモデルを選択するボタンは含まれない。同様に、店舗が設定したカタログモデル(つまり第3仕様)としては、当該店舗が設定したカタログモデルを選択するボタンのみが表示画面に含まれ、他の店舗が設定したカタログモデルを選択するボタンは含まれない。例えば図11に示すモデル選択画面B−1は、店舗A−1における店舗端末5に表示される画面を例示しており、カタログモデルとしては、自動車メーカが設定したモデルX−I,モデルX−II、店舗A−1が属する販売会社Aが設定したモデルA−I,モデルA−II、店舗A−1が設定したモデルA−1−Iが含まれる(アクセス制限手段65)。
モデル選択画面B−1において、オプションフリーモデルが選択された場合には、後述するオプションフリーモデル提示処理によって、選択されている車種のベース仕様車(複数のグレードから所望のグレードを選択可能にして、その選択したグレードのベース仕様車としてもよい)を基本として、所定の複数項目について所望の仕様選定から確定までを顧客自身が行うことができる。換言すれば、当該システム内部にベース仕様車として予め設定されている各種の仕様(装備)は、顧客の要求に応じて、他の仕様(装備)に置き換えられる、或いは、ベース仕様車には設定されていない新たな装備(オプション装備)が追加される。
これに対し、モデル選択画面B−1において、いずれかのカタログモデルが選択された場合にはカタログモデル提示処理によって、選択したカタログモデルの情報が顧客に提示されると共に、予め設定されている項目については、所望の仕様選定を行うことができる。
図12は、車両メーカ側サーバ1が実行するところの、仕様選定処理(M3)のフローチャートを示している。
ステップS41:モデル選択画面B−1においてカタログモデルが選択されたか否かを判定し、いずれかのカタログモデルが選択されたのYESのときは、ステップS411に移行し、いずれのカタログモデルも選択されていないのNOのときには、ステップS42に移行する。
ステップS42:モデル選択画面B−1においてオプションフリーモデルが選択されたか否かを判定し、オプションフリーモデルが選択されたのYESのときは、ステップS43に移行し、オプションフリーモデルが選択されていないのNOのときには、ステップS41に戻る。
ステップS43:オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2を表示して、仕様の選定を実行させる。
図13は、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2のフォーマットを例示する図であり、この仕様提示画面B−2において、上半分の領域には、ホーム画面A−1において選択された車種の外観写真及びその内装写真、それら写真を拡大表示可能な「ZOOM」ボタン、当該車種に関する各種情報を表示可能な「商品情報」ボタン、顧客が選択した仕様に応じた車両単位(自動車1台分として)のメーカ希望小売価格(車両価格Total)、そのメーカ希望小売価格の明細について表示可能な「明細」ボタン、並びに選択済みの仕様の各項目について詳細が表示される。
また、仕様提示画面B−2の下半分の領域には、仕様の選定作業に係る各カテゴリ(ステップ)が複数枚重ねられたフォルダ形式で表示される。ここで、カテゴリは、グレードカテゴリ(第1ステップ)、カラーカテゴリ(第2ステップ)、メーカオプションカテゴリ(第3ステップ)、エクステリアカテゴリ(第4ステップ)、インテリアカテゴリ(第5ステップ)、及び販社オプションカテゴリ(第6ステップ)から構成される。尚、仕様の選定は、カテゴリの順番に行う必要はなく、どのカテゴリからでも仕様の選定を行うことが可能にされている。こうした仕様選定処理(M3)は、販売支援情報DB12に格納されている仕様の組み合わせのルールに基づいて、一般的なコンフィグレーションエンジンを利用することによって実現することが可能である。
図13の例では、第3ステップのフォルダが選択された状態が表示されており、選択されたフォルダ(アクティブな状態)には、そのステップにおいて顧客が選定すべき仕様項目について、選択可能な仕様候補が、写真等のイメージ、名称、価格、及び装着制限等として表示される。表示された仕様候補の中から顧客が所望の仕様を選択するのに応じて、車両メーカ側サーバ1は、価格DB11を参照することによって当該選択された選択肢の単価(メーカ希望小売価格)を取得し、これに応じて、上記仕様提示画面B−2における右上に表示されていた車両単位のメーカ希望小売価格を更新して表示するようにしている。
また、仕様が選定される毎に、選定された仕様の情報は車両メーカ側サーバ1(又は店舗端末5)のRAM25に一時記憶される。
仕様提示画面B−2の下半分の領域には、ホーム画面A−1(図6)にジャンプすることが可能な「HOME」ボタン、前後の選定ステップに遷移可能な「BACK」及び「NEXT」ボタン、仕様の選定中又は全ての仕様の選定後に操作することによって、その選定中又は選定後の自動車の情報を、顧客情報に対応付けて顧客DB13に記憶させるための記憶処理(M4)に移行する「記憶」ボタンが表示される。
従って、ステップS43は、入力手段(キーボード23又はポインティングデバイス28)からの要求信号を受けて、各仕様を顧客が選定可能な個別仕様モデルの情報を記憶手段(販売支援情報DB12)から読み出すと共に、読み出した個別仕様モデルの情報をディスプレイ22に表示しながら上記入力手段による仕様の選定入力をさせかつ、その選定された仕様を逐次記憶手段(RAM25)に記憶させる個別仕様モデル提示手段67に対応する。
また、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2には、オプションフリーモデル提示処理から、カタログモデル提示処理に切り換えるための「カタログモデル」ボタン71が表示されており、このボタン71を選択操作したときには、ディスプレイ22の表示画面が、後述するカタログモデル用の仕様提示画面B−3に切り換わることになる。
ステップS44:上記「カタログモデル」ボタン71が操作されたか否かを判定し、操作されたのYESのときにはステップS45に移行し、操作されていないのNOのときにはステップS410に移行する。例えばオプションフリーモデルにおいて選定可能な仕様数が多いことから、顧客がそうした多数の仕様の選定に煩雑さを感じた場合や、選定した仕様の組み合わせが、いずれかのカタログモデルにおいて設定されている仕様と一致する又は類似している場合、また選定した仕様(パーツ)が例えば少量生産品であるが故に、当該個別仕様車の納車時期が遅くなる場合、等に、販売担当者は、オプションフリーモデルの提示中に顧客に対しカタログモデルを提案すればよい。
ステップS45:図7に示す認証画面C−1における認証処理によって、認証がされているか否かを判定し、認証されているのYESのときにはステップS46に移行し、認証されていないのNOのときにはステップS43に戻る(認証手段69)。
つまり、「カタログモデル」ボタン71は販売担当者のみが操作可能であり、例えば顧客は操作することができない。これによって、オプションフリーモデルの提示からカタログモデルの提示への切り換えは、店舗の主導により行われることになる。尚、図示は省略するが、カタログモデルの提示に切り換える際には、複数のカタログモデルの内のどれを選択するかを決定する画面が表示される。尚、「カタログモデル」ボタン71の操作後に、図7に示す認証画面C−1を再度表示させ、認証処理を再度行うようにしてもよい。
ステップS46:車両メーカ側サーバ1のRAM25に記憶されている、既に選定されている仕様の中に、そのカタログモデルにおいて制限される仕様が含まれているか否かを、販売支援情報DB12に記憶されている仕様の組み合わせルールに従って判定する。制限される仕様が選定されているのYESのときにはステップS47に移行し、選定されていないのNOのときにはステップS49に移行する(仕様チェック手段70)。
ステップS47:カタログモデルにおいて制限される仕様を取り消すか否かを入力する画面(図示省略)を店舗端末5のディスプレイ22に表示し、仕様の取り消しが選択されたか否かを判定する。仕様の取り消しが選択されたのYESのときにはステップS48に移行し、仕様の取り消しが選択されていないのNOのときにはステップS43に戻り、オプションフリーモデルでの仕様の選定を継続する。
ステップS48:制約のある仕様を取り消した上で、ステップS49に移行する(仕様チェック手段70)。
ステップS49:後述するカタログモデル仕様選定処理に移行する(ステップS411に移行する)。このときに、車両メーカ側サーバ1のRAM25に記憶されている情報に基づいて、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2において選定していた仕様の情報(但し、取り消された仕様は除く)は、カタログモデル用の仕様提示画面B−3に反映される。つまり、オプションフリーモデル提示処理で選定した仕様を、カタログモデル提示処理に移行した後に再度選定する必要はない(提示切換手段68)。こうすることで、オプションフリーモデルの提示からカタログモデルの提示へと、スムースに移行することが可能になる。
ステップS410:オプションフリー用の仕様提示画面B−2における仕様選定が終了したか否か、が判定され、終了したのYESのときはフローを終了して次の処理に移行する一方、終了していないのNOのときにはステップS43に戻って、仕様の選定を継続する。
こうして、このオプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2において選定操作を行うことにより、顧客は、選択した所望の車種についての仕様をゲーム感覚の操作によって簡単に選定することができ、当該顧客は、自動車のチューニングショップのエンジニアが自動車をチューニングしていく感覚を味わうことができる。
ステップS411:モデル選択画面B−1において選定したモデルについての、カタログモデル用の仕様提示画面B−3を店舗端末5のディスプレイ22に表示し、仕様の選定を実行させる。
図14は、カタログモデル用の仕様提示画面B−3のフォーマットを例示する図であり、図13と比較して分かるように、カタログモデル用の仕様提示画面B−3と、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2とは、その画面のレイアウトが互いに同じにされている。
カタログモデル用の仕様提示画面B−3と、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2との相違点は、カタログモデル用の仕様提示画面B−3では、当該カタログモデルにおいて選定することが制限されている仕様を選択することとができなくされている点である。つまり、図14に示す仕様提示画面B−3においては、フォルダ形式で表示されるカテゴリが、カラーカテゴリ(第1ステップ)、メーカオプションカテゴリ(第2ステップ)、エクステリアカテゴリ(第3ステップ)、インテリアカテゴリ(第4ステップ)、及び販社オプションカテゴリ(第5ステップ)から構成され、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2において表示されていたグレードカテゴリが省略されている(つまり、フォルダ数が少なくなっている)。また、各カテゴリにおいて予め設定されている仕様については、例えば色を変える等によって、そのことが認識可能に構成される一方、選定可能な仕様の制限により、本カタログモデルでは選定することができない仕様に対して「×」印が付されて、そのことが認識可能に構成されている。尚、選定不可の仕様に「×」印を付すこと以外にも、例えば選択不可の仕様は、表示をなくしたり、色を変えたり(例えばグレー表示にする)する等の表示形態を変更させる種々の構成が、採用可能である。
尚、カタログモデル用の仕様提示画面B−3においても、仕様が選定される毎に、選定された仕様の情報は車両メーカ側サーバ1(又は店舗端末5)のRAM25に一時記憶される。
従って、ステップS411は、入力手段(キーボード23又はポインティングデバイス28)からの要求信号を受けて、所定の仕様が既設定されたカタログモデルの情報を記憶手段(販売支援情報DB12)から読み出すと共に、読み出したカタログモデルの情報をディスプレイ22に表示させるカタログモデル提示手段66に対応する。
また、カタログモデル用の仕様提示画面B−3には、オプションフリーモデル用の仕様提示画面に移行するための「オプションフリーモデル」ボタン72が表示されており、このボタン72を操作したときには、ディスプレイ22の表示画面が、上述したオプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2に切り換わることになる。
ステップS412:上記「オプションフリーモデル」ボタン72が操作されたか否かを判定し、操作されたのYESのときにはステップS413に移行し、操作されていないのNOのときにはステップS415に移行する。例えば当該カタログモデルにおいて選定することが不可能な仕様を顧客が希望する場合、等に、販売担当者はカタログモデルの選定中に、オプションフリーモデルを提案すればよい。
ステップS413:図7に示す認証画面C−1における認証処理によって、認証がされているか否かを判定し、認証されているのYESのときにはステップS414に移行し、認証されていないのNOのときにはステップS411に戻る(認証手段69)。
つまり、「オプションフリーモデル」ボタンは販売担当者のみが操作可能であり、例えば顧客は操作することができない。これによって、カタログモデルの提示からオプションフリーモデルの提示への切り換えは、店舗の主導により行われる。尚、「オプションフリーモデル」ボタン72の操作後に、図7に示す認証画面C−1を再度表示させ、認証処理を再度行うようにしてもよい。
ステップS414:オプションフリーモデル仕様選定処理に移行する(ステップS43に移行する)。このときに、車両メーカ側サーバ1のRAM25に記憶されている情報に基づいて、カタログモデル用の仕様提示画面B−3において選定していた仕様の情報、及びカタログモデルに設定されている仕様の情報は、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2に反映される。つまり、カタログモデル提示処理で選定した仕様を、オプションフリーモデル提示処理に移行した後に再度選定する必要はない(提示切換手段68)。こうすることで、カタログモデルの提示からオプションフリーモデルの提示へと、スムースに移行することが可能になる。
ステップS415:カタログモデル用の仕様提示画面B−3における仕様選定が終了したか否か、が判定され、終了したのYESのときはフローを終了して次の処理に移行する一方、終了していないのNOのときにはステップS411に戻って、仕様の選定を継続する。
従って、上記の実施形態のシステムは、自動車メーカ、各販売会社、及び各店舗のそれぞれが自動車の仕様(第1、第2及び第3仕様)を設定し、それを販売支援情報DB12に記憶させて、顧客に提示することができるため、自動車メーカは、第1仕様の設定によりメーカ側の販売意思を示すことができ、各販売会社は、第1仕様情報の表示(閲覧)によりメーカ側の販売意思を確認しつつ、自社の状況に応じて、商談に有利な仕様(第2仕様)を設定することができ、各店舗は、自店舗が属する販売会社が設定した、商談に有利な仕様(第2仕様)の情報を顧客に提示することができると共に、顧客のニーズや自店舗の状況に応じて自動車の仕様(第3仕様)を設定し、それを顧客に提示することが可能になり、商談成立を高める上で有利になる。
また、自動車メーカ、各販売会社、及び各店舗のそれぞれに対して、仕様の情報のアクセスが制限されているため、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗の独立性を保ちつつ、不適切な情報漏れ等を未然に防止することができる。
また、自動車メーカ、各販売会社及び各店舗が、自動車の仕様としてカタログモデルを設定することにより、顧客の仕様の選定がスムースになると共に、仕様としてオプション品を設定することにより、自動車メーカ側が販売したいオプション品や、販売会社側が販売したい、又は顧客のニーズに合致し易いオプション品が設定可能になる。
また、上記システムSは、上記のように自動車メーカ、各販売会社及び各店舗が設定したカタログモデルの情報を顧客に提示するモードと、オプションフリーモデルの情報を顧客に提示するモードとが用意されていて、店舗における商談中に、担当者は、顧客の様子を見ながら、上記カタログモデルの情報の提示から上記オプションフリーモデルの情報の提示へ、又は、上記オプションフリーモデルの情報の提示からカタログモデルの情報の提示へと、仕様に係る情報の提示の仕方を切り換えることができる。これによって、顧客の希望に添った自動車の仕様を選定できる可能性が高くなる。
つまり、カタログモデルの情報を提示している最中に、カタログモデルを望まない顧客に対しては、オプションフリーモデルをタイミング良く顧客に提示することができる一方、オプションフリーモデルにおける仕様を選定している最中に、顧客の所望する仕様がカタログモデルにも設定されている場合に、カタログモデルをタイミング良く顧客に提示したり、オプションフリーモデルの納車時期が遅くなる場合に、納車時期が比較的早くなるカタログモデルをタイミング良く顧客に提示したりすることができる。
また、提示の切り換えは、店舗の担当者に対し許可されているため、販売会社側(担当者側)が主導して、顧客に対し種々の仕様を提案することができ、商談成立の確率が高まる。
さらに、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2(図13参照)と、カタログモデル用の仕様提示画面B−3(図14参照)とは、互いに同じレイアウトに構成される一方で、カタログモデルにおいて設定されている仕様情報と、上記個別仕様モデルにおいて選定可能な仕様情報と、の表示形態が切り換わるため、表示形態を切り換えるソフトウエア制御のみで、カタログモデルの情報提示と個別仕様モデルの情報提示とを相互に切り換えることができる。また、カタログモデルの情報提示と個別仕様モデルの情報提示とでレイアウトを同じにすることにより、顧客の視認性向上を図ることができる。
加えて、オプションフリーモデルの提示からカタログモデルの提示へと提示を切り換えるときには、オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2において既に選定されている各仕様が、上記カタログモデルにおいて制限されている仕様であるか否かを判定することによって、仕様の制限が自動的かつ機械的にチェックされ、担当者と顧客との商談をスムースに継続することができる。
また、カタログモデルにおいて制限されている仕様が存在しているときには、その制限されている仕様が取り消されかつ、制限されていない仕様はそのままカタログモデルに反映されるため、オプションフリーモデルからカタログモデルへの提示の切り換えをスムースに行うことができる。
尚、上記実施形態の販売支援システムSは、店舗において担当者と顧客とが商談を行うことを前提として、店舗端末5とサーバ1とによるサーバ・クライアント環境において仕様選定処理(M3)等を行うようにしているが、例えば店舗端末5とユーザ端末2とをサーバ1を介して互いに接続し、店舗端末5を操作する担当者と、ユーザ端末2を操作する顧客とが、オンライン上で商談を行うことが可能なシステムとしてもよい。
以上説明したように、本発明は、自動車メーカ及び各販売会社それぞれの状況に応じて設定された仕様を、自動車メーカ及び各販売会社の独立性を保ちつつ、顧客に対して提示することが可能であるから、販売会社の販売業務を支援する自動車の販売支援装置及び販売支援方法として有用である。
本実施形態における販売支援システムの全体構成を示す概念図である。 車両メーカ側サーバ、ユーザ端末、販売会社端末、店舗端末及びメーカ端末等の内部構成を例示するブロック図である。 販売支援システムにおいて実行される処理モジュールの機能体系を示す図である。 車両メーカ側サーバのサービスを受ける端末が実行するソフトウエアのフローチャートである。 車両メーカ側サーバが実行する各処理モジュールに共通のウィンドウ画面表示処理を示すフローチャートである。 ホーム画面A−1を例示する図である。 認証画面C−1を例示する図である。 カタログモデル及びオプションフリーモデルの仕様表の一例である。 自動車メーカ、各販売会社、各店舗のカタログモデルの設定、変更、閲覧に関する権限を図示した概念図である。 仕様設定処理のフローチャートである。 モデル選択画面B−1を例示する図である。 仕様選定処理のフローチャートである。 オプションフリーモデル用の仕様提示画面B−2を例示する図である。 カタログモデル用の仕様提示画面B−3を例示する図である。
符号の説明
12 販売支援情報DB(記憶手段)
22 ディスプレイ
23 キーボード(入力手段)
28 ポインティングデバイス(入力手段)
61 第1仕様設定手段
62 第2仕様設定手段
63 第3仕様設定手段
64 仕様表示手段
65 アクセス制限手段
66 カタログモデル提示手段(仕様表示手段)

Claims (14)

  1. 自動車の仕様の選定に係る情報を顧客に提示することによって、販売会社の販売業務を支援する自動車の販売支援装置であって、
    上記自動車の仕様に関する情報が記憶される記憶手段と、
    自動車メーカの担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第1仕様を設定すると共に、当該設定した第1仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第1仕様設定手段と、
    各販売会社の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第2仕様を設定すると共に、当該設定した第2仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第2仕様設定手段と、
    上記自動車メーカ、各販売会社又は各販売会社に属する各店舗の担当者が操作する入力手段からの提示要求信号を受けて、その提示要求信号に係る第1及び/又は第2仕様の情報を上記記憶手段から読み出すと共に、読み出した仕様の情報をディスプレイに表示させる仕様表示手段と、
    上記入力手段からの認証信号を受けて認証処理を行うと共に、当該認証処理の認証結果に基づき、上記自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って、上記第1又は第2仕様設定手段による第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1及び/又は第2仕様情報の表示、を制限するアクセス制限手段と、を備えた販売支援装置。
  2. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記アクセス制限手段は、上記自動車メーカに対して、上記第1仕様設定手段による第1仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報の表示のみを許可する販売支援装置。
  3. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記アクセス制限手段は、上記各販売会社に対して、上記第2仕様設定手段による第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報及び自社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する販売支援装置。
  4. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記アクセス制限手段は、上記各店舗に対して、上記仕様表示手段による第1仕様情報及び自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する販売支援装置。
  5. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記店舗の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第3仕様を設定すると共に、当該設定した第3仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第3仕様設定手段をさらに備え、
    上記アクセス制限手段は、上記各店舗に対して、上記第3仕様設定手段による第3仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示手段による第1仕様情報、自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報及び自店舗が設定記憶した第3仕様情報の表示のみを許可する販売支援装置。
  6. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記第1及び第2仕様設定手段は、第1及び第2仕様として、自動車の機能部品と所定の装備品とを組み合わせた車両モデルを設定する販売支援装置。
  7. 請求項1に記載の販売支援装置において、
    上記第1及び第2仕様設定手段は、第1及び第2仕様として、オプション品を設定する販売支援装置。
  8. 自動車の仕様の選定に係る情報を顧客に提示することによって、販売会社の販売業務を支援するための自動車の販売支援方法であって、
    上記自動車の仕様に関する情報が記憶される記憶手段を用い、
    自動車メーカの担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第1仕様を設定すると共に、当該設定した第1仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第1仕様設定ステップと、
    各販売会社の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第2仕様を設定すると共に、当該設定した第2仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第2仕様設定ステップと、
    上記自動車メーカ、各販売会社又は各販売会社に属する各店舗の担当者が操作する入力手段からの提示要求信号を受けて、その提示要求信号に係る第1及び/又は第2仕様の情報を上記記憶手段から読み出すと共に、読み出した仕様の情報をディスプレイに表示させる仕様表示ステップと、
    上記入力手段からの認証信号を受けて認証処理を行うと共に、当該認証処理の認証結果に基づき、上記自動車メーカ、各販売会社及び各店舗のそれぞれに対し個別に設定記憶された権限に従って、上記第1又は第2仕様設定ステップにおける第1又は第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1及び/又は第2仕様情報の表示、を制限するアクセス制限ステップと、を含む販売支援方法。
  9. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記アクセス制限ステップでは、上記自動車メーカに対して、上記第1仕様設定ステップにおける第1仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報の表示のみを許可する販売支援方法。
  10. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記アクセス制限ステップでは、上記各販売会社に対して、上記第2仕様設定ステップにおける第2仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報及び自社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する販売支援方法。
  11. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記アクセス制限ステップでは、上記各店舗に対して、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報及び自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報の表示のみを許可する販売支援方法。
  12. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記店舗の担当者が操作する入力手段からの設定信号を受けて自動車の第3仕様を設定すると共に、当該設定した第3仕様の情報を上記記憶手段に記憶させる第3仕様設定ステップをさらに含み、
    上記アクセス制限ステップでは、上記各店舗に対して、上記第3仕様設定ステップにおける第3仕様の設定記憶、並びに、上記仕様表示ステップにおける第1仕様情報、自店舗が属する販売会社が設定記憶した第2仕様情報、及び自店舗が設定記憶した第3仕様情報の表示のみを許可する販売支援方法。
  13. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記第1及び第2仕様設定ステップは、第1及び第2仕様として、自動車の機能部品と所定の装備品とを組み合わせた車両モデルを設定する販売支援方法。
  14. 請求項8に記載の販売支援方法において、
    上記第1及び第2仕様設定ステップは、第1及び第2仕様として、オプション品を設定する販売支援方法。
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