JP2002170799A - 測定装置、研磨状況モニタ装置、研磨装置、半導体デバイス製造方法、並びに半導体デバイス - Google Patents

測定装置、研磨状況モニタ装置、研磨装置、半導体デバイス製造方法、並びに半導体デバイス

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JP2002170799A
JP2002170799A JP2000365384A JP2000365384A JP2002170799A JP 2002170799 A JP2002170799 A JP 2002170799A JP 2000365384 A JP2000365384 A JP 2000365384A JP 2000365384 A JP2000365384 A JP 2000365384A JP 2002170799 A JP2002170799 A JP 2002170799A
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Eiji Matsukawa
英二 松川
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Nikon Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ光を低減して信号光のS/Nを向上さ
せ、測定精度を高める。 【解決手段】 光源21から発した測定光をウエハ2の
被研磨面に照射し、被研磨面からの反射光を受光センサ
32で受光し、受光センサ32からの信号に基づいて、
ウエハ2の研磨状況をモニタする。最もウエハ2側に配
置され測定光及びウエハ2からの反射光が透過する透光
部材27は、平行平板からなる。透光部材27の上面及
び下面は、ウエハ2の被研磨面に対して角度αだけ傾斜
する。これらの面で反射した反射光R1,R2(ノイズ
光)は、光軸Oに対して2αの角度をなす。したがっ
て、反射光R1,R2のうち、ウエハ2の被研磨面で反
射した反射光(信号光)と一緒に、遮光板29のピンホ
ール29aを通過して受光センサ32に受光されるもの
の量が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ULSI
などの半導体デバイスを製造する方法において、半導体
デバイスの平坦化研磨等に用いるのに好適な研磨状況モ
ニタ装置、測定装置、研磨装置、半導体デバイス製造方
法、及び半導体デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイス等の表面のグロー
バル平坦化技術として、化学的機械的研磨(Chemical M
echanical Polishing又はChemical Mechanical Planari
zation、以下ではCMPと称す)技術が採用されてい
る。CMPは、物理的研磨に化学的な作用(研磨剤、溶
液による溶かし出し)を併用してウエハの表面凹凸を除
いていく工程である。CMPによる研磨を行う研磨装置
は、研磨体と、研磨対象物を保持する保持部とを備え、
前記研磨体と前記研磨対象物との間に研磨剤を介在させ
た状態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間に荷重を
加え、かつ相対移動させることにより、前記研磨対象物
を研磨する。前記研磨剤は、スラリーとも呼ばれ、例え
ば、酸、アルカリなどの研磨物の可溶性溶媒中に、研磨
粒(シリカ、アルミナ、酸化セリウムなどが一般的)を
分散させたものである。
【0003】CMP技術では、研磨工程を行いながらの
(in-situの)研磨状況のモニタ(研磨量、膜厚又は研
磨終了点の検出等)が課題となっており、これは、工程
効率化のためにも要請が大きい。
【0004】そこで、最近では、光学測定、すなわち、
分光によらない反射光測定や分光反射測定による研磨状
況のモニタ(in-situ終点判定及びin-situ膜厚計測な
ど)が有効とされている(特許第2561812号公
報、特開平11−33901号公報等)。これらの光学
測定による研磨状況モニタを行う研磨状況モニタ装置で
は、CMPにおいて、研磨対象物であるウエハに、研磨
パッド等の研磨体にウエハの被研磨面と平行に設けた平
行平板からなる透明窓(透光部材)を介して測定光を照
射し、ウエハにて反射され前記透明窓を介して受光した
反射光に基づいて、その反射率の変化や分光反射率の変
化により膜厚、研磨量又は研磨終了点を研磨中に検知す
る。
【0005】また、このような研磨状況モニタ装置以外
にも、測定光を被測定物表面に照射し、前記被測定物表
面からの反射光を受光し、受光した反射光に基づいて膜
厚測定又は他の所定の測定を行う種々の測定装置があ
る。これらの測定装置においても、最も前記被測定物表
面側に配置され前記測定光及び前記反射光が透過する透
光部材として、被測定物表面と平行に設けられた平行平
板からなる透明窓(透光部材)が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の研磨状況モニタ装置では、透明窓が被測定物表面と
平行に設けられた平行平板で構成されていたので、ウエ
ハ表面で反射した反射光(信号光)のみならず、透明窓
の表面及び裏面で反射した反射光(ノイズ光)も受光さ
れてしまい、信号光のS/Nが低下して測定精度が低下
し、精度良く研磨状況をモニタすることができなかっ
た。
【0007】また、研磨パッド等の窓は、研磨特性の劣
化を低減するため、研磨パッド等とほぼ同質の透明材料
が用いられる。この透明材料は光学ガラスに比較して透
過率が低く、また、研磨パッド等の窓とウエハとの間に
介在する研磨剤も透過率が低いため、ウエハへ照射する
測定光を高輝度にする必要がある。ところが、このよう
に測定光を高輝度にすると、研磨パッド等の窓の表面と
裏面での反射光であるノイズ光の強度が高くなってしま
い、信号光のS/Nがより一層低下していた。
【0008】以上説明した、平行平板からなる透光部材
の表面及び裏面の反射光がノイズ光となって信号光のS
/Nが低下して測定精度が低下する点は、従来の研磨状
況モニタ装置のみならず、従来の他の種々の測定装置に
おいても、同様であった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ノイズ光を低減して信号光のS/Nを向上さ
せることができ、ひいては高い精度で膜厚測定又は他の
所定の測定を行うことができる測定装置を提供すること
を目的とする。
【0010】また、本発明は、ノイズ光を低減して信号
光のS/Nを向上させることができ、ひいてはより精度
良く研磨状況をモニタすることができる研磨状況モニタ
装置、及びこれを用いた研磨装置を提供することを目的
とする。
【0011】さらに、本発明は、研磨状況をより精度良
くモニタすることによって一層工程効率化を図り、それ
により従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コスト
で半導体デバイスを製造することができる半導体デバイ
ス製造方法、及び低コストの半導体デバイスを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による測定装置は、測定光を被
測定物表面に照射し、前記被測定物表面からの反射光を
受光し、受光した反射光に基づいて膜厚測定又は他の所
定の測定を行う測定装置において、最も前記被測定物表
面側に配置され前記測定光及び前記反射光が透過する透
光部材の、前記被測定物表面側の面及び前記被測定物表
面と反対側の面のうちの少なくとも一方の面が、前記被
測定物表面と実質的に平行な平面ではないものである。
前記透光部材は、通常、光学窓として用いられる。
【0013】この第1の態様によれば、最先端の透光部
材の両面のうちの少なくとも一方の面が被測定物表面と
実質的に平行な平面ではないので、前記透光部材の前記
少なくとも一方の面で反射した反射光(ノイズ光)のう
ち、被測定物表面で反射した反射光(信号光)と一緒に
受光されるものの量を低減させることができる。このた
め、受光されるノイズ光が低減され信号光のS/Nを向
上させることができ、ひいては測定精度を向上させるこ
とができる。
【0014】本発明の第2の態様による測定装置は、前
記第1の態様において、前記少なくとも一方の面が、前
記被測定物表面に対して傾斜した平面又はこの傾斜した
平面と光学的に実質的に等価な面であるものである。こ
の第2の態様は、透光部材の面の例を挙げたものであ
る。なお、前記等価な面としては、被測定物表面に対し
て傾斜した複数の平面が段差をなすように断面鋸状に配
置された面を挙げることができる。この点は、後述する
第7、第8、第12及び第13の態様についても同様で
ある。
【0015】本発明の第3の態様による測定装置は、前
記第1の態様において、前記透光部材の前記被測定物表
面側の面及び前記被測定物表面と反対側の面が、互いに
実質的に平行でかつ前記被測定物表面に対して傾斜した
平面であるものである。この第3の態様も、透光部材の
面の例を挙げたものであるが、透光部材として平行平板
を用いることができるので安価となる上に、透光部材の
一方の面の反射光のみならず他方の面の反射光について
も、信号光と一緒に受光される量を低減させることがで
きるので、信号光のS/Nをより一層向上させることが
できる。
【0016】本発明の第4の態様による測定装置は、前
記第1の態様において、前記少なくとも一方の面が曲面
であるものである。この第4の態様も透光部材の面の例
を挙げたものであるが、この第4の態様では、少なくと
も一方の面が曲面であるので、当該透光部材をレンズと
して作用させることが可能となる。
【0017】本発明の第5の態様による測定装置は、前
記第1、第2又は第4の態様において、前記透光部材の
前記被測定物表面側の面が、大気の屈折率に比べて前記
透光部材の屈折率に近い屈折率を有する液体又は半固体
状物を介在させて、前記被測定物表面に近接又は密接さ
れる平面であるものである。
【0018】この第5の態様によれば、透光部材の被測
定物表面側の面は、被測定物表面と実質的に平行とされ
るが、液体又は半固体状物が介在されているので、透光
部材の被測定物表面側の面での反射光の光量自体が低減
される。したがって、前記第5の態様によれば、信号光
のS/Nをより一層向上させることができる。
【0019】本発明の第6の態様による測定装置は、前
記第5の態様において、前記液体又は半固体状物の屈折
率が前記透光部材の屈折率と略々同一であるものであ
る。
【0020】この第6の態様のように、各屈折率が略々
同一であれば、透光部材の被測定物表面側の面での反射
光の光量自体が大幅に低減され、信号光のS/Nをより
一層向上させることができる。
【0021】本発明の第7の態様による測定装置は、測
定光を被測定物表面に照射し、前記被測定物表面からの
反射光を受光し、受光した反射光に基づいて膜厚測定又
は他の所定の測定を行う測定装置において、最も前記被
測定物表面側に配置され前記測定光及び前記反射光が透
過する透光部材の、前記被測定物表面側の面及び前記被
測定物表面と反対側の面のうちの少なくとも一方の面
が、前記透光部材に入射する前記測定光の実質的に全て
の光線束について下式(数4)を満たす角度αだけ、前
記被測定物表面に対して傾斜した平面、又はこの傾斜し
た平面と光学的に実質的に等価な面であるものである。
前記透光部材は、通常、光学窓として用いられる。
【0022】
【数4】α>(1/2)・arctan{(D+d)/2A}
【0023】上記数4において、Aは、前記被測定物表
面からの反射光を受光するための受光センサの入射瞳に
前記反射光を集光させる集光レンズ系がある場合には、
当該集光レンズ系の焦点距離であり、当該集光レンズ系
がない場合には、前記透光部材から前記受光センサの入
射瞳までの距離であり、Dは前記受光センサの入射瞳の
大きさであり、dは前記受光センサの入射瞳面上の迷光
のスポット径である。
【0024】上記数4は、前記透光部材に入射する測定
光の実質的に全ての光線束についての、前記少なくとも
一方の面での反射光が、測定装置の受光センサの入射瞳
から外れるための条件を示している。
【0025】今、前記透光部材に入射する測定光の全て
の光線束が平行であるとすれば、前記透光部材の前記少
なくとも一方の面を被測定物表面に対して角度αだけ傾
けると(すなわち、透光部材の前記少なくとも一方の面
の法線を被測定物表面の法線に対して角度αだけ傾ける
と)、それに伴って、透光部材の前記少なくとも一方の
面での反射光(ノイズ光)の全ての光線は、被測定物表
面での反射光(信号光)に対して2αの角度をなす。こ
の透光部材の面での反射光(ノイズ光)が受光センサの
入射瞳から外れるためには、被測定物表面での反射光を
受光センサの入射瞳に集光させる集光レンズ系がない場
合は、前記透光部材と受光センサとの間の光路に沿った
空気間隔をAとして、下記の数5の関係を満たせばよ
い。また、前記透光部材の前記面での前記反射光(ノイ
ズ光)が受光センサの入射瞳から外れるためには、当該
集光レンズ系がある場合は、当該集光レンズ系の焦点距
離をAとして、下記の数5の関係を満たせばよい。ただ
し、Dは受光センサの入射瞳の大きさであり、dは受光
センサの入射瞳面上の迷光のスポット径である。
【0026】
【数5】A・tan(2α)>(D+d)/2
【0027】この数5を整理することにより、前記数4
が導かれる。
【0028】このように、前記第7の態様によれば、前
記透光部材に入射する測定光の実質的に全ての光線束に
ついての、前記透光部材の前記面での反射光(ノイズ
光)が、測定装置の受光センサの入射瞳から外れて受光
センサに入射しない。したがって、信号光と一緒に受光
センサに入射するノイズ光の量が大幅に低減され、信号
光のS/Nを向上させることができる。
【0029】本発明の第8の態様による測定装置は、測
定光を被測定物表面に照射し、前記被測定物表面からの
反射光を受光し、受光した反射光に基づいて膜厚測定又
は他の所定の測定を行う測定装置において、最も前記被
測定物表面側に配置され前記測定光及び前記反射光が透
過する透光部材の、前記被測定物表面側の面が、大気の
屈折率に比べて前記透光部材の屈折率に近い屈折率を有
する液体又は半固体状物を介在させて、前記被測定物表
面に近接又は密接される平面であり、前記透光部材の前
記被測定物表面と反対側の面が、前記透光部材に入射す
る前記測定光の実質的に全ての光線束について下式(数
6)を満たす角度βだけ、前記被測定物表面に対して傾
斜した平面、又はこの傾斜した平面と光学的に実質的に
等価な面であるものである。前記透光部材は、通常、光
学窓として用いられる。
【0030】
【数6】sinβ>(na/nw)・sin[(1/2)・ar
ctan{(D+d)/2A}]
【0031】上記数6において、Aは、前記被測定物表
面からの反射光を受光するための受光センサの入射瞳に
前記反射光を集光させる集光レンズ系がある場合には、
当該集光レンズ系の焦点距離であり、当該集光レンズ系
がない場合には、前記透光部材から前記受光センサの入
射瞳までの距離であり、Dは前記受光センサの入射瞳の
大きさであり、dは前記受光センサの入射瞳面上の迷光
のスポット径であり、nwは前記透光部材の屈折率であ
り、naは大気の屈折率である。
【0032】この第8の態様によれば、透光部材の被測
定物表面側の面は、被測定物表面と実質的に平行とされ
るが、液体又は半固体状物が介在されているので、透光
部材の被測定物表面側の面での反射光(ノイズ光)の光
量自体が低減される。
【0033】また、前記第8の態様によれば、前記透光
部材の前記被測定物表面と反対側の面が前記角度βだけ
被測定物表面に対して傾斜した平面、又はこの傾斜した
平面と光学的に実質的に等価な面であるので、前記透光
部材に入射する測定光の実質的に全ての光線束について
の、前記透光部材の前記被測定物表面と反対側の面での
反射光(ノイズ光)が、測定装置の受光センサの入射瞳
から外れて受光センサに入射しない。
【0034】したがって、前記第8の態様によれば、信
号光と一緒に受光センサに入射するノイズ光の量が大幅
に低減され、信号光のS/Nを大幅に向上させることが
できる。
【0035】ここで、上記数6について説明すると、上
記数6は、前記透光部材に入射する測定光の実質的に全
ての光線束についての、前記透光部材の前記被測定物表
面と反対側の面での反射光が、測定装置の受光センサの
入射瞳から外れるための条件を示している。
【0036】今、前記透光部材に入射する測定光の全て
の光線束が平行であるとする。また、前記透光部材の前
記被測定物表面と反対側の面を被測定物表面に対して角
度βだけ傾ける(すなわち、透光部材の被測定物表面と
反対側の面の法線を被測定物表面の法線に対して角度β
だけ傾け)とする。さらに、測定光を被測定物表面に垂
直に入射させるとすると、透光部材内へ向かう測定光
の、透光部材の被測定物表面と反対側の面への入射角γ
は、下記の数7で表される。ただし、nwは前記透光部
材の屈折率であり、naは大気の屈折率である。
【0037】
【数7】nw・sin(β)=na・sin(γ)
【0038】また、透光部材の被測定物表面と反対側の
面での反射光(ノイズ光)の全ての光線は、被測定物表
面での反射光(信号光)に対して2γの角度をなす。こ
の透光部材の被測定物表面と反対側の面での反射光(ノ
イズ光)が受光センサの入射瞳から外れるためには、被
測定物表面での反射光を受光センサの入射瞳に集光させ
る集光レンズ系がない場合は、前記透光部材と受光セン
サとの間の光路に沿った空気間隔をAとして、下記の数
8の関係を満たせばよい。また、前記透光部材の被測定
物表面と反対側の面での前記反射光(ノイズ光)が受光
センサの入射瞳から外れるためには、当該集光レンズ系
がある場合は、当該集光レンズ系の焦点距離をAとし
て、下記の数8の関係を満たせばよい。ただし、Dは受
光センサの入射瞳の大きさであり、dは受光センサの入
射瞳面上の迷光のスポット径である。
【0039】
【数8】A・tan(2γ)>(D+d)/2
【0040】前記数7及び数8から、前記数6が導かれ
る。
【0041】本発明の第9の態様による研磨状況モニタ
装置は、研磨体と研磨対象物との間に研磨剤を介在させ
た状態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間に荷重を
加え、かつ相対移動させることにより、前記研磨対象物
を研磨する際に、その研磨状況をその研磨中にモニタす
る研磨状況モニタ装置であって、測定光を前記研磨対象
物の被研磨面に照射し、前記被研磨面からの反射光に基
づいて、前記研磨状況をモニタする研磨状況モニタ装置
において、前記第1乃至第8のいずれかの態様による測
定装置を含むものである。
【0042】この第9の態様によれば、前記第1乃至第
8のいずれかの態様による測定装置を含むので、ノイズ
光を低減して信号光のS/Nを向上させることができ、
ひいてはより精度良く研磨状況をモニタすることができ
る。
【0043】本発明の第10の態様による研磨状況モニ
タ装置は、研磨体と研磨対象物との間に研磨剤を介在さ
せた状態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間に荷重
を加え、かつ相対移動させることにより、前記研磨対象
物を研磨する際に、その研磨状況をその研磨中にモニタ
する研磨状況モニタ装置であって、測定光を前記研磨対
象物の被研磨面に照射し、前記被研磨面からの反射光に
基づいて、前記研磨状況をモニタする研磨状況モニタ装
置において、前記研磨体の少なくとも一部が前記測定光
及び前記反射光を透過させる第1の透光部材で構成さ
れ、前記測定光及び前記反射光を透過させる第2の透光
部材が、大気の屈折率に比べて前記透光部材の屈折率に
近い屈折率を有する液体又は半固体状物を介在させて、
前記第1の透光部材の前記研磨対象物と反対側の面に近
接又は密接され、前記第2の透光部材の前記第1の透光
部材と反対側の面は、前記被研磨面と実質的に平行な平
面ではなく、前記測定光は前記第1及び第2の透光部材
を介して前記被研磨面に照射されるとともに、前記反射
光は前記第1及び第2の透光部材を介して受光されるも
のである。
【0044】前記第1の透光部材は、例えば、不透明な
材料からなる研磨パッド等の一部に設けた窓であっても
よいし、全体が透明な材料からなる研磨パッド等自体で
あってもよい。
【0045】この第10の態様によれば、第2の透光部
材が、液体又は半固体状物が介在されて、第1の透光部
材の研磨対象物と反対側の面に近接又は密接されている
ので、第1の透光部材の研磨対象物と反対側の面での反
射光(ノイズ光)の光量自体、及び、第2の透光部材の
第1の透光部材側の面での反射光(ノイズ光)の光量自
体が低減される。また、第2の透光部材の第1の透光部
材と反対側の面が、第1の透光部材の前記研磨対象物側
の面と実質的に平行な平面ではない(すなわち、研磨対
象物の被研磨面と実質的に平行な平面ではない)ので、
第2の透光部材の第1の透光部材と反対側の面で反射し
た反射光(ノイズ光)のうち、研磨対象物の被研磨面で
反射した反射光(信号光)と一緒に受光されるものの量
を低減させることができる。これら2つの理由から、前
記第10の態様によれば、受光されるノイズ光を低減し
て信号光のS/Nを向上させることができ、ひいてはよ
り精度良く研磨状況をモニタすることができる。そし
て、前記第10の態様によれば、このように、第1の透
光部材が存在することを前提としつつ信号光のS/Nを
向上させることができるので、一部に透明窓が設けられ
た研磨パッドや全体が透明である研磨パッド等は種々市
販されていることから、このような市販品を有効に活用
しつつ信号光のS/Nを向上させることができる。
【0046】本発明の第11の態様による研磨状況モニ
タ装置は、前記第10の態様において、前記第1の透光
部材の屈折率、前記第2の透光部材の屈折率、及び、前
記液体又は前記半固体状物の屈折率が、互いに略々同一
であるものである。
【0047】この第11の態様のように、各屈折率が略
々同一であれば、第1の透光部材の研磨対象物と反対側
の面での反射光の光量自体、及び、第2の透光部材の第
1の透光部材側の面での反射光の光量自体が大幅に低減
され、信号光のS/Nをより一層向上させることができ
る。
【0048】本発明の第12の態様による研磨状況モニ
タ装置は、前記第10又は第11の態様において、前記
第2の透光部材の前記第1の透光部材と反対側の面は、
前記被研磨面に対して傾斜した平面又はこの傾斜した平
面と光学的に実質的に等価な面であるものである。この
第12の態様は、前記第2の透光部材の前記第1の透光
部材と反対側の面の例を挙げたものである。
【0049】本発明の第13の態様による研磨状況モニ
タ装置は、前記第10又は第11の態様において、前記
第2の透光部材の前記第1の透光部材と反対側の面は、
前記第2の透光部材に入射する前記測定光の実質的に全
ての光線束について下式(数9)を満たす角度βだけ、
前記第1の透光部材の前記研磨対象物側の面に対して傾
斜した平面、又はこの傾斜した平面と光学的に実質的に
等価な面であるものである。
【0050】
【数9】sinβ>(na/nw)・sin[(1/2)・ar
ctan{(D+d)/2A}]
【0051】上記数9において、Aは、前記被研磨面か
らの反射光を受光するための受光センサの入射瞳に前記
反射光を集光させる集光レンズ系がある場合には、当該
集光レンズ系の焦点距離であり、当該集光レンズ系がな
い場合には、前記第2の透光部材から前記受光センサの
入射瞳までの距離であり、Dは前記受光センサの入射瞳
の大きさであり、dは前記受光センサの入射瞳面上の迷
光のスポット径であり、nwは前記第2の透光部材の屈
折率であり、naは大気の屈折率である。
【0052】上記数9は、前述した数6と同様に、前記
第2の透光部材に入射する測定光の実質的に全ての光線
束についての、前記第2の透光部材の前記第1の透光部
材と反対側の面での反射光が、測定装置の受光センサの
入射瞳から外れるための条件を示しており、前述した数
6の場合と同様にして導かれる。
【0053】したがって、前記第13の態様によれば、
前記第2の透光部材に入射する測定光の実質的に全ての
光線束についての、前記第2の透光部材の前記第1の透
光部材と反対側の面での反射光が、測定装置の受光セン
サの入射瞳から外れて受光センサに入射しない。このた
め、信号光のS/Nをより一層向上させることができ、
より精度良く研磨状況をモニタすることができる。
【0054】本発明の第14の態様による研磨状況モニ
タ装置は、前記第10又は第11の態様において、前記
第2の透光部材の前記第1の透光部材と反対側の面は、
曲面であるものである。この第14の態様は、前記第2
の透光部材の前記第1の透光部材と反対側の面の他の例
を挙げたものである。
【0055】なお、本発明の前記第1乃至第14の態様
による測定装置及び研磨状況モニタ装置において、測定
光は被測定物表面に略垂直に照射されることが好まし
い。
【0056】本発明の第15の態様による研磨装置は、
研磨体と、研磨対象物を保持する保持部とを備え、前記
研磨体と前記研磨対象物との間に研磨剤を介在させた状
態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間に荷重を加
え、かつ相対移動させることにより、前記研磨対象物を
研磨する研磨装置において、前記第9乃至第14のいず
れかの態様による研磨状況モニタ装置を備えたものであ
る。この第15の態様によれば、第9乃至第14のいず
れかの態様による研磨状況モニタ装置を備えているの
で、研磨状況を精度良くモニタすることができることか
ら、研磨工程の工程効率化を図ることができる。
【0057】本発明の第16の態様による半導体デバイ
ス製造方法は、前記第15の態様による研磨装置を用い
て半導体ウエハの表面を平坦化する工程を有するもので
ある。この第16の態様によれば、研磨状況を精度良く
モニタすることによって工程効率化を図り、それにより
従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コストで半導
体デバイスを製造することができる。
【0058】本発明の第17の態様による半導体デバイ
スは、前記第16の態様による半導体デバイス製造方法
により製造されるものである。この第17の態様によれ
ば、低コストの半導体デバイスを提供することができ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明による測定装置、研
磨状況モニタ装置、研磨装置、半導体デバイス製造方
法、並びに半導体デバイスについて、図面を参照して説
明する。
【0060】[第1の実施の形態]
【0061】図1は、本発明の第1の実施の形態による
研磨装置を模式的に示す概略構成図である。図2は、こ
の研磨装置の測定光学系10を模式的に示す概略構成図
である。
【0062】この研磨装置は、研磨部材1と、該研磨部
材1の下側に研磨対象物としてのプロセスウエハ2を保
持する研磨対象物保持部3(以下、ウエハホルダと称
す)と、ウエハ2上に研磨剤(スラリー)4を供給する
研磨剤供給部5とを備えている。
【0063】研磨部材1は、研磨定盤6の下面に研磨体
(研磨パッド)7を設置したものであり、図示しない機
構によって、図1中の矢印で示すように、回転、上下動
及び左右に揺動(往復動)できるようになっている。研
磨体7としては、例えば、シート状の発泡ポリウレタ
ン、あるいは表面に溝構造を有した無発泡樹脂などを用
いることができる。
【0064】ウエハ2は、ウエハホルダ3上に保持さ
れ、ウエハ2の上面が被研磨面となっている。ウエハホ
ルダ3は、アクチュエータとして電動モータを用いた図
示しない機構によって、図1中の矢印で示すように、回
転できるようになっている。
【0065】ここで、この研磨装置によるウエハ2の研
磨について説明する。研磨部材1は、回転しながら揺動
して、ウエハホルダ3上のウエハ2の上面に所定の圧力
で押し付けられる。ウエハホルダ3を回転させてウエハ
2も回転させ、ウエハ2と研磨部材1との間で相対運動
を行わせる。この状態で、研磨剤4が研磨剤供給部5か
らウエハ2上に供給され、研磨剤4はウエハ2上で拡散
し、研磨部材1とウエハ2の相対運動に伴って研磨体7
とウエハ2との間に入り込み、ウエハ2の被研磨面を研
磨する。すなわち、研磨部材1とウエハ2の相対運動に
よる機械的研磨と、研磨剤4の化学的作用が相乗的に作
用して良好な研磨が行われる。
【0066】また、この研磨装置は、図1に示すよう
に、研磨状況モニタ装置を構成する測定光学系10、パ
ーソナルコンピュータ等からなる信号処理部11、及び
モニタ結果を表示するCRT等の表示部12も備えてい
る。
【0067】測定光学系10は、ウエハ2の被研磨面
(上面)における研磨部材1から露出した部分(以下、
露出部分という)に測定光を照射し、ウエハ2の被研磨
面にて反射された反射光を受光センサで受光し反射光に
関する検出信号を得る。この検出信号が、モニタ信号と
して、信号処理部11に取り込まれる。信号処理部11
は、前記検出信号に基づいて、研磨状況をモニタする処
理を行う。例えば、信号処理部11は、表示部12に研
磨状況を表示させたり、研磨終了点の判定を行い、研磨
終了点を検知したときに研磨動作を終了させる指令を当
該研磨装置の制御部に発したりする。
【0068】ここで、測定光学系10について、図2を
参照して詳述する。図2において、21は、多波長成分
を持つ白色光源で、例えば、白色LEDやキセノンラン
プやハロゲンランプを使用することができる。必要に応
じて、光源21からの光を光ファイバで導くようにして
もよい。光源21からの光は、レンズ22により平行光
束に変換され、視野絞り23を通った後、ビームスプリ
ッタ24に入射される。ビームスプリッタ24を通過し
た光は、リレーレンズ25,26を通過した後に再び平
行光束とされ、平行平板からなる透光部材27を通過
し、ウエハ2の被研磨面における露出部分に測定光とし
て照射される。本実施の形態では、透光部材27は、測
定光学系10の他の要素を保護する光学窓となってい
る。測定光学系10の光軸Oは、実質的にウエハ2の被
研磨面(被測定物表面)の法線と一致している。透光部
材27の上面(ウエハ2と反対側の平面)及び下面(ウ
エハ2側の平面)の法線H1は、光軸Oに対して角度α
をなしている。すなわち、透光部材27の上面及び下面
は、ウエハ2の被研磨面に対して角度αだけ傾斜してい
る。
【0069】ウエハ2からの反射光は、再び透光部材2
7、リレーレンズ26,25を通して、ビームスプリッ
タ24に平行光束として入射される。ビームスプリッタ
24において、反射光は90°方向を変えられ、レンズ
28で遮光板29のピンホール(スリットでもよい。)
29a上に集光される。そして、遮光板29により散乱
光、回折光等のノイズ成分が除去され、ピンホール29
aを通過した光(正反射光(0次光))は、レンズ30
を介して分光器としての回折格子(分光プリズムなどの
他の分光器でもよい。)31に投射され、分光される。
分光された光は、受光センサとしてのリニアセンサ32
に入射し、分光強度(波長ごとの強度、すなわち、スペ
クトル)が測定される。
【0070】本実施の形態では、信号処理部11は、リ
ニアセンサ32から得られた分光強度に基づいて、ウエ
ハ2の研磨状況のモニタ結果を演算し、その結果を表示
部に表示したり、研磨終了点の判定を行い、研磨終了点
を検知したときに研磨動作を終了させる指令を当該研磨
装置の制御部に発したりする。例えば、分光強度(分光
反射率に相当)の波形の極大及び極小の位置(波長)等
の特徴量から、研磨している層(最上層)の膜厚を演算
し、当該膜厚をモニタ結果として表示部12に表示さ
せ、当該膜厚が所期の膜厚に達したか否かによって研磨
終了点を検出する。また、例えば、ウエハ2の初期厚さ
と、研磨している層(最上層)の膜厚とから、研磨量を
求め、これをモニタ結果として表示部12に表示させ
る。もっとも、分光強度からモニタ結果を求める演算手
法や研磨終了点を検知する手法は、前述した例に限定さ
れるものではなく、例えば、特開平10−335288
号公報や特開平11−33901号公報などに開示され
ている他の手法を採用してもよい。
【0071】なお、本実施の形態では、前述したよう
に、測定光学系10は分光反射測定を行い、信号処理部
11は分光反射強度に基づいて研磨状況をモニタしてい
るが、本発明では、これに限定されるものではなく、例
えば、測定光学系10が分光によらない反射光測定(所
定波長の光の反射率の測定)を行い、測定光学系10が
測定された反射率に基づいて研磨終了点を検知するよう
に構成してもよい。この点は、後述する各実施の形態に
ついても同様である。
【0072】ところで、本実施の形態では、透光部材2
7の上面及び下面がウエハ2の被研磨面に対して角度α
だけ傾斜しているので、これらの面で反射した反射光R
1,R2(ノイズ光)は、光軸Oに対して2αの角度を
なす。したがって、反射光R1,R2のうち、ウエハ2
の被研磨面で反射した反射光(信号光)と一緒に、遮光
板29のピンホール29aを通過して受光センサ32に
受光されるものの量が低減する。このため、受光センサ
32により受光されるノイズ光が低減され、信号光のS
/Nが向上する。その結果、精度良く研磨状況をモニタ
することができる。
【0073】前記角度αを前記数4を満たすように設定
すると、透光部材27に入射する測定光の実質的に全て
の光線束についての、透光部材27の上面及び下面での
反射光R1,R2が、受光センサ32の入射瞳(本実施
の形態では、遮光板29のピンホール29a)から外
れ、受光センサ32に受光されなくなるので、信号光の
S/Nがより一層向上し、特に好ましい。なお、本実施
の形態では、透光部材27が平行平板であるため、前記
角度αを前記数4を満たすように設定すると、透光部材
27の上面及び下面の両方について、前記数4を満たす
ことになる。
【0074】本実施の形態では、レンズ25,26,2
8が、受光センサ32の入射瞳(ピンホール29a)に
ウエハ2の被研磨面からの反射光を集光させる集光レン
ズ系を構成しているので、レンズ25,26,28の合
成焦点距離が数4中のAに相当している。また、本実施
の形態では、ピンホール29aの径が前記数4中のDに
相当し、ピンホール29aの面上のノイズ光のスポット
径が前記数4中のdに相当している。例えば、A=16
mm、D=0.5mm、d=0.6mmのものを利用す
れば、前記数4はα>0.98゜となるので、数4を満
たすためには、角度αを0.98゜より大きい角度に設
定すればよく、例えば角度αを1.5゜に設定すればよ
い。
【0075】なお、本実施の形態において、レンズ2
5,26,28を取り除いてもよい。この場合、受光セ
ンサ32の入射瞳(ピンホール29a)にウエハ2の被
研磨面からの反射光を集光させる集光レンズ系がないの
で、透光部材27からピンホール29aまでの距離(光
軸に沿った距離)が、前記数4中のAに相当する。
【0076】[第2の実施の形態]
【0077】図3は、本発明の第2の実施の形態による
研磨装置の測定光学系10を模式的に示す概略構成図で
ある。図3において、図2中の要素と同一又は対応する
要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0078】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、測定光学系10において、光学窓として、図
2中の透光部材27に代えて透光部材41が用いられて
いる点と、これに伴い光源21から透光部材41の上面
までの光軸Oがウエハ2の被研磨面の法線に対して傾く
ように他の要素21〜26,28〜32が傾けられてい
る点である。
【0079】透光部材41の下面(ウエハの2側の面)
は、研磨状況のモニタ時(測定時)に液体である研磨剤
(スラリー)4を介在させてウエハ2の被研磨面に近接
される平面となっており、ウエハ2の被研磨面と実質的
に平行とされている。研磨剤(スラリー)4の屈折率
は、大気の屈折率に比べて透光部材41の屈折率に近
い。透光部材41の上面(ウエハ2と反対側の面)は、
ウエハ2の被研磨面に対して角度βだけ傾斜している。
透光部材41によって測定光軸が屈折するため、この屈
折角度に合わせて、光源21から透光部材41の上面ま
での光軸Oがウエハ2の被研磨面の法線に対して傾くよ
うに他の要素21〜26,28〜32が傾けられ、測定
光がウエハ2に対して垂直に入射するようになってい
る。したがって、前記数7が成立している。透光部材4
1の上面に対する測定光の入射角γが前記数7中のγに
相当し、透光部材41の屈折率が前記数7中のnwに相
当している。なお、図3において、H2は透光部材41
の上面の法線である。
【0080】本実施の形態によれば、透光部材41の下
面に、大気の屈折率に比べて透光部材41の屈折率に近
い研磨剤4が介在されているので、透光部材41の下面
での反射光(ノイズ光)の光量自体が低減される。
【0081】また、本実施の形態によれば、透光部材4
1の上面がウエハ2の被研磨面に対して角度βだけ傾斜
しているので、透光部材41の上面で反射した反射光R
3(ノイズ光)は、光軸Oに対して2γの角度をなす。
したがって、反射光R3のうち、ウエハ2の被研磨面で
反射した反射光(信号光)と一緒に、遮光板29のピン
ホール29aを通過して受光センサ32に受光されるも
のの量が低減する。
【0082】以上2つの理由から、本実施の形態によれ
ば、受光センサ32により受光されるノイズ光が低減さ
れ、信号光のS/Nが向上する。その結果、精度良く研
磨状況をモニタすることができる。
【0083】前記角度βを前記数6を満たすように設定
すると、透光部材41に入射する測定光の実質的に全て
の光線束についての、透光部材41の上面での反射光R
3が、受光センサ32の入射瞳(本実施の形態では、遮
光板29のピンホール29a)から外れ、受光センサ3
2に受光されなくなるので、信号光のS/Nがより一層
向上し、特に好ましい。
【0084】本実施の形態では、レンズ25,26,2
8が、受光センサ32の入射瞳(ピンホール29a)に
ウエハ2の被研磨面からの反射光を集光させる集光レン
ズ系を構成しているので、レンズ25,26,28の合
成焦点距離が数6中のAに相当している。また、本実施
の形態では、ピンホール29aの径が前記数6中のDに
相当し、ピンホール29aの面上のノイズ光のスポット
径が前記数6中のdに相当している。例えば、nw=
1.52、A=16mm、D=0.5mm、d=0.6
mmのものを利用すれば、前記数6はsinβ>0.01
13となるので、数6を満たすためには、角度βをその
正弦が0.0113より大きくなるように設定すればよ
い。例えば、sin(1゜)は0.0175であるので、
角度βを1゜に設定すればよい。
【0085】なお、本実施の形態において、レンズ2
5,26,28を取り除いてもよい。この場合、受光セ
ンサ32の入射瞳(ピンホール29a)にウエハ2の被
研磨面からの反射光を集光させる集光レンズ系がないの
で、透光部材41からピンホール29aまでの距離(光
軸に沿った距離)が、前記数6中のAに相当する。
【0086】[第3の実施の形態]
【0087】図4は、本発明の第3の実施の形態による
研磨装置の測定光学系10を模式的に示す概略構成図で
ある。図4において、図3中の要素と同一又は対応する
要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0088】本実施の形態が図3に示す前記第2の実施
の形態と異なる所は、測定光学系10において、透光部
材41の上面が、ウエハ2の被研磨面に対して角度βだ
け傾斜した一平面ではなく、この平面と光学的に実質的
に等価な面で構成されている点のみである。具体的に
は、本実施の形態では、透光部材41の上面は、ウエハ
2の被研磨面に対して角度βだけ傾斜した複数の平面が
段差をなすように断面鋸状に配置された面とされてい
る。
【0089】本実施の形態によっても、前記第2の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0090】[第4の実施の形態]
【0091】図5は、本発明の第4の実施の形態による
研磨装置の測定光学系10を模式的に示す概略構成図で
ある。図5において、図3中の要素と同一又は対応する
要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略す
る。
【0092】本実施の形態が図3に示す前記第2の実施
の形態と異なる所は、測定光学系10において、透光部
材41の上面が上に凸の球面(円柱面等でもよい)とさ
れ、透光部材41に対する光軸Oが傾かずにウエハ2の
法線となるように他の要素21〜26,28〜32が配
置されている。また、透光部材41はレンズとして作用
することから、図3中のレンズ25,26の代わりに、
これらと同様の作用を透光部材41と一緒に担うレンズ
25’が設けられている。これにより、測定光は、やは
り平行光束となってウエハ2の被研磨面に垂直に照射さ
れる。
【0093】本実施の形態のように、透光部材41の上
面を曲面にしても、この面での反射光のうち、ウエハ2
の被研磨面で反射した反射光(信号光)と一緒に、遮光
板29のピンホール29aを通過して受光センサ32に
受光されるものの量が大幅に低減する。したがって、本
実施の形態によっても、前記第2の実施の形態と同様の
利点が得られる。
【0094】ところで、前述した第1乃至第4の実施の
形態による研磨装置に搭載された前記各研磨状況モニタ
装置と同じ構成を有する測定装置は、研磨状況モニタ装
置として用いることができる他に、他のイオンエッチン
グ等の除去工程、更にはCVD、スパッタリング等の成
膜工程の工程状況モニタ装置としても用いることができ
る。この点は、後述する各実施の形態についても同様で
ある。
【0095】更にまた、前述した第1乃至第5の実施の
形態による研磨装置に搭載された前記各研磨状況モニタ
装置と同じ構成を有する測定装置は、単独で、ウエハ等
の基板上の膜厚を測定するための測定装置(膜厚計)と
しても用いることができる。このとき、前述した第2乃
至第4の実施の形態の場合は、透光部材41の下面に
は、研磨剤4を介在させてもよいが、純水などの他の液
体を介在させてもよいし、シリコングリス、グリセリン
などの半固体状物を介在させてもよい。この場合、透光
部材41の下面に介在させる液体や半固体状物は、透光
部材41の屈折率と略々同一の屈折率を持つものを選択
することが好ましい。両者の屈折率が略々同一であれ
ば、透光部材41の下面での反射光の光量自体が大幅に
低減されるからである。なお、透光部材41の下面とウ
エハ2の被研磨面との間の間隔は狭いほど好ましく、透
光部材41の下面をウエハ2の被研磨面に密接させるこ
とが好ましい。
【0096】[第5の実施の形態]
【0097】図6は、本発明の第5の実施の形態による
研磨装置を模式的に示す概略構成図である。図7は、こ
の研磨装置の研磨部材1の窓部50及び測定光学系10
を模式的に示す概略構成図である。図6及び図7におい
て、図1及び図3中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0098】本実施の形態が図1及び図3に示す前記実
施の形態と異なる所は、以下に説明する点である。本実
施の形態では、図6に示すように、研磨部材1の上側に
ウエハ2を保持するウエハホルダ3が設けられ、研磨部
材1が図6中の矢印で示すように回転できるようになっ
ており、ウエハホルダ3が図6中の矢印で示すように回
転、上下動及び左右に揺動(往復動)できるようになっ
ている。測定光学系は、研磨部材1の窓部50を介し
て、測定光をウエハ2の被研磨面(下面)に照射し、ウ
エハ2の被研磨面にて反射された反射光をリニアセンサ
32で受光し反射光に関する検出信号を得る。
【0099】研磨部材1の窓部50について図7を参照
して説明すると、研磨部材1の研磨体(研磨パッド)7
は、窓部50に相当する部分に透明窓として、第1の透
光部材7aを有している。この透光部材7aは、例え
ば、透明のウレタン材からなる。透光部材7aの上面及
び下面はウエハ2の被研磨面と平行な平面となってい
る。本実施の形態では、透光部材7aの上面と研磨部材
1の他の部分の上面とは同じ高さとなっているが、必要
に応じて、透明部材7aの上面の高さは他の部分の高さ
より若干低くしておいてもよい。
【0100】研磨部材1の研磨定盤6は、窓部50に相
当する部分に透孔6aを有している。この透孔6a内に
は、第2の透光部材51が設けられている。透光部材5
1も、例えば、透光部材7aと同じくウレタン材で構成
される。透光部材51の上面は、ウエハ2の被研磨面と
実質的に平行な平面となっており、大気の屈折率に比べ
て前記透光部材の屈折率に近い屈折率を有する液体54
(半固体状物でもよい)を介在させて、透光部材7aの
下面にほぼ密着されている。透光部材7a,51及び液
体54の屈折率は、互いに略々同一にしておくことが好
ましい。透光部材51は、筒状の支持体52により支持
され、この支持体52が研磨定盤6の透孔6aに嵌合さ
れることによって、前述したように配置されている。支
持体52の外周には前記液体54をシールするOリング
53が設けられている。なお、実際には、液体54はO
リング53の上側の隙間にも充填されるが、図7ではそ
の隙間の液体は省略して示している。
【0101】透光部材51の下面(透光部材7aと反対
側の面)は、図3中の透光部材41の上面と同様に、ウ
エハ2の被研磨面及び透光部材7aのウエハ2側の面に
対して角度βだけ傾斜した平面となっている。本実施の
形態では、測定光学系10において、図3中の透光部材
41が取り除かれ、これに相当するものとして透光部材
51が設けられていることになる。透光部材51によっ
て測定光軸が屈折するため、この屈折角度に合わせて、
透光部材51に対する光軸Oが傾くように他の要素21
〜26,28〜32が傾けられ、測定光がウエハ2に対
して垂直に入射するようになっている。したがって、前
記数7が成立している。透光部材51の下面に対する測
定光の入射角γが前記数7中のγに相当し、透光部材5
1の屈折率が前記数7中のnwに相当している。なお、
図7において、H3は透光部材51の下面の法線であ
る。
【0102】本実施の形態によれば、透光部材51が、
液体54が介在されて、透光部材7aの下面に密接され
ているので、透光部材7aの下面での反射光(ノイズ
光)の光量自体、及び、透光部材51の上面での反射光
(ノイズ光)の光量自体が低減される。また、透光部材
51の下面がウエハ2の被研磨面に対して角度βだけ傾
斜しているので、透光部材51の下面で反射した反射光
R4(ノイズ光)は、光軸Oに対して2γの角度をな
す。したがって、反射光R4のうち、ウエハ2の被研磨
面で反射した反射光(信号光)と一緒に、遮光板29の
ピンホール29aを通過して受光センサ32に受光され
るものの量が低減する。
【0103】以上2つの理由から、本実施の形態によれ
ば、受光センサ32により受光されるノイズ光が低減さ
れ、信号光のS/Nが向上する。その結果、精度良く研
磨状況をモニタすることができる。
【0104】前記角度βを前記数9を満たすように設定
すると、透光部材51に入射する測定光の実質的に全て
の光線束についての、透光部材51の下面での反射光R
4が、受光センサ32の入射瞳(本実施の形態では、遮
光板29のピンホール29a)から外れ、受光センサ3
2に受光されなくなるので、信号光のS/Nがより一層
向上し、特に好ましい。
【0105】本実施の形態では、レンズ25,26,2
8が、受光センサ32の入射瞳(ピンホール29a)に
ウエハ2の被研磨面からの反射光を集光させる集光レン
ズ系を構成しているので、レンズ25,26,28の合
成焦点距離が数9中のAに相当している。また、本実施
の形態では、ピンホール29aの径が前記数9中のDに
相当し、ピンホール29aの面上のノイズ光のスポット
径が前記数9中のdに相当している。例えば、nw=
1.52、A=16mm、D=0.5mm、d=0.6
mmのものを利用すれば、前記数9はsinβ>0.01
13となるので、数9を満たすためには、角度βをその
正弦が0.0113より大きくなるように設定すればよ
い。例えば、sin(1゜)は0.0175であるので、
角度βを1゜に設定すればよい。
【0106】なお、本実施の形態において、レンズ2
5,26,28を取り除いてもよい。この場合、受光セ
ンサ32の入射瞳(ピンホール29a)にウエハ2の被
研磨面からの反射光を集光させる集光レンズ系がないの
で、透光部材51からピンホール29aまでの距離(光
軸に沿った距離)が、前記数9中のAに相当する。
【0107】そして、本実施の形態によれば、前述した
ように、透光部材7aが存在することを前提としつつ信
号光のS/Nを向上させることができるので、一部に透
明窓が設けられた研磨パッドや全体が透明である研磨パ
ッド等は種々市販されていることから、このような市販
品を有効に活用しつつ信号光のS/Nを向上させること
ができる。
【0108】ところで、図3中の透光部材41を図4中
の透光部材41や図5中の透光部材41に置き換えたの
と同様に、本発明では、図7中の透光部材51を図8中
の透光部材51や図9中の透光部材51に置き換えても
よい。また、研磨体(研磨パッド)7の全体が透光部材
で構成されている場合には、図10に示すように、透光
部材51は研磨体7の下面に液体54を介在させて密接
又は近接すればよい。なお、図8乃至図10において、
図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
している。
【0109】[第6の実施の形態]
【0110】図11は、半導体デバイス製造プロセスを
示すフローチャートである。半導体デバイス製造プロセ
スをスタートして、まずステップS200で、次に挙げ
るステップS201〜S204の中から適切な処理工程
を選択する。選択に従って、ステップS201〜S20
4のいずれかに進む。
【0111】ステップS201はシリコンウエハの表面
を酸化させる酸化工程である。ステップS202はCV
D等によりシリコンウエハ表面に絶縁膜を形成するCV
D工程である。ステップS203はシリコンウエハ上に
電極膜を蒸着等の工程で形成する電極形成工程である。
ステップS204はシリコンウエハにイオンを打ち込む
イオン打ち込み工程である。
【0112】CVD工程もしくは電極形成工程の後で、
ステップS209に進み、CMP工程を行うかどうかを
判断する。行わない場合はステップS206に進むが、
行う場合はステップS205に進む。ステップS205
はCMP工程であり、この工程では、本発明に係る研磨
装置を用いて、層間絶縁膜の平坦化や、半導体デバイス
の表面の金属膜の研磨によるダマシン(damascene)の
形成等が行われる。
【0113】CMP工程または酸化工程の後でステップ
S206に進む。ステップS206はフォトリソ工程で
ある。フォトリソ工程では、シリコンウエハへのレジス
トの塗布、露光装置を用いた露光によるシリコンウエハ
への回路パターンの焼き付け、露光したシリコンウエハ
の現像が行われる。さらに次のステップS207は、現
像したレジスト像以外の部分をエッチングにより削り、
その後レジスト剥離を行い、エッチングが済んで不要と
なったレジストを取り除くエッチング工程である。
【0114】次にステップS208で必要な全工程が完
了したかを判断し、完了していなければステップS20
0に戻り、先のステップを繰り返して、シリコンウエハ
上に回路パターンが形成される。ステップS208で全
工程が完了したと判断されればエンドとなる。
【0115】本発明に係る半導体デバイス製造方法で
は、CMP工程において本発明に係る研磨装置を用いて
いるため、CMP工程での研磨終点の検出精度または膜
厚の測定精度が向上することにより、CMP工程での歩
留まりが向上する。これにより、従来の半導体デバイス
製造方法に比べて低コストで半導体デバイスを製造する
ことができるという効果がある。
【0116】なお、上記の半導体デバイス製造プロセス
以外の半導体デバイス製造プロセスのCMP工程に本発
明に係る研磨装置を用いても良い。
【0117】本発明に係る半導体デバイスは、本発明に
係る半導体デバイス製造方法により製造される。これに
より、従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コスト
で半導体デバイスを製造することができ、半導体デバイ
スの製造原価を低下することができるという効果があ
る。
【0118】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノイズ光を低減して信号光のS/Nを向上させることが
でき、ひいては高い精度で膜厚測定又は他の所定の測定
を行うことができる測定装置を提供することができる。
【0120】また、本発明によれば、ノイズ光を低減し
て信号光のS/Nを向上させることができ、ひいてはよ
り精度良く研磨状況をモニタすることができる研磨状況
モニタ装置、及びこれを用いた研磨装置を提供すること
ができる。
【0121】さらに、本発明によれば、研磨状況をより
精度良くモニタすることによって一層工程効率化を図
り、それにより従来の半導体デバイス製造方法に比べて
低コストで半導体デバイスを製造することができる半導
体デバイス製造方法、及び低コストの半導体デバイスを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による研磨装置を模
式的に示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による研磨装置の測
定光学系を模式的に示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による研磨装置の測
定光学系を模式的に示す概略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による研磨装置の測
定光学系を模式的に示す概略構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態による研磨装置の測
定光学系を模式的に示す概略構成図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態による研磨装置を模
式的に示す概略構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態による研磨装置の研
磨部材の窓部及び測定光学系を模式的に示す概略構成図
である。
【図8】本発明の他の実施の形態による研磨装置の研磨
部材の窓部を模式的に示す概略構成図である。
【図9】本発明の更に他の実施の形態による研磨装置の
研磨部材の窓部を模式的に示す概略構成図である。
【図10】本発明の更に他の実施の形態による研磨装置
の研磨部材の窓部を模式的に示す概略構成図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態による半導体デ
バイス製造プロセスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 研磨部材 2 研磨対象物(ウエハ) 3 研磨対象物保持部(ウエハホルダ) 4 研磨剤(スラリー) 5 研磨剤供給部 6 研磨定盤 7 研磨体(研磨パッド) 10 測定光学系 11 信号処理部 12 表示部 7a,27,41,51 透光部材 32 リニアセンサ(受光センサ) 50 窓部 54 液体
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA30 CC19 DD04 FF24 FF48 GG03 GG07 JJ02 JJ25 LL28 LL42 LL46 LL67 MM04 QQ29 QQ34 3C058 AA07 AC02 CA01 CB01 DA12 4M106 AA01 BA04 CA48 DH03 DH12 DH31 DH38 DH39 DJ06 DJ20 DJ24 DJ38

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を被測定物表面に照射し、前記被
    測定物表面からの反射光を受光し、受光した反射光に基
    づいて膜厚測定又は他の所定の測定を行う測定装置にお
    いて、 最も前記被測定物表面側に配置され前記測定光及び前記
    反射光が透過する透光部材の、前記被測定物表面側の面
    及び前記被測定物表面と反対側の面のうちの少なくとも
    一方の面が、前記被測定物表面と実質的に平行な平面で
    はないことを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一方の面が、前記被測定
    物表面に対して傾斜した平面又はこの傾斜した平面と光
    学的に実質的に等価な面であることを特徴とする請求項
    1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 前記透光部材の前記被測定物表面側の面
    及び前記被測定物表面と反対側の面が、互いに実質的に
    平行でかつ前記被測定物表面に対して傾斜した平面であ
    ることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一方の面が曲面であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記透光部材の前記被測定物表面側の面
    が、大気の屈折率に比べて前記透光部材の屈折率に近い
    屈折率を有する液体又は半固体状物を介在させて、前記
    被測定物表面に近接又は密接される平面であることを特
    徴とする請求項1、2又は4記載の測定装置。
  6. 【請求項6】 前記液体又は半固体状物の屈折率が前記
    透光部材の屈折率と略々同一であることを特徴とする請
    求項5記載の測定装置。
  7. 【請求項7】 測定光を被測定物表面に照射し、前記被
    測定物表面からの反射光を受光し、受光した反射光に基
    づいて膜厚測定又は他の所定の測定を行う測定装置にお
    いて、 最も前記被測定物表面側に配置され前記測定光及び前記
    反射光が透過する透光部材の、前記被測定物表面側の面
    及び前記被測定物表面と反対側の面のうちの少なくとも
    一方の面が、前記透光部材に入射する前記測定光の実質
    的に全ての光線束について下式を満たす角度αだけ、前
    記被測定物表面に対して傾斜した平面、又はこの傾斜し
    た平面と光学的に実質的に等価な面であることを特徴と
    する測定装置。 【数1】α>(1/2)・arctan{(D+d)/2A} ここで、Aは、前記被測定物表面からの反射光を受光す
    るための受光センサの入射瞳に前記反射光を集光させる
    集光レンズ系がある場合には、当該集光レンズ系の焦点
    距離であり、当該集光レンズ系がない場合には、前記透
    光部材から前記受光センサの入射瞳までの距離であり、
    Dは前記受光センサの入射瞳の大きさであり、dは前記
    受光センサの入射瞳面上の迷光のスポット径である。
  8. 【請求項8】 測定光を被測定物表面に照射し、前記被
    測定物表面からの反射光を受光し、受光した反射光に基
    づいて膜厚測定又は他の所定の測定を行う測定装置にお
    いて、 最も前記被測定物表面側に配置され前記測定光及び前記
    反射光が透過する透光部材の、前記被測定物表面側の面
    が、大気の屈折率に比べて前記透光部材の屈折率に近い
    屈折率を有する液体又は半固体状物を介在させて、前記
    被測定物表面に近接又は密接される平面であり、 前記透光部材の前記被測定物表面と反対側の面が、前記
    透光部材に入射する前記測定光の実質的に全ての光線束
    について下式を満たす角度βだけ、前記被測定物表面に
    対して傾斜した平面、又はこの傾斜した平面と光学的に
    実質的に等価な面であることを特徴とする測定装置。 【数2】sinβ>(na/nw)・sin[(1/2)・ar
    ctan{(D+d)/2A}] ここで、Aは、前記被測定物表面からの反射光を受光す
    るための受光センサの入射瞳に前記反射光を集光させる
    集光レンズ系がある場合には、当該集光レンズ系の焦点
    距離であり、当該集光レンズ系がない場合には、前記透
    光部材から前記受光センサの入射瞳までの距離であり、
    Dは前記受光センサの入射瞳の大きさであり、dは前記
    受光センサの入射瞳面上の迷光のスポット径であり、n
    wは前記透光部材の屈折率であり、naは大気の屈折率
    である。
  9. 【請求項9】 研磨体と研磨対象物との間に研磨剤を介
    在させた状態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間に
    荷重を加え、かつ相対移動させることにより、前記研磨
    対象物を研磨する際に、その研磨状況をその研磨中にモ
    ニタする研磨状況モニタ装置であって、 測定光を前記研磨対象物の被研磨面に照射し、前記被研
    磨面からの反射光に基づいて、前記研磨状況をモニタす
    る研磨状況モニタ装置において、 請求項1乃至8のいずれかに記載の測定装置を含むこと
    を特徴とする研磨状況モニタ装置。
  10. 【請求項10】 研磨体と研磨対象物との間に研磨剤を
    介在させた状態で、前記研磨体と前記研磨対象物との間
    に荷重を加え、かつ相対移動させることにより、前記研
    磨対象物を研磨する際に、その研磨状況をその研磨中に
    モニタする研磨状況モニタ装置であって、 測定光を前記研磨対象物の被研磨面に照射し、前記被研
    磨面からの反射光に基づいて、前記研磨状況をモニタす
    る研磨状況モニタ装置において、 前記研磨体の少なくとも一部が前記測定光及び前記反射
    光を透過させる第1の透光部材で構成され、 前記測定光及び前記反射光を透過させる第2の透光部材
    が、大気の屈折率に比べて前記透光部材の屈折率に近い
    屈折率を有する液体又は半固体状物を介在させて、前記
    第1の透光部材の前記研磨対象物と反対側の面に近接又
    は密接され、 前記第2の透光部材の前記第1の透光部材と反対側の面
    は、前記被研磨面と実質的に平行な平面ではなく、 前記測定光は前記第1及び第2の透光部材を介して前記
    被研磨面に照射されるとともに、前記反射光は前記第1
    及び第2の透光部材を介して受光されることを特徴とす
    る研磨状況モニタ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の透光部材の屈折率、前記第
    2の透光部材の屈折率、及び、前記液体又は前記半固体
    状物の屈折率が、互いに略々同一であることを特徴とす
    る請求項10記載の研磨状況モニタ装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の透光部材の前記第1の透光
    部材と反対側の面は、前記被研磨面に対して傾斜した平
    面又はこの傾斜した平面と光学的に実質的に等価な面で
    あることを特徴とする請求項10又は11記載の研磨状
    況モニタ装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の透光部材の前記第1の透光
    部材と反対側の面は、前記第2の透光部材に入射する前
    記測定光の実質的に全ての光線束について下式を満たす
    角度βだけ、前記第1の透光部材の前記研磨対象物側の
    面に対して傾斜した平面、又はこの傾斜した平面と光学
    的に実質的に等価な面であることを特徴とする請求項1
    0又は11記載の研磨状況モニタ装置。 【数3】sinβ>(na/nw)・sin[(1/2)・ar
    ctan{(D+d)/2A}] ここで、Aは、前記被研磨面からの反射光を受光するた
    めの受光センサの入射瞳に前記反射光を集光させる集光
    レンズ系がある場合には、当該集光レンズ系の焦点距離
    であり、当該集光レンズ系がない場合には、前記第2の
    透光部材から前記受光センサの入射瞳までの距離であ
    り、Dは前記受光センサの入射瞳の大きさであり、dは
    前記受光センサの入射瞳面上の迷光のスポット径であ
    り、nwは前記第2の透光部材の屈折率であり、naは
    大気の屈折率である。
  14. 【請求項14】 前記第2の透光部材の前記第1の透光
    部材と反対側の面は、曲面であることを特徴とする請求
    項10又は11記載の研磨状況モニタ装置。
  15. 【請求項15】 研磨体と、研磨対象物を保持する保持
    部とを備え、前記研磨体と前記研磨対象物との間に研磨
    剤を介在させた状態で、前記研磨体と前記研磨対象物と
    の間に荷重を加え、かつ相対移動させることにより、前
    記研磨対象物を研磨する研磨装置において、請求項9乃
    至14のいずれかに記載の研磨状況モニタ装置を備えた
    ことを特徴とする研磨装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の研磨装置を用いて半
    導体ウエハの表面を平坦化する工程を有することを特徴
    とする半導体デバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体デバイス製造
    方法により製造されることを特徴とする半導体デバイ
    ス。
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