JP2000501508A - 半導体ウエファの厚さ誤差測定用干渉計 - Google Patents
半導体ウエファの厚さ誤差測定用干渉計Info
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Abstract
(57)【要約】
半導体ウエファの厚さは、赤外光の二つの光線を干渉させることによって測定される。その二つの光線は、ウエファの両面での反射により相対的に変形されている。非ナル干渉測定は、発散光線をウエファに照射することと、入射角の変化によって発生する誤差を除去することとによってなされる。ナル干渉測定は、厚さと平面度との両者によって構成される。ウエファ内を伝達することができる赤外光は、厚さを測定するために使用される。ウエファ内を伝達することができない可視光は、平面度を同時に測定するために使用される。
Description
【発明の詳細な説明】
半導体ウエファの厚さ誤差測定用干渉計
技術分野
この発明は、光学的度量衡の分野に関し、特に半導体ウエファの厚さ誤差(th
ickness variations)を測定するための干渉法の使用に関する。
背景
干渉法は、半導体ウエファの平面度および厚さ誤差の測定に用いられる。一般
に、ウエファの両面は、両方とも平面度が測定され、厚さ誤差を決定するために
二つの平面度の測定値が比較される。二つのうち、厚さ誤差が最も重要である。
半導体ウエファは、厚さに対する直径の比が非常に大きく、その台座にならう傾
向があるからである。
シリコン、ガリウム砒素のような半導体材料は、通常、可視スペクトルの範囲
では伝達性を有していない。しかし、ある半導体ウエファの表裏両面が高度に磨
かれると、表裏両面は、試験光線を各面で反射させることと、その反射された試
験光線に対比光線を結合して表面誤差を表す干渉縞を形成することによって、測
定することができる。
単一の干渉計を使用する一つの有用な技術は、一時に一つの面を測定する。毎
回の測定毎に半導体ウエファが据え付けし直される。据え付ける毎に、半導体ウ
エファの形状に歪みが発生する可能性があり、その結果両方の平面度の測定値の
正確さを減少させるとともに、計算された厚さ誤差の正確さを減少させる。据え
付けし直すことは、時間を浪費する。
他の有用な技術は、二つの干渉計を使用して表裏両面を同時に測定する。据え
付けの際の歪みは、平面度の測定に影響を及ぼす可能性があるが、厚さ誤差の相
対測定は、据え付けにほとんど影響されなくなる。しかしながら、二つの干渉計
の位置は、据え付けに関して正確に分かっていなければならない。また、二つの
干渉計を用いると費用が嵩むとともに、正確な位置に維持することが難しい。
両面を単一の試験光線で横切るための反射光学系の配置を含む干渉計が開示され
ている。対比光線に対する試験光線の光路長のどのような誤差も、厚さ誤差とし
て解釈される。一つの具体例では、二つの平面鏡が試験光線を導くための回折格
子と結合される。他の具体例では、重なった鏡を格子の代用としている。これら
の反射光学系の全ては、非常に大きく、かつ一列に配置する上で扱いにくい。
半導体ウエファを測定するための公知の干渉技術が有するこれらの他の問題は
、ここで測定しようとする直径が30cmであるウエファのように、ウエファの
は、ウエファの直径の2〜3倍の鏡が必要である。そのような鏡は、かなり大き
なウエファでは非現実的である。
発明の要約
磨かれた半導体ウエファは、赤外スペクトルの範囲では独特の反射性および伝
達性を示す。そして、発明者、これらの性質がウエファの表裏両面を新規な干渉
法的配置によって比較可能にすることを発見した。事実、二つの表面を干渉法の
技術で比較することは、その干渉法の技術が平行平面を有する光学ガラスからな
る同様の対象に対しては不可能であったとしても可能である。
この発明は、その一または複数の実施例において、半導体ウエファの厚さ誤差
を測定するための干渉装置を単純化すること、および寸法が大きいウエファに対
する干渉法的厚さ測定の実用性を拡張することにより、この発見を利用する。正
確さと効率の改良は、二つの面間に一つの試験光線を伝達するための追加の光学
機器を必要とすることなく、表面両面を同時に比較することによって可能になる
。
半導体材料が少なくとも部分的に伝達可能であるスペクトル(例えば1μ以上
の波長のスペクトル)の範囲で動作する干渉計は、ナル状態(null condition)と
非ナル状態(non-null condition)とのいずれかにおいて半導体ウエファの表面両
面を比較するのに使用可能である。表裏両面の一方に入射する光線は、表裏両面
の一方から内部への伝達と表裏両面での反射との結合により、相対的に変形され
た二つの光線に分割される。相対的に変形された光線のうちの少なくとも一方は
、表裏両面間に伝達される。相対的に変形された光線のうちのいずれか一方
が表裏両面で反射されるか、相対的に変形された光線の各々が表裏両面のうちの
異なる面でそれぞれ反射される。相対的に変形された二つの光線を再結合するこ
とにより、干渉縞が形成される。その干渉縞は、相対的に変形された光線の各光
路長間の差を表裏両面間の距離の関数として識別するために評価される。
非ナル状態において、この発明の干渉計の光学的要素は、干渉性のある(cohe
rent)照明の点光源と観察システムだけに限定することができる。点光源から発
散する干渉性のある光線は、半導体ウエファを照射する。その光線の一部は、ウ
エファ内を伝播し、表裏両面の一方または両方で反射する。その光線の他の一部
は、ウエファ内を伝播するか、あるいは一方の面で反射する。二つの光線部分(
すなわち、相対的に変形された二つの光線)によって行われる反射の回数は偶数
回である。それ故、両方の光線部分は、同一の面から観察システムに向かって放
射される。
観察システムは、観察スクリーンとこの観察スクリーンに焦点が合わせられた
赤外光線に感応するカメラとを含むことが望ましい。二つの光線部分は、それら
の光路長差によって形成される干渉縞を伴って観察スクリーンを照らす。二つの
光線部分間の光路長差は、ウエファの厚さ誤差の結果生じるものもあり、ウエフ
ァが照らされる部分の入射角の変化に帰因するものもある。後者の差異は、前も
って演算することができるとともに、厚さ誤差に基づくより一層の差異が比較さ
れる準拠基準(frame of reference)(すなわち、公知の非ナル状態)として用い
ることができる。
ナル状態においては、一定の入射角で入射する光線でウエファを照らすために
コリメータが用いられる。ある特別の構成では、点光源、コリメータおよび観察
スクリーンが共通の光軸に沿って一列に並べられる。入射角が0゜である場合、
ウエファに入射される光線の一部は、ウエファを貫通して観察スクリーンに直接
伝達され、他の光線部分は、ウエファの表裏両面で反射されることにより、ウエ
ファ内を合計3回伝達され、その後観察スクリーンに到達する。その結果、観察
スクリーンまでの二つの光線部分の光路長差は、ウエファの厚さの2倍と半導体
材料の屈折率との積に等しくなる。厚さのどのような誤差も、直接に解明される
観察スクリーン上の干渉縞を変える。
半導体ウエファの厚さ誤差と平面度との両者は、二つの異なる波長の光を用い
るナル状態では、同時に測定することができる。厚さ誤差は、半導体ウエファが
少なくとも部分的に伝達可能である第1の波長の光を用いて測定され、平面度は
、半導体ウエファが実質的に伝達しない第2の波長の光を用いて測定される。両
方の波長の光は、ウエファで反射される。第1の波長の光は、表裏両面で反射さ
れ、二つの反射された部分は、厚さ誤差を測定するために比較される。第2の波
長の光は、ウエファに入射する前に対比部分と試験部分とに分離される。対比部
分は対比面で反射され、試験部分はウエファの最も近い面で反射される。対比部
分および試験部分は、平面度を測定するために比較される。
ナル状態と非ナル状態とのいずれかに関し、カメラによって記録された干渉縞
は、ウエファの厚さ誤差または平面度をより一層正確に測定するための調整によ
ってさらに評価するのが望ましい。例えば、波長と点光源の相対位置とのいずれ
かは、ある制御された様式で変化させて干渉縞を調整することができる。調整は
、ウエファの近接する点間の厚さの差または平面度の差を演算可能にし、干渉縞
の調整割合は、絶対厚さの演算に用いることができる。
図面の簡単な説明
図1は、半導体ウエファが非ナル状態での伝達によって観察されるこの発明の
新規な干渉計の第1の実施例を示す図である。
図2は、入射角を変化させて半導体ウエファを照明することによって引き起こ
される光路長差を示すグラフである。
図3は、半導体ウエファが非ナル状態での反射によって観察されるこの発明の
新規な干渉計の第2の実施例を示す図である。
図4は、半導体ウエファがナル状態での伝達によって観察されるこの発明の新
規な干渉計の第3の実施例を示す図である。
図5は、厚さ誤差と平面度との両者をナル状態で測定するために二つの異なる
波長が用いられたこの発明の新規な干渉計の第4の実施例を示す図である。
詳細な説明
図1に示す干渉計10は、干渉性のある赤外光の点光源12、光の伝達性を有
する観察スクリーン14、およびカメラ16を有しており、それらは全て共通な
光軸18上に一列に配置されている。検査中の半導体ウエファ20は、点光源1
2に面した前面22および観察スクリーンに面した背面24を有している。ウエ
ファ20は、シリコンまたはガリウム砒素で形成され、前面22および背面24
が少なくとも大まかな平面度と平行度を有するようにきれいに磨かれていること
が望ましい。この干渉計10では、半導体ウエファ20を支持するために、従来
の据え付け装置(図示せず)を用いることが可能である。
点光源12は、単一モードの光ファイバの出力、正確に一点に集められ、かつ
空間的なフィルタ処理が施されたレーザー光、またはレーザーダイオードの直接
の出力のいずれであってもよい。名目上の球形の波面26が、点光源12から発
散し、光軸18から半径方向へ離れるにしたがって増大する入射角をもって前面
22に入射する。
発散する波面26の一部は、入射時に屈折するが、半導体ウエファ20内をそ
の背面24まで伝播し、そこで二つの比較可能な波面30,32に分割される。
波面30の光線は、背面24で屈折し、発散する波面26から生じた元の光線の
光路に対して実質的に平行で、かつ側方にオフセットした光路に乗る。オフセッ
ト量は、元の光線の入射角とともに変化する。波面32の光線は、最初背面24
で反射し、それから前面22で反射する。その後、背面24を屈折して出射し、
発散する波面26から生じた元の光線に対して実質的に平行で、かつ逆向きに側
方へオフセットした光路上に乗る。
二つの波面30,32は、光軸18に沿って置き換えられた二つの仮想の点光
源からそれぞれ発散するように見えるので、縦方向に分断されているものと見做
すことができる。二つの波面30,32によって観察スクリーン14に干渉縞が
形成される。この干渉縞は、赤外線に対して感応性を有するカメラ16によって
記録される。しかしながら、理論的に完全な試験片がナル干渉縞(null interfe
rene pattern)を作り出す従来の慣用されている干渉法技術に比べると、完全な
半導体ウエファ20によって形成される干渉縞は、半導体ウエファ20が照らさ
れる各部への入射角の変化に関連する光路長差を表す干渉縞を含む。この非ナル
状態は、ウエファの厚さtの標準的な誤差から予想される干渉縞の密度と同程度
の干渉縞の密度を含み、かつ半導体ウエファ20の相対位置または向きを調整す
ることによって除去することができない。
それにも拘わらず、非ナル干渉縞(non-null interference pattern)を作り出
す光路長差は、記録された干渉模様の各点に関して処理装置34により容易に演
算することができ、かつ観察スクリーン14に照らし出された実際の干渉縞によ
って表される光路長差から差し引かれる。残ったものが、理論的に完全なウエフ
ァと実際の半導体ウエファ20との間の差異によって引き起こされる光路長差で
ある。ウエファの変形および材料の不均一性が光路長差に含まれるが、残りの最
も大きな差異は、ウエファの厚さtの誤差に帰因する。
非ナル状態に帰因するシステム的な誤差の例が図2にグラフ化されている。半
導体ウエファ20は、厚さの称呼寸法が0.75mmで、直径の称呼寸法が30
0mmであるものと仮定する。点光源12は、1.523μmの波長を有する光
を0.1の開口数(numerical aperture)で発する。観察スクリーン14は、ウエ
ファ20から1.0mm離れて配置される。予想されるように、非ナル状態に関
連する光路長差の絶対値は、観察スクリーン14上において光軸18から半径方
向へ離れるのにしたがって増大する。
干渉縞の分析は、局部的な厚さの変化をより正確に決定するために従来から行
われている調整を含む。例えば、出射される光の波長と点光源の相対位置とのい
ずれか一方は、干渉縞を調整するために変えられる。干渉縞の調整割合は、ウエ
ファ20の絶対厚さを決定するために用いられる。この調節割合は、絶対厚さ、
屈折率、入射角および波長を含む数種の変数の公知の関数であり、唯一の未知数
としての絶対厚さを求めるために解明される。
他の干渉計40が図3に描かれている。この干渉計40の構成要素には、干渉
計10と同様に、点光源42、観察スクリーン44およびカメラ46が含まれる
が、それらの配置は大きく異なっている。半導体ウエファ50は、磨かれた前面
52および背面54を有しているが、ウエファ20と比べると、前面52は点光
源42および観察スクリーン44に面している。また、ウエファ50は、点光源
42の光軸48に沿う光線に対して傾斜している。
点光源42によって発せられた名目上の球形の発散する波面56は、ウエファ
50の前面52に入射する。前面52に対する波面56の入射角は、ウエファ5
0の直径に沿って漸次変化する。発散する波面56は、ウエファの前面52およ
び背面54での反射により類似性を有する(comparable)二つの波面60,62に
分割される。波面60の光線は、発散する波面56から生じた元の光線の入射角
と等しいが逆向きである反射角をもって前面52で反射する。波面62の光線は
、ウエファ50に入射する際に屈折し、背面54で反射し、ウエファから出射す
る際に再度屈折する。そして、波面60の対応する光線の光路に対して平行であ
るが、側方にオフセットした光路上を進む。
類似性のある波面60,62の両者は、実質的に球面の形状を維持しているが
、相対的に置き換えられた二つの仮想の点光源からそれぞれ投射されるように見
える。二つの類似性のある波面60,62が互いに別れるから、観察スクリーン
44上には理論的に完全なウエファに関して非ナル干渉縞が形成される。
先行する実施例と同様に、ナル状態に関連する光路長差は、処理装置64によ
って演算されるとともに、ウエファの厚さtの誤差の測定としての実際の干渉縞
によって表される光路長差から減算される。絶対厚さと同様により正確な厚さ誤
差の測定は、調整によって得られる。
伝播器(diffuser)として機能する観察スクリーン44は、観察スクリーン44
によって伝達される光を介してカメラ46で観察されるのが望ましい。しかしな
がら、カメラ46は、スクリーン44で反射される光を介してスクリーン44を
観察するように配置することも可能である。さらに、この実施例または他のどの
実施例においても、観察スクリーン44からの光を集光し、かつそれをカメラ4
6に向けるためにフレネルレンズその他の集光用光学機器を用いてもよい。
図4に示す干渉計70は、干渉計10と同様に構成されているが、ナル状態で
動作する。点光源72は、発散する球形の波面86を出射する。この波面86は
、屈折性、反射性または回折性を有する光学機器によって構成することができる
コリメータによって平坦な波面88に変えられる。平坦な波面88は、半導体ウ
エファの前面82を0゜の入射角で照らす。点光源72およびコリメータ73は
、観察スクリーン74およびカメラ76と同様に、共通の光軸78上に一列に並
べるのが望ましい。しかしながら、平坦な波面88は、ナル状態を維持する限り
、0゜でない入射角をもって前面82に入射させてもよい。
ウエファ80の背面84において、平坦な波面88は、類似性のある波面90
,92に分割される。波面90は、第2の面84を直接通過して観察スクリーン
74に伝達される。波面92は、最初背面84で反射され、それから前面82で
反射される。その後、背面84から出射し、波面90と実質的に同一の光路に沿
って観察スクリーン74に至る。前面82および背面84が実質的に平坦である
と仮定すると、類似性のある二つの波面90,92間の光路長差は、ウエファ8
0の厚さの2倍とウエファ80の半導体材料の屈折率との積に等しい。
かくて、厚さtにどのような誤差も存在しないならば、ナル干渉縞が観察スク
リーン74を照らすであろう。処理装置94は、観察スクリーン74に現れ、か
つカメラ76によって記録された干渉縞を従来から慣用されている評価法で評価
するために用いられる。干渉する波面90,92は、実質的に平行である状態を
維持しているから、ウエファ80の背面84上に現れる干渉縞を観察するように
カメラ76を配置することも可能である。
図1および図4の単純化された干渉計は、半導体ウエファが赤外光に対して十
分な反射性と十分な伝達性との両者を有し、半導体ウエファを伝達して通過する
赤外光線の第1の部分と、ウエファの両面で反射された赤外光線の残りの部分と
の間の干渉法的比較が可能であるという本発明者の発見によって可能になる。
有用な干渉縞を作り出すには、二つの光線部分間に十分な大きさの相違Cが存
在することが必要である。通常、この相違は、10%若しくはそれ以上であるべ
きであり、次の等式によって演算される
C={2(I1・I2)1/2/(I1+I2)}・100
ここで、I1は、観察スクリーンに到達する一方の光線部分の強度であり、I2
は、観察スクリーンに到達する他方の光線部分の強度である。しかしながら、こ
の発明にしたがって測定された半導体ウエファでは、約40%の相違が可能であ
る。
光学ガラスを含む大部分の光伝達可能な光学材料は、空気と十分に異なる屈折
率を有しておらず、2回反射した光の強度を、同じ元の光線のうちの単に伝達さ
れた部分に対して必要な相違を達成するの十分な大きさに維持することができな
い。半導体材料は、可視光の範囲では伝達性を有していない。しかしながら、シ
リコンのような半導体材料は、約1μmで始まる赤外線の範囲では伝達性を有す
るようになり、必要な反射性を確保するのに十分な屈折率を示す。測定感度を変
化させるために、過不足のない波長の赤外光線を選択することができる。
図5には、干渉計100が示されている。この干渉計は、ナル状態で動作する
ように構成されており、半導体ウエファ106を測定するために二つの異なる点
光源102,104を有している。点光源102は、先行する実施例の点光源と
同様であり、半導体ウエファ106が少なくとも部分的に伝達可能である範囲の
波長を有する発散光線108を出射する。点光源104は、半導体ウエファ10
6が実質的に伝達しない波長を有する発散光線110を出射する。例えば、第1
の点光源102としては、1550ナノメータの波長で動作するダイオードレー
ザーを用いることができ、第2の点光源104としては、633ナノメータで動
作するヘリウムネオン(Hene)レーザーを用いることができる。
コリメータ112,114は、発散光線108,110を平行光線116,1
18に変換する。平行光線は、それぞれ半波長板120,122を通って偏光ビ
ームスプリッタ124,126に達する。半波長板120は、実質的に全ての平
行光線116がビームスプリッタ124によって反射され、1/4波長板128
を通って二色性のビームスプリッタ(dichroic beamsplitter)130に向かう光
路に乗るように、ビームスプリッタ124に対して調節されている。
半波長板122は、ビームスプリッタ126が平行光線118をビームスプリ
ッタ126を伝播する対比光線132と、ビームスプリッタ126で反射される
試験光線134とに分割するよう、ビームスプリッタ126に対して調節されて
いる。対比光線132は、1/4波長板136を通過して対比鏡138に達する
。試験光線134は、1/4波長板140を通って二色性のビームスプリッタ1
30に達する。
二色性のビームスプリッタ130は、平行光線116を反射することおよび平
行試験光線134を伝達することに関して波長感応性を有している。両平行光線
116,134は、集光光学機器142およびコリメータ144によって同様に
拡大される。集光光学機器142およびコリメータ144は、ビームエクスパン
ダー(beam expander)を構成するのであるが、平行光線116,134間の波長
差を合致させるための焦点調節で色消し(achromatic)または色球差のない(sphe
rochromatic)ものにするのがよい。拡大された光線116は、半導体ウエファ
106により一部が伝達され、一部が反射される波長を有している。拡大された
試験光線134は、半導体ウエファ106により実質的に反射される波長を有し
ている。
拡大された光線116の一部148は、ウエファ106の前面150で反射し
、他の一部152は、ウエファ106内を伝播してその背面154で反射する。
二つの光線部分148,152は、ウエファの厚さの関数である光路長差を有す
るのであるが、それらはウエファ106の前面150で干渉し、二色性のビーム
スプリッタ130に第1の干渉光線156として戻る。
1/4波長板128は、第1の干渉光線156がビームスプリッタ124を実
質的に伝達されるように調整されている。集光光学機器158は、第1の干渉光
線156による干渉縞の像を赤外線カメラ160の記録面上に作り出す。処理装
置162は、ウエファ106の前面150と背面154との間の厚さ誤差を測定
するために干渉縞を評価する。
拡大された試験光線134は、ウエファの前面150で反射し、前面150の
不規則性によって生じる光路長の変化を取り込んだ変形された試験光線164と
して二色性のビームスプリッタ130に戻る。変形された試験光線164は、反
射された対比光線132と第2の干渉光線166を形成するビームスプリッタ1
26において干渉する。第2の干渉光線は、ウエファ106の前面150におい
て試験光線134が経た光路長の誤差を記録する。
二つの1/4波長板136,140は、反射された対比光線132と変形され
た試験光線164とを結合するために、ビームスプリッタ126の反射効率およ
び伝達効率を改良するように調整されている。1/4波長板136,140は、
光が点光源104に戻るのを阻止している。偏光板168は、第2の干渉光線1
66の構成要素である対比光線132と変形された試験光線164との間のコン
トラストを高めるように調整されている。
集光光学機器170は、第2の干渉光線166による干渉縞の像をCCDカメ
ラ172の記録面に形成する。処理装置174は、処理装置162と同様の処理
装置を用いることができるのであるが、ウエファの前面150の平面度を測定す
るために干渉縞を評価する。戻る二つの光線の両波長に対して感応性を有するカ
メラであれば、一つのカメラを用いてもよい。
前面150の平面度と、前面150と背面154との間の厚さ誤差との両者が
一旦分かれば、背面154の平面度は、両方の測定値を共通の準拠基準の範囲で
関係つけることによって演算することができる。平面度と厚さ誤差とを同時に測
定するために他の構成を採用してもよい。その構成は、平面度がナル状態で測定
され続けることと、最初の二つの実施例の一方に記述されたように、厚さ誤差が
非ナル状態で測定されることとの結合を含む。
この発明は、半導体ウエファで機能するように特に設計されているが、伝達性
および反射性に関する詳述された特徴を満たす材料からなる名目上平行な面を有
するものであれば他の試験片もこの発明にしたがって測定することができる。入
射角や点光源の発散角度のような変化するものは、個々の適用対象に適するよう
に最適化される。また、非ナル状態での試験面の干渉測定法は、材料、試験面お
よび測定の形式の広い範囲にわたって適用可能である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年12月29日(1997.12.29)
【補正内容】
請求の範囲
1.平行面を有する試験片の厚さ誤差を非ナル状態において測定する干渉測定法
であって、
試験片の二つの平行面のうちの第1の平行面に、光源から放射された平行化さ
れていない光線を、その光線の入射角が第1の平行面の各部で変化するようにし
て照射する照射工程と、
上記平行化されていない光線を相対的に変形された二つの光線に分割するため
に、上記第1の平行面を通過する上記光線の伝達と、上記光線の両方の平行面で
の反射との結合を使用する使用工程と、
上記相対的に変形された二つの光線間の干渉縞を形成する形成工程と、
厚さ誤差に帰因する上記相対的に変形された二つの光線間の光路長差を、照射
される試験片の第1の平行面での入射角の変化に起因する上記相対的に変形され
た二つの光線間の光路長差と区別するために、上記干渉縞を評価する評価工程と
を含む干渉測定方法。
2.上記相対的に変形された二つの光線の両方が、上記試験片を通って伝達され
た後、上記干渉縞を形成し、相対的に変形された二つの光線の一方が、上記試験
片の両方の平行面で反射された後、上記干渉縞を形成する請求項1に記載の測定
法。
3.上記変形された二つの光線のうちの一方が上記試験片の上記第1の平行面で
反射され、上記変形された二つの光線のうちの他方が上記試験片の第2の平行面
で反射される請求項1に記載の測定法。
4.上記相対的に変形された二つの光線のうちの上記他方が、上記第1および第
2の平行面間の上記試験片内を伝達される請求項3に記載の測定法。
5.上記照射工程が、上記試験片の第1の平行面を発散光線で照射することを含
む請求項1に記載の測定法。
6.上記使用工程では、上記発散光線を二つのさらに発散する光線に分割する請
求項5に記載の測定法。
7.上記形成工程が、上記光源より上記試験片に接近して配置された観察スクリ
ーンに上記干渉縞を形成することを含む請求項6の測定法。
8.上記観察スクリーンを、上記試験片の第2の平行面に近接させ、かつ上記光
源から離して配置する配置工程をさらに含む請求項7の測定法。
9.上記配置工程が、上記光源、上記試験片および上記観察スクリーンを共通の
光軸に沿って一列に並べることを含む請求項8に記載の測定法。
10.上記観察スクリーンを上記試験片の第1の平行面に近接して配置する工程
をさらに含む請求項7の測定法。
11.上記試験片が、1μmより短い波長の光を実質的に通さない半導体ウエフ
ァである請求項1の測定法。
12.上記光源から放射される光線が1μmより長い波長を有している請求項1
1に記載の測定法。
20.平行面を有する試験片の厚さ誤差と平面度との両者を測定する方法であっ
て、
試験片が実質的に通さない波長を有する第1の光線を作成する作成工程と、
試験片が一部伝達可能である波長を有する第2の光線を作成する作成工程と、
上記第1の光線を対比光線と試験光線とに分割する分割工程と、
上記試験片の名目上平行である二つの平行面の第1の平行面に上記試験光線と
上記第2の光線との両者を照射する照射工程と、
上記試験片の第1の平行面で上記試験光線を反射させる反射工程と、
上記対比光線を対比面で反射させる反射工程と、
上記第2の光線を相対的に変形された二つの光線に分割するために、上記試験
片を通る伝達と両方の平行面での反射との結合を使用する使用工程と、
27.平行面を有する試験片の厚さ誤差を測定するための干渉計であって、
光源と、観察スクリーンと、処理装置とを備え、
上記光源が、試験片の名目上平行である二つの平行面のうちの第1の平行面に
発散光線を変化する入射角で照射するために発散光線を作成し、
上記観察スクリーンが、上記試験片内を伝達される上記発散光線の第1および
第2の部分間に形成される干渉縞を映し、上記第1の光線部分が上記試験片の両
方の平行面での反射により上記第2の光線部分に対して相対的に変形され、
上記処理装置が、厚さ誤差に帰因する上記相対的に変形された二つの光線部分
間の光路長誤差を、上記試験片の第1の平行面を照射する発散光線の変化する入
射角に帰因する上記相対的に変形された二つの光線部分の光路長誤差と区別する
ために、上記干渉縞を評価する干渉計。
28.上記光源が、1μmより長い波長を有する発散光線を作成する請求項27
に記載の干渉計。
29.上記光源および上記観察スクリーンが、共通の光軸上に一列に並べられて
いる請求項27に記載の干渉計。
30.上記試験片が、上記光源と上記観察スクリーンとの間において上記光軸上
に一列に並べられている請求項29に記載の干渉計。
31.上記観察スクリーンが、上記試験片の二つの平行面のうちの第2の平行面
に近接して配置されている請求項27に記載の干渉計。
32.上記試験片が、上記光源より上記観察スクリーンに接近して配置されてい
る請求項31に記載の干渉計。
33.平行面を有する試験片の厚さ誤差と平面度との両者を測定するための干渉
計であって、
試験片が実質的に通さない波長を有する第1の光線を作成する第1の光源と、
【手続補正書】
【提出日】1999年3月12日(1999.3.12)
【補正内容】
【図5】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.平行面を有する試験片の厚さ誤差を非ナル状態において測定する干渉測定法 であって、 試験片の二つの平行面のうちの第1の平行面に、光源から放射される光線を、 その光線の入射角が第1の平行面の各部で変化するようにして照射する照射工程 と、 上記光線を相対的に変形された二つの光線に分割するために、上記第1の平行 面を通過する上記光線の伝達と、上記光線の両方の平行面での反射との結合を使 用する使用工程と、 上記相対的に変形された二つの光線間の干渉縞を形成する形成工程と、 厚さ誤差に帰因する上記相対的に変形された二つの光線間の光路長差を、照射 される試験片の第1の平行面での入射角の変化に起因する上記相対的に変形され た二つの光線間の光路長差と区別するために、上記干渉縞を評価する評価工程と を含む干渉測定方法。 2.上記相対的に変形された二つの光線の両方が、上記試験片を通って伝達され た後、上記干渉縞を形成し、相対的に変形された二つの光線の一方が、上記試験 片の両方の平行面で反射された後、上記干渉縞を形成する請求項1に記載の測定 法。 3.上記変形された二つの光線のうちの一方が上記試験片の上記第1の平行面で 反射され、上記変形された二つの光線のうちの他方が上記試験片の第2の平行面 で反射される請求項1に記載の測定法。 4.上記相対的に変形された二つの光線のうちの上記他方が、上記第1および第 2の平行面間の上記試験片内を伝達される請求項3に記載の測定法。 5.上記照射工程が、上記試験片の第1の平行面を発散光線で照射することを含 む請求項1に記載の測定法。 6.上記使用工程では、上記発散光線を二つのさらに発散する光線に分割する請 求項5に記載の測定法。 7.上記形成工程が、上記光源より上記試験片に接近して配置された観察スクリ ーンに上記干渉縞を形成することを含む請求項6の測定法。 8.上記観察スクリーンを、上記試験片の第2の平行面に近接させ、かつ上記光 源から離して配置する配置工程をさらに含む請求項7の測定法。 9.上記配置工程が、上記光源、上記試験片および上記観察スクリーンを共通の 光軸に沿って一列に並べることを含む請求項8に記載の測定法。 10.上記観察スクリーンを上記試験片の第1の平行面に近接して配置する工程 をさらに含む請求項7の測定法。 11.上記試験片が、1μmより短い波長の光を実質的に通さない半導体ウエフ ァである請求項1の測定法。 12.上記光源から放射される光線が1μmより長い波長を有している請求項1 1に記載の測定法。 13.平行面を有する試験片の厚さ誤差をナル状態において測定する干渉測定法 であって、 コヒーレントな光の光源からの光線を作成する作成工程と、 試験片の名目上平行である二つの平行面のうちの第1の平行面に上記光線を0 ゜の入射角で照射する照射工程と、 上記光線を相対的に変形された二つの光線に分割するために、上記試験片内を 通る上記光線の伝達と、上記二つの平行面での反射との組み合わせを使用する使 用工程と、 上記相対的に変形された二つの光線のうちの一方を、上記試験片のいずれの平 行面でも反射されることなく、上記試験片を伝達させる伝達工程と、 上記相対的に変形された二つの光線のうちの他方を、上記試験片の二つの平行 面で偶数回反射させることにより、上記試験片内を奇数回伝達させる伝達工程と 、 上記相対的に変形された二つの光線間の干渉縞を形成する形成工程と、 上記試験片の二つの平行面間の厚さ誤差を示す上記相対的に変形された二つの 光線間の光路長差を決定するために、上記干渉縞を評価する評価工程とを含む干 渉測定法。 14.上記試験片が、1μmより短い波長の光を実質的に通さない半導体ウエフ ァである請求項13に記載の測定法。 15.上記コヒーレントな光の光源から作り出された上記光線が1μmより長い 波長を有している請求項14に記載の測定法。 16.上記コヒーレントな光の光源から作り出された上記光線を、上記試験片の 第1の平行面を照射する前に平行にする平行化工程をさらに含む請求項13に記 載の測定法。 17.上記形成工程が、上記干渉縞を観察スクリーンに形成することを含み、上 記観察スクリーンを上記試験片の第2の平行面に近接させ、かつ上記光源から離 して配置する配置工程をさらに含む請求項13に記載の測定法。 18.上記配置工程が、上記光源、上記試験片および上記観察スクリーンを共通 な光軸に沿って一列に並べることを含む請求項17に記載の測定法。 19.可視スペクトルを実質的に通さない半導体ウエファの厚さ誤差を測定する 方法であって、 1μmより長い波長を有する光の発散光線を作成する作成工程と、 上記光線を平行にする平行化工程と、 上記ウエファの名目上平行である二つの平行面うちの第1の平行面に上記平行 光線を照射する照射工程と、 上記平行光線を相対的に変形された二つの光線に分割するために、上記平行光 線の上記ウエファ内の伝達と、上記二つの平行面での反射との結合を使用する使 用工程と、 上記相対的に変形された二つの光線のうちの第1の光線を上記ウエファの第1 の平行面で反射させる反射工程と、 上記相対的に変形された二つの光線のうちの第2の光線を上記ウエファの二つ の平行面間において伝達する伝達工程と、 上記第2の相対的に変形された光線を上記ウエファの二つの平行面のうちの第 2の平行面で反射させる反射工程と、 上記第1および第2の相対的に変形された光線間の干渉縞を形成する形成工程 と、 上記ウエファの二つの平行面間の厚さ誤差を示す第1および第2の相対的に変 形された光線間の光路長差を決定するために、上記干渉縞を評価する評価工程と を含む干渉測定法。 20.平行面を有する試験片の厚さ誤差と平面度との両者を測定する方法であっ て、 試験片が実質的に通さない波長を有する第1の光線を作成する作成工程と、 試験片が一部伝達可能である波長を有する第2の光線を作成する作成工程と、 上記第1の光線を対比光線と試験光線とに分割する分割工程と、 上記試験片の名目上平行である二つの平行面の第1の平行面に上記試験光線と 上記第2の光線との両者を照射する照射工程と、 上記試験片の第1の平行面で上記試験光線を反射させる反射工程と、 上記対比光線を対比面で反射させる反射工程と、 上記第2の光線を相対的に変形された二つの光線に分割するために、上記試験 片を通る伝達と両方の平行面での反射との結合を使用する使用工程と、 反射された対比光線と試験光線との間の第1の干渉縞を形成する形成工程と、 上記相対的に変形された二つの光線間の第2の干渉縞を形成する形成工程と、 上記試験片の第1の平行面の平面度を示す上記反射された対比光線と試験光線 との間の光路長誤差を決定するために、上記第1の干渉縞を評価する評価工程と 、 上記試験片の二つの平行面間の厚さ誤差を示す上記相対的に変形された二つの 光線間の光路長誤差を決定するために、上記第2の干渉縞を評価する評価工程と を備えたことを特徴とす干渉測定法。 21.上記試験片の第1の平行面を照射する上記照射工程に先行して、上記試験 光線と上記第2の光線とを結合する結合工程をさらに備えている請求項20に記 載の測定法。 22.上記第1および第2の干渉縞を形成する工程に先行して、上記相対的に変 形された光線から上記反射された試験光線を分離する分離工程をさらに備えてい る請求項21に記載の測定法。 23.上記相対的に変形された二つの光線のうちの第1の光線を上記試験片の第 1の平行面で反射させる反射工程をさらに備えた請求項20に記載の測定法。 24.上記相対的に変形された二つの光線のうちの第2の光線を上記試験片の二 つの平行面間で伝達させる伝達工程をさらに備えている請求項23に記載の測定 法。 25.上記第2の相対的に変形された光線を上記試験片の二つの平行面のうちの 第2の平行面で反射させる反射工程をさらに備えている請求項24に記載の測定 法。 26.上記照射工程が、上記試験片の第1の平行面に上記試験光線と上記第2の 光線との両者を0゜の入射角で照射することを含む請求項20に記載の測定法。 27.平行面を有する試験片の厚さ誤差を測定するための干渉計であって、 光源と、観察スクリーンと、処理装置とを備え、 上記光源が、試験片の名目上平行である二つの平行面のうちの第1の平行面を 変化する入射角で照射するための発散光線を作成し、 上記観察スクリーンが、上記試験片内を伝達される上記発散光線の第1および 第2の部分間に形成される干渉縞を映し、上記第1の光線部分が上記試験片の両 方の平行面での反射により上記第2の光線部分に対して相対的に変形され、 上記処理装置が、厚さ誤差に帰因する上記相対的に変形された二つの光線部分 間の光路長誤差を、上記試験片の第1の平行面を照射する発散光線の変化する入 射角に帰因する上記相対的に変形された二つの光線部分の光路長誤差と区別する ために、上記干渉縞を評価する干渉計。 28.上記光源が、1μmより長い波長を有する発散光線を作成する請求項27 に記載の干渉計。 29.上記光源および上記観察スクリーンが、共通の光軸上に一列に並べられて いる請求項27に記載の干渉計。 30.上記試験片が、上記光源と上記観察スクリーンとの間において上記光軸上 に一列に並べられている請求項29に記載の干渉計。 31.上記観察スクリーンが、上記試験片の二つの平行面のうちの第2の平行面 に近接して配置されている請求項27に記載の干渉計。 32.上記試験片が、上記光源より上記観察スクリーンに接近して配置されてい る請求項31に記載の干渉計。 33.平行面を有する試験片の厚さ誤差と平面度との両者を測定するための干渉 計であって、 試験片が実質的に通さない波長を有する第1の光線を作成する第1の光源と、 上記試験片が一部伝達可能である波長を有する第2の光線を作成する第2の光 源と、 上記第1の光線を対比光線部分と試験光線部分とに分割する第1のビームスプ リッタと、 上記対比光線部分を反射する対比面と、 上記試験光線部分が上記試験片の名目上平行である二つの平行面のうちの第1 の平行面で反射し、上記第2の光線の相対的に変形された二つの光線部分のうち の第1の光線部分が上記第1の平行面で反射し、上記第2の光線の相対的に変形 された二つの光線部分のうちの第2の光線部分が上記試験片の二つの平行面のう ちの第2の平行面で反射するように、上記試験光線部分と上記第2の光線との両 者を上記試験片に導くビームエクスパンダと、 上記第1の光線の反射された対比光線および試験光線間の第1の干渉縞を写す とともに、上記第2の光線の反射された相対的に変形された二つの光線部分間の 第2の干渉縞を写すための少なくとも一つのカメラと、 上記第1の干渉縞を評価して、上記試験片の第1の平行面の平面度を測定する ために上記第1の光線の上記反射された対比光線部分と上記試験光線部分との間 の光路長誤差を識別するとともに、上記第2の干渉縞を評価して、上記試験片の 二つの平行面間の厚さ誤差を測定するために上記第2の光線の上記反射された相 対的に変形された二つの光線部分間の光路長誤差を識別する少なくともーつの処 理装置とを備えた干渉計。 34.上記ビームエクスパンダに先立って上記第1の光線の試験光線部分を上記 第2の光線に結合するための第2のビームスプリッタをさらに備えた請求項33 に記載の干渉計。 35.上記光線拡大手段が、上記試験片の第1の平行面に上記試験光線および上 記第2の光線を0゜の入射角で照射するためのコリメータを含む請求項33に記 載の干渉計。 36.上記第1のビームスプリッタが、上記第1の光線の試験光線部分および対 比光線部分を結合する請求項33に記載の干渉計。 37.上記第2のビームスプリッタが、上記第2の光線の反射された相対的に変 形された二つの光線部分から上記第1の光線の反射された試験光線部分を分離す る請求項33に記載の干渉計。
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