JP2007010576A - 測色装置と測色方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの偏光フィルタを用いることなく、表面反射光を除外し、拡散反射光の波長毎の強度を計測することができる技術を提供する。
【解決手段】 測色装置は、入射軸に沿った照明光で試料を照明する照明手段と、試料によって反射された反射光を受光する受光手段と、試料と受光手段との間に介在している偏光フィルタとを備えている。偏光フィルタは、反射光が透過するときに、照明光の入射軸と試料表面の法線とを含む入射面に対して垂直に振動している成分を吸収することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体の色彩を測定する技術に関する。
物体を照明光で照明するとともに物体によって反射された反射光を受光し、反射光の波長毎の強度を計測することによって、物体の色彩を定量的に測定する技術が開発されている。
物体によって反射された反射光には、照明光が物体表面において表面反射された表面反射光と、照明光が物体内部において拡散反射された拡散反射光とが含まれている。そのうちの表面反射光は、照明光が鏡面的に反射されたものであり、その波長毎の強度には照明光の波長毎の強度が強く反映される。物体の色彩を正確に測定するためには、表面反射光を除外し、拡散反射光の波長毎の強度を計測する必要がある。
特許文献1には、偏光を利用して、人の肌の色を測定する技術が開示されている。この技術では、照明手段と肌との間に第1の偏光フィルタを用意し、照明光を直線偏光に変換した上で、肌に入射させている。特許文献1によると、肌に直線偏光を入射した場合、表面反射では照明光の偏光状態が維持されることから、表面反射光は直線偏光になるという。一方、拡散反射では振動方向が様々に変化することから、拡散反射光はあらゆる方向に振動する非偏光になるという。そのことから、特許文献1の技術では、肌と受光手段との間に、第1の偏光フィルタと偏光方向が直交する第2の偏光フィルタを用意することによって、表面反射光を吸収するようにしている。
特開2002−200050号公報
特許文献1の技術では、照明手段と測定対象との間に位置する第1の偏光フィルタと、測定対象と受光手段との間に位置する第2の偏光フィルタを用意する必要がある。第1の偏光フィルタでは、照明光の光強度の略半分が吸収されてしまう。第2の偏光フィルタでは、拡散反射光の光強度の略半分が吸収されてしまう。そのことから、受光手段において拡散反射光を十分な強度で受光するためには、比較的に出力の大きい照明手段を用意することが必要となる。
本発明は、2つの偏光フィルタを用いることなく、表面反射光を除外し、拡散反射光の波長毎の強度を計測することができる技術を提供する。
本発明の技術は、物体等の色彩を測定するための測色装置に具現化することができる。この測色装置は、入射軸に沿った照明光で試料を照明する照明手段と、試料によって反射された反射光を受光する受光手段と、試料と受光手段との間に介在している偏光フィルタとを備えている。そして、偏光フィルタは、反射光が透過するときに、入射面に対して垂直に振動している成分を吸収することを特徴とする。ここでいう入射面とは、照明光の入射軸と試料表面の法線とを含む平面を示す。
試料に入射した照明光は、その一部が試料表面において表面反射されるとともに、その一部が試料内部において拡散反射される。
試料表面における表面反射では、照明光のなかで入射面に対して垂直に振動する成分と、照明光のなかで入射面に対して平行に振動する成分が、互いに異なる反射率によって反射される。各振動方向の成分に対する反射率は、照明光が試料表面へ入射するときの入射角に応じて変化する。このとき、入射面に対して平行に振動する成分については、その反射率がゼロとなる入射角が存在する。この入射角は、一般にブリュースタ角と呼ばれている。照明光の入射角がブリュースタ角に等しい場合、照明光が非偏光であっても、表面反射光は入射面に対して垂直に振動する成分のみを持つ直線偏光となる。一方、試料内部において拡散反射された拡散反射光は、常に非偏光となる。従って、照明光の入射角をブリュースタ角に調整するとともに、反射光のなかで入射面に対して平行に振動している成分のみを抽出できれば、表面反射光を除外した上で拡散反射光の波長毎の強度を計測することが可能となる。
本発明によって具現化される測色装置では、試料と受光手段との間に、入射面に対して垂直に振動する成分を吸収する偏光フィルタが用意されている。それにより、反射光のなかで入射面に対して平行に振動している成分のみを受光することができる。照明光の入射角をブリュースタ角に調整することによって、表面反射光が偏光フィルタによって除外されることとなり、拡散反射光の波長毎の強度を正しく計測することができる。
この測色装置によると、2つの偏光フィルタを用いることなく、表面反射光を除外し、拡散反射光の波長毎の強度を計測することができる。
試料表面に対するブリュースタ角は、試料の光屈折率に応じて変化する。そのことから、上記の測色装置では、試料の光屈折率を入力する入力手段と、入力手段によって入力された光屈折率に基づいて、照明手段による照明光の入射軸と試料表面の法線とがなす入射角を調整する調整手段が付加されていることが好ましい。
試料表面に対するブリュースタ角は、試料の光屈折率に基づいて計算することができる。そのことから、上記の測色装置では、入力手段によって入力された光屈折率に基づいて、試料表面に対するブリュースタ角を計算する計算手段が付加されていることが好ましい。この場合、調整手段は、入射角を、計算手段によって計算されたブリュースタ角に調整することが好ましい。
本発明の技術は、物体等の色彩を測定するための測色方法に具現化することもできる。この方法は、入射軸に沿った照明光で試料を照明する工程と、試料によって反射された反射光を、偏光フィルタを透過させた後に受光する工程を備えている。この方法で用いる偏光フィルタは、反射光が透過するときに、照明光の入射軸と試料表面の法線とを含む入射面に対して垂直に振動している成分を吸収することを特徴とする。
この測色方法によると、2つの偏光フィルタを用いることなく、表面反射光を除外し、拡散反射光の波長毎の強度を計測することができる。
本発明によって、物体等の色彩を正確に測定することが可能となる。1つの偏光フィルタで足りることから、2つの偏光フィルタによって弱められた反射光から測色するという困難な作業が必要とされない。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) 測色装置は、回動可能な試料台を備えている。
(形態2) 測色装置は、試料によって反射された反射光を受光し、反射光の波長毎の光強度を測定する光度計を備えている。
(形態3) 測色装置は、照明光の正反射方向と光度計の受光軸とがなす変角を調整する手段を備えている。
本発明を実施した測色装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の測色装置10の構成を模式的に示している。測色装置10は、物体等の色彩を定量的に測定する装置である。
測色装置10は、色彩の測定対象である試料100を載置するための試料台14を備えている。試料台14は、基準軸Cの回りに回動可能に設けられている。試料台14には、試料表面100a内に基準軸Cが位置するように、試料100が固定される。この場合、試料表面100aの法線方向Dbは、xy平面内に位置している。試料台14が基準軸Cの回りに回動すると、試料表面100aの法線方向Dbは、xy平面内において基準軸Cの回りに回動する。
測色装置10は、試料台14上の試料100を照明するための光源器12を備えている。光源器12は、例えばハロゲンランプを用いて構成することができる。光源器12の光軸Daは、xy平面内において基準軸Cに向けて伸びており、基準軸Cと垂直に交わっている。光源器12が発した照明光2は、基準軸Cの近傍において試料100の試料表面100aに入射する。照明光2が試料表面100aに入射するときの入射角は、光源器12の光軸Daと試料表面100aの法線方法Dbとがなす角θとなる。測色装置10では、試料台14を基準軸Cの回りに回動させることによって、試料表面100aを照明するときの照明光2の入射角を調整できるようになっている。
測色装置10は、回転台16と、光度計18と、偏光フィルタ20を備えている。回転台16は、基準軸Cの回りに回動可能となっている。光度計18と偏光フィルタ20は、回転台16上に配置されている。光度計18の受光軸Ddは、xy平面内において基準軸Cに向けて伸びており、基準軸Cと垂直に交わっている。偏光フィルタ20は、基準軸Cと光度計18の間に配置されている。試料100によって反射された反射光4は、偏光フィルタ20を透過した後に、光度計18によって受光される。
光度計18は、いわゆる分光光度計であり、反射光4の波長毎の強度を測定することができる。光度計18は、分光器(例えばプリズム)や受光素子(例えばフォトダイオードアレイ等)を用いて構成されている。
偏光フィルタ20は、その吸収軸がz軸方向に伸びている直線偏光子を備えている。偏光フィルタ20は、試料100によって反射された反射光4が透過するときに、xy平面に対して垂直に振動する成分は吸収し、xy平面に対して平行に振動する成分のみを透過させる。光度計18には、反射光4のなかのxy平面に対して平行に振動する成分のみが入射する。
回転台16が回動すると、光度計18の受光軸Ddが、xy平面内において基準軸Cの回りに回動する。このとき、受光軸Ddと正反射方向Dcとがなす角αが変化する。受光軸Ddと正反射方向Dcとがなす角αは、一般に変角と呼ばれている。測色装置10では、回転台16を基準軸Cの回りに回動させることによって、変角αを調整することができる。
図1に示すように、測色装置10は、試料台14を回動させる第1モータ22と、回転台16を回動させる第2モータ24と、第1モータ22と第2モータ24の動作を制御するモータコントローラ26と、計算装置30を備えている。計算装置30は、ブリュースタ角計算部32と、色彩指標計算部34と、表示装置40と、入力装置42等を備えている。計算装置30には、光度計18やモータコントローラ26が接続されている。計算装置30は、汎用のコンピュータ装置を用いて構成されている。
計算装置30のブリュースタ角計算部32は、試料100の光屈折率に基づいて、試料表面100aに対するブリュースタ角を計算する。試料100の光屈折率は、オペレータ等が入力装置42を用いて入力することができる。ブリュースタ角計算部32が計算したブリュースタ角は、モータコントローラ26に教示される。モータコントローラ26は、第1モータ22の動作を制御して、光源器12の光軸Daと試料表面100aの法線方向Dbとがなす角θをブリュースタ角に調整する。
図2を参照して、ブリュースタ角計算部32が計算するブリュースタ角について説明する。図2は、試料表面100aに照明光2が入射角θで入射している状態を示している。このとき、照明光2の一部は試料表面100aで正反射し、表面反射光4aとなって正反射方向Dcへと進む。また、照明光2の一部は試料表面100aで屈折し、透過光6となって透過方向Deへと進む。照明光の入射軸(光源器12の光軸Da)と、試料表面100aの法線方向Dbと、正反射方向Dcと、透過方向Deは、xy平面内に位置している。一般に、照明光の入射軸(光源器12の光軸Da)と試料表面100aの法線方向Dbとを含む平面は、入射面とよばれる。本実施例では、xy平面が入射面に相当する。また、試料表面100aの法線方向Daと透過方向Deとがなす角φは、透過角とよばれる。
試料表面100aにおける表面反射では、照明光2のなかでxy平面(入射面)に対して平行に振動している成分と、照明光2のなかでxy平面(入射面)に対して垂直に振動している成分が、異なる反射率によって反射される。照明光2のxy平面に対して平行に振動している成分の強度をHp、照明光2のxy平面に対して垂直に振動している成分の強度をHs、表面反射光4aのxy平面に対して平行に振動している成分の強度をJp、表面反射光4aのxy平面に対して垂直に振動している成分の強度をJsとすると、フレネルの法則から以下の関係が成立する。
Rp=Jp/Hp=tan(θ−φ)/tan(θ+φ) ・・(1)
Rs=Js/Hs=sin(θ−φ)/sin(θ+φ) ・・(2)
上式のRp、Rsは、一般にフレネル係数と呼ばれている。フレネル係数Rpは、入射面に対して平行に振動している成分に対する反射率を示す。フレネル係数Rsは、入射面に対して垂直に振動している成分に対する反射率を示す。上記の(1)式から、θ+φ=π/2となるときに、フレネル係数Rpがゼロとなることがわかる。このときの入射角θを、ブリュースタ角θbという。照明光2が試料表面100aにブリュースタ角θbの入射角で入射した場合、表面反射光4aはxy平面に対して垂直に振動する成分Jsのみを持つ直線偏光となる。
ブリュースタ角θbは、試料100の光屈折率を用いて計算することができる。空気の光屈折率をn1、試料100の光屈折率をn2とすると、スネルの法則から、入射角θと透過角φとの間には次式の関係が成立する。
n1・sinθ=n2・sinφ ・・(3)
上記の(3)式とθb+φ=π/2の関係から、ブリュースタ角θbは次式によって求めることができる。
tanθb=n2/n1 ・・(4)
測定環境が大気中であれば、空気の屈折率n1は1に近似することができるので、上記の(4)式は次式に近似することができる。
tanθb=n2 ・・(5)
ブリュースタ角計算部32は、上記の(5)式を用いて、ブリュースタ角θbを計算する。
計算装置30の色彩指標計算部34は、光度計18によって計測された波長毎の強度に基づいて、試料100の色彩を示す指標を計算する。本実施例では、CIE1976(L)表色系を採用しており、色彩指標計算部34はL値とa値とb値を計算する。L値は色彩の明度を記述する指標である。L値が大きいほど色彩が明るいことを示す。aは色彩の赤と緑の色相に対する強度を記述する指標である。a値が正の値で大きいほど赤の色相を示し、a値が負の値で小さいほど緑の色相を示す。b値は黄と青の色相に対する強度を記述する指標である。b値が正の値で大きいほど黄の色相を示し、b値が負の値で小さいほど青の色相を示す。
色彩指標計算部34が計算したL値とa値とb値は、表示画面40に表示することができる。また、色彩指標計算部34が計算したL値とa値とb値は、コンピュータグラフィクス(CG)装置による自動車等の再現表示等に利用される。
図3は、測色装置10を用いて試料100を測色する手順を示すフローチャートである。図3に示すフローに沿って、測色装置10を用いて試料100を測色する手順について説明する。
ステップS2では、測色する試料100を試料台14に載置する。測色装置10は、様々な試料100を測色することができる。ここでは、自動車ボディ用の塗装面が形成されている試料100を用いるものとする。図4に示すように、自動車ボディ用の塗装面では、基材106に、着色顔料や光輝材を含む塗料層104や、無色透明のクリア層102等が形成されている。
ステップS4では、入力装置42等を用いて、測色装置10に試料100の屈折率を入力する。ここでは、試料表面100aを形成しているクリア層102の屈折率を入力する。クリア層102の屈折率は、予め測定しておくことができる。一般に、自動車ボディ用の塗装面のクリア層の屈折率は、1.48〜1.60の範囲にあることが多い。
ステップS6では、計算装置30のブリュースタ角計算部32が、入力された試料100(ここではクリア層102)の屈折率に基づいて、ブリュースタ角θbを計算する。例えばクリア層102の屈折率が1.53の場合、ブリュースタ角θbは略57度となる。
ステップS8では、モータコントローラ26が、第1モータ22を動作させて、光源器12の光軸Daと試料表面100aの法線方向Dbとがなす角θを、ブリュースタ角θbに調整する。それにより、照明光2の入射角がブリュースタ角θbに調整される。
このステップS8において、照明光2の入射角をブリュースタ角θbに厳密に調節する必要は必ずしもない。例えばクリア層102の屈折率が1.53であって、略1%の測定誤差が許容される場合であれば、入射角を55度から59度の間に調整すればよい。逆に、入射角を57度に調整した場合、クリア層102の屈折率が1.48〜1.60であれば、測定誤差を1%以内に抑えることができる。即ち、入射角を57度に設定しておけば、自動車用の塗装面の多くを1%以内の測定誤差によって測色することができる。
ステップS10では、光源器12をオンさせて、試料100の照明を開始する。図4は、光源器12が試料100の試料表面100aを照明する様子を示している。図4に示すように、光源器12からの照明光2は、試料表面100aにブリュースタ角θbの入射角で入射する。試料表面100aに入射した照明光2は、一部が試料表面100aにおいて表面反射され、一部が塗料層104において拡散反射される。表面反射光4aは、主に正反射方向Dcに向けて進む。表面反射光4aは、xy平面に対して垂直に振動する成分のみを持つ直線偏光となっている。一方、拡散反射光4b(図中の破線矢印群)は様々な方位に向けて進む。拡散反射光4bは、特定の振動方向を持たない非偏光となっている。なお、図中の符号pが付された記号はxy平面に対して平行に振動している成分を示しており、図中の符号sが付された記号はxy平面に対して垂直に振動している成分を示している。
図3のステップS12では、モータコントローラ26が第2モータ24を動作させることによって、正反射方向Dcと光度計18の受光軸Ddとがなす角α(図1参照)を調整する。それにより、試料100を測色する際の変角αが調整される。
ステップS14では、光度計18が、試料100によって反射された反射光4の波長毎の強度を計測する。図5は、光度計18によって反射光4が受光される様子を示している。図5に示すように、試料100によって反射された反射光4には、試料表面100aにおいて表面反射された表面反射光4aと、塗料層104において拡散反射された拡散反射光4bが含まれている。表面反射光4aはxy平面に対して垂直に振動する成分のみを持つ直線偏光となっているので、表面反射光4aは偏光フィルタ20によって吸収される。一方、拡散反射光4bはあらゆる方向に振動している非偏光となっているので、拡散反射光4bのなかでxy平面に対して平行に振動している成分は、偏光フィルタ20を透過していく。光度計18には、拡散反射光4bのみが入射する。光度計18は、拡散反射光4bの波長毎の強度を正確に計測することができる。測色装置10は、例えば変角αがゼロに近い範囲(正反射方向Dcの近傍範囲)においても、試料表面100aにおける表面反射の影響を受けることなく、試料100の塗料層104を測色することができる。
光度計18が計測した拡散反射光4bの波長毎の強度は、色彩指標計算部34に入力される。色彩指標計算部34は、入力した波長毎の強度に基づいて、L値やa値やb値を計算する。計算されたL値やa値やb値は、例えば表示装置40等にグラフ表示することができる。
以下、ステップS12、S14の工程が繰り返すことによって、変角αを変更しながら、試料100の塗料層104の測色を順次実施することができる。
図6、図7、図8に、測色装置10を用いて試料100を測色した結果を例示する。図6はL値を示しており、図7はa値を示しており、図8はb値を示している。各図中のグラフAは本実施例の測色装置10による測定結果を示しており、各図中のグラフBは従来の測色装置による測定結果を示している。ここでいう従来の測色装置とは、照明光の入射角が60度に設定されており、偏光フィルタ20を備えていない測色装置である。図6、図7、図8に示すように、本実施例の測色装置10と従来の測色装置では、変角αが略15度以下の範囲において、測定結果に顕著な差異が現れる。本実施例の測色装置10では、試料表面100aにおける表面反射の影響を受けることなく、塗料層104を測色できていることを確認することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例の測色装置の構成を示す模式図。 表面反射の偏光状態を説明する図。 測色装置を用いて測色する手順を示すフローチャート。 試料によって光が反射される様子を示す図。 反射光が偏光フィルタを介して受光される様子を示す図。 値の測定結果の一例を示す図。 値の測定結果の一例を示す図。 値の測定結果の一例を示す図。
符号の説明
10:測色装置
12:光源器
14:試料台
16:回転台
18:光度計
20:偏光フィルタ
22:第1モータ
24:第2モータ
26:モータコントローラ
30:計算装置
32:ブリュースタ角計算部
34:色彩指標計算部
40:表示装置
42:入力装置

Claims (4)

  1. 入射軸に沿った照明光で試料を照明する照明手段と、
    試料によって反射された反射光を受光する受光手段と、
    試料と受光手段との間に介在している偏光フィルタとを備え、
    前記偏光フィルタは、反射光が透過するときに、照明光の入射軸と試料表面の法線とを含む入射面に対して垂直に振動している成分を吸収することを特徴とする測色装置。
  2. 試料の光屈折率を入力する入力手段と、
    入力手段によって入力された光屈折率に基づいて、前記照明手段による照明光の入射軸と試料表面の法線とがなす入射角を調整する調整手段と、
    が付加されていることを特徴とする請求項1の測色装置。
  3. 入力手段によって入力された光屈折率に基づいて、試料表面に対するブリュースタ角を計算する計算手段が付加されており、
    前記調整手段は、前記入射角を、計算手段によって計算されたブリュースタ角に調整することを特徴とする請求項2の測色装置。
  4. 入射軸に沿った照明光で試料を照明する工程と、
    試料によって反射された反射光を、偏光フィルタを透過させた後に受光する工程を備えており、
    前記偏光フィルタは、反射光が透過するときに、照明光の入射軸と試料表面の法線とを含む入射面に対して垂直に振動している成分を吸収することを特徴とする測色方法。
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