JP2007009188A - 樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 - Google Patents
樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007009188A JP2007009188A JP2006147250A JP2006147250A JP2007009188A JP 2007009188 A JP2007009188 A JP 2007009188A JP 2006147250 A JP2006147250 A JP 2006147250A JP 2006147250 A JP2006147250 A JP 2006147250A JP 2007009188 A JP2007009188 A JP 2007009188A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- solvent
- resin
- curing agent
- composition according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/26—Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/28—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process
- H01L2224/29—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process of an individual layer connector
- H01L2224/29001—Core members of the layer connector
- H01L2224/29099—Material
- H01L2224/2919—Material with a principal constituent of the material being a polymer, e.g. polyester, phenolic based polymer, epoxy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/01—Chemical elements
- H01L2924/01005—Boron [B]
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/01—Chemical elements
- H01L2924/01006—Carbon [C]
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/06—Polymers
- H01L2924/0665—Epoxy resin
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、プリアプライド用封止樹脂に用いる樹脂組成物であって、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒性であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒性である第一の溶剤と、前記第一の溶剤よりも沸点が低い第二の溶剤と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
第一に、固形エポキシ樹脂に対して良溶媒性であり、かつフラックス作用を有する硬化剤に対して貧溶媒性であるような溶剤が用いられていたが、このような溶剤は一般的には高沸点であり、半導体チップにアンダーフィル材を塗布する際に、当該溶剤を適当に除去するのに必要な乾燥温度、乾燥時間がある程度必要であった。そのために溶剤の乾燥と同時にエポキシ樹脂と硬化剤の反応が若干進行するという課題があった。
また、エポキシ樹脂と硬化剤が反応した場合には、その後のフラックス活性発現や、半導体チップとの接合の際に樹脂の再溶融性に影響を与えたり、Bステージ化後のポットライフ(常温での保存性)の低下を及ぼしたりするという課題があった。
第二に、溶剤除去または乾燥をさせるためにある程度十分な時間を必要とするため、Bステージ化工程の作業時間が長いという課題もあった。
本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、乾燥時の溶剤除去効率を向上させ、乾燥工程時間を短縮することである。
また、本発明の別の目的は、加熱時間の短縮による長期間ポットライフやフラックス特性維持を実現させた液状封止樹脂組成物を提供することにある。
(1)プリアプライド用封止樹脂に用いる樹脂組成物であって、(A)熱硬化性樹脂と、(B)硬化剤と、(C)前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒性であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒性である第一の溶剤と、(D)前記第一の溶剤よりも沸点が低い第二の溶剤と、を含むことを特徴とする樹脂組成物。
(2)前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂を含むものである上記(1)に記載の樹脂組成物。
(3)前記エポキシ樹脂は、常温で固形のエポキシ樹脂と、常温で液状のエポキシ樹脂とを含むものである上記(2)に記載の樹脂組成物。
(4)前記硬化剤は、フラックス活性を有する硬化剤である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(5)前記フラックス活性を有する硬化剤が、1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と、芳香族に直接結合したカルボキシル基を1分子中に少なくとも1個含む化合物である上記(4)に記載の樹脂組成物。
(6)前記第二の溶剤は、前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(7)前記第一の溶剤の沸点と、前記第二の溶剤の沸点との差が、20℃以上である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(8)前記第一の溶剤は、エーテルアセテート型溶剤である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(9)前記第二の溶剤は、エーテルアセテート型溶剤である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(10)上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の樹脂組成物を塗布してなることを特徴とするプリアプライド用封止材。
(11)上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の樹脂組成物で封止してなることを特徴とする半導体装置。
(12)上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の樹脂組成物をウェハーに塗布する工程と、前記ウェハーに塗布後の前記樹脂組成物をBステージ化する工程と、前記ウェハーをダイシングし、半導体チップに個片化する工程と、個片化した半導体チップの前記樹脂組成物が塗布された面と基板とを加熱圧着接合する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(13)ウェハーと、前記ウェハーの基板との接合面に塗布された樹脂組成物を備えてなるプリアプライド封止用部品であって、前記樹脂組成物が熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含み、かつ前記硬化剤が樹脂組成物中に不溶分として分散していることを特徴とするプリアプライド封止用部品。
(14)Bステージ化されたプリアプライド用封止樹脂が形成されたプリアプライド封止用部品であって、前記プリアプライド用封止樹脂は、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含み、前記硬化剤が、前記プリアプライド用封止樹脂中に不溶分として分散していることを特徴とするプリアプライド封止用部品。
また、本発明の別の効果は、加熱時間の短縮による長期間ポットライフやフラックス特性維持に優れた液状封止樹脂組成物を提供することにある。
本発明の樹脂組成物は、プリアプライド用封止樹脂に用いる樹脂組成物であって、熱硬化性樹脂と、硬化剤と、前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒性であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒性である第一の溶剤と、前記第一の溶剤よりも沸点が低い第二の溶剤と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、上記に記載の樹脂組成物をウェハーに塗布する工程と、前記ウェハーに塗布後の前記樹脂組成物をBステージ化する工程と、前記ウェハーをダイシングし、半導体素子に個片化する工程と、個片化半導体素子の前記樹脂組成物が塗布された面と基板とを加熱圧着接合する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプリアプライド用封止部品は、ウェハーと、前記ウェハーの基板との接合面に塗布された樹脂組成物を備えてなるプリアプライド封止用部品であって、前記樹脂組成物が熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含み、かつ前記硬化剤が樹脂組成物中に不溶分として分散していることを特徴とする。
本発明の樹脂組成物は、プリアプライド用封止樹脂に用いる樹脂組成物であり、本発明において、プリアプライド用封止樹脂組成物とは、回路面に半田突起電極が形成された半導体ウェハーに封止樹脂組成物を塗布し、当該封止樹脂組成物を介して電極が電気接合されるように回路基板と半導体チップとを位置合わせした後、半田の融点以上に加熱し、前記突起電極と回路基板を電気的に接合し、当該封止樹脂組成物を硬化させることを特徴とする半導体装置の製造方法に用いられる封止樹脂組成物である。
前記熱硬化性樹脂としては、例えばノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等のフェノール樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂等のトリアジン環を有する樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾオキサジン環を有する樹脂、シアネートエステル樹脂等が挙げられる。これらの中でもエポキシ樹脂が好ましい。これにより、電気特性、機械特性および接着性に優れた硬化物を得ることができる。
これらのエポキシ樹脂の具体例としては、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールナフトール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン骨格型エポキシ樹脂等の常温で液状のエポキシ樹脂、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ、ビスフェノールFジグリシジルエーテル型エポキシ、ビスフェノールSジグリシジルエーテル型エポキシ、o−アリルビスフェノールA型ジグリシジルエーテル、3,3’,5,5’−テトラメチル4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、1,6−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、臭素型クレゾールノボラック型エポキシ、ビスフェノールDジグリシジルエーテル型エポキシ,1,6ナフタレンジオールのグリシジルエーテル、アミノフェノール類のトリグリシジルエーテルなどの常温で液状のエポキシ樹脂が挙げられる。これらは単独で用いても複数組み合わせて用いても良い。また、信頼性の優れた液状封止樹脂組成物を得るために、エポキシ樹脂のNa+、Cl-等のイオン性不純物はできるだけ少ないものが好ましい。
前記硬化剤としては、例えば重付加型の硬化剤、触媒型の硬化剤、縮合型の硬化剤、フラックス活性を有する硬化剤等が挙げられる。
前記重付加型の硬化剤としては、例えばジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、メタキシレリレンジアミン(MXDA)などの脂肪族ポリアミン、ジアミノジフェニルメタン(DDM)、m−フェニレンジアミン(MPDA)、ジアミノジフェニルスルホン(DDS)などの芳香族ポリアミンのほか、ジシアンジアミド(DICY)、有機酸ジヒドララジドなどを含むポリアミン化合物、ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTHPA)などの脂環族酸無水物、無水トリメリット酸(TMA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)などの芳香族酸無水物などを含む酸無水物、ノボラック型フェノール樹脂、フェノールポリマーなどのポリフェノール化合物、ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテルなどのポリメルカプタン化合物、イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネートなどのイソシアネート化合物、カルボン酸含有ポリエステル樹脂などの有機酸類などが挙げられる。
具体例としては、ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、フェノールフタリン等のカルボキシル基を有するフェノール化合物、ジフェノール酸等が挙げられる。これらの化合物は何れも吸湿し易くボイドの原因となるため製造する際は前もって乾燥を行うことが好ましい。
前記フラックス活性を有する化合物としては、例えば安息香酸、ギ酸、酢酸、フェノール、アルキルフェノール、ナフトール等のフェノール性水酸基を1つ有する化合物、ビフェノール、ハイドロキノン、レゾルシノール、カテコール、メチリデンジフェノール、エチリデンジフェノール、イソプロピリデンジフェノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノン、フロログルシノール等の多価フェノール化合物等が挙げられる。これらの中でも多価フェノール化合物がフラックス活性に優れる点で好ましい。
すなわち、本発明では、成分(C)に加えて成分(D)を使用することで溶剤の揮発性を高めることができるため、溶剤乾燥時の溶剤除去効率を向上させ、乾燥工程時間を短縮することができる。前記成分(C)、(D)の沸点が20℃以上異なる溶剤を用いた場合には、溶剤揮発性を特に高めることができる。
本発明のプリアプライド用封止部品は、ウェハーと、前記ウェハーの基板との接合面に塗布された(封止)樹脂組成物を備えてなるプリアプライド封止用部品であって、前記(封止)樹脂組成物が熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)、硬化剤(フラックス活性を有する硬化剤)を含み、かつ前記硬化剤(フラックス活性を有する硬化剤)が前記(封止)樹脂組成物中に不溶分として分散していることを特徴とするプリアプライド封止用部品が提供される。このような構造のプリアプライド封止用部品を使用することで、半導体チップと基板を接合する際に硬化剤の活性が概ね発現するという効果が得られる。すなわち、溶剤を揮発させる加熱工程では、硬化剤の活性が潜伏しているものである。
前記硬化剤(フラックス活性を有する硬化剤)は添加した量のすべてが不溶分として分散していなくてもよく、一部が樹脂組成物に溶解していても、その溶解分がBステージ化において硬化反応を過度に引き起こす程度でなければよい。具体的には、添加した硬化剤(フラックス活性を有する硬化剤)のうち、60重量%以上が不溶分として分散していれば本発明の効果を奏する。更に好ましくは80重量%以上である。
ウェハー上に(封止)樹脂組成物を塗布する方法としては、メタルマスクやメッシュマスクを用いた印刷法、スピンコート法、またはリリースフィルム上にシート化したものを貼り付ける方法などが挙げられるが、本方式では一般的には印刷法またはスピンコート法が用いられる。
ウェハーに塗布後の(封止)樹脂組成物をBステージ化する方法としては、一般的に乾燥工程が必要であり、乾燥オーブン内で一定時間静置させるか、インラインオーブン、コンベア式加熱炉などでも代替できる。必要に応じて、ステップ加熱、定常昇温、定常降温などが設定される。
前記ウェハーは、一般的なダイシング装置を使用し、乾式又は湿式ダイシングを行うことによって個片化することが可能である。
個片化した半導体素子の封止樹脂組成物が塗布された面と基板とを加熱圧着接合する方法としては、一般的には、フリップチップボンダーを用いて位置合わせをした後、そのまま加熱圧着する方法、または位置合わせ、仮搭載が終わったものをリフロー炉などで加熱接続させる方法が用いられる。その際、パッケージや封止法に適した熱プロファイルが用いられる。また、チップ搭載にはフリップチップボンダーのみならず、ダイボンダーなど位置合わせが可能なもので代替することも出来る。
このようにして、半導体装置を得ることができる。
<実施例1>
(A)成分としてビスフェノールF型エポキシ樹脂25重量部、ビフェニル型エポキシ樹脂75重量部、(B)成分として予め120℃、5torrで5時間真空乾燥した2,5−ジヒドロキシ安息香酸(融点202℃)30重量部、(C)成分としてエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート22.5重量部及び(D)成分としてエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート7.5重量部、硬化促進剤として2−フェニル−4−メチルイミダゾール0.2重量部を秤量し、3本ロールにて分散混練し、真空下脱泡処理をして液状封止樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用いて以下の評価実験を行った。その結果を表1に示した。
厚み1mmのガラススライド上に、厚み50μm、面積10mm×50mmに液状封止樹脂を広げ、90℃/60minでB−ステージ化させた。そのサンプルに旭化成繊維(株)製のベンコットンを押し当て、樹脂表面にベンコットンが付着した場合をNG、付着しない場合をPassとした。上記条件でB−ステージ化が完全でない場合には樹脂表面にタックが残ることになり、溶剤の揮発が不充分であることが分かる。
(1)で得られたBステージ化させたサンプルをカッターで1gほどそぎ落としたものを集め、200℃ホットプレート上で液状樹脂組成物を1回/1秒ほどのスクロールでかき混ぜ、タック性がなくなるポイントをゲルタイムとして時間をストップウォッチにて測定した。この時、ゲルタイムが2分以下のものは反応が進行しており、その後のBステージ化後の保管性や本方式に対するライフ特性(フラックス活性等)が著しく低下する恐れがあるので、3分以上のものが望ましい。
(1)で得られたB−ステージ化させたサンプルをDSC用アルミパンに10mgほど測り取り、SII社製DSCを用いて10℃/minの昇温速度にて測定した。事前にBステージ化処理前の液状樹脂組成物を同条件で測定しておき、DSCの発熱ピークのΔHを用いて反応率を計算した。この時、反応率が50%以上のものはBステージ化中に反応が必要以上に進行していることを意味し、その後のBステージ化後の保管性や本方式に対するライフ特性(フラックス活性等)が著しく低下する恐れがあるので、40%以下のものが望ましい。
25℃で保管された液状樹脂組成物(形態としてはシリンジ)を25℃の測定温度にて、保管時間に対する粘度を東機産業(株)製E型粘度計で(コーン回転数2.5rpm)測定した。そのとき、初期粘度から100%上昇した時間をポットライフ時間として読み取った。この時、ポットライフ時間として8時間以下のものは、1日の工程中に粘性増加など作業性に関して不具合を発生させることを意味するので、少なくとも12時間以上のものが望ましい。
(1)で得られたBステージ化後のサンプルをCu板に適量取り、半径が既知である半田ボール(Sn3.5Ag)をのせ、ASTM−B−545に準拠した半田濡れ広がり性試験により、250℃ホットプレート上での半田濡れ広がり率をアスペクト比として求めた。この時、市販フラックスのアスペクト比を同様に測定したところ、62%というデータが得られたため、比較評価判断基準として、アスペクト比が50%以下のものは、Cuに対する半田の濡れ広がり性が低く、半田の酸化膜除去が効率的に行われていないと判断した。
表2に記載されてあるように処方を変更した他は、実施例1と同様にして実験を行った。評価結果を表2に示した。
表3に記載されてあるように処方を変更した他は、実施例1と同様にして実験を行った。評価結果を表3に示した。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂:大日本インキ化学工業(株)製、EXA−830LVP(エポキシ当量161)
ビフェニル型エポキシ樹脂:日本化薬社(株)製、NC3000(エポキシ当量272)
クレゾールナフトール型エポキシ樹脂:日本化薬社製(株)、NC7300L(エポキシ当量212)
ゲンチジン酸:みどり化学(株)製、2,5−ジヒドロキシ安息香酸
フェノールノボラック:住友デュレズ(株)製、PR−51470
安息香酸:東京化成工業(株)製、安息香酸
2P4MZ:四国化成(株)製、2−フェニル−4−メチルイミダゾール
ブタジエンニトリルゴム:宇部興産(株)製、CTBN1008SP(カルボキシル基末端ブタジエンアクリルゴム)
溶剤については、各種とも試薬グレードのものを用いた。
比較例5は溶剤にエポキシ樹脂が溶解しなかったために、樹脂組成物としての評価をすることが出来なかった。
また、熱硬化性樹脂として他の樹脂を用いた場合も同様の結果が得られた。
下記のように本発明の半導体装置を製造した。
2 プリアプライド用封止樹脂組成物
3 半導体チップ
Claims (14)
- プリアプライド用封止樹脂に用いる樹脂組成物であって、
(A)熱硬化性樹脂と、
(B)硬化剤と、
(C)前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒性であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒性である第一の溶剤と、
(D)前記第一の溶剤よりも沸点が低い第二の溶剤と、を含むことを特徴とする樹脂組成物。 - 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂を含むものである請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂は、常温で固形のエポキシ樹脂と、常温で液状のエポキシ樹脂とを含むものである請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記硬化剤は、フラックス活性を有する硬化剤である請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 前記フラックス活性を有する硬化剤が、1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と、芳香族に直接結合したカルボキシル基を1分子中に少なくとも1個含む化合物である請求項4に記載の樹脂組成物。
- 前記第二の溶剤は、前記熱硬化性樹脂に対する良溶媒であり、かつ前記硬化剤に対して貧溶媒である請求項1ないし5のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 前記第一の溶剤の沸点と、前記第二の溶剤の沸点との差が、20℃以上である請求項1ないし6のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 前記第一の溶剤は、エーテルアセテート型溶剤である請求項1ないし7のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 前記第二の溶剤は、エーテルアセテート型溶剤である請求項1ないし8のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の樹脂組成物を塗布してなることを特徴とするプリアプライド用封止材。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の樹脂組成物で封止してなることを特徴とする半導体装置。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の樹脂組成物をウェハーに塗布する工程と、
前記ウェハーに塗布後の前記樹脂組成物をBステージ化する工程と、
前記ウェハーをダイシングし、半導体チップに個片化する工程と、
個片化した半導体チップの前記樹脂組成物が塗布された面と基板とを加熱圧着接合する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - ウェハーと、前記ウェハーの基板との接合面に塗布された樹脂組成物を備えてなるプリアプライド封止用部品であって、
前記樹脂組成物が熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含み、かつ前記硬化剤が樹脂組成物中に不溶分として分散していることを特徴とするプリアプライド封止用部品。 - Bステージ化されたプリアプライド用封止樹脂が形成されたプリアプライド封止用部品であって、
前記プリアプライド用封止樹脂は、熱硬化性樹脂と、硬化剤とを含み、
前記硬化剤が、前記プリアプライド用封止樹脂中に不溶分として分散していることを特徴とするプリアプライド封止用部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006147250A JP4904923B2 (ja) | 2005-05-31 | 2006-05-26 | 樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005159921 | 2005-05-31 | ||
JP2005159921 | 2005-05-31 | ||
JP2006147250A JP4904923B2 (ja) | 2005-05-31 | 2006-05-26 | 樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007009188A true JP2007009188A (ja) | 2007-01-18 |
JP4904923B2 JP4904923B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=37748085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006147250A Expired - Fee Related JP4904923B2 (ja) | 2005-05-31 | 2006-05-26 | 樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4904923B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009126980A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 液状封止樹脂組成物、半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2009212511A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-09-17 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ダイシングシート機能付き半導体用フィルムおよび半導体装置 |
JP2011052201A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-03-17 | Sanei Kagaku Kk | 無洗浄活性樹脂組成物及び表面実装技術 |
WO2012053524A1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-04-26 | 三菱化学株式会社 | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
JP2012119358A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Namics Corp | ウェハレベルアンダーフィル組成物およびそれを用いた半導体装置製造方法 |
WO2013069798A1 (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | 住友ベークライト株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
JP2013181050A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
JP2013185124A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
US9281255B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-03-08 | 3M Innovative Properties Company | Underfill composition and semiconductor device and manufacturing method thereof |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02189958A (ja) * | 1989-01-18 | 1990-07-25 | Nitto Denko Corp | 光半導体装置およびそれに用いる光半導体封止用エポキシ樹脂組成物 |
JP2003212964A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 液状封止樹脂組成物、半導体素子の組立方法及び半導体装置 |
JP2004186204A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Hitachi Chem Co Ltd | 回路部材接続用フィルム状接着剤及びこれを用いた半導体装置 |
JP2006335817A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | プリアプライド用封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法 |
-
2006
- 2006-05-26 JP JP2006147250A patent/JP4904923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02189958A (ja) * | 1989-01-18 | 1990-07-25 | Nitto Denko Corp | 光半導体装置およびそれに用いる光半導体封止用エポキシ樹脂組成物 |
JP2003212964A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 液状封止樹脂組成物、半導体素子の組立方法及び半導体装置 |
JP2004186204A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Hitachi Chem Co Ltd | 回路部材接続用フィルム状接着剤及びこれを用いた半導体装置 |
JP2006335817A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | プリアプライド用封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009126980A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 液状封止樹脂組成物、半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2009212511A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-09-17 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ダイシングシート機能付き半導体用フィルムおよび半導体装置 |
JP2011052201A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-03-17 | Sanei Kagaku Kk | 無洗浄活性樹脂組成物及び表面実装技術 |
US9960092B2 (en) | 2010-09-12 | 2018-05-01 | Mitsubishi Chemical Corporation | Interlayer filler composition for three-dimensional integrated circuit |
WO2012053524A1 (ja) * | 2010-10-18 | 2012-04-26 | 三菱化学株式会社 | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
JP2012136689A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-07-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
JP2012119358A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Namics Corp | ウェハレベルアンダーフィル組成物およびそれを用いた半導体装置製造方法 |
WO2013069798A1 (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | 住友ベークライト株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
US9123830B2 (en) | 2011-11-11 | 2015-09-01 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Manufacturing method for semiconductor device |
JP2013181050A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
JP2013185124A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 三次元集積回路用の層間充填材組成物、塗布液及び三次元集積回路の製造方法 |
US9281255B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-03-08 | 3M Innovative Properties Company | Underfill composition and semiconductor device and manufacturing method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4904923B2 (ja) | 2012-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4904923B2 (ja) | 樹脂組成物、プリアプライド用封止材、半導体装置、半導体装置の製造方法およびプリアプライド封止用部品 | |
JP4852893B2 (ja) | プリアプライド用封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法 | |
JP5272285B2 (ja) | プリアプライド用封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法 | |
US9431314B2 (en) | Thermosetting resin composition for sealing packing of semiconductor, and semiconductor device | |
US8169090B2 (en) | Encapsulating resin composition for preapplication, semiconductor device made with the same, and process for producing the same | |
JP5299279B2 (ja) | 封止充てん用フィルム状樹脂組成物、それを用いた半導体パッケージ及び半導体装置の製造方法、並びに半導体装置 | |
WO2009123285A1 (ja) | フラックス活性剤、接着剤樹脂組成物、接着ペースト、接着フィルム、半導体装置の製造方法、及び半導体装置 | |
KR101432620B1 (ko) | 활성 수지 조성물, 표면 실장 방법 및 프린트 배선판 | |
EP1818351A1 (en) | Underfill encapsulant for wafer packaging and method for its application | |
TWI603439B (zh) | 底部塡充組合物及半導體器件及其製造方法 | |
JP4887850B2 (ja) | アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
JP2008303283A (ja) | プリアプライド用封止樹脂組成物、及びそれを用いた半導体装置の製造方法、半導体装置 | |
WO2010084858A1 (ja) | 実装部品の表面実装方法、その方法を用いて得られる実装部品構造体、及びその方法に用いられるアンダーフィル用液状エポキシ樹脂組成物 | |
JP4973037B2 (ja) | 樹脂組成物、封止材、半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
JP6009860B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2012212922A (ja) | 半田バンプの形成方法、半田バンプ、半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
JP2008198745A (ja) | 半田バンプの形成方法、半田バンプ、半導体装置および半導体装置の製造方法 | |
JP2009167385A (ja) | 封止充てん用樹脂組成物、並びに半導体装置及びその製造方法 | |
JP2013102092A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2018160566A (ja) | ギャングボンディングプロセス用アンダーフィル絶縁フィルム | |
JP2007326941A (ja) | 液状樹脂組成物及び半導体装置の製造方法 | |
JP2006008755A (ja) | エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置並びにその組み立て方法 | |
JP2012167138A (ja) | プリアプライド用封止樹脂組成物、半導体チップおよび半導体装置 | |
JP2004090021A (ja) | 硬化性フラックス | |
JP2019029599A (ja) | 生産性に優れたギャングボンディングプロセス用アンダーフィル絶縁フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111226 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |