JPH11287612A - 干渉測定装置 - Google Patents

干渉測定装置

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JPH11287612A
JPH11287612A JP10091734A JP9173498A JPH11287612A JP H11287612 A JPH11287612 A JP H11287612A JP 10091734 A JP10091734 A JP 10091734A JP 9173498 A JP9173498 A JP 9173498A JP H11287612 A JPH11287612 A JP H11287612A
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JP
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light
reference mirror
measured
intensity
light beam
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Application number
JP10091734A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mizoroke
茂男 御菩薩池
Hajime Ichikawa
元 市川
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定面を透過あるいは被測定面で反射され
て形成される被測定光束の光強度が低くても良好な干渉
縞コントラストを得て高精度な干渉測定を行う。 【解決手段】 光源1から出射された可干渉光はコリメ
ータレンズ2でコリメートされ、ビームスプリッター3
により参照鏡4を経て第2参照鏡14aに向かう光束
と、測定対象物6に向かう光束とに分割される。参照鏡
4および第2参照鏡14aで反射されて形成された参照
光束と、測定対象物6の被測定面で反射されて形成され
た被測定光束とはビームスプリッター3で合成され、結
像レンズ7を経て拡散板8上に干渉縞の像が形成され
る。第2参照鏡切換機構14は、互いに異なる反射率を
有する第2参照鏡14aおよび14bのうちいずれかを
参照光束形成用の参照面として切り換えるためのもので
ある。そして、測定対象物6の被測定面の反射率に応じ
て第2参照鏡14aまたは14bが選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干渉測定装置に関
するものであり、特に被測定面を透過あるいは被測定面
で反射されて形成される被測定光束の光強度が低くても
良好な干渉縞コントラストを得ることのできる干渉測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】参照鏡で形成された参照光と被測定面で
形成された測定光とで生じる干渉縞を用いて被測定面の
面精度や透過波面等を計測する干渉測定装置や干渉測定
方法において、可干渉性を有する光を出射する光源とし
て赤外波長領域の光源を用いるものでは、参照鏡に高反
射処理が施される。
【0003】ところで、光干渉測定において、参照鏡で
反射されて形成される光束(以下、これを参照光束と称
する)と被測定面で反射された光束、あるいは被測定面
を透過して形成される光束(以下、これを被測定光束と
称する)とで、両者の光強度差の小さい方が干渉縞のコ
ントラストを高めることができる。したがって、比較的
透過率の高い測定対象物の透過波面を計測する場合や比
較的反射率の高い測定対象物の反射波面を計測する場合
には、高反射処理を施した参照鏡が有用である。また、
赤外光学材料や赤外光学素子などの測定対象物の透過波
面を測定する場合、可干渉性を有する光を出射する光源
として赤外波長領域の光を発する光源を用いるが、この
場合も測定対象物の透過率が比較的高い場合には上述の
高反射処理を施した参照鏡が有用である。なお、測定対
象物が赤外光学材料や赤外光学素子であっても、反射波
面を測定する際には測定に際して使用される光の波長を
問題としない事が多く、標準的な可視光を使用した干渉
計で代用されるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の干渉
測定装置や干渉測定方法では、比較的透過率の高い光学
材料や素子などの透過波面計測に有用ではあるものの、
透過率の低い材料には不向きである。つまり、参照光束
と被測定光束との光強度差が大きくなり、高いコントラ
ストの干渉縞を得にくい。又、表面の面粗度が粗く可視
光を利用出来ない面の計測に際しては、測定対象物が赤
外光学材料や赤外光学素子であるか否かを問わず、赤外
波長領域の光を発する光源が用いられることがあるが、
それでも高い表面反射率が得らない場合、上述した理由
により高いコントラストの干渉縞を得にくい。
【0005】また、標準的な可視光源を使用した干渉計
で面精度の計測を行うには、被測定物が研削面等のよう
に表面粗度の粗いものの場合、被計測面の面粗度が良好
になるまで研摩加工を行う必要があり、更に、干渉縞の
縞密度が著しく高くならない程度まで表面形状を整える
必要がある。従って、計測に至るまでの時間がかかると
共に、余分な研摩加工コストを生じ、生産性を阻害する
要因ともなる。これは研磨工程に先だち、研削工程で所
定の精度が達成されているのを確認する事が研磨工程の
所要時間短縮の為に不可欠であり、重要だからである。
【0006】本発明の目的は、広い測定光束の強度範囲
に対応して良好な干渉縞コントラストを得ることによ
り、測定物の透過率や表面反射率が低くても、高精度の
面精度測定が可能で、面精度の測定を短時間のうちに行
うことのできる干渉測定装置および干渉測定方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて以下の発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、可干渉性を有する光
を出射する光源1と;干渉測定用の参照光束を形成する
ための参照鏡4と;光源1から出射された光を分割して
参照鏡4および測定対象物6の被測定面に導く光分割手
段3とを具備し;光分割手段3により参照鏡4に導かれ
る光束の光強度に対して、参照鏡4で反射され、干渉に
寄与する光束として形成される参照光束の光強度の割合
を60%以下とすることにより上述の目的を達成する。
一実施の形態を示す図2に対応付けて以下の発明を説明
する。 (2) 請求項2に記載の発明は、可干渉性を有する光
を出射する光源1と;干渉測定用の参照光束を形成する
ための参照鏡14a、14bと;光源1から出射された
光を分割して参照鏡14aまたは14b、および測定対
象物6の被測定面に導く光分割手段3と;光分割手段3
により参照鏡4に導かれる光束の光強度に対して、参照
鏡3で反射され、干渉に寄与する光束として形成される
参照光束の光強度の割合を変化させる参照光束強度変更
手段14とを有するものである。また、光源1から出射
される光は、赤外波長領域の光が好ましく、表面粗度の
粗い光学素子の面形状計測を可能とする。 (3) 請求項3に記載の発明において、参照光束強度
変更手段14は、参照光束を形成する際に用いられ、か
つ互いに反射率の異なる複数の参照鏡14aおよび14
bを有し、複数の参照鏡14aおよび14bのうちの1
の参照鏡を選択することにより光強度の割合を変化させ
るものである。 (4) 一実施の形態を示す図3に対応付けて説明する
と、請求項4に記載の発明において、参照光束強度変更
手段は、光分割手段3から参照鏡4に導かれる赤外波長
領域光の光路上に配設される透過率変更手段17をさら
に有し、透過率変更手段17の透過率を変化させること
により光強度の割合を変化させるものである。 さらに、以下に開示される内容から、上述の発明以外に
他の発明も記載されていることがあきらかである。これ
らの発明について、一実施の形態を示す図1に対応付け
て説明する。その発明の一つは、可干渉性を有する赤外
波長領域光を出射する光源1と、干渉測定用の参照光束
を形成するための参照鏡4とを有する干渉測定装置を用
いた干渉測定方法に適用される。そして、光源1から出
射された赤外波長領域光が参照鏡4で反射され、干渉に
寄与する光束として形成された参照光束の光強度を、参
照鏡4に入射する光束の光強度の60%以下とする干渉
測定方法である。また、他にも、可干渉性を有する赤外
波長領域光を出射する光源1と、干渉測定用の参照光束
を形成するための参照鏡4と、光源1から出射された赤
外波長領域光を分割して参照鏡4および測定対象物6の
被測定面に導く光分割手段3とを有する干渉測定装置を
用いた干渉測定方法に適用されるものがある。そしてこ
の発明は、光分割手段3により参照鏡4に導かれる光束
の光強度に対して、参照鏡4で反射され、干渉に寄与す
る光束として形成される参照光束の光強度の割合を、測
定対象物6の被測定面で形成される被測定光束の強度に
応じて変化させる干渉測定方法である。さらには、参照
鏡4は高反射処理の施されない石英ガラスまたはゼロデ
ュア(ショット社の登録商標)で構成されるものであ
る。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 以下、図1を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明をトワイマングリーン型干渉計に適用し
た場合の構成を示す図である。
【0010】図1において、光源1には、ヘリウムネオ
ンレーザーやヘリウムキセノンレーザー、あるいは炭酸
ガスレーザーなどのガスレーザーや赤外波長領域のレー
ザーダイオード等通常の可干渉性を有する光源を使用す
る。光源から出射されたコヒーレント光束は、必要に応
じて整形された後に、レンズ2aおよび2bで構成され
るコリメータレンズ2でコリメートされ、ビームスプリ
ッター3により参照鏡4に向かう光束と測定対象物6に
向かう光束とに分割される。そして、ビームスプリッタ
ー3により参照鏡4に向かう光束である参照光束は、参
照鏡4によって反射され、再びビームスプリッター3に
入射する。
【0011】また、ビームスプリッター3より測定対象
物6に向かう光束である被測定光束は、その光束の波面
を測定対象物6の理想形状と同じ波面に変換する補正光
学系である集光レンズ13に入射する。そして、集光レ
ンズ13を透過し、被測定対象物6で反射され、再び集
光レンズ13を透過してビームスプリッター3に入射す
る。
【0012】なお、集光レンズ13は、高い透過率を有
する材料から形成され、その表面には反射防止膜を有し
ている。したがって、光強度の減衰が殆ど起こらないよ
うになっている。
【0013】参照鏡4により反射されて形成された参照
光束の光強度は、最も単純にはビームスプリッター3の
光強度分割比率と参照鏡4の反射率により定まる。他
方、測定対象物6で反射されて形成された被測定光束の
光強度は、同様に、ビームスプリッターの3光強度分割
比率と測定対象物6の反射率により定まる。
【0014】上記光路に光強度を減衰させる素子が含ま
れる場合には、勿論それらの減衰率も考慮しなければな
らないが、ここでは理解を容易にする為に、これら光強
度を減衰させる素子が含まれない事として説明を続け
る。参照鏡4、測定対象物6でそれぞれ正反射されて形
成された参照光束と被測定光束とは、再びビームスプリ
ッター3で合成され、レンズ7aおよび7bで構成され
る結象レンズ7を経て拡散板8上に測定対象物6の被測
定面の精度に応じた像が結像され、これによって光の可
干渉性が取り除かれる。拡散板8に結像される像は、更
に観察レンズ9により干渉縞検出器10の検出面上に再
度結像される。干渉縞の解析は通常の縞走査測定法、す
なわち参照光路(図1において参照鏡4とビームスプリ
ッター3との間の光路)の光学的光路長又は、被測定光
路(図1において測定対象物6とビームスプリッター3
との間光路)の光学的光路長を例えば光源波長の半分
(λ/2)だけ変位させて干渉縞に変調をかけ、この間
の干渉縞の変化から演算処理する方法で高精度に測定で
きる。本実施の形態では、縞走査用アクチュエータ5に
よって参照光路の光学的光路長を変化させるか、あるい
は光源1より出射される可干渉光の波長を変化させて、
干渉縞に変調をかける。
【0015】以上の過程により得られた干渉縞信号は、
コンピュータ11によって処理が行われる。また、縞走
査用アクチュエータ5はコンピュータ11によりドライ
バー12を介して駆動制御される。ここでは、理解を容
易にする為に測定対象物6の表面形状を測定する例を示
すが、測定光路上に配置される被測定対象の透過波面を
測定するものであってもよい。又、波面に大きな変化を
生じてしまう場合には、補正光学系として、いわゆるN
ULL光学素子を使用しても良い。
【0016】また、光源1として、赤外波長領域の光を
放射する光源を適用した理由は以下のとおりである。す
なわち、波長の比較的短い光を用いた場合、得られる干
渉縞の中には表面の粗さによる干渉縞が発生する。その
ため、得られた干渉縞は研磨すれば解消されるものなの
か、それとも測定対象物6の形状そのものを修正しなく
てはならないものなのか、判別が困難となる。これに対
して波長の長い光を用いた場合、表面粗さによる干渉縞
が発現しにくくなり、測定対象物6の形状が理想形状と
異なる部分にのみ干渉縞が発現するようになり、表面形
状の計測が容易となる。
【0017】ところで、光干渉測定においては、参照光
束の光強度と被測定光束の光強度との差が少ない方が高
い干渉縞のコントラストを得やすいことは既に説明した
とおりである。
【0018】そこで、図1に示す干渉測定装置では参照
鏡4で反射されて干渉に寄与する光強度を60%以下に
設定してある。以下、これについて具体的に説明する。
【0019】一般に、可視光での光学硝子の屈折率は、
高々1.5前後であり、垂直入射の強度反射率は4%前
後に止まる。一方、赤外波長領域の例えば炭酸ガスレー
ザーの波長10.6μmでの石英硝子の屈折率は、2.
2以上であり、減衰係数も考慮して求めると、垂直入射
の場合の強度反射率は14.5%となる。又、物体表面
の反射率は、通常100%を越えず、これは可視領域で
も赤外線波長領域でも同様である。そこで、参照鏡4に
熱膨張係数が低く、高精度研磨加工の良好な石英硝子や
その他、ゼロデュア(ショット社の登録商標)等同程度
の反射率を有する硝子又はセラミクスを用いて、表面処
理を行わずに使用すると、ビームスプリッタ3の光強度
分割比率を1:1とした時の干渉縞コントラストは、光
路上に光強度減衰が無い事を仮定すると、測定対象物6
の被測定面の反射率が14.5%の場合に100%とな
り、反射率が最高の100%の時でも66.5%のコン
トラストが得られる。更に、測定対象物6の被測定面の
反射率が1%の時でも50%のコントラストが得られ
る。一方、参照鏡の反射率を従来のごとく約100%と
した場合には、反射率1%の時のコントラストは高々2
0%となってしまって、良好な干渉計測は期待できな
い。
【0020】また、測定対象物6の被測定面の面粗度が
粗くなると、反射率は低下する。表面粗度のrms粗さ
をσとし、使用する光の波長をλとすると、例えば σ
/λ=0.1の時に干渉縞コントラストは、45%とな
る。従って、例えば波長3.4μmの可干渉光を用いて
測定しようとすると被測定面のrms粗さが0.34μ
m程度であっても干渉縞コントラストは45%程度とな
ってしまい、同様に波長10.6μmの可干渉光を用い
た時には被測定面のrms粗さが1.06μm程度であ
っても干渉縞コントラストは45%程度となってしま
う。これはつまり、波長が数百ナノメートル(可視領域
光)の可干渉光を用いた場合、表面のrms粗さが数十
ナノメートルあるだけで干渉縞コントラストは低下して
しまうことを意味する。通常の研削加工で、表面の粗度
を数十ナノメートル以下のrms粗さに仕上げたり、更
に干渉縞の縞密度が著しく高くならない様に良好な形状
精度を同時に満足するのは、困難である。
【0021】これに対して、光源1に数ミクロンから1
0ミクロン程度の可干渉赤外光を出射するものを用い、
かつ参照鏡4の反射率を60%以下とすることで測定対
象物6の被測定面の面粗度がrms粗さで数百〜千ナノ
メートル程度であっても十分な干渉縞コントラストを得
ることができる。この数百〜千ナノメートル程度のrm
s粗さは、通常の研削加工で充分可能な加工精度であ
り、したがって余分な仕上げを施すことなく、面精度の
測定が短時間で高精度に行うことができる。特に、石英
硝子程度の屈折率と熱膨張率を有する基材を高反射処理
を施さずに参照鏡として使用すると10%前後の反射率
が得られ、広い測定光強度に対して良好な干渉縞コント
ラストが安価に確保できる。
【0022】以上、第1の実施の形態の説明では、参照
鏡4の反射率を60%以下とする例について説明した
が、これは冒頭の説明でも述べたとおり、ビームスプリ
ッター3と参照鏡4との間の光路上に光強度を減衰させ
る素子や要因などが存在する場合、参照鏡4の反射率は
上記素子や要因などによる光強度の減衰量に応じて調節
することが望ましい。つまり、光源1より出射し、コリ
メートレンズ2でコリメートされた光束のうち、ビーム
スプリッター3で分割、反射されて参照鏡4に向かう光
束の光強度に対して、参照鏡4で反射され、干渉に寄与
する参照光束として形成される光束の光強度の比率を6
0%以下とすればよい。
【0023】−第2の実施の形態− 図1に示すものと同様に本発明をトワイマングリーン型
干渉計に適用した場合の構成を示す図2を参照して本発
明の第2の実施の形態について説明する。図2におい
て、図1に示すものと同一の構成要素には同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0024】図2に示す干渉測定装置は、参照光束を形
成するための反射面として参照鏡4に加えて互いに反射
率の異なる第2参照鏡14aおよび14bを有する。こ
れらの第2参照鏡14aおよび14bは、ターレット板
に固定した第2参照鏡切換機構14を有する。第2参照
鏡切換機構14は、コンピュータ11からの指令に基づ
き、ドライバ16を介してモータ15により駆動され
る。これによって第2参照鏡14aまたは14bが参照
光束形成用の反射面として選択される。
【0025】上記第2参照鏡14aおよび14bについ
てさらに説明する。第2の実施の形態に係る干渉測定装
置において、参照光束は上述のとおり参照鏡4と第2参
照鏡14a、または参照鏡4と第2参照鏡14bとで反
射されて形成される。そして、参照鏡4および第2参照
鏡14aによる合成反射率が60%以下となるように第
2参照鏡14aの反射率は設定される。一方、参照鏡4
および第2参照鏡14bによる合成反射率が60%より
も高くなるように第2参照鏡14bの反射率は設定され
る。したがって、測定対象物6の被測定面の反射率に応
じて第2参照鏡切換機構14を駆動制御し、第2参照鏡
14aまたは14bを選択することにより、常にコント
ラストの高い干渉縞を得ることができる。
【0026】以上、第2の実施の形態では、測定対象物
6の被測定面の反射率に応じて第2参照鏡切換機構14
を駆動制御し、2枚の第2参照鏡14aおよび14bの
うち、いずれかを選択する例について説明したが、第2
参照鏡を3枚以上備えるものであってもよい。
【0027】また、以上の第2の実施の形態において
も、第1の実施の形態の説明と同様にビームスプリッタ
ー3と参照鏡4との間、そして参照鏡4と第2参照鏡1
4a(または14b)との間の光路上に光強度を減衰さ
せる素子や要因などが存在する場合、参照鏡4および第
2参照鏡14a(または14b)の合成反射率は上記素
子や要因などによる光強度の減衰量に応じて調節するこ
とが望ましい。
【0028】−第3の実施の形態− 図1および図2に示すものと同様に本発明をトワイマン
グリーン型干渉計に適用した場合の構成を示す図3を参
照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図
3において、図1に示すものと同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0029】図3に示す干渉測定装置は、ビームスプリ
ッター3と参照鏡4との間に光強度減衰素子17が設置
される。この光強度減衰素子17としては、例えばフッ
化カルシウム等の吸収のあるウェッジ素子17aおよび
17bを2つ以上配置して、これらの素子を図3に示す
矢印Xの方向に沿って対向方向に動かすことで連続的に
透過率を変える事が出来る。又、入射角度を変える事で
透過率を変えるようにこれらの素子を配置して、連続的
に透過率を変化させる事も出来る。これにより、ビーム
スプリッター3と参照鏡4との間を往復して干渉に寄与
する光の光強度を連続して変化させることが可能とな
る。この光強度減衰素子17の減衰量を調整することに
より、測定対象物6の被測定面の反射率に応じ、参照鏡
4で反射されて干渉に寄与する光の光強度を60%以下
とすることも、60%よりも高くなるようにすることも
可能である。
【0030】このとき、上述の光強度減衰素子17を用
いて透過率を変化させた場合に、参照波面にひずみを生
じないように注意するか、ひずみが生じてしまう場合に
は、そのひずみを検出して補正する事が望ましい。
【0031】また、干渉測定に直線偏光光束を使用する
場合には、ウエッジ素子17aおよび17bに代えて偏
光板を使用して透過率を変える事も可能であるが、この
場合には参照光束及び被測定光束がビームスプリッター
で合成された後に、干渉が可能なように偏光方向を整え
る必要がある。
【0032】以上、第1〜第3の実施の形態で説明した
干渉測定装置によれば、参照鏡で反射されて干渉に寄与
する光の光強度を60%以下とすることにより、従来困
難あるいは不可能であった、比較的透過率の低い材料の
透過波面計測や表面の面粗度が粗く可視光を利用出来な
い面の計測、特に赤外波長を用いても高い表面反射率が
得られない面の計測も可能となる。従って、従来行われ
ていたような研削工程後の表面粗度を向上させる為のつ
や出し研磨工程が不要となり、通常の赤外干渉計を用い
て高精度の計測を短時間のうちに行うことが可能とな
る。
【0033】ここで、第1〜第3の実施の形態で説明し
た干渉測定装置を用いて赤外線透過材料の透過波面計測
あるいは表面形状計測を行う具体例を示す。第1〜第3
の実施の形態に係る干渉測定装置によれば、例えばゲル
マニウムやセレン化亜鉛等の赤外線透過性の比較的高い
材料の透過波面計測やその反射波面計測の両者の計測が
可能である。これらの材料の波長10.6μmにおける
屈折率はそれぞれ、約4.0と約2.4程度であり、そ
れぞれの垂直入射時の強度反射率は、約36%と約17
%である。この時、参照鏡の反射率を14.5%とする
と、それぞれの場合に形成される干渉縞のコントラスト
は、約90%と約100%となる。又、これらの材料の
透過率はそれぞれ約17%と47%であり、その時の干
渉縞コントラストとしては、それぞれ100%と85%
となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、 (1) 請求項1に記載の発明よれば、測定対象物の透
過率や反射率が低い場合にもコントラストの高い干渉縞
を得ることができる。これにより、測定対象物の被測定
面が研削加工面などのように表面粗度の粗いものであっ
ても、あるいは測定対象物の透過率が低いものであって
も精度よく測定を行うことができる。したがって、面粗
度が粗く、透過率や反射率の低い研削面の評価も高精度
で行う事により次工程の研磨加工時間の短縮が実現出来
る。又、従来接触式座標測定器等を用いて長い時間をか
けて行われていた測定を、より短時間のうちに行うこと
ができる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、測定対象物の
透過率や反射率の高低に応じて参照光束の光強度の割合
を変化させることにより、常にコントラストの高い干渉
縞を得ることができ、したがって高精度の測定を行うこ
とができる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、測定対象物の
透過率や反射率の高低に応じて反射率の互いに異なる複
数の反射鏡のうちの1つを選択することができ、これに
より常にコントラストの高い干渉縞を得ることができ
る。 (4) 請求項4に記載の発明によれば、透過率変更手
段によって測定対象物の透過率や反射率の高低に応じて
参照光束の光強度の割合を変化させることができ、これ
により常にコントラストの高い干渉縞を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る干渉測定装置
の構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る干渉測定装置
の構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る干渉測定装置
の構成を示す図。
【符号の説明】
1 光源 2a、2b レンズ 3 ビームスプリッター 4 参照鏡 4a、4b 第2参照鏡 5 縞走査用アクチュエータ 6 測定対象物 7a、7b 結像レンズ 8 拡散板 9 観察レンズ 10 干渉縞検出器 11 コンピュータ 12、16 ドライバー 13 集光レンズ 14 第2参照鏡切換機構 15 モータ 17 光強度減衰素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉性を有する光を出射する光源と、 干渉測定用の参照光束を形成するための参照鏡と、 前記光源から出射された前記光を分割して前記参照鏡お
    よび測定対象物の被測定面に導く光分割手段とを具備
    し、 前記光分割手段により前記参照鏡に導かれる光束の光強
    度に対して、前記参照鏡で反射され、干渉に寄与する光
    束として形成される参照光束の光強度の割合を60%以
    下にしたことを特徴とする干渉測定装置。
  2. 【請求項2】 可干渉性を有する光を出射する光源と、 干渉測定用の参照光束を形成するための参照鏡と、 前記光源から出射された前記光を分割して前記参照鏡お
    よび測定対象物の被測定面に導く光分割手段と、 前記光分割手段により前記参照鏡に導かれる光束の光強
    度に対して、前記参照鏡で反射され、干渉に寄与する光
    束として形成される参照光束の光強度の割合を変化させ
    る参照光束強度変更手段とを有することを特徴とする干
    渉測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の干渉測定装置におい
    て、 前記参照光束強度変更手段は、前記参照光束を形成する
    際に用いられ、かつ互いに反射率の異なる複数の参照鏡
    を有し、前記複数の参照鏡のうちの1の参照鏡を選択す
    ることにより前記光強度の割合を変化させることを特徴
    とする干渉測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の干渉測定装置におい
    て、 前記参照光束強度変更手段は、前記光分割手段から前記
    参照鏡に導かれる前記赤外波長領域光の光路上に配設さ
    れる透過率変更手段をさらに有し、前記透過率変更手段
    の透過率を変化させることにより前記光強度の割合を変
    化させることを特徴とする干渉測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223807A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Topcon Corp 参照鏡筒ユニット
JP2018096869A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社ミツトヨ 干渉対物レンズ
KR102069647B1 (ko) 2018-10-10 2020-01-23 휴멘 주식회사 광 간섭 시스템

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