JPH10512955A - 光学装置、及び該装置を物体の光学的検査に用いる方法 - Google Patents

光学装置、及び該装置を物体の光学的検査に用いる方法

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JPH10512955A
JPH10512955A JP8522418A JP52241896A JPH10512955A JP H10512955 A JPH10512955 A JP H10512955A JP 8522418 A JP8522418 A JP 8522418A JP 52241896 A JP52241896 A JP 52241896A JP H10512955 A JPH10512955 A JP H10512955A
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ケレン,エリエザー
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ロートレックス (1994) リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 光学装置と、干渉法の概念に基づいて、該装置を物体の光学的検査に用いる方法において、前記光学装置は、一対の回折格子G1、G2を備える。各回折格子は、消失性波動現象と零次数の相殺により、回折次数−1と回折次数+1を除く全ての回折次数を実質的に除去する方向に減少させるように設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】 光学装置、及び該装置を物体の光学的検査に用いる方法 発明の分野及び背景 本発明は、光学装置に関するものであり、また、該装置を物体の光学的検査に 用いる方法に関するものである。 光学的に物体を検査するために使用される1つの方式としては、2つの光ビー ムの間の位相遅れを測定する古典的な干渉法(インターフェロメトリー・inter- ferometry)を用いたものがある。この方式に基づいた例には、干渉法(シュリ ーレン、シャーリングインターフェロメトリー)、シャドウグラフィー、モアレ 干渉法等が含まれる。この方式は、一般的に、確度(正確性)が非常に高いとう 優れた特徴を備えているが、反面、感度が高過ぎること、また、感度が固定され ているという、重大な課題をも備えている。 また、光学的に物体を検査するための最近の方式は、モアレ偏向法(デフレク トメトリー・deflectometry)に基づいている。この方式によれば、物体で偏向さ れた平行ビームは、互いに予め選択された角度方向及び間隔をもった一次回折格 子と二次回折格子を通過するように導かれて、モアレパターンの生成に使用され 、このように生成されたモアレパターンによって、被検査物体の特性が判明する 。この方式は、1970年代中頃になって初めて開発され、中確度〜低確度の測定に 最適なものになっている。この方式は、古典的な干渉法方式に比べ2つの主要な 長所を備えている。すなわち、安定性が高いこと(衝撃及び振動に対して低感度 であること)、および、非常に広いダイナミックレンジに亘って感度が調整可能 であることである。しかしながら、モアレ偏向法を高確度の領域に広げると、中 確度〜低確度の領域では余剰となる高次数の光学的影響を強く受ける。したがっ て、この技術は高確度領域においては、実用的ではなかった。 本発明の簡単な概要 本発明は、干渉法の高い確度と、モアレ偏向法の感度調整性及び高い安定性を 合わせもった光学装置を提供するものであり、また、この光学装置を用いた検査 方法を提供するものである。 本発明の広い態様によれば、消失性波動現象(evanescent wave phenomenon)と 零次数の相殺により、回折次数−1と回折次数+1を除く全ての回折次数を実質 的に除去する方向に減少させる回折位相格子を含むことを特徴とする光学装置が 提供される。 消失性波動現象と零次数の相殺は、両方とも周知の現象である(Joseph Good- man 著「フーリエ光学入門・Introduction to Fourier Optics」の第50頁〜第51 頁及び第69頁〜第70頁、参照)。後述するように、本発明は、上記の2つの効果 を組み合わせることにより、たった2つの回折次数を有する回折格子を提供する 。後述の光学装置は縦に並んだ2つの回折格子を備えている。 本発明の他の態様によれば、光学装置は、ずれ(シャーリング)干渉計であり 、特に、位相回折格子を使用するモアレずれ計である。このような干渉計は、後 述のように光学的に物体を検査するときに使用すると、多数の重要な長所を提供 する。 図面の簡単な説明 本発明は、ある程度図解的に、添付図面を参照して例としてのみここに記載さ れており、 図1は、古典的なモアレ偏向計(デフレクトメータ・deflectometer)の作用を 示す図、 図2は、図1のモアレ偏向計において二次格子上で観測されるような1つの格 子の回折次数を示す図、 図3は、ずれ(シャーリング)干渉計における回折次数を示す図、 図4は、方形波位相回折格子を示す図、 図5は、2つの波長と3つの波長との間のピッチを有する2つの回折格子によ って得られた回折次数を示す図、 図6は、ピッチが1つの波長と2つの波長との間にあるときに得られるきれい なずれを示す図、 図7は、本発明により構成されたずれ装置の1つを示す図、 図8〜図10は、本発明により構成された他の3つのずれ装置を示す図である 。 技術的な背景 米国特許第 4,459,027号や、フランス特許第 8,120,331号にあるように、モア レ偏向計(デフレクトメータ・deflectometer)は、中確度〜低確度の領域で光学 的部品や他の位相物体を検査するための実用的な機器である。モアレ偏向計の最 も基本的な構成では、2つの方形波透過回折格子(square wave transmission gr atings)を備えている。2つの方形波透過回折格子は、図1のように、その間に 間隙dを有し、光軸に対して直交している。回折効果(diffraction effects)を 無視して簡単に説明すると、左側から回折格子G1上に投射された平行ビームに より回折格子G2上で観測される回折格子G1の幾何学的陰影(shadow)について 考察することになる。理想的なビームでは、回折格子G1の完全な複製となる陰 影が得られ、回折格子G2に取付けたスクリーン上で観測されるモアレパターン は接触(d=0)状態と一致する。例えば、回折格子G2を回折格子G1に対し て光軸周りに若干回転させると、回折格子G1の方向と回折格子G2の方向との 間に形成される角度の二等分線に垂直となる直線状で等距離の縞[equidistantfr inges(傾斜縞といわれる)]のパターンが認められる。 レンズ或は完全ではないガラス板等の被検査物体を挿入すると、ビーム視準は ずれて、各種光線は異なる方向に伝搬し、歪んだ縞が生じる。縞データの解析に より、被検査物体の光学的特性及び収差に関する有用な情報が得られる。この技 術についての応用は、文献に多数報告されており、これらには、反射表面の検査 についても含まれている。 回折効果は、モアレ偏向計の重大な問題点である。本システムの波動説明(wa ve description)では、回折格子G1を、いろいろな回折次数の方向に移動する 多重ビーム(multiple beams)源とみなせる。回折格子G2のフィールドは、多重 ビームの中に介在して、いくつかの場所でぼやけた陰影を生じさせる干渉によっ て影響を受ける。前記間隙dが整数のトールボット距離p2λ(pは回折格子 のピッチあるいは周期、λは波長)に等しい場合、全ての回折次数は同相となり 、原フィールドが回復する。トールボット効果への信頼により、単色光源または 少なくとも狭帯域光源が使用されている。フレーネル回折への条件も効果がある にちがいない。 トールボット平面での回折格子の陰影の完全な再生は、フィールドが正確に周 期的、即ち、回折格子G1と完全な平行ビームとが無限開口(aperture)のもので ある場合のみに観測される。有限開口及び/又はゆがみを有する被検査物体を取 り入れることによって画像は変化する。円形開口について考察すると、回折格子 G2の画像は図2のようになる。いろいろな回折次数により、放射フィールドで の横方向に変位した複製が得られる。妥当な縞パターンは、次数0が次数±1の いずれか一方または両方と重合する場合のみに見られる。縞コントラストは、完 全ではなく、各点において寄与している回折次数の数に局部的に依存している。 前記ビームに幾分かのフィルタを掛けて、2つの、次数+1と次数−1だけが 通過するようにできれば、状態は非常によくなり、図3に示したようにシャーリ ング干渉計の画像と同様な画像を得られる。ここで、2つのビームは、等しい振 幅のビームであって、最大のコントラストでクリーンな干渉パターンが発生する 。縞の変位(波動において)は、この方法における空間分解能であるずれ距離2 λd/p[または大きな角度2λd(p2−λ2-2/2]により分離された2点間 の位相差となる。ここで感度が無限に増加し得ないことが判明する。即ち、ずれ が開口よりも大きい場合、円形領域はもはや重合しなくなるからである。この制 約は回折制限分解能(deffraction limited resolution)と呼ばれている。 シャーリング干渉計(図3)とモアレ偏向計(図2)とを比較すると、モアレ 干渉計の空間分解能は少なくとも2倍劣っている。これは、回折次数+1と回折 次数−1を選択することにより、間隙dを半分に減少でき、標準的なモアレ偏向 計の角感度(angular sensitivety)と同じ角感度[または光線偏差(ray deviat-i on)]を得るられるからである。さらに、シャーリング干渉計の縞は、ちょうど 2つのビームによって形成されるため、多重回折効果による不利を招かない。こ のため、回折格子間の間隙dは任意にすることができ、縞は、物体が強烈なゆが みを示している場合でさえ、鮮明で、明確となる。 モアレ偏向計の空間分解能は、ピッチpによって下限され、これにより、最小 限のピッチpを有する回折格子の使用が促される。しかしながら、ピッチpが約 25ミクロンより小さい場合、トールボット平面は互いにとても近接して、トー ルボット平面に回折格子G2を位置させることが非常に困難となる。加えて、局 部偏差により、被検査物体の収差は、トールボット平面の歪みをもたらし、位置 決め作業が事実上不可能となる。 シャーリング干渉計にはこのような制限はなく、ゼロ(回折格子の接触)から 回折限界までの任意のずれ(感度)値を選択できる。しかしながら、シャーリン グ干渉計の課題は、モアレ偏向計の全ての長所、特に、組み立ての容易さ、調整 可能な感度と偏向、及びノイズに対する低感受性という長所を受け継いだものが ないということである。シャーリング干渉計の商業的実施は、モアレ偏向計の広 範囲に及ぶ実施に比べると、事実上ないに等しく、特に眼科業界では顕著となる 。 本発明 本発明によれば、使用される輻射線の波長λによってのみ下限され、これまで 可能であったものより非常に小さいピッチpの回折格子を備えた汎用性のあるモ アレ偏向計が得られる。消失性波動(evanescent waves)現象と位相回折格子の方 法とを結合することによって、全ての好ましくない回折次数は実質的に除去され る。さらに、新しい技術によっても二次回折格子から好ましくない次数を除去す るので、干渉パターンを拡散性スクリーンを用いずに直接観測することができる 。 回折格子から放射されるm次数の方向に対応する角度αmは次式によって示さ れる。 (1) sin αm=mλ/p (m=0,±1,±2,・・・) ここで、|m|(mの絶対値)がp/λより大きいことはあり得ないこと、明らか であり、さもないと、1よりも大きいサインが生じてしまう。これらの高次数に 入る輻射線は、所謂消失性波動に結合される。消失性波動は、内部反射の現象と 同様の性質を示し、そのエネルギーは消散されるか側方に散乱されるかのいずれ か である。本目的のために、これらの次数は前方に進んで測定領域に入ることがで きないことに十分注目すべきである。 ロンキー(Ronchi)規則としても知られている方形波振幅透過回折格子は、次の 次数を含んでいる。 (2) m=0,±1,±3,±5・・・ ピッチpが3λよりも小さくなるように選択すると、|m|が3またはそれ以上と なる全ての波動は消失性になり、次数−1、次数0、次数+1だけが前方方向に 伝搬することを確実にする。次数0は、振幅回折格子を適当な変調深さ(modulat i-on depth)の位相回折格子に置き換えることによって除去可能である。 方形波位相回折格子(図4)は、2つの半周期の間に位相差△φを有する。2 つの半周期は、2つの半周期の間の高さの差によって求められる光路差に比例す る。この高さの差がλn(nは回折格子原料の屈折率)に等しいとき、半周期の 間の位相差は“π”となる。この場合、波頭(wavefront)は、−π/2から+π /2にまで及ぶ方形波によって表され、πと0とにより表される2つの部分を備 えた振幅透過方形波回折格子と対比される。位相回折格子の波頭の平均値はゼロ であるのに対して、振幅回折格子の平均値はπ/2となる。 要約すれば、適切な高さの差(変調の深さ)によって、位相回折格子は次数0 を生させなくなる。次数0の相殺は、方形波だけによってもたらされるのではな く、正弦波のような他の位相プロフィールによっても達成できる。 2つの効果、即ち、消失性波動現象と、位相回折格子による次数0の相殺とが 組み合わされることにより、排他的に2つの回折次数を発生させる新種類の回折 格子を得られる。この2つの次数は、等しい振幅の次数であり、光軸のいずれか 一側に相称的に伝搬される。これらの特徴は、簡単なシャーリング干渉計の構造 には理想的であり、さらに、二次位相回折格子を付加することで、シャーリング 干渉計とモアレ偏向計の両者の全ての長所を備えたモアレずれ計が出現する。 一次回折格子から角度α1=sin-1(λ/p)で二次回折格子に入射された 次数+1について考察する。二次回折格子での+/−1の次数は、一次回折格子 での次数+2と次数0に対応する方向へそれぞれ伝搬する(図5)。この入射角 の場合、次数−3が原次数−2の方向にも現れる。ピッチpがp<2λであるよ うに選択されると、これらの二次次数は消散によっても除去される。唯一現われ る輻射線は、回折格子G1と回折格子G2とにおける回折次数+1と回折次数− 1との結合を介して、角度0で前方に伝搬する。 次数−1と次数+1に対応する二次ビームも、前方方向へ移動し、所望の干渉 パターンが生じるように一次ビームと結合する(図6)。この2つのビームは、 次のずれ距離sによって横方向に変位する。 s=2d tan α1=2λd(p2−λ2-1/2 ここで、pはλよりも大きくなければならない。さもなければ、一次次数も、消 失性となって、不透明スクリーンを発生させる。 この装置によって得られる干渉縞は、距離sによって分離された2つの点にお ける波頭の値が、波長の整数に等しい量だけ異なる点群の軌跡となる。例えば、 1つの縞のずれは次式で表される状態に対応する。 W(x,y+s/2)−w(x,y−s/2)=λ ここで、Wは波頭、yはずれの方向であり、sが小さいとき、この式は導関数に よって次式によって近似させることができる。 s(∂W/∂y)≒λ このため、縞は、次式の導関数による輪郭を描く。 この値は、モアレ偏向計における類似式の半分の値となる。感度における係数” 2”の差異は、基本のずれが d tan α1 となる平らな回折格子におい て次数0が存在することから生じる。次数0と次数1、および次数−1と次数0 の2対は、縞パターンに貢献し、次数±1の間の距離によって求められる空間分 解能は両方の場合とも同じとなる。より高い次数のものは、いくぶんかのノイズ をもたらし、分解能をさらに減少させる。 要するに、新しいずれ計は、与えられる空間分解能に関して、標準的なモアレ 偏向計の少なくとも2倍の感度となり、更に、感度と偏向の調整容易性は損なわ れない。 モアレ偏向計の他の重大な問題点、すなわち、無光沢スクリーンから生じる画 像の拡散率についても、本発明によって克服できる。モアレ偏向計において、回 折格子G2に拡散性スクリーンを取付けると、この回折格子に起因する回折効果 を防止できる。パターン観測に使用するカメラは、スクリーン上に焦点を合わせ なければならない。被検査物体の良好な画像を得るためには、拡散性スクリーン を物体に光学的に結合すべきである。 本発明のシステムでは、好ましくない次数は生じず、したがって、劣化をもた らす要因(微粒子、傷等)を有するスクリーンの使用は避けるべきである。カメ ラの焦点は、回折格子を介して直接物体に合わせることができ、これにより、計 器の柔軟性が増加する。 好適な実施例の説明 図7は、実施例としての、本発明により構成されたずれ装置の一例を示してい る。図7に示された装置は、透明物体の光学的パラメータを測定するために使用 されるずれ計モジュールの形態を呈している。ずれ計モジュールは、上記したよ うに、協同する2つの位相回折格子を備えている。 図7に示されたずれ計器は、可干渉光であるビームを発生するダイオードレー ザ2を有しており、ビームはビーム拡大器4によって拡大される。拡大された平 行ビームは、被検査物体に向けて導かれる。被検査物体は、一枚のガラス・レン ズ・あるいはビーム視準の程度を変えることができる透明物体であればよい。被 検査物体から出てくるビームは、一対の回折格子G1、G2を備えたずれ計モジ ュールに向けて導かれ、回折格子G1、G2は、カメラ10に記録される縞パタ ーンの形態を出力する。縞パターンの解析により、被検査物体がビーム視準を変 位させた程度が求められ、これにより被検査物体の光学的特性が求められる。 図8は、発散(負)レンズを被検査物体6’とした例を示している。このレン ズは平行ビームを発散球面ビームに変換する。ずれ計は、ビームが平行である時 に表示された非摂動の縞の方向に対して縞が角度を形成するように、縞を傾斜さ せることにより球面ビームに応答する。縞の傾斜はレンズの度に比例し、レンズ 度を計算するために使用することができる。 図8は、変更例も示している。変更例では、ダイオードレーザ光源が、例えば M1で概略的に示されたモータによって後方へ移動自在となっている。光源は、 被検査レンズを出てずれ計に入ったビームが、再度平行になる位置まで移動する 。光源が移動した距離は、レンズの度を計算するために使用される。正確な位置 は、縞の観測と、縞が原位置に戻るような場所の観測よって検出される。得られ た縞と非摂動の縞(直線状で等距離の非摂動縞と対照的に曲げられたような縞) との間の差異は、被検査レンズの収差あるいは不完全さを示す。被検査レンズが 正であるときは、光源を前方に移動させて、ずれ計に入るビームが再度平行にな る位置にすることにより、基準縞パターンを取り出せる。 同様に、ずれ計により、名目上フラットの透明シートにおける非平行性の検出 、材料の非均一性の検出等が行える。 図9は、ざらつき・うねり・ひずみのような、平坦な表面における反射面の偏 差を測定するためにずれ計を使用した例を示している。光源12とビーム拡大器 14からの平行拡大ビームは、ビーム分割器(splitter)15に向けて導かれる。 ビームの通過した部分は、被検査表面16で反射する。反射したビームは、再度 、ビーム分割器15によって分けられて、原方向のまま進む部分と、直角に反射 した部分とに分割される。後者の部分は、回折格子G1、G2の一部とカメラ2 0とを備えたずれ計モジュールに向けて導かれる。縞位置の変位は、被検査物体 の局部的傾斜に比例する。 実施例の目的のために、小さい曲率を有する球面部分によりわずかに湾曲した 表面について考察する。反射ビームは平行ではなく拡散または集束させると、得 られる縞は、レンズに対しての説明と同様に非摂動縞の方向に対して傾斜する。 図10は、球面または略球面の曲率を測定するために使用される同一原理に基 づいた他の装置を示している。光源22とビーム拡大器24からの平行ビームは 、ビーム分割器25から出て、対物レンズ23によって集束され、被検査表面2 6に向けて導かれる。 装置が、回折格子G1、G2とカメラ30とを備えたずれ計モジュールに入る 戻りビームが、平行となるように構成されているかが検査される。図10の検査 では、被検査物体を光軸に沿った2点のいずれか一方に配置したときに、このよ うになることが判明する。すなわち、(1)物体の頂点が対物レンズの焦点に一 致するか、または(2)物体の曲率の中心が焦点に一致するときである。両方の 場合とも、縞は原方向に沿った方向で観測される。2つの頂点位置の距離は、被 検査表面の曲率半径と同一となる。縞パターンと非摂動パターンとの間の残りの 差異は、物体が非球面または円環体であるか、或はうねりのような他の非球面特 性を含む場合に、理想的な球面形状からの偏差を測定するために使用される。 上記のモード(透過あるいは反射)のいずれにおいても、ずれ計ユニットは、 光学伝達関数(OTF)あるいはその係数、変調伝達関数(MTF)を測定する ために使用できる。この測定は、OTFを測定する自己相関方法に基づいている (Joseph Goodman著「フーリエ光学・Fourier optics」第6−3節及び第6−4 節、参照)。この方法では、2つのずれたひとみの間で重合する領域を求めるこ とができ(図3及び図6を参照)、重合領域内の光度の積分値を求められる。こ の積分光度は、ラジアン当たりのサイクル単位で、s/λに等しい空間周波数の 特定値に一致するOTF曲線に入る単一エントリを提供する。mm当たりのサイク ルへの変換は、被検査レンズの焦点距離でs/λをさらに割ることによって行わ れる。全OTF対空間周波数曲線を取り出すためには、ずれ距離sの異なる値で 上記の重合積分測定を繰り返すことが必要である。典型的なシャーリング干渉計 に関しては、ずれを調整することは、不可能でないならば困難である。ずれ計モ ジュールでは、一方の回折格子を他方の回折格子に対してスライドさせることに よって距離sに亘って簡単な走査が可能である(式3を参照)。 OTF測定計器の動作に対する実施例は、上記の図8を参照して記載すること ができる。図8の設定に必要な唯一の変更は、ずれ計モジュールにおける2つの 回折格子G1、G2の間の間隙dを連続的に変える手段(例えば、M2で概略的 に示されたモータ)を追加することである。モータM2は回折格子間の角度変更 にも使用できる。OTFはdの関数として重合領域に亘る光度の値を求めること によって構成される。 焦点MTFによって要求される関連数量は、dを所定値に固定して、ずれ計に 入るビームが再平行化される位置の回りにレーザ光源をスライドさせることによ り計算することができる。このレーザ光源の焦点がずれていると、MTF値が低 くなる。最良の焦点は、通し焦点MTF曲線の最大値で検出される。 本発明のいくつかの構成に関して説明したが、これらの構成は、単に実施例の 例示の目的のために説明したものであって、多数の、変更、修正及び応用が可能 である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.消失性波動現象と零次数の相殺により、回折次数−1と回折次数+1を除く 全ての回折次数を実質的に除去する方向に減少させる回折位相格子を含む光学装 置。 2.請求項1において、縦に並んだ2つの前記回折位相格子を備えた光学装置。 3.請求項2において、前記2つの回折位相格子の間の距離を変更するための手 段を有する光学装置。 4.請求項2又は3のいずれか1つにおいて、前記2つの回折位相格子の間の角 度を変更するための手段を有する光学装置。 5.請求項2〜4のいずれか1つにおいて、光学的に検査される被検査物体の保 持器と、平行光のビームが前記保持器により保持された前記被検査物体を通過す るすることにより波頭を発生させるように配置された平行光の光源とを有し、前 記回折位相格子は前記発生波頭を受光して前記被検査物体の光学的特性を表す縞 を発生するように配置された光学装置。 6.請求項5において、前記光源は可干渉光源とした光学装置。 7.請求項5又は6のいずれか1つにおいて、前記縞を記録するカメラを有する 光学装置。 8.請求項5〜7のいずれか1つにおいて、前記被検査物体を通過する前の前記 光の前記ビームを拡大するビーム拡大器を有する光学装置。 9.請求項8において、前記ビーム拡大器に近づく方向又は遠ざかる方向に前記 光源を移動させる手段を有する光学装置。 10.請求項5〜9のいずれか1つにおいて、前記平行ビームの一部を前記被検 査物体に導くビーム分割器を有し、前記被検査物体は前記平行ビームを前記ビー ム分割器に戻すように反射させ、前記ビーム分割器は前記平行ビームの他の部分 を前記回折位相格子に向けて反射させるとともに、前記被検査物体から反射して 戻った前記ビームも前記回折位相格子に向けて反射させる光学装置。 11.請求項10において、前記ビーム分割器と前記被検査物体の間に集束レン ズを備えた光学装置。 12.平行光のビームを、検査される被検査物体を通過させてから、消失性波動 現象と零次数の相殺により回折次数−1と回折次数+1を除く全ての回折次数を 実質的に除去する方向に減少させる回折格子を通過させ、前記回折格子により生 じた縞を観測することを特徴とする物体を光学的に検査する方法。 13.請求項12において、前記平行光の前記ビームは縦に並んだ2つの前記回 折格子を通過することを特徴とする物体を光学的に検査する方法。 14.請求項13において、前記平行光の前記ビームは可干渉光源としたことを 特徴とする物体を光学的に検査する方法。 15.請求項13又は14のいずれか1つにおいて、前記被検査物体に導かれる 前の前記平行光の前記ビームはビーム拡大器を通過することを特徴とする物体を 光学的に検査する方法。 16.請求項12〜15のいずれか1つにおいて、前記回折位相格子により発生 した前記縞における歪みは、前記被検査物体からの前記ビームの視準の偏差の計 算に使用することを特徴とする物体を光学的に検査する方法。 17.請求項12〜15のいずれか1つにおいて、ビーム視準の程度により縞の 密度若しくは位置決め基準点の変位を求めることを特徴とする物体を光学的に検 査する方法。 18.請求項12〜18のいずれか1つにおいて、前記被検査物体は反射表面を 有し、前記平行ビームの一部分はビーム分割器を通して前記被検査物体に導かれ かつ前記被検査物体で反射して前記ビーム分割器に戻され、前記平行ビームの他 の部分は前記ビーム分割器によって前記被検査物体から反射して戻された前記ビ ームと共に前記回折位相格子を通過するように導かれることを特徴とする物体を 光学的に検査する方法。 19.請求項13〜18のいずれか1つにおいて、前記被検査物体の光学伝達関 数を計測するために前記回折位相格子の間の距離を変更することを特徴とする物 体を光学的に検査する方法。 20.請求項13〜18のいずれか1つにおいて、前記被検査物体の変調伝達関 数を計測するために前記回折位相格子の間の距離を変更することを特徴とする物 体を光学的に検査する方法。
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